JP3072714B2 - 減速機構付スタータ - Google Patents

減速機構付スタータ

Info

Publication number
JP3072714B2
JP3072714B2 JP08145855A JP14585596A JP3072714B2 JP 3072714 B2 JP3072714 B2 JP 3072714B2 JP 08145855 A JP08145855 A JP 08145855A JP 14585596 A JP14585596 A JP 14585596A JP 3072714 B2 JP3072714 B2 JP 3072714B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
starter
brush holder
brush
yoke
reduction mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08145855A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09133067A (ja
Inventor
梶野  定義
和弘 山口
正巳 新美
正昇 大見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP08145855A priority Critical patent/JP3072714B2/ja
Priority to US08/694,451 priority patent/US5821662A/en
Publication of JPH09133067A publication Critical patent/JPH09133067A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3072714B2 publication Critical patent/JP3072714B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N15/00Other power-operated starting apparatus; Component parts, details, or accessories, not provided for in, or of interest apart from groups F02N5/00 - F02N13/00
    • F02N15/02Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof
    • F02N15/04Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof the gearing including disengaging toothed gears
    • F02N15/06Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof the gearing including disengaging toothed gears the toothed gears being moved by axial displacement
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K5/00Casings; Enclosures; Supports
    • H02K5/04Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
    • H02K5/14Means for supporting or protecting brushes or brush holders
    • H02K5/143Means for supporting or protecting brushes or brush holders for cooperation with commutators
    • H02K5/148Slidably supported brushes
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K9/00Arrangements for cooling or ventilating
    • H02K9/28Cooling of commutators, slip-rings or brushes e.g. by ventilating
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/13Machine starters
    • Y10T74/131Automatic

