JP3210123B2 - 結像方法及び該方法を用いたデバイス製造方法 - Google Patents

結像方法及び該方法を用いたデバイス製造方法

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JP3210123B2 JP03982693A JP3982693A JP3210123B2 JP 3210123 B2 JP3210123 B2 JP 3210123B2 JP 03982693 A JP03982693 A JP 03982693A JP 3982693 A JP3982693 A JP 3982693A JP 3210123 B2 JP3210123 B2 JP 3210123B2
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    • G03F7/701Off-axis setting using an aperture

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、結像方法及び該方法を
用いたデバイス製造方法に関し、特に、半導体メモリ等
の記憶素子、CCD等の撮像素子、LCD等の表示素
子、薄膜磁気ヘッド等の各種デバイスを製造する為の投
影露光装置に適用される、結像方法及び該方法を用いた
デバイス製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体技術の進展は益々加速度を増して
おり、それに伴う微細加工技術の進展も著しいものがあ
る。特に微細加工技術の中心をなす投影露光技術は1M
DRAMを境にサブミクロンの領域に踏み込んだ。
【0003】投影露光技術で解像力を向上させるのに従
来用いられてきたのは露光波長を固定して投影光学系の
NA(開口数)を大きくしていく手法であった。しか
し、投影光学系の焦点深度はNAの2乗に反比例するこ
とが知られており、NAを大きくしていく手法は同時に
深刻な焦点深度問題を提供する。従って、露光波長を、
例えばg線からi線へ、またi線からKrFレ−ザ−光
(248.4nm)へ、と短波長化し、焦点深度問題を
緩和して、投影露光技術の限界を拡げることが試みられ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、短波長化の流れ
の他に解像力を向上させる手法として登場してきたのが
位相シフト膜を用いる手法である。この手法は、従来の
レチクル(マスク)の一部分に、他の部分に対して18
0度の位相差を与える薄膜を形成するものである(日経
マイクロデバイス1990年7月号108頁以降に記載
の福田等の論文参照)。
【0005】一般に、投影光学系の解像力RPと焦点深
度DOFは、 RP=k1 λ/NA DOF=k2 λ/NA2 で示される。ここでλは露光波長、NAは開口数であ
る。パラメ−タk1 の実用的な値は通常0.7〜0.8
とされるが、位相シフト膜を用いる手法の内の空間周波
数変調型位相シフト法を用いると、k1 =0.35ぐら
い迄、解像力を改善できることが知られている。
【0006】しかし、空間周波数変調型位相シフト法
は、1.位相シフト膜を形成する技術が未確立、2.位
相シフト膜用の最適なCADの開発が未確立、3.位相
シフト膜を付けれないパタ−ンの存在、4.3.に関連
してネガ型レジストを使用せざるをえないこと、5.検
査、修正技術が未確立等、多くの問題を抱えている。
【0007】そこで、最近では、レチクルの微細パタ−
ンに対する照明法を改良して微細パタ−ンを結像する際
の解像力を向上させる研究が初められており、より実用
的な改良された結像方法を構築することが期待されてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の形態は、
互いに直交する方向に延びる第1と第2の線群と該直交方
向とは異なる斜め方向に延びる第3の線群とを含む微細
パターンを斜め照明することにより微細パターンを結
像せしめる、デバイスの製造方法等に用いられる結像方
法であって、次の改良点を有する。:前記各方向(3方
向)を含む入射平面の夫々に沿った照明の強度を他の入
射平面に沿った照明の強度に対して十分に弱める。
【0009】第1の形態において、前記各方向を含む入
射平面の夫々に沿った照明の強度を実質的にゼロにする
形態、前記斜め方向は前記直交方向に対しほぼ45度の
方位角を成す1方向であり、前記斜め方向を含む入射平
面に関して対称な、当該入射平面にほぼ直交する入射平
面を作る一対の光路に沿って照明光を向ける形態、等の
好ましい形態がある。
【0010】本発明の第2の形態は、原板を載置するス
テージ;基板を載置し、互いに直交するXY方向に動く
ステージ;前記原板の微細パターンを斜め照明する手
段;前記照明手段により照明された前記微細パターンを
前記基板上に結像する手段とを備え、前記照明手段は前
記XYの各方向、前記XY方向と45度の方位角を成す
1方向を含む入射平面の夫々に沿った照明の強度を他の
入射平面に沿った照明の強度に対して十分弱める光制限
手段を有する。
【0011】第2の形態において、前記光制限手段は、
前記XY方向と45度の方位角を成す1方向を含む入射
平面の夫々に沿った照明の強度を実質的にゼロにする形
態、前記光制限手段は、光軸に対して対称な2個の開口
部を備える遮光手段を含む形態、等の好ましい形態があ
る。
【0012】本発明の第3の形態は、互いに直交する方
向に延びる第1と第2の線群を含む微細パターンを斜め照
明することにより微細パターンを結像せしめる、デバ
イスの製造方法等に用いられる方法であって、前記各方
向を含む入射平面の夫々に沿った照明の強度を他の入射
平面に沿った照明の強度に対して十分弱め、前記微細パ
ターンで生じた0次回折ビームと1次回折ビームの強度
が実質的に同じになるよう0次回折ビームの強度を減
衰させる。
【0013】第3の形態において、前記直交方向を含む
入射平面の夫々に沿った照明の強度を実質的にゼロにす
る形態、前記直交方向に対しほぼ45度の方位角を成す
1方向を含む入射平面に関して対称な、当該入射平面に
ほぼ直交する入射平面を作る一対の光路に沿って照明光
を向ける形態、前記一対の光路に沿って向けられた照明
光の夫々の照明により前記微細パターンで生じる一対の
0次回折光の強度を減衰せしめる形態、等の好ましい形
態がある。
【0014】本発明の第4の形態は、原板を載置するス
テージ;基板を載置し、互いに直交するXY方向に動く
ステージ;前記原板の微細パターンを斜め照明する手
段;前記照明手段により照明された前記微細パターンを
前記基板上に結像する手段を備え、前記照明手段は前記
XY方向を含む入射平面の夫々に沿った照明の強度を他
の入射平面に沿った照明の強度に対して十分弱める光制
限手段を有し、前記結像手段は、前記他の入射平面に沿
った照明で生じる0次回折ビームと1次回折ビームの強
度が実質的に同じになるよう0次回折ビームの強度を
減衰せしめる為の光減衰手段を、その絞り近傍に備え
る。
【0015】第4の形態において、前記光制限手段は、
前記XY方向を含む入射平面の夫々に沿った照明の強度
を実質的にゼロにする形態、前記光制限手段は、光軸に
関して対称な2個の開口部を備える遮光手段を含む形
態、前記光減衰手段は、前記光制限手段の前記2個の開
口からの照明で生じる一対の0次回折ビームの双方の強
度を減衰させる光軸に関して対称な2個の減衰部を備え
る形態、の好ましい形態がある。
【0016】本発明の第5の形態は、光源からのビーム
のバンド幅を調整して形成した照明ビームと結像レンズ
とを用いて、第1の線群と当該第1の線群よりも線幅の
小さな第2の線群を結像する、デバイス製造等に用いら
れる結像方法であって、前記第1線群を結像する時には
垂直方向から照明し、前記第2線群を結像する時には前
記垂直照明されるビームよりもバンド幅が広いビームで
斜め方向から、前記第2線群が延びる方向を含む入射平
面に沿う照明の強度を他の入射平面に沿う照明の強度に
対して十分弱めた状態で、照明する。
【0017】第5の形態において、前記第2線群を結像
する時に、前記第2線群が延びる方向を含む入射平面に
沿う照明の強度をほぼゼロにする好ましい形態がある。
【0018】本発明の第6の形態は、原板を載置するス
テージ;基板を載置するステージ;前記原板の微細パタ
ーンを照明する手段;前記照明手段で照明された前記微
細パターンを前記基板上に結像せしめる結像レンズを含
む結像手段;を備え、前記照明手段は、光源と、該光源
からのビームで第1照明手段ビームと該第1照明ビーム
よりもバンド幅の広い第2照明ビームとを形成するバン
ド幅調整手段と、第1照明ビームを光軸方向から前記原
版に入射させ、前記第2照明ビームを光軸に対して傾い
た方向から、前記第2線群が延びる方向を含む入射平面
に沿う照明の強度を他の入射平面に沿う照明の強度に対
して十分弱めた状態で、前記原板に入射させる入射角調
整手段と、を有する。
【0019】本発明の第7の形態は、微細パターンで生
じる回折ビームを結像光学系の瞳に入射させ、該結像光
学系の瞳位置で前記回折ビームの一部を反射することに
より前記回折ビームの前記瞳位置での強度分布を調整
し、前記微細パターンを基板上に結像せしめる、デバイ
ス製造等に用いられる結像方法であって、前記反射で生
じる反射ビームが前記基板に実質的に入射しないよう当
該反射ビームを遮光する。
【0020】第7の形態において、前記微細パターンを
斜め照明することにより前記回折ビームを生じせしめる
好ましい形態がある。
【0021】本発明の第8の形態は、原板を載置する第
1ステージ;基板を載置する第2ステージ;前記原板
微細パターンを照明する手段;前記照明手段で照明され
た前記微細パターンを前記基板上に結像せしめる結像光
学系を備える結像手段を有し、前記結像手段は、前記微
細パターンで生じる回折ビームの前記結像手段の絞り位
置での強度分布を調整する為に前記回折ビームの一部を
反射する光減衰手段と、該光減衰手段からの反射ビーム
が前記基板に入射しないよう反射ビームを遮光する遮
光手段とを有する。
【0022】第7の形態において、前記遮光手段は、前
記第1ステージと前記結像光学系の間に設けた第1遮光
部材と、前記第2ステージと前記結像光学系の間に設け
た第2遮光部材とを含む形態、前記光減衰手段は、2枚
のプリズムの斜面同士を半透過膜を介して接合してある
前記結像光学系の光軸に垂直な光入出射面を持つ平行平
面板を備える形態、前記境界面の前記光入出射面に対す
る角度をα、前記基板に入射する最大像高の結像光束の
主光線の前記ビーム入射面への入射角をβ、前記2枚の
プリズムの屈折率をnとする時、 (1/n)sinβ<α≦30 を満たす形態、等の好
ましい形態がある。
【0023】本発明の第1〜第4の形態は、どちらも、
上記の特定のパタ−ンに対する結像特性を改良するもの
であるが、該特定パタ−ンのみが含まれている微細パタ
−ンの結像だけでなく、該特定パタ−ンに加え該特定パ
タ−ン以外の比較的線幅が太いパタ−ンが含まれている
微細パタ−ンの結像にも、本発明は用いられる。
【0024】又、斜め照明とは、微細パタ−ンが形成さ
れた面の法線に対して傾いた方向から照明ビ−ムを微細
パタ−ンに入射させる(斜入射させる)照明であるか
ら、入射平面とは、この照明ビ−ムの入射方向と該法線
を含む平面のことを指す。
【0025】
【実施例】本発明を理解し易くする為に、前述の空間周
波数変調型位相シフト法による結像について説明を行な
う。
【0026】図1は、微細パタ−ンの結像の様子を示す
模式図であり、41が微細パタ−ン、42が投影光学
系、1が投影光学系42の絞りで、この絞り1の開口面
が投影光学系の42の瞳とみなせる。図1の系では結像
されるべき微細パタ−ン41に照明光が入射し、微細パ
タ−ン41で生じる各種回折光が投影光学系42(の絞
り1)に入射し、投影光学系42により微細パタ−ン4
1が結像される。図2(A)、(B)は、図1の系で照
明光が微細パタ−ン41に垂直入射した時の瞳位置での
光量分布を示し、(A)は通常のレチクルパタ−ンの場
合、(B)は空間周波数変調型位相シフトレチクルのパ
タ−ンの場合を示す。図2において、3aと4aは 0次
(回折)光の分布を示し、3bと4bは+1 次(回折)
光の分布を示し、3cと4cは−1 次(回折)光の分布
を示す。空間周波数変調型位相シフトレチクルのパタ−
ンでは、瞳位置で、0次光4aが消失し、1次光4b、
4cのみが存在していることが特徴となっている。これ
により、空間周波数変調型位相シフトレチクルのパタ−
ンを結像する際の瞳位置(空間周波数面)における効果
として、1.周波数が 1/2に低減されている。2.周波
数分布には 0次光が存在しない。という点があることが
理解できる。この2点が第1に注目すべき点である。第
2に注目すべき点は、空間周波数変調型位相シフトレチ
クルのパタ−ンで生じる±1 次光の瞳位置での間隔a
が、通常のレチクルパタ−ンで生じる 0次光と±1 次光
との瞳位置での間隔aと合致することである。又、空間
周波数変調型位相シフトレチクルの場合には±1 次光の
振幅比が 1:1 になっているのに対し、通常のレチクル
の場合には 0次光と±1 次光との振幅比が 1:2/πにな
っている点も留意すべき事実である。
【0027】さて、本発明では、レチクル等の微細パタ
−ンに照明光束を斜め入射させ(斜め照明)ることによ
り、通常のパタ−ンに対し、空間周波数変調型位相シフ
ト法を適用したパタ−ンと相似の光量分布(周波数分
布)を投影光学系の瞳位置で生じさせる。図3に示した
のはパタ−ンを斜め照明した時の瞳位置での光量分布で
ある。このパタ−ンは縦方向(Y方向)に延びるパタ−
ン(縦線パタ−ン)の繰り返し(lines & spaces)であ
る。斜め照明の為に0次光5aは瞳中心からずれてお
り、0次光5aを挟んで1次回折光5b,−1次回折光
5cが生じている。瞳の半径を1に規格化し、対象とな
る光透過部と遮光部が交互に等間隔で並んだパタ−ンの
線幅を k1 λ/NA (λは波長、NAは投影光学系の開
口数)とすると、瞳面での 0次と ±1 次の間隔aは a=1/ 2k1 で与えられる。従って、k1 =0.5 の時にはa=1とな
り、丁度瞳の半径に相当する量だけ 0次光5aと±1 次
光5b,5cとの間隔が離れることになる。aの量が大
きいということは、照明光束が斜入射した場合に、 0次
光以外には一方の1次回折光しか投影光学系の瞳に入射
しないことを意味している。ここで図2(A)の通常の
レチクルパタ−ンに照明光束が垂直入射した場合、図2
(B)の空間周波数変調型位相シフトレチクルパタ−ン
に照明光束が垂直入射した場合、図3の通常のレチクル
パタ−ンに照明光束が斜入射した場合、の瞳面での回折
光の分布を比較してみる。尚、図3の場合は、特に0次
光が瞳面の座標 x=0.5, y=0.5 の位置に到達するよう
斜め照明され、k1 =0.5 に設定されるとする。図2
(B)の場合と図3の場合の瞳面での各々の回折光分布
は互いに上下方向にずれているとはいえ瞳を2光束のみ
が通過するという点で等価であり、瞳を2光束のみが通
過するという点は、図2(A)の3光束が瞳を通過する
場合との際立った違いとなっている。これは、図3で説
明した斜め照明法が図2(B)で説明した空間周波数変
調型位相シフト法による効果と相似の効果を通常のパタ
−ンに対し実現できることを意味する。
【0028】斜め照明法を実施する場合、縦パタ−ン
(Y方向に延びるパタ−ン)の最も効果的な線幅は図3
に示したように0次光5aと−1次光5cの位置が瞳の
XY座標の縦パタ−ンの延びる方向に一致するY軸に関
して線対称となる線幅である。従って、斜め照明を行う
場合、対象とするパタ−ンの最小線幅に応じて、照明光
束の入射角を決定する。
【0029】又、斜め照明の場合、通常のパタ−ンを対
象とする限り、瞳面での 0次光と 1次光の強度が互いに
異なるので、空間周波数変調型位相シフト法と完全に同
じ効果は示さない。瞳を通る一対の回折光の強度比より
両者の効果を計算すると、ベストフォ−カス時は、通常
のパタ−ンを斜め照明して結像する場合のパタ−ン像の
コントラストは空間周波数変調型位相シフトレチクルの
パタ−ンを結像する場合のパタ−ン像に比して約10%低
下することが分かる。フォ−カス・コントラストカ−ブ
のコントラストのピ−ク値は、図2(B)の空間周波数
変調型位相シフトレチクルのパタ−ンの場合は 100% で
あるのに対し、図3の斜め照明法の場合には 91%であ
る。図4に示したのはk1 =0.5 での斜め照明法による
結像と通常の垂直照明時の結像の際の各々のフォ−カス
・コントラストカ−ブである。横軸は焦点深度のパラメ
−タk2 であり、斜め照明時の0次光の瞳での位置は瞳
のx座標が±0.3 である。垂直照明の場合、デフォ−カ
ス0の場合のコントラストは97% と高いが、デフォ−カ
スが大きくなるに従いコントラストが急速に落ちるのに
対し、斜め照明法の場合、デフォ−カス0の場合のコン
トラストは91% と垂直照明の場合よりも若干悪いが、デ
フォ−カスが大きくなっても、コントラストは91% から
ゆっくりと落ちていく。従って、斜め照明法はデフォ−
カス特性が従来法よりも優れているといえる。
【0030】集積回路パタ−ンは一般に互いに直交する
縦横方向に延びる縦線群及び横線群の各パタ−ンで主と
して構成されており、近年の高集積化に伴って益々その
傾向が増大している。縦線群と横線群の縦横の各方向に
対応して設定されているのが図2乃至図4で示す瞳の座
標のX軸及びY軸である。微細パタ−ンを結像する際に
斜め照明が効果があることは図4に示した。従って、照
明光の内、斜め照明の効果を呈する光束のみを取り出し
て用いれば、微細な線幅、例えばk1 =0.5 付近の線幅
のパタ−ンを結像する際の焦点深度を大幅に増加するこ
とができる。
【0031】図5(A)〜(C)は瞳面上での0次光の
分類を示す説明図である。図5(A)は、照明光束と投
影光学系が捉える結像光束の関係を示すものである。一
般に半導体製造用の投影露光装置では照明光学系の光束
の広がりの方が投影光学系の通過させる光束の広がりよ
り小さい。この広がりの度合いは投影光学系の瞳位置で
見ることができ、その部分を拡大して示したのが図5
(B)である。図5(B)の外側の円は結像光束の広が
り内側の円は照明光束の広がりを示す。図5(B)にお
いて、6a及び6cは縦方向(Y方向)の微細パタ−ン
に対して焦点深度の高い照明(結像時の焦点深度を高く
できる照明のこと)をする照明光束部、6b及び6dは
横方向(X方向)の微細パタ−ンに対して焦点深度の高
い照明を行う照明光束部となる。両者が重複する共通部
分である4隅が縦横(XY方向)の両微細パタ−ンに対
して焦点深度の高い照明をする部分である。一方、集積
回路パタ−ンには縦横の微細パタ−ンに加え斜め方向の
微細パタ−ンを備えるものもあり、この種の集積回路パ
タ−ンに対しても焦点深度の高い照明を行えることが望
ましい。図5(C)に示したのは縦横微細パタ−ンでは
なく、±45°(XY方向に対する角度)方向に延びる斜
め微細パタ−ンに対して焦点深度の高い照明光の分布を
示したものである。図5(C)において、7a及び7c
は−45°方向の斜め微細パタ−ンに対して焦点深度の高
い照明光の領域、7b及び7dは+45°方向の斜め微細
パタ−ンに対して焦点深度の高い照明光の領域である。
両領域の共通部分は図5(B)の共通部分を瞳中心を回
転中心にして45°回転したものとなっている。従って、
縦横の2種類の微細パタ−ンと−45°方向の斜め微細パ
タ−ンと+45°方向の斜め微細パタ−ンを同時に満足さ
せることはできないが、縦横の2種類の微細パタ−ンと
−45°方向の斜め微細パタ−ンの組、又は、縦横の2種
類の微細パタ−ンと+45°方向の斜め微細パタ−ンの組
の如く、縦横に加え一方の斜め方向に限定すれば、焦点
深度の高い照明光に共通部分が見いだせる。
【0032】図6(A)は本発明の結像方法の第1の形
態の有効光源の一例を示す。この有効光源は、微細パタ
−ンを斜め照明する照明光束の内の0次光が瞳に形成す
る光源であり、この有効光源は、瞳のXY座標で、巨視
的に見ると、XY座標の第1、第3象限の各々に、瞳中
心からXY軸に対して+45°方向に存在する、瞳の中心
(0,0)に関して点対称な2つの領域よりなってお
り、本実施例の場合、第1、第3象限の各領域の中心の
座標は夫々 (0.35,0.35),(-0.35,-0.35)、各領域の半径
はどちらも 0.2である。巨視的と見るとと言ったのは、
巨視的に一つの領域としてまとめられる領域も、微視的
に見ると照明光学系のオプティカルインテグレ−タを構
成する微小レンズ群の形が現れたりするからである。図
6(A)の有効光源を形成する光束を用いた結像では、
XY軸の各方向に延びる横線群及び縦線群に加え、有効
光源が存在する方向に対して直交する方向である−45°
方向(破線の方向)の斜め線群に対する焦点深度特性が
大幅に改善される。
【0033】図6(B)は本発明の結像方法の第1の形
態の有効光源の別の例を示す。この有効光源は、微細パ
タ−ンを斜め照明する照明光束の内の0次光が瞳に形成
する光源であり、この有効光源は、瞳のXY座標で、巨
視的に見ると、XY座標の第2、第4象限の各々に、瞳
中心からXY軸に対して−45°方向に存在する、瞳の中
心(0,0)に関して点対称な2つの領域よりなってお
り、本実施例の場合、第2、第4象限の各領域の中心の
座標は夫々 (-0.35,0.35),(0.35,-0.35)、各領域の半径
はどちらも 0.2である。図6(B)の有効光源を形成す
る光束を用いた結像では、XY軸の各方向に延びる横線
群及び縦線群に加え、有効光源が存在する方向に対して
直交する方向である+45°方向(破線の方向)の斜め線
群に対する焦点深度特性が大幅に改善される。
【0034】図6(A)、(B)では、投影光学系の瞳
における0次光の分布を有効光源として示したが、この
有効光源を作る為には、微細パターンを照明する為の照
明光学系中の投影光学系の瞳と共役な平面に図6
(A)、(B)で示す如き光量分布を示す光源(2次光
源)を形成し、この光源からの2光束で微細パターンを
斜め照明することになる。この平面を光軸が貫く位置を
原点にした場合のXY座標のXY軸の方向は、投影光学
系の瞳のXY座標のXY軸の各方向と合致せしめられ
る、即ち照明すべき微細パターンの縦線、横線が延びる
方向に合致せしめられる。この平面に図6(A)、(B)
で示す光量分布を形成することにより、微細パターンを
構成する縦線、横線、+45又は−45°方向に延びる
斜め線の内の斜め線が延びる方向に直交する方向を含む
入射平面に沿った照明に比して他の入射平面に沿った照
明が十分弱まる様に設定され、特にここでは、この他の
入射平面に沿った照明の強度がほぼ0に設定され、斜め
線が延びる方向を含む入射平面に関して対称な当該入射
平面とほぼ直交する入射平面内の一対の光路に沿って進
む前記2本の光束のみが微細パターンを照明する。
【0035】図7を用いて、有効光源を構成する各部分
の位置及び大きさを説明する。集積回路パタ−ンで高い
解像度が必要とされる方向がX、Y方向(縦横方向)で
ある時、図1の投影光学系42の半径1の瞳1を表わす
円を x2 +y2 =1 とする。この時、次の4つの円を考える。
【0036】 (x−1)2 +y2 =1 x2 +(y−1)2 =1 (x+1)2 +y2 =1 x2 +(y+1)2 =1
【0037】この4つの円はk1 =0.5 の時の結像の際
の回折光による瞳のずれを示すものである。尚、実際に
はパターンの線幅に依存してこの4つの円の中心位置は
異なりk1の値も変わるが、ここではk1=0.5を例示
する。この4つの円によって瞳を表わす円は101〜1
08までの8つの領域に分解される。X、Y方向に延び
る縦横の線群に対して高解像で焦点深度の高い照明は、
この8つの領域の内の偶数の領域102、104、10
6、108に優先的に光を通す様、後述のオプティカル
インテグレ−タを構成する微小レンズ群の内の領域10
2、104、106、108に対応する部分を選択する
ことによって達成される。一方、k1 の線幅に対応して
最もデフォ−カス特性の良いところは、例えばY方向の
パタ−ンに対しては x=1/4k1 で示されるの
で、k1 が0.5 付近の線幅に対してのX座標は0.5 が対
応する。このため実際には、有効光源の個々の領域の中
心となるX及びY座標は 0.25 ≦ |x| , |y| ≦
0.6 で、この範囲に存在し且つ上記領域102、10
4、106、108の位置に存在する微小レンズを選択
すればいい。更に、有効光源の個々の領域の半径rは、
好ましくは、0.15≦r≦0.30 程度にするのが
いい。
【0038】実際に最適化の対象となる線幅はk1
0.5〜0.8付近のものであるが、この場合も図7に
対応する様な4つの円を重ねて描くことにより有効光源
の位置を決められる。
【0039】このように有効光源の光量分布の重みが瞳
面上で+45°または−45°方向に沿ってつく様に配置す
るのが本特許の要点であるが、有効光源の各部分の形状
は必ずしも正方形や円形である必要はなく、種々の形状
が許容される。この形状はオプティカルインテグレ−タ
の形状と密接な関係を持つため特定はできないが、実施
例に示したような分布が等価的に実現されれば良い。
【0040】図6(A)、(B)で説明した有効光源を
形成する照明光学系を備えた露光装置を以下に説明す
る。
【0041】図8は本発明の結像方法を用いて回路パタ
−ン像を投影する半導体デバイス製造用投影露光装置の
一例を示す概略図である。
【0042】図8において、楕円ミラ−12の第1焦点
位置にア−クが配置された超高圧水銀灯11から出た光
は、楕円ミラ−12で反射された後、楕円ミラ−12の
第2焦点位置近傍に集光され、そこにア−ク像を形成す
る。楕円ミラ−12の第2焦点位置からの光は折り曲げ
ミラ−13で反射されて、シャッタ−14が開いている
場合、シャッタ−14の後に置かれたファイバ−束15
に入射する。ファイバ−束15の出口は4つに分岐して
おり、ファイバ−束15はその単一の入口に入射したミ
ラ−13からの光を4つの出口から射出せしめる。夫々
がユニフォ−マ−の作用をする4個のオプティカルロッ
ド16がファイバ−束15の4つの出口の各々に直列す
る形で配置され、ファイバ−束15の各出口で不均一な
光強度分布がオプティカルロッド16の各出口では一様
な光強度分布に変換される。また各オプティカルロッド
16の出口の位置は有効光源を構成する各部分と対応す
るように決められる。
【0043】本発明の場合、有効光源を構成する各部分
(ここでは2つの部分)を瞳面のxy座標の原点に関し
て対称に構成すること、有効光源を構成する各部分の強
度比をほぼ等しくすることが重要である。例えば図6
(A)、(B)の有効光源の2つの部分間の強度比が5
%以上アンバランスになると、デフォ−カスした状態で
の像の歪みが認められる。従って、本実施例ではオプチ
ティカルロッド16の後に有効光源の相対強度比調整す
る為の部材17を置き、この強度比をほぼ1:1に調整
するようにしている。この強度比調整部材17として、
NDフィルタ−や傾き角可変な干渉フィルタ−が用いら
れる。強度比調整部材17で相対強度比を調整された各
オプチティカルロッド16からの光束は、超高圧水銀灯
11の波長成分の中から必要な波長成分(例えばg線や
i線)のみを選択する波長選択用干渉フィルタ−18を
介して、オプティカルインテグレ−タ19に入射する。
【0044】本発明の如き特殊照明法では微細な線幅の
領域で従来照明法より大きな焦点深度、高い解像力を示
すが照明光の強度が小さくなる。そこで従来照明法の場
合と特種照明法の場合とで波長選択用干渉フィルタ−1
8の特性を変えるという選択が可能となる。従来波長選
択フィルタ−の特性を決定する大きな要素は投影光学系
の色収差によるデフォ−カスの影響であったが、特殊照
明法の採用によりデフォ−カス特性が改善されれば当然
許容される波長幅も大きくなり、結果として従来照明法
の場合より相対的に半値幅が大きいフィルタ−が使用可
能となるから、フィルタ−18の波長選択特性(半値
幅)を、特殊照明法の選択に応じて従来よりも半値幅が
大きいものに切り替えることによって光量の損失を抑制
することができる。
【0045】オプティカルインテグレ−タ19を通過し
た光束は有効光源形状調整部材20に入射する。部材2
0はオプティカルインテグレ−タ19の各微小レンズの
断面形状に応じてオプティカルインテグレ−タを構成す
る微小レンズ群の内照明に使用する微小レンズの選択を
行なうもので、図6(A)、(B)に示した2個の部分
を備える有効光源、或は4個の部分を備える有効光源、
又は、軸上の一個の部分より成る従来型の有効光源を形
成するものである。部材20の(開口)位置は、投影光
学系42の絞り即ち瞳の位置と共役な位置であり、この
位置に2次光源が形成される。又、部材20は干渉フィ
ルタ−18とオプティカルインテグレ−タ19の間に置
くことも可能であり、この場合、投影光学系42の絞り
即ち瞳の位置とオプティカルインテグレ−タ19の光射
出面がほぼ共役に設定され、この光射出面に2次光源が
形成される。部材20には図9に示す通り4種類の絞り
20a〜20dが形成されており、各々の絞りが、不図
示の駆動機構によって部材20を回転させることによ
り、選択的に光路中に設置される。尚、図9の空白部が
開口である。
【0046】リレ−光学系35はレチクルのパタ−ンの
線幅に応じてオプティカルインテグレ−タ19への照明
条件を切り換えることを目的として設けられており、実
際の工程で解像力が本当に要求されるのは全体の1/3 前
後の工程であり、その他の粗い線幅の工程に対しては従
来照明系が使用される。従来照明系を構成する場合に
は、ファイバ−束15〜オプチティカルロッド17の配
列までの系を取り除いて、そこにリレ−光学系35を挿
入し、更に有効光源形状選択部材20の絞りを通常の絞
り20cに交換すれば、従来公知の照明系が容易に構成
される。切り換えは不図示の駆動系により自動的に行わ
れる。
【0047】21は折り曲げミラ−、22はレンズ系で
ある。レンズ系22はレチクルへの照明の均一性をコン
トロ−ルするために重要な役割を果している。部材20
の開口を通過した光はミラ−21で反射されて、レンズ
系22を介してハ−フミラ−23に入射する。ハ−フミ
ラ−23は入射光の大部分を透過し一部分を反射する。
ハ−フミラ−23で反射した光はレンズ29を介し、ハ
−フミラ−30で2光束に分割され、各光束が2つの光
電検出器31、32の対応する検出器に導かれる。光電
検出器31は有効光源の分布形状をモニタ−するCCD
などのセンサアレイより成る光電検出器で、光電検出器
31からの出力信号によって、相対強度比調整部材17
による調整が行われる。一方、光電検出器32はウエハ
に対する露光量をモニタ−する所謂積算露光計のセンサ
−で、光電検出器32の出力によってシャッタ−14の
開閉が制御され、ウエハへの露光量がコントロ−ルされ
る。尚、ハ−フミラ−30の代わりに通常のミラ−を用
いて、このミラ−を切り換え、相対強度比調整部材17
による調整時には光電検出器31へ光を向け、露光時に
は光電検出器32に光を向けるようようにしても良い。
【0048】ハ−フミラ−23を透過した光はブレ−ド
24の開口を均一照明する。ブレ−ド24は所謂マスキ
ングを行なう為の4個の可動遮光板を備えており、レチ
クルの露光されるべき集積回路パタ−ン部の大きさに従
い、不図示の駆動系によって可動遮光板の位置の調整が
行なわれ、集積回路パタ−ン部の大きさに対応する開口
を4個の遮光部のエッジにて形成する。25はミラ−、
26はレンズ系、27はミラ−、28はレンズ系で、こ
れらの部材を介して、ブレ−ド24の開口からの光がレ
チクルステ−ジ51上に載置されたレチクル41を均一
照明する。ブレ−ド24の開口とレチクル41のパタ−
ン形成面とは、これらの部材を介して共役な関係にあ
る。
【0049】42がレチクル41上の回路パタ−ンをウ
ェハ43上に投影結像させ、ウエハ43のレジストに回
路パタ−ン像をプリントする投影光学系である。この投
影光学系42は縮小投影レンズ系よりなる。ウェハ43
はウェハチャック44に吸着されており、更にウェハチ
ャック44自体は、不図示のレ−ザ−干渉計によって投
影光学系42の光軸と直交する2方向(X、Y方向)の
位置が制御されると共に投影光学系42の光軸方向(Z
方向)のフォ−カス合わせやレベリングの機能も持った
XYステ−ジ45上に載置されている。49はウェハス
テ−ジ45上に固定したレ−ザ−干渉計用のミラ−であ
る。XYステ−ジ45の移動方向であるX、Yの各方向
は、レチクル41の縦横パタ−ンが延びる各方向に対応
し、投影光学系42の瞳の前述のXY座標のX軸、Y軸
(図7)の各方向と一致している。
【0050】46はXYステ−ジ45上に載置された光
電検出ユニットである。ユニット46の受光面にはピン
ホ−ル46aと46bが設けられており、各ピンホ−ル
46a、46bに対応して光電検出器47、48が設け
られている。光電検出器47はピンホ−ル46aを通過
する光束の光量を測定するもので、照度むらの測定など
に用いられる。一方、光電検出器48はピンホ−ル46
bに対応するもので、実際に投影光学系42の瞳面上で
達成されている有効光源形状を測定するCCDなどのセ
ンサアレイである。有効光源強度比調整部材17は光電
検出器48の出力をモニタ−しながらでも調整すること
が可能である。また光電検出器48の出力は照明光学系
側にある有効光源形状のモニタ−である光電検出器31
の出力をキャリブレ−トするのに使用することもでき
る。
【0051】図9に示したのは有効光源選択部材20で
実際にオプティカルインテグレ−タ19の微小レンズ群
から必要な微小レンズを選択して所望の有効光源を形成
するできる絞りである。オプティカルインテグレ−タ1
9を構成する各微小レンズは正方形の断面形状をしてい
るので、各絞りの開口も正方形としている。各微小レン
ズは他に6角形或は長方形の断面形状をしたものも考え
られるが、考え方は正方形の場合と同様である。
【0052】前に述べた様に図6のxy座標系は集積回
路パタ−ンを設計する時に用いられる主たる方向とxお
よびy軸の方向が合致している。即ち、レチクル41の
縦線群、横線群の各々が延びる方向と合致している。そ
してこのX,Y軸の各方向(X、Y方向)は、正方形の
形状をしているレチクル41の外形の縦横方向とほぼ一
致していると考えて差し支えない。
【0053】図10(A)、(B)は有効光源選択部材
20の絞り20a、20bとオプティカルインテグレ−
タ19の重なり具合を示す一例である。外側の円は投影
光学系42の瞳を表わす。瞳の中に示された正方形群が
オプティカルインテグレ−タ19を構成する微小レンズ
群である。実際にある有効光源分布を達成しようという
時はインテグレ−タ形状の制約を受ける。例えばオプテ
イカルインテグレ−タ19が図10に示される断面正方
形の所定数の微小レンズでできているとすれば、図6
(A)、(B)の有効光源を形成する為には、図10で
黒く塗った部分は光を通過させない様にすることが必要
とされる。即ち図6(A)に示した例を実際に実現する
際には図10(A)のような形に、図6(B)に示した
例を実際に実現する際には図10(B)のような形に、
微小レンズを選択する。
【0054】本投影露光装置で有効光源選択部材20の
絞り20a、20dを選択し、レチクル41の回路パタ
−ンを照明する場合、投影光学系42の瞳と共役な有効
光源選択部材20の絞りの位置に図6(A)、(B)で
示す如き光量分布を示す2次光源が形成され、この2次
光源からの2光束でレチクル41の回路パタ−ンを斜め
照明することになる。この2次光源が形成される平面の
光軸が貫く位置を原点にした場合のXY座標のXY軸の
方向は、投影光学系42の瞳のXY座標のXY軸の各方
向と合致せしめられる、即ち、2次光源が形成される平
面のXY座標のx軸、y軸が夫々レチクル41の回路パ
タ−ンの縦線群、横線群が延びる各方向に合致せしめら
れ、この2次光源の光量分布は、回路パタ−ンを構成す
る縦線、横線以外の、+45又は−45°方向に延びる
斜め線が延びる方向に直交する方向に沿って2か所に光
量が強い部分(2重極)が生じるから、この2次光源の
この2か所からの光束は、各々、レチクル41の斜め線
群が延びる方向を含む入射平面に関して対称な一対の光
路に沿って進み、レチクル41を斜め照明する。この照
明により、前述した通り、レチクル41の微細な回路パ
タ−ンの縦線、横線と+45°又は−45°の斜め線
を、高い解像度で、ウエハ43上に結像できる。尚、2
光束(の0次光)が、図6(A)、(B)に示した有効
光源を投影光学系42の瞳位置(絞り位置)に形成す
る。
【0055】高解像の照明を行う場合、オプテイカルイ
ンテグレ−タ19は従来照明系で必要とされる大きさよ
り、より外側の部分まで使う方が有利である。例えば従
来照明では瞳勘算で半径0.5以内の微小レンズ群を使
うことが好ましいのに対し、高解像用の照明の場合には
中心部の微小レンズは使用しないものの、瞳勘算で例え
ば最大半径0.8前後の円の中にある微小レンズ群まで
使用する方が好ましいこともある。従って、オプテイカ
ルインテグレ−タ19の大きさ、及び、照明光学系のそ
の他の部分の有効径は、予め従来型と高解像型の両者を
考慮して設定しておくことが好ましい。
【0056】以上示したように集積回路パタ−ンの特殊
性(線幅、方向)を考慮したうえで選ぶべき照明光学系
のパラメ−タ(絞り等)を決定すれば、パタ−ンに応じ
た最適の光学系を構成することができる。照明光学系の
パラメ−タ−の選択は不図示の投影露光装置全体の動作
を制御するコンピュ−タから与えられ、自動的に行なわ
れる。
【0057】部材20の絞りを選択したときの問題点の
一つは、選択に従ってレチクル41のパタ−ン形成面で
照度分布が変化する場合があることである。このような
場合にはレンズ系22を調整して照度むらを微調するこ
とができる。照度むらの微調については、レンズ系22
を構成する個々の要素レンズの光軸方向の間隔を変化さ
せて調整可能である。また場合によってはレンズ系22
の合体又は一部を他のレンズ系と交換するようにするこ
とも可能である。その場合にはレンズ系22に相当する
レンズ系が複数個用意され、部材20の絞りの選択に従
ってタ−レット交換されるようにレンズ系が入れ換わる
ようにすればいい。図6(A)、(B)に示した有効光
源をより正確に実現させ、更に従来型の照明系も両立さ
せるには、オプテイカルインテグレ−タ19を、それに
対する照明条件に合わせて切り換えてもいい。
【0058】図11は図8の投影露光装置の変形例を示
し、図11中、図8の装置と同じ部材に対しては図8と
同一の番号が付してある。尚、図11では、レチクル4
1以降の部分を図示していないが、この部分の構成は図
11の装置と全く同じである。図11の装置が図8の装
置と異なるのは、照明条件の切り換えが主としてオプテ
イカルインテグレ−タ自体の交換で行われることであ
る。この結果、オプテイカルインテグレ−タインテグレ
−タを構成する微小レンズの配置に自由度が増す。自由
度が増した様子は、図11中ではオプティカルインテグ
レ−タ19が4つの微小レンズ群に分割して配置されて
いることで表わされている。図8の装置と同じく、各オ
プテイカルロッド16はオプテイカルインテグレ−タ1
9を構成している微小レンズの複数個に対応している。
1つのオプテイカルロッド16に対応した複数個の微小
レンズの間では均一な照度が達成されており、有効光源
の重みを一様化するのに貢献している。ここでは切り換
えになっている系(35、18’、19’)には本発明
の2重極系の干渉フィルタ−18とは異なる、より半値
幅の狭いフィルタ−18’が構成されている。
【0059】図12は図11の投影露光装置の変形例を
示す。図12中、図11の装置と同じ部材に対しては図
8と同一の番号が付してある。図12の装置が図11の
装置と異なるのは、照明光学系の中の幾つかの部材を入
れ換える代わりに、照明光学系に2系統の光路を設け、
この光路を切り換える点である。図12の上に示してあ
る光路が高解像用照明系、下の光路が例えばk1 の値に
して1.0 以上の解像力しか要求されない工程用の通常照
明系である。図中のミラ−13、21が切り換え可能と
なっており、ミラ−13、21が図示の如く位置する場
合に上の光路が選択され、ミラ−13、21が取り外さ
れる場合に下の光路が選択される。尚、ミラ−13、2
1の着脱は不図示の駆動機構により自動的に行う。又、
下の光路の部材36はリレ−光学系である。
【0060】以上述べた投影露光装置は従来良く用いら
れている超高圧水銀灯を1つ用いたものであった。しか
しながら、本発明では複数個の光源を用いることもでき
る。例えば図12の装置で切り換えられる下の光路と上
の光路に別々の光源を用いることも可能である。
【0061】本発明は光源としてエキシマレ−ザを用い
たような場合にも適用することができる。エキシマレ−
ザを用いた照明系の場合にはファイバ−を用いる代わり
に、オプティカルインテグレ−タ上でレ−ザ光を走査す
る方式などを用いることができる。走査する範囲を公知
の走査手段で制御すれば、図6(A)、(B)で示した
有効光源を容易に実現することができる。
【0062】また有効光源選択部材20の位置はオプテ
ィカルインテグレ−タの傍以外でも良く、照明光学系内
の、投影光学系の瞳と共役な、オプティカルインテグレ
−タから離れた位置に置いて絞り動作を行なうことも十
分可能である。
【0063】又、上記各投影露光装置には、エッジ強調
型位相シフトレチクルなども適用することができる。
【0064】次に本発明の結像方法の第2の形態につい
ての説明を行う。
【0065】図6を用いて説明した瞳のXY座標で45
度方向に2つの部分を備える(2重極)有効光源を形成
する結像方法では、前述のように、ベストフォ−カスで
コントラストが低下する。これは 0次光と± 1次光との
振幅比が 1:2/π であることによっている。そこ
で以下の実施例では、瞳面の0次光が通る位置に0次光
を減衰させる手段を設け、縦線及び横線パタ−ン(XY
座標のX軸、Y軸方向に延びる線群)の0次と±1次光
の比を1:1にする。
【0066】0次光を減衰させる為に、ここでは投影光
学系42の瞳の位置に図13に示すような減衰フィルタ
−を挿入し、 0次光を減衰させる。図13に示したのは
瞳の位置での有効光源(0次光)と減衰フィルタ−との
関係で、図13(A)、(C)は図6(A)の有効光源
を斜線で示す減衰フィルタ−でフィルタリングする様
子、図13(B)、(D)は図6(B)の有効光源で示
す減衰フィルタ−でフィルタリングする様子、を示して
いる。図13(A)、(C)と図13(B)、(D)の
どちらのフィルタ−を選択するかは、斜めパタ−ンがど
ちらの方向を向いているかによって決定される。結像す
べき微細パタ−ンに斜めパタ−ンが含まれない場合に
は、図13(A)〜(D)に示す有効光源とフィルタ−
の組のどれを用いてもよい。図中の斜線部は振幅透過率
が2/π、即ち強度透過率で言うと4/π2 の部分、斜
線の引いていない部分は透過率が1の部分を示す。この
ようにすると 0次光と±1次光との比が等しくなり、図
4のデフォ−カスが無い時のコントラストが91% のフォ
−カス・コントラストカ−ブ(斜め照明のカ−ブ)が、
縦軸方向に 100/91 倍されて、デフォ−カスが無い時の
コントラストが100%になり、且つより大きな焦点深
度を得ることが可能となる。この様子を示したのが図1
4であり、図14は図4と同一の条件で、ただし投影光
学系42の瞳に前述のフィルタ−を入れた場合が点線で
書き加えられている。 0次光の減衰の程度であるが、減
衰が強度透過率で16/π4 になると何も減衰させない
場合と等価になるので、目安としては強度透過率で20
%から90%程度の値に入っていることが好ましい。
【0067】図13の減衰フィルタ−の設置は図6に示
す2重極タイプの有効光源独特の効果である。2重極タ
イプの有効光源は4重極タイプの有効光源に比べてXY
軸に関して対称性が一つ少ない為、その対称性の欠けた
ことを利用して減衰フィルタ−を配置することが可能と
なったといえる。
【0068】図15に、本発明の結像方法を用いて回路
パタ−ン像を投影する半導体デバイス製造用投影露光装
置の更なる実施例を示す。この投影露光装置は、図13
で説明した2重極タイプの有効光源を形成する照明及び
フィルタリングを行うことができるよう構成してある。
図15に示す装置は図8〜図10に示した装置と、フィ
ルタリングを行う点を除くと、構成が全く同じである。
従って、図15において、図8で示した部材には図8と
同じ符合を付し、説明を省略する。
【0069】この投影露光装置では、投影光学系42の
瞳位置に減衰フィルタ−60が出し入れ可能に設置され
る。本実施例の場合、レチクル41の回路パタ−ンの結
像に関して、減衰フィルタ−60は基本的には平行平面
板と同一の作用を行う。フィルタ−60の透過率の特性
は図13で説明した通りである。フィルタ−60が投影
光学系42の瞳位置から取り出される場合、フィルタ−
60と全く同じ厚みで同じ材質の、透過率の点は別とし
て他の光学的性質は同一となっている平行平面板61が
投影光学系の瞳位置に挿入される。図6〜図10で説明
した2重極タイプの有効光源を形成する時以外は板61
が投影光学系42内に設置される。フィルタ−60は、
図15では1種類のみが切り換えられるように示してあ
るが、例えば図6(A)、(B)で説明した2通りの有
効光源に対応できるよう、有効光源の形態に応じてフィ
ルタ−を交換できるように複数種類のフィルタ−を用意
しておくことが望ましい。この場合、フィルタ−60を
セットアップする時に間違いの起こらないように、フィ
ルタ−自体にバ−コ−ド等の識別マ−クを記録してお
き、このマ−クにより自動的にフィルタ−が識別できる
ようにしておき、フィルタ−の交換に際して不図示のス
テッパ−全体の制御を行うコンピュ−タ側でフィルタ−
の種類を確認できるようにしておくことが望ましい。同
様のことは照明系側の照明モ−ドの選択(有効光源選択
部材20の絞り20a〜20dの選択やレンズ系の選
択)時にも言える。特に2重極タイプの有効光源を形成
する場合は、選択した有効光源の2つの部分の位置とフ
ィルタ−設置位置にミスマッチが起こると像性能が却っ
て悪化するので、この種の確認作業は重要である。
【0070】フィルタ−60によるフィルタリング(0
次光強度の減衰)は、公知の手段、例えばクロムなどの
光吸収膜やダイクロイック膜などの半透過膜をガラス基
板に形成して行うことができる。また、フィルタ−60
を2枚の楔で構成し、片一方の楔の斜面に、ダイクロ膜
を配し、反射した不要光を投影光学系42のレチクル4
1のパタ−ン面及びウェハ43の表面の有効部からはず
れた位置に導く実施例も考えられる。図16(A)、
(B)は、この2枚の楔を用いた減衰フィルタ−の一例
を示す。減衰フィルタ−は2枚のプリズム65aと65
bより構成されており、両者が斜面同士で接合されて平
行平面板として作用する。プリズム65bの斜面には所
定の反射特性を持つダイクロイック膜がコ−ティングさ
れており、この斜面で反射した光は、図16(B)に示
すように、大きな角度を持って減衰フィルタ−を射出
し、レチクル或はウェハ−側での有効画面域以外或は投
影光学系42の有効径の外に向けられるよう、2枚のプ
リズム65aと65bの各斜面の傾きが設定される。ダ
イクロイック膜を用いたのは、この種の膜が比較的光吸
収が小さいからである。
【0071】本投影露光装置で有効光源選択部材20の
絞り20a、20d、減衰フィルタ−60を選択し、レ
チクル41の回路パタ−ンを照明する場合、投影光学系
42の瞳と共役な有効光源選択部材20の絞りの位置に
図6(A)や(B)で示す如き光量分布を示す2次光源
が形成され、この2次光源からの2光束でレチクル41
の回路パタ−ンを斜め照明することになる。この2次光
源が形成される平面の光軸が貫く位置を原点にした場合
のxy座標のxy軸の方向は、投影光学系42の瞳のx
y座標のxy軸の各方向と合致せしめられる、即ち、2
次光源が形成される平面のxy座標のx軸、y軸が夫々
レチクル41の回路パタ−ンの縦線群、横線群が延びる
各方向に合致せしめられ、この2次光源の光量分布は、
回路パタ−ンを構成する縦線、横線、+45又は−45
°方向に延びる斜め線の内の斜め線が延びる方向に直交
する方向に沿って2か所に光量が強い部分(2重極)が
生じるから、この2次光源のこの2か所からの光束は、
各々、レチクル41の斜め線群が延びる方向を含む入射
平面に関して対称な一対の光路に沿って進み、レチクル
41を斜め照明する。そして、レチクル41の回路パタ
−ンで各光束から生じる0次光と1次光が投影光学系4
2の瞳に入射し、0次光は瞳位置のフィルタ−60で強
度が減衰せしめられて、互いに強度がほぼ同じ0次光と
1次光がウエハ43上に向けられ、そこに回路パタ−ン
像を形成する。このような照明−フィルタリングによ
り、前述した通り、レチクル41の微細な回路パタ−ン
を、高い解像度で、ウエハ43上に結像できる。
【0072】図17に図11の投影露光装置にフィルタ
リング機能を与えた例を示す。図17の装置で用いる減
衰フィルタ−60、平行平面板61、及び両者の切換の
仕方は図15の装置と同様である。
【0073】図18に図12の投影露光装置にフィルタ
リング機能を与えた例を示す。図17の装置で用いる減
衰フィルタ−60、平行平面板61、及び両者の切換の
仕方は図15の装置と同様である。又、この装置では、
投影光学系42の瞳位置に入れる減衰フィルタ−60は
図16に示した楔貼りあわせタイプのものを用いてい
る。図18において、66、67はレチクル41側及び
ウェハ−43側に設けられたフィルタ−からの余分な反
射光をカットするためのバッフル(遮光部材)である。
バッフル66、67の位置は減衰フィルタ−60の楔の
方向及び量によって定められる。尚、このバッフル6
6、67や減衰フィルタ−60の配列は、投影光学系の
瞳位置でフィルタリングを行なう他の結像方法にも応用
できる。
【0074】次に図16、18に示された減衰フィルタ
ー(プリズム)60の傾斜角の好ましい範囲について説
明を行う。フィルター60は投影光学系42の瞳位置に
配置されている。従ってフィルター60が投影光学系4
2の中にセットされた状態で考えると、各像高に対する
結像光束の主光線(principal ray)はす
べてフィルター60の中心を通過することになる。フィ
ルター60の傾斜角に対する条件を見いだすため、ここ
では軸上の結像光線がフィルター60に対し平行光で入
射するとする。実際には光束は必ずしも平行光とはなら
ないが、平行の場合の条件が傾斜角の最小の条件となる
ため、ここでは平行の場合について考える。
【0075】図19は好ましい傾斜角度を決定するため
の説明図である。この図の断面はプリズム60の角度が
2次元平面(紙面)に正確に投影される位置で書かれて
おり、プリズム60の傾斜角はα、硝材の屈折率はnで
ある。この断面内において最軸外(最も像高が高い箇
所)から入る結像光線の主光線のプリズム60への入射
角度をβとする。ダイクロ膜の付いたプリズム60の斜
面からの反射光は、正規の結像については余分な不要光
で、再びレチクル41側へ戻っていく。この反射光はレ
チクル41を投影光学系42側から照明することになる
が、この時レチクル41で反射した光が再び投影光学系
42に入ったとすると、この光は正規の光と同一の光路
をたどってウェハー43上に達する。レチクルのクロム
部から反射した光は例えば、本来ならクロムでカットさ
れて存在しないはずの光である。この余分な光は本来あ
ってはいけない光がウェハー43に到達することを意味
し、結像性能に悪影響を与えるフレア光となる。従っ
て、プリズム60で反射し再びレチクル41に戻った光
がレチクルの有効部からそれることというのがαに対す
る条件となる。
【0076】同様のことはウェハー43側についても言
える。ウェハー43で反射してきた光がフィルター60
の傾斜面で反射され、またウェハー43に戻るという状
態である。この場合にはフィルター60による反射で反
転した像が本来形成されている像に二重に重なるように
形成されることになり、像性能は著しく低下する。従っ
てウェハー43からの反射光についても、フィルター6
0で反射した光がウェハー上に到達しないようにする必
要が生じる。
【0077】これらレチクル41からの反射光とウェハ
ー43からの反射光を排除するために、遮光部材66、
67に加え、傾斜角αに対する条件を下記の如くする。
【0078】nα>sinβ αの値は余り大きくなりすぎると、投影光学系42の瞳
に挿入する平行平板60の厚さが厚くなりすぎ、投影光
学系42の設計上での制約となる。実効的に言えばαの
値は30°以下であることが望ましいといえる。
【0079】遮光部材66、67はフィルター60のダ
イクロ膜から反射されてきた光を吸収するために設けら
れる。部材66の位置はレチクル41と投影光学系42
の間で、レチクル41の直下、部材67の位置はウェハ
ー43と投影光学系42の間でウェハーの直前となって
いる。勿論、楔角の関係からこれらの場所以外、例えば
投影光学系42の内部にフィルター60からの余分な反
射光をカットできるところがあれば、そのような場所に
遮光部材を配置することも可能である。この遮光部材が
配置される位置は投影光学系42の光軸をy軸とし、フ
ィルター60の中心を通過して投影光学系42の光軸に
垂直に引いた線をx軸としたときには、投影光学系42
の光軸がフィルター60の楔の反射面で反射する象限に
存在することになる。図18の例で言えば、部材66は
第2象限、部材67は第4象限に存在している。部材6
6、部材67はフィルター60からの不要な反射光を吸
収する役目をし、更に2次元的な発光源とならないため
に露光光を効率よく吸収する部材、例えば黒い部材で構
成される。勿論吸収だけでなくフィルター60からの余
分な光を反射させて、投影光学系外に導いても良い。
【0080】この様に余分な光をカットすると、ウェハ
ー上に形成される像のコントラストは、フレア成分が無
くなった分だけ向上する。又、CCDを作成する時の様
に高度の照度一様性が要求される場合には、フレア光の
カットに伴う、一様性の向上が見られる。
【0081】図15乃至図19で示した投影露光装置は
従来良く用いられている超高圧水銀灯を1つ用いたもの
であった。しかしながら、本発明では複数個の光源を用
いることもできる。例えば図12の装置で切り換えられ
る下の光路と上の光路に別々の光源を用いることも可能
である。
【0082】本発明は光源としてエキシマレ−ザを用い
たような場合にも適用することができる。エキシマレ−
ザを用いた照明系の場合にはファイバ−を用いる代わり
に、オプティカルインテグレ−タ上でレ−ザ光を走査す
る方式などを用いることができる。走査する範囲を公知
の走査手段で制御すれば、図6(A)、(B)で示した
有効光源を容易に実現することができる。
【0083】また有効光源選択部材20の位置はオプテ
ィカルインテグレ−タの傍以外でも良く、照明光学系内
の、投影光学系42の瞳と共役な、オプティカルインテ
グレ−タから離れた位置に置いて絞り動作を行なうこと
も十分可能である。
【0084】本発明は、ステップ&リピートタイプの露
光装置、ステップ&スキャンタイプの露光装置、レンズ
アセンブリのみで投影光学系を構成した露光装置、ミラ
ーアセンブリのみ又はレンズとミラーを含むアセンブリ
で投影光学系を構成した露光装置に適用される。
【0085】次に上記説明した露光装置を利用した半導
体デバイスの製造方法の実施例を説明する。図20は半
導体デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、あるい
は液晶バネルやCCD等)の製造のフローを示す。ステ
ップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を行
なう。ステップ2(マスク製作)では設計した回路パタ
ーンを形成したマスクを製作する。一方、ステップ3
(ウエハ製造)ではシリコーン等の材料を用いてウエハ
を製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と
呼ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグ
ラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。
次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステッ
プ4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化
する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボン
ディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工
程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作製さ
れた半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等
の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイスが
完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0086】図21は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ2(CVD)ではウエハ表面に絶縁
膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上
に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン
打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では上記説明した露光装置によってマ
スクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステップ
17(現像)では露光したウエハを現像する。ステップ
18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部分
を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチ
ングが済んで不要となったレジストを取り除く。これら
のステップを繰り返して行なうこにとよって、ウエハ上
に多重に回路パターンが形成される。
【0087】本実施例の製造方法を用いれば、従来は製
造が難しかった高集積度の半導体デバイスを製造するこ
とができる。同様に、集積度が改善されたCCDデバイ
ス、磁気ヘッド、LCDデバイス等の製造も可能にな
る。
【0088】
【発明の効果】以上、本発明によれば、回路パタ−ン等
の微細パタ−ンを高い解像力で結像することが可能にな
り、半導体デバイスの更なる高集積化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】微細パタ−ンの結像の様子を示す説明図。
【図2】瞳での光量分布を示す図で、(A)は通常のレ
チクルを垂直照明した場合の光量分布を示す図、(B)
は空間周波数変調型位相シフトレチクルの垂直照明した
場合の光量分布を示す図。
【図3】通常のレチクルを斜入射照明した時の瞳での光
量分布を示す図。
【図4】通常のレチクルを垂直照明した場合と斜入射照
明した場合の結像におけるコントラストvs.デフォ−
カス特性を示す図。
【図5】斜め照明時の照明光束と結像光束の関係を示す
図で、(A)は照明光束と結像光束を示す図、(B)は
縦横の微細パタ−ンの結像に有利な照明光束の範囲を示
す図、(C)は±45°の微細パタ−ンの結像に有利な照
明光束の範囲を示す図。
【図6】本発明で形成する有効光源を示す図で、(A)
は縦横と−45°の微細パタ−ンの結像に有利な有効光源
(照明光束)の範囲を示す図、(B)は縦横と+45°の
微細パタ−ンの結像に有利な有効光源(照明光束)の範
囲を示す図。
【図7】有効光源の配置の選び方を示す説明図。
【図8】本発明の結像方法を用いる投影露光装置の一例
を示す図。
【図9】図8の装置の有効光源選択部材20を示す図。
【図10】オプティカルインテグレ−タと有効光源選択
部材20の絞りの重なり具合を示す図。
【図11】図8の装置の変形例を示す図。
【図12】図11の装置の変形例を示す図。
【図13】有効光源と瞳の減衰フィルタ−の組み合わせ
を示す説明図で、(A)は図6(A)の有効光源に対応
したフィルタ−の一例を示す図、(B)は図6(B)に
有効光源に対応したフィルタ−の一例を示す図、(C)
は図6(A)の有効光源に対応したフィルタ−の他の例
を示す図、(D)は図6(B)に有効光源に対応したフ
ィルタ−の他の例を示す図。
【図14】2重極タイプの有効光源と瞳の減衰フィルタ
−を組み合わせで結像させる場合のコントラストvs.
デフォ−カス特性を示す図。
【図15】図8の投影露光装置に減衰フィルタ−を適用
した例を示す図。
【図16】瞳に入れる減衰フィルタ−の構成例を示す図
で、(A)は楔貼りあわせ型フィルタ−を示す図、
(B)は楔貼りあわせ型フィルタ−による反射光を示す
図。
【図17】図11の投影露光装置に減衰フィルタ−を適
用した例を示す図。
【図18】図12の投影露光装置に減衰フィルタ−を適
用した例を示す図。
【図19】減衰フィルターの好ましい形態を示す為の説
明図。
【図20】半導体デバイスの製造フローを示す図。
【図21】ウエハプロセスのフローを示す図。
【符号の説明】
1 瞳(絞り) 19 オプティカルインテグレ−タ− 20 有効光源選択部材 41 レチクル(微細パタ−ン) 42 投影光学系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−91662(JP,A) 特開 平3−142981(JP,A) 特開 平5−166694(JP,A) 特開 平4−101148(JP,A) 特開 平5−267122(JP,A) 特開 平5−217839(JP,A) 特開 平5−217852(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/20

Claims (36)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに直交する方向に延びる第1と第2の
    線群と該直交方向とは異なる斜め方向に延びる第3の
    群とを含む微細パターンを斜め照明することにより
    細パターンを結像せしめる方法であって、前記各方向を
    含む入射平面の夫々に沿った照明の強度を他の入射平面
    に沿った照明の強度に対して十分に弱めることを特徴と
    する結像方法。
  2. 【請求項2】 前記各方向を含む入射平面の夫々に沿っ
    た照明の強度を実質的にゼロにすることを特徴とする
    求項1に記載の結像方法。
  3. 【請求項3】 前記斜め方向は前記直交方向に対しほぼ
    45度の方位角を成す1方向であり、前記斜め方向を含
    む入射平面に関して対称な、入射平面にほぼ直交する
    入射平面を作る一対の光路に沿って照明光を向けること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の結像方法。
  4. 【請求項4】 互いに直交する方向に延びる第1と第2の
    線群と該直交方向とは異なる斜め方向に延びる第3の
    群とを含む微細パターンを斜め照明することにより該微
    細パターンを基板上に結像して該基板を露光する段階
    と、該露光した基板を現像する段階とを含むデバイス製
    造方法であって、前記各方向を含む入射平面の夫々に沿
    った照明の強度を他の入射平面に沿った照明の強度に対
    して十分に弱めることを特徴とするデバイス製造方法。
  5. 【請求項5】 前記各方向を含む入射平面の夫々に沿っ
    た照明の強度を実質的にゼロにすることを特徴とする
    求項4に記載のデバイス製造方法。
  6. 【請求項6】 前記斜め方向は前記直交方向に対しほぼ
    45度の方位角を成す1方向であり、前記斜め方向を含
    む入射平面に関して対称な、当該入射平面にほぼ直交す
    る入射平面を作る一対の光路に沿って照明光を向けるこ
    とを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のデバイス
    製造方法。
  7. 【請求項7】 原板を載置するステージと、基板を載置
    し、互いに直交するXY方向に動くステージと、前記
    の微細パターンを斜め照明する手段と、前記照明手段
    により照明された前記微細パターンを前記基板上に結像
    する手段とを有し、前記照明手段は前記XYの各方向、
    前記XY方向と45度の方位角を成す1方向を含む入射
    平面の夫々に沿った照明の強度を他の入射平面に沿った
    照明の強度に対して十分弱める光制限手段を有すること
    を特徴とする露光装置。
  8. 【請求項8】 前記光制限手段は、前記XY方向と45
    度の方位角を成す1方向を含む入射平面の夫々に沿った
    照明の強度を実質的にゼロにすることを特徴とする請求
    項7に記載の露光装置。
  9. 【請求項9】 前記光制限手段は、光軸に対して対称な
    2個の開口部を備える遮光手段を含むことを特徴とする
    請求項7に記載の露光装置。
  10. 【請求項10】 互いに直交する方向に延びる第1と第2
    線群を含む微細パターンを斜め照明することにより
    微細パターンを結像せしめる方法であって、前記各方向
