JP3197005B2 - 車両のステアリングハンドル - Google Patents

車両のステアリングハンドル

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JP3197005B2
JP3197005B2 JP23142397A JP23142397A JP3197005B2 JP 3197005 B2 JP3197005 B2 JP 3197005B2 JP 23142397 A JP23142397 A JP 23142397A JP 23142397 A JP23142397 A JP 23142397A JP 3197005 B2 JP3197005 B2 JP 3197005B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B60R21/20Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
    • B60R21/203Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in steering wheels or steering columns
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    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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  • Steering Controls (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリングハン
ドル(以下にハンドルと記す)の改良にかかり、特に舵
角比可変式の操舵装置を有する車両に好ましい、ステア
リングハンドルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】舵角比可変式の操舵装置のハンドルとし
て、従来特開昭62−55263号公報記載の技術が開
示されている。この技術は、中央部のボス部の下部に、
左右方向に延びるスポーク部を設け、左右のスポーク部
の各端部から上方に把持部を起立するように設けたハン
ドルである。左右の把持部間の下半部には中央部のボス
部が臨み、又上半部間は、前後方向に、且つ上方に開放
した構造で、正面視は略凹型をなす。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来のハンドル
は、先ず、左右の把持部の上部間が、上方、且つ前後方
向に開放されているので、一般的な構造のステアリング
ハンドルのように、エアバッグをハンドル中央部のボス
部に収納、設置した場合、課題がある。即ち、エアバッ
グが作動し、膨張した場合、エアバッグの上半部の前面
を受ける受け部材をステアリングハンドルに備えないこ
ととなる。この結果、運転者が膨張したエアバッグに当
たった際、エアバッグ上半部は、ハンドルの左右の把持
部上部間の空間を通して前方に移動してしまい、運転者
の上半身の前方への移動を緩和、規制することができな
い。一方、運転者用のエアバッグは、ハンドル周辺部の
スペース上のレイアウト、又周辺部の構造から、ハンド
ルに設けざるを得ない。又エアバッグをステアリングハ
ンドルに設ける場合、容積的に中央部のボス部に設けざ
るを得ない。
【0004】又以上の従来のハンドルは、直接手で把持
し、操舵操作を行なう左右の把持部が、前記したように
上方に開放されたスティック状なので、確実な保持を必
要とする最大舵角時に、ハンドルを強固に握る必要があ
り、操作者の負担が大きいこと、把持部の端部が開放さ
れているので、把持部を握った手が把持部から抜ける虞
があること、特にハンドルの戻り操作は、手を緩めて行
なわれるが、この際、把持部から指が抜け出す虞があ
る。
【0005】本発明は、従来のハンドルにおける上記し
た課題を解決すべくなされたもので、その目的とする処
は、ハンドル前方に配置される計器類の視認性を向上さ
せつつ、エアバッグを中央部のボス部に配置しつつエア
バッグの機能性を確保し得るようにし、又ハンドルの把
持機能性の向上を図り、特にハンドルからの指抜けを防
止得るようにし、機能性に優れた車両のステアリングハ
ンドルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1は、中央部に位置し、エアバッグ20を収納
