JP6380679B2 - 車両用サンルーフ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用サンルーフ装置に関するものである。
従来、車両用サンルーフ装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この車両用サンルーフ装置の可動パネルは、電動モータにより車両の前後方向に移動駆動される摺動部材に連係されており、可動パネルに対して摺動部材が移動することでチルト作動するとともに、可動パネル及び摺動部材が一体で移動することで姿勢保持する。また、可動パネル及び摺動部材間には、該摺動部材の移動を機械的に規制する可動範囲の最前方の位置で、可動パネルに対して摺動部材が移動可能な状態と可動パネル及び摺動部材が一体で移動可能な状態とを交互に切り替えるチェック機構(係脱切替機構)が介設されている。可動パネルに対して摺動部材が移動可能な状態にあるときのチェック機構の状態を「離脱状態」といい、可動パネル及び摺動部材が一体で移動可能な状態にあるときのチェック機構の状態を「係合状態」という。
図7は、特許文献1のチェック機構を周方向に展開して、該チェック機構の動作を示す説明図である。同図に示すように、このチェック機構は、回転カム91及び固定カム92を備えて構成される。なお、回転カム91は、可動パネルのチルト作動を許容する状態で該可動パネルと一体で車両の前後方向に移動可能に支持されており、当該方向に延びる軸線周りに回動自在となっている。固定カム92は、回転カム91の車両の後方でこれと略同心になるように摺動部材に支持される。
回転カム91は、車両の前後方向に長辺及び短辺の延びる略等脚台形状の回転カム歯91aを有する。この回転カム歯91aは、回転カム91の軸線を中心とする周方向で、所定角度(本実施形態では90°)よりも小さい角度(45°)の範囲に延在する。
一方、固定カム92は、車両の前後方向に重ねられた第1固定カム93及び第2固定カム94を有する。そして、第1固定カム93の前端部(開口端部)には、その軸線周りに前記所定角度(90°)ごとに配設され当該軸線方向に凹凸する複数の略三角歯状の固定カム歯93aが形成されている。また、第2固定カム94の内周部には、その軸線方向に沿って連通する一対の開放部94aが径方向に対向するように(即ち180°ごとに)形成されている。各開放部94aの図示上側の後端部は、後端に向かうに従い徐々に拡開されるように傾斜してガイド部94bを形成する。第2固定カム94の軸線方向全長に亘って連通する開放部94aは、固定カム92の軸線を中心とする周方向で、回転カム歯91aと同等の角度(45°)の範囲に延在しており、ガイド部94bを含む開放部94aは、当該周方向で、前記所定角度(90°)の範囲に延在する。
さらに、第2固定カム94の後端部(開口端部)には、前記周方向における両開放部94a間で、開放部94aからガイド部94bに向かうに従い車両の前方に向かうように傾斜する一対の係止部94cが形成されている。各係止部94cは、固定カム92の軸線を中心とする周方向で、前記所定角度(90°)の範囲に延在する。また、各係止部94cには、前記周方向における中間部で、固定カム歯93aの前後方向に転向する両頂点が当該方向に対向する。
ここで、回転カム91及び固定カム92が車両の前後方向に離間されている状態では、回転カム歯91aは、開放部94aの角度位置に一致する進退回動位置にある。従って、この状態で、回転カム91に対し固定カム92が車両の前方に移動すると、回転カム歯91aは、開放部94aを通過するとともに、固定カム歯93aに押圧されることで回動する。その後、回転カム91に対し固定カム92が車両の後方に移動すると、回転カム歯91aは、係止部94cによって固定カム歯93aへの進路(固定カム歯93aからの退路)が閉塞される。これにより、チェック機構は、可動パネル及び摺動部材が一体で移動可能な係合状態となる。
一方、チェック機構の係合状態で、回転カム91に対し固定カム92が車両の前方に移動すると、回転カム歯91aは、固定カム歯93aに押圧されることで回動する。その後、回転カム91に対し固定カム92が車両の後方に移動すると、回転カム歯91aは、ガイド部94bによって進退回動位置に到達するように回動案内されつつ開放部94aによって固定カム歯93aへの進路(固定カム歯93aからの退路)が開放される。これにより、チェック機構は、可動パネルに対して摺動部材が移動可能な離脱状態となる。
特開2013−184648号公報
ところで、特許文献1では、チェック機構を可動パネルの車両の幅方向両縁部に一対で備える。このため、例えば可動パネルの変形などで両チェック機構の状態(係合状態、離脱状態)が互いに異なってしまうことがある。すなわち、一方のチェック機構が係合状態となり、他方のチェック機構が離脱状態となる状態(以下、「片噛み状態」ともいう)になることがある。これは、両チェック機構が互いに独立した構造であることで、例えば外力などの影響でいずれかの回転カム91が予期せぬ位置で回転してしまうためである。
