JPH09203365A - スタータ - Google Patents

スタータ

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JPH09203365A
JPH09203365A JP8011462A JP1146296A JPH09203365A JP H09203365 A JPH09203365 A JP H09203365A JP 8011462 A JP8011462 A JP 8011462A JP 1146296 A JP1146296 A JP 1146296A JP H09203365 A JPH09203365 A JP H09203365A
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JP
Japan
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armature
bearing
shaft
brush
coil
Prior art date
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Application number
JP8011462A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kato
雅浩 加藤
Tsutomu Shiga
志賀  孜
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Filing date
Publication date
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Priority to US08/787,856 priority patent/US5834852A/en
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Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N15/00Other power-operated starting apparatus; Component parts, details, or accessories, not provided for in, or of interest apart from groups F02N5/00 - F02N13/00
    • F02N15/02Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof
    • F02N15/04Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof the gearing including disengaging toothed gears
    • F02N15/043Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof the gearing including disengaging toothed gears the gearing including a speed reducer
    • F02N15/046Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof the gearing including disengaging toothed gears the gearing including a speed reducer of the planetary type

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アーマチャが高回転時に、アーマチャのアン
バランスによる軸方向の移動を規制し、整流の悪化を抑
制するスタータを提供することを目的とする。 【解決手段】 第1の上層コイル端534aがアーマチ
ャシャフト510に対して略垂直でアーマチャシャフト
510方向に延びるアーマチャ540において、アーマ
チャ540が高回転時に、アーマチャのアンバランスに
よって、軸方向に移動しようとしても、このアーマチャ
540のアーマチャシャフト510を軸支する第1、第
2の軸受1100、1200の内少なくとも一方は、ボ
ールベアリング軸受であり、このボールベアリング軸受
の内輪1100a、1200aがアーマチャシャフト5
10に固定され、ボールベアリング軸受の外輪1100
b、1200bが保持部502の筒部502aもしくは
ブラシ保持部材800の保持板810の筒部810aに
固定されており、さらに、アーマチャ540がブラシス
プリング914によって、軸方向に押圧されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はエンジンを始動させ
るスタータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスタータは、オーストラリア公開
特許9480486号公報に示すように、アーマチャシ
ャフトに固定された電機子コアのスロット内に、上層及
び下層コイル辺が組み込まれ、この下層コイル辺の両端
が、アーマチャシャフトに対してそれぞれ略垂直に延び
る一対の下層コイル端部に接続されるとともに、上層コ