するボス部11と、該ボス部11の左右に配置され、中
立状態において車両の幅方向両側部に位置し、運転者が
把持する左右の把持部12,12と、左右の把持部1
2,12の上下端部を夫々連結するように架設された上
側・下側の連結部13,14と、前記したボス部11の
下方に配設され、前記した上側・下側の連結部13,1
4とステアリングシャフトの上端部とを連結するセンタ
ーフレーム16とを備え、前記上側連結部13及び下側
連結部14を略直線状構成し、前記した左右の把持部
12,12及び上側・下側の連結部13,14内には芯
金15を埋装し、前記したセンターフレーム16を、ス
テアリングシャフトの上端部に取り付けられるリング部
16aと、該リング部16aから放射状に一体的に突出
し、下端部が該リング部16aと繋がって設けられる複
数の脚片16bとで構成し、前記した脚片16bの上端
部を、前記芯金15の上側・下側の連結部13,14に
埋装された部分に一体的に接合したことを特徴とする。
【0007】請求項1においては、ハンドルに直線状の
上側連結部を設けたので、上下の連結部は、エアバッグ
膨張時にエアバッグ上半部の前面に位置することとな
り、エアバッグを連結部で受けることができる。又ハン
ドルの上側連結部が直線状なので、ハンドル上方にホイ
ール部相当部分が突出することがない。又ハンドル下方
部分が下方に膨出することがなく、ハンドル下部と運転
者の膝との間の間隔を大きくとることができる。
【0008】請求項2は、請求項1において、左右の把
持部12,12を、ステアリングハンドルの回転中心を
中心とするリング状に構成したことを特徴とする。
【0009】請求項2においては、左右の把持部は、ス
テアリングハンドルの回転中心を中心とするリング状で
あり、上下に連結部を備えるので、ハンドル操作に際
し、把持した手、指の上下は上下の連結部で拘束され、
手、指のハンドル内からの抜け出しを防止する。ハンド
ルの戻り時に手、指が把持部から抜け出すことが無い。
【0010】請求項は、請求項1又は2において、
右の把持部12,12には、その内側に突出する突起部
12a,12aを設け、各突起部12a,12aには、
凹部12b,12bが対称的に形成されていることを特
徴とする。請求項3においては、突起部に指を引っ掛
け、又凹部を指で押し当てることでハンドル操作性が向
上し、又ハンドルの把持を適正な位置で行なう基準とす
ることができ、更に突起部への指の引っ掛け、凹部へ
押し当てでハンドルを操作することができるので、疲労
軽減も図れる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明にかかるハンドルを用いた車
両の運転席の説明的斜視図、図2はハンドルの正面図、
図3は図2の3−3線断面図、図4は図2の4−4線断
面図、図5は図2の5−5線断面図、図6は図2の6−
6線断面図、図7はハンドルを手で把持した状態を示す
説明図、図8はハンドルと運転者との関係を示す説明的
側面図、図9はエアバッグ膨張時の説明図、図10は従
来のハンドルによる課題を説明する図、図11は車両の
操舵機構の概略を示す説明図、図12は舵角比可変装置
の一例を示す縦断側面図である。
【0012】図1において1は乗用車の如き車両で、前
席の右側が運転席で、前席前方上部には、左右方向にイ
ンストルメントパネル2が配置されており、該インスト
ルメントパネル2の運転席側に速度計、回転計等の計器
類3等を備えるディスプレイ部4が配置されている。以
上のインストルメントパネル2の車室内側には、運転席
側の手前に突出するようにハンドル10が配置されてお
り、ハンドル10の先に設けられた5は、ハンドル基部
を構成するハンドルコラムであり、ハンドルコラム内に
は、ステアリングシャフト等を内装しており、6はイグ
ニッションスイッチ、7は変速操作を行なうシフトレバ
ーである。
【0013】ハンドル10の詳細は図2〜図6に示す如
くで、ハンドル10は、図2に示すように、中立状態で
車両の幅方向に長い枠状をなす。ハンドル10は、中央
部のボス部11、ボス部11の左右、即ち、ハンドル中
立状態において車両の幅方向の両側に間隔を開けて配置
された左右の把持部12,12、左右の把持部12,1
2の上端部間を連結し、ハンドル中立状態において車両
の幅方向に延びる上側連結部13、及び左右の把持部1
2,12の下端部間を連結し、ハンドル中立状態におい
て車両の幅方向に延びる下側連結部14ととで構成す
る。
