JP3838868B2 - エンジン始動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フロントハウジングに形成したフランジを介してエンジン側に取り付けるエンジン始動装置に係り、とりわけ大型ディーゼルエンジンに適するように改良を施したエンジン始動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のエンジン始動装置としては、図9に示すものがある。このエンジン始動装置80におけるフロントハウジング50は、電動機51のハウジング52に対して軸回りに回転調節可能に取り付けられている。電動機51の回転軸53は、インターナルギア型の減速機54を介して駆動軸55に非同軸的に連結されている。
このフロントハウジング50には、複数の取付け穴58が形成されたフランジ59が設けられている。このフランジ59をフロントハウジング50とともに回転操作して取付け穴58を適宜に選択することにより、エンジン側への取付け角度を調整している。
【0003】
そして、エンジンの始動時には、電磁式プランジャー60及びレバー61の作動に伴い、電動機51における回転軸53の回転力は、減速機54およびオーバーランニングクラッチ56を介してピニオン57に伝わり、リングギア(図示せず)を回転してエンジンのクランク(図示せず)を駆動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この場合、大型ディーゼルエンジンには高出力と耐熱性を必要とする関係上、電動機51が大型化して径大となる傾向がある。また、電動機51の回転軸53と駆動軸55との連結は、非同軸的であるので、回転軸53と駆動軸55とは図10および図11に示すように互いに偏心したオフセット位置にある。
このため、電動機51のハウジング52が外部にはみ出てフランジ59の取付け穴58を塞ぐ位置に存するようになる。ハウジング52が外部にはみ出ることにより、エンジンG側への取付け時、図12に記号Sで示すようにエンジンG側に対する干渉が生ずる。
また、図9に示すようにハウジング52のはみ出し部分が邪魔となって電動機51のハウジング52に沿ってソケットレンチ64のソケット部65を取付けボルト62の頭部63に嵌められなくなる。このため、簡易な工具として常用されるソケットレンチ64では取付けボルト62を締め付けることが不可能になる。
【0005】
この場合には、ソケットレンチ64の代わりにスパナ等を用いて重量の嵩む本体を支えながら取付けボルト62を少しづつ締め込まざるを得ず、手間取りがちで作業性が低下する不都合がある。
また、図13に示すコンベンショナル型の大型ディーゼル用のエンジン始動装置72では、耐熱性および大出力が必要とされる。このため、電動機70のハウジング71が径大となり、電動機70のハウジング71がフランジ68の取付け穴69を塞ぐ位置に存する。この場合、図9のエンジン始動装置80と同様にハウジング71が邪魔になってソケットレンチ73により取付けボルト74を締め付けられない不都合がある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされ、その目的は電動機の小型および軽量化を図り得て取扱い易くなるとともに、エンジン側に対する干渉がなくなるとともに、簡易な工具により取付け部材をエンジン側に迅速かつ楽に装着し得、取付け作業性が大幅に向上するエンジン始動装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(請求項1について)
フロントハウジングは、取付け穴を有するフランジを一体的に形成し、センターケーシングに軸回りに回転調節可能に連結される。
このセンターケーシングとフロントハウジングは、電動機の回転軸と同軸的で、この回転力を減速用の遊星歯車機構を介して受ける駆動軸を両端支持する。
エンジンの始動時には、電磁式プランジャーによりレバーを回動し、クラッチを介してピニオンを駆動軸に沿って移動させリングギヤに噛合してエンジンを始動する。
フロントハウジングは、センターケーシングの軸方向端面にセンターケーシングの胴部寸法と略同径寸法の位置で固定されている。
電動機のハウジングの外径寸法をこのハウジングを中心として取付け部材の頭部に内接する内接円よりも径小に設定し、工具がハウジングに沿って取付け部材の頭部に対して係脱可能とした。
【0008】
このように、フロントハウジングがセンターケーシングに軸回りに回転調節可能に連結されることにより、単一の本体で取付け位置の異なる多機種のエンジンに対応でき、汎用化ないしは標準化が図られる。
