JP3458549B2 - パターン形成方法および該方法を用いた半導体デバイス製造方法と装置 - Google Patents

パターン形成方法および該方法を用いた半導体デバイス製造方法と装置

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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
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    • G03F7/70058Mask illumination systems
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    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70283Mask effects on the imaging process

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パターン形成方法およ
び該方法を用いた半導体デバイス製造方法と装置に係
り、さらに詳しくは、位相シフトマスクを用いても二次
ピークの問題がなく、良好なパターンを形成することが
できる露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、半導体集積回路の研究開発におい
て、サブハーフミクロン領域のデザインルールのデバイ
スが研究開発されている。これらデバイス開発において
は、フォトリソグラフィー技術が必須である。このフォ
トリソグラフィー技術に使用されている露光装置、いわ
ゆる縮小投影露光装置の解像性能が、半導体デバイスの
研究開発の成否、および量産の可否を左右しているとい
っても過言ではない。
【0003】従来、縮小投影露光装置の解像性能は、以
下のレイレーの式
【0004】
【数1】
【0005】に基づき、縮小投影レンズのNAを大きく
する、もしくは露光波長を短くすることにより向上され
てきていた。しかしながら、半導体デバイス作製におい
ては、半導体デバイスのトポグラフィー、ウエハーフラ
ットネス等に起因した段差が存在しているため、解像性
能と同時に焦点深度の確保も重要なパラメーターであ
る。半導体デバイス作製時のフォトリソグラフィー工程
におけるレジストパターンの寸法精度は、一般に±5%
である。実デバイスにおいては、図1に示すように、半
導体基板Sの面には必ず凹凸が存在する。例えば、ポリ
Si等の凸部Inが存在する。その結果、同一焦点面で
レジストPRのパターンが形成されることはない。その
ため、レジストPRのパターンの寸法が、段差の上部と
下部とで異なってしまう。当然、このことは、同一波
長、同一開口数のステッパーを用いた場合、パターンが
細かければ細かいほど顕著化する。この傾向は、どの種
のレジストについても、共通に見られる傾向である。
【0006】焦点深度は、露光波長に一次に比例して、
NAの二乗に反比例して小さくなる。量産段階において
焦点深度は、1.5μm程度が必要である。そのため、
必要とされる解像性能および焦点深度の双方を満足する
には、限界がある。図2(A),(B)に、最先端の露
光方法であるKrFエキシマレーザーリソグラフィーに
おける焦点深度(D.O.F)の解像性能をパラメータ
ーとした際のNA依存性を示した。図からも理解される
ように、必要とされる焦点深度1.5μmを満たした上
で、得られる最高の解像力は、約0.35μm程度であ
る。したがって、0.35μm以下の線幅を1.5μm
以上の焦点深度を有して解像することは、極めて困難で
ある。焦点深度の拡大を図る何らかの技術が必要であ
る。
【0007】このような要求に答えるべく、近年ハーフ
トーン型位相シフト法が提案されている。同露光法は、
コンタクトホールのような孤立パターンの解像度、焦点
深度を向上させるのに極めて有力な方法である。ハーフ
トーン型位相シフト法は、図3に示すように、露光用光
に対する透過率が数%〜20%程度以下の、つまりわず
かに露光用光を透過させるような半透明なCrx y
Six y ,SiOxy ,Mox Siy 膜等を暗部1
に相当するハーフトーン膜2として用い、明部3では該
膜2および透明基盤の双方(凹部5が形成される)もし
くは該膜2のみをエッチングしてマスクとして機能させ
ている。その際、明部3と半透明膜により形成される暗
部1との位相差を、180°に設定することにより、図
4(B)に示すように、孤立パターン(たとえば0.6
λ/NAのホールパターン)における光強度分布の勾配
を急にすることができる。なお、図4(A)は、従来の
クロムマスクを用いた孤立パターンにおける光強度分布
である。
【0008】この位相シフトマスクの設計において、ハ
ーフトーン膜2の透過率が重要な要素である。即ち、孤
立パターンにおける光強度分布の勾配をより急にするた
めには、該ハーフトーン膜2の透過率を上げれば良い。
しかしながら、透過率を上げることによりハーフトーン
膜2による遮光効果が薄れ、レジストが全面的に露光さ
れてしまう。
【0009】また通常、パターン形成時には、光強度分
布に於いて所望するパターン位置の両側に遮光位置にも
かかわらず、図5(A)に示すように、近接効果により
サイドロブと呼ばれる2次ピークが発生している。該2
次ピークは、ハーフトーン透過率を上げることにより強
調され、図5(B)に示すように、例えばホールパター
ン6の設計寸法をWとして、隣り合うパターン間距離が
3W以上離れている所謂完全孤立のコンタクトホールに
おいても、周辺部が“えぐれた”形状(符号8部分)と
なる。図5(B)に示す形状では、エッチング工程にお
いてコンタクト径が拡大してしまうことが懸念される。
【0010】さらに、ハーフトーン位相シフトマスク法
を、パターン密度が高い、所謂繰り返しパターン部に応
用しようとすると、2次ピークは、パターン密度が高
い、所謂繰り返しパターン部において、隣り合うパター
ン間同志の干渉即ち相互近接効果により強調され、より
顕著となる。
【0011】したがって、ハーフトーン位相シフトマス
ク法を用いてデバイスパターンを形成しようとすると、
パターン間距離を十分に配慮して設計およびCAD工程
を行わなければならず、設計およびCAD工程に多大な
負荷をかけることとなり、実用化を妨げている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した問題点を解決
するべく、現在各方面で、近接効果を顕著化させず、ま
たマスクの設計に負荷をかけないで焦点深度を拡大する
ための検討が精力的に行われている。しかしながら、上
記問題点を有せずに焦点深度を拡大するための効果的な
露光方法は、いまだ見い出されていない。したがって、
近接効果を顕著化させず、またマスクの設計に負荷をか
けないで焦点深度を拡大するための露光技術を早急に確
立することが必要不可欠である。
【0013】現在、デバイス作成に当たり、実用的な焦
点深度が得られない場合、多層レジスト法、もしくは電
子ビーム露光法等を用いてパターン形成を行っている。
しかしながら、十分満足する効果が得られていない。よ
って、近接効果を顕著化させず、またマスクの設計に負
荷をかけず、そして上記に述べた以外の方法で、収差な
どの結像特性に影響を与えないで焦点深度を拡大するた
めの露光技術を早急に確立することが必要不可欠であ
る。
【0014】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、半導体デバイスなどを作製する際に、そのマスクパ
ターンが微細なものであっても、良好に、安定したレジ
ストパターンが形成できるように、焦点深度を拡大する
方法を決定し、これにより良好なレジストパターニング
を可能としたパターンの作成方法および半導体デバイス
作製方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体デバイ
スを作製する際に、そのマスクパターンが微細なもので
あっても、任意のパターン密度を有する通常のマスク、
特にハーフトーン位相シフトマスクを用いて、収差など
の結像特性に影響を与えないで焦点深度を拡大する方法
であって、これにより上記目的を達成するものである。
これは、露光装置の光学系を解析することにより理解さ
れる。即ち、本発明は、本発明者による、次の知見によ
り得られたものである。
【0016】任意のパターン密度を有するハーフトーン
位相シフトマスクを用いて、収差などの結像特性に影響
を与えないで、焦点深度の拡大を、以下の手段を用いて
行った。 (1)設計およびCAD工程に多大な負荷をかけること
なく任意のパターン密度を有する設計パターンに対し
て、ハーフトーン位相シフトマスク法を用いることを可
能にするためには、パターン密度が高い、所謂繰り返し
パターン部に応用できれば良い。パターン密度が高い、
所謂繰り返しパターン部は、隣り合うパターン間同志の
干渉によりパターンは形成されている故、相互近接効果
による光強度分布における2次ピークを低減できればよ
い。
【0017】(2)光強度分布は、露光装置の有効光源
における光強度分布に依存する。即ち、露光装置所謂ス
テッパーの投影光学系は、図6に示すごとく、全系の絞
り10は第一群、第二群の焦点面に配置されており、両
テレセントリックな結像系であり、また全系としてアフ
ォーカルな系である。即ち、マスク面12と瞳面(絞り
10と略等しい)、瞳面とウエハ面14はフーリエ変換
の関係である。また、マスクを照明する照明光学系から
の光は、全て平面波展開することにより示される。アフ
ォーカルな特性ゆえ、一つ一つの平面波は、二次光源
(有効光源とも言う)16であるハエの目レンズの発光
点一つ一つに対応している。
【0018】(3)(2)で示した特徴により、マスク
面、瞳面、ウエハ面夫々の座標系を(x,y)(ξ,
η)(α,β)とし、一群、二群の焦点距離はf1,f
2とする。また、マスクの透過関数をo(x,y)とす
ると、瞳面上での振幅分布f(ξ,η,θ1 ,θ2
は、以下の数式で表わせる。
【0019】
【数2】
【0020】ウエハ面上での振幅分布をg(α,β,θ
1 ,θ2 )、瞳関数をp(ξ,η)とすると、以下の数
式が成り立つ。
【0021】
【数3】
【0022】θ1 ,θ2 で入射した平面波のウエハ面上
での強度分布I(α,β,θ1 ,θ 2 )は、以下の数式
で表わせる。
【0023】
【数4】
【0024】ゆえに、全体の強度分布I(α,β)は、
各平面波の重ね合わせとなるので、重み関数をW(θ
1 ,θ2 )とすると、以下の数式が成り立つ。
【0025】
【数5】
【0026】ここで、“マスクはy軸に平行な等間隔の
格子パターン”とすると、マスクの透過関数o(x,
y)は、マスク周波数をωとして、次の式で表わせる。
【0027】
【数6】
【0028】従って、瞳面上での振幅分布f(ξ,η,
θ1 ,θ2 )は、以下の数式で表わせる。
【0029】
【数7】
【0030】瞳面での波面収差をW(ξ,η)とする
と、ウエハ面上での振幅分布g(α,β,θ1 ,θ2 )
は、以下の数式で表わせる。
【0031】
【数8】
【0032】ここで、前記式(7)から明らかになるよ
うに、瞳面での物体のスペクトル分布は、δ関数の和で
ある。従って、n番目の回析光が瞳に入るか入らないか
の判定は、明確である。そこで、式(8)にて回析光が
瞳に入るか入らないかを判定するVignetting factor Pn
を用いた。
【0033】
【数9】
【0034】以上より、ウエハ面上での個々の平面波の
強度分布I(α,β,θ1 ,θ2 )は、以下の数式で表
わせる。
【0035】
【数10】
【0036】収差等を無視した理想結像の場合は、次の
式が成り立つ。
【0037】
【数11】
【0038】ゆえに、個々の平面波の強度分布I(α,
β,θ1 ,θ2 )は、以下の数式で表わせる。
【0039】
【数12】
【0040】つまり、上式を、ハエの目レンズ各点の強
度比に応じた重みづけをなして重ね合わせることによ
り、ウエハ面上での全体の光強度分布I(α,β)が求
まる。(4)上記数式(11)が、理想結像を行う際の
基本式である。以下、実際に上記数式(11)を解析し
てみる。厳密解を得るには、回析光の全ての次数を重ね
合わせる必要があるが、事実上0次と±1次光のみに着
目しても問題となる微細な線幅においては、高次の回析
光は瞳でけられてしまうので、解析結果の一般性は失わ
れない。
【0041】(5)0次と±1次のみの光を考えると、
図7に示される回析光のケラレの位置関係より、式(1
2)には以下の4つの場合しか存在しない。
【0042】
【数13】
【0043】
【数14】
【0044】
【数15】
【0045】
【数16】
【0046】上記(I)のケース(数式(12))は0
次、±1次光の全てが取り入れられるケースであり、3
光束干渉により結像する。上記(II)のケース(数式
(13))は、0次と±1次光の片方が取り入れられる
ケースであり、2光束干渉により結像する。上記(II
I)のケース(上記数式(14))は、0次光のみが取
り入れられるケースであり、解像限界以下の、即ち空間
周波数が高いときに生じる。上記(IV)のケース(上記
数式(15))は、±1次光の片側のみが取り入れられ
るケースであり、光源が極めて大きい時に生じる。
【0047】(6)上記数式(12)〜(15)の各々
を、上記数式(4)に代入すれば、全体の強度分布I
(α,β)は求まる。しかし、上記式(12)〜(1
5)を解析することにより、如何にすれば、任意のパタ
ーン密度を有する設計パターンに対して、ハーフトーン
位相シフトマスク法を用いることを可能にするかを示唆
している。即ち、数式(12)を微分すると、cos
項、sin項夫々が0になる解は存在する。このこと
は、3光束干渉により結像した場合は、必ず2次ピーク
が発生することを意味している。また、上記数式(1
3)を微分しても、sin項が0になる解のみしか存在
しない。このことは、2光束干渉により結像した場合
は、2次ピークが発生しないことを示唆している。即
ち、通常のステッパーの様に、ハエの目レンズの中心部
光強度が強い光源を用いた際には、3光束干渉が支配的
になり2次ピークが発生し、所謂斜入射照明のようなハ
エの目レンズの周辺部光強度が強い光源を用いた際に
は、2光束干渉となり、2次ピークが発生しないことを
示唆している。
【0048】(7)斜入射照明技術は、マスク面に照明
光を斜め方向から照射し、その結果として、図8および
9(B)に示すように、0次光、および±1次光のいず
れかを瞳面に入射させ、他方の1次光はレンズ境筒等に
て除去し、2光束干渉でパターンを形成する。その結
果、見かけ上レンズのNAを小さくでき、焦点深度の向
上に多大な効果を有する。しかし一方で、有効光源が小
さくなることによる近接効果の増大、照度の低下、照度
ムラの増大、露光マージンの低下、テレセン性(投影レ
ンズ光軸とウェーハ面との垂直性)の影響を強く受け
る、等の問題点を有している。
【0049】なお、図8中、符号20はランプまたはレ
ーザを示し、符号21はコリメータを示し、符号22は
ハエの目レンズを示し、符号23はコンデンサレンズを
示し、符号24はレチクル(マスク)を示す。また、図
9(A)は、3光束干渉の場合を示し、図9(B)は二
光束干渉の場合を示す。
【0050】(8)上記(6)および(7)の事情を鑑
みると、ハーフトーン位相シフトマスクにおける問題点
である2次ピークが発生しない程度に斜入射成分を強調
し、かつ斜入射露光法の有する問題点を発生させないよ
うに垂直入射成分を有する、ハエの目レンズ上の光強度
分布が望ましい事が分かる。
【0051】(9)上記概念に基づき、あらゆる方向の
パターンにおいて繰り返しパターンの焦点深度、孤立パ
ターンの焦点深度、2次ピークの発生、近接効果の度合
い、照度、照度ムラ、ディストーション変化等を考慮し
て、ハエの目面上での光量分布として、図10(A),
(B)に示す形態が適切であることを見い出し、本発明
を完成させたものである。図10(A)は、ハエの目レ
ンズへ入射する光の光量分布を数字で示したものであ
り、*部が光量のピーク部分を示し、0〜9の数字は、
ピーク部分を10とした場合の光量の割合を示し、中央
部で低く周辺部で高い光量分布となっている。また、図
10(B)は、図10(A)に示す光量分布を立体的に
示したものである。
【0052】(10)本発明は、光リソグラフィーを用
いて、半導体デバイスのマスクパターンをレジストに転
写する場合などに好適に用いることができる。 (A)本発明によれば、有効光源からの光をマスクに照
射し、このマスクのパターンを基板上に転写し、基板上
にパターンを形成する方法、および、装置において、前
記有効光源が複数のレンズの集合体であるハエの目レン
ズであり、該ハエの目レンズの個々のレンズの径が中央
部の個々のレンズの径が周辺部での個々のレンズの径の
1.1〜3倍であり周辺部よりも中央部で大きいものを
用い、前記有効光源の中央部から出射する光の光量を、
有効光源の周辺部から出射する光の光量に対して、所定
量低めることを特徴とするパターン形成方法、および、
装置が提供される。 (B)また本発明によれば、有効光源からの光をマスク
に照射し、このマスクのパターンを基板上に転写し、基
板上にパターンを形成する方法、および、装置におい
て、一回の露光時間をTとした場合に、0.05×T〜
0.95×Tの時間、中央部に対して周辺部で透過性が
高い第1フィルターに光を通し、残りの露光時間では、
その他の第2フィルターに光を通し、またはフィルター
を用いないことにより、一回の露光時間では、前記有効
光源の中央部からの光の光量を、前記有効光源の周辺部
から出射する光の光量のピーク値に対して低めることを
特徴とするパターン形成方法、および、装置が提供され
る。 (C)さらに本発明によれば、有効光源からの光をマス
クに照射し、このマスクのパターンを基板上に転写し、
基板上にパターンを形成する工程を有する半導体デバイ
スの製造方法、および、装置において、プリズムである
光学素子と、この光学素子に対して光路軸方向に接近・
離反移動可能に配置された光学部品とを用いることによ
り、前記有効光源の中央部に入射する光の光量を、有効
光源の周辺部に入射する光の光量のピーク値に対して所
定量低めることを特徴とする半導体デバイスの製造方
法、および、装置が提供される。 (D)本発明によれば、有効光源からの光をマスクに照
射し、このマスクのパターンを基板上に転写し、基板上
にパターンを形成する工程を有する半導体デバイスの製
造方法、および、装置において、前記有効光源が複数の
レンズの集合体であるハエの目レンズであり、該ハエの
目レンズの個々のレンズの径が周辺部での個々のレンズ
の径の1.1〜3倍であり、周辺部よりも中央部で大き
いものを用い、前記有効光源の中央部から出射する光の
光量を前記有効光源の周辺部から出射する光の光量に対
して所定量低めることを特徴とする半導体デバイスの製
造方法、および、装置が提供される。
【0053】前記有効光源の中央部から出射する光の光
量を、有効光源の周辺部から出射する光の光量のピーク
値に対して、2〜90%低めることが好ましい。前記マ
スクとしては、通常のクロムマスクあるいは位相シフト
マスクなどを用いることができる。本発明では、位相シ
フトマスクを用いた場合に特に有効である。位相シフト
マスクとしては、特に限定されないが、リム型あるいは
アウトリガー型の位相シフトマスクを例示することがで
きる。
【0054】有効光源としては、特に限定されないが、
たとえば複数のレンズの集合体であるハエの目レンズを
好適に用いることができる。あるいは有効光源として、
複数の光ファイバーを用いることも可能である。光量が
低下する前記有効光源の中央部の領域は、たとえば有効
光源の外径の10〜40%の領域である。
【0055】前記有効光源の周辺部での光量のピーク
は、たとえば有効光源の周辺部の回転対称位置の数点に
現われる。ビームスプリッタと四角錐もしくは円錐状の
プリズムレンズとを用いることにより、前記有効光源の
中央部へ入射する光の光量を、有効光源の周辺部へ入射
する光の光量のピーク値に対して低めることができる。
また、ビームスプリッタ単独、四角錐もしくは円錐状プ
リズム単独、または複数の四角錐もしくは円錐状プリズ
ムを用いることにより、前記有効光源の中央部へ入射す
る光の光量を、有効光源の周辺部へ入射する光の光量の
ピーク値に対して低めることもできる。
【0056】中央部に対して周辺部で透過性が高いフィ
ルターを用いることにより、前記有効光源の中央部に入
射する光の光量を、有効光源の周辺部に入射する光の光
量のピーク値に対して低めることもできる。ハエの目レ
ンズの個々のレンズに対応する開口部を有し、中央部に
対して周辺部で当該開口部の径が大きいメカニカルフィ
ルターを用いることにより、前記ハエの目レンズの中央
部から出射する光の光量を、ハエの目レンズの周辺部か
ら出射する光の光量のピーク値に対して低めることもで
きる。
【0057】プリズムと、このプリズムに対して光路軸
方向に接近・離反移動可能に配置された光学部品とを用
いることにより、前記有効光源の中央部に入射する光の
光量を、有効光源の周辺部に入射する光の光量のピーク
値に対して低めることもできる。
【0058】前記有効光源へ入射するビームを二以上に
分割し、分割された二以上の光束を可動ミラーを用い
て、前記有効光源上に照射し、前記可動ミラーの表面形
状に依存する有効光源の表面の各点におけるスキャン速
度差を利用して、前記有効光源の中央部から出射する光
の光量を、有効光源の周辺部から出射する光の光量のピ
ーク値に対して低めることもできる。
【0059】前記ハエの目レンズの個々のレンズの径
は、均一であっても良いが、周辺部よりも中央部で大き
く構成しても良い。たとえば、ハエの目レンズにおい
て、中央部の個々のレンズの径を、周辺部での個々のレ
ンズの径の1.1〜3倍としても良い。このように構成
することで、照度むらを防止することができる。
【0060】また、本発明では、一回の露光時間をTと
した場合に、0.05×T〜0.95×Tの時間、中央
部に対して周辺部で透過性が高い第1フィルターに光を
通し、残りの露光時間では、その他の第2フィルターに
光を通し、またはフィルターを用いないようにしても良
い。これにより、結果的に、一回の露光時間では、前記
有効光源の中央部からの光の光量を、有効光源の周辺部
から出射する光の光量のピーク値に対して低めることが
できる。
【0061】本発明に係るパターン形成装置は、有効光
源からの光をマスクに照射し、このマスクのパターンを
基板上に転写し、基板上にパターンを形成する装置にお
いて、前記有効光源の中央部から出射する光の光量を、
有効光源の周辺部から出射する光の光量に対して、所定
量低める光量分布補正手段を有する。
【0062】光量分布補正手段は、有効光源の中央部か
ら出射する光の光量を、有効光源の周辺部から出射する
光の光量のピーク値に対して、2〜90%低める手段で
あることが好ましい。マスクが位相シフトマスクである
ことが好ましい。
【0063】有効光源は、複数のレンズの集合体である
ハエの目レンズであることが好ましい。ハエの目レンズ
の個々のレンズの径は、周辺部よりも中央部で大きいこ
とが好ましい。光量分布補正手段により光量が低下する
前記有効光源の中央部の領域が、有効光源の外径の10
〜40%の領域であることが好ましい。
【0064】有効光源の周辺部での光量のピークが、有
効光源の周辺部の回転対称位置の数点に現われることが
好ましい。光量分布補正手段は、有効光源の中央部へ入
射する光の光量を、有効光源の周辺部へ入射する光の光
量のピーク値に対して低める光学素子を有することが好
ましい。ハエの目レンズにおいて、中央部の個々のレン
ズの径が、周辺部での個々のレンズの径の1.1〜3倍
であることが好ましい。
【0065】前記光学素子は、ビームスプリッタおよび
/またはプリズムレンズであることが好ましい。前記光
量分布補正手段は、中央部に対して周辺部で透過性が高
いフィルターを有することが好ましい。
【0066】光量分布補正手段は、メカニカルフィルタ
ーを有し、このメカニカルフィルターが、ハエの目レン
ズの個々のレンズに対応する開口部を有し、中央部に対
して周辺部で当該開口部の径が大きいことが好ましい。
光量分布補正手段は、光学素子と、この光学素子に対し
て光路軸方向に接近・離反移動可能に配置された光学部
品とを有することが好ましい。この場合、光学素子とし
ては、プリズムなどを用いることができる。
【0067】光量補正手段は、有効光源へ入射するビー
ムを二以上に分割する手段と、分割された二以上の光束
を前記有効光源上に照射する可動ミラーと、前記可動ミ
ラーの表面形状に依存する有効光源の表面の各点におけ
るスキャン速度差を利用して、前記有効光源の中央部か
ら出射する光の光量を、有効光源の周辺部から出射する
光の光量のピーク値に対して低めるスキャン手段とをさ
らに有する。
【0068】光量分布補正手段は、たとえば中央部に対
して周辺部で透過性が高い第1フィルターと、一回の露
光時間内に、前記第1フィルターに光を通す状態と、こ
の第1フィルターを通さずに露光を行う状態とに切り換
える切り替え手段とを有しても良い。この場合におい
て、本発明に係る装置は、第1フィルターと異なる透過
率分布の第2フィルターをさらに有し、前記第1フィル
ターを通さずに露光を行う状態では、第2フィルターに
光を通すように切り替え手段が制御されることが好まし
い。
【0069】切り替え手段は、少なくとも前記第1フィ
ルターが装着してある回転式ディスクと、この回転式デ
ィスクを回転駆動する駆動手段とを有することが好まし
い。また、切り替え手段は、少なくとも前記第1フィル
ターがスライド式に移動可能なスライド機構を有するも
のでも良い。さらに、切り替え手段として、電圧印加に
より光の透過率が変化する光シャッタ式光学材料を用い
ても良い。
【0070】本発明に係る半導体デバイスの製造方法
は、上述したパターン形成方法を用いて、半導体基板の
上に半導体デバイスを作り込む際に、特に好適に用いる
ことができる。
【0071】
【実施の形態】以下本発明の実施例について、具体的に
説明する。ただし、当然のことではあるが、本発明は以
下の実施例により限定されるものではない。実施例1 この実施例は、ハーフトーン位相シフトマスクを用いて
半導体デバイスパターンを安定して転写するため、図1
1に示す露光装置のハエの目レンズ37の入射面上で、
図10(A),(B)に示す光量分布を形成して焦点深
度を向上させた例である。ただし、図10(A),
(B)は、わずかながら4重極を形成した形状になって
いるが、輪帯形状および他の形状でも差し支えない。本
実施例に示した結果は、KrFエキシマレーザーステッ
パーを用いて得た結果だが、本結果は一般性があり、用
いる波長によっては得られないものではなく、従来用い
られたg線、i線にもそのまま適用できる結果である。
また、将来的なArFエキシマレーザーやその他の波長
に対しても好適に用いることができる。
【0072】まず、露光装置の全体構成について説明す
る。図11に示すように、この露光装置は、レーザ装置
と、ステッパー装置とから成る。レーザ装置は、エキシ
マレーザ30と、ドーズ量制御ユニット31と、シフテ
ィングユニット33と、発射光学系34とで構成され
る。
【0073】ステッパー装置は、ビームスプリッタ35
と、プリズムユニット36と、ハエの目レンズ37と、
マスキングブレード38と、レチクル39と、プロジェ
クションレンズ40とで構成される。エキシマレーザ3
0から発射された露光用光は、前記種々の光学系を通し
て、ハエの目レンズ37へ入射し、ハエの目レンズ37
が二次光源(有効光源)となる。その露光用光は、マス
クパターンが形成されたレチクル39を通し、ウェーハ
41面上に至り、レチクル39のパターンがウェーハ面
上に転写される。
【0074】ハエの目レンズ37は、複数(たとえば1
00個)のレンズの集合体であり、全体としての外径
は、通常5cm〜20cmである。次に、前記ハエの目
レンズ37への入射面において図10に示す光量分布を
選定した手順について説明する。次の(1)〜(3)の
手順を行った。
【0075】(1)従来のステッパーのハエの目面での
光量分布は、図12(C)に示すように、中心部が高く
周辺部が低いガウス光量分布となっている。これは、図
12(A)に示すように、ビームスプリッタ35で分け
られた光を、同図(B)に示すように、プリズムにより
合成するためである。
【0076】図12(C)に示す光量分布となることか
ら、荒いパターンに有効な照明光が強く、同時にウエハ
41面上にて2次ピークを発生させ、微細なパターンに
有効な照明光が弱いといった問題点があった。 (2)この点を解決するために、ハエの目レンズの中心
部光強度を徐々に遮光していき、ハーフトーン位相シフ
トマスクにおける問題点である2次ピークが発生しない
程度に斜入射成分を強調した。
【0077】(3)この結果、ハエの目レンズ上におい
て周辺部に存在する最大光強度を1としたとき、中心部
強度が0.9以下、好ましくは0.8以下の強度分布に
おいて、2次ピークが発生しないことを見い出した。図
13(A)は、通常のクロムマスクから成るレチクルを
用い、しかもハエの目レンズ上での光量分布がガウス分
布である場合の高密度パターンにおける光強度分布を示
す。図13(B)は、通常のクロムマスクから成るレチ
クルを用い、しかもハエの目レンズ上での光量分布が図
10(A),(B)に示す分布である場合の高密度パタ
ーンにおける光強度分布を示す。
【0078】図14(A)は、位相シフトハーフトーン
マスクから成るレチクルを用い、しかもハエの目レンズ
上での光量分布がガウス分布である場合の高密度パター
ンにおける光強度分布を示す。図14(B)は、位相シ
フトハーフトーンマスクから成るレチクルを用い、しか
もハエの目レンズ上での光量分布が図10(A),
(B)に示す分布である場合の高密度パターンにおける
光強度分布を示す。
【0079】図13,14において、露光用光の波長λ
は248nmであり、開口数NAは0.45であり、σ
は0.7であり、線幅対間隔の比が1:1であり、0.
35μm の解像度の条件であり、フォーカスFを0.
0、0.4、0.6、0.8、1.0μm と変化させ
た。
【0080】図13(B)および図14(B)に示すよ
うに、本発明の方法を用いれば、二次ピークが低減され
る。図10(A),(B)に示す結果は、わずかながら
4重極を形成した形状になっているが、輪帯形状および
他の形状でも差し支えない。あくまで、ハエの目レンズ
上において周辺部に存在する最大光強度を1としたと
き、中心部強度が0.9以下、好ましくは0.8以下で
あればよい。
【0081】(4)以上、本実施例を用いることによ
り、2次ピークの影響を受けずにハーフトーン位相シフ
トマスクを用いて、またマスクの設計に負荷をかけない
で焦点深度を拡大するための露光技術を確立した。実施例2 本実施例は、本発明をハーフトーン位相シフトマスクを
用いたKrFエキシマリソグラフィーを用いて半導体デ
バイスパターンを安定して転写するに際して、本発明に
おける所望のハエの目レンズ上の光強度分布を形成した
例である。以下の(1)〜(3)の手順を行った。
【0082】(1)図11に示したKrFエキシマレー
ザーステッパーの照明光学系内において、レーザービー
ムはビームスプリッターを通して、4つに光束が分割さ
れている。そこで、これら分割されたビームを再度重ね
合わせる際においてビームの開き角、ビーム間隔を調整
することにより、所望の光量分布をハエの目面上にて再
現した。
【0083】(2)即ち、図11に示すビームスプリッ
タ35により、図15(A)に示すように、ビーム42
を分割し、これらビームを図11に示すプリズムユニッ
ト36を用いて重ね合わせる(図15(B)参照)こと
により、本実施例における所望の光量分布をハエの目レ
ンズ面上に再現した。
【0084】図15(A)において、重ね合わせ前の各
ビーム42を内側にどれほどシフトさせるか、あるいは
各ビームの短手方向の寸法をどれほどにするかで、重ね
合わせ後の光源形状が決定する。図15(B)におい
て、四隅部43は、光の重ね合わせ部であり、光量のピ
ーク部分となる部分であり、中央部44では、各ビーム
のシミだしにより光は存在するが、光量は低い。
【0085】本方法を用いてビームを重ね合わせた時に
得られるハエの目レンズ面上での光量分布は、図10
(A),(B)に示す結果と同様である。 (3)以上により、本発明の実施例では、2次ピークが
発生しない程度に斜入射成分を強調した光源形状を確立
した。
【0086】実施例3 上記実施例2において、2次ピークが発生しない程度に
斜入射成分を強調した光源形状を形成する際、ハエの目
レンズ上における中心部光強度をあまりに小さく設定す
ると、2次ピークは発生しないものの既述した斜入射露
光法固有の問題点が顕著化される。本実施例は、ハエの
目レンズ上における中心部光強度の下限(2%)を、以
下の最適化に基づき求めた例である。
【0087】(1)ハエの目レンズ上における中心部光
強度を変化させたときの解像性能に及ぼす影響を表1に
示す。
【0088】
【表1】
【0089】表1は、0.35μm線幅での焦点深度、
線幅均一性、照度、照度ムラ、デストーション変化を示
している。表中“全体”と示されている部分が、これら
すべてのグループにおける共通の焦点深度である。即
ち、“全体”と示されている焦点深度の値が、様々なパ
ターン形状、パターンの疏密性、方向性が含まれている
実際の半導体デバイスを作製する際に重要な焦点深度で
ある。
【0090】また、比較例1がハエの目レンズ面でガウ
ス分布の光強度分布を有する従来露光法を示し、比較例
2が斜入射照明のうち4点照明を示し、比較例3が輪帯
照明を示している。そして、実施例A,B,C,Dが、
ハエの目レンズ上における中心部光強度において、斜入
射成分を徐々に強調し、かつ斜入射露光法の有する問題
点を発生させないように垂直入射成分を有する光強度分
布を用いた際の焦点深度である。これら実施例A,B,
C,Dでは、ハエの目レンズの入射面上での中心部の光
量を、周辺部のピーク値に対して、それぞれ90%、5
0%、30%、2%とした以外は同一条件である。
【0091】全体の焦点深度は、従来露光法(比較例
1)においては0.42μmであり、斜入射照明(比較
例2)においては1.02μm、輪帯照明(比較例3)
においては1.2μmの焦点深度である。即ち、斜入射
照明や輪帯照明を用いた場合においては、5本バーチャ
ートの中心部における焦点深度の向上効果は著しいもの
があるが、すでに述べた問題点、即ち、近接効果等が原
因となっているすべてのパターンを含んだ焦点深度はそ
れほどではない。
【0092】一方、ハエの目レンズ上における中心部光
強度において、斜入射成分を徐々に強調し、かつ斜入射
露光法の有する問題点を発生させないように垂直入射成
分を有する光強度分布を用いた(実施例A〜D)際にお