【0014】左右の把持部12,12は、ハンドル10
の回転中心cを中心とするリング状に構成し、夫々対称
的に外側に弧状に膨らんだ形状をなし、ハンドル10
は、全体としては、横長で略々矩形類似の形状をなす枠
状で、上下の連結部13,14は、上下に離れて平行す
る直線状に配置され、左右の把持部12,12が外側に
対称的に弯曲して膨出する。上下の連結部13,14、
及び左右の把持部12,12で中央部のボス部11を囲
み、中央部のボス部11の上端部は上下の連結部13,
14の車両の幅方向中間部に一体に連結されている。
【0015】上下の連結部13,14、及び左右の把持
部12,12は横長ループ状に連続し、中央部のボス部
11の上下端部が上下の連結部13,14の車両の幅方
向の中間部に連続する外観を呈し、これ等の上下の連結
部13,14、及び左右の把持部12,12内には、横
長ループ状の芯金15を埋装して保形、及びハンドルと
しての剛性を確保する。芯金15は、図5、図6に示す
ように金属パイプを用い、これの外周を樹脂等で一体に
包み、ハンドル外形を構成する。
【0016】ボス部11の下面(車両の前下方を向く
面)にはセンターフレーム16を配置し、センターフレ
ーム16の中央部にはリング部16aを備え、リング部
16aの外周から放射状に4本の脚片16b…(…は複
数を表す。以下同じ)を一体に突出し、該脚片16b…
の先端部(上端部)を前記した芯金15に接合し、一体
化する。センターフレーム16のリング部16aは、図
3、図4に示すように、該リング部16aを底部とする
逆台形をなすように配置された脚片16b…の各下端部
を繋ぐように設けられている。リング部16aは図3、
図4に示すように上端部にフランジ部16cを有する筒
状部16dを備え、該筒状部16dにステアリングシャ
フトの上端部を嵌合、螺着して取り付け、ハンドル10
をステアリングシャフト上端部に連結する。
【0017】センターフレーム16の脚片16b…の上
端部は、前記した芯金15の上下の部分15a,15b
の中間部に左右に離して接合一体化し、以上の芯金15
外周を樹脂等の外装材17で一体的に包む込み、ハンド
ルの所謂ホイール部を構成する。又センターフレーム1
6の上方には、樹脂等で形成したパッド18を被せて外
観を構成し、パッド18の上下端部18a,18bは、
前記した外装材17の上下の部分の中間部に突き当て、
全体としてハンドル10の外観を構成した。
【0018】ハンドルボス部11のパッド18の下方に
は、前記センターフレーム16の脚片16b…と、下端
部のリング部16aで囲まれた空間19が形成されるこ
ととなり、この空間19にエアバッグ20を設置する。
図3、図4は、エアバッグ20をボス部11の下方に収
納した状態を示し、リング部16b上に基板状のスティ
20aを配置し、この上に起動装置20bを配置し、こ
の上にバッグ20cを展開可能に折り畳んで収納した。
以上のハンドルボス部11の下方には、前記センターフ
レーム16周囲、及び下方、エアバッグ20の周囲、及
び下方を囲むように断面凹状のカバー21を設け、該カ
バー21の先に前記したステアリングコラム5の上端部
が臨む。
【0019】ハンドル10の前記した把持部12,12
の各内側には、図2で明示したように突起部12a,1
2aを対称位置に、対称的に設け、突起部12a,12
aは対称形状をなす。突起部12a,12aは、把持部
12,12の前方部(図2の上下方向中間部の上方部)
に設け、突起部12a,12aの面積は、親指の幅と略
同じか、或いはこれより大きめに設定する。
【0020】突起部12a,12aには、親指を受ける
凹部12bを各対称的に設ける。各凹部12bの断面形
状は図5、図6に示す如くで、凹部12bの長手方向の
断面は、図5に示すように親指の長手方向に沿う方向は
長く、なだらかに前部が上傾する。凹部12bの長手方
向の軸線は、左右のものに仮想延長線が図2の上方で交
差するように、ハンドル内側方向に傾斜させた。又凹部
12bの長手方向と直交する方向の断面は、図6のよう
に、親指の腹部分を幅方向で自然に受けるように弧状の
凹部形状をなし、若干ハンドル内側に傾斜し、親指を含
む左右の手を対称的に内側に傾斜させて把持することが
できるように形成した。
【0021】以上において、ハンドル10は、図7に示
すように、左右の把持部12,12を左右の手LH,R
Hで把持し、操舵操作を行なう。左右の手LH,RHの
掌を、左右の把持部12,12の上下方向の中間部下面
に当てがい、親指F1,F1を前記した突起部12a,
