JPH11113966A - 車椅子固定装置 - Google Patents
車椅子固定装置Info
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- JPH11113966A JPH11113966A JP9278806A JP27880697A JPH11113966A JP H11113966 A JPH11113966 A JP H11113966A JP 9278806 A JP9278806 A JP 9278806A JP 27880697 A JP27880697 A JP 27880697A JP H11113966 A JPH11113966 A JP H11113966A
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- JP
- Japan
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- belt
- belts
- moving member
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- Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 形状や大きさが多種多様な車椅子であっても
簡単に固定ができ、解除する時は簡単なボタン操作で行
えるとともに、電気系故障や緊急時には手動でも固定状
態を解除できるようにした車椅子固定装置を提供する。 【解決手段】 軽自動車後部の狭小な荷台の床面60に
固着さる車椅子固定装置10の後方から延びる後方ベル
ト11,11は、荷台の後端に回動自在にそれぞれ固着
された転向部材12,12により前方へ折り返され、そ
れらの先端に取り付けたフック13を、載置した車椅子
50の足掛け棒51と背当て枠52との接合部に係合さ
れ、下方向に引っ張られ固定されている。
簡単に固定ができ、解除する時は簡単なボタン操作で行
えるとともに、電気系故障や緊急時には手動でも固定状
態を解除できるようにした車椅子固定装置を提供する。 【解決手段】 軽自動車後部の狭小な荷台の床面60に
固着さる車椅子固定装置10の後方から延びる後方ベル
ト11,11は、荷台の後端に回動自在にそれぞれ固着
された転向部材12,12により前方へ折り返され、そ
れらの先端に取り付けたフック13を、載置した車椅子
50の足掛け棒51と背当て枠52との接合部に係合さ
れ、下方向に引っ張られ固定されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車、トラッ
ク、バスなどの自動車や、列車、船舶、飛行機などの移
動を目的とする交通機関である乗物に載せる車椅子を、
簡単な操作で床面に固定することができ、解除する時は
簡単な操作で移動を始められる車椅子固定装置に関す
る。
ク、バスなどの自動車や、列車、船舶、飛行機などの移
動を目的とする交通機関である乗物に載せる車椅子を、
簡単な操作で床面に固定することができ、解除する時は
簡単な操作で移動を始められる車椅子固定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】年々増加する高齢者や身障者が、移動す
るためにに必要不可欠なアイテムとして、車椅子が挙げ
られる。その車椅子に関連する装置の開発も進められ、
最近、車両への乗降が容易にできる低床バスなどが導入
されるようになったため、車椅子利用者が乗用車や路線
バスなどを利用する光景をよく見かける。これらの車両
には、車椅子利用者が乗車した時、車両走行中車椅子を
固定し、その利用者の身体を安全に保つためのものとし
て車両用車椅子固定装置が装着してある。従来、特開平
1−136657号公報に記載されるように、車両後端
のリフトにより乗り込んだ車椅子の前後に、フロアに埋
設され巻き取り自在な布ベルトを設け、その先端にフッ
ク又はカラビナである係止部を取り付けることにより、
対向する前後方向から導出する一対のベルトの係止部を
手動で車椅子の前後にあるクロスバー等に係止させ、後
方のベルトを基端方向へ引張し固定させる装置が開示さ
れている。特に、車椅子は、身障者の障害の度合い、性
別、身体の大きさ及び筋力等により、その形状並びに車
幅、前後輪の車径等の寸法が千差万別であって、布ベル
トにより調整が必要とされる。
るためにに必要不可欠なアイテムとして、車椅子が挙げ
られる。その車椅子に関連する装置の開発も進められ、
最近、車両への乗降が容易にできる低床バスなどが導入
されるようになったため、車椅子利用者が乗用車や路線
バスなどを利用する光景をよく見かける。これらの車両
には、車椅子利用者が乗車した時、車両走行中車椅子を
固定し、その利用者の身体を安全に保つためのものとし
て車両用車椅子固定装置が装着してある。従来、特開平
1−136657号公報に記載されるように、車両後端
のリフトにより乗り込んだ車椅子の前後に、フロアに埋
設され巻き取り自在な布ベルトを設け、その先端にフッ
ク又はカラビナである係止部を取り付けることにより、
対向する前後方向から導出する一対のベルトの係止部を
手動で車椅子の前後にあるクロスバー等に係止させ、後
方のベルトを基端方向へ引張し固定させる装置が開示さ
れている。特に、車椅子は、身障者の障害の度合い、性
別、身体の大きさ及び筋力等により、その形状並びに車
幅、前後輪の車径等の寸法が千差万別であって、布ベル
トにより調整が必要とされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の車両用
車椅子固定装置であっても、布ベルトを手で締付けなけ
