JP3067247B2 - 液晶ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

液晶ポリエステル樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性及び耐加水分解
性の優れた液晶ポリエステル樹脂組成物に関するもので
ある。
【0002】近年プラスチックの高性能化に対する要求
が益々高まり、種々の新規性能を有するポリマが数多く
開発され、市場に供されているが、中でも特に分子鎖の
平行な配列を特徴とする光学異方性の液晶ポリエステル
が優れた機械的、熱的特性を有する点で注目されてい
る。
【0003】しかしながらこの液晶ポリエステルもポリ
エチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート
のような一般のポリエステルと同様にエステル結合を有
しており、とりわけエチレンジオキシ単位を含有した液
晶ポリエステルの耐熱性や耐加水分解性が必ずしも十分
ではないという問題があった。
【0004】その対策として特開平2−51524で
は、重合時に耐熱剤を添加して長期の耐熱性を向上させ
る方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら特開平2
−51524に記載されている耐熱剤は、300℃以上
の重合時、押出及び成形時に分解するため、融点が30
0℃以上の液晶ポリエステルでは耐熱性向上効果が不十
分であり、耐加水分解性は全く改善されないことがわか
った。
【0006】よって本発明は、上述の問題を解消し、耐
熱性及び耐加水分解性の優れた液晶ポリエステル樹脂組
成物を得ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上述の課題
を達成すべく鋭意研究の結果、特定構造のホスフィン化
合物が、液晶ポリエステルの耐熱性のみならず耐加水分
解性にも有効であることを見い出し本発明に到達した。
【0008】すなわち本発明は、(A) 異方性溶融相を形
成する液晶ポリエステル100重量部に対して、(B)
2,2´−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェ
ニル)オクチルホスファイト0.001〜5重量部を含
有せしめてなる液晶ポリエステル樹脂組成物を提供する
ものである。
【0009】本発明でいう液晶ポリエステルは、芳香族
オキシカルボニル単位、芳香族ジオキシ単位、芳香族ジ
カルボニル単位、エチレンジオキシ単位などから選ばれ
た単位からなるポリエステルが挙げられるが、下記構造
単位(I) 、(II)、(IV)または(I) 、(II)、(III) 、(IV)
からなる液晶ポリエステルが好ましく、とりわけ(I)、
(II)、(III) 、(IV)からなる液晶ポリエステルが好まし
い。
【0010】
【化1】
【0011】(ただし、式中のR1
【0012】
【化2】
【0013】から選ばれた1種以上の基を示し、R2
【0014】
【化3】
【0015】から選ばれた基を示す。また、構造単位(I
V)は実質的に構造単位(II)および(III)の合計と等モル
である。)上記好ましい液晶性ポリエステルの融点は、
350℃以下であることが好ましい。
【0016】上記構造単位(I) は、p−ヒドロキシ安息
香酸から生成したポリエステルの構造単位を、上記構造
単位(II)は4,4´−ジヒドロキシビフェニル、3,3
´,5,5´−テトラメチル−4,4´−ジヒドロキシ
ビフェニル、ハイドロキノン、t−ブチルハイドロキノ
ン、フェニルハイドロキノン、2,6−ジヒドロキシナ
フタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンおよび4,4
´−ジヒドロキシジフェニルエーテルから生成した構造
単位を、構造単位(III) はエチレングリコールから生成
した構造単位を、構造単位(IV)はテレフタル酸、イソフ
タル酸、4,4´−ジフェニルジカルボン酸、2,6−
ナフタレンジカルボン酸、4,4´−ジフェニルエーテ
ルジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタン−
4,4´−ジカルボン酸から選ばれた1種以上の芳香族
ジカルボン酸から生成した構造単位を各々示す。
【0017】構造単位(III) を含むときには、構造単位
(II)として4,4´−ジヒドロキシビフェニルから生成
した構造単位が、構造単位(III) を含まないときは、構
造単位(II)として、4,4´−ジヒドロキシビフェニル
および2,6−ジヒドロキシナフタレンから生成した構
造単位が好ましく、構造単位(IV)としてはテレフタル酸
