JP3206778B2 - 環状ホスファゼン化合物、樹脂組成物及びその硬化物 - Google Patents

環状ホスファゼン化合物、樹脂組成物及びその硬化物

Info

Publication number
JP3206778B2
JP3206778B2 JP05805593A JP5805593A JP3206778B2 JP 3206778 B2 JP3206778 B2 JP 3206778B2 JP 05805593 A JP05805593 A JP 05805593A JP 5805593 A JP5805593 A JP 5805593A JP 3206778 B2 JP3206778 B2 JP 3206778B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cyclic phosphazene
phosphazene compound
formula
group
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP05805593A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06247989A (ja
Inventor
和幸 村田
純夫 市村
繁 茂木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical Nippon Kayaku Co Ltd
Priority to JP05805593A priority Critical patent/JP3206778B2/ja
Publication of JPH06247989A publication Critical patent/JPH06247989A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3206778B2 publication Critical patent/JP3206778B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品の封止又は積
層用等の材料として有用な環状ホスファゼン化合物、こ
れを含む樹脂組成物及びその硬化物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から電気・電子部品、特にICの封
止剤の分野では、エポキシ樹脂、フェノールノボラック
樹脂、硬化促進剤を主成分とした樹脂組成物が広く用い
られている。
【0003】しかし、近年のICにおける高密度・高集
積化は、封止材に対して高耐熱性・高強度を要求するよ
うになった。とりわけ、ICの高密度実装におけるハン
ダ溶浸漬という苛酷な条件は、硬化物に対する高耐熱性
の要求をますます強めている。
【0004】従来の樹脂組成物においてエポキシ樹脂と
して一般に用いられているクレゾールノボラック型エポ
キシ樹脂では、ハンダ浴浸漬という苛酷な条件に対して
耐熱性の面で不充分である。一方、硬化材として一般に
使用されているフェノールノボラック樹脂は耐熱性の面
で未だ不充分であり、低分子量体(2核体フェノールノ
ボラック)を少なくする試みがなされているものの、ま
すます苛酷になっていく条件下(例えば、ハンダ溶浸
漬)には満足な結果をもたらしていない。
【0005】ホスファゼン含有硬化剤として特開平4−
279625が報告されており難燃性を示す硬化剤とし
て有用であるが、耐熱性の面で不十分である。更にホス
ファゼン含有硬化性樹脂として特開平2−24325、
特開平3−210315等が報告されているが、これら
は脱水反応により硬化させるために封止材等の分野では
使用しにくい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで高耐熱性の硬化
物を与える化合物の開発が待ち望まれている。本発明
は、このように苛酷になっていく条件にも耐え得る硬化
物、すなわち高耐熱性、高純度でしかも難燃性の性質も
合せ持った硬化物を与える化合物を提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高耐熱性
樹脂の開発を目的に鋭意検討した結果、ホスファゼン骨
格を含む特定の構造の化合物に、官能基である水酸基あ
るいはエポキシ基を導入することにより上記目的を実現
できる硬化物が得られることを見出し本発明を完成する
に至った。
【0008】すなわち本発明は(1)式(1)
【0009】
【化5】
【0010】(式中、nは3または4を示し、2n個の
Aはそれぞれ独立して式(A1)
【0011】
【化6】
【0012】又は式(A2)
【0013】
【化7】
【0014】(式中、X1 〜X17はそれぞれ独立して水
素原子、アルキル基、アリール基又はハロゲン原子を表
わし、Zは水素原子又は式(2)
【0015】
【化8】
【0016】で表わされる基を示す。)を示すが、Aの
少なくとも一つは式(A2)を示す。)で表わされる環
状ホスファゼン化合物、
【0017】(2)エポキシ樹脂、硬化剤及び必要によ
