JP3037348U - ウイング式幌 - Google Patents

ウイング式幌

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JP3037348U
JP3037348U JP1996011057U JP1105796U JP3037348U JP 3037348 U JP3037348 U JP 3037348U JP 1996011057 U JP1996011057 U JP 1996011057U JP 1105796 U JP1105796 U JP 1105796U JP 3037348 U JP3037348 U JP 3037348U
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hood
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JP1996011057U
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Inventor
正三 神戸
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豊栄運輸株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幌体の引きロープが荷物の積み卸しの邪魔に
なるのを防止し、しかも、幌体の引き下ろし操作を容易
に行えるようにし、作業性および安全性を格段に高める
ようにしたウイング式幌を提供する。 【解決手段】 ウイング式幌3は、天井フレーム11に
幌体14aが回動可能に設けられる。幌体14aは、駆
動手段により開方向に持ち上げられ、保持手段により全
開位置に保持される。幌体14aの側端フレーム24に
は、レール部材25が固定され、このレール部材25に
引きロープ27の先端部が移動可能に取り付けられる。
荷物の積み卸しの作業を行うときには、引きロープの先
端をA位置からB位置に移動させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、貨物自動車等の荷台に設けられるウイング式幌に関し、詳しくは、 幌体を全開位置から閉方向へ引き降ろすための引きロープの取付構造に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
従来のウイング式幌の一例を図8に示す。 ウイング式幌1は、荷台T上に幌体4が設けられる。幌天井部の中央フレーム 3に幌体4が開閉可能に設けられている。駆動手段を作動させると、幌体4が全 閉位置から持ち上げられ、補助スプリングの作用により図8に示す全開位置に停 止状態で保持される。 幌体4の下端部(図8では右端部)には、引きロープ6の一端が固定される。 作業者は、補助スプリングの付勢力に逆らって引きロープ6を下方に引っ張るこ とで、幌体4を全閉位置まで引き降ろすことができるようになっている。 従来、このような幌体4の引きロープ6は、幌体4を比較的少ない荷重で降ろ すことができるように、中央フレーム3の回動軸から比較的離れた位置、例えば 幌体4の下端付近(図8では右端付近)に引きロープ6の端部を取り付けるのが 一般的であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のウイング式幌は、幌体4を全開にすると、図 8に示すように、引きロープ6の上部が荷台Tの上方で外側にはみ出す場合が多 い。このため、リフト車等で荷物を運搬する場合、引きロープ6が作業の邪魔に なるという問題がある。特に、狭い場所で荷物の積み卸しを行うときには、リフ ト車が荷台のそばを頻繁に行き来するため、引きロープ6の上部が荷物等に引っ かかりやすいものとなる。 これに対し、幌体4に引きロープ6を取り付ける場合に、ロープの留め具5を 荷台7の上方内側(図8で左側)にくるようにズラして固定することも考えられ るが、引きロープ6の上端取付位置が中央フレーム3の回動軸に近づくと、幌体 4を引き下げる際の荷重が大きくなり、作業者の負担が増すことになる。
【0004】 本考案は、このような問題点を解決するためになされたもので、幌体の全開時 に引きロープが荷物の積み卸しの邪魔になるのを防止し、しかも、幌体の引き降 ろし操作を容易に行えるようにし、作業性および安全性を格段に高めるようにし たウイング式幌を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本考案のウイング式幌は、 天井フレーム11に回動可能に設けられる幌体14a、14bと、 前記幌体14a、14bを開方向に持ち上げ可能な駆動手段17と、 前記幌体14a、14bを全開位置に保持する保持手段20と、 前記保持手段20の保持力に逆らって前記幌体14a、14bを全開位置から 閉方向に引き降ろし可能な引きロープ27とを備えたウイング式幌において、 前記幌体14a、14bの側端フレーム24にレール材25を設けるとともに 、このレール材25に前記引きロープ27の端部を移動可能に取り付ける構成と した。
