JP4368232B2 - 車両用昇降装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車椅子を載置可能に構成された載置部を支持する支持枠を昇降操作して、前記載置部を地面上又はその近くの下降位置と車両の床面上に位置する上昇位置とに昇降移動操作する昇降操作手段と、前記載置部を前記支持に対して車両外方側の外方位置と車両内方側の内方位置とに車両内外方向にスライド移動操作するスライド操作手段と、前記支持枠の対車両高さを検出する昇降位置検出手段と、前記載置部の前記支持枠に対するスライド位置を検出するスライド位置検出手段と、前記昇降位置検出手段及び前記スライド位置検出手段の検出に基づいて、前記載置部を前記外方位置に位置させた状態で昇降させ且つ前記上昇位置に位置させた状態で車両内外方向にスライド移動させるように、前記昇降操作手段並びに前記スライド操作手段の作動を制御する制御手段とが設けられている車両用昇降装置に関するものである。
かかる車両用昇降装置は、車両外の被載置体としての車椅子を地面上と車両内との間で移載する際に用いられるものであって、具体的には、載置部を上昇位置に上昇させ且つ昇降枠に対して内方位置にスライド移動させて車両内に収納させた収納位置と、下降位置に下降させ且つ昇降枠に対して外方位置にスライド移動させて車両外で地面上又はその近くの外部位置とに移動させて、車椅子を地面上と車両内との間で移載させることができるように構成したものである。
このような車両用昇降装置として、従来では、外方位置に位置させた状態で上昇させる載置部が上昇位置まで上昇された後、載置部を内方位置に向けてスライド移動させることを開始し、且つ、上昇位置に位置させた状態で車両外方に向けてスライド移動させる載置部が外方位置までスライド移動された後、載置部を下降位置に向けて下降させることを開始する形態で、制御手段にて昇降操作手段及びスライド操作手段の作動を制御するように構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−238571号公報
上記従来の構成では、載置部を外部位置から収納位置まで移動させる際には、載置部が上昇位置まで上昇された上昇移動が終了した時点で載置部の移動が一旦停止した後、載置部を内方位置に向けてスライド移動させることを開始し、また、載置部を収納位置から外部位置まで移動させる際も同様に、載置部が外方位置まで移動されたスライド移動が終了した時点で載置部の移動が一旦停止した後、載置部を下降位置に向けて下降させることを開始させるため、載置部を外部位置と収納位置との間で移動させるのに時間がかかることはもとより、載置部の昇降やスライド移動の停止並びに開始により車椅子に大きな衝撃が生じるものであった。
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、載置部を収納位置と外部位置との間で素早く移動させながら移動途中に生じる衝撃を抑えることができる車両用昇降装置を提供する点にある。
本願発明の車両用昇降装置は、車椅子を載置可能に構成された載置部を支持する支持枠を昇降操作して、前記載置部を上昇させながら車両内方側に移動させて前記載置部を地面上又はその近くの下降位置から車両の床面上に位置する上昇位置に上昇移動操作し、且つ、前記載置部を下降させながら車両外方側に移動させて前記載置部を前記上昇位置から前記下降位置に下降移動操作する昇降操作手段と、前記載置部を前記支持に対して車両外方側の外方位置と車両内方側の内方位置とに車両内外方向にスライド移動操作するスライド操作手段と、前記支持枠の対車両高さを検出する昇降位置検出手段と、前記載置部の前記支持枠に対するスライド位置を検出するスライド位置検出手段と、前記昇降位置検出手段及び前記スライド位置検出手段の検出に基づいて、前記載置部を前記外方位置に位置させた状態で昇降させ且つ前記上昇位置に位置させた状態で車両内外方向にスライド移動させるように、前記昇降操作手段並びに前記スライド操作手段の作動を制御する制御手段とが設けられている車両用昇降装置であって、