り硬化促進剤を含む樹脂組成物において、エポキシ樹脂
及び/又は硬化剤として、Zが式(2)の基を示す上記
(1)の環状ホスファゼン化合物及び/又はZが水素原
子を示す上記(1)の環状ホスファゼン化合物を含む樹
脂組成物、(3)上記(2)に記載の樹脂組成物の硬化
物、に関する。
【0018】式(A1)及び(A2)において、X1
17は、夫々独立して水素原子、アルキル基、アリール
基又はハロゲン原子を示すが、好ましくは、水素原子、
メチル基、ターシャリーブチル基等の炭素数1〜4のア
ルキル基、フェニル基、塩素原子または臭素原子であ
る。又、式(1)においてAの少なくとも一つは式(A
2)を示すが、好ましい式(1)の化合物は、Aの少な
くとも3つが式(A2)を示す化合物である。
【0019】本発明の式(1)の化合物は、例えば次の
ようにして合成することができる。即ち、式(3)
【0020】
【化9】
【0021】(式中、nは3又は4を示し、2n個のB
はそれぞれ独立して式(A1)又は式(B2)
【0022】
【化10】
【0023】(式中、X6 〜X9 は前記と同じ意味を示
す。)を示すが、Bの少なくとも一つは式(B2)を示
す。)で表される化合物と式(4)
【0024】
【化11】
【0025】(式中、X18〜X22はそれぞれ独立して水
素原子、アルキル基、アリール基またはハロゲン原子を
表わし、X18、X20、X22のうち少なくとも1つは水素
原子である。)で表わされるフェノール類とを酸触媒下
で反応させることにより、Zが水素原子を示す本発明の
式(1)の化合物(水酸基を有する環状ホスファゼン化
合物)が得られる。
【0026】又、このようにして得られた水酸基を有す
る環状ホスファゼン化合物を塩基存在下、式(5)
【0027】
【化12】
【0028】(式中、Yは塩素原子、臭素原子又はよう
素原子を示す。)で表わされるエピハロヒドリンと反応
させることによって水酸基をエポキシ化することによ
り、Zが式(2)の基を示す本発明の式(1)の化合物
(エポキシ基を有する環状ホスファゼン化合物)が得ら
れる。
【0029】本発明の化合物の合成法の一例を以下に詳
細に示す。出発原料としては、環状ホスファゼンである
ヘキサクロロシクロトリホスファゼンあるいはオクタク
ロロシクロテトラホスファゼンが用いられる。
【0030】本発明の化合物は次のAB2段階あるいは
ABC3段階の反応により得ることができる。 (A)燐原子に結合している塩素原子をフェノキシ基
類、ホルミルフェノキシ基類に置き換える置換反応 (B)ホルミル基とフェノール類との脱水縮合反応 (C)水酸基のエポキシ化反応 以下順に説明する。
【0031】(A)塩素原子の置換反応 P−ホルミルフェノキシ基類の導入にはP−ヒドロキシ
ベンズアルデヒド類を用いる。予め水素化ナトリウム等
により水酸基をナトリウム塩にして脱塩化ナトリウム反
応させることはもちろん可能であるが、そうした操作を
行なわなくても塩酸トラップ剤により容易に置換するこ
とが可能である。すなわち、ヘキサクロロシクロトリホ
スファゼンあるいはオクタクロロシクロテトラホスファ
ゼンとP−ヒドロキシベンズアルデヒド類をテトラヒド
ロフラン、トルエン等の溶媒と共に攪拌しながら、トリ
メチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン等の塩酸ト
ラップ剤を滴下し50〜100℃で数時間〜数十時間加
熱攪拌することにより容易にP−ホルミルフェノキシ基
類を導入することができる。
【0032】また必要に応じて、ヘキサクロロシクロト
リホスファゼンの6個の塩素原子のうち1〜5個、ある
いはオクタクロロシクロテトラホスファゼンの8個の塩
素原子のうち1〜7個をフェノキシ基類で置換した後、
残りの塩素原子をP−ホルミルフェノキシ基類で置換す
ることも可能である。この場合は、ナトリウムフェノキ
シドをヘキサクロロシクロトリホスファゼンあるいはオ
クタクロロシクロテトラホスファゼンに対して所定のモ
ル数反応させてから、前記同様に塩基存在下でP−ヒド
ロキシベンズアルデヒド類を反応させる。
【0033】得られた反応混合物から塩等の固形物をろ
過により除去し、減圧下溶媒等を留去することにより1
〜全置換されたホルミル基を有する環状ホスファゼン化
合物(式(3)の化合物)を極めて容易に得ることがで
きる。
【0034】(B)ホルミル基とフェノール類との脱水
縮合反応 得られたP−ホルミルフェノキシ基類を有する環状ホス
ファゼン化合物(式(3)の化合物)をテトラヒドロフ
ラン、トルエン等の溶媒に溶解させ、酸触媒下でフェノ
ール類と脱水縮合反応を行なうことにより容易に水酸基
を有する環状ホスファゼン化合物が得られる。この際用
いるフェノール類(式(4)の化合物)としては、フェ
ノール、2−メチルフェノール、3−メチルフェノー
ル、4−メチルフェノール、2,3−ジメチルフェノー
ル、2,4−ジメチルフェノール、2,5−ジメチルフ
ェノール、2,6−ジメチルフェノール、2,3,5−
トリメチルフェノール、4−ターシャリーブチルフェノ
ール、2−クロルフェノール、4−クロルフェノール、