また、電動機の回転軸と駆動軸とを同軸的に連結し、ハウジングの外径寸法を取付け部材の頭部の内接円よりも径小とし、着脱用の工具がハウジングに沿って取付け部材の頭部に係脱可能となるようにした。これにより、電動機の小型および軽量化が図られて取扱いが容易になる。さらに、エンジン側に対する干渉がなくなり、工具により取付け部材をエンジン側に迅速かつ楽に装着し得て取付け作業性が大幅に向上する。
フロントハウジングは、センターケーシングの軸方向端面にその胴部寸法と略同径寸法の位置で固定されているため、フランジの径方向への突出量を最小に抑えることができる。これにより、組付時などにフランジが他の部材や取付工具に干渉しない突出寸法範囲に設定することができる。
また、フロントハウジングは、フランジを一体的に形成しているので、不安定な別体のフランジを回転操作することなく、フロントハウジング自体を回転操作することにより、フランジをセンターケーシングに対して軸回り方向に容易に回転調節できてエンジン側に対する取付性の向上に寄与する。
【0009】
また、ピニオンとともに遊星歯車機構およびクラッチを設けた駆動軸は両端支持であるため、クラッチがオーバーハング型であっても内径、外径および取付けインロー径に対する制約が緩和される。このため、フロントハウジングを支障なく厚肉化できて強度的に有利となり、ディーゼルエンジンの始動時に特有の衝撃等にも十分耐えることができる。
【0010】
(請求項2について)
ハウジングの外径は、工具としてのソケットレンチのソケット部を取付け部材の頭部に被せた状態で、ハウジングを中心にしたソケット部に対する内接円よりも径小となるようにした。
このため、電動機の小型および軽量化が図られ取扱いが容易になるとともに、エンジン側に対する干渉がなくなり、工具として簡易なソケットレンチにより取付け部材をエンジン側に迅速かつ楽に装着し得て取付け作業性が大幅に向上する。
【0011】
(請求項3について)
ハウジングに連結されたエンドフレームおよびセンターケーシングにはリブ状のボス部が形成されている。そして、ボス部同士を連結してハウジングを中間で挟持する。このようなボス部の外表面同士を結ぶ包絡面は、取付け部材に対する工具の係脱経路の領域外に存するように設定した。
このため、スルーボルトを締め込むボス部が取付け部材の取付け操作の邪魔にならず、エンジン側への干渉もなくなり取付け作業性が一層向上する。
【0012】
(請求項4について)
電動機のハウジングの外径寸法を100から118mmの範囲に設定するとともに、遊星歯車機構の減速ギヤ比を3.8から4.4の範囲内に設定した。
これにより、電動機のハウジングの外径寸法が130mmに相当する大型ディーゼルエンジン(10〜16リットル)と同等の耐熱性を発揮でき、優れた耐熱性を持ちながらも電動機の小型および軽量化が図られる。
【0013】
(請求項5について)
フロントハウジングとセンターケーシングとの間には、クラッチの外周縁部に接触、あるいはダストが浸入しない程度の隙間をもって環状のダストシールを挟持する状態に設けた。
これにより、センターケーシングが外部から遮断され、故障の原因となる塵埃がセンターケーシング内に進入せず防塵性が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明を大型ディーゼルエンジンに適用した一実施例について図面を参照しながら説明する。
大型ディーゼルエンジン(10〜16リットル)用のエンジン始動装置1を示す図1において、電動機3はハウジング2と、このハウジング2内に設けられた固定子4と、この固定子4と同心的に配置された回転子5と、この回転子5に嵌着された回転軸3aを有している。このハウジング2の後端部にはエンドフレーム6が連結され、前端部にはセンターケーシング7が連結されている。
【0015】
このセンターケーシング7の前端面には、図2に示すように螺子穴8が多数(例えば21個)形成されている。9は開口縁部にフランジ10を一体的に形成したフロントハウジングで、これには螺子穴8に対応する穴部11を有している。このフランジ10には、取付け穴13を有する耳部14が等角度間隔で三箇所に一体形成されている。そして、ボルト12を穴部11から任意の螺子穴8に締め込むことにより、図3に示すようにフロントハウジング9の開口縁部をセンターケーシング7に軸回りに回転調節可能に連結し、エンジン側への取付け角度を調整している。すなわち、フロントハウジング9は、ボルト12の締め込み箇所から分かるように、センターケーシング7の軸方向端面7Aにセンターケーシング7の胴部寸法Dxと略同径寸法Dyの位置で固定されている(図1参照)。
なお、耳部14は三箇所に限られず、所望に応じて増減でき、これに伴い取付け穴13の数も耳部14に応じて任意に設定できる。
【0016】
この場合、ハウジング2は、エンドフレーム6およびセンターケーシング7と略同径となっており、取付け部材としての取付けボルト15をフランジ10の取付け穴13からエンジン側のブラケット部材(図示せず)に締め込むことにより、エンジン始動装置1が取付けられる。
そして、電動機3のハウジング2の外径寸法D1は、図4に示すようにハウジング2を中心にして取付けボルト15の頭部15aが内接して形成する内接円の径寸法D2よりも小さく設定している。これにより、着脱用の工具(図示せず)の軸部がハウジング2に沿い、その工具の頭部(図示せず)が取付けボルト15の頭部15aに対して係脱可能となるようにしている。
【0017】
簡易な工具としてソケットレンチ16を用いる場合には、ハウジング2の外径寸法は、ソケットレンチ16のソケット部16aを取付けボルト15の頭部15aに被せた状態で、ハウジング2を中心としてソケット部16aに内接する内接円の径寸法よりも小に設定することができる。これにより、図1に示すようにソケットレンチ16の軸部16bをハウジング2に沿わせながら、ソケット部16aを取付けボルト15の頭部15aに対して係脱することができる。
【0018】
また、エンドフレーム6およびセンターケーシング7の外周部には、リブ状のボス部36、37が突き出るように形成されている。これらのボス部36、37同士はスルーボルト38により連結し、ハウジング2を中間で挟持する。
これらボス部36、37の外表面同志を結ぶ包絡面Eは、図4に示すように工具の取付けボルト15に対する係脱経路Mの領域外に存するようにしている。このため、ソケットレンチ16といった工具を取付けボルト15の頭部15aに対して支障なく係脱することができる。
【0019】
この一方、電動機3の回転軸3aは、センターケーシング7内に延出し、サンギア17を嵌着して遊星ギア18およびインターナルギア19から成る減速用の遊星歯車機構20に連結されている。この遊星歯車機構20の遊星ギア18の前端部は、回転軸3aと同軸的に配置された駆動軸21の後端面に嵌め込まれ、インターナルギア19はセンターケーシング7の内周面に固定されている。
この駆動軸21の後端部は、センターケーシング7内に設けられた軸受22に支持され、前端部はフロントハウジング9の先端部に設けられた軸受23に支持されている。この駆動軸21には、オーバーランニングクラッチ24とともにピニオン25が軸方向に往復移動可能となるように設けられている。
【0020】
26は電磁式プランジャーで、これは電動機3のハウジング2およびセンターケーシング7の上に設置されている。電磁式プランジャー26において、27は電磁コイルで、これの内部には圧縮コイルスプリング30を介してロッド29を収容したプランジャー28が設けられている。このロッド29のプランジャー28から外部に突き出た部分には、コンタクトブリッジ31が取り付けられ、固定接点32、33に対向する状態に位置している。
【0021】
34はピン35により回動可能に支持されたレバーで、これの上端部はプランジャー28の前端部に揺動可能に取り付けられ、下端部はオーバーランニングクラッチ24のハブ24aに係合されている。
なお、フロントハウジング9のフランジ10とセンターケーシング7の前端部との間には、内周縁部35aがオーバーランニングクラッチ24の外周縁部に接触、あるいはダストが浸入しない程度の隙間をもって環状のダストシール35bが挟持され、外部の塵埃がセンターケーシング7内に進入するのを防いでいる。
【0022】
上記構成にて大型ディーゼルエンジンの始動キーを操作すると、電磁式プランジャー26の電磁コイル27が通電され、電磁吸引力によりプランジャー28をロッド29とともに図1の矢印Aで示す方向に移動する。これに伴い、レバー34がピン35を中心に同図の矢印Bで示す方向に回動する。
このため、オーバーランニングクラッチ24とともにピニオン25を駆動軸21に沿って同図の矢印Cで示す方向に往移動し、ピニオン25がリングギア(図示せず)に噛合する。
プランジャー28の矢印A方向の移動により、ロッド29がコンタクトブリッジ31を固定接点32、33に弾接させて電動機3の通電回路を閉じる。これに伴い、電動機3の回転軸3aが回転し、この回転力が遊星歯車機構20のサンギヤ17およびインターナルギヤ19に沿う遊星ギア18を介して駆動軸21に伝わる。駆動軸21の回転力は、オーバーランニングクラッチ24を介してピニオン25に伝達され、リングギアの回転によりクランクが駆動されて大型ディーゼルエンジンが始動する。
【0023】
上記構成では、全体の小型化および軽量化の要請から電動機3のハウジング2を径小化したが、このハウジング2の外径寸法D1は、フランジ10の取付け穴13のピッチφ146mmおよびソケット部16aの外径28mm(北米仕様SAE No.3に準拠)を考慮すると、φ146mm−{(28/2)mm+(28/2)mm}=φ118mmとなる。
このため、電動機3のハウジング2の外径寸法D1は、φ118mm以下にする必要があり、電動機3を軸方向に長寸化することなくφ130mmの大型ディーゼルエンジンと同等の耐熱性および出力を確保する要請がある。
【0024】
通常、エンジン始動装置1の耐熱性は、電動機3の容積とエンジン始動装置1への通電電流との関係で成り立つ。つまり、電動機3の容積{(D1)2 ×L}はエンジン始動装置1への通電電流に比例する関係がある。
このため、電動機3のハウジング2を径小化すれば、耐熱性が外径寸法D1の2乗で低下する分だけエンジン始動装置1への通電電流を低減する必要がある。この通電電流を低減するには、エンジン始動装置1のトルクを上昇させる必要がある。
【0025】
例えば、現状のトルクが6kgf・m/1400Aとすれば、トルクカーブを上昇させて同トルクの6kgf・mで1000Aに低減することが考えられる。これは、エンジン始動装置1内の遊星歯車機構20の減速比{i=(サンギア17の歯数+インターナルギア19の歯数)/(サンギア17の歯数)}を大きくすることにより可能となることが判明した。
【0026】
そこで、詳細に検討・試作・評価した結果、耐熱性および必要な出力を満足する電動機3のハウジング2の外径寸法D1と遊星歯車機構20の減速比iとの関係を見い出した。
図5はハウジング2の外径寸法D1とエンジン始動装置1への通電電流との関係を示すグラフである。このグラフは、バッテリー(SAE 1000A/8v)で駆動可能な回数を基準とし、30秒間通電して90秒間断電するサイクルで評価した。この図5によれば、ハウジング2の外径寸法D1をφ118mm以下とするには、エンジン始動装置1への通電電流を1400Aから1000A以下に減少させる必要がある。
【0027】
また、図6はエンジン始動装置1への通電電流と遊星歯車機構20の減速比iとの関係を示す。この図6によれば、エンジン始動装置1への通電電流を1000A以下に減少させるには、減速比iを3.8以上にする必要がある。
つぎに、必要な出力5kWを満足させるには、図7からハウジング2の外径寸法D1をφ100mm以上にすればよいことが分かる。また、ハウジング2の外径寸法D1をφ100mm以上にするには、図6から減速比iを4.4以下にする必要がある。
また、遊星歯車機構20の減速比iが3.8〜4.4の範囲内で、ピニオン25が自己に必要な回転数である2000rpmを満たすには、図8からハウジング2の外径寸法D1をφ100mm〜φ118mmの範囲内に設定すればよいことが分かる。
【0028】
上記の考察から、エンジン始動装置1への通電電流が1000A以下で、遊星歯車機構20の減速比iが3.8〜4.4の範囲内に存するように設定した。これより、大型ディーゼルエンジン(10〜16リットル)に用いる場合に相当する高出力で耐熱性に優れながらも、外径寸法D1がφ100mm〜φ118mmの範囲内にあるハウジング2をもった小型で軽量の電動機3を実現することができる。
【0029】
(変形例)
なお、本実施例では、取付け部材として取付けボルト15を設けたが、ねじやビスなどであってもよく、要は取付け穴13を介してエンジン側に固定する取付け部材であればよい。
また、取付けボルト15の取付けにソケットレンチ16を工具として用いたが、軸の長いドライバーなどであってもよく、要は軸部16bが電動機3のハウジング2に沿って取付け部材に対して係脱する工具であればよい。
【0030】
また、ダストシール35bは、弾性プラスチックあるいはフェルトなどの不織布から形成してもよく、要は外部の塵埃などの異物がセンターケーシング7内に進入するのを阻止するものであればよい。
その他、具体的な実施にあたっては、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエンジン始動装置の縦断面図である。
【図2】フロントハウジングを外した状態で示すエンジン始動装置の左側面図である。
【図3】エンジン側への取付け時の作用を示すエンジン始動装置の右側面図である。
【図4】エンジン始動装置の右側面図である。
【図5】エンジン始動装置への通電電流と電動機の外径寸法との関係を示すグラフである。
【図6】エンジン始動装置への通電電流と遊星歯車機構の減速比との関係を示すグラフである。
【図7】電動機の出力と電動機のハウジング外径寸法との関係を示すグラフである。
【図8】ピニオンの必要回転数、電動機のハウジング外径寸法および遊星歯車機構の減速比の関係を示すグラフである。
【図9】従来のエンジン始動装置を示す縦断面図である。
【図10】エンジン側への取付け時の作用を示す従来のエンジン始動装置の右側面図である。
【図11】エンジン側への取付け時の作用を示す従来のエンジン始動装置の右側面図である。
【図12】エンジン側への干渉を起こす場合を示す従来のエンジン始動装置の右側面図である。
【図13】大型ディーゼルエンジンに用いる従来のエンジン始動装置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 エンジン始動装置
2 ハウジング
3 電動機
3a 回転軸
6 エンドフレーム
7 センターケーシング
7A センターケーシングの軸方向端面
9 フロントハウジング
10 フランジ
13 取付け穴
15 取付けボルト(取付け部材)
15a 頭部
16 ソケットレンチ(工具)
16a ソケット部
20 遊星歯車機構
21 駆動軸
22、23 軸受
24 オーバーランニングクラッチ(クラッチ)
25 ピニオン
26 電磁式プランジャー
28 プランジャー
29 ロッド
34 レバー
35a 内周縁部
35b ダストシール
36、37 ボス部
38 スルーボルト
E 包絡面
M 係脱経路
Dx センターケーシングの胴部寸法
Dy センターケーシングの胴部寸法で固定する際の略同径寸法

Claims (5)

  1. ハウジングを有する電動機と、
    エンジン側への取付け部材を通す取付け穴を有するフランジが一体的に形成されたフロントハウジングと、
    このフロントハウジングと前記ハウジングとの間に同軸的に配置され、前記ハウジングと略同径となるように形成され、前記フロントハウジングが前記フランジを介して軸回りに回転調節可能に連結されるセンターケーシングと、
    前記センターケーシング内の軸受と前記フロントハウジング内の軸受とにより両端が支持されるとともに、前記電動機の回転軸に同軸的に連結され、この回転軸からの回転力を減速用の遊星歯車機構を介して受ける駆動軸と、
    この駆動軸に軸方向に往復移動可能に取り付けられ、前記駆動軸の回転力をクラッチを介して受けるピニオンと、
    エンジンの始動時にレバーを回動し、前記クラッチを介して前記ピニオンを移動してリングギヤに噛合し、エンジンを始動する電磁式プランジャーとを備え、
    前記フロントハウジングは、前記センターケーシングの軸方向端面に前記センターケーシングの胴部寸法と略同径寸法の位置で固定され、
    前記取付け部材を前記取付け穴に通した状態で、前記電動機の前記ハウジングの外径寸法がこのハウジングを中心として前記取付け部材の頭部に内接する内接円の径寸法よりも小となるように設定し、工具が前記ハウジングに沿って前記取付け部材の前記頭部に係脱可能となるようにしたことを特徴とするエンジン始動装置。
  2. 前記工具はソケットレンチであり、前記ハウジングの外径寸法が、前記ソケットレンチのソケット部を前記取付け部材の頭部に被せた状態で、前記ソケット部の内接円の径寸法よりも小となるように設定したことを特徴とする請求項1に記載のエンジン始動装置。
  3. 前記ハウジングの前記センターケーシングとは反対側に連結されたエンドフレームと、
    このエンドフレームおよび前記センターケーシングにそれぞれ形成されたリブ状のボス部と、
    これらのボス部同士を連結して前記ハウジングを中間で挟持するスルーボルトとを備え、
    これらボス部の外表面同士を結ぶ包絡面は、前記取付け部材に対する前記工具の係脱経路の領域外に存するように設定したことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか一つに記載のエンジン始動装置。
  4. 前記電動機の前記ハウジングの外径寸法を100から118mmの範囲に設定するとともに、前記遊星歯車機構の減速ギヤ比を3.8から4.4の範囲内に設定したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載のエンジン始動装置。
  5. 前記フロントハウジングと前記センターケーシングとの間には、内周縁部が前記クラッチの外周縁部に接触、あるいはダストが浸入しない程度の隙間をもって環状のダストシールが挟持されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一つに記載のエンジン始動装置。
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