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、減速機構を有する
スタータに関し、特にブラシの冷却が可能な減速機構付
スタータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスタータモータすなわち車両用内
燃機関始動用の始動電動機では、軟磁性金属を素材とし
て形成されて回転子を囲覆する円筒状のヨークと、金属
を素材として形成されてヨークのブラシ側の開口を遮蔽
する碗状のリヤフレームと、ブラシを摺動自在に保持す
るとともに外周部がヨーク及びリヤフレームに軸方向に
挟持されるブラシホルダ(本明細書ではブラシ保持体と
もいう)とをもついわゆるブラシホルダ挟持型のスター
タモータが、例えば日本電装公開技報55−142号に
開示されている。
【0003】このブラシホルダ挟持構造を説明すると、
輪板状のブラシホルダがヨークに嵌めこまれた状態(い
わゆるインロー嵌合状態)でヨークとリヤフレームとに
挟持されており、更に詳しく説明すれば、ブラシホルダ
の両主面がヨークの径方向に形成された段差面とリアフ
レームの端面とで挟持されてブラシホルダの固定がなさ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ブラシホルダ挟持型のスタータモータのブラシホルダは
ブラシの抵抗損失による発熱や摺動摩擦熱などを放熱せ
ねばならないので、このブラシホルダの放熱性が悪い場
合には、ブラシとコンミテータとの摺接面の過熱を招く
という可能性が生じる。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、ブラシ及びコンミテータの発熱を良好に冷却する
ことができる減速機構付スタータを提供することをその
目的としてる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成によ
れば、ブラシホルダ(ブラシ保持体)が、サーフェイス
型整流子のブラシ当接面と略平行に近接配置されるとと
もに外部に突出する突出外周部を有するので、ブラシと
整流子との間で発生する熱はブラシホルダに放熱され
る。更に、ブラシホルダがヨークに接触しているので、
減速機構付スタータの電機子が高速回転する場合でも上
記熱をブラシホルダ及びヨークを通じて良好に放熱する
ことができるばかりではなく、電気的接触抵抗を低下し
てスタータの出力向上も図ることもできる。
【0007】さらに、ブラシホルダの外周部(突出外周
部)は外部に突出しているので、ブラシホルダの両主面
はヨークの開口端面及びリヤフレームの開口端面の両方
と全面的に接触可能となり、挟持性の向上及び伝熱抵抗
の低減を実現でき、更にこの突出外周部が外部空気に接
触して冷却されるので、ブラシホルダの一層の冷却性向
上を実現することができる。
【0008】本発明の第2の構成は、上記第1の構成に
おいて更に、前記ブラシホルダの突出外周部が、前記ヨ
ーク及びリヤフレームの外周面よりも径外方向へ突出し
ていることを特徴としている。本発明によれば、ブラシ
ホルダと外部空気との接触冷却面積が増加するので、摺
接摩擦により高温となるブラシを良好に冷却することが
できる。
【0009】本発明の第3の構成は、上記第2の構成に
おいて更に、前記ブラシホルダの突出外周部が、軸方向
へ貫通した穴部又は溝部を有することを特徴としてい
る。本発明によれば、冷却面積の増大の効果の他、回転
軸に固定された冷却ファンや車速やエンジン冷却ファン
が発生する軸方向空気流による冷却効果を向上すること
ができる。
【0010】本発明の第4の構成は、上記第1の構成に
おいて更に、ブラシホルダの外周側にヨーク及びリヤフ
レームの内周面又は外周面に嵌合するガイド部が形成さ
れる。このようにすれば、ガイド部が組立時にヨーク又
はリヤフレームをガイドすることができる。一例におい
て、突出外周部がガイド部を兼ねることができ、この場
合にはガイド部はヨークへの放熱向上の他、外部空気流
への放熱性も向上させる。
【0011】本発明の第5の構成は、サーフェイス型整
流子が遠心方向への風の流れを発生させるので、この風
により整流子ならびにブラシを更に効率的に冷却するこ
とができる。本発明の第6の構成は、上記第1の構成に
おいて更に、前記ブラシホルダが、前記回転子を軸受け
を介して支承する軸受け筒部を有することを特徴として
いる。本発明によれば、リヤフレームが回転軸を支承す
る必要がないのでリヤフレームを簡素化、軽量化するこ
とができる。なお、ブラシホルダ自体はエンジン振動な
どに耐えて強固にブラシを保持し、かつブラシの熱を良
好に伝熱するために、充分な厚さと剛性をもっているの
で、ブラシホルダは良好に回転軸を担持することができ
る。言い換えれば、ブラシホルダに剛性を与えてブラシ
及び回転軸の両方を良好に振動なしに保持することがで
きる。
【0012】本発明の第7の構成は、上記第1の構成に
おいて更に、前記ブラシホルダが、前記ヨーク及びリヤ
フレームの周方向所定位置に形成された位置決め部に嵌
合して前記ブラシホルダの周方向位置を決定する位置決
め部を有することを特徴としている。本構成によれば、
ブラシホルダとヨーク及びリヤフレームとの周方向の位
置決めも高精度に行うことができる。
【0013】本発明の第8の構成は、上記第1の構成に
おいて更に、前記ブラシホルダが、前記リヤフレームと
前記ヨークとを締結するスルーボルトが貫通する貫通孔
を有することを特徴としている。本構成によれば、ブラ
シホルダに形成された貫通孔がブラシホルダの周方向の
位置決め部をなすとともに、エンジン振動や樹脂製のリ
ヤフレームと金属製のブラシホルダ及びヨークとの熱膨
張率の差などにより万一、上記スルーボルトが緩んで
も、ブラシホルダがヨークやリヤフレームに対して径方
向又は周方向に相対変位するのが防止できる。
【0014】本発明の第9の構成は、上記第1の構成に
おいて更に、前記ブラシホルダが、金属鋳造物もしくは
曲げ加工済の金属打ち抜き板からなることを特徴として
いる。本構成によれば、ブラシホルダの製造が簡単とな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の好適な態様を以下の実施
例に基づいて説明する。
【0016】
【実施例】
(実施例1)次に、本発明のスタータを図1ないし図1
7に示す一実施例に基づき説明する。スタータは、エン
ジンに配設されたリングギヤ100に噛み合うピニオン
200や遊星歯車機構300を内包するハウジング40
0と、モータ500と、マグネットスイッチ600を内
包するエンドフレーム700とに大別される。また、ス
タータの内部では、ハウジング400とモータ500と
の間がモータ隔壁800によって区画され、モータ50
0とエンドフレーム700との間がブラシ保持部材90
0によって区画されている。
【0017】〔ピニオン200の説明〕図1または図2
に示すように、ピニオン200には、エンジンのリング
ギヤ100に噛合するピニオンギヤ210が形成されて
いる。ピニオンギヤ210の内周面には、出力軸220
に形成されたヘリカルスプライン221に嵌まり合うピ
ニオンヘリカルスプライン211が形成されている。
【0018】ピニオンギヤ210の反リングギヤ側に
は、ピニオンギヤ210の外径寸法よりも大径なフラン
ジ213が環状に形成されている。このフランジ213
の外周には、全周に亘ってピニオンギヤ210の外歯枚
数以上の凹凸214が形成されている。この凹凸214
は、後述するピニオン回転規制部材230の規制爪23
1が嵌まり合うためのものである。ワッシャ215は、
ピニオンギヤ210の後端に形成した円環部216を外
周側へ曲げ込むことにより、フランジ213の後面にお
いて回転自在で、且つ軸方向へ抜けない構造としてい
る。
【0019】一方、ピニオンギヤ210は、圧縮コイル
バネよりなるリターンスプリング240により、常に出
力軸220の後方へ付勢されている。リターンスプリン
グ240は、直接ピニオンギヤ210を付勢するのでは
なく、本実施例では、ハウジング400の開口部410
を開閉する後述するシャッタ420のリング体421を
介してピニオンギヤ210を付勢する。
【0020】〔ピニオン回転規制部材230の説明〕回
転規制部232の一端には、ピニオンギヤ210のフラ
ンジ213に形成された多数の凹凸214に嵌まり合う
軸方向にのびる規制部をなす規制爪231が設けられて
いる。この規制爪231は、ピニオンギヤ210の凹凸
214に嵌合するとともに、規制爪231の剛性を向上
するために、軸方向に長く形成されるとともに、径方向
内側に折り曲げられ、断面L字状に形成されている。
(棒状となっている) ピニオン回転規制部材230の作動を説明する。紐状部
材680は、マグネットスイッチ600の作動を規制爪
231に伝達する伝達手段で、マグネットスイッチ60