イル辺の両端が、アーマチャシャフトに対してそれぞれ
略垂直に延びる一対の上層コイル端部に接続され、か
つ、上層コイル端部の先端部と下層コイル端部の先端部
が接続されたアーマチャであり、このアーマチャは、上
層コイル端部が整流子片を兼ねており、この上層コイル
端部上にブラシが配設され、このブラシがブラシスプリ
ングによって、上層コイル端部側、即ち、軸方向側に押
圧されている。
【0003】また、アーマチャシャフトの一端は、出力
軸のプラネットキャリアの後端部内部に設けられた金属
からなる第1の軸受によって軸支され、他端は、ブラシ
ホルダ内に設けられた金属からなる第2の軸受によって
軸支されており、アーマチャシャフトの第1の軸受で軸
支される箇所と電機子コアとの間には、遊星歯車機構の
プラネタリギヤに噛み合うサンギヤが設けられている。
プラネットキャリアは出力軸と一体に形成され、この出
力軸上にエンジンのリングギヤに噛み合うピニオンが配
設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のスタータにおいて、アーマチャシャフトと第
1、第2の軸受との間には、アーマチャが回転する上
で、それぞれ僅かながら径方向にクリアランスがあり、
アーマチャを高回転させた時、アーマチャのアンバラン
スによって、アーマチャが軸方向でブラシ側及び反ブラ
シ側に繰り返し移動することがわかり、このため、整流
子片に当接しているブラシも、軸方向前後に移動する
が、ブラシを押圧するブラシスプリングはスプリングと
しての性質上、アーマチャの前後振動に共振して固有振
動することがある。このためブラシを常に製流子面に当
接させておくことができなくなって、ブラシが整流子片
上で踊り、整流が悪化する恐れがあった。
【0005】また、ピニオンがエンジンのリングギヤに
噛み合い、エンジンを駆動している時でも、エンジン側
からピニオン、出力軸、遊星歯車機構を介してアーマチ
ャに振動が伝達され、アーマチャが高回転している時に
上述のアーマチャのアンバランスによるアーマチャの移
動が助長される。そこで、本発明は上記事情に鑑みてな
されたものであり、アーマチャが高回転時に、アーマチ
ャのアンバランスによる軸方向の移動を規制し、整流の
悪化を抑制するスタータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の手段を採用することができる。この手
段によると、アーマチャが高回転時に、アーマチャのア
ンバランスによって、軸方向に移動しようとしても、整
流子が電機子コアの軸方向端面側でアーマチャシャフト
に対して略垂直に設けられたアーマチャにおいて、この
アーマチャのアーマチャシャフトを軸支する第1、第2
の軸受の内少なくとも一方は、ボールベアリング軸受で
あり、このボールベアリング軸受の内輪がアーマチャシ
ャフトに固定され、ボールベアリング軸受の外輪が第1
もしくは第2の保持手段に固定されており、さらに、ア
ーマチャが押圧手段によって、軸方向に押圧されている
ので、ボールベアリングからなる第1の軸受及び第2の
軸受はそれぞれクリアランスがつまるとともに、アーマ
チャが軸方向に移動することが規制され、整流子に摺接
するブラシが踊ることがなくなり、整流の悪化を抑制す
ることができ、小型軽量で高回転に対応するスタータが
提供できる。さらに、このボールベアリングによって、
アーマチャの軸方向のスラスト受けを行うことができ
る。
【0007】請求項2の手段によると、電機子コアのス
ロットに組み込まれた上層及び下層コイル辺と、一端が
下層コイル辺の一端に電気的に接続され、アーマチャシ
ャフトに対して略垂直でアーマチャシャフト方向に延
び、電機子コアの端面近傍に設けられた下層コイル端部
と、一端が前記上層コイル辺の一端に電気的に接続さ
れ、アーマチャシャフトに対して略垂直でアーマチャシ
ャフト方向に延び、かつ他端が下層コイル端部の他端と
接続され、上層コイル端部近傍に設けられ、ブラシが摺
接する上層コイル端部とからなるアーマチャにおいて、
第1の軸受が、下層コイル辺の他端側の電機子コア側近
傍に配設され、かつ第2の軸受が、上層コイル端部近傍
に配置されるので、第1の軸受及び第2の軸受がアーマ
チャに近接し、第1の軸受と第2の軸受との距離が短く
なるため、アーマチャが高回転しても、アーマチャのア
ンバランスの影響が少なくなり、さらに、整流子に摺接
するブラシが踊ることがなくなり、整流の悪化を抑制す
ることができる。
【0008】請求項3の手段によると、アーマチャの回
転を減速させる減速手段と、この減速手段で減速された
回転が伝達される出力軸と、アーマチャシャフトの先端
に設けられた減速手段の一部をなすギヤとを有し、この
ギヤと電機子コアとの間に、第1の軸受を配置したの
で、従来のように、アーマチャシャフトのギヤ、即ち、
減速手段のプラネタリギヤと噛み合うサンギヤより、さ
らにアーマチャシャフトの先端部で軸支されていたため
に、軸受間の距離ができる限り短くする設計が可能とな
る。
【0009】請求項4の手段によると、第1の保持手段
が、内周に界磁極を有するヨークと一体に設けられた保
持板であるので、第1の軸受の位置を電機子コア近傍に
配設することが可能となるとともに、剛性が高まり耐振
性が向上する。請求項5の手段によると、第2の保持手
段が、アーマチャの整流子に摺接するブラシを保持する
ブラシ保持器の保持板としたので、第2の軸受の位置を