【0006】 本考案のウイング式幌は、幌体14a、14bの全開時、引きロープ27の端 部がレール材25に沿って自由に移動する。即ち、作業者が引きロープ27を荷 台Tの内側または外側へ引っ張ると、引っ張られる方向に引きロープ27の端部 が移動することになる。 従って、幌体14a、14bの全開時に、引きロープ27の端部を荷台の上方 内側へ移動させることで、引きロープが荷台の外側へはみ出すことが防止され、 作業の邪魔になることがない。
【0007】 前記レール材のレール部には、棒材またはパイプ材を用いるとよい。棒材また はパイプ材を用いると、構成が簡単になり、取付スペースも少なくて済むからで ある。 また、レール部に棒材またはパイプ材を用いる場合、これらに挿入可能な内径 をもつリング材を引きロープの端部に固定し、このリング材をレール部に嵌合す るとよい。レール部とリング材との間に適度な摩擦力が生じて、引きロープを移 動させる際の操作性がきわめて良好になるためである。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 本考案の第1実施例によるウイング式幌を図1〜図5に示す。
【0010】 図1に示すように、ウイング式幌10は、幌天井部の中間位置に天井フレーム 11が設けられる。この中央フレーム11の両側には、ヒンジ13によって幌体 14a、14bが回動可能に取り付けられている。 幌体14には、門形フレーム15および水平フレーム16が一定の間隔を開け て配置され、これらのフレームの外側に幌シートが覆われる。
【0011】 幌体14a、14bの前方端部には、駆動装置17が設けられる。駆動装置1 7は、幌体14a、14bを開方向に持ち上げるもので、てこ棒18および駆動 ロープ19が所定の回動軸および滑車に取り付けられてなる。駆動ロープ19を 所定の方向に引っ張ると、てこ棒18がウイング幌体14aまたは14bに作用 し、幌本体14aまたは14bを図3に示すように翼状に持ち上げる。
【0012】 また、天井フレーム11の前方および後方の端部には、幌体14a、14bを 全開位置に保持するための保持装置20が設けられる。保持装置20は、補助ス プリング21およびガスダンパ22を有し、これらの付勢力により幌本体14a 、14bを全開位置に保持する。幌体14a、14bが駆動装置17により所定 の開度まで上昇すると、補助スプリング21およびガスダンパ22の付勢力が幌 体14a、14bに自動的に作用し、幌体14a、14bを全開位置まで持ち上 げる。
【0013】 幌体14a、14bの最前端の側端フレーム24には、レール材25が固定さ れる。図2に示すように、レール材25は、レール部25aと脚部25bとから なる。脚部25bの先端がボルト26で側端フレーム24に固定される。 図5に示すように、レール材25のレール部25aには、リング材29が嵌合 しており、このリング材29に引きロープ27が取り付けられる。 リング材29は、留め穴29aを有しており、引きロープ27の一端が留め穴 29aを通して結びつけられる。リング材29のリング径は、レール部25aの 径よりも十分に大きく、レール部25aの長さ方向に沿って容易に移動可能であ る。 図3に示すように、幌体14a、14bが全開位置に保持されると、荷台Tの 上方でリング材29が水平方向に移動可能になる。即ち、リング材29がA位置 にあるときには荷台Tの外側になり、B位置にあるときには荷台Tの内側になる 。
【0014】 次に、作用について説明する。幌体14a、14bは、それぞれ独立に開閉自 在であるが、開閉の動作は実質的に同様であるので、説明の便宜上、幌体14a の動作について説明する。 幌体14aを上昇させる場合は、まず、てこ棒18のロックを外し、駆動ロー プ19を下方に引っ張る。すると、幌体14aがてこ棒18によって持ち上げら れ、幌体14aが全開位置に保持される。
【0015】 このとき、図3に示すように、リング材29は、レール材25の最も右側のA 位置にあり、引きロープ27は、このA位置から荷台T上へ垂れ下がることにな る。つまり、引きロープ27の上部は、荷台上方の外側にはみ出ることになる。 この状態から、引きロープ27を荷台Tの内側(図3左側)へ向けて引っ張る と、リング材29がレール材25の左端(B位置)に移動する。すなわち、引き ロープ27が荷台Tの上方内側に垂れ下がることになる。 このような状態で荷台Tへの荷物の積み卸し作業を行えば、引きロープ27が 作業の邪魔になることはない。例えば、荷物の出し入れの際にリフト車が荷台T に接近しても、引きロープ27が引っかかるのが防止される。
【0016】 次に、幌体14aを下降させる場合は、図4に示す状態から、引きロープ27 を荷台Tの外側へ引っ張る。すると、リング材29がB位置からA位置に移動し 、引きロープ27の先端がA位置から荷台T上に垂れ下がる。即ち、引きロープ の上端取付部が幌体14aの回動軸から十分に離れた位置になる。この状態で引 きロープ27を下方に引っ張ると、幌体14aを比較的少ない荷重で全閉位置ま で戻すことが可能になる。