0の作動によって、回転規制部232を下方へ引き、規
制爪231と、ピニオンギヤ210のフランジ213の
凹凸214とを係合させる。その際、復帰バネ部233
の一端部236が、位置の規制のための規制棚362に
当接されており、復帰バネ部233がたわむこととな
る。規制爪231がピニオンギヤ210の凹凸214に
係合しているので、モータ500のアーマチャシャフト
510及び遊星歯車機構300を介して、ピニオンギヤ
210を回転させようとすると、ピニオンギヤ210が
出力軸220のヘリカルスプライン221に沿って、前
進する。ピニオンギヤ210が、リングギヤ100に当
接し、ピニオンギヤ210の前進が防止されると、出力
軸210の更なる回動力により、ピニオン回転規制部材
230自身がたわんで、ピニオンギヤ210がわずかに
回動し、リングギヤ100に噛み合う。そして、ピニオ
ンギヤ210が前進すると、規制爪231が凹凸214
から外れ、規制爪231がピニオンギヤ210のフラン
ジ213の後方に落ち込み、規制爪231の前端がワッ
シャ215の後面に当たり、ピニオンギヤ210のエン
ジンのリングギヤ100の回転を受けて後退するのを防
ぐ。
【0021】〔ピニオン係止リング250の説明〕ピニ
オン係止リング250は、出力軸220の周囲に形成さ
れた断面矩形の環状溝内に固定されている。このピニオ
ン係止リング250は、断面矩形の鋼材を丸め加工して
形成したもので、両端のそれぞれには、略S字状の凹凸
251(係合手段の一例)が形成され、一方の凸部が他
方の凹部に係合し、他方の凸部が一方の凹部に係合して
いる。
【0022】〔遊星歯車機構300の説明〕遊星歯車機
構300は、図1に示すように、後述するモータ500
の回転数を減速して、モータ500の出力トルクを増大
する減速手段である。遊星歯車機構300は、モータ5
00のアーマチャシャフト510(後述する)の前側外
周に形成されたサンギヤ310と、このサンギヤ310
に噛合し、このサンギヤ310の周囲で回転する複数の
プラネタリーギヤ320と、このプラネタリーギヤ32
0をサンギヤ310の周囲で回転自在に支持し、出力軸
220と一体形成されたプラネットキャリア330と、
プラネタリーギヤ320の外周においてプラネタリーギ
ヤ320と噛合する筒状で、かつ樹脂からなるインター
ナルギヤ340とからなる。
【0023】〔オーバーランニングクラッチ350の説
明〕オーバーランニングクラッチ350は、インターナ
ルギヤ340を、一方向のみ(エンジンの回転を受けて
回転する方向のみ)回転可能に支持されている。オーバ
ーランニングクラッチ350は、インターナルギヤ34
0の前側に一体成形された第1の円筒部をなすクラッチ
アウタ351と、遊星歯車機構300の前方を覆う固定
側をなすセンターブラケット360の後面に形成され、
クラッチアウタ351の内周と対抗して配置された第2
の円筒部をなす環状のクラッチインナ352と、クラッ
チアウタ351の内周面に傾斜して形成されたローラ収
納部351aに収納されるローラ353とを有してい
る。
【0024】〔センターブラケット360の説明〕セン
ターブラケット360は、ハウジング400の後側の内
部に配置されている。ハウジング400とセンターブラ
ケット360とは、一端がハウジング400に係止さ
れ、他端がセンターブラケット360に係止されたリン
グバネ390によって連結され、オーバーランニングク
ラッチ350を構造するクラッチインナ352の受ける
回転反力をリングバネ390で吸収し、反力が直接ハウ
ジング400に伝わらないように設けられている。
【0025】〔プラネットキャリア330の説明〕プラ
ネットキャリア330は、後端に、プラネタリーギヤ3
20を支持するために径方向に伸びるフランジ形突出部
331を備える。このフランジ形突出部331には、後
方に伸びるピン332が固定されており、このピン33
2がメタル軸受333を介してプラネタリーギヤ320
を回転自在に支持している。
【0026】また、プラネットキャリア330は、前側
端部がハウジング400の前端内部に固定されたハウジ
ング軸受440と、センターブラケット360の内周の
内側筒部365内に固定されたセンターブラケット軸受
370とによって、回転自在に支持されている。このプ
ラネットキャリア330は、内側筒部365の前端位置
に環状溝334を備え、この環状溝334には、止め輪
335が嵌め合わされている。この止め輪335と内側
筒部365の前端との間には、プラネットキャリア33
0に対して回転自在に装着されたワッシャ336が設け
られており、止め輪335がワッシャ336を介して内
側筒部365の前端に当接することにより、プラネット
キャリア330が後方に移動することが規制される。ま
た、プラネットキャリア330の後側を支持するセンタ
ーブラケット軸受370の後端は、内側筒部365の後
端と、フランジ形突出部331との間に挟まれるフラン
ジ部371を備え、フランジ形突出部331がフランジ
部371を介して内側筒部365の後端に当接すること
により、プラネットキャリア330が前方に移動するこ
とが規制される。
【0027】なお、プラネットキャリア330の後面に
は、軸方向に伸びる凹部337を備え、この凹部337
内に配置されるプラネットキャリア軸受380を介して
アーマチャシャフト510の前端を回転自在に支持して
いる。 〔ハウジング400の説明〕ハウジング400は、図3
または図4に示すように、ハウジング400の前端内部
に固定されたハウジング軸受440で出力軸220を軸
受するとともに、開口部410からの雨水等の進入を極
力低減するために、開口部410の下部においてハウジ
ング400とピニオンギヤ210の外径との隙間を極力
小さくする突出部をなす遮水壁460を備えている(図
1または図3の参照)。また、ハウジング400の前端
の下部には、軸方向に伸びる2つのスライド溝450が
設けられ、このスライド溝450に後述するシャッタ4
20が配設される。
【0028】〔シャッタ420の説明〕シャッタ420
は、樹脂性部材(例えばナイロン)からなり、図5ない
し図8に示すように、出力軸220の周囲に装着され、
リターンスプリング240とピニオンギヤ210との間
に挟持されるリング体421と、ハウジング400の開
口部410を開閉する遮水部422とからなる。遮水部
422は、図4に示すように、ハウジング400の前端
の下部に形成された軸方向へ伸びる2つのスライド溝4
50に両側から嵌まり合うように曲折して設けられてい
る。これによって、遮水部422は、リング体421と
ともにハウジング400に対して軸方向のみ移動可能と
される。なお、シャッタ420とピニオンギヤ210と
の間にはワッシャ480が配設されている。
【0029】シャッタ420の作動は、スタータが起動
してピニオンギヤ210が出力軸220に沿って前方へ
移動すると、リング体421がピニオンギヤ210とも
に前方へ移動する。すると、リング体421と一体の遮
水部422が前方へ移動し、ハウジング400の開口部
410を開く(図8参照)。スタータの作動が停止して
ピニオンギヤ210が出力軸220に沿って後方へ移動
すると、リング体421もピニオンギヤ210とともに
後方へ移動する。すると、リング体421と一体の遮水
部422も後方へ移動し、ハウジング400の開口部4
10を閉じる。この結果、開閉手段をなすシャッタ42
0は、スタータの非作動時には、リングギヤ100の遠
心力等によって飛散する雨水等が遮水部422によって
ハウジング400内に進入するのを防ぐ。
【0030】リターンスプリング240がピニオンギヤ
210を直接付勢する構造を採用すると、リターンスプ
リング240にピニオンギヤ210の回転が伝わり、リ
ターンスプリング240が回転力を受けて広がる。この
ため、従来では、ピニオンギヤ210の回転をリターン
スプリング240に伝えないための回転規制部材(例え
ば、ワッシャ)をピニオンギヤ210とリターンスプリ
ング240との間に装着する必要が生じる。しかるに、
本実施例では、シャッタ420のリング体421を利用
してピニオンギヤ210の回転をリターンスプリング2
40に伝えない構造を採用するため、回転規制部材を用
いる必要がなく、従来に比較して部品点数を低減するこ
とができるとともに、組付性が向上する。
【0031】なお、出力軸220の後側にはテーパ部2
22が形成されており、このテーパ部222にピニオン
ヘリカルスプライン211が当接することにより、ピニ
オンギヤ210がテーパ部222より後方へ移動できな
いようになっている。また、出力軸220の前側には、
ピニオン係止リング250が装着され、ピニオンギヤ2
10がピニオン係止リング250より前方へ移動できな
いようになっている。
【0032】なお、図1に示すように、スタータの非作
動時、ピニオンギヤ210の前端面210aは、ハウジ