12a上に臨ませ、且つ凹部12b,12bに指腹を当
て、一方、他の指F…を把持部12,12の内側面に当
て、指F…と掌とで把持部12,12を掴むように把持
する。
【0022】ところで、ハンドル10を把持した際、親
指F1,F1を突起部12a,12aに当てがって把持
部12,12を把持するので、親指、及び把持部12,
12の内側面に位置する他の指は、突起部12a,12
aに引っ掛かることとなる。従って、ハンドルの操舵操
作、即ち、ハンドルの回転操作に際し、引っ掛け手操作
することができ、又親指F1,F1を突起部12b,1
2bに押し当てて操作が行なえるので、ハンドルを軽く
握って操舵することができ、ハンドル操作が容易化す
る。この結果、ハンドル操作に伴う疲労を従来の円形ホ
イールを有する一般的なものと大差ない程度に軽減する
ことができる。更に、突起部12a,12aに親指を当
て、他の指は把持部内側面において突起部で上方への移
動を規制されるので、ハンドルに対する最適把持位置を
指定することができる。
【0023】又突起部12aには、前記したように凹部
12bを設けたので、親指のホールド性が良好であり、
前記した指によるハンドルの引っ掛けによる操舵操作、
押し当てによる操舵操作を円滑、確実に行なえる。又凹
部12bは、前記したように長手方向において上傾し、
且つ凹部の長手方向がハンドル内側を向いているので、
親指が素直に馴染んでホールド性が一層向上する。又指
腹は凹部12bで受けるので、親指の凹部への馴染み性
が良好で、操作性を一層向上させることができる。
【0024】ハンドル10は、前記したように上側連結
部13が車両の幅方向に直線状に構成したので、図1に
明示したように、ハンドルには、中央部のボス部11か
ら上方へ大きく膨出する上半部が無いこととなり、ハン
ドル上半部前方に位置する計器類3とハンドル上半部と
が運転車の視線において干渉することが無く、計器類の
視認性が向上する。
【0025】一方、ボス部11を構成するパッド18の
下方に収納されたエアバッグ20が起動し、エアバッグ
が展開、膨張した際においては、エアバッグはハンドル
10のパッド18の運転車側に膨張して膨出する。とこ
ろで図10のように、ハンドル110のボス部111の
上方が、前記した従来技術では開放されているので、エ
アバッグ20に乗員が当たった場合には、エアバッグ2
0は前方に変形する際、エアバッグ20を受ける部分が
無いここととなる。このため、エアバッグは、運転者の
当接による変形で、左右の把持部112,112間の上
方、且つ前方に開放された空間119から前方に押出さ
れ、運転者の荷重を有効に支持することができないこと
となる。
【0026】本発明では、図1に示すように、左右の把
持部12,12間を上下の連結部13,14で繋げ、エ
アバッグ20の前方は中央部のボス部11、及び上下の
連結部13,14で左右、上下が閉塞されているので、
膨張したエアバッグへの運転車からの荷重による変形
は、上下の連結部13,14で受けられることとなり、
エアバグの機能を確保することができる。従って、ハン
ドル10に設けたエアバッグ20の展開、膨張時におい
ては、図9に示すように、運転車の荷重が矢印のように
エアバッグ20に作用しても、エアバッグの必要、適切
な変形、衝撃吸収作用を果たすことができ、エアバッグ
20の機能の確保の上からも好ましい。
【0027】ところで、本発明にかかるハンドル10
は、下側連結部14をも車両の幅方向に直線上に構成し
た。これによりハンドル10の下半部は、一般的な円形
ホイール構造のように下方に大きく膨出しない。この結
果、図8に示すように運転者Dの膝Nとハンドル10の
下端部との間には大きな空間部が形成されることとな
り、座席Sからの乗降性が向上する。
【0028】ところで、以上の本発明にかかるハンドル
10は、舵角比可変式の操舵装置に用いるのに適する。
そこで、その一例を図11、及び図12で説明する。図
11は操舵装置の一例の概略を示し、ハンドル10の操
舵操作でステアリングシャフト71を回転させ、ステア
リングシャフト71の操舵入力を継手、中間軸等を介し
て舵角比可変装置72に伝達し、これをピニオン軸73
で出力し、これと噛合するラック軸74に伝達して該ラ
ック軸74を左右に移動させ、該ラック軸74の両端部
に設けたナックルアーム75,75を介して左右の操向
輪76,76を操向する。
【0029】舵角比可変装置72は、本出願人が先に提
案した特開平6−227423号で知られてり、その概
略を図12で説明する。前記したステアリングシャフト