整流子近傍まで近づけることができ、さらに軸受間隔を
短くすることが可能となる。
【0010】請求項6の手段によると、アーマチャシャ
フトは、電機子コアが固定される電機子コア固定部と、
第1、第2の軸受でそれぞれ保持される第1、第2の保
持部とがあり、電機子コア保持部の外径と第1、第2の
保持部の外径とが略同一であるので、保持部の剛性が向
上するため、アーマチャが高回転時に、アーマチャアン
バランスによってアーマチャシャフトがたわむことがな
く、耐振性が向上する。
【0011】請求項7の手段によると、押圧手段が、ブ
ラシをアーマチャの整流子に押圧するブラシスプリング
であるので、整流子が電機子コアの軸方向端面側でアー
マチャシャフトに対して略垂直に設けられたアーマチャ
において、押圧手段の設定が容易にできる。請求項8の
手段によると、電機子コアのスロットに組み込まれた上
層及び下層コイル辺と、この下層コイル辺の両端にそれ
ぞれ電気的に接続され、下層コイル辺の両端から、アー
マチャシャフトに対して略垂直でアーマチャシャフト方
向に延びた第1、第2の下層コイル端部と、一端が前記
上層コイル辺の両端にそれぞれ電気的に接続され、アー
マチャシャフトに対して略垂直でアーマチャシャフト方
向にそれぞれ延び、かつ他端が下層コイル端部の他端と
それぞれ接続された第1、第2の上層コイル端部とから
なるアーマチャにおいて、ブラシが、第1の上層コイル
端部上に設けられた構造であるため、従来から周知であ
る電機子コアの軸方向端面側に整流子片が樹脂等によっ
て構成された別部材のコンミテータを配置してものに対
して、このコミテータがない分、軸長が短くなり、アー
マチャアンバランスが生じにくいが、さらに、第1の軸
受の軸方向中心から第2の軸受の軸方向中心までの半分
の位置と、アーマチャの重心の位置とを略同一とするこ
とで、さらに、アーマチャアンバランスが生じにくく、
高回転に適したスタータとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明装置スタータを図1
に示す一実施例に基づき説明する。スタータは、エンジ
ンに配設されたリングギヤ100に噛み合うピニオン2
00や遊星歯車機構300を内包するハウジング400
と、モータ500と、マグネットスイッチ600を内包
するエンドフレーム700とに大別される。また、スタ
ータの内部では、ハウジング400とモータ500との
間がモータ隔壁800によって区画され、モータ500
とエンドフレーム700との間がプレート1000によ
って区画されている。
【0013】〔ピニオン200の説明〕図1に示すよう
に、ピニオン200には、エンジンのリングギヤ100
に噛合するピニオンギヤ210が形成されている。ピニ
オンギヤ210の内周面には、出力軸220に形成され
たヘリカルスプライン221に嵌まり合う図示されない
ピニオンヘリカルスプラインが形成されている。
【0014】ピニオンギヤ210の反リングギヤ側に
は、ピニオンギヤ210の外径寸法よりも大径なフラン
ジ213が環状に形成されている。このフランジ213
の外周には、全周に亘ってピニオンギヤ210の外歯枚
数よりも多い凹凸214が形成されている。この凹凸2
14は、ピニオン回転規制部材230の規制爪231が
嵌まり合うためのものである。
【0015】一方、ピニオンギヤ210は、圧縮コイル
バネよりなるリターンスプリング240により、常に出
力軸220の後方へ付勢されている。リターンスプリン
グ240は、直接ピニオンギヤ210を付勢するのでは
なく、本実施例では、ハウジング400の開口部410
を開閉するシャッタ420を介してピニオンギヤ210
を付勢する。
【0016】〔遊星歯車機構300の説明〕遊星歯車機
構300は、図1に示すように、後述するモータ500
の回転数を減速して、モータ500の出力トルクを増大
する減速手段である。遊星歯車機構300は、モータ5
00のアーマチャシャフト510(後述する)の先端の
外周に形成されたサンギヤ310と、このサンギヤ31
0に噛合し、このサンギヤ310の周囲で回転する複数
のプラネタリーギヤ320と、このプラネタリーギヤ3
20をサンギヤ310の周囲で回転自在に支持し、出力
軸220と一体形成されたプラネットキャリア330
と、プラネタリーギヤ320の外周においてプラネタリ
ーギヤ320と噛合する筒状で、かつ樹脂からなるイン
ターナルギヤ340とからなる。
【0017】〔オーバーランニングクラッチ350の説
明〕オーバーランニングクラッチ350は、インターナ
ルギヤ340を、一方向のみ(エンジンの回転を受けて
回転する方向のみ)回転可能に支持されている。オーバ
ーランニングクラッチ350は、インターナルギヤ34
0の前側に一体形成された第1の円筒部をなすクラッチ
アウタ351と、遊星歯車機構300の前方を覆う固定
側をなすセンターブラケット360の後面に形成され、
クラッチアウタ351の内周と対抗して配置された第2
の円筒部をなす環状のクラッチインナ352と、クラッ
チアウタ351の内周面に傾斜して形成された図示され
ないローラ収納部に収納されるローラ353とを有して
いる。
【0018】〔センターブラケット360の説明〕セン
ターブラケット360は、ハウジング400の後側の内
部に配置されている。ハウジング400とセンターブラ
ケット360とは、一端がハウジング400に係止さ
れ、他端がセンターブラケット360に係止されたリン