ング400の遮水壁460の前端面460aより、リン
グギヤ100側に突出せず、図8に示すように、スター
タの作動時、ピニオンギヤ210のフランジ213は、
遮水壁460の後端面460bとは当接せず、リングギ
ヤ100にピニオンギヤ210が噛み合う。このように
すれば、さらに、リングギヤ100の遠心力等により飛
散する雨水等がハウジング400内に直接侵入すること
を防止できる。
【0033】なお、ハウジング400とピニオン210
との間の隙間からハウジング内に一部侵入した水は、図
示しない水抜き孔からハウジング400の外部に排出さ
れる。 〔シール部材430の説明〕シール部材430は、図9
および図10に示すように、端面に環状溝430aが配
設され、この環状溝430aに、リターンスプリング2
40の一端が配置される。このシール部材430は、出
力軸220の周囲をシールするもので、ハウジング40
0の開口部410より進入した雨水や塵等が、ハウジン
グ400の前端のハウジング軸受440へ進入するのを
阻止している。
【0034】〔モータ500の説明〕モータ500は、
ヨーク501、モータ隔壁800、後述するブラシ保持
部材900に囲まれて構成される。なお、モータ隔壁8
00は、センターブラケット360との間で遊星歯車機
構300を収納するもので、遊星歯車機構300内の潤
滑油がモータ500に進入するのを防ぐ役目も果たす。
【0035】モータ500は、図1に示すように、アー
マチャシャフト510、このアーマチャシャフト510
に固定されて一体に回転する電機子鉄心520および電
機子コイル530から構成されるアーマチュア540
(図11参照)と、アーマチュア540を回転させる固
定磁極550とから構成され、固定磁極550はヨーク
501の内周に固定される。
【0036】〔アーマチャシャフト510の説明〕アー
マチャシャフト510は、プラネットキャリア330の
後内部のプラネットキャリア軸受380、およびブラシ
保持部材900の内周に固着されたブラシ保持部材軸受
564によって回転自在に支持される。このアーマチャ
シャフト510の前端は、遊星歯車機構300の内側に
挿通されるとともに、上述のように、アーマチャシャフ
ト510の前端外周には遊星歯車機構300のサンギヤ
310が形成されている。
【0037】〔電機子コイル530の説明〕電機子コイ
ル530は、本実施例では複数(例えば25本)の上層
コイルバー531と、この上層コイルバー531と同数
の下層コイルバー532とを用い、それぞれの上層コイ
ルバー531と下層コイルバー532とを径方向に積層
した2層巻コイルを採用する。そして、各上層コイルバ
ー531と各下層コイルバー532とを組み合わせ、各
上層コイルバー531の端部と各下層コイルバー532
の端部とを電気的に接続して環状のコイルを構成してい
る。
【0038】〔上層コイルバー531の説明〕上層コイ
ルバー531は、導電性に優れた材質(例えば銅)より
なり、固定磁極550に対して平行に伸び、スロット5
24の外周側に保持される上層コイル辺533と、この
上層コイル辺533の両端から内側に曲折され、アーマ
チャシャフト510の軸方向に対して垂直方向に伸びる
2つの上層コイル端534とを備える。なお、上層コイ
ル辺533および2つの上層コイル端534は、冷間鍛
造によって一体成形したものであっても、プレスであっ
てコ字状に曲折して形成したものであっても、別部品で
形成した上層コイル辺533と2つの上層コイル端53
4とを溶接等の接合技術で接合して形成したものであっ
ても良い。
【0039】〔下層コイルバー532の説明〕下層コイ
ルバー532は、上層コイルバー531と同様、電動性
に優れた材質(例えば銅)よりなり、固定磁極550に
対して平行に伸び、スロット524の内側に保持される
上層コイル辺536と、この下層コイル辺536の両端
から内側に曲折され、シャフト510の軸方向に対して
垂直方向に伸びる2つの下層コイル端537とを備え
る。なお、下層コイル辺536および2つの下層コイル
端537は、上層コイルバー531と同様、冷間鍛造に
よって一体成形したものであっても、プレスによってコ
字状に曲折して形成したものであっても、別部品で形成
した下層コイル辺536と2つの下層コイル端537と
を溶接等の接合技術で接合して形成したものであっても
良い。
【0040】なお、各上層コイル端534と各下層コイ
ル端537との絶縁は、絶縁スペーサ560によって確
保され、各下層コイル端537と電機子鉄心520との
絶縁は、樹脂製(例えばナイロンやフェノール樹脂)の
絶縁リング590によって確保される。また、2つの上
層コイル端534の内周端部には、軸方向に伸びる上層
内部延長部538を備える。この上層内部延長部538
の内周面は、後述する下層コイルバー532の内端に設
けられた下層内部延長部539の外周に重ね合わされ、
溶接等の接合技術で電気的、且つ機械的に接続される。
また、上層内部延長部538の外周面は、アーマチャシ
ャフト510に圧入固定された固定部材570の外周環
状部571の内面に、絶縁キャップ580を介して当接
する。
【0041】このアーマチャ540においては、電機子
コイル530を構成する上層コイルバー531の両端の
上層コイル端534、および下層コイルバー532の両
端の下層コイル端537が、それぞれアーマチャシャフ
ト510の軸方向に対して、垂直に設けられている。な
お、上層コイル端534の形状は、図12に示すよう
に、形状が径方向に向かって拡がって設けられるととも
に、各上層コイル端534の周方向の間隔が内周から外
周にわたってほぼ一定に設けられている。このため、ブ
ラシ910と当接する上層コイル端534とブラシ91
0との接触面積が大変大きくなる。この結果、ブラシ9
10の熱がアーマチュアコイルに伝わり易くなり、ブラ
シ910の温度を大変低く抑えることができる。なお、
図12は、上層コイル端534の形状を分かりやすく説
明するためのものであって、上層コイル端534の個数
は図20のスロット524の個数と一致していない。
【0042】ブラシ910と当接する各上層コイル端5
34の間には、隙間による空間溝535が形成され、こ
の空間溝535は、図12に示すように、外径側に向か
うにしたがって回転方向に対して後退する略渦巻き状に
形成されている。このように空間溝535を傾斜させる
ことにより、ブラシ910は回転速度(周速)が遅い上
層コイル端534の径方向内側から回転速度が速い径方
向外側へ順次当接することになる。この結果、上層コイ
ル端534に摺接するブラシ910が上層コイル端53
4でジャンピングするのを防ぐことができる。
【0043】各上層コイル端534の間の空間溝535
は、ブラシ910と上層コイル端534との摺動面を冷
却する冷却ファンの役目を果たし、アーマチュアコイル
530が回転すると、空間溝535による遠心風が内径
側から外径側に向けて生じる。そして、ブラシ910と
当接する各上層コイル端534の各空間溝535の回転
によって生じる遠心風が、ブラシ910と上層コイル端
534との摺接による発熱の冷却、およびブラシ粉の外
部排出に利用される。
【0044】〔固定磁極550の説明〕固定磁極550
は、固定磁極550の内周に配置される固定スリ−ブ5
53によって、ヨーク501の内部に固定され、本実施
例では永久磁石を用いたものであるが、永久磁石の代わ
りに通電によって磁力を発生するコイルを用いても良
い。
【0045】〔マグネットスイッチ600の説明〕マグ
ネットスイッチ600は、図1に示すように、後述する
ブラシ保持体900に保持されて、後述するエンドフレ
ーム700内に配置され、アーマチャシャフト510に
対して略垂直方向になるように固定されている。マグネ
ットスイッチ600は、通電によって、プランジャ61
0を上方へ駆動し、プランジャ610と一体に移動する
をつの接点(下側可動接点611と上側可動接点61
2)を、順次、端子ボルト620の頭部621および固
定接点630の当接部631に当接させるものである。
なお、端子ボルト620には、図示されないバッテリケ
ーブルが接続されている。
【0046】プランジャ610の上側には、プランジャ
610の上方へ伸びるプランジャシャフト615が固定
されている。このプランジャシャフト615は、ステー
ショナリコア642の中央に設けられた貫通穴から上方
に突出している。このプランジャシャフト615のステ
ーショナリコア642の上側には、上側可動接点612
がプランジャシャフト615に沿って上下方向に摺動自
在に挿通されている。この上側可動接点612は、図1
3に示すように、プランジャシャフト615の上端に取
り付けられた止め輪616によって、プランジャシャフ
ト615の上端より上方に移動しないように規制されて
いる。この結果、上側可動接点612は、止め輪616
とステーショナリコア642の間においてプランジャシ