そして、一旦、片噛み状態に陥ってしまうと、正常作動に復帰させるために、例えば電動モータを外し両チェック機構の状態が互いに一致するように手直しするといった煩わしい作業が必要であった。
本発明の目的は、両チェック機構の状態が互いに異なる状態に陥った際、より円滑に正常作動に復帰させることができる車両用サンルーフ装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両用サンルーフ装置は、車両のルーフに形成された開口を開閉する可動パネルと、車両の幅方向における前記開口の両縁部に設けられる一対のガイドレールと、車両の幅方向における前記可動パネルの両縁部に連係され、電気的駆動源により前記両ガイドレールに沿って車両の前後方向に移動駆動され、前記可動パネルに対して移動することで該可動パネルの姿勢を変化させるとともに、前記可動パネルと一体で移動することで該可動パネルの姿勢を保持させる一対の摺動部材と、前記両摺動部材の各々及び前記可動パネルの前記両縁部の各々のいずれか一方及び他方にそれぞれ支持される回転カム及び固定カムを有するチェック機構とを備える。前記各回転カムは、車両の前後方向に延びる軸線周りに回動自在に支持されているとともに、前記軸線周りに所定角度ごとに設定された進退回動位置を有している。前記各固定カムは、前記各チェック機構を、前記可動パネル及び前記各摺動部材を一体で移動可能とさせる係合状態と、前記可動パネルに対して前記各摺動部材を移動可能とさせる離脱状態との間で切り替えるように構成された係合離脱切替ガイドを有する。前記各係合離脱切替ガイドは、前記進退回動位置にある前記各回転カムの進入を許容するとともに、該進入した前記各回転カムを押圧して第1の回動位置まで回動させ、更に前記進入の方向とは逆方向に退出しようとする前記各回転カムを押圧して第2の回動位置まで回動させるように構成され、前記各回転カムが前記進退回動位置から前記第2の回動位置まで前記所定角度の半角度だけ回動することによって、前記各チェック機構が前記係合状態に切り替えられる。前記各係合離脱切替ガイドは、前記第2の回動位置から前記退出の方向とは逆方向に再度進入する前記各回転カムを押圧して解除準備位置まで回動させ、更に前記進入の方向とは逆方向に退出しようとする前記各回転カムを押圧して前記進退回動位置まで回動させるように構成され、それによって前記各チェック機構が前記離脱状態に切り替えられる。前記各固定カムは更に、前記第1の回動位置から更に進入する前記各回転カムを押圧して前記解除準備位置まで回動させるように構成される初期化ガイドを有する。
この構成によれば、前記両チェック機構が共に前記離脱状態にあって、前記可動パネルに対して前記両摺動部材が移動すると、前記可動パネルの姿勢が変化する。一方、前記両チェック機構が共に前記係合状態にあって、前記可動パネルと一体で前記両摺動部材が移動すると、前記可動パネルがその姿勢を保持したまま移動する。また、何らかの原因で前記両チェック機構が互いに異なる状態に陥ったとする。この場合、前記両固定カム内に進入した前記両回転カムを更に進入させるべく前記両摺動部材を移動させると、前記両初期化ガイドによる前記両回転カムの押圧でそれら両回転カムが共に前記解除準備位置に到達する。従って、この状態で前記両回転カムを退出させるべく前記両摺動部材を移動させると、係合離脱切替ガイドによる前記両回転カムの押圧でそれら両回転カムが共に前記進退回動位置に到達するように、即ち前記両チェック機構が共に前記離脱状態になるように回動案内される。つまり、前記両チェック機構が同期して前記離脱状態になる。このように、前記両摺動部材を移動させるのみで、極めて簡易に正常作動に復帰させることができる。
上記車両用サンルーフ装置について、前記各固定カムは、車両の前後方向において前記各係合離脱切替ガイド及び前記各初期化ガイドの間に配置される第2の初期化ガイドを有することが好ましい。第2の初期化ガイドは、前記各初期化ガイドによって案内された前記各回転カムが前記解除準備位置に未達の状態で前記進入の方向と逆方向に退出するとき、前記各回転カムを押圧して前記解除準備位置にまで回動させるように構成される。
この構成によれば、仮に前記両初期化ガイドによる前記両回転カムのいずれかの前記解除準備位置への回動案内が未完であったとしても、その後に前記両回転カムを反転するべく前記両摺動部材を移動させると、前記両第2の初期化ガイドによる前記両回転カムの押圧でそれら両回転カムが共に前記解除準備位置に到達するように回動案内される。このように、前記両チェック機構を前記離脱状態でより確実に同期させることができる。
上記車両用サンルーフ装置について、前記各固定カムは、前記初期化ガイドによって前記解除準備位置にまで回動させられた前記各回転カムの更なる進入に伴い、該回転カムの少なくとも一部の通過を許容する貫通孔を有することが好ましい。
この構成によれば、前記初期化ガイドにって前記解除準備位置にまで回動させられた前記各回転カムが更に進入すると、該回転カムは、前記貫通孔を通って少なくとも一部が前記各固定カムを通過する。従って、前記各固定カム内に砂等の異物が入ったとしても、該異物を前記貫通孔を通る前記各回転カムで押すことで前記貫通孔から前記各固定カムの外部に排出できる。