グバネ390によって連結され、オーバーランニングク
ラッチ350を構成するクラッチインナ352の受ける
回転反力をリングバネ390で吸収し、反力が直接ハウ
ジング400に伝わらないように設けられている。
【0019】〔プラネットキャリア330の説明〕プラ
ネットキャリア330は、後端に、プラネタリーギヤ3
20を支持するために径方向に伸びるフランジ形突出部
331を備える。このフランジ形突出部331には、後
方に伸びるピン332が固定されており、このピン33
2がメタル軸受333を介してプラネタリーギヤ320
を回転自在に支持している。
【0020】また、プラネットキャリア330は、前側
端部がハウジング400の前端内部に固定されたハウジ
ング軸受440と、センターブラケット360の内周の
内側筒部365内に固定されたセンターブラケット軸受
370とによって、回転自在に支持されている。このプ
ラネットキャリア330は、内側筒部365の前端位置
に図示されない環状溝を備え、この環状溝には、止め輪
335が嵌め合わされている。この止め輪335と内側
筒部365の前端との間には、プラネットキャリア33
0に対して回転自在に装着されたワッシャ336が設け
られており、止め輪335がワッシャ336を介して内
側筒部365の前端に当接することにより、プラネット
キャリア330が後方に移動することが規制される。ま
た、フランジ形突出部331がセンターブラケット軸受
370を介して内側筒部365の後端に当接することに
より、プラネットキャリア330が前方に移動すること
が規制される。
【0021】〔モータ500の説明〕モータ500は、
ヨーク501、このヨークと一体に設けられた保持板5
02(本発明でいう第1の保持手段)、後述するブラシ
保持部材800の保持板810(本発明でいう第2の保
持手段)に囲まれて構成される。なお、保持板502
は、センターブラケット360との間で遊星歯車機構3
00を収納するもので、遊星歯車機構300内の潤滑油
がモータ500に進入するのを防ぐ役目も果たす。
【0022】モータ500は、図1に示すように、アー
マチャシャフト510、このアーマチャシャフト510
に固定されて一体に回転する電機子鉄心520および電
機子コイル530から構成されるアーマチャ540(図
2参照)と、アーマチャ540を回転させる固定磁極5
50とから構成され、固定磁極550はヨーク501の
内周に固定される。
【0023】〔アーマチャシャフト510の説明〕アー
マチャシャフト510の両端部には、第1の保持部51
0a及び第2の保持部510bがあり、この第1の保持
部510a及び第2の保持部510bが、それぞれ第1
の軸受1100、第2の軸受1200で軸支され、この
両軸受がボールベアリングである。そして、この2つの
ボールベアリングの内輪1100a、1200aは、そ
れぞれ第1の保持部510a及び第2の保持部510b
に圧入固定されており、この第1の軸受1100をなす
ボールベアリングの外輪1100bが、保持部502の
筒部502a内に圧入固定されている。
【0024】なお、第2の軸受1200をなすボールベ
アリングの外輪1200bは、ブラシ保持部材800の
保持板810の筒部810a内に係合している。なお、
第1の軸受1100をなすボールベアリングは、電機子
鉄心520の近傍に配置され、第2の軸受1200をな
すボールベアリングは、後述する第1の上層コイル端5
34aの近傍に配置される。
【0025】また、第1の保持部510aと第2の保持
部510bとの間には、電機子鉄心520が圧入固定さ
れる電機子鉄心部510cが設けられている。第1の保
持部510aのさらに先端には、遊星歯車機構300の
プラネタリーギヤ320に噛み合うサンギヤ310が設
けられている。また、第1の保持部510aの外径と第
2の保持部510bの外径と電機子鉄心固定部510c
の外径は、それぞれ略同一である。
【0026】なお、本実施例では、第1の軸受1100
であるボールベアリングの外輪1100bが、保持部5
02の筒部502a内に圧入固定されているが、第2の
軸受1200をなすボールベアリングの外輪1200b
が、ブラシ保持部材800の保持板810の810a内
に圧入固定されてもよい。 〔電機子コイル530の説明〕電機子コイル530は、
本実施例では複数(例えば25本)の上層コイルバー5
31と、この上層コイルバー531と同数の下層コイル
バー532とを用い、それぞれの上層コイルバー531
と下層コイルバー532とを径方向に積層した2層巻コ
イルを採用する。そして、各上層コイルバー531と各
下層コイルバー532とを組み合わせ、各上層コイルバ
ー531の端部と各下層コイルバー532の端部とを電
気的に接続して環状のコイルを構成している。
【0027】〔上層コイルバー531の説明〕上層コイ
ルバー531は、電導性に優れた材質(例えば銅)より
なり、固定磁極550に対して平行に伸び、スロット5
24の外周側に保持される上層コイル辺533と、この
上層コイル辺533の両端から内側に曲折され、アーマ
チャシャフト510の軸方向に対してそれぞれ略垂直方
向に伸びる第1の上層コイル端534a及び第2の上層
コイル端534bとを備える。なお、上層コイル辺53
3、第1の上層コイル端534aおよび第2の上層コイ
ル端534bは、冷間鍛造によって一体成形したもので
あっても、プレスによってコ字状に曲折して形成したも
のであっても、別部品で形成した上層コイル辺533と
第1の上層コイル端534aと第2の上層コイル端53
4aとを溶接等の接合技術で接合して形成したものであ
っても良い。
【0028】〔下層コイルバー532の説明〕下層コイ
ルバー532は、上層コイルバー531と同様、電導性
に優れた材質(例えば銅)よりなり、固定磁極550に
対して平行に伸び、スロット524の内側に保持される
下層コイル辺536と、この下層コイル辺536の両端
から内側に曲折され、シャフト510の軸方向に対して
それぞれ略垂直方向に伸びる第1の下層コイル端537
a及び第2の下層コイル端537bとを備える。
【0029】なお、下層コイル辺536、第1の下層コ
イル端537a及び第2の下層コイル端537bは、上
層コイルバー531と同様、冷間鋳造によって一体成形
したものであっても、プレスによってコ字状に曲折して
形成したものであっても、別部品で形成した下層コイル
辺536、第1の下層コイル端537a及び第2の下層
コイル端537bとを溶接等の接合技術で接合して形成
したものであっても良い。
【0030】なお、第1の上層コイル端534aと第1
の下層コイル端537aとの絶縁は、絶縁スペーサ56
0によって確保され、第2の上層コイル端534bと第
2の下層コイル端537bとの絶縁は、絶縁スペーサ5
61によって確保されている。第1の下層コイル端53
7aと電機子鉄心520との絶縁は、樹脂製(例えばナ
イロンやフェノール樹脂)の絶縁リング590によって
確保され、第2の下層コイル端537bと電機子鉄心5
20との絶縁も、樹脂製(例えばナイロンやフェノール
樹脂)の絶縁リング591によって確保されている。
【0031】また、第1の上層コイル端534aの内周
端部には、軸方向に伸びる第1の上層内部延長部538
aを備える。この第1の上層内部延長部538aの内周
面は、後述する下層コイルバー532の内端に設けられ
た第1の下層内部延長部539aの外周に重ね合わさ
れ、溶接等の接合技術で電気的、且つ機械的に接続され
る。
【0032】また、第1の上層内部延長部538aの外
周面は、アーマチャシャフト510に圧入固定された固
定部材570の外周環状部571の内面に、絶縁キャッ
プ580を介して当接する。第2の上層コイル端534
bの内周端部は、第2の下層コイル端537bの内端に
設けられた第2の下層内部延長部539bに接続され
る。
【0033】このアーマチャ540においては、電機子
コイル530を構成する上層コイルバー531の両端の
第1、第2の上層コイル端534a、534b、および
下層コイルバー532の両端の第1、第2の下層コイル
端537a、537bが、それぞれアーマチャシャフト
510の軸方向に対して、略垂直に設けられている。 〔固定磁極550の説明〕固定磁極550は、固定磁極
550の内周に配置される固定スリーブ553によっ
て、ヨーク501の内部に固定され、本実施例では永久
磁石を用いたものであるが、永久磁石の代わりに通電に
よって磁力を発生するコイルを用いても良い。
【0034】〔マグネットスイッチ600の説明〕マグ
ネットスイッチ600は、図1に示すように、後述する
ブラシ保持体900に保持されて、後述するエンドフレ
ーム700内に配置され、アーマチャシャフト510に
対して略垂直方向になるように固定されている。マグネ
ットスイッチ600は、通電によって、プランジャ61
0を上方へ駆動し、プランジャ610と一体に移動する
図示されない2つの接点(下側可動接点と上側可動接
点)を、順次、端子ボルト620の図示されない頭部お
よび図示されない固定接点に当接させるものである。な
お、端子ボルト620には、図示されないバッテリケー
ブルが接続されている。
【0035】なお、図示されない上側可動接点には、ブ
ラシ910の図示されないリード線910aが、カシメ
や溶接等によって電気的、且つ機械的に固定されてい
る。なお、図示されない上側可動接点と図示されない下
側可動接点とは、図示されない抵抗体で電気的に接続さ
れている。 〔エンドフレーム700の説明〕エンドフレーム700
は、樹脂製(例えばフェノール樹脂)のマグネットスイ
ッチカバーで、内部にマグネットスイッチ600を収容
する。
【0036】〔ブラシ保持部材800の説明〕ブラシ保
持部材800は、ブラシホルダの役目、マグネットスイ
ッチ600を保持する役目、および紐状部材680を案
内する滑車690を保持する役目を果たす。なお、ブラ
シ保持部材800には、紐状部材680が通る図示され
ない穴部を有している。
【0037】また、ブラシ910は、圧縮コイルバネか
らなるブラシスプリング914によって、電機子コイル
530の第1の上層コイル端534aに押圧されてい
る。また、このブラシ保持部材800は、保持板810
と係合し、この保持板810を保持している。この保持
板810は、ヨーク501とエンドフレーム700とで
狭持され、ブラシ保持部材800の保持板810の筒部
810a内は、第2の軸受1200をなすボールベアリ
ングの外輪1200bを保持している。
【0038】〔実施例の作動〕次に、上記スタータの作
動を説明する。マグネットスイッチ600が通電される
と、プランジャ610が下方位置から上方へ上昇する。
プランジャ610が上昇を開始すると、プランジャシャ
フト615の上昇に伴って図示されない上側可動接点6
12および図示されない下側可動接点611が上昇する
とともに、紐状部材680の後端も上方に上昇する。紐
状部材680の後端が上昇すると、紐状部材680の前
端は下方に引かれ、ピニオン回転規制部材230が下降
する。ピニオン回転規制部材230の下降によって、規
制爪231がピニオンギヤ210の外周の凹凸214に
嵌まり合う時点で、図示されない下側可動接点が端子ボ
ルト620の図示されない頭部に当接する。
【0039】端子ボルト620には、バッテリの電圧が
印加されており、端子ボルト620の電圧が、図示され
ない下側可動接点→図示されない抵抗体→図示されない
上側可動接点→図示されないリード線を介して上側のブ
ラシ910に伝えられる。つまり、図示されない抵抗体
を介した低電圧が上側のブラシ910を介して電機子コ
イル530に伝えられる。
【0040】そして、下側のブラシ910は、ブラシ保
持部材800の保持板810を介して常にアース接地さ
れているため、各上層コイルバー531と各下層コイル
バー532とを組み合わせてコイル状に構成された電機
子コイル530が低電圧で通電される。すると、電機子
コイル530が比較的弱い磁力を発生し、この磁力が固
定磁極550の磁力に作用(吸着あるいは反発)して、
アーマチャ540が低速回転する。
【0041】アーマチャシャフト510が回転すると、
遊星歯車機構300のプラネタリーギヤ320が、アー
マチャシャフト510のサンギヤ310によって回転駆
動される。プラネタリーギヤ320がプラネットキャリ
ア330を介してリングギヤ100を回転駆動する方向
の回転トルクをインターナルギヤ340に与える場合
は、オーバーランニングクラッチ350の作動によっ
て、インターナルギヤ340の回転が規制される。つま
り、インターナルギヤ340は回転しないため、プラネ
タリーギヤ320の回転によって、プラネットキャリア
330が減速回転する。プラネットキャリア330が回
転すると、ピニオンギヤ210も回転しようとするが、
ピニオンギヤ210はピニオン回転規制部材230によ
って回転が規制されているため、ピニオンギヤ210は
出力軸220のヘリカルスプライン221に沿って前進
する。
【0042】ピニオンギヤ210の前進に伴い、シャッ
タ420も前進し、ハウジング400の開口部410を
開く。そして、ピニオンギヤ210の前進によって、ピ
ニオンギヤ210がエンジンのリングギヤ100に完全
に噛合する。また、ピニオンギヤ210が前進すると、
規制爪231がピニオンギヤ210の凹凸214から外
れ、その後、規制爪231の前端が、ピニオンギヤ21
0の後面側に落ち込む。
【0043】一方、ピニオンギヤ210が前進した状態
で、図示されない上側可動接点が図示されない固定接点
の当接部に当接する。すると、端子ボルト620のバッ
テリ電圧が、図示されない上側可動接点→図示されない
リード線を介して直接上側のブラシ910に伝えられ
る。つまり、各上層コイルバー531および各下層コイ
ルバー532よりなる電機子コイル530に高い電流が
流れ、電機子コイル530が強い磁力を発生し、アーマ
チャ540を高速回転する。
【0044】アーマチャシャフト510の回転は、遊星
歯車機構300によって減速されて回転トルクが増大
し、プラネットキャリア330を回転駆動する。このと
き、ピニオンギヤ210は、プラネットキャリア330
と一体に回転する。そして、ピニオンギヤ210は、エ
ンジンのリングギヤ100に噛合しているため、ピニオ
ンギヤ210は、リングギヤ100を回転駆動して、エ
ンジンの出力軸を回転駆動する。
【0045】次に、エンジンが始動し、エンジンのリン
グギヤ100がピニオンギヤ210の回転よりも速く回
転すると、ヘリカルスプラインの作用によって、ピニオ
ンギヤ210に後退力が生じる。しかるに、ピニオンギ
ヤ210の後方に落ち込んだ回転規制爪231によっ
て、ピニオンギヤ210の後退が阻止され、ピニオンギ
ヤ210の早期離脱を防止して、エンジンを確実に始動
することができる。
【0046】また、エンジンの始動によって、エンジン
のリングギヤ100がピニオンギヤ210の回転よりも
速く回転されると、リングギヤ100の回転によってピ
ニオンギヤ210が回転駆動される。すると、リングギ
ヤ100からピニオンギヤ210に伝えられた回転トル
クは、プラネットキャリア330を介してプラネタリー
ギヤ320を支持するピン332に伝えられる。つま
り、プラネットキャリア330によってプラネタリーギ
ヤ320が駆動される。すると、インターナルギヤ34
0には、エンジン始動時とは逆回転のトルクがかかるた
め、オーバーランニングクラッチ350がリングギヤ1
00の回転を許す。つまり、インターナルギヤ340に
エンジン始動時とは逆回転のトルクがかかると、オーバ
ーランニングクラッチ350のローラ353が、クラッ
チインナ352との結合が解除され、インターナルギヤ
340の回転が可能になる。
【0047】つまり、エンジンが始動して、エンジンの
リングギヤ100がピニオンギヤ210を回転駆動する
相対回転は、オーバーランニングクラッチ350で吸収
され、エンジンによってアーマチャ540が回転駆動さ
れることがない。 〔実施例の効果〕本実施例では、整流子をなす第1の上
層コイル端534aがアーマチャシャフト510に対し
て略垂直でアーマチャシャフト510方向に延びるアー
マチャ540において、アーマチャ540が高回転時
に、アーマチャのアンバランスによって、軸方向に移動
しようとしても、このアーマチャ540のアーマチャシ
ャフト510を軸支する第1、第2の軸受1100、1
200の内少なくとも一方は、ボールベアリング軸受で
あり、このボールベアリング軸受の内輪1100a、1
200aがアーマチャシャフト510に固定され、ボー
ルベアリング軸受の外輪1100b、1200bが保持
部502の筒部502aもしくはブラシ保持部材800
の保持板810の筒部810aに固定されており、さら
に、アーマチャ540がブラシスプリング914によっ
て、軸方向に押圧されているので、ボールベアリングか
らなる第1の軸受1100及び第2の軸受1200はそ
れぞれクリアランスがつまるとともに、アーマチャ54
0が軸方向に移動することが規制され、整流子をなす第
1の上層コイル端534aに摺接するブラシ910が踊
ることがなくなり、整流の悪化を抑制することができ、
小型軽量で高回転に対応するスタータが提供できる。さ
らに、このボールベアリング1100、1200によっ
て、アーマチャ540の軸方向のスラスト受けを行うこ
とができる。
【0048】また、アーマチャ540が、電機子鉄心5
20のスロット524に組み込まれた上層コイル辺53
3及び下層コイル辺536と、一端が下層コイル辺53
3の一端に電気的に接続され、アーマチャシャフト51
0に対して略垂直でアーマチャシャフト510方向に延
び、電機子鉄心520の端面近傍に設けられた第1の下
層コイル端537aと、一端が上層コイル辺533の一
端に電気的に接続され、アーマチャシャフト510に対
して略垂直でアーマチャシャフト510方向に延び、か
つ他端が第1の下層コイル端537aの他端と接続さ
れ、第1の上層コイル端534a近傍に設けられ、ブラ
シ910が摺接する第1の上層コイル端534aとから
なり、第1の軸受1100が第2の上層コイル534b
近傍に配置され、かつ第2の軸受1200が第1の上層
コイル端部534a近傍に配置されているので、第1の
軸受1100及び第2の軸受1200がアーマチャ54
0近接にでき、軸受間の距離が短くすることが可能とな
り、アーマチャ540が高回転しても、アーマチャアン
バランスの影響が少なくなる。
【0049】また、アーマチャ540の回転を減速させ
る遊星歯車機構300と、この遊星歯車機構300で減
速された回転が伝達される出力軸220と、アーマチャ
シャフト510の先端に設けられた遊星歯車機構300
の一部をなすサンギヤ310とを有し、このサンギヤ3
10と電機子鉄心520との間に、第1の軸受1100
を配置したので、従来のように、アーマチャシャフトの
ギヤ、即ち、減速手段のプラネタリギヤと噛み合うサン
ギヤより、さらにアーマチャシャフトの先端部で軸支さ
れていたために、軸受間の距離ができる限り短くする設
計が可能となる。
【0050】また、第1の軸受1100を軸支するの
が、内周に固定磁極550を有するヨーク501と一体
に設けられた保持板502であるので、第1の軸受11
00の位置を電機子鉄心520近傍に配設することが可
能となるとともに、剛性が高まり耐振性が向上する。ま
た、第2の軸受1200を軸支するのが、アーマチャ5
40の第1の上層コイル端534aに摺接するブラシ9
10を保持するブラシ保持部材800の保持板810で
あるので、さらに、第2の軸受1200がアーマチュ5
40側に近づけることができるため、軸受間隔を短くす
ることが可能となる。
【0051】また、アーマチャシャフト510は、電機
子鉄心520が固定される電機子鉄心固定部510c
と、第1、第2の軸受1100、1200でそれぞれ保
持される第1、第2の保持部510a、510bとがあ
り、電機子鉄心保持部510cの外径と第1、第2の保
持部510a、510bの外径とが略同一であるので、
保持部510a、510bの剛性が向上するため、アー
マチャ540が高回転時に、アーマチャアンバランスに
よってアーマチャシャフト510がたわむことがなく、
耐振性が向上する。
【0052】また、ブラシ910をアーマチャ540の
第1の上層コイル端534aに押圧するブラシスプリン
グ914によって、アーマチャ540がピニオン210
側に押圧されるので、第1、第2の軸受1100、12
00がアーマチャ540を介して軸方向に押圧すること
が容易となる。 〔変形例〕上記実施例において、第1の軸受1100と
第2の軸受1200との位置及びアーマチャ540の重
心の位置を図3に示し、説明する。
【0053】第1の軸受1100の軸方向の長さをA
1、第1の軸受1100の内径をD1、第2の軸受12
00の軸方向の長さをA2、第2の軸受1200の内径
をD2、第1の軸受1100の軸方向における中心位置
から第2の軸受1200の軸方向における中心位置まで
の長さをL、第1の軸受1100の軸方向中心位置から
第2の軸受1200方向にL/2の長さ移動させた位置
とアーマチャ540の重心との長さの差をL’とする
と、 L’/L≦(A1・D1−A2・D2)/2・(A1・
D1+A2・D2) とすれば、上述したアーマチャ540であれば、従来か
ら周知である電機子鉄心の軸方向端面側に整流子片が樹
脂等によって構成された別部材のコンミテータを配置し
ているものに対して、このコンミテータがない分、軸長
が短くなり、アーマチャアンバランスが生じにくいが、
さらに、第1の軸受1100の軸方向中心から第2の軸
受1200の軸方向中心までの長さの半分の位置と、ア
ーマチャ540の重心の位置とを略同一とすることで、
さらに、アーマチャバランスが生じにくく、高回転に適
したスタータとなる。また、両軸受1100、1200
に加わる力も略同一にでき、両軸受1100、1200
の寿命が略同一になり、一方の軸受だけが、短寿命とな
ることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明スタータを示す側面断面図である。
【図2】アーマチャの側面断面図である。
【図3】第1の軸受1100と第2の軸受1200との
位置及びアーマチャ540の重心の位置を示す概略図で
ある。
【符号の説明】
501 保持板(第1の保持手段) 510 アーマチャシャフト 520 電機子鉄心 534a 第1の上層コイル端(整流子) 540 アーマチャ 800 ブラシ保持部材 810 保持板(第2の保持手段) 1100 第1の軸受 1200 第2の軸受

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーマチャシャフトと、このアーマチャ
    シャフトに固定された電機子コアと、この電機子コアの
    軸方向端面側で前記アーマチャシャフトに対して略垂直
    に設けられた整流子とを有するアーマチャと、 前記アーマチャシャフトの両端部をそれぞれ軸支する第
    1、第2の軸受と、 この第1、第2の軸受をそれぞれ保持する第1、第2の
    保持手段と、 前記アーマチャを軸方向に押圧する押圧手段と、 前記アーマチャの回転が伝達され、エンジンのリングギ
    ヤに噛み合い前記リングギヤを回転させるピニオンと、 を有するスタータであって、 前記第1、第2の軸受の内少なくとも一方は、ボールベ
    アリング軸受であり、このボールベアリング軸受の内輪
    は前記アーマチャシャフトに固定され、前記ボールベア
    リング軸受の外輪は前記第1もしくは第2の保持手段に
    固定されるとともに、前記押圧手段によって、アーマチ
    ャを軸方向に押圧し、前記アーマチャの軸方向の移動を
    規制することを特徴とするスタータ。
  2. 【請求項2】 前記アーマチャは、前記電機子コアのス
    ロットに組み込まれた上層及び下層コイル辺と、一端が
    前記下層コイル辺の一端に電気的に接続され、前記アー
    マチャシャフトに対して略垂直で前記アーマチャシャフ
    ト方向に延び、前記電機子コアの端面近傍に設けられた
    下層コイル端部と、一端が前記上層コイル辺の一端に電
    気的に接続され、前記アーマチャシャフトに対して略垂
    直で前記アーマチャシャフト方向に延び、かつ他端が前
    記下層コイル端部の他端と接続され、前記下層コイル端
    部近傍に設けられ、ブラシが摺接する上層コイル端部と
    からなり、 前記第1の軸受が、前記下層コイル辺の他端側の電機子
    鉄心側近傍に配設され、前記第2の軸受が、前記上層コ
    イル端部近傍に配設されたことを特徴とする請求項1記
    載のスタータ。
  3. 【請求項3】 前記アーマチャの回転を減速させる減速
    手段と、この減速手段で減速された回転が伝達される出
    力軸と、前記アーマチャシャフトの先端に設けられた減
    速手段の一部をなすギヤとを有し、このギヤと前記電機
    子コアとの間に、前記第1の軸受を配置したことを特徴
    とする請求項1記載のスタータ。
  4. 【請求項4】 前記第1の保持手段は、内周に界磁極を
    有するヨークと一体に形成された保持板であることを特
    徴とする請求項1記載のスタータ。
  5. 【請求項5】 前記第2の保持手段は、前記アーマチャ
    の整流子に摺接するブラシを保持するブラシ保持器の保
    持板であることを特徴とする請求項1記載のスタータ。
  6. 【請求項6】 前記アーマチャシャフトは、前記電機子
    コアが固定される電機子コア固定部と、前記第1、第2
    の軸受でそれぞれ保持される第1、第2の保持部とがあ
    り、前記電機子コア保持部の外径と前記第1、第2の保
    持部の外径とが略同一であることを特徴とする請求項1
    記載のスタータ。
  7. 【請求項7】 前記押圧手段は、前記ブラシを前記アー
    マチャの整流子に押圧するブラシスプリングであること
    を特徴とする請求項1記載のスタータ。
  8. 【請求項8】 前記アーマチャは、前記電機子コアのス
    ロットに組み込まれた上層及び下層コイル辺と、この下
    層コイル辺の両端にそれぞれ電気的に接続され、前記下
    層コイル辺の両端から、前記アーマチャシャフトに対し
    て略垂直で前記アーマチャシャフト方向に延びた第1、
    第2の下層コイル端部と、一端が前記上層コイル辺の両
    端にそれぞれ電気的に接続され、前記アーマチャシャフ
    トに対して略垂直で前記アーマチャシャフト方向にそれ
    ぞれ延び、かつ他端が前記第1、第2の下層コイル端部
    の他端とそれぞれ接続された第1、第2の上層コイル端
    部とからなり、前記ブラシは、前記第1の上層コイル端
    部上に設けられ、 第1の軸受の軸方向中心から第2の軸受の軸方向中心ま
    での長さの半分の位置と、アーマチャの重心の位置とを
    略同一とすることを特徴とする請求項1記載のスター
    タ。
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