ャフト615に沿って上下方向に摺動自在とされてい
る。なお、上側可動接点612は、プランジャシャフト
615の取り付けられた板バネよりなる接点圧スプリン
グ670によって、常に上方へ付勢されている。
【0047】上側可動接点612は、銅など導電製に優
れた金属よりなり、上側可動接点612の両端が上側に
移動した際、固定接点630に設けられた2つの当接部
631に当接する。また、上側可動接点612には、一
対のブラシ910の各リード線910aが、カシメや溶
接等によって、電気的、且つ機械的に固定されている。
さらに、上側可動接点612の溝部には、複数(本実施
例では2つ)の制限手段をなす抵抗体617の端部が、
挿入され、電気的、且つ機械的に固定されている。
【0048】なお、上側可動接点612には、ブラシ9
10の各リード線910aが、カシメや溶接等によって
電気的、且つ機械的に固定されているが、上側可動接点
612とブラシ910の各リード線910aとを一体形
成しても良い。抵抗体617は、スタータの起動初期時
に、モータ500の回転を低速回転させるためのもの
で、抵抗値の大きな金属線を複数巻いて構成されてい
る。抵抗体617の他端には、端子ボルト620の頭部
621の下側に位置する下側可動接点611がカシメ等
によって固定されている。
【0049】下側可動接点611は、銅など導電性に優
れた金属よりなり、マグネットスイッチ600が停止し
て、プランジャ610が下方に位置する際にステーショ
ナリコア642の上面に当接し、抵抗体617がプラン
ジャシャフト615の移動に伴って上方に移動する際、
上側可動接点612が固定接点630の当接部631に
当接する前に、端子ボルト620の頭部621に当接す
るように設けられている。
【0050】〔エンドフレーム700の説明〕エンドフ
レーム700は、図14に示すように、樹脂製(例えば
フェノール樹脂)のマグネットスイッチカバーで、内部
にマグネットスイッチ600を収容する。エンドフレー
ム700の後面には、ブラシ910を前方へ付勢する圧
縮コイルバネ914を保持するバネ保持柱710が、ブ
ラシ910の位置に応じて前方に突出して設けられてい
る。
【0051】〔ブラシ保持体900の説明〕ブラシ保持
体(ブラシホルダ)900は、軟鋼からなるヨーク50
1と樹脂からなるエンドフレーム(リヤフレーム)70
0との間に嵌合ガイド(ガイド部)902、903をも
って鋏込み固定されている。ブラシ保持体900は、ヨ
ーク501及びエンドフレーム700を中継支持すると
ともに外周をヨーク501の外周面よりも径外方向へ突
出、露出している。ブラシ保持体900は、ヨーク50
1の内部とエンドフレーム700の内部とを区画し、ア
ーマチャシャフト510の後端をブラシ保持体軸受56
4を介して回転自在に支持する機能の他、ブラシ保持機
能、マグネットスイッチ600を保持する機能、および
紐状部材680を案内する滑車690を保持する機能を
奏する。なお、ブラシ保持体900は、紐状部材680
が通る穴部(図示せず)を有している。
【0052】ブラシ保持体900は、嵌合ガイド90
2、903を含めアルミニウム等の金属を鋳造技術によ
って一体成形した隔壁からなり、図15および図16に
示すように、ブラシ910を軸方向に保持するブラシ保
持穴911、912を複数(本実施例では上側に2つ、
下側に2つ)備える。上側のブラシ保持穴911は、プ
ラス電圧を受けるブラシ910を保持する穴で、この上
側のブラシ保持穴911は、樹脂製(例えばナイロン、
フェノール樹脂)の絶縁筒913を介してブラシ910
を保持する。また、下側のブラシ保持穴912は、アー
ス接地されるブラシ910を保持する穴で、この下側の
ブラシ保持穴912はブラシ910を直接保持する。
【0053】また、ブラシ保持体900はアーマチャの
上層コイル端534と略平行で、かつ、近接して配置さ
れている。このように、ブラシ保持体900によって、
ブラシ910を保持させることにより、スタータに独立
したブラシホルダを設ける必要がない。このため、スタ
ータの部品点数を低減し、組付工数を低減することがで
きる。
【0054】また、ブラシ910は、圧縮コイルバネ9
14によって、前端面が電機子コイル530の後側の上
層コイル端534の後面に付勢される。 〔実施例の作動〕次に、上記スタータの作動を図17
(a)ないし(c)の電気回路図に従い、説明する。
【0055】乗員によって、キースイッチ10がスター
タ位置に設定されると、バッテリ20から、マグネット
スイッチ600の吸引コイル650に通電される。吸引
コイル650が通電されると、吸引コイル650の発生
する磁力にプランジャ610が引き寄せられ、プランジ
ャ610が下方位置から上方へ上昇する。プランジャ6
10が上昇を開始すると、プランジャシャフト615の
上昇に伴って上側可動接点612および下側可動接点6
11が上昇するとともに、紐状部材680の後端も上方
に上昇する。紐状部材680の後端が上昇すると、紐状
部材680の前端は下方に引かれ、ピニオン回転規制部
材230が下降する。ピニオン回転規制部材230の下
降によって、規制爪231がピニオンギヤ210の外周
の凹凸214に嵌まり合う時点で、下側可動接点611
が端子ボルト620の頭部621に当接する(図17
(a)参照)。端子ボルト620には、バッテリ20り
電圧が印加されており、端子ボルト620の電圧が、下
側可動接点611→抵抗体617→上側可動接点612
→リード線910aを介して上側のブラシ910に伝え
られる。つまり、抵抗体617を介した低電圧が上側の
ブラシ910を介して電機子コイル530に伝えられ
る。そして、下側のブラシ910は、ブラシ保持体90
0を介して常にアース接地されているため、各上層コイ
ルバー531と各下層コイルバー532とを組み合わせ
てコイル状に構成された電機子コイル530が低電圧で
通電される。すると、電機子コイル530が比較的弱い
磁力を発生し、この磁力が固定磁極550の磁力に作用
(吸着あるいは反発)して、アーマチャ540が低速回
転する。
【0056】アーマチャシャフト510が回転すると、
遊星歯車機構300のプラネタリーギヤ320が、アー
マチャシャフト510の前端のサンギヤ310によって
回転駆動される。プラネタリーギヤ320がプラネット
キャリア330を介してリングギヤ100を回転駆動す
る方向の回転トルクをインターナルギヤ340に与える
場合は、オーバーランニングクラッチ350の作動によ
って、インターナルギヤ340の回転が規制される。つ
まり、インターナルギヤ340は回転しないため、プラ
ネタリーギヤ320の回転によって、プラネットキャリ
ア330が減速回転する。プラネットキャリア330が
回転すると、ピニオンギヤ210も回転しようとする
が、ピニオンギヤ210はピニオン回転規制部材230
によって回転が規制されているため、ピニオンギヤ21
0は出力軸220のヘリカルスプライン221に沿って
前進する。
【0057】ピニオンギヤ210の前進に伴い、シャッ
タ420も前進し、ハウジング400の開口部410を
開く。そして、ピニオンギヤ210の前進によって、ピ
ニオンギヤ210がエンジンのリングギヤ1和和に完全
に噛合し、その後、ピニオン係止リング250に当接す
る。また、ピニオンギヤ210が前進すると、規制爪2
31がピニオンギヤ210の凹凸214から外れ、その
後、規制爪231の前端が、ピニオンギヤ210の後面
に設けられたワッシャ215の後側に落ち込む。
【0058】一方、ピニオンギヤ210が前進した状態
で、上側可動接点612が固定接点630の当接部63
1に当接する。すると、端子ボルト620のバッテリ電
圧が、上側可動接点612→リード線910aを介して
直接上側のブラシ910に伝えられる。つまり、各上層
コイルバー531および各下層コイルバー532よりな
る電機子コイル530に高い電流が流れ、電機子コイル
530が強い磁力を発生し、アーマチャ540を高速回
転する。
【0059】アーマチャシャフト510の回転は、遊星
歯車機構300によって減速されて回転トルクが増大
し、プラネットキャリア330を回転駆動する。このと
き、ピニオンギヤ210は、前端がピニオン係止リング
250に当接して、プラネットキャリア330と一体に
回転する。そして、ピニオンギヤ210は、エンジンの
リングギヤ100に噛合しているため、ピニオンギヤ2
10は、リングギヤ100を回転駆動して、エンジンの
出力軸を回転駆動する。
【0060】次に、エンジンが始動し、エンジンのリン
グギヤ100がピニオンギヤ210の回転よりも速く回
転すると、ヘリカルスプラインの作用によって、ピニオ
ンギヤ210に後退力が生じる。しかるに、ピニオンギ
ヤ210の後方に落ち込んだ回転規制爪231によっ
て、ピニオンギヤ210の後退が阻止され、ピニオンギ
ヤ210の早期離脱を防止して、エンジンを確実に始動
することができる(図17(b)参照)。
