JPH0515193Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0515193Y2
JPH0515193Y2 JP1987144333U JP14433387U JPH0515193Y2 JP H0515193 Y2 JPH0515193 Y2 JP H0515193Y2 JP 1987144333 U JP1987144333 U JP 1987144333U JP 14433387 U JP14433387 U JP 14433387U JP H0515193 Y2 JPH0515193 Y2 JP H0515193Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fan plate
plate part
plate
lock
fanning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987144333U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6448379U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1987144333U priority Critical patent/JPH0515193Y2/ja
Publication of JPS6448379U publication Critical patent/JPS6448379U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0515193Y2 publication Critical patent/JPH0515193Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
  • Auxiliary Methods And Devices For Loading And Unloading (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はトラツクの荷台構造、特にヒンジを介
して荷床に回動可能に取り付けた側煽板が前後に
分割されているとともに個々に各側煽板部が開閉
可能に構成されているトラツクの荷台構造に関す
る。
(従来の技術) トラツクの荷台構造には、荷役作業を容易にす
るためヒンジを介して煽板を荷床に回動可能に取
り付け、必要に応じて荷台の下方へ垂れ下げて使
用することができる構造にしたものがある。
また前後方向の長さが大きい荷台では、左右に
それぞれ取り付けた側煽板が片側一枚で形成され
ていると、側煽板を開放する場合には少なくとも
片側における側煽板の全てを開放しなければなら
ない。したがつて側煽板を開放する場合は、ロー
プ掛けなどから荷崩れを防ぐロープを全て外す必
要がある。このため荷役作業では荷台全体の荷崩
れを配慮しながら作業しなければならないので作
業性が悪い。さらに側煽板を片側一枚で構成した
場合には、重量も大きくなり側煽板の開閉作業時
に大きな力を必要とし、操作者の負担が大きくな
る。そこで前後方向の長さが大きくなつたトラツ
クの荷台における側煽板では、前部側煽板部と後
部側煽板部との二つに分割して半分ずつ個々に開
閉できるようにしている。
また、この従来の前後に分割した側煽板では、
荷台の途中に脱着可能な支柱を設け、この支柱に
前部側煽板部と後部側煽板部の一端を解除可能な
ロツク手段を介してそれぞれ支持させ、さらに前
部側煽板部の他端を鳥居枠に、後部側煽板部の他
端を後部煽板にそれぞれ同じくロツク手段を介し
て取り付けた構造にしている。
(考案が解決しようとする問題点) 上述したように側煽板を前後に分割した従来に
おけるトラツクの荷台構造では、前部側煽板部と
後部側煽板部との接合部分に支柱を設け、この支
柱に前部側煽板部の一端と後部側煽板部の一端を
それぞれロツク手段を介して取り付けている。し
たがつて前部側煽板部と後部側煽板部との接合部
分だけでも二つのロツク手段を必要とし、また支
柱も必要とする。このため部品点数が多くコスト
高になつている問題があつた。さらに前部側煽板
部と後部側煽板部の両方を解放して荷物の積み降