71の操作で第1の軸77は回転し、カップリング78
の溝78aにスライダ79aを介して係合した第2の軸
79を偏心回転させる。これにより、第2の軸79と一
体に設けられた第3の軸80に、第1の軸77への操舵
入力を出力し、第3の軸80に前記したピニオン73
を、オルダム継手を介して前記ラック軸74を左右に移
動させる。これにより、ハンドル10の操舵入力角に対
して第3の軸80の出力角との関係に非線形特性を付与
し、舵角比可変とした操向輪の転舵角を得る。
【0030】ところで、第2の軸79と一体の第3の軸
80は、ケーシング81内に、図の上下方向に可動に支
持された支持部材82で支持されており、該支持部材8
2には上下に突出する支持ピン83,84を備える。下
部の支持ピン83はケーシング81に設けたスライド軸
受け85で上下可動に支持し、又上部の支持ピン84周
には雄ネジ84aを形成し、これの外周に、内周に雌ネ
ジを形成した平歯車86を螺合し、平歯車86をモータ
87の出力ピニオン87aに噛合する。ところで、モー
タ87は、下部の支持ピン83の軸端に配置した変位セ
ンサー88が発する支持部材82の移動量、即ち、支持
部材82に支持された第3の軸80の偏心信号と、車速
センサー89が発する走行速度信号とを、制御装置90
に入力し、走行速度に対応して設定された目標偏心量と
を一致させるように制御する。従って、例えば、ハンド
ル舵角に対する操向輪の転舵角を、低速時には大きく、
高速時には小さくさせることができる。
【0031】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1では、中央部に位置し、エアバッグ20
を収納するボス部11と、該ボス部11の左右に配置さ
れ、中立状態において車両の幅方向両側部に位置し、運
転者が把持する左右の把持部12,12と、左右の把持
部12,12の上下端部を夫々連結するように架設され
た上側・下側の連結部13,14と、前記したボス部1
1の下方に配設され、前記した上側・下側の連結部1
3,14とステアリングシャフトの上端部とを連結する
センターフレーム16とを備え、上側連結部13及び
側連結部14を略直線状構成し、左右の把持部12,
12及び上側・下側の連結部13,14内には芯金15
を埋装し、センターフレーム16を、ステアリングシャ
フトの上端部に取り付けられるリング部16aと、該リ
ング部16aから放射状に一体的に突出し、下端部が該
リング部16aと繋がって設けられる複数の脚片16b
とで構成し、脚片16bの上端部を、前記芯金15の上
側・下側の連結部13,14に埋装された部分に一体的
に接合した。先ず、ハンドルのボス部11に収納したエ
アバッグ20が展開、膨張時した際、上側・下側の連結
部13,14が、エアバッグ20の前面に位置すること
となる。このため、展開、膨張したエアバッグ20の前
面(車両の前方を向く面)を上側・下側の連結部13,
14で受けることができる。従って、エアバッグに対す
る乗員の衝突荷重による変形、衝撃荷重をエアバッグで
確実に支持させることができ、一般的な円形ホイール構
造のハンドルと同様にエアバッグの機能性を確保するこ
とができる。又ハンドルの上側連結部13が直線状なの
で、前方に配置される計器類に対してハンドル上半部が
視線において干渉することがなく、計器類に対して良好
な視認性を得ることができる。又上側連結部13ととに
下側連結部14を略直線状に構成したので、ハンドルの
下方部分が下方に膨出することがなく、ハンドル下部と
運転者の膝との間の間隔を大きくとることができる。従
って、座席への乗り降り、つまりは乗降性が向 上し、特
にチルト式ハンドルにおいて、ハンドルポジションを低
くした場合等における乗降性の低下を回避し、チルト式
ハンドル等において、円滑な乗降性を確保することがで
きる。
【0032】請求項2では、請求項1において、左右の
把持部12,12を、ステアリングハンドルの回転中心
を中心とするリング状に構成した。先ず、左右の把持部
12,12はステアリングハンドルの回転中心を中心と
するリング状で、上側・下側に連結部13,14を備え
るので、左右の手によるハンドルの握りがし易く、ハン
ドル操作に際し、把持した手、指の上下は上側・下側の
連結部で拘束され、手、指のハンドル内からの抜け出し
を防止し、強い把持力を要すること無くハンドルを確実
に把持することができ、操舵操作における疲労の軽減を
図ることもできる。又ハンドルの操舵操作後の戻り回転