ればならず、車椅子の周囲の4箇所を全て調整・締付け
ることは介護者に大変な労力を必要とし、介護を受ける
側の身障者も気兼ねしなければならないといったよう
に、両者に不愉快感を抱かせたりした。また、移動手段
も、車両に限らず、列車、船舶、飛行機などの乗物に広
く利用される車椅子固定装置が期待されていた。したが
って、この発明の目的は、形状や大きさが多種多様な車
椅子であっても簡単に固定ができ、解除する時は簡単な
ボタン操作で行えるとともに、電気系故障や緊急時には
手動でも固定状態を解除できるようにした車椅子固定装
置を提供することにある。
車椅子固定装置であっても、布ベルトを手で締付けなけ
ればならず、車椅子の周囲の4箇所を全て調整・締付け
ることは介護者に大変な労力を必要とし、介護を受ける
側の身障者も気兼ねしなければならないといったよう
に、両者に不愉快感を抱かせたりした。また、移動手段
も、車両に限らず、列車、船舶、飛行機などの乗物に広
く利用される車椅子固定装置が期待されていた。したが
って、この発明の目的は、形状や大きさが多種多様な車
椅子であっても簡単に固定ができ、解除する時は簡単な
ボタン操作で行えるとともに、電気系故障や緊急時には
手動でも固定状態を解除できるようにした車椅子固定装
置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の、本願の請求項1に係る構成は、乗物に載置した車椅
子に対して少なくとも対向方向から導出された一対のベ
ルトを、その車椅子に先端で係止して基端方向へ引張
し、車椅子を固定する車椅子固定装置において、当該ベ
ルトの少なくとも一方のベルトを、転向部材を介して折
り返し、任意の引き出し長さでロック可能な巻き上げ機
構に連結し、その巻き上げ機構を当該ベルトの折り返し
方向へ移動自在な移動部材に固着して、その移動部材
に、当該折り返し方向へ付勢する押圧部材から当該ベル
トの引き締め力を付与する車椅子固定装置である。これ
により、車椅子にベルトの先端を係止して基端方向へ引
張った状態でロックした巻き上げ機構は、乗物の揺れな
どで動いた車椅子の荷重がベルトにかかると、巻き付い
たベルトの厚み分締め込まれて生じるベルトの弛みを、
移動部材が、押圧部材より折り返し方向へ付勢されて解
消するので、ベルトの引き締め力を付与できる。なお、
乗物に車椅子を載置させる手段は、乗物の開口部に地上
からのスロープを架け渡し車椅子を自走させたり押し上
げたりする手段や、クレーンで車椅子を持上げる手段
や、レールに沿って運んだりする手段がある。ベルト
は、シートベルトのような幅広な帯状体の他、ロープや
径が細く目立たないワイヤーであっても、長さの調整が
容易で取り付け角度も自在だから多様な車椅子に適応で
きる。また、ベルトを素手で持って作業することが多い
ので保護カバーで覆ってもよい。また、ベルトを車椅子
に係止する先端は、リング状に巻き掛けるベルト自体や
S字状フックであったり、そのS字状フックを緊急時に
ボタンを押すと離脱させる結合部材を介してもよく、ま
た、車椅子のパイプを係止ではなく挟持する形態の部材
でも引っ張り力に耐え得る係止機能を有する必要があ
る。一対のベルトを、車椅子に対して少なくとも対向方
向から導出する方向とは、ベルトを固定した状態で、乗
物の進行方向の前後方向が、急停止・急発進に伴う衝撃
が多く最適とするが、ベルトの本数は多い程、またベル
トの導出方向も放射状である程車椅子の固定装置として
有効となるから、前後方向に限定しないということであ
る。車椅子に対向する一対のベルトのうち、他方のベル
トの構成は、任意長さに調整できるが引き出し自在では
なく乗物の床面に直接に固着させる場合と、任意の引き
出し長さでロック可能な巻き上げ機構に連結し、その巻
き上げ機構を乗物の床面に直接に固着する場合と、一方
のベルトと同様に移動部材によりベルトに引き締め力を
付与する場合とがあり、特に限定するものではない。床
面に固定装置を載置し、床面に突設する転向部材でベル
トを折り返す手段の他に、床面に固定装置を収容できる
大きさの凸部を設け、その凹部の底面に載置した固定装
置を蓋部で覆い、ベルトを挿通する孔を床面又は蓋部に
穿設して転向部材とすることで、車椅子を載置しない状
態では床面を平面にできる。なお、その挿通孔にはベル
トの磨耗を防ぐために端縁カバーや、ベルトにより回動
する送り部材を取り付けることができる。
の、本願の請求項1に係る構成は、乗物に載置した車椅
子に対して少なくとも対向方向から導出された一対のベ
ルトを、その車椅子に先端で係止して基端方向へ引張
し、車椅子を固定する車椅子固定装置において、当該ベ
ルトの少なくとも一方のベルトを、転向部材を介して折
り返し、任意の引き出し長さでロック可能な巻き上げ機
構に連結し、その巻き上げ機構を当該ベルトの折り返し
方向へ移動自在な移動部材に固着して、その移動部材
に、当該折り返し方向へ付勢する押圧部材から当該ベル
トの引き締め力を付与する車椅子固定装置である。これ
により、車椅子にベルトの先端を係止して基端方向へ引
張った状態でロックした巻き上げ機構は、乗物の揺れな
どで動いた車椅子の荷重がベルトにかかると、巻き付い
たベルトの厚み分締め込まれて生じるベルトの弛みを、
移動部材が、押圧部材より折り返し方向へ付勢されて解
消するので、ベルトの引き締め力を付与できる。なお、
乗物に車椅子を載置させる手段は、乗物の開口部に地上
からのスロープを架け渡し車椅子を自走させたり押し上
げたりする手段や、クレーンで車椅子を持上げる手段
や、レールに沿って運んだりする手段がある。ベルト
は、シートベルトのような幅広な帯状体の他、ロープや
径が細く目立たないワイヤーであっても、長さの調整が