【0061】この時、整流子として作用する上層コイル
端534が遠心ファンとして作用して遠心風が生じるこ
とにより、整流子として作用する上層コイル端534と
ブラシ910との摺動部分の温度を低く保つことができ
る。また、エンジンの始動によって、エンジンのリング
ギヤ100がピニオンギヤ210の回転よりも速く回転
されると、リングギヤ100の回転によってピニオンギ
ヤ210が回転駆動される。すると、リングギヤ100
からピニオンギヤ210に伝えられた回転トルクは、プ
ラネットキャリア330を介してプラネタリーギヤ32
0を支持するピン332に伝えられる。つまり、プラネ
ットキャリア330によってプラネタリーギヤ320が
駆動される。すると、インターナルギヤ340には、エ
ンジン始動時とは逆回転のトルクがかかるため、オーバ
ーランニングクラッチ350がリングギヤ100の回転
を許す。つまり、インターナルギヤ340にエンジン始
動時とは逆回転のトルクがかかると、オーバーランニン
グクラッチ350のローラ353が、クラッチインナ3
52の凹部355の外側へ離脱し、インターナルギヤ3
40の回転が可能になる。
【0062】つまり、エンジンが始動して、エンジンの
リングギヤ100がピニオンギヤ210を回転駆動する
相対回転は、オーバーランニングクラッチ350で吸収
され、エンジンによってアーマチャ540が回転駆動さ
れることがない。エンジンが始動すると、乗員によって
キースイッチ10がスタータ位置から外され、マグネッ
トスイッチ600の吸引コイル650への通電が停止さ
れる。吸引コイル650の通電が停止されると、プラン
ジャ610が圧縮コイルバネ660の作用によって、下
方に戻される。
【0063】すると、上側可動接点612が固定接点6
30の当接部631から離れるとともに、その後下側可
動接点611も端子ボルト620の頭部621から離
れ、上側のブラシ910への通電が停止する。また、プ
ランジャ610が下方に戻されると、ピニオン回転規制
部材230の復帰バネ部236の作用によって、ピニオ
ン回転規制部材230が上方に復帰し、規制爪231が
ピニオンギヤ210の後方から離脱する。すると、ピニ
オンギヤ210は、戻しバネ240の作用によって後方
に戻され、ピニオンギヤ210とエンジンのリングギヤ
100との噛み合いが外れるとともに、ピニオンギヤ2
10の後端が出力軸220のフランジ形突出部222に
当接する。つまり、ピニオンギヤ210が、スタータの
始動前に戻される(図17(c)参照)。
【0064】さらに、プランジャ610が下方に戻され
ることにより、下側可動接点611が、マグネットスイ
ッチ600のステーショナリコア642の上面に当接
し、上側のブラシ910のリード線が、上側可動接点6
12→抵抗体617→下側可動接点611→ステーショ
ナリコア642→マグネットスイッチカバー640→ブ
ラシ保持体900の順に導通する。つまり、上側のブラ
シ910と下側のブラシ910とが、ブラシ保持体90
0を介して短絡する。一方、アーマチャ540の惰性回
転により電機子コイル530には、起電力が生じる。そ
して、この起電力が、上側のブラシ910、ブラシ保持
体900、下側のブラシ910を介して短絡するため、
アーマチャ540の惰性回転に制動力が与えられる。こ
の結果、アーマチャ540は急速に停止する。
【0065】以下、本実施例の特徴部分を更に詳細に説
明する。ブラシ保持体900は、アルミダイキャストで
形成されており、ヨーク501とエンドフレーム700
の間に鋏み込み固定されてヨーク501及びエンドフレ
ーム700を中継支持している。ブラシ保持体900
は、それぞれ軸方向に突出する円筒形状の嵌合ガイド9
02、903を有しており、嵌合ガイド902、903
はヨーク501及びエンドフレーム700の開口に嵌入
し、嵌合ガイド902、903の外周面はヨーク501
及びエンドフレーム700の外周面に接している。この
ようにすれば、ヨーク501及びエンドフレーム700
の両端面のインロー切削加工を廃止することができる。
また、ヨーク501及びエンドフレーム700の両端面
及びそれらに隣接する内周面をほとんど全周にわたって
ブラシ保持体900と接触させることができるので、伝
熱冷却性の向上、面圧の低下、がたの低減が可能とな
る。特に、エンドフレーム700の受圧面を充分確保で
き、エンドフレーム700の周壁部をいたずらに厚肉化
することなく樹脂化することが可能となった。
【0066】また、ブラシ保持体900が上層コイル端
534に略平行で近接しているとともに、ブラシ保持体
900の外周部がヨーク501(スタータ)の外部に突
出、露出する突出外周部901(図15参照)となって
いる。これにより、ブラシ910の熱及びブラシ910
と接する電機子上層コイル端534の熱をブラシ保持体
900を介してスタータ外部の空気に放熱することがで
き、ブラシ910の熱劣化及び電機子コイル端534の
絶縁ワニスの絶縁劣化を防止することができる。 更
に、嵌合ガイド部902、903は、各部材の径方向の
位置合わせ(芯出し)を容易とする。更に、上層コイル
端534間の溝535によって発生する遠心風によって
も、ブラシ910ならびに上層コイル端534の熱を確
実に奪うことができる。
【0067】(変形態様)以下、上記ブラシ保持体90
0の変形態様を図18〜図24を参照して説明する。図
18に示すブラシ保持体900aは、図15に示すブラ
シ保持体900に比べて突出外周部901aが遠心方向
に長く突出しており、そしてこの突出外周部901aに
長穴905及び溝906が形成され、これにより、これ
ら長穴905及び溝906を冷却空気流が軸方向に流通
可能となっている。このようにすれば、ブラシ保持体9
00の冷却性が簡単に向上する。
【0068】図19に示すブラシ保持体900bは、図
15に示すブラシ保持体900に比べてヨーク501及
びエンドフレーム700の内周面より内径側の部分全部
を図14の嵌合ガイド部902、903と同じ幅だけ厚
肉化したものであり、実施例1と同じ効果を奏すること
ができる。902b、903bはヨーク501及びエン
ドフレーム700の内周面に接する外周面である。
【0069】図20に示すブラシ保持体900cは、図
15に示すブラシ保持体900に比べて嵌合ガイド部9
02c、903cをヨーク501及びエンドフレーム7
00の外周側に配設した点が異なっている。したがっ
て、嵌合ガイド部902c、903cの内周面はヨーク
501及びエンドフレーム700の外周面に接してい
る。このようにすれば、嵌合ガイド部902c、903
cはスタータ外部の空気に放熱することができ、ブラシ
保持体900の冷却性が一層向上する。
【0070】図21に示すブラシ保持体900dは、図
15に示すブラシ保持体900に比べて嵌合ガイド部9
02d、903dを板状のブラシ保持体900の軸方向
への打ち出しにより形成するものである。このようにす
れば、ブラシ保持体900を板金加工により作製するこ
とができ、鋳造を省略することができる。902dは突
出外周部である。
【0071】図22に示すブラシ保持体900eは、図
15に示すブラシ保持体900に比べて嵌合ガイド部9
02e、903eを板状のブラシ保持体900の軸方向
への切り曲げにより形成するものである。このようにす
れば、ブラシ保持体900を板金加工により作製するこ
とができ、鋳造を省略することができる。901eは突
出外周部である。
【0072】図23に示すブラシ保持体900dは、図
20に示すブラシ保持体900cに比べて位置決め穴
(位置決め部)904fを形成したものである。この位
置決め穴904fには、ヨーク501aの開口端から軸
方向に突出する位置決め突起(位置決め部)904f
と、エンドフレーム700aから軸方向に突出する位置
決め突起704fとが嵌入されている。このようにすれ
ば、簡単な構成でブラシ保持体900の周方向の位置決
めができる。
【0073】図24に示すブラシ保持体900gは、図
15に示す嵌合ガイド部902を周方向に所定幅を有す
る部分円筒とした嵌合ガイド部902gとし、この嵌合
ガイド部902gを互いに隣接する永久磁石550、5
50の隙間に嵌め込んだものである。このようにすれ
ば、嵌合ガイド部(位置決め部)902gによりブラシ
保持体900の径方向及び周方向の位置決めを容易に行
うことができる。
【0074】(実施例2)他の実施例を図25を参照し
て説明する。1sは樹脂から成るエンドフレーム(リヤ
フレーム)であって、その外周部にはスルーボルト10
sが挿通するボス部11が一体に形成されている。3s
は金属製のブラシホルダであって、ブラシ4s、9sを
保持するブラシ保持孔と電機子5sのシャフト51sを
回転自在に支承する軸受6sを保持する軸受け保持孔と
を有している。負極側のブラシ4sはエンドフレーム1
sの内端面から軸方向に突設されたスプリング保持筒部