第1特徴構成は、前記制御手段が、前記外方位置に位置させた状態で上昇させる前記載置部が前記上昇位置よりも手前のスライド開始用上昇位置まで上昇されると、前記載置部を前記内方位置に向けてスライド移動させることを開始し、且つ、前記上昇位置に位置させた状態で車両外方に向けてスライド移動させる前記載置部が前記外方位置より手前の昇降開始用スライド位置までスライド移動されると、前記載置部を前記下降位置に向けて下降させることを開始する形態で、前記昇降操作手段及び前記スライド操作手段の作動を制御するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、載置部を車両内外方向に移動させながら昇降させて下降位置と上昇位置との間で昇降させる昇降移動と、載置部を支持に対して車両内外方向にスライド移動させて外方位置と内方位置とに移動させるスライド移動とにより、載置部を収納位置と外部位置との間で移動させるのであり、載置部を外部位置から収納位置まで移動させる際は、載置を上昇させながら車両内方側に移動させる上昇が停止する前に車両内方側に移動させるスライド移動を開始させ、また、載置部を収納位置から外部位置まで移動させる際も同様に、車両外方側に移動させるスライド移動が停止する前に載置を下降させながら車両外方側に移動させる下降を開始させることにより、載置部を外部位置と収納位置との間で移動させる時間を短縮できることはもとより、昇降とスライド移動とが共に車両内外方向に移動する成分を有しており、その一方の移動途中において他方の停止や開始を行うことによって載置の昇降やスライド移動が停止並びに開始したときの衝撃を抑えることができ、もって、載置部を収納位置と外部位置との間で素早く移動させながら移動途中に生じる衝撃を抑えることができる車両用昇降装置を提供することができるに至った。
第2特徴構成は、前記制御手段が、上昇させる前記載置部が前記上昇位置よりも手前の減速用上昇位置まで上昇されると、前記載置部の上昇速度を上昇用設定低速度まで漸次減速させ、且つ、前記載置部の上昇速度を前記上昇用設定低速度に減速させる途中或いは減速させた後において前記載置部を前記スライド開始用上昇位置に上昇させる形態で、前記昇降操作手段の作動を制御するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、載置部の上昇速度を上昇用設定低速度まで漸次減速させることにより上昇移動速度を減速させる際の衝撃が少なく、また、載置部を上昇位置で停止させるときには上昇用設定低速度まで減速されているので停止時の衝撃も少なくなり、載置部に載置されている車椅子の負担を軽減させることができ、その車椅子に搭乗する搭乗者の乗り心地をよくすることができる。
第3特徴構成は、前記制御手段が、車両外方に向けてスライド移動させる前記載置部が外方位置の手前の減速用スライド位置までスライド移動されると、前記載置部のスライド移動速度をスライド用設定低速度まで漸次減少させ、且つ、前記載置部のスライド移動速度を前記スライド用設定低速度に減速させる途中或いは減速させた後において前記載置部を前記昇降開始用スライド位置にスライド移動させる形態で、前記スライド操作手段の作動を制御するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、載置部のスライド移動速度をスライド用設定低速度まで漸次減速させることによりスライド移動速度を減速させる際の衝撃が少なく、また、載置部を外方位置で停止させるときにはスライド用設定低速度まで減速されているので停止時の衝撃も少なくなり、載置部に載置されている車椅子の負担を軽減させることができ、その車椅子に搭乗する搭乗者の乗り心地をよくすることができる。
以下、本発明にかかる車両用昇降装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この車両用昇降装置は、図1および図2に示すように、例えば、上下方向へ開閉する開閉扉Dを後部に備えたワゴン車のような車両Vにおいて、後部に搭載して用いられているものである。