容易で取り付け角度も自在だから多様な車椅子に適応で
きる。また、ベルトを素手で持って作業することが多い
ので保護カバーで覆ってもよい。また、ベルトを車椅子
に係止する先端は、リング状に巻き掛けるベルト自体や
S字状フックであったり、そのS字状フックを緊急時に
ボタンを押すと離脱させる結合部材を介してもよく、ま
た、車椅子のパイプを係止ではなく挟持する形態の部材
でも引っ張り力に耐え得る係止機能を有する必要があ
る。一対のベルトを、車椅子に対して少なくとも対向方
向から導出する方向とは、ベルトを固定した状態で、乗
物の進行方向の前後方向が、急停止・急発進に伴う衝撃
が多く最適とするが、ベルトの本数は多い程、またベル
トの導出方向も放射状である程車椅子の固定装置として
有効となるから、前後方向に限定しないということであ
る。車椅子に対向する一対のベルトのうち、他方のベル
トの構成は、任意長さに調整できるが引き出し自在では
なく乗物の床面に直接に固着させる場合と、任意の引き
出し長さでロック可能な巻き上げ機構に連結し、その巻
き上げ機構を乗物の床面に直接に固着する場合と、一方
のベルトと同様に移動部材によりベルトに引き締め力を
付与する場合とがあり、特に限定するものではない。床
面に固定装置を載置し、床面に突設する転向部材でベル
トを折り返す手段の他に、床面に固定装置を収容できる
大きさの凸部を設け、その凹部の底面に載置した固定装
置を蓋部で覆い、ベルトを挿通する孔を床面又は蓋部に
穿設して転向部材とすることで、車椅子を載置しない状
態では床面を平面にできる。なお、その挿通孔にはベル
トの磨耗を防ぐために端縁カバーや、ベルトにより回動
する送り部材を取り付けることができる。
【0005】一方のベルトを転向部材を介して折り返す
方向と移動部材を移動させる方向とは、引き締め力を付
与するために同じであるが、その方向及び移動部材の取
り付け位置を特に限定するものではないから、移動部材
を乗物側壁の内側や助手席の下方に設けることができ
る。特に、一方のベルトの先端から転向部材までの方向
に対し、転向部材から載置した車椅子の下方に戻る方向
とすれば、一方のベルトの、先端から転向部材までと転
向部材から基端までとが平面視でほぼ重複し固定装置全
体を小型化できるので、取り付ける荷台の面積が狭く、
車椅子を支持するクレーンや手摺などの介助部材まで装
備する軽自動車において有利な効果を奏する。そこで、
請求項2に係る車椅子固定装置は、軽自動車の狭小な荷
台に、スロープを折り畳み自在に取り付ける後方開口部
を通って載置した車椅子に対して進行方向の少なくとも
前後から導出された一対のベルトを、その車椅子に先端
で係止して基端方向へ引張し、車椅子を固定する車椅子
固定装置において、当該ベルトのうち後方ベルトを、荷
台の後端に固着した転向部材を介して前方へ折り返し、
任意の引き出し長さでロック可能な巻き上げ機構に連結
する一方、載置した車椅子下方に移動部材を前後方向へ
移動自在に取り付け、その移動部材に当該巻き上げ機構
を固着して、その移動部材に、前方向へ付勢する押圧部
材から当該ベルトの引き締め力を付与するとともに、当
該一対のベルトのうち前方ベルトを、任意の引き出し長
さでロック可能で車椅子重量を引き上げる駆動機構を有
する巻き上げ機構に連結し、当該後方開口部に、前方ベ
ルトの先端を係止する被係止部を設ける車椅子固定装置
である。ここで、前方ベルトに、車椅子重量を引き上げ
る駆動機構を有するので、重い車椅子をスロープで乗降
させる時に補助となり簡単に乗降できるだけでなく、安
全に乗降ができるようになる。また、巻き上げ機構のロ
ック動作と押圧部材のベルトに対する引き締め力の付与
とを制御装置により電気的に接続して制御することによ
り、ベルトを車椅子に係止させる前にはロックを解除
し、係止した状態でロックを作動させ、押圧部材により
ベルトに引き締め力を付与させることが、ボタン一つの
簡単な操作で実現でき、車椅子の利用者でも自ら操作を
実行でき、狭い場所でも介助者が無理な姿勢を強いられ
る事無く車椅子を固定できる。
方向と移動部材を移動させる方向とは、引き締め力を付
与するために同じであるが、その方向及び移動部材の取
り付け位置を特に限定するものではないから、移動部材
を乗物側壁の内側や助手席の下方に設けることができ
る。特に、一方のベルトの先端から転向部材までの方向
に対し、転向部材から載置した車椅子の下方に戻る方向
とすれば、一方のベルトの、先端から転向部材までと転
向部材から基端までとが平面視でほぼ重複し固定装置全
体を小型化できるので、取り付ける荷台の面積が狭く、
車椅子を支持するクレーンや手摺などの介助部材まで装
備する軽自動車において有利な効果を奏する。そこで、
請求項2に係る車椅子固定装置は、軽自動車の狭小な荷
台に、スロープを折り畳み自在に取り付ける後方開口部
を通って載置した車椅子に対して進行方向の少なくとも
前後から導出された一対のベルトを、その車椅子に先端
で係止して基端方向へ引張し、車椅子を固定する車椅子
固定装置において、当該ベルトのうち後方ベルトを、荷
台の後端に固着した転向部材を介して前方へ折り返し、
任意の引き出し長さでロック可能な巻き上げ機構に連結
する一方、載置した車椅子下方に移動部材を前後方向へ
移動自在に取り付け、その移動部材に当該巻き上げ機構
を固着して、その移動部材に、前方向へ付勢する押圧部
材から当該ベルトの引き締め力を付与するとともに、当
該一対のベルトのうち前方ベルトを、任意の引き出し長
さでロック可能で車椅子重量を引き上げる駆動機構を有
する巻き上げ機構に連結し、当該後方開口部に、前方ベ
ルトの先端を係止する被係止部を設ける車椅子固定装置
である。ここで、前方ベルトに、車椅子重量を引き上げ
る駆動機構を有するので、重い車椅子をスロープで乗降
させる時に補助となり簡単に乗降できるだけでなく、安
全に乗降ができるようになる。また、巻き上げ機構のロ
ック動作と押圧部材のベルトに対する引き締め力の付与
とを制御装置により電気的に接続して制御することによ
り、ベルトを車椅子に係止させる前にはロックを解除
し、係止した状態でロックを作動させ、押圧部材により
ベルトに引き締め力を付与させることが、ボタン一つの
簡単な操作で実現でき、車椅子の利用者でも自ら操作を
実行でき、狭い場所でも介助者が無理な姿勢を強いられ
る事無く車椅子を固定できる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る車両用車椅
子固定装置を図面に基づいて説明する。図1はこの発明
に係る車両用車椅子固定装置を軽自動車の後部の狭小な
荷室の床面に固着し、車椅子を固定した状態を、軽自動
車の後方開口部から示した部分斜視図である。10はカ
バーに覆われた車両用車椅子固定装置であり、軽自動車
後部の狭小な荷台の床面60に固着されている。車椅子
固定装置10の上方には車椅子50が、軽自動車の前席
61に向けて床面60に載置されている。軽自動車の後
方開口部の右側には開放された後部扉62があり、床面
60の後端には折り畳み自在なスロープ63が取り付け
られ、車椅子50を押してスロープ63を上がってく
る。車椅子50の両側には逆U字状に手摺64が固定さ
れ、車の側壁には、車椅子50が載置されると狭くな
り、床面から取り上げ難い前方ベルト21を上方で仮止
めする保持部材65が取り付けられている。車椅子固定
装置10の後方から延びる後方ベルト11,11は、荷
台の後端に回動自在にそれぞれ固着された転向部材1
2,12により前方へ折り返され、それらの先端に取り
付けたフック13を、載置した車椅子50の足掛け棒5
1と背当て枠52との接合部に係合させている。14は
緊急時に床面との固定を解除するためのバックルであ
る。
子固定装置を図面に基づいて説明する。図1はこの発明
に係る車両用車椅子固定装置を軽自動車の後部の狭小な
荷室の床面に固着し、車椅子を固定した状態を、軽自動
車の後方開口部から示した部分斜視図である。10はカ
バーに覆われた車両用車椅子固定装置であり、軽自動車
後部の狭小な荷台の床面60に固着されている。車椅子
固定装置10の上方には車椅子50が、軽自動車の前席
61に向けて床面60に載置されている。軽自動車の後
方開口部の右側には開放された後部扉62があり、床面
60の後端には折り畳み自在なスロープ63が取り付け
られ、車椅子50を押してスロープ63を上がってく
る。車椅子50の両側には逆U字状に手摺64が固定さ
れ、車の側壁には、車椅子50が載置されると狭くな
り、床面から取り上げ難い前方ベルト21を上方で仮止
めする保持部材65が取り付けられている。車椅子固定
装置10の後方から延びる後方ベルト11,11は、荷
台の後端に回動自在にそれぞれ固着された転向部材1
2,12により前方へ折り返され、それらの先端に取り
付けたフック13を、載置した車椅子50の足掛け棒5
1と背当て枠52との接合部に係合させている。14は
緊急時に床面との固定を解除するためのバックルであ
る。
【0007】図2は、カバーを外した車両用車椅子固定
装置10の平面図を示し、荷台の床面60は左右対称で
あるから左方の一部を省略して図示している。車椅子固
定装置10の後方から延び、床面60の後端に回動自在
にそれぞれ固着された転向部材12,12により折り返
された後方ベルト11,11の基端は、任意の引き出し
長さでロック可能な巻き上げ機構15に収納されてい
る。その巻き上げ機構15は移動部材16の端部に回動
自在に固着され、その移動部材16は、床面60に固着
された基板17にレール18を介して前後へ摺動自在に
取り付けられ、基板17に基端を固着されたシリンダ1
9のピストン20の先端が固着されている。これによ
り、車椅子50に係止された後方ベルト11を巻き上げ
機構15によりロックした後、ピストン20の縮退によ
り移動部材16の巻き上げ機構15を、二点鎖線で示す
前方向へ付勢することで後方ベルト11の引き締め力を
付与することができる。また、荷台の前端には後方ベル
ト11と対をなす前方ベルト21が、基板の両側の床面
60に引き出し自在に取り付けられている。22は、任
意の引き出し長さでロック可能な巻き上げ機構であり、
この中に収納された前方ベルト21の先端にはフック2
3が折り返して縫い止められている。そして、巻き上げ
機構15,22は通電によりロック状態が解除され、非
通電時にはロック状態となる公知の巻き上げ機構を備え
ており、その巻き上げ機構15,22及びシリンダ19
は制御装置30に電気的に接続され、そのロックの弛緩
及びピストン20の伸縮がボタン一つで制御されてい
る。既知の巻き上げ機構には、ベルトを引き出すとその
長さでロックが働き、巻き戻すためには本体のロック解
除ボタンを押したり、ある長さまで引き出さなければな
らない機構のものがあるが、介助部材も取り付けられた
狭い荷台の中では、特に車椅子の利用者が床面まで手を
延ばしたり、反対にベルトを上方に引き伸ばしたりする
ことができないことがある。なお、バックル14は中央
のボタンを押すと係合が外れ、タングプレート14aを
分離することができるので、緊急時には床面との固定を
簡単に解除することができる。また、前方ベルト21は
フック23と直結され、後方ベルト11はバックル14
を介しているが、他の実施の形態として後方ベルト11
をフック13と直結すればベルトの制作費を減らすこと
ができるし、車椅子の利用者の機能の程度に合わせ、足
元の前フック13を係止を解除できない場合には、前ベ
ルト11にバックルを介しておくことが必要である。
装置10の平面図を示し、荷台の床面60は左右対称で
あるから左方の一部を省略して図示している。車椅子固
定装置10の後方から延び、床面60の後端に回動自在
にそれぞれ固着された転向部材12,12により折り返
された後方ベルト11,11の基端は、任意の引き出し
長さでロック可能な巻き上げ機構15に収納されてい
る。その巻き上げ機構15は移動部材16の端部に回動
自在に固着され、その移動部材16は、床面60に固着
された基板17にレール18を介して前後へ摺動自在に
取り付けられ、基板17に基端を固着されたシリンダ1
9のピストン20の先端が固着されている。これによ
り、車椅子50に係止された後方ベルト11を巻き上げ
機構15によりロックした後、ピストン20の縮退によ
り移動部材16の巻き上げ機構15を、二点鎖線で示す
前方向へ付勢することで後方ベルト11の引き締め力を
付与することができる。また、荷台の前端には後方ベル
ト11と対をなす前方ベルト21が、基板の両側の床面
60に引き出し自在に取り付けられている。22は、任
意の引き出し長さでロック可能な巻き上げ機構であり、
この中に収納された前方ベルト21の先端にはフック2
3が折り返して縫い止められている。そして、巻き上げ
機構15,22は通電によりロック状態が解除され、非
通電時にはロック状態となる公知の巻き上げ機構を備え
ており、その巻き上げ機構15,22及びシリンダ19
は制御装置30に電気的に接続され、そのロックの弛緩
及びピストン20の伸縮がボタン一つで制御されてい
る。既知の巻き上げ機構には、ベルトを引き出すとその
長さでロックが働き、巻き戻すためには本体のロック解
除ボタンを押したり、ある長さまで引き出さなければな
らない機構のものがあるが、介助部材も取り付けられた
狭い荷台の中では、特に車椅子の利用者が床面まで手を
延ばしたり、反対にベルトを上方に引き伸ばしたりする
ことができないことがある。なお、バックル14は中央
のボタンを押すと係合が外れ、タングプレート14aを
分離することができるので、緊急時には床面との固定を
簡単に解除することができる。また、前方ベルト21は
フック23と直結され、後方ベルト11はバックル14
を介しているが、他の実施の形態として後方ベルト11
をフック13と直結すればベルトの制作費を減らすこと
ができるし、車椅子の利用者の機能の程度に合わせ、足
元の前フック13を係止を解除できない場合には、前ベ
ルト11にバックルを介しておくことが必要である。
【0008】図3は車椅子50を固定した状態を側面か
ら示した説明図である。二点鎖線で示す車椅子50の足
掛け棒51と背当て枠52との接合部に係合された後方
ベルト11と、足掛け棒51と前枠53との接合部に係
合された前方ベルト21とは、載置した車椅子50に対
して進行方向の前後から導出された一対のベルトを構成
し、その車椅子50に先端のフック13,23でそれぞ
れ係止して基端方向となる前後方向へ引張し、車椅子5
0を固定することができる。なお、54は水平方向に回
動自在な前輪、55は後輪、56は足置き板である。そ
して、一対となるベルトのうち後方ベルト11は、荷台
の後端に固着した転向部材12を介して前方へ折り返さ
れ、任意の引き出し長さでロック可能な巻き上げ機構1
5に連結され収納されている。一方、載置した車椅子5
0の下方に移動部材16を前後方向へレール18により
移動自在に取り付け、その移動部材16に巻き上げ機構
15を固着して、その移動部材16に、二点鎖線で示す
ように前方向へシリンダ19のピストン20を付勢する
ことで後方ベルト11の引き締め力を付与することがで
きる。また、一対のベルトの他方となる前方ベルト21
は、任意の引き出し長さでロック可能な巻き上げ機構2
3に基端を巻き取られて連結し、先端にはフック23を
取り付けている。そして、軽自動車の後方開口部には、
前方ベルト21の先端のフック23を一時的に係止して
おく保持部材65が設けられている。
ら示した説明図である。二点鎖線で示す車椅子50の足
掛け棒51と背当て枠52との接合部に係合された後方
ベルト11と、足掛け棒51と前枠53との接合部に係
合された前方ベルト21とは、載置した車椅子50に対
して進行方向の前後から導出された一対のベルトを構成
し、その車椅子50に先端のフック13,23でそれぞ
れ係止して基端方向となる前後方向へ引張し、車椅子5
0を固定することができる。なお、54は水平方向に回
動自在な前輪、55は後輪、56は足置き板である。そ
して、一対となるベルトのうち後方ベルト11は、荷台
の後端に固着した転向部材12を介して前方へ折り返さ
れ、任意の引き出し長さでロック可能な巻き上げ機構1
5に連結され収納されている。一方、載置した車椅子5
0の下方に移動部材16を前後方向へレール18により
移動自在に取り付け、その移動部材16に巻き上げ機構
15を固着して、その移動部材16に、二点鎖線で示す
ように前方向へシリンダ19のピストン20を付勢する
ことで後方ベルト11の引き締め力を付与することがで
きる。また、一対のベルトの他方となる前方ベルト21
は、任意の引き出し長さでロック可能な巻き上げ機構2
3に基端を巻き取られて連結し、先端にはフック23を
取り付けている。そして、軽自動車の後方開口部には、
前方ベルト21の先端のフック23を一時的に係止して
おく保持部材65が設けられている。
【0009】図4は、車椅子固定装置10を制御する制
御装置30のタイムチャートを示した説明図である。ま
ず、車椅子50をスロープで軽自動車の荷台床面まで押
し上げ、車椅子固定装置10の上方に載置させたら、電
源を入れるメインスイッチをonする。この間注意を喚
起する赤ランプが点燈するとともに、フリースイッチが
onしているので、まず、巻き上げ機構15,22の電
気ロックは通電により解除されて、前方ベルト21及び
後方ベルト11を引き出すことができる。そしてそれぞ
れのフック13,23を車椅子50に係止させる一方、
シリンダ19のピストン20は後方へ伸展した状態で停
止したままの状態だから後方ベルト11に引き締め力は
付与されない。フック13,23を車椅子50に係止し
た時点で、フリースイッチからロックスイッチをonに
切り替えると、前後の巻き上げ機構15,22の電気ロ
ックへの通電が無くなりロックされて前方ベルト21及
び後方ベルト11を引き出すことができない状態とな
る。一方、シリンダ19のピストン20は前方へ縮退
し、シリンダ19に内蔵した圧力センサーにより車椅子
の固定に必要な所定の加圧力50kgを検知しながら一
定時間(25秒間)に締め付け力を付与すると、ピスト
ン20を縮退させた状態で停止して後方ベルト11に引
き締め力を付与した状態を維持する。この状態となれ
ば、メインスイッチをoffして赤ランプを消灯して
も、電気ロックベルトはロックされ、シリンダーも締め
付け状態で保持されているので、軽自動車を発進させ車
椅子を搭載して移動ができる。次に、移動先に到着すれ
ばメインスイッチをonにしロックスイッチをoffに
切り替えフリースイッチをon状態にすることで、ピス
トン19が伸展して後方ベルト11を緩めるとともに、
前後の巻き上げ機構15,22の電気ロックに通電があ
りロックが解除され、フック13,23を車椅子50か
ら外すことができる。なお、通電されている巻き上げ機
構15,22の電気ロックは電気の浪費となるので一定
の時間で電源が切れるようにタイマーを備えている。
御装置30のタイムチャートを示した説明図である。ま
ず、車椅子50をスロープで軽自動車の荷台床面まで押
し上げ、車椅子固定装置10の上方に載置させたら、電
源を入れるメインスイッチをonする。この間注意を喚
起する赤ランプが点燈するとともに、フリースイッチが
onしているので、まず、巻き上げ機構15,22の電
気ロックは通電により解除されて、前方ベルト21及び
後方ベルト11を引き出すことができる。そしてそれぞ
れのフック13,23を車椅子50に係止させる一方、
シリンダ19のピストン20は後方へ伸展した状態で停
止したままの状態だから後方ベルト11に引き締め力は
付与されない。フック13,23を車椅子50に係止し
た時点で、フリースイッチからロックスイッチをonに
切り替えると、前後の巻き上げ機構15,22の電気ロ
ックへの通電が無くなりロックされて前方ベルト21及
び後方ベルト11を引き出すことができない状態とな
る。一方、シリンダ19のピストン20は前方へ縮退
し、シリンダ19に内蔵した圧力センサーにより車椅子
の固定に必要な所定の加圧力50kgを検知しながら一
定時間(25秒間)に締め付け力を付与すると、ピスト
ン20を縮退させた状態で停止して後方ベルト11に引
き締め力を付与した状態を維持する。この状態となれ
ば、メインスイッチをoffして赤ランプを消灯して
も、電気ロックベルトはロックされ、シリンダーも締め
付け状態で保持されているので、軽自動車を発進させ車
椅子を搭載して移動ができる。次に、移動先に到着すれ
ばメインスイッチをonにしロックスイッチをoffに
切り替えフリースイッチをon状態にすることで、ピス
トン19が伸展して後方ベルト11を緩めるとともに、
前後の巻き上げ機構15,22の電気ロックに通電があ
りロックが解除され、フック13,23を車椅子50か
ら外すことができる。なお、通電されている巻き上げ機
構15,22の電気ロックは電気の浪費となるので一定
の時間で電源が切れるようにタイマーを備えている。
【0010】図5は、他の実施の形態として、前方ベル
ト21により車椅子50を引き上げる状態を平面で示す
説明図である。前方ベルト21を収納する巻き上げ機構
22に、車椅子重量を引き上げることのできる駆動機構
22aを取り付けるとともに、荷台の長さの数倍に長く
なった前ベルト21のロック後の弛みに対して充分引き
締め力を付与できるように移動部材16の摺動長さを、
移動部材16に螺合するボールねじを回動させるモータ
24を設けることにより、車椅子をスロープで押し上げ
る必要が無くなるとともに、降車する時にも車椅子を支
持する必要が無くなり安心して乗降をすることができ
る。
ト21により車椅子50を引き上げる状態を平面で示す
説明図である。前方ベルト21を収納する巻き上げ機構
22に、車椅子重量を引き上げることのできる駆動機構
22aを取り付けるとともに、荷台の長さの数倍に長く
なった前ベルト21のロック後の弛みに対して充分引き
締め力を付与できるように移動部材16の摺動長さを、
移動部材16に螺合するボールねじを回動させるモータ
24を設けることにより、車椅子をスロープで押し上げ
る必要が無くなるとともに、降車する時にも車椅子を支
持する必要が無くなり安心して乗降をすることができ
る。
【0011】
【発明の効果】詳述したように本願の請求項1に係る構
成によれば、ベルトの少なくとも一方のベルトを、転向
部材を介して折り返し、任意の引き出し長さでロック可
能な巻き上げ機構に連結し、その巻き上げ機構を当該ベ
ルトの折り返し方向へ移動自在な移動部材に固着して、
その移動部材に、当該折り返し方向へ付勢する押圧部材
から当該ベルトの引き締め力を付与するから、車椅子に
ベルトの先端を係止して基端方向へ引張った状態でロッ
クした巻き上げ機構は、乗物の揺れなどで動いた車椅子