2−ブロモフェノール、4−ブロモフェノール、2,6
−ジブロモフェノール、2,3,6−トリブロモフェノ
ール、2−フェニルフェノール、4−フェニルフェノー
ル等が挙げられるがこれらに限定されるものではなく、
又、これらを2種類以上併用することも可能である。
【0035】好ましくはフェノール、2,6−ジメチル
フェノール、2,6−ジブロモフェノールが用いられ、
より好ましくは2,6−ジメチルフェノールが使用され
る。フェノール類は、式(3)の化合物のホルミル基1
当量に対し2〜10モル用いるのが好ましく、特に2〜
5モル用いるのが好ましい。反応温度は0〜150℃の
範囲で選ばれ、通常30〜80℃で充分である。反応時
間は1〜24時間、通常2〜10時間である。この際用
いる酸触媒としては塩酸、硫酸、P−トルエンスルホン
酸が挙げられるがこの限りではない。使用量はP−ホル
ミルフェノキシ基類を有する環状ホスファゼン化合物
(式(3)の化合物)に対して0.01〜10重量%の
範囲で選ばれ通常0.2〜5重量%である。
【0036】こうしてエポキシ基を有する環状ホスファ
ゼン化合物の原料、エポキシ樹脂用硬化剤、ウレタン樹
脂原料等各種用途に用いることのできる水酸基を有する
環状ホスファゼン化合物が得られる。
【0037】(C)水酸基のエポキシ化反応 上記のようにして得られた水酸基を有する環状ホスファ
ゼン化合物は更に以下のようにしてエポキシ基を有する
環状ホスファゼン化合物に導くことができる。すなわ
ち、本発明の水酸基を有する環状ホスファゼン化合物と
エピハロヒドリンとをそのままあるいはジメチルスルホ
キシドを添加し、テトラメチルアンモニウムクロリド、
テトラメチルアンモニウムブロミドなどの第4級アンモ
ニウム塩または水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど
のアルカリ金属水酸化物などの存在下で反応させる。第
4級アンモニウム塩などを用いた場合は、開環付加反応
の段階で反応が止まるので次いで上記アルカリ金属水酸
化物を加えて閉環反応させる。また、最初からアルカリ
金属水酸化物を加えて反応させる場合は、開環付加反応
および閉環反応を一気に行わせる。
【0038】エピハロヒドリンとしては通常エピクロル
ヒドリンが最も入手しやすく好適に用いられるがエピブ
ロモヒドリンあるいはエピヨードヒドリンを用いてもよ
い。その使用量は、水酸基を有する環状ホスファゼン化
合物の水酸基1モルに対して通常1〜50モル、好まし
くは3〜15モルの範囲である。またジメチルスルホキ
シドを用いる場合、その使用量は、用いるエピハロヒド
リン100重量部に対して、20重量部〜200重量部
が好ましい。
【0039】アルカリ金属水酸化物の使用量は、水酸基
を有する環状ホスファゼン化合物の水酸基1モルに対し
て好ましくは0.8〜1.5モル、特に好ましくは0.
9〜1.3モルの範囲であり、第4級アンモニウム塩を
使用する場合、その使用量は水酸基を有する環状ホスフ
ァゼン化合物の水酸基1モルに対して通常0.001〜
1モル、好ましくは0.005〜0.5モルの範囲であ
る。
【0040】反応温度は通常20〜130℃、好ましく
は30〜100℃である。また、反応で生成した水を反
応系外に除去しながら反応を進行させることもできる。
反応終了後、副生した塩あるいはジメチルスルホキシド
等を水洗などにより除去し、更に過剰のエピハロヒドリ
ンを留去させることにより本発明のエポキシ基を有する
環状ホスファゼン化合物を得ることができる。
【0041】又、更に不純物を取り除く為、得られたエ
ポキシ基を有する環状ホスファゼン化合物に更に次のよ
うな処理を施してもよい。即ち、得られたエポキシ基を
有する環状ホスファゼン化合物をメチルイソブチルケト
ンなどの溶媒に溶解し、水酸化ナトリウムなどのアルカ
リ金属水酸化物の存在下、50〜100℃で0.5〜3
時間反応させる。反応終了後、水洗を繰り返し、水相を
中性に戻してメチルイソブチルケトンなどの溶媒を減圧
下に留去することにより、極めて高純度のエポキシ基を
有する環状ホスファゼン化合物を得ることができる。こ
の際、使用する水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属水
酸化物の使用量は、好ましくは、処理を行なう対象物で
あるエポキシ基を有する環状ホスファゼン化合物のエポ
キシ基1モルに対して0.01〜0.2モルの範囲であ
る。このような処理工程をさらに設けることにより、更
に高純度のエポキシ基を有する環状ホスファゼン化合物
が得られる。
【0042】こうして得られるエポキシ基を有する環状
ホスファゼン化合物はそのままエポキシ樹脂組成物等に
おけるエポキシ樹脂成分として用いることができる。
【0043】樹脂組成物の成分として用いる際、他のエ
ポキシ樹脂あるいは、硬化剤、反応性希釈剤等と併用す
ることも可能であり組成物用樹脂あるいはその原料樹脂
として幅広く用いることができる。通常、一般に用いら
れている硬化促進剤を添加し加熱硬化することにより硬
化物を得る。本発明の樹脂を含む組成物を用いて得られ
る硬化物は耐熱特性、電気特性、機械特性等に優れた物
性を有し、ホスファゼン特有の難燃効果、低発煙性等に
も寄与するため半導体封止用、積層用材料、塗料等に広
く使用される。
【0044】以下、本発明の樹脂組成物について説明す
る。本発明の樹脂組成物において、本発明のエポキシ基
を有する環状ホスファゼン化合物を用いる場合、エポキ
シ基を有する環状ホスファゼン化合物は単独で又は他の
エポキシ樹脂と併用して使用することができる。併用す
る場合、エポキシ基を有する環状ホスファゼン化合物の
全エポキシ樹脂中に占める割合は10重量%以上が好ま
しく、特に30重量%以上が好ましい。
【0045】エポキシ基を有する環状ホスファゼン化合
物と併用されうる他のエポキシ樹脂としては、ノボラッ
ク型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、
ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型
エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、ビフェニル型エポ
キシ樹脂等が挙げられるが、ノボラック型エポキシ樹脂
の使用が耐熱性の点で特に有利である。その具体例とし
ては、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、フェノー
ルノボラック型エポキシ樹脂、臭素化フェノールノボラ
ック型エポキシ樹脂などが挙げられるがこれらに限定さ
れるものではない。これらは単独で用いてもよく、2種
以上併用してもよい。
【0046】本発明の樹脂組成物において、本発明の水
酸基を有する環状ホスファゼン化合物を用いる場合、水
酸基を有する環状ホスファゼン化合物は単独で又は他の
硬化剤と併用して使用することができる。併用する場
合、水酸基を有する環状ホスファゼン化合物の全硬化剤
中に占める割合は、10重量%以上が好ましく、特に3
0重量%以上が好ましい。
【0047】水酸基を有する環状ホスファゼン化合物と
併用されうる他の硬化剤としては、例えば、脂肪族ポリ
アミン、芳香族ポリアミン、ポリアミドポリアミン等の
ポリアミン系硬化剤、無水ヘキサヒドロフタル酸、無水
メチルテトラヒドロフタル酸等の酸無水物系硬化剤、フ
ェノールノボラック、クレゾールノボラック等のフェノ
ール系硬化剤、三フッ化ホウ素等のルイス酸又はそれら
の塩類、ジシアンジアミド類等の硬化剤が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。これらは単独で
用いてもよく、2種以上併用してもよい。
【0048】本発明の樹脂組成物において、硬化剤の使
用量は、エポキシ樹脂のエポキシ基1当量に対して0.
5〜1.5当量が好ましく特に0.6〜1.2当量が好
ましい。
【0049】硬化促進剤としては、2−メチルイミダゾ
ール、2−エチルイミダゾール等のイミダゾール系化合
物、2−(ジメチルアミノメチル)フェノール等の第3
アミン系化合物、トリフェニルホスフィン化合物等公知
の種々の硬化促進剤が使用でき、特に限定されるもので
はない。硬化促進剤を用いる場合、その使用量はエポキ
シ樹脂100重量部に対して0.01〜15重量部の範
囲が好ましく、特に、0.1〜10重量部の範囲が好ま
しい。
【0050】本発明の樹脂組成物には、さらに必要に応
じて公知の反応性希釈剤や添加剤を配合することがで
き、反応性希釈剤としては、特に限定されず、例えば、
ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシ
ジルエーテル、アリルグリシジルエーテル等の脂肪族ア
ルキルグリシジルエーテル、グリシジルメタクリレー
ト、3級カルボン酸グリシジルエステル等のアルキルグ
リシジルエステル、スチレンオキサイド、フェニルグリ
シジルエーテル、クレジルグリシジルエーテル、p−s
−ブチルフェニルグリシジルエーテル、ノニルフェニル
グリシジルエーテル等の芳香族アルキルグリシジルエー
テル等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、
又、2種以上を併用してもよい。又、添加剤としては、
例えば、シリカ、アルミナ、タルク、ガラス繊維等の無
機充填剤、シランカップリング剤のような充填材の表面
処理剤、離型剤、顔料等が挙げられる。
【0051】本発明の樹脂組成物は、各成分を均一に混
合することにより得られ、150〜250℃の温度で2
〜15時間硬化することにより充分な硬化反応が進行
し、本発明の硬化物が得られる。
【0052】こうして得られる硬化物は、耐熱特性、電
気特性、機械特性に優れ、又、本発明の化合物を用いる
ことにより硬化物に難燃性及び低発煙性を付与すること
ができ、本発明の化合物及び樹脂組成物は、半導体封止
用、積層板用、塗料用等広い分野に用いることができ
る。
【0053】
【実施例】以下に実施例等を挙げて本発明を更に具体的
に説明する。 合成例1. (ヘキサキス(4−ホルミルフェノキシ)シクロトリホ
スファゼンの合成)攪拌装置、冷却管、窒素導入管、滴
下ロート及び熱電対を取り付け充分乾燥させた1リット
ルの四つ口フラスコにヘキサクロロシクロトリホスファ
ゼン52.7(0.15モル)、充分脱水したTHF
(テトラヒドロフラン)150g及びP−ヒドロキシベ
ンズアルデヒド122g(1.0モル)を加え室温下攪
拌しながらトリエチルアミン152g(1.5モル)を
徐々に滴下した。その後、油浴の温度70℃で4時間加
熱攪拌した。反応終了後、生成した塩をろ過により除去
し、減圧下溶媒等を留去し黄色の固形物を得た。固形物
をトルエンに溶解させ、過剰のP−ヒドロキシベンズア
ルデヒドを除くために10%水酸化ナトリウム水溶液で
洗浄し、更に熱水で充分洗浄した後、塩化カルシウムを
用いて脱水し濃縮した。更にトルエンを用いて再結晶し
た後、乾燥させ淡黄色の結晶(A−1)を119.2g
を得た。(収率92%)
【0054】合成例2. (トリス(4−ホルミルフェノキシ)トリス(フェノキ
シ)シクロトリホスファゼンの合成)攪拌装置、冷却
管、窒素導入管、滴下ロート及び熱電対を取り付け充分
乾燥させた1リットルの四つ口フラスコにヘキサクロロ
シクロトリホスファゼン34.8g(0.1モル)と充
分脱水したTHF100gを加え、溶解させ、フェノー
ルと水素化ナトリウムから別途調製したナトリウムフェ
ノキシド0.3モルを含むTHF溶液120gを室温下
で滴下し、50℃で24時間反応させた。続いてP−ヒ
ドロキシベンズアルデヒド85.4g(0.4モル)を
加え室温下攪拌しながら、トリエチルアミン101g
(1.0モル)を徐々に滴下した。その後、油浴の温度
80℃で4時間加熱攪拌した。反応終了後、生成した塩
をろ過により除去し、減圧下溶媒等を留去し黄色の固形
物を得た。固形物をトルエンに溶解させ、過剰のP−ヒ
ドロキシベンズアルデヒドを除くために10%水酸化ナ
トリウム水溶液で洗浄し、更に熱水で充分洗浄した後、
塩化カルシウムを用いて脱水し濃縮した。トルエンを用
いて再結晶した後、乾燥させ淡黄色の結晶(A−2)を
69.0g得た。(収率89%)
【0055】(水酸基を有する環状ホスファゼン化合物
の合成) 実施例1.合成例1で得られた環状ホスファゼン化合物
(A−1)8.61g(0.01mol)と2,6−ジ
メチルフェノール29.3g(0.24mol)をトル
エン50mlと共に反応器に仕込み攪拌しながらP−ト
ルエンスルホン酸を0.3g加え、60℃に加熱し2時
間攪拌した。引続き油浴の温度を130℃に上げ反応に
より生成した水をトルエンと共に系外に留去し反応を完
結させた。反応終了後、メチルイソブチルケトンを加え
水で数回洗浄し、減圧下で未反応フェノールと溶媒を除
去した。これにより、橙色の樹脂状化合物(B−1)を
21.0g得た。得られた水酸基を有する環状ホスファ
ゼン化合物(B−1)の水酸基当量及び融点を測定した
ところ水酸基当量は185g/eq、融点は162−1
64℃であった。
【0056】実施例2 合成例2で得られた環状ホスファゼン化合物(A−2)
7.77g(0.01mol)と2,6−ジメチルフェ
ノール14.6g(0.12mol)をトルエン50m
lと共に反応器に仕込み攪拌しながらP−トルエンスル
ホン酸を0.2g加え、60℃に加熱し2時間攪拌し
た。引続き油浴の温度を130℃に上げ反応により生成
した水をトルエンと共に系外に留去し反応を完結させ
た。反応終了後、メチルイソブチルケトンを加え水で数
回洗浄し、減圧下で未反応フェノールと溶媒を除去し
た。これにより、淡橙色の樹脂状化合物(B−2)を1
3.9g得た。得られた水酸基を有する環状ホスファゼ
ン化合物(B−2)の水酸基当量及び融点を測定したと
ころ水酸基当量は243g/eq、融点は132−13
4℃であった。
【0057】(エポキシ基を有する環状ホスファゼン化
合物の合成) 実施例3.温度計、攪拌装置、窒素導入管の付いた反応
容器に実施例1で得た生成物B−1(水酸基当量(g/
mol)185)18.5g、エピクロルヒドリン46
g及びジメチルスルホキシド20gを仕込み窒素を吹き
込みながら、水酸化ナトリウム4.2gを30℃の水浴
中で発熱に注意しながら徐々に加えた。添加終了後、4
0℃にて1時間、50℃で2時間、更に70℃にて1時
間反応を行った。
【0058】反応終了後、メチルイソブチルケトン10
0mlを加え、分液ロートに移し水層が中性になるまで
水洗した。その後、油層から溶媒、未反応エピクロヒド
リンを減圧下に除去した。その後、反応生成物を再び反
応器に仕込みメチルイソブチルケトンを100ml加え
て溶解させ、20%水酸化ナトリウム水溶液2gを加え
て70℃にて1時間、攪拌した。反応終了後、分液ロー
トに移し、水で洗浄を繰り返した。油層から溶媒を減圧
下に除去し黄色の固体(C−1)を23.1gを得た。
この生成物(C−1)のエポキシ当量を測定したところ
247(g/eq)であった。又、軟化温度をJIS
K2425 環球法によって測定したところ136℃で
あった。加水分解性塩素量は156ppmであった。
【0059】実施例4.実施例3において実施例1で得
た生成物(B−1)の代わりに実施例2で得た生成物
(B−2)(水酸基当量(g/mol)243)24.
3g、を用いた以外は、実施例3と同様な操作により黄
色の固体(C−2)を29.2gを得た。この生成物
(C−2)のエポキシ当量を測定したところ305(g
/eq)であった。又、軟化温度をJIS K2425
環球法によって測定したところ108℃であった。加
水分解性塩素量は148ppmであった。
【0060】なお、加水分解性塩素量の測定は、以下の
方法により行った。生成物(C−1)又は(C−2)を
ジオキサンに溶解し、1N−KOHエタノール溶液を加
え、30分間煮沸還流した後、硝酸銀溶液にて電位差滴
定により定量した。
【0061】解析結果 合成例1、2で得られた生成物(A−1)、(A−2)
及び実施例1〜4で得られた本発明の環状ホスファゼン
化合物である生成物(B−1)〜(C−2)についてG
PC分析を行なったところ目的生成物(メインピーク)
の割合はそれぞれ99%、98%、97%、94%、9
0%、及び88%であった。また、IRスペクトル測定
から、それぞれの官能基の存在が確認された。また、G
PCにより各々のメインピークを示す成分を分取しマス
スペクトル分析(FAB−MS)及び、1 H、13C、31
PのNMR分析を行った。これらの分析結果を表1にま
とめて示した。
【0062】尚、GPCの分析条件は、次の通り。 GPC装置:昭和電工(株)製 (カラム:KF−803+KF−8025+KF−80
2+KF−801) 溶媒:テトラヒドロフラン 1ml/min 検出:RI
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】
【0065】
【表3】
【0066】以上の結果より、生成物(A−1)、(A
−2)、(B−1)、(B−2)、(C−1)及び(C
−2)のメイン成分は式(6)
【0067】
【化13】
【0068】においてそれぞれR1 、R2 が表2に示し
た基で表わされる化合物であることが確認された。
【0069】
【表4】
【0070】
【表5】
【0071】応用実施例1 実施例3で得られた本発明のエポキシ基を有する環状ホ
スファゼン化合物(C−1)をエポキシ樹脂成分として
26.7g、硬化剤として無水メチルハイミック酸を1
7.6g、硬化促進剤として2−エチル−4−メチルイ
ミダゾール0.09gを用い、これらを均一に混合し、
金型にて成型後、120℃で2時間予備硬化して、18
0℃で4時間、更に220℃8時間後硬化を行って硬化
物(試験片)を得た。得られたエポキシ樹脂硬化物の動
的粘弾性測定の結果、350℃まで弾性率の低下が殆ど
見られず、損失正接(tan δ)のピークも明確でなかっ
た。すなわち、この硬化物は350℃の高温までガラス
状態を維持しゴム状状態にならないことが示された。よ
って本発明のエポキシ基を有する環状ホスファゼン化合
物をエポキシ樹脂として用いることにより得られる硬化
物は極めて耐熱性が高いことがわかった。
【0072】応用実施例2 実施例2で得られた本発明の水酸基を有する環状ホスフ
ァゼン化合物(B−2)を硬化剤成分として24.3
g、エポキシ樹脂成分としてトリフェノールメタンのエ
ポキシ化物を16.0g、硬化促進剤として2−エチル
−4−メチルイミダゾール0.08gを用い、これらを
均一に混合し、金型にて成型後、120℃で2時間予備
硬化して、180℃で4時間、更に220℃8時間後硬
化を行って硬化物(試験片)を得た。得られたエポキシ
樹脂硬化物の動的粘弾性測定の結果、損失正接(tan
δ)のピークは330℃であった。よって本発明の水酸
基を有する環状ホスファゼン化合物を硬化剤として用い
ることにより得られる硬化物は極めて耐熱性が高いこと
がわかった。
【0073】応用実施例3 実施例1で得られた本発明の水酸基を有する環状ホスフ
ァゼン化合物(B−1)を硬化剤成分として18.5
g、エポキシ樹脂成分として実施例3で得られた本発明
のエポキシ基を有する環状ホスファゼン化合物(C−
1)を25.0g、硬化促進剤はとして2−エチル−4
−メチルイミダゾール0.08gを用い、これらをテト
ラヒドロフランを用いて均一に混合した後、減圧化溶媒
を除去し、金型にて成型後、120℃で2時間加熱後、
180℃で2時間予備硬化して、220℃で4時間、更
に240℃4時間後硬化を行って硬化物(試験片)を得
た。得られたエポキシ樹脂硬化物の動的粘弾性測定の結
果、370℃まで弾性率の低下が殆ど見られず、損失正
接(tan δ)のピークも明確でなかった。すなわち、こ
の硬化物は370℃の高温までガラス状態を維持しゴム
状状態にならないことが示された。よって本発明の環状
ホスファゼン化合物を用いることにより得られる硬化物
は極めて耐熱性が高いことがわかった。
【0074】応用比較例1.エポキシ樹脂成分としてビ
スフェノールA型エポキシ樹脂(エピコート828)を
19.0g、硬化剤としてフェノールノボラック型樹脂
PN−80(日本化薬(株)製)を10.0g、硬化促
進剤として、2−エチル−4−メチルイミダゾール0.
06gを用い、これらを均一に混合し、金型にて成型
後、120℃で2時間予備硬化して、180℃6時間後
硬化を行って硬化物(試験片)を得た。得られたエポキ
シ樹脂硬化物の動的粘弾性測定の結果、損失正接(tan
δ)のピークは138℃であった。
【0075】応用比較例2.エポキシ樹脂成分としてオ
ルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(EOCN−
1020)を20g、硬化剤としてフェノールノボラッ
ク樹脂PN−80(日本化薬(株)製)を10g、硬化
促進剤として、2−エチル−4−メチルイミダゾール
0.06gを用い、これらを均一に混合し、金型にて成
型後、120℃で2時間予備硬化して、180℃で8時
間後硬化を行って硬化物(試験片)を得た。得られたエ
ポキシ樹脂硬化物の動的粘弾性測定の結果、損失正接
(tan δ)のピークは170℃であった。
【0076】以上の結果から明らかなように本発明の環
状ホスファゼン化合物を用いるとガラス転位温度が極め
て高く(耐熱性が高い)苛酷な条件(半田浴の浸漬)に
も耐え得る硬化物を得ることができる。
【0077】
【発明の効果】本発明の環状ホスファゼン化合物は、エ
ポキシ樹脂組成物の成分として有用であり、本発明の化
合物を用いて得られる硬化物は極めて耐熱性が高く、電
子部品の封止材料、成形材料または積層用の材料等とし
て極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08G 73/00 C08G 73/00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07F 9/6581 C07F 9/6593 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(1) 【化1】 (式中、nは3または4を示し、2n個のAはそれぞれ
    独立して式(A1) 【化2】 又は式(A2) 【化3】 (式中、X1 〜X17はそれぞれ独立して水素原子、アル
    キル基、アリール基又はハロゲン原子を表わし、Zは水
    素原子又は式(2) 【化4】 で表わされる基を示す。)を示すが、Aの少なくとも一
    つは式(A2)を示す。)で表わされる環状ホスファゼ
    ン化合物。
  2. 【請求項2】エポキシ樹脂、硬化剤及び必要により硬化
    促進剤を含む樹脂組成物において、エポキシ樹脂及び/
    又は硬化剤として、Zが式(2)の基を示す請求項1の
    環状ホスファゼン化合物及び/又はZが水素原子を示す
    請求項1の環状ホスファゼン化合物を含む樹脂組成物。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の樹脂組成物の硬化物。
JP05805593A 1993-02-24 1993-02-24 環状ホスファゼン化合物、樹脂組成物及びその硬化物 Expired - Lifetime JP3206778B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05805593A JP3206778B2 (ja) 1993-02-24 1993-02-24 環状ホスファゼン化合物、樹脂組成物及びその硬化物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05805593A JP3206778B2 (ja) 1993-02-24 1993-02-24 環状ホスファゼン化合物、樹脂組成物及びその硬化物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06247989A JPH06247989A (ja) 1994-09-06
JP3206778B2 true JP3206778B2 (ja) 2001-09-10

Family

ID=13073233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05805593A Expired - Lifetime JP3206778B2 (ja) 1993-02-24 1993-02-24 環状ホスファゼン化合物、樹脂組成物及びその硬化物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3206778B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USD811010S1 (en) 2017-07-03 2018-02-20 Glam and Glits Nail Design, Inc. Fingernail gel curing lamp

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3394029B2 (ja) * 2000-03-21 2003-04-07 大塚化学株式会社 難燃性エポキシ樹脂組成物、及びその成形物、及び電子部品
JP2001316565A (ja) * 2000-05-10 2001-11-16 Sumitomo Bakelite Co Ltd エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2001335679A (ja) * 2000-05-29 2001-12-04 Sumitomo Bakelite Co Ltd エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2001354839A (ja) * 2000-06-15 2001-12-25 Sumitomo Bakelite Co Ltd エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2002003701A (ja) * 2000-06-20 2002-01-09 Sumitomo Bakelite Co Ltd エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2002012741A (ja) * 2000-06-27 2002-01-15 Sumitomo Bakelite Co Ltd エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2002265562A (ja) * 2001-03-08 2002-09-18 Japan Epoxy Resin Kk リン含有エポキシ樹脂及び難燃性組成物
JP4899273B2 (ja) * 2001-08-27 2012-03-21 住友ベークライト株式会社 エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2002317101A (ja) * 2001-04-23 2002-10-31 Sumitomo Bakelite Co Ltd エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP5061413B2 (ja) * 2001-09-10 2012-10-31 住友ベークライト株式会社 エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2006036736A (ja) * 2004-07-30 2006-02-09 Kaneka Corp ホスファゼン骨格を有する酸無水物およびそれを用いた難燃性樹脂組成物ならびに難燃性樹脂成形品。
TWI378938B (en) 2006-01-13 2012-12-11 Fushimi Pharmaceutical Co Ltd Cyclic cyanato group-containing phosphazene compound and method for making such compound
JP5137105B2 (ja) * 2007-03-30 2013-02-06 株式会社伏見製薬所 シアナト基含有環状ホスファゼン化合物およびその製造方法
JP5780481B2 (ja) * 2011-01-24 2015-09-16 積水化学工業株式会社 電解質、電解質膜、リチウムイオン二次電池及びホスファゼン化合物
JP5561215B2 (ja) * 2011-03-17 2014-07-30 東洋インキScホールディングス株式会社 難燃性樹脂組成物
CN116706237B (zh) * 2023-08-07 2023-12-15 浙江华宇钠电新能源科技有限公司 一种快离子导体添加剂、混合电解液、钠离子电池及车辆

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USD811010S1 (en) 2017-07-03 2018-02-20 Glam and Glits Nail Design, Inc. Fingernail gel curing lamp

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06247989A (ja) 1994-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3206778B2 (ja) 環状ホスファゼン化合物、樹脂組成物及びその硬化物
US4390664A (en) Process for preparing a polyepoxide and composition therefrom
JP5754731B2 (ja) エポキシ樹脂、エポキシ樹脂の製造方法、及びその使用
KR101407434B1 (ko) 액상 에폭시 수지, 에폭시 수지 조성물 및 경화물
KR101408535B1 (ko) 변성 액상 에폭시 수지, 및 그것을 이용한 에폭시 수지 조성물 및 그 경화물
WO2008047613A1 (fr) Résine époxyde, procédé servant à produire la résine époxyde, composition de résine époxyde utilisant la résine époxyde et produit durci de la composition de résine époxyde
JP3074013B2 (ja) エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
JPH06271654A (ja) ナフタレン環含有樹脂、樹脂組成物及びその硬化物
JP3451104B2 (ja) エポキシ樹脂組成物
JP2856565B2 (ja) 樹脂の製造方法
JPH05140138A (ja) エポキシ樹脂、樹脂組成物及び硬化物
JP2022007036A (ja) エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
JPH093162A (ja) エポキシ樹脂混合物、エポキシ樹脂組成物およびその硬化物
JP3636409B2 (ja) フェノール類樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
KR20200033205A (ko) 에폭시 수지 조성물 및 그 경화물
JPH04359919A (ja) エポキシ樹脂、同樹脂の製造法及び同樹脂組成物
JP2848545B2 (ja) エポキシ樹脂、樹脂組成物及びその硬化物
JP4899257B2 (ja) フェノール樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物。
JP3446165B2 (ja) フェノ−ル・ジシクロペンタジエン共縮合樹脂及びこれを含有するエポキシ樹脂
JP3446164B2 (ja) エポキシ樹脂及びその製造方法
JP3989458B2 (ja) フェノール化合物及びエポキシ樹脂の製造方法
JP2870710B2 (ja) 新規化合物、樹脂、樹脂組成物及び硬化物
JP3238196B2 (ja) エポキシ樹脂、樹脂組成物及び硬化物
JP3938592B2 (ja) フェノール化合物
JP4026733B2 (ja) エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706

Year of fee payment: 9