本発明は、両チェック機構の状態が互いに異なる状態に陥った際、より円滑に正常作動に復帰させることができる効果がある。
車両用サンルーフ装置の第1の実施形態についてその構造を示す斜視図。 同実施形態の車両用サンルーフ装置についてその構造を示す平面図。 同実施形態の車両用サンルーフ装置についてその構造を示す側面図であって、(a)は可動パネルの全閉状態を示し、(b)は駆動シューが車両の前方に移動した状態を示す。 チェック機構を周方向に展開して、該チェック機構の動作を示す説明図。 車両用サンルーフ装置の第2の実施形態についてそのチェック機構を周方向に展開して、該チェック機構の動作を示す説明図。 固定カムを示す斜視図。 従来形態のチェック機構を周方向に展開して、該チェック機構の動作を示す説明図。
(第1の実施形態)
以下、車両用サンルーフ装置の第1の実施形態について説明する。なお、以下では、車両の前後方向を「前後方向」といい、車両の高さ方向上方及び下方をそれぞれ「上方」及び「下方」という。
図1に示すように、自動車などの車両のルーフ10には、略四角形の開口10aが形成されるとともに、サンルーフ装置11が搭載される。このサンルーフ装置11は、前後方向に移動して開口10aを開閉する、例えばガラス板からなる略四角形の可動パネル12を備える。
可動パネル12は、その前側部位を支点に後側部位が上昇するチルトアップ作動及び前後方向へのスライド作動可能に取り付けられている。可動パネル12による開口10aの開閉作動においては、チルトアップ状態のままスライド作動する、いわゆるアウタースライディング式が採用されている。
次に、可動パネル12の開閉作動等に係るサンルーフ装置11の構造について説明する。
図2に示すように、開口10aの車両の幅方向両縁部には、前後方向に略沿って延在する一対のガイドレール13が配設されている。そして、各ガイドレール13には、その延在方向に沿って機能部品20が移動可能に案内及び支持されている。両機能部品20には、それらの間に橋渡しされる状態で前記可動パネル12が連係及び支持されている。両機能部品20は、ガイドレール13の延在方向(前後方向)に沿う移動に伴い、可動パネル12をチルトアップ作動又はスライド作動させる。
また、両ガイドレール13の車両の前方には、例えば出力ギヤを有する電気的駆動源としての電動モータ15が設置されている。この電動モータ15は、略帯状の一対の駆動ベルト16の各々を介して各機能部品20に連結されており、両機能部品20を同時にガイドレール13の延在方向に沿って移動させる。
図3(a)、(b)に示すように、各ガイドレール13には、その延在方向に沿って摺動自在に摺動部材としての駆動シュー21が支持されている。各機能部品20は、駆動シュー21において駆動ベルト16に一体移動するように連結される。この駆動シュー21には、車両の幅方向に開口する略長孔状の昇降ガイド孔22が形成されている。この昇降ガイド孔22は、基本的に車両の前方に向かうに従い下方に向かうように傾斜する。一方、可動パネル12の車両の幅方向各縁部の下面には、支持ブラケット31が固定されている。各機能部品20は、支持ブラケット31において可動パネル12を支持する。この支持ブラケット31の前端部は、ガイドレール13にその延在方向に沿って摺動自在に支持されている。そして、支持ブラケット31には、昇降ガイド孔22に係入される昇降ガイドピン32が車両の幅方向に突設されている。
ここで、図3(a)に示すように、可動パネル12の全閉状態では、昇降ガイドピン32は昇降ガイド孔22の前端部に配置されている。従って、この状態で駆動シュー21が支持ブラケット31に対して車両の前方に移動すると、該支持ブラケット31は、昇降ガイドピン32を昇降ガイド孔22に沿って上昇させつつ前端部に対して後端部が上昇するように図示反時計回りに回動する。これにより、可動パネル12がチルトアップ作動してチルトアップ状態になる。反対に、可動パネル12のチルトアップ状態で、駆動シュー21が支持ブラケット31に対して車両の後方に移動すると、該支持ブラケット31は、昇降ガイドピン32を昇降ガイド孔22に沿って下降させつつ前端部に対して後端部が下降するように図示時計回りに回動する。これにより、可動パネル12がチルトダウン作動して全閉状態になる。
なお、可動パネル12が全閉状態及びチルトアップ状態の間を推移する際には、適宜の前側チェック機構により支持ブラケット31の前後方向の移動が規制されるようになっている。
ガイドレール13には、その延在方向に沿って摺動自在に従動シュー33が支持されている。この従動シュー33は、支持ブラケット31の前述の回動(即ち可動パネル12のチルト作動)を許容する状態で該支持ブラケット31と一体で移動するように連結されている。そして、この従動シュー33の後端には、回転カム41が前後方向に略沿う軸線の周りに回動自在に支持されている。一方、駆動シュー21には、回転カム41の車両の後方でこれと略同心に略筒状の固定カム42が支持されている。この固定カム42は、前後方向に重ねられた第1固定カム43及び第2固定カム44を有する。回転カム41及び固定カム42はチェック機構40を構成する。