ろし口のスペースを大きく確保する場合に、支柱
が邪魔になるので脱着せねばならず、この脱着作
業も加わり作業性が悪い問題があつた。
本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的は前部側煽板部と後部側煽板部との
間に設けるロツク手段の数を減らすことができる
とともに、前部側煽板部と後部側煽板部との間に
配設する支柱をなくしてコスト低減を図り、さら
に作業性を向上させることのできるトラツクの荷
台構造を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため本考案は、荷床の一側
に沿つて直列状に並置され、かつ各々が独立して
前記荷床上に立設された開位置と前記荷床より垂
れ下がつた閉位置とへ回動自在にして前記荷床と
ヒンジで連結して取り付けられた前後2つの側煽
板部と、前記各側煽板部の前後両端側にそれぞれ
対応して設けられた解除可能な複数のロツク手段
とを備えたトラツクの荷台構造において、係止部
材と、前記係止部材に係合可能な環状の係合部材
と、前記係止部材に対する前記係合部材の係合・
解除を制御するための作動部材とを有した海老ロ
ツクで成る前記ロツク手段を備え、前記係止部材
を一方の側煽板部に固定するとともに、前記作動
部材を他方の側煽板部に固定して取り付け、前記
海老ロツクにより前記両側煽板部間を解除可能に
連結してなる構成にしたものである。
(作用) 上記構成によれば、荷床の一側に沿つて直列状
に並置された前部側煽板部と後部側煽板部との間
に跨つて設けられた海老ロツクにより、1)前部
側煽板部と後部側煽板部との間の連結ロツクと、
2)前部側煽板部と後部側煽板部が開閉方向に
個々に回動するのをロツクする、2つの機能を持
たせることができる。
したがつて、従来構造では前部側煽板部と後
部側煽板部との接合部分に二つのロツク手段を必
要としていたのに対して、この構成では海老ロツ
クで成る一つのロツク手段で済むことになる。
また、前部側煽板部と後部側煽板部との間を
一つの海老ロツクで直接連結ロツクし合うことが
できるので従来構造で必要としていた支柱が不要
になる。
(実施例) 以下、本考案の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。
第1図乃至第9図は本考案の一実施例に係るト
ラツクの荷台構造を概略的に示したものである。
第1図乃至第9図に示したトラツクの荷台1
は、キヤビン2の後部におけるシヤーシフレーム
3上に取り付けられている。さらに荷台1は、荷
台1の左右両側に設けた一対の側煽板4と、後部
に設けた後煽板5と、前側部分の鳥居枠6を有す
る前立鉄板(不図示)とで荷床7(第3図乃至第
4図参照)を囲んだ状態に形成されている。また
左右の各側煽板4は前後で前部側煽板部8と後部
側煽板部9との二つに分割されている。そして各
側煽板部8,9および後煽板5と荷床7との間に
ヒンジ11を設け、このヒンジ11で各側煽板部
8,9および後煽板5と荷床7とを回動可能に連
結し、荷床7に対して各側煽板部8,9および後
煽板5とが下方へ垂れ下がつた状態まで回動でき
るようにしている。さらに、この荷台1の構造で
は前部側煽板部8と後部側煽板部9が後述する水
平保持装置12によつて荷床7と面一状態になる
途中の開放位置で保持できる構成にしている。
そして、この荷台1の構造で各側煽板部8,9
および後煽板5を荷床7に対して起立した状態で
各々ロツクする場合には後煽板5のロツクは、こ
の後煽板5の一側端部と左右の後部側煽板部9の
各一側端部との間にそれぞれ設けた公知のロツク
手段(不図示)によつてロツクされる。また後部
側煽板部9の他側端部におけるロツクは、前部側
煽板部8の一側端部と後部側煽板部9との接合部
分で両側煽板部8,9間に跨つて取り付けた解除
可能な海老ロツク14を介して前部側煽板部8の
一側端部に連結ロツクされる。さらに、また前部
側煽板部8の他側端部におけるロツクは、鳥居枠
6との間に設けた公知のロツク手段でロツクされ
る。
そして、後煽板5と後部側煽板部9との間に設
けたロツク手段を解除すると後煽板5だけ単独で
開放することができ、また後部側煽板部9と後煽
板5との間に設けたロツク手段と前部側煽板部8
との間に設けた海老ロツク14を解除すると後部