の荷重がベルトにかかると、巻き付いたベルトの厚み分
締め込まれて生じるベルトの弛みを、移動部材が、押圧
部材より折り返し方向へ付勢されて解消するので、ベル
トの引き締め力を常に付与して確実に車椅子を固定する
ことができる。また、請求項2に係る車椅子固定装置に
よれば、前記効果に加え、前方ベルトに、車椅子重量を
引き上げる駆動機構を有するので、重い車椅子をスロー
プで乗降させる時に補助となり簡単に乗降できるだけで
なく、安全に乗降ができるようになる上、軽自動車の後
方開口部に、車椅子越しに床面から取り上げ難い前方ベ
ルトの先端を、車椅子を乗り入れる前に仮に係止できる
被係止部を設けているので、狭小な軽自動車に備えた車
椅子固定装置であっても簡単に操作ができる。
成によれば、ベルトの少なくとも一方のベルトを、転向
部材を介して折り返し、任意の引き出し長さでロック可
能な巻き上げ機構に連結し、その巻き上げ機構を当該ベ
ルトの折り返し方向へ移動自在な移動部材に固着して、
その移動部材に、当該折り返し方向へ付勢する押圧部材
から当該ベルトの引き締め力を付与するから、車椅子に
ベルトの先端を係止して基端方向へ引張った状態でロッ
クした巻き上げ機構は、乗物の揺れなどで動いた車椅子
の荷重がベルトにかかると、巻き付いたベルトの厚み分
締め込まれて生じるベルトの弛みを、移動部材が、押圧
部材より折り返し方向へ付勢されて解消するので、ベル
トの引き締め力を常に付与して確実に車椅子を固定する
ことができる。また、請求項2に係る車椅子固定装置に
よれば、前記効果に加え、前方ベルトに、車椅子重量を
引き上げる駆動機構を有するので、重い車椅子をスロー
プで乗降させる時に補助となり簡単に乗降できるだけで
なく、安全に乗降ができるようになる上、軽自動車の後
方開口部に、車椅子越しに床面から取り上げ難い前方ベ
ルトの先端を、車椅子を乗り入れる前に仮に係止できる
被係止部を設けているので、狭小な軽自動車に備えた車
椅子固定装置であっても簡単に操作ができる。
【図1】この発明に係る固定装置で車椅子を固定した状
態を示した斜視図である。
態を示した斜視図である。
【図2】車椅子固定装置の平面図である。
【図3】車椅子を固定した状態を側面から示した説明図
である。
である。
【図4】車椅子固定装置を制御するタイムチャートを示
した説明図である。
した説明図である。
【図5】前方ベルトにより車椅子を引き上げる状態を平
面で示す説明図である。
面で示す説明図である。
10・・車椅子固定装置、11・・後方ベルト、12・
・転向部材、13・・フック、14・・バックル、14
a・・タングプレート、15・・巻き上げ機構、16・
・移動部材、17・・基板、18・・レール、19・・
シリンダ、20・・ピストン、21・・前方ベルト、2
2・・巻き上げ機構、23・・フック、30・・制御装
置、50・・車椅子、51・・足掛け棒、52・・背当
て枠、53・・前枠、54・・前輪、55・・後輪、5
6・・足置き板、60・・床面、61・・前席、62・
・後部扉、63・・スロープ、64・・手摺、65・・
保持部材。
・転向部材、13・・フック、14・・バックル、14
a・・タングプレート、15・・巻き上げ機構、16・
・移動部材、17・・基板、18・・レール、19・・
シリンダ、20・・ピストン、21・・前方ベルト、2
2・・巻き上げ機構、23・・フック、30・・制御装
置、50・・車椅子、51・・足掛け棒、52・・背当
て枠、53・・前枠、54・・前輪、55・・後輪、5
6・・足置き板、60・・床面、61・・前席、62・
・後部扉、63・・スロープ、64・・手摺、65・・
保持部材。
Claims (2)
- 【請求項1】 乗物に載置した車椅子に対して少なくと
も対向方向から導出された一対のベルトを、その車椅子
に先端で係止して基端方向へ引張し、車椅子を固定する
車椅子固定装置において、 当該ベルトの少なくとも一方のベルトを、転向部材を介
して折り返し、任意の引き出し長さでロック可能な巻き
上げ機構に連結し、その巻き上げ機構を当該ベルトの折
り返し方向へ移動自在な移動部材に固着して、その移動
部材に、当該折り返し方向へ付勢する押圧部材から当該
ベルトの引き締め力を付与することを特徴とする車椅子
固定装置。 - 【請求項2】 軽自動車の狭小な荷台に、スロープを折
り畳み自在に取り付ける後方開口部を通って載置した車
椅子に対して進行方向の少なくとも前後から導出された
一対のベルトを、その車椅子に先端で係止して基端方向
へ引張し、車椅子を固定する車椅子固定装置において、 当該ベルトのうち後方ベルトを、荷台の後端に固着した
転向部材を介して前方へ折り返し、任意の引き出し長さ
でロック可能な巻き上げ機構に連結する一方、載置した
車椅子下方に移動部材を前後方向へ移動自在に取り付
け、その移動部材に当該巻き上げ機構を固着して、その
移動部材に、前方向へ付勢する押圧部材から当該ベルト
の引き締め力を付与するとともに、 当該一対のベルトのうち前方ベルトを、任意の引き出し
長さでロック可能で車椅子重量を引き上げる駆動機構を
有する巻き上げ機構に連結し、当該後方開口部に、前方
ベルトの先端を係止する被係止部を設けることを特徴と
する車椅子固定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9278806A JPH11113966A (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 車椅子固定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9278806A JPH11113966A (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 車椅子固定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11113966A true JPH11113966A (ja) | 1999-04-27 |
Family
ID=17602437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9278806A Pending JPH11113966A (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 車椅子固定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11113966A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005111069A (ja) * | 2003-10-09 | 2005-04-28 | Autech Japan Inc | 車椅子固定装置 |
JP2006304866A (ja) * | 2005-04-26 | 2006-11-09 | Daifuku Co Ltd | 車両用昇降装置 |
JP2007198674A (ja) * | 2006-01-26 | 2007-08-09 | Fuji Koki Corp | 補助冷却装置の固定構造 |
JP2007222278A (ja) * | 2006-02-22 | 2007-09-06 | Honda Motor Co Ltd | ベルト装置 |
KR100788747B1 (ko) | 2007-03-23 | 2007-12-26 | 주식회사 오텍 | 전동식 슬로프를 구비한 장애인용 차량 |
KR100794551B1 (ko) | 2007-04-09 | 2008-01-17 | 주식회사 오텍 | 휠체어 안전고정기를 구비한 장애인용 차량 |
KR100814684B1 (ko) | 2007-07-11 | 2008-03-18 | 주식회사 오텍 | 수동식 슬로프를 구비한 장애인용 차량 |
JP2013121415A (ja) * | 2011-12-09 | 2013-06-20 | Toyota Auto Body Co Ltd | 車椅子固定装置 |
JP2016140522A (ja) * | 2015-01-30 | 2016-08-08 | トヨタ自動車東日本株式会社 | 福祉車両及びベルトガイド |
US11202727B2 (en) | 2019-08-08 | 2021-12-21 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Wheelchair carrying vehicle |
US11471341B2 (en) | 2019-08-08 | 2022-10-18 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Wheelchair-mounting vehicle |
-
1997
- 1997-10-13 JP JP9278806A patent/JPH11113966A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005111069A (ja) * | 2003-10-09 | 2005-04-28 | Autech Japan Inc | 車椅子固定装置 |
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JP2007198674A (ja) * | 2006-01-26 | 2007-08-09 | Fuji Koki Corp | 補助冷却装置の固定構造 |
JP2007222278A (ja) * | 2006-02-22 | 2007-09-06 | Honda Motor Co Ltd | ベルト装置 |
KR100788747B1 (ko) | 2007-03-23 | 2007-12-26 | 주식회사 오텍 | 전동식 슬로프를 구비한 장애인용 차량 |
KR100794551B1 (ko) | 2007-04-09 | 2008-01-17 | 주식회사 오텍 | 휠체어 안전고정기를 구비한 장애인용 차량 |
KR100814684B1 (ko) | 2007-07-11 | 2008-03-18 | 주식회사 오텍 | 수동식 슬로프를 구비한 장애인용 차량 |
JP2013121415A (ja) * | 2011-12-09 | 2013-06-20 | Toyota Auto Body Co Ltd | 車椅子固定装置 |
JP2016140522A (ja) * | 2015-01-30 | 2016-08-08 | トヨタ自動車東日本株式会社 | 福祉車両及びベルトガイド |
US11202727B2 (en) | 2019-08-08 | 2021-12-21 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Wheelchair carrying vehicle |
US11471341B2 (en) | 2019-08-08 | 2022-10-18 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Wheelchair-mounting vehicle |
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