図4に示すように、回転カム41は、その外周部に径方向に対向するように(即ち180°ごとに)配置された一対の回転カム歯41aを有し、回転カム歯41aは径方向外側に突出している。各回転カム歯41aは、前後方向(ガイドレール13の延在方向)に底辺の延びる略二等辺三角形状を呈する。この回転カム歯41aは、回転カム41の軸線を中心とする周方向で、所定角度(本実施形態では180°)の半角度(本実施形態では90°)よりも小さい角度(本実施形態では45°)の範囲に延在する。
一方、第1固定カム43は、その前端部(開口端部)の内周部に突設され前後方向(ガイドレール13の延在方向)に延びる略筋状のリブ45を複数(4つ)有する。このリブ45は、第1固定カム43の軸線周りに前記所定角度の半角度(90°)ごとに配設されている。各リブ45は、固定カム42の軸線を中心とする周方向で、前記所定角度の半角度(90°)よりも小さい角度(本実施形態では45°)の範囲に延在しており、その前端面は、固定カム42内に進入してくる回転カム歯41aの対向面にならって傾斜する固定カム歯45aを形成する。なお、第1固定カム43は、その軸線を中心とする周方向で各隣り合うリブ45間に、前後方向に連通する初期化ガイド開放部49を形成する。各初期化ガイド開放部49が、固定カム42の軸線を中心とする周方向で、前記所定角度の半角度(90°)よりも小さい角度(45°)の範囲に延在することはいうまでもない。
また、第1固定カム43は、リブ45の後方で固定カム歯45aと略平行に傾斜する複数(2つ)の初期化ガイドとしての第1の初期化ガイド46を形成する。各第1の初期化ガイド46は、固定カム42の軸線を中心とする周方向で、一のリブ45(以下、「リブ45A」ともいう)を包含するとともに、その最深部及び最浅部が当該リブ45Aに隣り合う両リブ45(以下、「リブ45B」ともいう)と前後方向に繋がっている。つまり、一の固定カム歯45a(リブ45B)を合わせた第1の初期化ガイド46は、固定カム42の軸線を中心とする周方向で、前記所定角度(180°)の範囲に延在する。第1の初期化ガイド46が、その包含するリブ45Aに隣接する両初期化ガイド開放部49に前後方向に連通することはいうまでもない。
なお、各リブ45Aの後端面は、固定カム42の軸線を中心とする周方向中間部が後方に突出するようにその両側が傾斜して復帰ガイド47及び第2の初期化ガイド48をそれぞれ形成する。
第2固定カム44の内周部には、その軸線方向に沿って連通する一対の開放部44aが径方向に対向するように(即ち前記所定角度(180°)ごとに)形成されている。各開放部44aの図示上側の後端部は、後端に向かうに従い徐々に拡開されるように傾斜してガイド部44bを形成する。第2固定カム44の軸線方向全長に亘って連通する開放部44aは、固定カム42の軸線を中心とする周方向で、固定カム歯45aと同等の角度(45°)の範囲に延在しており、ガイド部44bを含む開放部44aは、当該周方向で、前記所定角度の半角度(90°)の範囲に延在する。また、各ガイド部44bには、その最深部(前端)で固定カム歯45a(リブ45B)の前記周方向における中間部が前後方向に対向する。そして、ガイド部44bの最深部(前端)と、固定カム歯45aの最後方に位置する先端(後端)との間には、該固定カム歯45aと同等の範囲の角度(45°)よりも小さい所定角度の位相差Δ1が設定されている。
さらに、第2固定カム44の後端部(開口端部)には、前記周方向における両開放部44a間で、開放部44aからガイド部44bに向かうに従い車両の前方に向かうように傾斜する一対の係止部44cが形成されている。各係止部44cは、固定カム42の軸線を中心とする周方向で、前記所定角度の半角度(90°)の範囲に延在する。また、各係止部44cには、前記周方向における中間部で、固定カム歯45a(リブ45A)の最前方に位置する先端が前後方向に対向する。そして、係止部44cの最深部(前端)と、固定カム歯45aの最前方に位置する先端(前端)との間には、該固定カム歯45aと同等の範囲の角度(45°)よりも大きい所定角度の位相差Δ2が設定されている。位相差Δ1,Δ2を合計した角度(=Δ1+Δ2)は、前記所定角度の半角度(90°)に一致する。
ガイド部44b、リブ45Aの固定カム歯45a、係止部44c及びリブ45Bの固定カム歯45aは、係合離脱切替ガイドを形成する。
なお、可動パネル12の全閉状態(図3(a)参照)では、回転カム41及び固定カム42が前後方向に離間されている。このとき、回転カム歯41aは、開放部44aの角度位置に一致する進退回動位置にある。
ここで、可動パネル12の全閉状態で、支持ブラケット31(及び従動シュー33)に対して駆動シュー21を車両の前方に移動させると、前述のように可動パネル12がチルトアップ作動する。このとき、駆動シュー21と共に車両の前方に移動する固定カム42が回転カム41に到達していなければ、その後に支持ブラケット31(及び従動シュー33)に対して駆動シュー21を車両の前方に移動させると、前述のように可動パネル12がチルトダウン作動する。