時に手、指が把持部から抜け出すことを防止することが
できる。又ハンドルの上側連結部13が直線状なので、
前方に配置される計器類に対して良好な視認性を得るこ
とができる。
【0033】請求項3は、請求項1又は2において、左
右の把持部12,12には、その内側に突出する突起部
12a,12aを設け、各突起部12a,12aには、
凹部12b,12bが対称的に形成した。把持部12,
12を把持した状態で指を突起部12a,12aに引っ
掛けることができ、又凹部12b,12b指で押し当て
ることで押し付け操作することができ、従ってハンドル
の操作性が向上する。又突起部12a,12aを基準と
してハンドルの把持を適正な位置で行なうことができ。
従ってハンドル把持の際の基準とすることができ、ハン
ドル把持を適正に行なうことができる。更に突起部12
,12aへの前記した指の引っ掛け、凹部12b,1
2bへの押し当てで、ハンドルを操作することができる
ので、操舵操作における疲労軽減をも図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるハンドルを用いた車両の運転席
の説明的斜視図
【図2】ハンドルの正面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】図2の5−5線断面図
【図6】図2の6−6線断面図
【図7】ハンドルを手で把持した状態を示す説明図
【図8】ハンドルと運転者との関係を示す説明的側面図
【図9】エアバッグ膨張時の説明図
【図10】従来のハンドルによる課題を説明する図
【図11】車両の操舵機構の概略を示す説明図
【図12】舵角比可変装置の一例を示す縦断側面図
【符号の説明】 1…車両、 3…計器類、 10…ハンドル、 11…
ボス部、 12…把持部、 12a…突起部、 13…
上側連結部、 14…下側連結部、 15…芯金、 1
6…センターフレーム、 16a…リング部、 16b
…脚片、 20…エアバッグ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−202243(JP,A) 特開 平5−97036(JP,A) 実開 昭61−3169(JP,U) 実開 平3−64157(JP,U) 登録実用新案3000310(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 1/00 - 1/14 B60R 21/16 - 21/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に位置し、エアバッグ20を収納
    するボス部11と、該ボス部11の左右に配置され、中
    立状態において車両の幅方向両側部に位置し、運転者が
    把持する左右の把持部12,12と、左右の把持部1
    2,12の上下端部を夫々連結するように架設された上
    側・下側の連結部13,14と、前記したボス部11の
    下方に配設され、前記した上側・下側の連結部13,1
    4とステアリングシャフトの上端部とを連結するセンタ
    ーフレーム16とを備え、 前記上側連結部13及び下側連結部14を略直線状
    成し、 前記した左右の把持部12,12及び上側・下側の連結
    部13,14内には芯金15を埋装し、 前記したセンターフレーム16を、ステアリングシャフ
    トの上端部に取り付けられるリング部16aと、該リン
    グ部16aから放射状に一体的に突出し、下端部が該リ
    ング部16aと繋がって設けられる複数の脚片16bと
    で構成し、 前記した脚片16bの上端部を、前記芯金15の上側・
    下側の連結部13,14に埋装された部分に一体的に接
    合した、 ことを特徴とする車両のステアリングハンドル。
  2. 【請求項2】 前記左右の把持部12,12を、ステア
    リングハンドルの回転中心を中心とするリング状に構成
    したことを特徴とする請求項1に記載の車両のステアリ
    ングハンドル。
  3. 【請求項3】 前記左右の把持部12,12には、その
    内側に突出する突起部12a,12aを設け、各突起部
    12a,12aには、凹部12b,12bが対称的に形
    成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の車両のステアリングハンドル。
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