いては、5本バーチャートの中心線における焦点深度の
向上効果においても、輪帯照明(比較例3)と同等の焦
点深度向上効果が得られ、従来法(比較例1)と比較し
て2.5倍以上、焦点深度が向上する。
【0093】前記実施例A,B,Cについて、ウェーハ
面上での光強度分布を測定した結果を図17〜19に示
し、従来法(比較例1)のそれを図16に示す。図17
〜19に示すように、図16に示す従来法に比較し、本
実施例A,B,Cでは、二次ピークpを低減することが
できた。
【0094】実際に、上記比較例1および実施例Cにお
いて、半導体ウェーハの表面にパターンを形成した場合
の解像性能の差を図20(A),(B)に示す。図20
(A)は、比較例1の通常照明状態でハーフトーン位相
シフトマスクを用い、0.30μm線幅の線パターンを
実際に形成した場合のウェーハの断面図である。用いた
露光装置は、NA0.45のKrFエキシマレーザース
テッパーである。レジストは、化学増幅型ポジレジスト
を用いた。ライン:スペース=1:1.5の疏密比を有
するパターンに着目した。
【0095】図20(B)は、実施例Cの光量分布でハ
エの目レンズ上に照明し、それを二次光源として、ハー
フトーン位相シフトマスクを用い、0.30μm線幅の
線パターンを実際に形成した場合のウェーハの断面図で
ある。その他の条件は、図20(A)の場合と同様であ
る。
【0096】従来法(比較例1)においては、所望する
パターン部50以外に、2次ピークによるパターン52
が解像してしまっている。一方、本実施例Cによる露光
方法では、2次ピークによる影響なく好適にパターン5
0が形成されている。また、±0.6μm にフォーカス
がずれても、良好なパターン50が形成されている。
【0097】図21(A)は、上記比較例1の通常照明
状態でハーフトーン位相シフトマスクを用い、0.3μ
m のコンタクトホールを実際に形成した場合の半導体ウ
ェーハの平面図である。用いた露光装置は、NA0.4
5のKrFエキシマレーザーステッパーである。レジス
トは、化学増幅型ポジレジストを用いた。疏密比1:1
のパターンに着目した。
【0098】図21(B)は、実施例Cの光量分布でハ
エの目レンズ上に照明し、それを二次光源として、ハー
フトーン位相シフトマスクを用い、0.30μmのコン
タクトホールを実際に形成した場合のウェーハの平面図
である。その他の条件は、図20(A)の場合と同様で
ある。
【0099】従来法(比較例1)においては、所望する
パターン部50a以外に、2次ピークによるパターン5
2aが解像してしまっている。一方、本実施例Cによる
露光方法では、2次ピークによる影響なく好適にパター
ン50aが形成されている。また、±0.6μm にフォ
ーカスがずれても、良好なパターン50aが形成されて
いる。
【0100】図22(A),(B)は、0.30μm線
幅での焦点深度向上効果を示している。用いた露光装置
は、NA0.45のKrFエキシマレーザーステッパー
である。レジストは、化学増幅型ポジレジストを用い
た。ライン:スペース=1:1、3:1の疏密比を有す
るパターンに着目した。ハーフトーン位相シフトマスク
を用いずに、また従来(比較例1)のハエの目レンズ上
の光強度分布を用いた際には、わずか0.9μm程度の
焦点深度しか得られていない。一方、本実施例Cによる
露光方法においては、2倍以上の1.86μmの焦点深
度が得られている。なお、既述したが、従来のハエの目
レンズ上の光強度分布とハーフトーン位相シフトマスク
を組み合わせると、2次ピークによるパターンが解像し
てしまい、許容できる結像がなされない。
【0101】本実施例Cによれば、2次ピークの影響を
受けずにハーフトーン位相シフトマスクを用いてマスク
の設計に負荷をかけないで焦点深度を拡大できることが
確認された。 (2)表1に示すように、照度(照明出力)は、斜入射
照明(比較例2)法や輪帯照明(比較例3)法を用いる
と、従来法(比較例1)と比較して実に3割程度に低下
する。一方、本実施例A〜Dでは、照度(照明出力)
は、約1割程度の低下ですむ。また、照度ムラ(照明均
一性)に関しても、斜入射法(比較例2)や輪帯照明法
(比較例3)を用いると5%程度以上に劣化し、レジス
トの感度を考慮すると、照度ムラに起因する線幅バラツ
キが生じる。一方、本発明の実施例を用いた際において
は、照度ムラは、従来法と比較して同程度であり、本発
明による悪影響はない。
【0102】(3)ハエの目レンズ上周辺部の強度を1
00としたとき、中心部強度が2%、好ましくは20%
以上の強度分布においては、斜入射露光法の有する問題
点、即ち有効光源が小さくなることによる近接効果の増
大、照度の低下、照度ムラの増大、露光マージンの低
下、テレセン性の影響を強く受ける、等の問題点を有し
ないことを見い出した。
【0103】即ち、斜入射露光法の有する問題点を発生
させないように、2%、好ましくは20%程度以上の垂
直入射成分を有する、ハエの目レンズ上の光強度分布が
望ましいことが分かる。 (4)以上、実施例1および本実施例より、ハエの目レ
ンズ上の光強度分布における最大光強度を100とした
時、中心部の光強度を、2〜90%、好ましくは20〜
80%に設定することにより、ウエハ面上での光強度分
布において2次ピークが発生せず、かつ斜入射露光法固
有の問題点を有しないことを見い出した。
【0104】本実施例に示した結果は、KrFエキシマ
レーザーステッパーを用いて得た結果だが、本結果は一
般性があり、従来用いられていたg線、i線にもそのま
ま適用できる結果である。また、将来的なArFエキシ
マレーザーやその他の波長に対しても好適に用いること
ができる。
【0105】実施例4 本実施例は、ハーフトーン位相シフトマスクを用いて半
導体デバイスパターンを安定して転写するに際して、本
発明における所望のハエの目レンズ上の光強度分布を、
ハエの目レンズ上に装着する吸収型もしくは反射型フィ
ルターを用いて形成した例である。
【0106】ステッパーの照明光学系内において、図2
3に示すハエの目レンズ37に入射直前の光強度分布を
0 (x,y)とすると、透過率T(x,y)を有する
吸収もしくは反射型フィルターをハエの目レンズ入射直
前もしくは直後の位置に装着して所望の光強度分布を得
た。即ち、各位置毎に透過率の異なるフィルターを、合
成石英等の硝材表面に半透明膜を蒸着することにより得
た。但し、ハエの目レンズ面における座標系を(x,
y)とする。
【0107】以上により、2次ピークは発生しない程度
に斜め入射成分を強調し、かつ斜入射露光法固有の問題
点を有しない光源状態を確立した。実施例5 本実施例は、ハーフトーン位相シフトマスクを用いて半
導体デバイスパターンを安定して転写するに際して、図
24に示すようなメカニカルなフィルター60を用いて
所望の光量分布をハエの目レンズ面上にて形成した例で
ある。
【0108】ハエの目レンズに入射直前の光強度分布に
おいて、中央部が強い光強度を有する所謂“ガウス分
布”照明の場合は、ハエの目レンズ透過直後の光強度分
布が所望する光強度分布になるように、斜入射成分を強
調したい周辺領域に対しては、個々のハエの目レンズと
同程度の大きさの開口部を設け、中央領域に向かって徐
々に個々のハエの目レンズよりも小さな開口を有する金
属版を、ハエの目レンズの直前に挿入する。
【0109】なお、ハエの目レンズに入射直前の光強度
分布が平坦な所謂“フラット”照明の場合は、ハエの目
レンズ透過直後の光強度分布が所望する光強度分布にな
るように、斜入射成分を強調したい領域に対しては、個
々のハエの目レンズと同程度の大きさの開口部を設け、
光強度を落としたい中央部においては、個々のハエの目
レンズよりも小さな開口を有する金属版を、ハエの目レ
ンズ直前に挿入する。
【0110】以上により、2次ピークは発生しない程度
に斜入射成分を強調し、かつ斜入射露光法固有の問題点
を有しない光源形状を確立した。実施例6 本実施例は、ハーフトーン位相シフトマスクを用いて半
導体デバイスパターンを安定して転写するに際して、本
発明における所望のハエの目レンズ上の光強度分布を、
光路分割されていない照明系内に、4角錐プリズムもし
くは円錐プリズムを装着して得た。これらのプリズム
は、単体で用いてもよく、また、図25に示すように、
プリズム70と対の形状を有する光学パーツ72と一体
化して用いてもよい。一体化して用いた際には、本発明
による露光方法を用いる際には、プリズム70と対の形
状を有する光学パーツ72との間の距離を光軸方向に可
変にして使用することにより、所望するハエの目レンズ
上の光強度分布は得られる。
【0111】また、通常照明を用いてパターンを形成す
る際においても、プリズム70と対の形状を有する光学
パーツ72を密着して用いればよい。即ち、プリズム7
0もしくはプリズムと対の形状を有する光学パーツ72
のいずれかで、ズーム機能を持たせ、ズーム機能の制御
をコンソール側から入力して行った。
【0112】以上により、2次ピークは発生しない程度
に斜入射成分を強調し、かつ斜入射露光法固有の問題点
を有しない光源形状を確立した。実施例7 本実施例は、ハーフトーン位相シフトマスクを用いて半
導体デバイスパターンを安定して転写するに際して、光
路を2つ以上に分割し、個々の光路内に凹状の表面形状
を有する振動ミラーもしくは回転するポリゴン状ミラー
を用いて照明光をハエの目レンズ上に照射し、ミラー表
面形状に依存するハエの目の各点の表面におけるスキャ
ン速度差を用いて、露光時間全体を通して、斜入射成分
および垂直入射成分を制御し、マスクにおける回析光の
配分を制御する。但し、分割された2つ以上の光束を用
いたスキャン方向は直交するものとする。なお、スキャ
ン速度は、レジスト露光時間と同期させることにより行
った。
【0113】以上により、2次ピークは発生しない程度
に斜入射成分を強調し、かつ斜入射露光法固有の問題点
を有しない光源形状を確立した。実施例8 本実施例では、ハーフトーン位相シフトマスクを用いて
メモリセルパターンを転写するに際して、上記実施例3
中の実施例Cのように、ハエの目レンズ上における中心
部光強度を、周辺部に対して30%とした。光強度の分
布は、図10(A),(B)に示す分布と同様である。
露光装置としては、図11に示す装置を用いた。より具
体的には、NAが0.45のKrFエキシマレーザース
テッパーを用いた。また、レジストとしては、化学増幅
型ポジレジスト(WKR−PT2)を用いた。
【0114】露光により得られたメモリセルパターンの
概略を図26に示す。一対のゲート電極801a,80
bが1セルである。ウェーハの位置によらず、メモリセ
ルの密集しているところで考えて、端より順にセル番号
を付し、1セル内のたとえば左側のゲート電極80aの
パターンについて、臨界寸法を測定した。本実施例8に
おいて、臨界寸法のばらつきを、図27(A)に示す。
【0115】また、比較例4として、ハエの目レンズ上
に照射する光強度分布を図12(C)に示すガウス分布
とした以外は、実施例8と同様にして、メモリセルパタ
ーンを形成した。実施例8と同様にして測定した結果
を、図27(B)に示す。さらに、比較例5として、ハ
エの目レンズ上に照射する光強度分布を輪帯照明の分布
(中心部の光強度を0)とした以外は、実施例8と同様
にして、メモリセルパターンを形成した。実施例8と同
様にして測定した結果を、図27(C)に示す。
【0116】本実施例8では、輪帯照明の比較例5に比
較し、臨界寸法のばらつきが大幅に少ないことが確認さ
れた。また、比較例4では、臨界寸法のばらつきは少な
いが、従来のガウス分布有効光源であるため、二次ピー
クが発生するおそれがあると共に、DOFが小さい。
【0117】実施例9 本実施例では、ハーフトーン位相シフトマスクを用いて
内径0.30μm のコンタクトホールパターンを転写す
るに際して、上記実施例3中の実施例Cのように、ハエ
の目レンズ上における中心部光強度を、周辺部に対して
30%とした。光強度の分布は、図10(A),(B)
に示す分布と同様である。露光装置としては、図11に
示す装置を用いた。より具体的には、NAが0.45の
KrFエキシマレーザーステッパーを用いた。また、レ
ジストとしては、化学増幅型ポジレジスト(WKR−P
T2)を用いた。
【0118】コンタクトホールの内径と、それらの間隔
との比(デューテイ比)を1:3,1:1.5,1:1
と変化させたパターンについて、それぞれジャストフォ
ーカスと、−1.0μm デフォーカスと、+1.0μm
デフォーカスとの条件で、パターンを形成した。すなわ
ち、9通りの条件でパターンを形成した。9通りの露光
条件で得られたコンタクトホールパターンのSEM写真
を図28(A)にまとめて示す。図示するように、デュ
ーティ比が相違しても、またデフォーカスとなっても、
良好なパターンでコンタクトホールパターンが形成でき
ることが確認された。
【0119】また、比較例6として、ハエの目レンズ上
に照射する光強度分布を図12(C)に示すガウス分布
とした以外は、実施例9と同様にして、9通りの条件で
コンタクトホールパターンを形成した。実施例9と同様
にしてSEM写真で観察した結果を、図28(B)に示
す。ホールが密集するパターンになると、二次ピークに
よる孔が形成されてしまった。
【0120】さらに、比較例7として、ハエの目レンズ
上に照射する光強度分布を輪帯照明の分布(中心部の光
強度を0)とした以外は、実施例9と同様にして、9通
りの条件でコンタクトホールパターンを形成した。実施
例9と同様にしてSEM写真で観察した結果を、図28
(C)に示す。ベストフォーカス時には問題がないが、
デフォーカス時に、良好に孔が形成できなかった。
【0121】実施例10 本実施例10では、有効光源の中央部から出射する光の
光量を、有効光源の周辺部から出射する光の光量に対し
て所定量低めるために、一回の露光時間をTとした場合
に、0.05×T〜0.95×Tの時間、中央部に対し
て周辺部で透過性が高い第1フィルターに光を通し、残
りの露光時間では、フィルターを通さない通常照明を行
う。
【0122】本実施例においては、図11に示す基本的
構成の露光装置を用いる。本実施例では、フィルターを
通さない状態では、有効光源としてのハエの目レンズ3
7へ入射する光の強度分布は、図29に示すようなフラ
ットな光強度分布であるとする。
【0123】本実施例では、たとえば図32(A)に示
す回転ディスク式のフィルター切り換え装置90が、図
11に示すハエの目レンズ37の光入射側または光出射
側に配置してある。このフィルター切り換え装置90
は、回転ディスク92と、これを駆動する回転駆動軸9
4とを有する。回転ディスク92には、周方向に沿って
光透過用開口部95と、フィルター96と、その他のフ
ィルターが形成してある。フィルター96は、たとえば
図30(A)に示すように、外径を1.0とした場合
に、その中央部の0.5の範囲が遮光するようになって
いる。
【0124】一回のトータルな露光時間を1秒とした場
合に、最初の0.2秒では、図32(A)に示す開口部
95に露光用光を通し、その後、瞬時に回転ディスク9
2を回転し、残りの0.8秒では、露光用光をフィルタ
ー96に通して露光を行う。その結果、図31に示すよ
うに、一回の露光時間当りの有効光源からの光強度分布
は、図29に示す光強度分布と時間との積と、図30
(A)に示すフィルターを通した光強度分布と時間との
積との和の光強度分布に均等となる。
【0125】したがって、本実施例においても、光源の
光強度分布は、2光束成分を強調しつつも光源中心部に
ある程度の光強度を持たせることができ、孤立パターン
に影響を与えずに密集パターンのDOFを拡大すること
ができる。本実施例では、マスクとしては、ハーフトー
ンマスクを用いるが、通常のクロムマスクを用いても良
い。また、トータルの露光時間としては、1秒に限ら
ず、その他の条件などにより、それよりも短くても長く
ても良い。
【0126】実施例11 本実施例11では、有効光源の中央部から出射する光の
光量を、有効光源の周辺部から出射する光の光量に対し
て所定量低めるために、一回の露光時間をTとした場合
に、0.05×T〜0.95×Tの時間、中央部に対し
て周辺部で透過性が高い第1フィルターに光を通し、残
りの露光時間では、フィルターを通さない通常照明露光
と、その他のフィルターを通した露光とを行う。
【0127】本実施例においては、図11に示す基本的
構成の露光装置を用いる。本実施例では、フィルターを
通さない状態では、有効光源としてのハエの目レンズ3
7へ入射する光の強度分布は、図29に示すようなフラ
ットな光強度分布であるとする。
【0128】本実施例では、たとえば図32(B)に示
すスライド式のフィルター切り換え装置97が、図11
に示すハエの目レンズ37の光入射側または光出射側に
配置してある。このフィルター切り換え装置97は、複
数種類のフィルター96a〜96dを収容し、これらを
高速でスライド移動させることが可能なフィルター保持
体98を有する。フィルター96aは、たとえば図30
(A)に示すように、外径を1.0とした場合に、その
中央部の0.5の範囲が遮光するようになっている。ま
た、フィルター96bは、図30(B)に示すように、
外径を1.0とした場合に、幅0.35の十字状の範囲
が遮光するようになっている。
【0129】一回のトータルな露光時間を1秒とした場
合に、最初の0.2秒では、図32(B)に示す保持体
98内に全てのフィルター96a〜96dを後退移動し
た状態とし、露光用光をフィルターに通さない。その
後、瞬時にフィルター96aをスライド移動させ、0.
3秒では、露光用光をフィルター96aに通して露光を
行う。次に、図32(B)に示すフィルター96aを保
持体98内に瞬時にスライドさせて後退移動させ、同時
に、フィルター96bをスライドさせて前進移動させ、
残りの0.5秒では、露光用光をフィルター96bに通
して露光を行う。その結果、図33に示すように、一回
の露光時間当りの有効光源からの光強度分布は、図29
に示す光強度分布と時間との積と、図30(A)に示す
フィルターを通した光強度分布と時間との積と、図30
(B)に示すフィルターを通した光強度分布と時間との
積との和の光強度分布に均等となる。
【0130】したがって、本実施例においても、光源の
光強度分布は、2光束成分を強調しつつも光源中心部に
ある程度の光強度を持たせることができ、孤立パターン
に影響を与えずに密集パターンのDOFを拡大すること
ができる。本実施例では、マスクとしては、ハーフトー
ンマスクを用いるが、通常のクロムマスクを用いても良
い。また、トータルの露光時間としては、1秒に限ら
ず、その他の条件などにより、それよりも短くても長く
ても良い。
【0131】実施例12 本実施例12では、有効光源の中央部から出射する光の
光量を、有効光源の周辺部から出射する光の光量に対し
て所定量低めるために、透過率可変型フィルターに光を
通し、一回の露光時間の途中で、フィルターの光透過率
分布を変えて露光を行う。
【0132】本実施例においては、図11に示す基本的
構成の露光装置を用いる。本実施例では、フィルターを
通さない状態では、有効光源としてのハエの目レンズ3
7へ入射する光の強度分布は、図29に示すようなフラ
ットな光強度分布であるとする。
【0133】本実施例では、たとえば図32(C)に示
す光シャッタ式光学材料100が、図11に示すハエの
目レンズ37の光入射側または光出射側に配置してあ
る。この光シャッタ式光学材料は、たとえばPLZT
(La添加のチタン酸ジルコン酸鉛)で構成され、基板
の少なくとも片面に複数の細電極を設け、電圧を印加す
ることにより、光の透過率が変化する材料である。光学
材料100の表面に設ける電極の形を工夫することで、
中心領域102と周辺領域104とを別々に制御可能と
し、電圧を印加することにより一瞬にして中央部102
のみを遮光状態にすることが可能である。
【0134】一回のトータルな露光時間を1秒とした場
合に、最初の0.2秒では、図32(C)に示す中央部
102と周辺部104とを光透過状態とし、これらの領
域に露光用光を通す。その後、瞬時に中央部102の電
極にのみ電圧を印加し、中央部102を遮光状態とし、
その状態で露光用光を通す。その結果、前記実施例10
と同様な結果を得ることができる。
【0135】なお、光学材料100の表面に形成する電
極の形状、配置間隔および電圧印加条件などを工夫する
ことで、結果的に種々の光強度分布形状を得ることがで
きる。したがって、本実施例においても、光源の光強度
分布は、2光束成分を強調しつつも光源中心部にある程
度の光強度を持たせることができ、孤立パターンに影響
を与えずに密集パターンのDOFを拡大することができ
る。
【0136】本実施例では、マスクとしては、ハーフト
ーンマスクを用いるが、通常のクロムマスクを用いても
良い。また、トータルの露光時間としては、1秒に限ら
ず、その他の条件などにより、それよりも短くても長く
ても良い。実施例13 本実施例では、実施例10〜12に示すいずれかの多重
露光を用い、図34(B)に示す光強度分布の有効光源
が得られたとする。
【0137】この中心部で光強度が低い有効光源とハー
フトーン位相シフトマスクを用いて、NAが0.45の
KrFエキシマレーザーステッパーにより、内径0.3
0μm のコンタクトホールパターンを基板上に形成し
た。レジストとしては、化学増幅型ポジレジスト(WK
R−PT2)を用いた。コンタクトホールの内径と、そ
れらの間隔との比(デューテイ比)を1:3,1:1.
5,1:1と変化させたパターンについて、それぞれコ
ンタクトホールパターンを形成した。SEM写真の結果
を図34(B)に示す。
【0138】図示するように、デューティ比が相違して
も、良好なパターンでコンタクトホールパターンが形成
できることが確認された。また、比較例8として、ハエ
の目レンズ上に照射する光強度分布を図34(A)に示
すガウス分布とした以外は、実施例13と同様にして、
3通りの条件でコンタクトホールパターンを形成した。
実施例13と同様にしてSEM写真で観察した結果を、
図34(B)に示す。ホールが密集するパターンになる
と、二次ピークによる孔が形成されてしまった。
【0139】さらに、比較例9として、ハエの目レンズ
上に照射する光強度分布を輪帯照明の分布(中心部の光
強度を0)とした以外は、実施例13と同様にして、3
通りの条件でコンタクトホールパターンを形成した。実
施例9と同様にしてSEM写真で観察した結果を、図3
4(C)に示す。
【0140】また、実施例13および比較例8,9に関
して、孤立パターンのDOFを測定した結果を図35に
示す。実施例13では、比較例8の通常照明と同等なD
OFが確保されることが確認された。
【0141】
【発明の効果】本発明によれば、半導体デバイス作製時
に於いて、マスクパターンが微細であっても、必要十分
な焦点深度を持って、良好にデバイスパターンが形成で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実デバイスにおける基板面に必ず凹凸が存在す
る事を示した図である。
【図2】(A)はKrFエキシマレーザーリソグラフィ
ーにおける焦点深度の解像性能をパラメーターとした際
のNA依存性を示すグラフ、(B)はその表である。
【図3】ハーフトーン型位相シフト法に用いる位相シフ
トマスクの断面図である。
【図4】(A)はクロムマスク法によるウェーハ表面で
の光強度分布を示すグラフ、(B)はハーフトーン位相
シフト法によるウェーハ表面での光強度分布を示すグラ
フである。
【図5】(A)はハーフトーン型位相シフト法による二
次ピークの存在を示すグラフ、(B)は孤立コンタクト
ホールにおいても、2次ピークにより周辺部が“えぐれ
た”形状となることを示す断面図である。
【図6】ステッパーの投影光学系の概念図である。
【図7】回析光のケラレの位置関係を示す図である。
【図8】斜入射照明技術の概念を示す図である。
【図9】(A)は3光束干渉の場合を示し、(B)は二
光束干渉の場合を示す概念図である。
【図10】(A)はハエの目レンズ面上での光量分布を
数値で示す図、(B)はハエの目レンズ面上での光量分
布を立体的に示す図である。
【図11】KrFエキシマレーザーステッパーの照明光
学系の例を示す図である。
【図12】(A)はプリズム上でのビーム状態を示す
図、(B)はハエの目レンズ上でのビームの重なりを示
す図、(C)は光量のガウス分布を示す図である。
【図13】(A)は、通常のクロムマスクから成るレチ
クルを用い、しかもハエの目レンズ上での光量分布がガ
ウス分布である場合の高密度パターンにおける光強度分
布を示す図、(B)は、通常のクロムマスクから成るレ
チクルを用い、しかもハエの目レンズ上での光量分布が
図10(A),(B)に示す分布である場合の高密度パ
ターンにおける光強度分布を示す図である。
【図14】(A)は、位相シフトハーフトーンマスクか
ら成るレチクルを用い、しかもハエの目レンズ上での光
量分布がガウス分布である場合の高密度パターンにおけ
る光強度分布を示す図、(B)は、位相シフトハーフト
ーンマスクから成るレチクルを用い、しかもハエの目レ
ンズ上での光量分布が図10(A),(B)に示す分布
である場合の高密度パターンにおける光強度分布を示す
図である。
【図15】(A),(B)はビームの重ね合わせ方を示
す図であり、(A)は重ね合わせる前の状態を示し、
(B)は重ね合わせ後の状態を示す図である。
【図16】比較例1についてのウェーハ面上での光強度
分布を測定した結果を示すグラフである。
【図17】実施例Aについてのウェーハ面上での光強度
分布を測定した結果を示すグラフである。
【図18】実施例Bについてのウェーハ面上での光強度
分布を測定した結果を示すグラフである。
【図19】実施例Cについてのウェーハ面上での光強度
分布を測定した結果を示すグラフである。
【図20】(A)は比較例1の通常照明状態でハーフト
ーン位相シフトマスクを用いた場合に形成されるパター
ンの断面図、(B)は実施例Cによる露光方法を用いた
場合に形成されるパターンの断面図である。
【図21】(A)は比較例1の通常照明状態でハーフト
ーン位相シフトマスクを用いた場合に形成されるコンタ
クトホールパターンの平面図、(B)は実施例Cによる
露光方法を用いた場合に形成されるコンタクトホールパ
ターンの平面図である。
【図22】(A),(B)は、0.30μm線幅での焦
点深度向上効果を示し、(A)は、ハーフトーン位相シ
フトマスクを用いずに、また従来(比較例1)のハエの
目レンズ上の光強度分布を用いた際の焦点深度を示すグ
ラフ、(B)は実施例Cによる露光方法を用いた際の焦
点深度を示すグラフである。
【図23】ハエの目レンズの平面図である。
【図24】メカニカルフィルターの概念を示す図であ
る。
【図25】4角錐プリズムもしくは円錐プリズムを用い
た際の、光線状態を示す図である。
【図26】実施例8の説明を示すパターンの概略図であ
る。
【図27】(A)〜(C)は、臨界寸法のばらつきを示
すグラフである。
【図28】(A)〜(C)は実施例および比較例のホー
ルパターンのSEM写真である。
【図29】実施例10で用いる光強度分布を示す図であ
る。
【図30】(A),(B)は実施例で用いるフィルター
の例を示す図である。
【図31】光強度分布の足し算を示す概念図である。
【図32】(A)〜(C)はフィルターの切り換え装置
の例を示す図である。
【図33】光強度分布の足し算を示す概念図である。
【図34】(A)〜(C)は実施例および比較例のホー
ルパターンのSEM写真である。
【図35】実施例および比較例のDOFを示す図であ
る。
【符号の説明】
35… ビームスプリッタ 36… プリズムユニット 37… ハエの目レンズ 39… レチクル 41… ウェーハ 60… フィルター 70… プリズム 72… 光学パーツ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/30 528 (56)参考文献 特開 平6−77111(JP,A) 特開 平6−29182(JP,A) 特開 平6−84760(JP,A) 特開 平5−267124(JP,A) 特開 平7−153675(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 1/08 G03F 7/20 521

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有効光源からの光をマスクに照射し、この
    マスクのパターンを基板上に転写し、基板上にパターン
    を形成する方法において、 前記有効光源が複数のレンズの集合体であるハエの目レ
    ンズであり、該ハエの目レンズの個々のレンズの径が中
    央部の個々のレンズの径が周辺部での個々のレンズの径
    の1.1〜3倍であり周辺部よりも中央部で大きいもの
    を用い、 前記有効光源の中央部から出射する光の光量を、有効光
    源の周辺部から出射する光の光量に対して、所定量低め
    ることを特徴とするパターン形成方法。
  2. 【請求項2】有効光源からの光をマスクに照射し、この
    マスクのパターンを基板上に転写し、基板上にパターン
    を形成する方法において、 一回の露光時間をTとした場合に、0.05×T〜0.
    95×Tの時間、中央部に対して周辺部で透過性が高い
    第1フィルターに光を通し、残りの露光時間では、その
    他の第2フィルターに光を通し、またはフィルターを用
    いないことにより、一回の露光時間では、前記有効光源
    の中央部からの光の光量を、前記有効光源の周辺部から
    出射する光の光量のピーク値に対して低めることを特徴
    とするパターン形成方法。
  3. 【請求項3】有効光源からの光をマスクに照射し、この
    マスクのパターンを基板上に転写し、基板上にパターン
    を形成する装置において、 前記有効光源が複数のレンズの集合体であるハエの目レ
    ンズであり、該ハエの目レンズの個々のレンズの径が中
    央部の個々のレンズの径が周辺部での個々のレンズの径
    の1.1〜3倍であり周辺部よりも中央部で大きいもの
    を用い、 その結果、前記有効光源の中央部から出射する光の光量
    を前記有効光源の周辺部から出射する光の光量に対して
    所定量低める、 ことを特徴とする、パターン形成装置。
  4. 【請求項4】有効光源からの光をマスクに照射し、この
    マスクのパターンを基板上に転写し、基板上にパターン
    を形成する装置において、 前記有効光源の中央部から出射する光の光量を前記有効
    光源の周辺部から出射する光の光量に対して、所定量低
    める光量分布補正手段を有し、 前記光量分布補正手段が、 前記中央部に対して周辺部で透過性が高い第1フィルタ
    ーと、 一回の露光時間内に、前記第1フィルターに光を通す状
    態と、この第1フィルターを通さずに露光を行う状態と
    に切り換える切り替え手段とを有することを特徴とする
    パターン形成装置。
  5. 【請求項5】前記第1フィルターと異なる透過率分布の
    第2フィルターをさらに有し、前記第1フィルターを通
    さずに露光を行う状態では、第2フィルターに光を通す
    ように切り替え手段が制御される請求項4に記載のパタ
    ーン形成装置。
  6. 【請求項6】前記切り替え手段が、 少なくとも前記第1フィルターが装着してある回転式デ
    ィスクと、 この回転式ディスクを回転駆動する駆動手段とを有する
    請求項4に記載のパターン形成装置。
  7. 【請求項7】前記切り替え手段が、少なくとも前記第1
    フィルターがスライド式に移動可能なスライド機構を有
    する請求項4に記載のパターン形成装置。
  8. 【請求項8】前記切り替え手段が、電圧印加により光の
    透過率が変化する光シャッタ式光学材料を有する請求項
    4に記載のパターン形成装置。
  9. 【請求項9】有効光源からの光をマスクに照射し、この
    マスクのパターンを基板上に転写し、基板上にパターン
    を形成する工程を有する半導体デバイスの製造方法にお
    いて、 前記有効光源が複数のレンズの集合体であるハエの目レ
    ンズであり、該ハエの目レンズの個々のレンズの径が周
    辺部での個々のレンズの径の1.1〜3倍であり、周辺
    部よりも中央部で大きいものを用い、 前記有効光源の中央部から出射する光の光量を前記有効
    光源の周辺部から出射する光の光量に対して所定量低め
    ることを特徴とする半導体デバイスの製造方法。
  10. 【請求項10】前記光の光量を所定量低めるため、プリ
    ズムである光学素子と、この光学素子に対して光路軸方
    向に接近・離反移動可能に配置された光学部品とを用い
    て、前記有効光源の中央部に入射する光の光量を前記有
    効光源の周辺部に入射する光の光量のピーク値に対して
    所定量低める 請求項9記載の半導体デバイスの製造方
    法。
  11. 【請求項11】有効光源からの光をマスクに照射し、こ
    のマスクのパターンを基板上に転写し、基板上にパター
    ンを形成する工程を有する半導体デバイスの製造方法に
    おいて、 一回の露光時間をTとした場合に、0.05×T〜0.
    95×Tの時間、中央部に対して周辺部で透過性が高い
    第1フィルターに光を通し、残りの露光時間では、その
    他の第2フィルターに光を通し、またはフィルターを用
    いないことにより、結果的に、一回の露光時間では、前
    記有効光源の中央部からの光の光量を、有効光源の周辺
    部から出射する光の光量のピーク値に対して所定量低め
    ることを特徴とする半導体デバイスの製造方法。
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