一方、図3(b)に示すように、駆動シュー21と共に車両の前方に移動する固定カム42が回転カム41に到達していると、図4に示すように、進退回動位置にある回転カム歯41aは、開放部44aにより固定カム歯45aへの進路が開放されていることで、開放部44aを通過して固定カム歯45aに押圧される。このとき、第1の初期化ガイド46が回転カム歯41aに到達していなければ、該回転カム歯41aは、固定カム歯45aに案内されて、前述の位相差Δ1分だけ回動する。すなわち、回転カム歯41a(回転カム41)が第1の回動位置に回動する。なお、第1の初期化ガイド46が回転カム41に未達の状態での駆動シュー21の停止(例えばリブ45の前後方向の範囲が回転カム41に到達する状態での駆動シュー21の停止)は、例えばマイコンなどの電子制御装置による電動モータ15の駆動制御によって行われる。これにより、その後、駆動シュー21と共に固定カム42を車両の後方に移動させる際、回転カム歯41aは、係止部44cによって固定カム歯45aへの進路(固定カム歯45aからの退路)が閉塞される。
従って、可動パネル12を車両の後方にスライド作動(即ち開作動)させるべく、駆動シュー21と共に固定カム42を車両の後方に移動させると、図4に示すように、回転カム歯41aは、係止部44cに案内されて、前述の位相差Δ2分だけ回動しつつ該係止部44cに係合される。すなわち、回転カム歯41a(回転カム41)が第2の回動位置に回動する。回転カム歯41aが係止部44cによる固定カム歯45aへの進路の閉塞を経て係止部44cと係合するチェック機構40の状態を「係合状態」という。チェック機構40の係合状態では、回転カム41を支持する従動シュー33が支持ブラケット31と共に車両の後方に移動し始める。このとき、前述の前側チェック機構は、支持ブラケット31が従動シュー33と共に車両の後方に移動することを許容するようになっている。これにより、可動パネル12がチルトアップ状態のまま全開状態になるまで開作動する。
なお、可動パネル12の開状態では、該可動パネル12がチェック機構40を介することなくチルトアップ状態のまま閉作動するように構成されている。従って、この際には、チェック機構40は係合状態のままである。また、可動パネル12の閉作動に伴い、前述の開作動を開始した当初の状態に近付くと、前述の前側チェック機構は、支持ブラケット31が車両の前方に移動することを従動シュー33と共に規制する。これにより、従動シュー33と共に車両の前方への移動が規制された回転カム41に対して固定カム42が車両の前方に移動する。このとき、図4に示すように、固定カム歯45aが回転カム歯41aを押圧することで、該回転カム歯41aは、固定カム歯45aに案内されて、前述の位相差Δ2の余角(=90°−Δ2=Δ1)分だけ回動する。このときの回転カム歯41aの回動位置を「解除準備位置」という。これにより、回転カム歯41aは、その後、駆動シュー21と共に固定カム42を車両の後方に移動させる際に、ガイド部44bによって進退回動位置に到達するように回動案内されつつ開放部44aによって固定カム歯45aへの進路(固定カム歯45aからの退路)が開放される。従って、回転カム41は、回転カム歯41aを開放部44aに通過させつつ、第2固定カム44(固定カム42)との係合を解除する。回転カム歯41aが開放部44aによる固定カム歯45aへの進路の開放を経て係止部44cとの係合を解除するチェック機構40の状態を「離脱状態」という。そして、固定カム42は、回転カム41等を残置したまま、駆動シュー21と共に車両の後方に移動する。このとき、昇降ガイドピン32が昇降ガイド孔22に沿って下降するように案内されることで、可動パネル12がチルトダウン作動をして全閉状態になる。
次に、本実施形態の作用について説明する。
まず、図4に示すように、開放部44aを通過した回転カム歯41aが固定カム歯45aに押圧された直後の状態(回転カム歯41aがリブ45Aの図示上側の初期化ガイド開放部49に位置する状態、すなわち第1の回動位置に配置された状態)にあるものとする。この状態で、支持ブラケット31(及び従動シュー33)に対して駆動シュー21を車両の前方に更に移動させたとする。このとき、駆動シュー21と共に車両の前方に移動する固定カム42の第1の初期化ガイド46が回転カム歯41aに到達(いわゆる底付き)することで、該回転カム歯41aは、第1の初期化ガイド46に押圧・案内されて、その最深部まで一気に回動する。このとき、回転カム歯41aは、リブ45Aの図示下側の初期化ガイド開放部49(解除準備位置)に位置する。