側煽板部9だけ単独で解放することができる。さ
らに鳥居枠6と前部側煽板部8との間に設けたロ
ツク手段と後部側煽板部9との間に設けた海老ロ
ツク14をそれぞれ解除すると前部側煽板部8だ
け単独で開放することができる。また、これらの
ロツク手段を同時に解除する箇所を選択すると、
左右に存在する前後側煽板部8,9の内、荷台1
の片側に設けた前後側煽板部8,9だけを開放さ
せたり、あるいは前部側煽板部8と後煽板5とを
同時に解放させたり、さらには前後の側煽板部
8,9および後煽板5の全てを同時に開放させた
状態にしたりすることが組み合わせで自由にでき
る。
次に前部側煽板部8と後部側煽板部9との接合
部分に設けた金属製の上記海老ロツク14は、第
1図のA部拡大図として第7図乃至第9図にその
詳細構造を示している。
第7図乃至第9図において海老ロツク14は係
止部材15と基体16および、この基体16上に
設けた係合部材17、作動部材18などで構成し
ている。
そして係止部材15は後部側煽板部9側の上壁
に固定されており、この係止部材15の先端は後
煽板5側へ若干屈曲した状態になつている。
一方、基体16は上壁19と、この上壁19の
左右両側部分をそれぞれ下方へ折り曲げて形成し
た左右一対の側壁20とを一体に有して、断面が
略コ字状に形成されている。また左右側壁20の
内面間寸法は前部側煽板部8および後部側煽板部
9における厚み寸法で略形成されており、これに
より基体16を前部側煽板部8と後部側煽板部9
とに跨がつてかぶせた状態にしたときに、この左
右側壁20間に前部側煽板部8と後部側煽板部9
の各上部をそれぞれ受け入れできるようになつて
いる。そして、この基体16は左右の側壁20と
前部側煽板部8とを貫通している枢軸21を介し
て回動可能に前部側煽板部8側に取り付けられて
おり、この枢軸21を支点に正方向へ回転させる
と、前部側煽板部8との接合部分における後部側
煽板部9の上部も同時に覆い、前部側煽板部8と
後部側煽板部9とに跨つた状態で配置される。ま
た基体16の上壁19には、この基体16が前部
側煽板部8と後部側煽板部9とを一体に覆つた時
に係止部材15を貫通させて基体16の反対側へ
係止部材15の先端を突出させるための孔22を
設けている。さらに基体16の回動支点側におけ
る端部は上壁19の一部23を切り欠き、この切
り欠き部23で切欠体16が枢軸21を支点に逆
方向へ第9図に示すように回動されたときに前部
側煽板部8の上面とぶつからずに回動できるよう
にしている。また上壁19には上方に突出した一
対の突片24を枢軸21と孔22との間に位置し
た状態で設け、この突片24間に枢軸25を介し
て作動部材18の一端を回動可能に取り付けてい
る。そして作動部材18の中間部分には枢軸26
を介して係合部17を回動可能に取り付けてい
る。また、この係合部分17の回動先端側には係
止部材15を挿入させる係合孔27を設けてい
る。
このように構成した海老ロツク14は、第9図
中の実線で示すようにロツクを解除した状態では
係合部材17と係止部材15との係合が外され、
基体16が枢軸21を支点に反時計回り方向に回
動していて、さらに作動部材18の先端は前部側
煽板部8の上面に当接した状態になつている。そ
して、この状態では前部側煽板部8と後部側煽板
部9との間の共通ロツクが解除された状態にあ
り、前部側煽板部8と後部側煽板部9との間は
各々分離した状態になつている。したがつて、こ
の状態で前部側煽板部8または後部側煽板部9に
おける他方の側端部に設けた公知のロツク手段
(不図示)を解除すると前部側煽板部8または後
部側煽板部9だけ、あるいは前部側煽板部8と後
部側煽板部9との両方を開放することができる。
また開放した状態から逆に海老ロツク14で前
部側煽板部8と後部側煽板部9との共通ロツクを
行なう場合は、先ず基体16を第9図において時
計回り方向に回動させる。すると前部側煽板部8
に隣接している後部側煽板部9の一部に基体16
の一部がかぶつた状態になり、同時に係止部材1
5が孔22を通つて基体16の上壁19から突出
した状態になる。そして基体16の時計回り方向
への回動に伴なつて係合部材17と作動部材18
も一体に時計回り方向へ変位し、係合部材17の
先端が基体16の上壁19に当接して係止部材1