12s内に配設されたスプリング7sにより軸方向右側
へ付勢されて電機子5sのサーフェイス型整流子8sの
端面部81sに押圧されている。9sは正極側のブラシ
であって負極側ブラシ4sと同様にスプリング7sによ
り付勢されて整流子8sの端面部81sに押圧されてい
る。30sは正極ブラシ9sとブラシホルダ3sとを電
気絶縁する絶縁材である。2sはヨークを示し、21s
は界磁極をなす永久磁石である。
【0075】ブラシホルダ3sの外周部には、実施例1
と同様に円筒状に軸方向へ突設された突起31s、32
sを有しており、エンドフレーム1sとヨーク2sとで
ブラシホルダ3sを挟持した状態で、スルーボルト10
sにより互いに締結されている。耳部33sがブラシホ
ルダ3sの外周面からボス部11sと接触しつつ径外方
向へ突設されており、耳部33sにはスルーボルト10
sが挿通する貫通孔34sが形成されている。
【0076】なお、電機子5sのシャフト51sの軸受
保持部はブラシホルダと別体としてもよい。エンドフレ
ーム1sは図26に示すように金属製としてもよい。ま
た、図26において、スプリング70sは図25のスプ
リング7sと異なる形状となっている。36sは絶縁シ
ートである。本実施例によれば、ブラシホルダ3sはス
ルーボルト10sにより貫通されるので、万一、スルー
ボルト10sが緩んでもスルーボルト10sが脱落しな
い限りブラシホルダ3sが径方向へ逸脱することがな
く、信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスタータ(減速機構付スタータ)の実
施例1を示す側面断面図である。
【図2】(a)及び(b)は、ピニオン回転規制部材を
ピニオン部に組付けた際の正面図及び一部断面側面図で
ある。
【図3】ハウジングの側面正面図である。
【図4】ハウジングの正面図である。
【図5】ハウジングにシャッタを装着した状態を示す正
面図である。
【図6】ハウジングにシャッタを装着した状態を示す側
面図である。
【図7】シャッタを示す分解斜視図である。
【図8】ピニオンの作動時を示す要部断面図である。
【図9】シール部材の断面図である。
【図10】シール部材の正面図である。
【図11】アーマチャの側面断面図である。
【図12】アーマチャの正面図である。
【図13】マグネットスイッチのプランジャを示す斜視
図である。
【図14】エンドフレームおよびブラシスプリングを示
す断面図である。
【図15】ブラシ保持体を示す縦断面図である。
【図16】ブラシ保持体を示す横断面図である。
【図17】(a)、(b)及び(c)は、ピニオンの作
動状態を示す電気回路図である。
【図18】(a)は実施例1のスタータの変形態様を示
す側面部分断面図、(b)はその軸方向矢視部分正面図
である。
【図19】実施例1のスタータの変形態様を示す側面部
分断面図である。
【図20】実施例1のスタータの変形態様を示す側面部
分断面図である。
【図21】(a)は実施例1のスタータの変形態様を示
す軸方向矢視部分正面図である。(b)はそのA−A線
矢視部分断面図である。(c)はそのB−B線矢視部分
断面図である。
【図22】(a)は実施例1のスタータの変形態様を示
す側面部分断面図、(b)はその軸方向矢視部分正面図
である。
【図23】(a)は実施例1のスタータの変形態様を示
す側面部分断面図、(b)はその軸方向矢視部分正面図
である。
【図24】実施例1のスタータの変形態様を示す側面部
分断面図である。
【図25】実施例2のスタータの側面部分断面図であ
る。
【図26】実施例2のスタータの変形態様を示す側面部
分断面図である。
【符号の説明】 501はヨーク、700はエンドフレーム(リヤフレー
ム)、900はブラシ保持体(ブラシホルダ)、901
は突出外周部、902、903は嵌合ガイド部(ガイド
部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大見 正昇 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−203652(JP,A) 実開 昭63−105461(JP,U) 実開 昭63−75566(JP,U) 実開 昭63−60978(JP,U) 実開 昭63−143040(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02N 11/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関のリングギヤを駆動するためのス
    タータにおいて、 スタータモータと、 このスタータモータにより回転させられ、前記リングギ
    ヤに噛み合うピニオンと、 前記スタータモータの回転を減速して、前記ピニオンに
    伝達するための減速機構とを備え、 前記スタータモータは、 一端が開口した筒状で金属製のヨークと、 このヨーク内に設けられ、前記ヨークの開口部側にサー
    フェイス型整流子を有する電機子と、 前記ヨークの開口部を覆うリヤフレームと、 前記サーフェイス型整流子に軸方向から当接するブラシ
    と、 前記ブラシを保持する筒状で、かつ金属からなるブラシ
    収納筒部と、 このブラシ収納筒部を有し、外周部が前記ヨークおよび
    前記リヤフレームの間に挟持される略円板状で、かつ金
    属からなるブラシ保持体とを備え、 前記ブラシ保持体は、前記サーフェイス型整流子の前記
    ブラシ当接面に略平行に近接配置され、前記ブラシ保持
    体の外周部は、少なくとも前記ヨークもしくは前記リヤ
    フレームから突出する突出外周部を有していることを特
    徴とする減速機構付スタータ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の減速機構付スタータにお
    いて、 前記ブラシ保持体の突出外周部は、前記ヨーク及び前記
    リヤフレームの外周面よりも径方向外周側に突出してい
    ることを特徴とする減速機構付スタータ。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の減速機構付スタータにお
    いて、 前記ブラシ保持体の突出外周部は、軸方向に貫通された
    穴部及び溝部の少なくとも一方を有していることを特徴
    とする減速機構付スタータ。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の減速機構付スタータにお
    いて、 前記ブラシ保持体の外周部は、軸方向に突出して前記ヨ
    ークおよび前記リヤフレームの内周面又は外周面に嵌合
    するガイド部を有していることを特徴とする減速機構付
    スタータ。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の減速機構付スタータにお
    いて、 前記電機子のサーフェイス型整流子は、遠心方向への風
    の流れを発生するように構成されていることを特徴とす
    る減速機構付スタータ。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の減速機構付スタータにお
    いて、 前記ブラシ保持体の内周部は、前記電機子の回転軸を支
    持する軸受を保持する軸受部を有していることを特徴と
    する減速機構付スタータ。
  7. 【請求項7】請求項1に記載の減速機構付スタータにお
    いて、 前記ブラシ保持体は、前記ヨークおよびリヤフレームの
    周方向所定位置に形成された位置決め部に嵌合して前記
    ブラシ保持体の周方向位置を決定する位置決め部を有す
    ることを特徴とする減速機構付スタータ。
  8. 【請求項8】請求項1に記載の減速機構付スタータにお
    いて、 前記ブラシ保持体の突出外周部は、前記ヨークおよびリ
    ヤフレームを締結するスルーボルトが貫通する貫通穴が
    有することを特徴とする減速機構付スタータ。
  9. 【請求項9】請求項1に記載の減速機構付スタータにお
    いて、 前記ブラシ保持体は、金属鋳造物及び曲げ加工済みの金
    属打ち抜き板の一方からなることを特徴とする減速機構
    付スタータ。
JP08145855A 1995-09-04 1996-06-07 減速機構付スタータ Expired - Fee Related JP3072714B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08145855A JP3072714B2 (ja) 1995-09-04 1996-06-07 減速機構付スタータ
US08/694,451 US5821662A (en) 1995-09-04 1996-08-12 Starter with brush cooling structure