一方、前述の第1の回動位置にある回転カム歯41aが何らかの原因で回動して、リブ45Aの図示下側の初期化ガイド開放部49に位置する状態にあるものとする。この状態で、支持ブラケット31(及び従動シュー33)に対して駆動シュー21を車両の前方に更に移動させたとする。このとき、駆動シュー21と共に車両の前方に移動する固定カム42の第1の初期化ガイド46の最深部が回転カム歯41aにそのまま到達する。回転カム歯41aがリブ45Aの図示下側の初期化ガイド開放部49(解除準備位置)に位置することはいうまでもない。
以上により、固定カム42内での回転カム歯41aの位置(リブ45Aの図示上側又は下側初期化ガイド開放部49)に関わらず、該回転カム歯41aに第1の初期化ガイド46が到達するまで駆動シュー21を車両の前方に移動させれば、回転カム歯41aは、リブ45Aの図示下側の初期化ガイド開放部49に位置する。つまり、その後に駆動シュー21と共に固定カム42を車両の後方に移動させれば、回転カム歯41aは、前述の態様で第2固定カム44(固定カム42)との係合を解除する。なお、固定カム42の第1の初期化ガイド46の最深部が回転カム歯41aに到達すると、駆動シュー21の車両の前方への移動が機械的に規制される。前述の電子制御装置は、このときに発生する電動モータ15のモータロックに基づいて該電動モータ15の駆動を停止等すればよい。
なお、前述の当初の状態にある回転カム歯41aが何らかの原因でリブ45Aを通過して回動したとする。このとき、回転カム歯41aの回動量が復帰ガイド47の範囲に収まっていれば、その後に駆動シュー21と共に固定カム42が車両の後方に移動する際に回転カム歯41aは、復帰ガイド47に案内されて前述の当初の状態に復帰回動する。つまり、そのまま駆動シュー21と共に固定カム42が車両の後方に移動すれば、回転カム歯41aは、前述の態様で第2固定カム44(固定カム42)と係合する。
また、例えば第1の初期化ガイド46に押圧・案内される回転カム歯41aの回動不足などで、該回転カム歯41aが第1の初期化ガイド46の最深部に位置しなかったとする。この場合であっても、回転カム歯41aの少なくとも一部が第2の初期化ガイド48に到達していれば、その後に駆動シュー21と共に固定カム42が車両の後方に移動すれば、回転カム歯41aは、第2の初期化ガイド48に押圧・案内されて、リブ45Aの図示下側の初期化ガイド開放部49(第1の初期化ガイド46の最深部に相当)まで回動する。つまり、そのまま駆動シュー21と共に固定カム42が車両の後方に移動すれば、回転カム歯41aは、前述の態様で第2固定カム44(固定カム42)との係合を解除する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、両チェック機構40が共に離脱状態にあって、可動パネル12に対して両駆動シュー21が移動すると、可動パネル12の姿勢が変化(チルト作動)する。一方、両チェック機構40が共に係合状態にあって、可動パネル12と一体で両駆動シュー21が移動すると、可動パネル12がその姿勢を保持したまま移動(チルトアップ状態のまま開作動)する。また、何らかの原因で両チェック機構40が互いに異なる状態(片噛み状態)に陥ったとする。この場合、両固定カム42内に進入した両回転カム41を更に進入させるべく両駆動シュー21を移動させると、両第1の初期化ガイド46による両回転カム41の押圧でそれら両回転カム41が共に解除準備位置に到達する。従って、この状態で両回転カム41を退出させるべく両駆動シュー21を移動させると、ガイド部44b(係合離脱切替ガイド)による両回転カム41の押圧でそれら両回転カム41が共に進退回動位置に到達するように、即ち両チェック機構40が共に離脱状態になるように回動案内される。つまり、両チェック機構40が同期して離脱状態になる。このように、異常作動などで車両の持ち込まれたディーラなどにおいては、手動又は電動で両駆動シュー21を移動させるのみで、極めて簡易に正常作動に復帰させることができる。例えば、従来形態のように、分解・手直しの作業をしなくても、正常作動に復帰させることができる。
(2)本実施形態では、各固定カム42は、前後方向において各固定カム歯45a(係合離脱切替ガイド)及び各第1の初期化ガイド46の間に配置された第2の初期化ガイド48を有する。第2の初期化ガイド48は、第1の初期化ガイド46に回動案内された各回転カム41が解除準備位置に未達の状態で反転するとき、各回転カム41を押圧して解除準備位置に到達するように各回転カム41を回動案内する。従って、仮に両第1の初期化ガイド46による両回転カム41のいずれかの解除準備位置への回動案内が未完であったとしても、その後に両回転カム41を反転するべく両駆動シュー21を移動させると、両第2の初期化ガイド48による両回転カム41の押圧でそれら両回転カム41が共に解除準備位置に到達するように回動案内される。このように、両チェック機構40を離脱状態でより確実に同期させることができる。
(3)本実施形態では、正常作動に復帰させる際、電動モータ15にモータロックが発生するまで両駆動シュー21を車両の前方に移動させればよいため、電気的制御の複雑化を抑制することができる。