    を含む入射平面の夫々に沿った照明の強度を他の入射平
    面に沿った照明の強度に対して十分弱め、前記微細パタ
    ーンで生じた0次回折ビームと1次回折ビームの強度が
    実質的に同じになるよう0次回折ビームの強度を減衰
    させることを特徴とする結像方法。
  11. 【請求項11】 前記直交方向を含む入射平面の夫々に
    沿った照明の強度を実質的にゼロにすることを特徴とす
    請求項10に記載の結像方法。
  12. 【請求項12】 前記直交方向に対しほぼ45度の方位
    角を成す1方向を含む入射平面に関して対称な、入射
    平面にほぼ直交する入射平面を作る一対の光路に沿って
    照明光を向けることを特徴とする請求項10又は請求項
    11に記載の結像方法。
  13. 【請求項13】 前記一対の光路に沿って向けられた
    明光により前記微細パターンで生じる一対の0次回折光
    の強度を減衰せしめることを特徴とする請求項12に記
    載の結像方法。
  14. 【請求項14】 互いに直交する方向に延びる第1と第2
    線群を含む微細パターンを斜め照明することにより
    微細パターンを基板上に結像して該基板を露光する段階
    と、該露光した基板を現像する段階とを含むデバイス製
    造方法であって、前記各方向を含む入射平面の夫々に沿
    った照明の強度を他の入射平面に沿った照明の強度に対
    して十分弱め、前記微細パターンで生じた0次回折ビー
    ムと1次回折ビームの強度が実質的に同じになるよう
    0次回折ビームの強度を減衰させることを特徴とする
    バイス製造方法。
  15. 【請求項15】 前記直交方向を含む入射平面の夫々に
    沿った照明の強度を実質的にゼロにすることを特徴とす
    請求項14に記載のデバイス製造方法。
  16. 【請求項16】 前記直交方向に対しほぼ45度の方位
    角を成す1方向を含む入射平面に関して対称な、入射
    平面にほぼ直交する入射平面を作る一対の光路に沿って
    照明光を向けることを特徴とする請求項14又は請求項
    15に記載のデバイス製造方法。
  17. 【請求項17】 前記一対の光路に沿って向けられた
    明光により前記微細パターンで生じる一対の0次回折光
    の強度を減衰せしめることを特徴とする請求項16に記
    載のデバイス製造方法。
  18. 【請求項18】 原板を載置するステージと、基板を載
    置し、互いに直交するXY方向に動くステージと、前記
    原板の微細パターンを斜め照明する手段と、前記照明手
    段により照明された前記微細パターンを前記基板上に結
    像する手段とを有し、前記照明手段は前記XY方向を含
    む入射平面の夫々に沿った照明の強度を他の入射平面に
    沿った照明の強度に対して十分弱める光制御手段を有
    し、前記結像手段は、前記他の入射平面に沿った照明で
    生じる0次回折ビームと1次回折ビームの強度が実質的
    に同じになるよう0次回折ビームの強度を減衰せしめ
    る為の光減衰手段を、その絞り近傍に備えることを特徴
    とする露光装置。
  19. 【請求項19】 前記光制限手段は、前記XY方向を含
    む入射平面の夫々に沿った照明の強度を実質的にゼロに
    することを特徴とする請求項18に記載の露光装置。
  20. 【請求項20】 前記光制限手段は、光軸に関して対称
    な2個の開口部を備える遮光手段を含むことを特徴とす
    請求項19に記載の露光装置。
  21. 【請求項21】 前記光減衰手段は、前記光制限手段の
    前記2個の開口からの照明で生じる一対の0次回折ビー
    ムの双方の強度を夫々減衰させる光軸に関して対称な2
    個の減衰部を備えることを特徴とする請求項20に記載
    の露光装置。
  22. 【請求項22】 光源からのビームのバンド幅を調整し
    て形成した照明ビームと結像レンズとを用いて、第1の
    線群と、該第1の線群よりも線幅の小さな第2の線群を
    結像する方法であって、前記第1線群を結像する時には
    垂直方向から照明し、前記第2線群を結像する時には前
    記垂直照明されるビームよりもバンド幅が広いビームで
    斜め方向から、前記第2線群が延びる方向を含む入射平
    面に沿 う照明の強度を他の入射平面に沿う照明の強度に
    対して十分弱めた状態で、照明することを特徴とする結
    像方法。
  23. 【請求項23】 前記第2線群が延びる方向を含む入射
    平面に沿う照明の強度をほぼゼロにすることを特徴とす
    る請求項21に記載の結像方法。
  24. 【請求項24】請求項22又は請求項23のいずれか1
    項に記載の結像方法を用いて前記第1の線群と前記第2の
    線群で同じ基板又は相異なる基板を露光することを特徴
    とする露光装置。
  25. 【請求項25】 光源からのビームのバンド幅を調整し
    て形成した照明ビームと結像レンズとを用いて、第1の
    線群と該第1の線群よりも線幅の小さな第2の線群を同
    じ基板又は相異なる基板上に結像して該基板を露光する
    段階と、該露光した基板を現像する段階とを含むデバイ
    ス製造方法であって、前記第1線群を結像する時には垂
    直方向から照明し、前記第2線群を結像する時には前記
    垂直照明されるビームよりもバンド幅が広いビームで斜
    め方向から、前記第2線群が延びる方向を含む入射平面
    に沿う照明の強度を他の入射平面に沿う照明の強度に対
    して十分弱めた状態で、照明することを特徴とするデバ
    イス製造方法。
  26. 【請求項26】 前記第2線群が延びる方向を含む入射
    平面に沿う照明の強度をほぼゼロにすることを特徴とす
    る請求項25に記載のデバイス製造方法。
  27. 【請求項27】 微細パターンで生じる回折ビームを結
    像光学系の瞳に入射させ、該結像光学系の瞳位置で前記
    回折ビームの一部を反射することにより前記回折ビーム
    の前記瞳位置での強度分布を調整し、前記微細パターン
    を基板上に結像せしめる方法であって、前記反射で生じ
    る反射ビームが前記基板に実質的に入射しないよう該反
    射ビームを遮光することを特徴とする結像方法。
  28. 【請求項28】 前記微細パターンを斜め照明すること
    により前記回折ビームを生じせしめることを特徴とする
    請求項27に記載の結像方法。
  29. 【請求項29】 微細パターンで生じる回折ビームを結
    像光学系の瞳に入射させ、該結像光学系の瞳位置で前記
    回折ビームの一部を反射することにより前記回折ビーム
    の前記瞳位置での強度分布を調整し、前記微細パターン
    を基板上に結像して露光する段階と、該露光した基板を
    現像する段階とを含むデバイス製造方法であって、前記
    反射で生じる反射ビームが前記基板に実質的に入射しな
    いよう 該反射ビームを遮光することを特徴とするデバイ
    ス製造方法。
  30. 【請求項30】 前記微細パターンを斜め照明すること
    により前記回折ビームを生じせしめることを特徴とする
    請求項29に記載のデバイス製造方法。
  31. 【請求項31】 原板を載置する第1ステージと、基板
    を載置する第2ステージと、 前記原板の微細パターン
    を照明する手段と、前記照明手段で照明された前記微細
    パターンを前記基板上に結像せしめる結像光学系を備え
    る結像手段とを備え、前記結像手段は、前記微細パター
    ンで生じる回折ビームの前記結像手段の絞り位置での強
    度分布を調整する為に前記回折ビームの一部を反射する
    光減衰手段と、該光減衰手段からの反射ビームが前記基
    板に入射しないよう該反射ビームを遮光する遮光手段と
    を有することを特徴とする露光装置。
  32. 【請求項32】 前記遮光手段は、前記第1ステージと
    前記結像光学系の間に設けた第1遮光部材と、前記第2
    ステージと前記結像光学系の間に設けた第2遮光部材と
    を含むことを特徴とする請求項31に記載の露光装置。
  33. 【請求項33】 前記光減衰手段は、2枚のプリズムの
    斜面同士を半透過膜を介して接合してある前記結像光学
    系の光軸に垂直な光入出射面を持つ平行平面板を備える
    ことを特徴とする請求項31に記載の露光装置。
  34. 【請求項34】 前記斜面の前記光入出射面に対する角
    度をα、前記基板に入射する最大像高の結像光束の主光
    線の前記ビーム入射面への入射角をβ、前記2枚のプリ
    ズムの屈折率をnとする時、(1/n)sinβ<α≦
    30を満たすことを特徴とする請求項33に記載の露光
    装置。
  35. 【請求項35】前記半透過膜はダイクロイック膜である
    ことを特徴とする請求項31に記載の露光装置。
  36. 【請求項36】前記光減衰手段は前記絞り位置に対して
    着脱可能であり、前記光減衰手段が前記絞り位置にない
    時に前記絞り位置に供給する平行平面板を有することを
    特徴とする請求項31に記載の露光装置。
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