そして、車両用昇降装置は、車椅子Cを載置して昇降する昇降台(載置部に相当)1、その昇降台1を支持する昇降枠2、昇降枠2を下端部に支持する左右一対の昇降アーム3、左右一対の昇降アーム3を車両V側に連結する左右一対の平行四連リンク機構4、その左右一対の平行四連リンク機構4を操作して昇降台1を昇降操作する昇降操作手段としての左右一対の油圧シリンダ5、その油圧シリンダ5に作動油を供給する油圧ポンプ6などを備え、平行四連リンク機構4を支持する基枠7を介して車両Vの後部に固着可能に構成されている。
つぎに、各装置や部材の詳細について説明するが、本明細書においては、便宜上、車両Vの前進方向を前方、後進方向を後方と称し、後方から前方を見た状態で、左右方向を特定して説明する。
また、左右に位置する部材については、左右の勝手違いはあるものの、略同じ構成なので、左右いずれか一方のみについて説明し、左右で構成の異なる部材については、その都度説明を加える。
図3に示すように、前記基枠7は、その左右両端部に上方へ突出する基枠側ブラケット8を備え、平行四連リンク機構4を構成する上リンク9と下リンク10の一端部が、ピン11a,12aを介して夫々基枠側ブラケット8に枢支連結されている。
また、上リンク9と下リンク10の他端部が、昇降アーム3の上端に設けられたアーム側ブラケット13に対し、夫々ピン11b,12bを介して枢支連結されている。
そして、左右一対の昇降アーム3の下端には、図6に示すように、昇降台1用の昇降枠2が取付けられ、その昇降枠2により前記昇降台1が前後方向にスライド可能に保持されている。
また、図3、図4に示すように、左側の平行四連リンク機構4では、下リンク10を基枠側ブラケット8に枢支連結するピン12aが、下リンク10側に固着されて、下リンク10と一体的に回転する回転軸33に構成されており、この回転軸33はリンク用カバー14に形成された貫通孔を貫通させてリンク用カバー14の外側まで延設されている。
前記油圧シリンダ5は、復動式のシリンダに構成されており、図3に示すように、そのシリンダ側が、前記基枠側ブラケット8に対して下リンク10を枢支するピン12aに相対回動可能に枢支連結され、ロッド側が、アーム側ブラケット13に対して上リンク9を枢支するピン11bに枢支連結されている。
そして、左右一対の油圧シリンダ5を伸縮させることにより、平行四連リンク機構4の作用によって、昇降台1を水平姿勢に維持したままで昇降移動並びに前後移動する昇降操作が行われるように構成されており、図12(イ)に示すように、昇降台1を車両Vの後方から外側へと車両Vから遠ざかる方向へ移動させながら地面G上に接地又は地面G近くにまで下降させる下降位置A1と、昇降台1を上昇させながら車両Vに近接する方向へ移動させて、図12(ロ)に示すように、車両Vの床面Fと略同高さにまで上昇させる上昇位置A2とに昇降操作されるように構成されている。
図4、図5に示すように、基枠7における左側の機枠側ブラケット8より左外方にエンコーダ用ブラケット16が立設され、そのエンコーダ用ブラケット16に昇降台1の対車両高さを検出するロータリエンコーダ(昇降位置検出手段に相当)15が支持されており、このロータリエンコーダ15の検出軸15aと前記回転軸33とが接続チューブ34にて接続されている。尚、接続チューブ34は、可撓性のある合成樹脂材、具体的には、ゴムにて構成されており、検出軸15aと前記回転軸33との軸芯がずれていても接続できるように構成されている。
回転軸33とロータリエンコーダ15との接続構造について説明する。図4に示すように、回動軸33における接続チューブ34が接続される側の端部には、前記接続チューブ34に嵌入させる軸状部33aとそれを覆う筒状部33bとが形成されている。
そして、接続チューブ34の一端側に回転軸33の軸状部33aを嵌入し、他端側にロータリエンコーダ15の検出軸15aを嵌入することにより、その嵌入による摩擦によって回転軸33の回転力を接続チューブ34を介して検出軸15aに伝達させることができる。
つまり、回転軸33とロータリエンコーダ15との接続は、接続チューブ34の一端側に回転軸33の軸状部33aを嵌入させ、他端側にロータリエンコーダ15の検出軸15aを嵌入させるだけで容易に行うことができ、また、回転軸33の軸状部33aを接続チューブ34に嵌合させた箇所は、その接続チューブ34の端部が筒状部33bにて覆われているので他物が接触することにより嵌合が外れてしまう可能性が抑えられている。
図6〜図8に示すように、前記昇降枠2は、後方側から見て上方が開放されたコの字形に形成されていて、その左右の壁面から内方に向けて、横軸心周りに回転する複数のスライド用遊転ローラ17が突設され、かつ、右側の壁面には、上下軸心周りに回転する複数のガイド用遊転ローラ20とピニオン18を備えたスライド用電動モータ(スライド操作手段に相当)19とが取付けられている。
この昇降枠2に保持される昇降台1は、平面視において長方形に形成され、その左の側面には左レール部材21が設けられ、右の側面には右レール部材22が設けられており、左レール部分21と右レール部分22とは若干形状が異なっている。そして、左右の側面には外方に向けて横軸心周りに回転するレール用遊転ローラ23がそれぞれ突設されている。
前記昇降台1に設けられた左レール部材21には、昇降枠2の左側に設けられたスライド用遊転ローラ17が内嵌され、右側のレール部材22には、昇降枠2の右側に設けられたスライド用遊転ローラ17とガイド用遊転ローラ20とが内嵌されている。
そして、この昇降枠2に設けられた複数のスライド用遊転ローラ17によって、前記昇降台1が昇降枠2に対して前後方向にスライド移動可能に保持され、かつ、前記ガイド用遊転ローラ20によって、昇降枠2に対する昇降台1の横揺れが防止されるように構成されている。
前記右レール部材22にはラック24が内嵌する状態で固着され、そのラック24に前記ピニオン18が噛合されており、スライド用電動モータ19の正逆回転駆動により、昇降台1に設けられたレール用遊転ローラ23が車両V側に設けられた左右一対のレール25上を転動して、前記昇降台1が、昇降枠2に対して前後方向にスライド移動するように構成されている。
つまり、スライド用電動モータ19の作動により、図8に示すようにレール25の最前方に設けられた振動防止部材26とレール25との間にレール用遊転ローラ23が嵌入して、図12(ハ)に示すような、昇降台1の上下方向への振動が防止される車両V内方の収納位置A3と、図12(ロ)に示すような、車両Vから外方に突出する上述の上昇位置A2とにわたって、昇降台1が昇降枠2に対してスライド移動操作されるように構成されている。
そして、図8に示すように、右レール部材22の右外側面には複数個の被検出物31が設けられ、昇降枠2の右側側壁に取り付けられたプレート30には被検出物31のそれぞれに対応する位置に検出センサ32が設けられており、この複数個の被検出物31と複数個の検出センサ32とにより、昇降台1の昇降枠2に対するスライド位置を検出するスライド位置検出手段Sが構成されている。
つまり、スライド位置検出手段Sは、検出センサ32の1つが被検出物31の1つを検出することにより、昇降台1の昇降枠2に対する内方位置、この内方位置より手前の減速用内方位置、外方位置、この外方位置より手前の減速用外方位置(減速用スライド位置に相当)、この位置よりさらに手前の昇降開始用スライド位置を検出できるように構成されており、この実施の形態では、検出センサ32と被検出物31とがそれぞれ5つ設けられている。
図6に示すように、前記昇降枠2の前端部には、板状の前受け止め体27が回動可能に枢着されており、この前受け止め体27は、昇降台1の昇降枠2に対する相対移動により、ほぼ水平になる収納姿勢と上方へ揺動した起立姿勢とに切り換えられるように構成されている。
前記昇降台1の後端部には、受け止め体としての後受け止め体28が回動可能に枢着されており、この後受け止め体28は、車椅子Cが昇降台1より外方に移動するのを受け止め阻止すべく上方側に起立揺動させた阻止姿勢と、車椅子Cが昇降台1から後ろ外方に移動するのを許容すべく後方側に向けて転倒揺動させた許容姿勢と、格納すべく前方側に転倒揺動させた格納姿勢とに切り換え操作可能に構成されている。
そして、昇降台1の後端部右側には支柱52が立設されており、この支柱52には、シートベルト51や手摺り29とともに、後受け止め体28の切り換え操作用の手動レバー42や後受け止め体用電動モータ36が備えられており、前記後受け止め体28は、手動レバー42の手動操作により各姿勢に切り換え可能であり、後受け止め体用電動モータ36の電動操作により阻止姿勢や許容姿勢に切り換えられるように構成されている。尚、昇降台1の後端部左側にはシートベルト51用の止め具53が設けられている。
そして、このような構成からなる車両用昇降装置には、図9に示すように、ロータリエンコーダ15及びスライド位置検出手段S、接地センサ35の検出に基づいて、昇降台1を外方位置に位置させた状態で昇降枠2を昇降させ且つ昇降枠2を上昇位置A2に位置させた状態で車両内外方向に昇降台1をスライド移動させるように、油圧シリンダ5並びにスライド用電動モータ19の作動を制御する制御装置(制御手段に相当)Hが設けられている。また、制御装置Hは、手動式のペンダント式操作具54からの作動信号が入力され、後受け止め体用電動モータ36の作動を制御するように構成されている。尚、ペンダント式操作具54は左側の昇降アーム3に設けられている。
前記制御装置Hによる車両用昇降装置の作動について説明する。
まず、昇降台1が内方位置から外方位置へスライド移動する際の昇降台1のスライド移動速度について説明すると、図10(イ)に示すように、スライド用電動モータ19を作動させて内方位置で停止している昇降台1を車両外方に向けてスライド移動させ、そのスライド移動の速度を漸次増速させて設定スライド速度まで増速させる。そして、車両外方に向けてスライド移動する昇降台1が外方位置よりも手の減速用外方位置(減速用スライド位置に相当)までスライド移動したことがスライド位置検出手段Sにて検出されると、昇降台1のスライド移動速度をスライド用設定低速度まで漸次減少させ、スライド用設定低速度まで減速後に外方位置までスライド移動したことがスライド位置検出手段Sにて検出されると昇降台1のスライド移動を停止させる。
また、昇降台1が外方位置から内方位置へスライド移動する際の昇降台1のスライド移動速度について説明すると、図10(ロ)に示すように、スライド用電動モータ19を作動させて外方位置で停止している昇降台1を車両内方に向けてスライド移動させ、そのスライド移動速度を漸次増速させて設定スライド速度まで増速させる。そして、車両内方に向けてスライド移動する昇降台1が内方位置よりも手の減速用内方位置までスライド移動したことがスライド位置検出手段Sにて検出されると、昇降台1のスライド移動速度をスライド用設定低速度まで漸次減少させ、スライド用設定低速度まで減速後に内方位置までスライド移動したことがスライド位置検出手段にて検出されると昇降台1のスライド移動を停止させる。
次に、昇降台1が上位置A2から下位置A1へ下降移動する際の昇降台1の下降速度について説明すると、図10(イ)に示すように、油圧シリンダ5を短縮させて上位置A2で停止している昇降台1を下降位置A1に向けて下降移動させ、その下降移動速度を漸次増速させて設定下降速度まで増速させる。そして、下降位置A1に向けて下降移動する昇降台1が、ロータリエンコーダ15から出力されるパルス数のカウント値が下降用設定値に達することにより下降位置A1よりも手の減速用下位置まで下降移動したと判別されると、昇降台1の下降移動速度を下降用設定低速度まで漸次減少させ、下降用設定低速度まで減速後に前記接地センサ35が地面に接地して昇降台1が下降位置A1まで下降したことが検出されると昇降台1の下降移動を停止させる。
そして、昇降台1が下位置A1から上位置A2へ上昇移動する際の上昇速度について説明すると、図10(ロ)に示すように、油圧シリンダ5を伸長させて下位置A1で停止している昇降台1を上位置A2に向けて上昇移動させ、その上昇移動速度を漸次増速させて設定上昇速度まで増速させる。そして、上昇位置A2に向けて上昇移動する昇降台1が、ロータリエンコーダ15から出力されるパルス数のカウント値が上昇用設定値に達することにより上昇位置A2よりも手の減速用上位置まで上昇移動したと判別されると、昇降台1の上昇移動速度を上昇用設定低速度まで漸次減少させ、減速用上方位置に上昇移動してから所定時間(例えば、1.5秒後)に昇降台1の上昇移動を停止させる。尚、この設定時間は、上昇移動速度が設定上昇速度から上昇用設定低速度まで減速するよりも長い時間となるように設定されている。
昇降台1のスライド移動と昇降移動との連係について説明すると、外方位置に位置させた状態で上昇させる昇降台1が上昇位置A2よりも手前のスライド開始用上昇位置まで上昇されると、昇降台1を内方位置に向けてスライド移動させることを開始し、且つ、上昇位置A2に位置させた状態で車両外方に向けてスライド移動させる昇降台1が外方位置より手前の昇降開始用スライド位置までスライド移動されると、昇降台1を下降位置A1に向けて下降させることを開始させる。尚、昇降台1を上昇位置A2に上昇させ且つ昇降枠2に対して内方位置にスライド移動させて昇降台1を車両内に収納させた位置を収納位置A3と称し、昇降台1を下降位置A1に下降させ且つ昇降枠2に対して外方位置にスライド移動させて昇降台1を車両外で地面上又はその近くの位置を外部位置と称する。
そして、昇降開始用スライド位置は前記減速用外方位置よりも外方位置側(外方位置に向かうスライド移動方向で下流側。本実施形態では、車両後方側。)に設定されており、昇降台1のスライド移動速度を前記スライド用設定低速度に減速させたと同時またはその後において昇降台1が前記昇降開始用スライド位置にスライド移動されるように構成されている。
また、スライド開始用上昇位置は前記減速用上位置よりも上位置A2(上昇位置A2に向かう昇降移動方向で下流側。)に設定されており、昇降台1の上昇速度を前記上昇用設定低速度に減速させる途中において昇降台1が前記スライド開始用上昇位置に上昇されるように構成されている。
昇降台1のスライド移動と昇降移動との連係について、図11のフローチャートに基づいて説明すると、
昇降台1が収納位置A3に位置する状態で、前記ペンダント式操作具54の下降ボタン54aを押し操作すると、昇降台1を外方位置に向けてスライド移動させることを開始し、そのスライド移動速度を設定スライド速度まで漸次増速させ、設定スライド速度で外方位置に向けてスライド移動する昇降台1が減速用外方位置までスライド移動すると、漸次減速させて昇降台1のスライド移動速度をスライド用設定低速度まで減速させ、その後、外方位置までスライド移動するとそのスライド移動を停止させる。
そして、スライド移動速度をスライド設定低速度まで減速された後に昇降台1を下位置A1に向けて下降移動することを開始し、その下降移動速度を設定下降速度まで漸次増速させ、設定下降速度で下降位置A1に向けて下降移動する昇降台1が減速用下位置まで下降移動すると、漸次減速させて昇降台1が下降位置A1まで下降移動すると下降移動を停止させて、昇降台1を外部位置まで移動させる。
また、外部位置に位置する状態で、ペンダント式操作具54の下降ボタン54bを押し操作すると、昇降台1を上昇位置A2に向けて上昇移動させることを開始し、その上昇移動速度を設定上昇速度まで漸次増速させ、設定上昇速度で上昇位置A2に向けて上昇移動する昇降台1が減速用上位置まで上昇移動すると、漸次減速させて昇降台1の上昇移動速度を上昇用設定低速度まで減速させ、その後、上昇位置A2まで上昇移動するとその上昇移動を停止させる。
そして、上昇移動速度を上昇設定低速度まで減速させた後に昇降台1を内方位置に向けてスライド移動することを開始し、そのスライド移動速度を設定スライド速度まで漸次増速させ、設定スライド速度で内方位置に向けてスライド移動する昇降台1が減速用内方位置までスライド移動すると、漸次減速させて昇降台1が内方位置までスライド移動するとスライド移動を停止させて、昇降台1を収納位置A3まで移動させる。
〔別実施の形態〕
(1) 上記実施の形態では、スライド移動速度をスライド設定低速度まで減速させた後に昇降台1を下位置A1に向けて下降移動することを開始させるように構成したが、スライド移動速度がスライド設定低速度まで減速される途中に昇降台1の下降移動を開始させてもよく、昇降台1が減速用外方位置から外方位置に移動する途中に昇降台1の下降移動を開始させればよい。
また、上昇移動速度を上昇設定低速度まで減速させた後に昇降台1を内方位置に向けてスライド移動することを開始させるように構成したが、上昇速度が上昇設定低速度まで減速される途中に昇降台1のスライド移動を開始させてもよく、昇降台1が減速用上位置から上昇位置A2に移動する途中に昇降台1のスライド移動を開始させればよい。
(2) 上記実施の形態では、上記実施の形態では、車両Vの一例としてワゴン車を示し、そのワゴン車の後部に車両用昇降装置を装着した例を示したが、車両Vとしては、普通乗用車、バス、トラックなど種々の車両にも適用することができ、また、装着箇所についても、車両Vの前後方向の中間部などに装着してもよい。
車両用昇降装置の斜視図 車両用昇降装置の平面図 平行四連リンク機構の斜視図 ロータリエンコーダの接続状態を示す背面図 ロータリエンコーダを示す側面図 昇降枠と昇降台とを示す斜視図 昇降枠と昇降台との断面背面図 スライド位置検出手段を示す背面図 制御ブロック図 昇降台の移動制御を示す図 フローチャート 昇降台の動きを示す側面図
符号の説明
1 載置部
2 支持枠
5 昇降操作手段
15 昇降位置検出手段
19 スライド操作手段
車椅子
F 床面
G 地面
H 制御手段
S スライド位置検出手段

Claims (3)

  1. 車椅子を載置可能に構成された載置部を支持する支持枠を昇降操作して、前記載置部を上昇させながら車両内方側に移動させて前記載置部を地面上又はその近くの下降位置から車両の床面上に位置する上昇位置に上昇移動操作し、且つ、前記載置部を下降させながら車両外方側に移動させて前記載置部を前記上昇位置から前記下降位置に下降移動操作する昇降操作手段と、
    前記載置部を前記支持に対して車両外方側の外方位置と車両内方側の内方位置とに車両内外方向にスライド移動操作するスライド操作手段と、
    前記支持枠の対車両高さを検出する昇降位置検出手段と、
    前記載置部の前記支持枠に対するスライド位置を検出するスライド位置検出手段と、
    前記昇降位置検出手段及び前記スライド位置検出手段の検出に基づいて、前記載置部を前記外方位置に位置させた状態で昇降させ且つ前記上昇位置に位置させた状態で車両内外方向にスライド移動させるように、前記昇降操作手段並びに前記スライド操作手段の作動を制御する制御手段とが設けられている車両用昇降装置であって、
    前記制御手段が、前記外方位置に位置させた状態で上昇させる前記載置部が前記上昇位置よりも手前のスライド開始用上昇位置まで上昇されると、前記載置部を前記内方位置に向けてスライド移動させることを開始し、且つ、
    前記上昇位置に位置させた状態で車両外方に向けてスライド移動させる前記載置部が前記外方位置より手前の昇降開始用スライド位置までスライド移動されると、前記載置部を前記下降位置に向けて下降させることを開始する形態で、前記昇降操作手段及び前記スライド操作手段の作動を制御するように構成されている車両用昇降装置。
  2. 前記制御手段が、上昇させる前記載置部が前記上昇位置よりも手前の減速用上昇位置まで上昇されると、前記載置部の上昇速度を上昇用設定低速度まで漸次減速させ、且つ、前記載置部の上昇速度を前記上昇用設定低速度に減速させる途中或いは減速させた後において前記載置部を前記スライド開始用上昇位置に上昇させる形態で、前記昇降操作手段の作動を制御するように構成されている請求項1記載の車両用昇降装置。
  3. 前記制御手段が、車両外方に向けてスライド移動させる前記載置部が外方位置の手前の減速用スライド位置までスライド移動されると、前記載置部のスライド移動速度をスライド用設定低速度まで漸次減少させ、且つ、前記載置部のスライド移動速度を前記スライド用設定低速度に減速させる途中或いは減速させた後において前記載置部を前記昇降開始用スライド位置にスライド移動させる形態で、前記スライド操作手段の作動を制御するように構成されている請求項1又は2記載の車両用昇降装置。
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