から生成した構造単位が好ましい。
【0018】上記構造単位(I) 、(II)、(III) および(I
V)の共重合量は任意である。しかし流動性のみならず耐
熱性及び耐加水分解性の点から次の共重合量であること
が好ましい。すなわち、上記構造単位(III) を含む場合
は上記構造単位(I)および(II)の合計構造単位(I) 、
(II)および(III)の合計に対して60〜95モル%であ
ることが好ましく、85〜93モル%であることが特に
好ましい。また、構造単位(III) は構造単位(I) 、(II)
および(III)の合計に対して40〜5モル%が好まし
く、15〜7モル%であることが特に好ましい。また、
構造単位(I)と(III)のモル比[(I) /(III)]は75/
25〜95/5が好ましく、構造単位(IV)は実質的に構
造単位(II)および(III)の合計と等モルである。一方、
上記構造単位(III) を含まない場合は構造単位(I) は
造単位(I) および(II)の合計に対して40〜90モル%
が好ましく、60〜88モル%が特に好ましく、構造単
位(IV)は構造単位(II)と実質的に等モルである。
【0019】なお、上記好ましい液晶ポリエステルを重
縮合する際には上記(I) 、(II)、(III) および(IV)を構
成する成分以外に、3,3´−ジフェニルジカルボン
酸、3,4´−ジフェニルジカルボン酸、2,2´−ジ
フェニルジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、ヘキ
サヒドロテレフタル酸などの脂環式ジカルボン酸、レゾ
ルシン、クロルハイドロキノン、メチルハイドロキノ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホンなどの芳
香族ジヒドロキシ化合物およびこれらのエチレンオキサ
イド付加物、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロ
ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ルなどの脂肪族、脂環式ジオールおよびm−オキシ安息
香酸、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸などの芳香族ヒ
ドロキシカルボン酸およびp−アミノフェノール、p−
アミノ安息香酸などをさらに共重合せしめることができ
る。
【0020】本発明で用いる液晶ポリエステル(A)の
溶融粘度は通常、10,000ポイズ以下であり、6,
000ポイズ以下が好ましく、特に4,000ポイズ以
下がより好ましい。
【0021】なお、この溶融粘度は(融点(Tm)+1
0℃)の温度で、融点が観測できない場合には(液晶開
始温度+40℃)の温度で、ずり速度1,000(1/
秒)の条件下で高化式フローテスターによって測定した
値である。
【0022】ここで、融点(Tm)とは示差熱量測定に
おいて、重合を完了したポリマを室温から20℃/分の
昇温条件で測定した際に観測される吸熱ピーク温度(T
1 )の観測後、Tm1 +20℃の温度で5分間保持し
た後、−20℃/分の降温速度で室温まで一旦冷却した
後、再度20℃/分の昇温条件で測定した際に観測され
る吸熱ピーク温度(Tm2 )を指す。
【0023】本発明における液晶ポリエステル(A)
は、ペンタフルオロフェノール中で対数粘度を測定する
ことが可能なものもあり、その際には0.1g/dlの
濃度で60℃で測定した値で0.5dl/g以上が好ま
しく、構造単位(III) を含む場合は0.5〜3.0dl
/g、構造単位(III) を含まない場合は1.0〜15.
0dl/gが特に好ましい。
【0024】本発明における液晶ポリエステル(A)の
製造方法は、特に制限がなく、公知のポリエステルの重
縮合法に準じて製造できる。
【0025】たとえば前記好ましい液晶ポリエステルに
おいて構造単位(III) を含まない場合は下記(1)、
(2)、上記構造単位(III) を含む場合は(5)の製造
方法が好ましく用いられる。
【0026】(1) p−アセトキシ安息香酸、4,4´−
ジアセトキシビフェニルなどの芳香族ジヒドロキシ化合
物のジアシル化物とテレフタル酸などの芳香族ジカルボ
ン酸から脱酢酸重縮合反応によって製造する方法。
【0027】(2) p−ヒドロキシ安息香酸、4,4´−
ジヒドロキシビフェニルなどの芳香族ジヒドロキシ化合
物とテレフタル酸などの芳香族ジカルボン酸に無水酢酸
を反応させて、フェノール性水酸基をアシル化したの
ち、脱酢酸重縮合反応によって製造する方法(但し2,
6−ジヒドロキシナフタレンについては、2,6−ジア
セトキシナフタレンを用いるのが好ましい)。
【0028】(3) p−ヒドロキシ安息香酸のフェニルエ
ステル、4,4´−ジヒドロキシビフェニルなどの芳香
族ジヒドロキシ化合物とテレフタル酸などの芳香族ジカ
ルボン酸のジフェニルエステルから脱フェノール重縮合
反応により製造する方法。
【0029】(4) p−ヒドロキシ安息香酸およびテレフ
タル酸などの芳香族ジカルボン酸に所望量のジフェニル
カーボネートを反応させてそれぞれジフェニルエステル
としたのち、4,4´−ジヒドロキシビフェニルなどの
芳香族ジヒドロキシ化合物を加え、脱フェノール重縮合
反応により製造する方法。
【0030】(5) エチレングリコールと芳香族ジカルボ
ン酸からなるオリゴマあるいはポリマまたは芳香族ジカ
ルボン酸のビス(β−ヒドロキシエチル)エステルの存
在下で(1)または(2)の方法で製造する方法。
【0031】(5)の製造方法により、エチレングリコ
ールと芳香族ジカルボン酸からなるオリゴマあるいはポ
リマは、エステル交換反応により分子鎖中にランダムに
取り込まれ、上記構造単位(III) を含む液晶ポリエステ
ルが得られるものと考えられる。
【0032】重合反応時、必要に応じて触媒を使用して
もよい。重縮合反応に使用する触媒としては、酢酸第一
錫、テトラブチルチタネート、酢酸カリウム、三酸化ア
ンチモン、マグネシウム、酢酸ナトリウム、酢酸亜鉛な
どの金属化合物が代表的であり、とりわけ脱フェノール
重縮合の際に有効である。
【0033】本発明で用いるホスファイト化合物は、下
記構造式(A)からなる2,2´−メチレンビス(4,
6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホスファイトで
あり、その他のホスファイト化合物では重合時、押出及
び成形時に分解するため本発明の目的を達成することが
できない。
【0034】
【化4】
【0035】上記構造式(A)のホスファイト化合物の
添加時期は、重合完結前でも、完結後でもよいが重合完
結前の時には、該液晶ポリエステルと同種または異種の
ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)で被覆せ
しめた状態で添加するのが好ましい。
【0036】重合完結後に添加の時には液晶ポリエステ
ルと溶融混練するのが好ましく、溶融混練には公知の方
法を用いることができる。たとえば、バンバリーミキサ
ー、ゴムロール機、ニーダー、単軸もしくは二軸押出機
などを用い、200〜370℃の温度で溶融混練して組
成物とすることができる。
【0037】なお、本発明においては充填剤を配合する
ことにより更に耐熱性や耐加水分解性を向上させること
ができ、この充填剤としては、ガラス繊維、炭素繊維、
芳香族ポリアミド繊維、チタン酸カリウム繊維、石膏繊
維、黄銅繊維、ステンレス繊維、スチール繊維、セラミ
ック繊維、ボロンウィスカー繊維、マイカ、タルク、シ
リカ、炭酸カルシウム、ガラスビーズ、ガラスフレー
ク、ガラスマイクロバルーン、クレー、ワラステナイ
ト、酸化チタン等の繊維状、粉状、粒状あるいは板状の
無機フィラーが挙げられる。上記充填剤中、ガラス繊維
が好ましく使用される。ガラス繊維の種類は、一般に樹
脂の強化用に用いるものなら特に限定はなく、例えば長
繊維タイプや短繊維タイプのチョップドストランド、ミ
ルドファイバーなどから選択して用いることができる。
また、ガラス繊維はエチレン/酢酸ビニル共重合体など
の熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂で被
覆あるいは集束されていてもよく、またシラン系、チタ
ネート系などのカップリング剤、その他の表面処理剤で
処理されていてもよい。
【0038】この充填剤を添加する場合の量は液晶ポリ
エステル100重量部あたり、200重量部以下であ
り、より好ましくは150重量部以下である。
【0039】本発明の液晶ポリエステル樹脂組成物は、
本発明の目的を損なわない程度の範囲でその他の耐熱剤
(ヒンダードフェノール化合物や上記構造式(A)以外
のホスファイト化合物)、紫外線吸収剤(たとえばレゾ
ルシノール、サリシレート、ベンゾトリアゾール、ベン
ゾフェノンなど)、滑剤および離型剤(モンタン酸およ
びその塩、そのエステル、そのハーフエステル、ステア
リルアルコール、ステアラミドおよびポリエチレンワッ
クスなど)、染料(たとえばニグロシンなど)および顔
料(たとえば硫化カドミウム、フタロシアニン、カーボ
ンブラックなど)を含む着色剤、可塑剤、帯電防止剤な
どの通常の添加剤や他の熱可塑性樹脂を添加して、所定
の特性を付与することができる。
【0040】また、本発明の液晶ポリエステル樹脂組成
物において液晶ポリエステル100重量部に対して0.
01〜20重量部のエポキシ化合物を添加することが、
成形滞留時の耐熱性の点で好ましく、この場合、エポキ
シ基が0.001〜0.01g当量含まれるように添加
するのがより好ましい。
【0041】このエポキシ化合物としては、ビスフェノ
ールAジグリシジルやオルトフェニルフェノールグリシ
ジルエーテルや下記構造式(1)のビスフェノールA型
のエポキシ化合物などのグリシジルエーテル類、ヘキサ
ヒドロフタル酸ジグリシジルエステルやテトラヒドロフ
タル酸ジグリシジルエステルなどのグリシジルエステル
類、下記構造式(2)のグリシジルエーテル・エステル
類、メタクリル酸グリシジルを1〜30重量%含有する
エチレン/メタクリル酸グリシジル共重合体やエチレン
/メタクリル酸グリシジル/酢酸ビニル共重合体などの
エポキシ基含有共重合体、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジ
メトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシランなどのエポキシシラン類
などが挙げられ、これらのうちエポキシシラン類が最も
好ましい。
【0042】
【化5】
【0043】(nは0〜20の整数)
【0044】
【化6】
【0045】(Arは1,4−フェニレン、1,3−フ
ェニレン、2,6−ナフチレンなどを示し、nは0〜2
0の整数である。)かくしてなる本発明の液晶ポリエス
テル樹脂組成物は、射出成形、押出成形など通常の成形
法により優れた耐熱性及び耐加水分解性を有した成形品
を得ることができる。
【0046】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳述す
る。
【0047】参考例1 p−ヒドロキシ安息香酸994重量部、4,4´−ジヒ
ドロキシビフェニル126重量部、テレフタル酸112
重量部、固有粘度が約0.6dl/gのポリエチレンテ
レフタレート216重量部および無水酢酸960重量部
を撹拌翼、留出管を備えた反応容器に仕込み、次の条件
で脱酢酸重縮合を行った。
【0048】まず、窒素ガス雰囲気下に100〜250
℃で5時間、250〜320℃で1.5時間反応させた
後、320℃、1時間で0.5mmHgに減圧し、さらに1
時間反応させ、重縮合を完結させたところ、ほぼ理論量
の酢酸が留出し、下記の理論構造式を有する樹脂を得
た。
【0049】
【化7】
【0050】 k/l/m/n=80/7.5/12.5/20 また、このポリエステルを偏光顕微鏡の試料台にのせ、
昇温して、光学異方性の確認を行った結果、液晶開始温
度は294℃であり、良好な光学異方性を示した。ま
た、融点(Tm)は314℃であった。このポリエステ
ルの対数粘度(0.1g/dlの濃度でペンタフルオロ
フェノール中、60℃で測定)は1.71dl/gであ
り、324℃、ずり速度1000/秒での溶融粘度は6
20ポイズであった。
【0051】実施例1,2、比較例1 参考例1の液晶ポリエステル100部に対して表1記載
の2,2´−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフ
ェニル)オクチルホスファイト及びガラス繊維43部を
表1記載の割合でドライブレンドした後、30mmφ2軸
押出機を用いて310℃で溶融混練後ペレット化した。
【0052】このペレットを住友ネスタール射出成形機
プロマット40/25(住友重機械工業(株)製)に供
し、シリンダー温度320℃、金型温度90℃で3.2
mm厚のASTM1号ダンベル試験片を作成した。
【0053】この試験片を用いてギアオーブン中で耐熱
性(240℃、35日間)及びオートクレーブ中で耐加
水分解性(100℃、10日間水中浸漬)のテストを行
い引張強度保持率を測定した。
【0054】これらの結果を併せて表1に示す。
【0055】実施例3 実施例1の配合組成にエポキシシラン(γ−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン)を0.5部加えた以外
は、実施例1と同様に押出、成形を行い、耐熱性及び耐
加水分解性の評価を行った。
【0056】比較例2〜4 参考例1の液晶ポリエステル100部に対して化合物b
〜dをそれぞれ1部加えて、実施例1と同様に押出、成
形を行い、耐熱性及び耐加水分解性の評価を行った。
【0057】
【化8】
【0058】
【表1】
【0059】表1の結果から明らかなように、液晶ポリ
エステルに特定量の2,2´−メチレンビス(4,6−
ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホスファイトを添加
してなる本発明の樹脂組成物は、耐熱性及び耐加水分解
性に優れている。
【0060】これに対して、本発明以外の比較例2〜4
は、耐熱性及び耐加水分解性が実施例よりも低いことが
わかる。
【0061】
【発明の効果】本発明は、液晶ポリエステルに特定のホ
スファイト化合物を添加することにより、耐熱性及び耐
加水分解性の優れた樹脂組成物が得られる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 67/00 - 67/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) 異方性溶融相を形成する液晶ポリエス
    テル100重量部に対して、(B) 2,2´−メチレンビ
    ス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホスフ
    ァイト0.001〜5重量部を含有せしめてなる液晶ポ
    リエステル樹脂組成物。
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