(4)本実施形態では、チェック機構40を離脱状態から係合状態に切り替える通常の作動において、リブ45Aの前後方向の範囲が回転カム41を超えて該回転カム41が回動したとしても、その後の反転時に復帰ガイド47に回転カム41が回動案内されることで、本来の初期化ガイド開放部49の位置に復帰させることができる。
(5)本実施形態では、チェック機構40の状態(離脱状態、係合状態)を切り替える通常の作動では、基本的にリブ45の前後方向の範囲が回転カム41に到達すればよいため、徒に電動モータ15にモータロックを発生させなくてもよい。
(6)本実施形態では、回転カム歯41aを略二等辺三角形状にしたことで、例えば従来形態のような略等脚台形状にする場合に比べて前後方向の寸法を縮小することができ、ひいては可動パネル12による開口量を拡大することができる。
(7)本実施形態では、例えば車両工場などでのサンルーフ装置11の組付け時、各チェック機構40の回転カム41を固定カム42に挿入した状態で行うように制限されている場合には、組付け完了後にチェック機構40の状態(離脱状態、係合状態)を目視などで確認しなくても、前述の初期化作動を行うことで両チェック機構40を共に離脱状態にすることができる。従って、車両工場などでの前述の確認作業を省略することができる。
(第2の実施形態)
以下、車両用サンルーフ装置の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態のチェック機構の固定カムを変更した構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明は省略する。第2の実施形態の構成のうち第1の実施形態と同様の機能を有する構成については、十の位以降の符号を第1の実施形態と同一にしている。
図5に示すように、本実施形態の固定カム142は、第1固定カム43に準じた第1固定カム143を有する。この第1固定カム143の後端部には、隣り合うリブ145A,145Bの一方のリブ145Aの図示下側の初期化ガイド開放部149(即ち回転カム歯41aの解除準備位置)に合わせて前後方向に開口する貫通孔150が形成されている。貫通孔150が、径方向に対向するように(即ち前記所定角度(180°)ごとに)一対で形成されていることはいうまでもない。また、各貫通孔150が、固定カム142の軸線を中心とする周方向で、初期化ガイド開放部49と同等の角度(45°)の範囲に延在することもいうまでもない。
図5に2点鎖線で描いたように、この貫通孔150は、第1の初期化ガイド146による回動案内により解除準備位置に到達した回転カム歯41a(回転カム41)の更なる進入に伴い、該回転カム歯41aの少なくとも一部の通過を許容する。なお、既述のように、貫通孔150を通る回転カム歯41aは解除準備位置にある。従って、この状態で両回転カム41を退出させるべく両駆動シュー21を移動させると、ガイド部144bによって進退回動位置に到達するように回動案内される。
図6に示すように、両貫通孔150は、車両の前方に向かって斜め右上側及び斜め左下側に配置されている。なお、第1固定カム143の内壁面143aは、基本的に前後方向に略円形に開口する。これにより、両回転カム歯41a以外の回転カム41の部位が第1固定カム143と干渉することがない。つまり、解除準備位置にある各回転カム歯41aの少なくとも一部が第1固定カム143を通過するまでは、該回転カム歯41aの進入が第1固定カム143によって阻害されることはない。
以上詳述したように、本実施形態によれば、前記第1の実施形態と同様の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、第1の初期化ガイド146による回動案内により解除準備位置に到達した各回転カム41を更に進入させるべく両駆動シュー21を移動させると、回転カム41は、貫通孔150を通って少なくとも一部が各固定カム142を通過する。従って、各固定カム42内に砂や埃等の異物が入ったとしても、該異物を貫通孔150を通る各回転カム41(回転カム歯41a)で押すことで貫通孔150から各固定カム142の外部に排出できる。そして、固定カム142に一定以上の異物が堆積することによるチェック機構40の作動不良の発生を抑制できる。
(2)本実施形態では、一方の貫通孔150を、異物の堆積しやすい固定カム142の下部に配置したことで、より効率的に各固定カム142の外部に異物を排出できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記第2の実施形態において、貫通孔150を通って固定カム142を通過する回転カム歯41a(回転カム41)の範囲は任意である。例えば回転カム歯41a全体が固定カム142を通過するようにしてもよい。あるいは、回転カム歯41aの二等辺三角形の頂点の一つ又は二つが固定カム142を通過するようにしてもよい。
いずれにしても、貫通孔150を通って固定カム142を通過する回転カム歯41a(回転カム41)の範囲は、駆動シュー21の移動を規制する適宜のメカロック部で制御することが好ましい。このメカロック部は、例えば回転カム41及び固定カム142の直接又は間接的な当接によってそれらの相対移動を規制するものであってもよい。あるいは、回転カム歯41aが直に係合するように貫通孔150の内壁面に突設したストッパ片であってもよい。
・前記各実施形態において、回転カムの第2カム歯の個数及び配置は任意である。この場合、第2カム歯の形成される角度範囲に合わせて固定カムの第1カム歯等を配設すればよい。
・前記各実施形態において、回転カム41及び固定カム42,142と、従動シュー33(可動パネル12)及び駆動シュー21の配置関係は互いに逆であってもよい。すなわち、従動シュー33に固定カム42,142を設けるとともに、駆動シュー21に回転カム41を設けるようにしてもよい。
・前記各実施形態において、第2の初期化ガイド48,148を省略してもよい。
・前記各実施形態において、復帰ガイド47,147を省略してもよい。
・前記各実施形態において、昇降ガイド孔22及び昇降ガイドピン32と、駆動シュー21及び支持ブラケット31の配置関係は互いに逆であってもよい。すなわち、駆動シュー21に昇降ガイドピン32を設けるとともに、支持ブラケット31に昇降ガイド孔22とは逆向きに変位する昇降ガイド孔を設けるようにしてもよい。
10…ルーフ、10a…開口、12…可動パネル、13…ガイドレール、15…電動モータ(電気的駆動源)、21…駆動シュー(摺動部材)、31…支持ブラケット、40…チェック機構、41…回転カム、41a…回転カム歯、42,142…固定カム、44a,144a…開放部、44b,144b…ガイド部(係合離脱切替ガイド)、44c…係止部(係合離脱切替ガイド)、45,45A,45B,145A,145B…リブ、45a,145a…固定カム歯(係合離脱切替ガイド)、46,146…第1の初期化ガイド(初期化ガイド)、48,148…第2の初期化ガイド、150…貫通孔。

Claims (3)

  1. 車両のルーフに形成された開口を開閉する可動パネルと、
    車両の幅方向における前記開口の両縁部に設けられる一対のガイドレールと、
    車両の幅方向における前記可動パネルの両縁部に連係され、電気的駆動源により前記両ガイドレールに沿って車両の前後方向に移動駆動され、前記可動パネルに対して移動することで該可動パネルの姿勢を変化させるとともに、前記可動パネルと一体で移動することで該可動パネルの姿勢を保持させる一対の摺動部材と、
    前記両摺動部材の各々及び前記可動パネルの前記両縁部の各々のいずれか一方及び他方にそれぞれ支持される回転カム及び固定カムを有するチェック機構とを備え、
    前記各回転カムは、車両の前後方向に延びる軸線周りに回動自在に支持されているとともに、前記軸線周りに所定角度ごとに設定された進退回動位置を有しており、
    前記各固定カムは、前記各チェック機構を、前記可動パネル及び前記各摺動部材を一体で移動可能とさせる係合状態と、前記可動パネルに対して前記各摺動部材を移動可能とさせる離脱状態との間で切り替えるように構成された係合離脱切替ガイドを有し、
    前記各係合離脱切替ガイドは、前記進退回動位置にある前記各回転カムの進入を許容するとともに、該進入した前記各回転カムを押圧して第1の回動位置まで回動させ、更に前記進入の方向とは逆方向に退出しようとする前記各回転カムを押圧して第2の回動位置まで回動させるように構成され、前記各回転カムが前記進退回動位置から前記第2の回動位置まで前記所定角度の半角度だけ回動することによって、前記各チェック機構が前記係合状態に切り替えられ、
    前記各係合離脱切替ガイドは、前記第2の回動位置から前記退出の方向とは逆方向に再度進入する前記各回転カムを押圧して解除準備位置まで回動させ、更に前記進入の方向とは逆方向に退出しようとする前記各回転カムを押圧して前記進退回動位置まで回動させるように構成され、それによって前記各チェック機構が前記離脱状態に切り替えられ、
    前記各固定カムは更に、前記第1の回動位置から更に進入する前記各回転カムを押圧して前記解除準備位置まで回動させるように構成される初期化ガイドを有する、車両用サンルーフ装置。
  2. 請求項1に記載の車両用サンルーフ装置において、
    前記各固定カムは、
    車両の前後方向において前記各係合離脱切替ガイド及び前記各初期化ガイドの間に配置される第2の初期化ガイドを有し、該第2の初期化ガイドは、前記各初期化ガイドによって案内された前記各回転カムが前記解除準備位置に未達の状態で前記進入の方向と逆方向に退出するとき、前記各回転カムを押圧して前記解除準備位置にまで回動させるように構成される、車両用サンルーフ装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用サンルーフ装置において、
    前記各固定カムは、
    前記初期化ガイドによって前記解除準備位置にまで回動させられた前記各回転カムの更なる進入に伴い、該回転カムの少なくとも一部の通過を許容する貫通孔を有する、車両用サンルーフ装置。
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