【0017】 このようにウイング式幌は、幌全開時に、引きロープ27の上端取付位置をレ ール材25に沿って荷台Tの上方内側または外側へ移動させることができる。こ のため、荷物の積み卸し作業をする場合、または幌体14aを降ろす場合の状況 に応じて引きロープ27の位置を使い分けて作業の効率化を図ることができる。
【0018】 次に、本考案の第2実施例を図6に示す。 第2実施例は、リング材に代えてフック31を設けたものである。フック31 は、U字形のアーム32と留め具33とからなる。留め具33の支軸33aによ りアーム32が回動するようになっている。アーム32を留め具33側へ閉じる と、アーム32の先端がピンによってロックされる。また、摘み34を引くと、 ロックが解除され、アーム32が開放される。 第2実施例によると、レール部材25とフック31の取り付けおよび取り外し がきわめて簡単になり、引きロープ27の取り扱いがより便利になる。
【0019】 本考案の第3実施例を図7に示す。 第3実施例は、レール材として内部空洞の角材41を用いたものである。角材 41の下面中央には、長さ方向に一定幅の溝が形成される。角材41の溝には、 コロ部材42が嵌合されている。コロ部材42の下側に延びるピン44には引き ロープ27が結びつけられる。 第3実施例による場合、角材41を幌体14aの側端フレームに密着固定する ことができ、少ないスペースでレール材を取り付ける場合に有利である。また、 コロ部材42の作用により、引きロープ27の移動をスムーズにすることができ る。 なお、本考案のウイング式幌は、天井フレームが幌の中央になくても適用可能 であり、また、側端フレームが幌体の後方端にある場合でも適用可能である。さ らに、レール部材および引きロープを幌体の前方と後方の両方に取り付けること も可能である。
【0020】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のウイング式幌によれば、幌体の全開時に引きロ ープの先端取付位置を荷台の上方内側または外側に自由に移動させることができ る。従って、荷物の積み卸しの際に引きロープが作業の邪魔になるのを防止し、 また、幌体の引き下ろしの操作を簡単に行うことが可能になる。 従って、荷物の積み卸しの作業を迅速化かつ快適に行うことができ、安全性を 高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例によるウイング式幌を示す
斜視図である。
【図2】本考案の第1実施例によるウイング式幌のレー
ル材を示す部分拡大図である。
【図3】本考案の第1実施例によるウイング式幌の全開
状態を示す模式図である。
【図4】本考案の第1実施例によるウイング式幌の全開
状態を示す模式図である。
【図5】本考案の第1実施例によるウイング式幌の引き
ロープの取付構造を示す部分拡大図である。
【図6】本考案の第2実施例によるウイング式幌の引き
ロープの取付構造を示す部分拡大図である。
【図7】本考案の第3実施例によるウイング式幌の引き
ロープの取付構造を示す部分拡大図である。
【図8】従来例によるウイング式幌の全開状態を示す模
式図である。
【符号の説明】
10 ウイング式幌 14a、14b 幌体 11 フレーム 17 駆動手段 18 てこ棒 19 駆動ロープ 20 保持手段 21 補助スプリング 22 ガスダンパ 24 側端フレーム 25 レール材 27 引きロープ 29 リング部材

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井フレーム11に回動可能に設けられ
    る幌体14a、14bと、 前記幌体14a、14bを開方向に持ち上げ可能な駆動
    手段17と、 前記幌体14a、14bを全開位置に保持する保持手段
    20と、 前記保持手段20の保持力に逆らって前記幌体14a、
    14bを全開位置から閉方向に引き降ろし可能な引きロ
    ープ27とを備えたウイング式幌において、 前記幌体14a、14bの側端フレーム24にレール材
    25を設けるとともに、このレール材25に前記引きロ
    ープ27の端部を移動可能に取り付けたことを特徴とす
    るウイング式幌。
  2. 【請求項2】 前記レール材25のレール部が棒材また
    はパイプ材である請求項1に記載のウイング式幌。
  3. 【請求項3】 前記引きロープ27の端部に、前記レー
    ル部に挿入可能なリング材29を設けたことを特徴とす
    る請求項2に記載のウイング式幌。
JP1996011057U 1996-10-30 1996-10-30 ウイング式幌 Expired - Lifetime JP3037348U (ja)

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