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-226670 1995-09-04
JP22667095 1995-09-04
JP08145855A JP3072714B2 (ja) 1995-09-04 1996-06-07 減速機構付スタータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09133067A JPH09133067A (ja) 1997-05-20
JP3072714B2 true JP3072714B2 (ja) 2000-08-07

Family

ID=26476871

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08145855A Expired - Fee Related JP3072714B2 (ja) 1995-09-04 1996-06-07 減速機構付スタータ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5821662A (ja)
JP (1) JP3072714B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE216436T1 (de) * 1993-12-14 2002-05-15 Toshiba Kk Molybdän-wolfram-material zum verdrahten, molybdän-wolfram-target zum verdrahten, verfahren zu deren herstellung und dünne molybdän-wolfram verdrahtung
FR2774525B1 (fr) * 1998-02-03 2000-03-31 Meritor Light Vehicle Sys Ltd Systeme d'antiparasitage d'un moteur a aimants permanents d'activation d'un organe fonctionnel de vehicule automobile
DE60017300T2 (de) 1999-02-25 2005-12-22 Denso Corp., Kariya Bürstenhalteranordnung für einen Gleichstrommotor
JP4250823B2 (ja) * 1999-09-16 2009-04-08 アイシン精機株式会社 直流ブラシモータ
US6552467B1 (en) 2000-04-21 2003-04-22 Valeo Electrical Systems, Inc. Integral noise filter within brush of electric motor
US6356004B1 (en) * 2000-07-31 2002-03-12 Valeo Electrical Systems, Inc. Combination brush retainer/spring assembly
JP3838868B2 (ja) * 2000-12-05 2006-10-25 株式会社デンソー エンジン始動装置
JP4569046B2 (ja) * 2001-05-29 2010-10-27 株式会社デンソー 電動機
JP2004108205A (ja) * 2002-09-17 2004-04-08 Denso Corp スタータ
EP1714375B1 (de) * 2004-02-10 2018-03-14 Brose Fahrzeugteile GmbH & Co. KG, Würzburg Bürstensystem für einen elektromotorischen antrieb
US7569959B2 (en) * 2004-08-31 2009-08-04 Asmo Co., Ltd. Motor
JP5363422B2 (ja) * 2010-06-01 2013-12-11 トヨタ自動車株式会社 車両用スタータリングギヤ
JP6873189B2 (ja) * 2019-06-03 2021-05-19 三菱電機株式会社 スタータおよびスタータの組立方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0025152B1 (en) * 1979-08-31 1983-08-24 Black & Decker Inc. Brush assembly and mounting arrangement for a portable tool
JPS6188742A (ja) * 1984-10-03 1986-05-07 Nippon Denso Co Ltd 回転電機のブラシ装置
US4712030A (en) * 1985-12-06 1987-12-08 Fasco Industires, Inc. Heat sink and mounting arrangement therefor
JPH0811031Y2 (ja) * 1986-03-05 1996-03-29 三菱電機株式会社 ブラシ装置
US4881416A (en) * 1986-10-03 1989-11-21 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Engine starter
KR910001058Y1 (ko) * 1987-03-10 1991-02-21 미츠비시 덴키 가부시키가이샤 스타터장치
DE3877661T2 (de) * 1987-08-31 1993-06-09 Mitsubishi Electric Corp Elektrischer anlasser.
KR910003662B1 (ko) * 1987-12-18 1991-06-08 미쓰비시전기 주식회사 시동전동기
JPH01187364A (ja) * 1988-01-18 1989-07-26 Mitsubishi Electric Corp スタータ装置
US5055728A (en) * 1990-08-09 1991-10-08 Ryobi Motor Products Corp. Motor assembly with combined armature shaft bearing support and brush tube holder
JP2585908B2 (ja) * 1991-10-29 1997-02-26 三菱電機株式会社 ブラシ装置
US5443553A (en) * 1993-12-16 1995-08-22 Nippondenso Co., Ltd. Starter
US5473208A (en) * 1994-06-08 1995-12-05 Stihi; Edward Cooling structure for alternator rectifier

Also Published As

Publication number Publication date
US5821662A (en) 1998-10-13
JPH09133067A (ja) 1997-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3072714B2 (ja) 減速機構付スタータ
KR0143961B1 (ko) 엔진 시동을 위한 스타터
KR0157268B1 (ko) 스타터
US5525947A (en) Magnet switch for starter
JP2979973B2 (ja) 減速機構付スタータ
US5943909A (en) Starter for engine having water drainage hole
JP3240567B2 (ja) スタータ
US5945755A (en) Starter with housing for cantilever-mounting on engine
KR0147753B1 (ko) 엔진 시동을 위한 스타터
JPH09203365A (ja) スタータ
JP3147381B2 (ja) 遊星歯車減速機構付スタータ
JP3562072B2 (ja) スタータ
US5953955A (en) Starter with planetary gear speed reduction mechanism
JP3147382B2 (ja) 遊星歯車減速機構付スタータ
JPH0968142A (ja) スタータ用マグネットスイッチ
JP3339502B2 (ja) スタータ
JP3578184B2 (ja) スタータ
JP3572742B2 (ja) スタータ
JP3508324B2 (ja) スタータ
US5737964A (en) Starter with planetary gear speed reduction mechanism
JP2929954B2 (ja) スタータ
JP3513999B2 (ja) スタータ
JP2822955B2 (ja) スタータ
JPH09126104A (ja) スタータ
JPH08144907A (ja) スタータ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090602

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100602

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100602

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110602

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110602

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120602

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees