JPH0637173Y2 - 自転車の立体駐車装置 - Google Patents

自転車の立体駐車装置

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JPH0637173Y2
JPH0637173Y2 JP1988115641U JP11564188U JPH0637173Y2 JP H0637173 Y2 JPH0637173 Y2 JP H0637173Y2 JP 1988115641 U JP1988115641 U JP 1988115641U JP 11564188 U JP11564188 U JP 11564188U JP H0637173 Y2 JPH0637173 Y2 JP H0637173Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自転車の立体駐車装置に係り、更に詳しく
は、上部駐車テーブル上からの自転車の引き降ろしや上
部駐車テーブル上への自転車の持ち上げを安全に行い得
るようにした自転車の立体駐車装置に関する。
[従来の技術] 従来の自転車駐車設備としては2階建の建築構造物を利
用して駐車スペースを確保するものが知られている。
このような立体駐車場に於いては自転車を階上の駐車ス
ペースにスロープを利用して押し上げ一階に於ける駐車
と同様に駐車させることが出来るが、一階の天井を高く
し且つ自転車を押して昇れる程度の幅と傾斜の緩かなス
ロープを少くとも一つ以上は設ける必要があり、このた
めこのような構成の立体駐車場を設置するには、かなり
広い設置空間を必要とするのと、設備費が高くつくとい
う問題点がある。
従って、このような欠点を除去するために、本出願人の
出願に係る実公昭57-11085号公報に記載されているよう
に、自転車一台分の駐車スペース上段に自転車一台を載
せる駐車テーブルを設けることにより立体的に自転車を
駐車させる駐車装置が実用化されている。
また、本出願人の出願に係る実開昭59-188257号公報に
記載の立体駐車装置では、上部駐車スペースへの自転車
の押し上げに際し、自転車が滑り落ちるのを防止するた
めの後退防止機構が実用化されている。
[考案が解決しようとする課題] しかし、実公昭57-11085号の立体駐車装置は下部駐車ス
ペースへの自転車の駐車は容易であるが、上部駐車テー
ブル上への自転車の駐車は上部駐車テーブルが自転車の
押し上げスロープを兼ねており、従ってこの上部駐車テ
ーブル上に自転車を押し上げてから、前記上部駐車テー
ブルを水平位置まで押し上げる途中で自転車を支える手
が離れたりすると、自転車が滑り落ち、最悪の場合には
事故が生じるという問題点がある。
また実開昭59-188257号の立体駐車装置では、確かに後
退防止機構が良好な作用を生じてはいるが、押し上げス
ロープを兼ねる可動軌条部材の動作に問題があり、自転
車の上げ降ろし操作に尚不安定な感がある。
上部駐車テーブルは、固定軌条部材と、該固定軌条部材
に対して摺動且つ回動自在に設けられ、自転車の押し上
げスロープを兼ねる可動軌条部材とから構成されている
が、更に詳しくは固定軌条部材は、その内側両側面に可
動軌条部材を下方に傾斜させる傾斜案内部と、可動軌条
部材の外側両側面に取り付けたチャンネル材に係合する
滑車が取り付けられた構成と成っており、また前記傾斜
案内部の下側には、可動軌条部材の後方に設けられた滑
車が係止されている。
しかし、可動軌条部材を下方に傾斜させる傾斜案内部
が、その前端部から後端部まで一直線状態である点に問
題があった。
即ち、可動軌条部材を固定軌条部材から引き出し始める
と、可動軌条部材はいきなり傾斜を開始する。また引き
出される動作と傾斜する動作とが同時進行で行われてい
る。
何故ならば、傾斜案内部が直線状であり、その端部が最
初から傾斜した状態と成っているためである。
これは大変に危険な構成であり、鉄骨で出来た可動軌条
部材が、取っ手を持って引き出すといきなり下りて来
る。可動軌条部材上に自転車が載置されていない状態の
時でも危険であるのに、まして自転車が載置されていた
場合にはその重量も加わって危険この上ないものであ
る。
この種自転車立体駐車装置の利用者を考えてみた場合、
老若男女を問わず、また主婦や女子学生の利用が多いの
であるが、上記操作を開始していきなり不意を突く形で
可動軌条部材が傾斜し始めるのは、実に危険なことであ
る。
引き出し当初は唯水平状態で引き出され、それから徐々
に傾斜し始め、操作する者にタイミングを知らせきっか
けを掴ませることが出来るようにしたい。それからであ
ればある程度急速に傾斜して行っても問題は生じないわ
けである。
他方、自転車を駐車させる場合、可動軌条部材を持ち上
げつつ固定軌条部材内に押し込んで行くことに成ってお
り、やはり持ち上げの動作と押し込みの動作とが全く同
時に行われており、これは実際のところ大変扱い難いの
である。
ではどのような動作が最も好ましいかと言えば、人力の
瞬発力と持続力との関係から、操作の初期段階で可動軌
条部材が水平状態に成っていることが重要であり、可動
軌条部材を一気にいっぱいに持ち上げた後は、固定軌条
部材内に水平に押し込むだけでありたい。
ところが、上記引例では、直線状の傾斜案内部を設けて
いるため、可動軌条部材の持ち上げと、固定軌条部材内
への押し込みとが、同時進行的に生じ、極めて操作が難
しいのである。
即ち、上記引例は未だ安全性に欠けるものである。
本考案は前述の問題点を除去すべく、可動軌条部材を前
方に引き出すと、当初可動軌条部材が水平に引き出さ
れ、次いで可動軌条部材が徐々に緩かに傾斜し、逆に可
動軌条部材を持ち上げると、一気に水平の状態まで移行
し、その後は可動軌条部材を唯水平方向に押すことによ
り固定軌条部材内に収納されるようにすることで、自転
車が不安定と成る瞬間を排除し、自転車を安全に駐車出
庫させることを第1の目的とする。
本考案の第2の目的は、可動軌条部材に自転車の後輪を
捕捉してその後退を防ぐ後退防止機構を設けることで、
自転車の上げ降ろしを一層安全に実行出来るようにする
ことにある。
[課題を解決するための手段] 上述本考案の第1の目的は、下部駐車スペースを有し、
支柱又は該支柱に横設された支柱梁部材に一端部が取り
付けられ、上側が開口された横断面略U状の固定軌条部
材の、前方内側両側面部に第1の滑車を取り付け、内側
両側面部長手方向に後述する可動軌条部材の後方に取り
付けた第2の滑車を案内するためのガイド部材を添設
し、上側が開口されこの開口部両側に自転車の支持枠を
立設した横断面略U状の可動軌条部材を、該可動軌条部
材の後方外側両側面部に取り付けた第2の滑車により固
定軌条部材の前記ガイド部材内に摺動自在に組み込むと
共に、可動軌条部材の外側両側面部長手方向に添設した
チャンネル材内に、前記固定軌条部材の第1の滑車を組
み込んで成る自転車の立体駐車装置に於いて、前記ガイ
ド部材が、水平直線状案内部とこれに連続する曲線状案
内部とから成ると共に、前記曲線状案内部側が前と成る
ようにして設けられていることを特徴とする、自転車の
立体駐車装置を構成することで達成される。
尚、引例のガイド部材が直線状に傾斜して取り付けられ
ているのに対し、本考案のガイド部材は、後方が直線状
に水平に設けられており、前方がこれに続いて上方に向
け曲線状に設けられている点に特徴を有する。
上述本考案の第2の目的は、上記可動軌条部材の前部に
底孔を形成し、当該底孔の近傍に於ける可動軌条部材の
幅方向の片側又は両側に略C状の揺動杆を枢支し、該揺
動杆の下端部を可動軌条部材の底孔より内部に表出させ
てその先端部にタイヤ当接部を設け、揺動杆の上端部を
可動軌条部材の上方に位置させここにリム当接部を設け
ることで達成される。
[作用] そこで可動軌条部材を前方に引き出すと、可動軌条部材
の第2の滑車がガイド部材の水平直線状案内部内を転動
するため、当初は可動軌条部材は水平に引き出されて来
る。
次いで第2の滑車がガイド部材の曲線状案内部に差し掛
かると、当該可動軌条部材は第1の滑車を回動軸として
徐々に傾斜を開始する。
ガイド部材は、水平直線状案内部から曲線状案内部へと
滑かに徐々に変化しているため、可動軌条部材の傾斜下
降は緩かに行われる。
そして、当該曲線状案内部の後半は比較的急に成ってい
るため、所要の傾斜固定角度まで迅速に可動軌条部材の
下降が行われる。
逆に可動軌条部材を持ち上げると一気に水平状態まで移
行するが、この後は第2の滑車がガイド部材の曲線状案
内部から水平直線状案内部へと滑かに転動し、当該可動
軌条部材を唯水平方向に押すことによって固定軌条部材
内に収納されるのである。
以上の各操作は円滑であって、終始安全に行われる。
請求項2の構成に依れば、上述の作用と共に、可動軌条
部材の底孔に落し込まれた後輪の自重で一個又は対を為
す揺動杆の下端部が押し下げられ、揺動杆が回動してそ
のリム当接部材が後輪のリムに当接し、自転車の後退を
阻止する。
また、後輪を幾分持ち上げ加減にすると、揺動杆の下端
部に後輪の荷重が掛らなく成り、リム当接部材が後輪の
リムから外れるので、後輪と前輪とを可動軌条部材から
外部に後退させて自転車を降ろすことが出来る。
上記リム当接部材が動作するのは、可動軌条部材の動作
が停止している時と成る。
[実施例] 以下、本考案装置を図示の実施例に付き説明する。
本考案の自転車の立体駐車装置は、第1図乃至第5図に
示すように、下部駐車スペース1と可動軌条部材22で構
成した上部駐車テーブル2と、該上部駐車テーブル2を
支持する支柱梁部材3とで構成されている。
上部駐車テーブル2は、固定軌条部材21と、可動軌条部
材22とで構成されており、前記固定軌条部材21は、第6
図乃至第13図に示すように横断面略U状の型鋼材211の
一端に、該型鋼材211内に嵌合して摺動する後述の可動
軌条部材22を下方に傾斜維持するためのストッパSP付き
の曲線状案内部212と、水平直線状案内部212Aとを設
け、その内側に前記可動軌条部材22の外側面に取り付け
たチャンネル材224に係合する滑車213を枢軸7を介して
それぞれ枢着した構成のものである。
前記曲線状案内部212は、水平直線状案内部212Aに連続
して設けられ、水平直線状案内部212A側よりも曲線状案
内部212側が前に位置するように構成されている。
可動軌条部材22は前述した固定軌条部材21の型鋼材211
内に嵌合し、下部駐車スペース1よりも若干長い横断面
略U状の型鋼材211の一端隅部を前述した曲線状案内部2
12と関係して規制する傾斜最大角度と等しい角度にカッ
トし、外側面に取り付けたチャンネル材224に係合する
滑車213と共に可動軌条部材22の引き出し、差し込みを
容易にする滑車222を枢軸8を介して前記可動軌条部材2
2の一端に枢着し、他端には可動軌条部材22を引き出し
たり差し込んだりするための取っ手225が取り付けら
れ、上部には自転車の前輪を受ける前輪支持枠214を取
り付けた構成のものである。
支柱梁部材3は、第1図乃至第5図に示すように基礎部
材5に一定の間隔で垂直に取り付けた支柱31と、該支柱
31上に横設したエ字状の型鋼材で作られた梁材32とで構
成されている。
更に、前記可動軌条部材22を構成する横断面略U状の型
鋼材221には第14図乃至第22図に図示する後退防止機構
4が取り付けられている。即ち、該後退防止機構4は、
前記型鋼材221の両側に夫々軸受け41,41を取り付け、こ
れらの軸受け41,41に夫々細幅の板状部材45,45を介して
略C字状に曲げ加工した一対の揺動杆42,42を枢支軸43,
43を以て対向的に而も揺動自在に枢支し、前記一対の揺
動杆42,42の下部に於けるタイヤ当接部44,44は、夫々前
記した型鋼材221の底部に開けた車輪の一部を突出させ
て支持するための底孔226から型鋼材221に表出し、前記
タイヤ当接部44,44はこの型鋼材221内を押し上げる自転
車の車輪で踏まれるように位置し、且つ一対の揺動杆4
2,42の上端は夫々前記型鋼材221の側板よりも上方に位
置しており、この上端に自転車のリムに当接するリム当
接部材46,46を対向して設けた構成のものである。
尚、揺動杆42,42と横断面略U状の型鋼材221との間には
これらの対を為す揺動杆42,42を互に開く方向に回動さ
せる回動力を付与するスプリング47を取り付けるか、重
力によって揺動杆42,42を開くように構成する。
そして揺動杆42,42はストッパ48,48に当接するまで回動
するように構成され、対を為す揺動杆42,42の上端に取
り付けたリム当接部材46は直接自転車のリムに接するた
めゴム等の弾性部材でカバーされている。
尚、揺動杆42,42は一対の場合に付いて説明したが、揺
動杆42は片側一個だけ用いてもよいことは言うまでもな
い。
以下、本自転車立体駐車装置を利用して自転車を駐車さ
せる場合を説明する。
可動軌条部材22から成る上部駐車テーブル2に自転車B
を駐車させるには、まず可動軌条部材22の取っ手225を
持って手前に水平に引き出す。
第2の滑車222が水平直線状案内部212A内を転動してい
る間は、可動軌条部材22はただ水平方向にのみ摺動する
ことが出来、傾斜することは出来ない。
しかし、何れ第2の滑車222が水平直線状案内部212Aか
ら曲線状案内部212に差し掛かると、初めは徐々に可動
軌条部材22が傾斜を開始し、その内迅速に降下して、第
1図、第6図、第12図にて図示するように、第2の滑車
222がストッパSPに接し、これ以上の手前への引き出し
が出来なく成る。
即ちこの時は前記した第1の滑車213が支点と成って、
可動軌条部材22の一端に設けた第2の滑車222が曲線状
案内部212の下縁に沿って移動し、可動軌条部材22が第
1図に示したように傾斜保持される。
次に、まず自転車Bの前輪を可動軌条部材22上に持ち上
げ、第1図に示す状態にした後、更にサドル又は荷台を
持って後輪を前記可動軌条部材22上に持ち上げ、第2図
に示す状態にする。
ここで、第3図に矢印で示すように取っ手225を持って
一気に持ち上げ、可動軌条部材22と自転車Bを第4図に
示すように水平状態に起すのである。
この時点までに、第2の滑車222が曲線状案内部212から
水平直線状案内部212Aに差し掛かり、ようやく第2の滑
車222が水平直線状案内部212A内を水平に転動すること
が出来る状態に成る。
そこで、第5図に示すように水平直線状案内部212Aに沿
って固定軌条部材21内に挿入することによって、上部駐
車テーブル2上に自転車Bを駐車させることが出来るの
である。
尚、上部駐車テーブル2から自転車Bを降ろす場合に
は、前述した上げる場合と逆の操作をすることにより降
ろすことが出来る。
この場合、下部駐車スペース1上に駐車している自転車
Aのため上部駐車テーブル2上に駐車している自転車B
が降ろしにくい時には、第12図と第13図に鎖線で示すよ
うに上部駐車テーブル2を支柱梁部材3の梁材32に突設
した軸受36と上部駐車テーブル2に設けた枢軸37とで強
固に枢支することにより、上部駐車テーブル2を梁材32
に対して回動可能に配設すれば操作し易く成る。
即ち、使用すべき上部駐車テーブル2又は他の上部駐車
テーブル2の向きを一人でも楽に変えることが出来、他
の自転車特に下部駐車スペース1の自転車の出し入れに
対し上部駐車テーブル2の邪魔を避けることが出来る。
次に、本実施例の自転車後退防止機構4の動作に付いて
説明する。
上部駐車テーブル2上に自転車を載せる操作は前述の通
りであり、まず第1図に示すように傾斜させた可動軌条
部材22に自転車Bの前輪を載せて押し上げると、可動軌
条部材22を構成する略U状の型鋼材221の底部に開けた
底孔226から型鋼材221内に突出した揺動杆42の下端であ
るタイヤ当接部44が第15図、第16図、及び第20図に示す
状態から前記タイヤ当接部44が踏まれると、対を為す揺
動杆42,42は前記スプリング47の弾力に抗して枢着軸43
を中心に互に閉じる方向に回動し、第14図、第17図、第
21図に示すようにリム当接部材46,46が互にU状の型鋼
材221の中心位置まで動き、前記リム当接部材46,46がス
ポークに接するが、車輪を更に前進させた時は前記タイ
ヤ当接部44から車輪が離れるため、スプリング47の弾力
によりリム当接部材46,46が互に開き、車輪の前方への
通過の妨げには成らない。
前輪がタイヤ当接部44上を通過してから再び後輪により
前記タイヤ当接部44が踏まれるまでは、第15図、第18
図、第22図に示すように揺動杆42はスプリング47により
互にリム当接部材46,46が開く方向に回動し車輪の通過
の妨げには成らず、後輪がタイヤ当接部44を踏み込んだ
位置、即ち第14図、第17図、第21図に示す状態では後輪
50は底孔226内に落ち込んで支持されており、而も後輪5
0はリム当接部材46,46で後退防止されており、而も前輪
は可動軌条部材22の前輪支持枠214でサポートされた位
置にあって自転車Bは直立保持されているので、前述の
ような操作で可動軌条部材22は自転車Bを載せたまま固
定軌条部材21上に押し上げ水平状態にすることが出来
る。
この操作過程で自転車Bから手が離れた場合、可動軌条
部材22が傾斜した状態であっても自転車Bは後退せず、
即ち前記可動軌条部材22上を滑り落ちることがなく、後
輪50を無理に持ち上げなければ対を為す揺動杆42,42は
互に閉じたままで、リム当接部材46,46が自転車Bの後
輪50のリムに当接した状態を維持するので、自転車Bの
後退を阻止出来る。
この場合、前輪には前輪支持枠214が作用しており、自
転車Bの転倒をも防止する。
自転車Bを可動軌条部材22上から降ろす場合には、可動
軌条部材22が傾斜した状態で、且つ自転車の後輪50がタ
イヤ当接部44を踏んでいる状態では、踏んでいる後輪側
を持ち上げてやることによって前記後退防止機構4に於
ける揺動杆42,42はスプリング47や重力で復帰して開く
ため、リム当接部材46,46が自転車のリムから外れ、自
転車Bは可動軌条部材22上を移動出来、前輪がタイヤ当
接部44を踏む状態まで降ろしたら前輪を持ち上げること
により前記後退防止機構4に於ける揺動杆42,42はスプ
リング47や重力で復帰して開くので、無理なく自転車B
を降ろすことが出来る。
尚、本考案による自己復帰の揺動杆42は一個だけ可動軌
条部材22の側板に枢支しても車輪の後退防止作用は損わ
れない。前輪支持枠214は、これを可動軌条部材22の全
長に亘って設けることも出来、この場合は自転車全体の
支持枠と成り、これに後退防止機能の役目を担わせる構
成も可能である。ストッパSPの取付位置は任意であるか
ら、特に曲線状案内部212の上端部にストッパSPを設け
ずとも、固定軌条部材21の開口部が内側に折り返された
形状であれば、この部位を実質的なストッパであると見
做すことが出来るし、また引例のように可動軌条部材22
のチャンネル材224の後端部側に設けることも可能であ
る。このように本考案は、上述した実施例にのみ限定さ
れない。
[考案の効果] 本考案は以上のような構成と作用とを有するので、以下
に記載する効果を奏する。
請求項1の自転車の立体駐車装置に於いては、第2の滑
車を案内するガイド部材が水平直線状案内部とこれに連
続する曲線状案内部とから成っていることにより、引例
の傾斜案内部がその前端部から後端部まで一直線状態で
あって、引例の可動軌条部材を引き出すといきなり降下
し始める、という出庫時の問題が解決された。
即ち、いきなり不意を突く形で可動軌条部材が傾斜し始
めるのではなく、当初は水平状態で引き出され、それか
ら徐々に傾斜し始め、本駐車装置を操作する者は状態移
行のタイミングが分り傾斜のきっかけが掴まえられるよ
うに成り、安全性と使い勝手の良さとを獲得することが
出来た。
また駐車操作時では、可動軌条部材を水平状態まで一気
に持上げられ、それから水平方向に押せばよいため、自
転車が不安定と成る瞬間が排除され、駐車操作が容易で
より安全なものと成っている。
この結果、自転車の入出庫の操作に際し、より一層の安
全が確保された。
請求項2の自転車の立体駐車装置に於いては、請求項1
の効果である安全性を更に高めることに成功している。
即ち自転車の後輪を可動軌条部材の底孔に落し込み、当
該後退防止機構により両側から支持することで、後輪の
傾きやズレを防止し、後輪が外れることがなく、自転車
が不本意に後退することがなく成るので、本考案の上部
駐車テーブルの効果と相まって自転車の上げ降ろしが更
に一層安全と成る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は部分切欠側面図、第2図は部分切欠側面図、第
3図は部分切欠側面図、第4図は部分切欠側面図、第5
図は部分切欠側面図、第6図は要部拡大断面図、第7図
は要部拡大断面図、第8図はA−A線断面図、第9図は
B−B線断面図、第10図はC−C線断面図、第11図はD
−D線断面図、第12図は要部斜視図、第13図は要部斜視
図、第14図は部分切欠立面図、第15図は部分切欠立面
図、第16図は動作状態説明図、第17図は動作状態説明
図、第18図は動作状態説明図、第19図は要部拡大斜視
図、第20図は動作状態説明図、第21図は動作状態説明
図、第22図は動作状態説明図である。 1:下部駐車スペース 2:上部駐車テーブル 21:固定軌条部材 22:可動軌条部材 211:型鋼材 212:曲線状案内部 212A:水平直線状案内部 213:第1の滑車 221:型鋼材 222:第2の滑車 224:チャンネル材 226:底孔 3:支持梁部材 4:後退防止機構 42:揺動杆 46:リム当接部材 SP:ストッパ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部駐車スペースを有し、支柱又は該支柱
    に横設された支柱梁部材に一端部が取り付けられ、上側
    が開口された横断面略U状の固定軌条部材の、前方内側
    両側面部に第1の滑車を取り付け、内側両側面部長手方
    向に後述する可動軌条部材の後方に取り付けた第2の滑
    車を案内するためのガイド部材を添設し、上側が開口さ
    れこの開口部両側に自転車の支持枠を立設した横断面略
    U状の可動軌条部材を、該可動軌条部材の後方外側両側
    面部に取り付けた第2の滑車により固定軌条部材の前記
    ガイド部材内に摺動自在に組み込むと共に、可動軌条部
    材の外側両側面部長手方向に添設したチャンネル材内
    に、前記固定軌条部材の第1の滑車を組み込んで成る自
    転車の立体駐車装置に於いて、前記ガイド部材が、水平
    直線状案内部とこれに連続する曲線状案内部とから成る
    と共に、前記曲線状案内部側が前と成るようにして設け
    られていることを特徴とする、自転車の立体駐車装置。
  2. 【請求項2】上記可動軌条部材の前部に底孔を形成し、
    当該底孔の近傍に於ける可動軌条部材の幅方向の片側又
    は両側に略C状の揺動杆を枢支し、該揺動杆の下端部を
    可動軌条部材の底孔より内部に表出させてその先端部に
    タイヤ当接部を設け、揺動杆の上端部を可動軌条部材の
    上方に位置させここにリム当接部を設けて成る、請求項
    1記載の自転車の立体駐車装置。
JP1988115641U 1988-09-02 1988-09-02 自転車の立体駐車装置 Expired - Lifetime JPH0637173Y2 (ja)

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