5の先端の一部を係合部材17の係合孔27内に
入り込ませた第9図中に一点鎖線で示す状態にな
る。しかし、この状態では海老ロツク14が未だ
完全なロツク状態になつていない。次に、この状
態から作動部材18を枢軸25を支点に前部側煽
板部8側へ倒すと、枢軸26の位置が前部側煽板
部8へ移動する。これに伴なつて係合部材17も
前部側煽板部8側へ移動し、係合部材17全体が
基体16の上壁19に引き付けられる。同時に係
合部材17の係合部28が係止部材15に係合さ
れる。そして作動部材18の最終回動位置では、
枢軸26が死点を越えて枢軸25よりも下側に移
動し、これにより第7図乃至第8図に示すロツク
状態で保持される。このロツクにより前部側煽板
部8と後部側煽板部9との間は、海老ロツク14
によるロツク係合で共通に連結された状態になつ
て確実に固定される。
したがつて、この海老ロツク14を用たトラツ
クの荷台構造では、従来の荷台構造で必要として
いた前部側煽板部8と後部側煽板部9間の支柱が
なくても前部側煽板部8と後部側煽板部9との間
の連結固定が確実になされるとともに、この間の
ロツク手段も一つの海老ロツクを用いるだけで良
い。
また、このロツク状態から逆に前部側煽板部8
と後部側煽板部9との間のロツクを解除する場合
は前と逆の操作、すなわち第8図中において作動
部材18を枢軸25を支点に時計回り方向へ回動
させて係合部材17と係止部材15との係合を解
除し、第9図中に一点鎖線で示す状態にする。次
いで係合部材17を枢軸26を支点に上方へ回動
変位させて係止部材15と係合孔27との係合を
完全に解除し、この状態で基体16を反時計回り
方向へ枢軸21を支点に回動させると第9図に実
線で示した状態、すなわちロツクを解除した状態
にすることができる。この状態で前部側煽板部8
または後部側煽板部9を単独で、あるいは前部側
煽板部8と後部側煽板部9の両方を各々開放させ
ることができる。そして、この荷台構造では従来
の荷台構造で使用していた支柱を設けていないの
で、前部側煽板部8と後部側煽板部9とを同時に
開放させた場合でも支柱を脱着させる作業は必要
ない。
次に、この開放させた上記前部側煽板部8と後
部側煽板部9を荷床7に対して略水平状態で保持
することができる上記水平保持装置12に付いて
説明する。
上記水平保持装置12はトラツクの荷台1に設
けている概略位置を第1図乃至第2図中に示すよ
うに、荷台1の左右両側部に各々設けている。ま
た前部側煽板部8と後部側煽板部9に対応させて
それぞれ3箇所ずつ設け、片側に6箇所、両側で
合計12箇所に点在して設けている。そして各水平
保持装置12は各箇所において略同じ構造をなし
ているもので、この水平保持装置12の詳細な構
造は第3図乃至第6図に示している。
第3図乃至第6図から明らかなように各水平保
持装置12は、シヤーシフレーム3上に複数固定
配置した各横根太29に設けている。この横根太
29上には荷床7を形成する床板30が取り付け
られており、また横根太29の端部に荷床7の外
側壁を縁取る床枠部材31を取り付けている。そ
して横根太29は空洞をなす四角柱状に形成され
ており、さらに一側壁32に幅広状のスリ割り3
3が両端にわたつて形成されている。一方、床枠
部材31には水平保持装置12を設けた横根太2
9の端面に対応して矩形孔34を設けている。こ
の矩形孔34の上部端縁における一部13は略直
角に折り曲げられて横根太29内に水平な状態で
突出している。そして、この矩形孔34を通つて
横根太29の内部に、同じく空洞をなす四角柱状
に形成した補助腕部材35を摺動可能に配設した
状態にしている。
この補助腕部材35は両端が開口しており、そ
して横根太29内に位置する開口部分には端部か
ら略V字状に切り込んだ切り欠き部38を一対の
側壁36,37にそれぞれ設けている(第3図乃
至第4図中で側壁36は示されていない。したが
つて側壁36上の切り欠き部38は示していな
い)。また他方の開口部分には遮閉板39を挿入
させてスポツト溶接などで固定し、この遮閉板3
9で補助腕部材35の途中を閉じた状態にしてい
る。そして、この遮閉板39と外側の開口端との
間に、補助腕部材35の上壁40と下壁41をそ
れぞれ貫通して上下に摺動するストツパーピン4
2を設けており、このストツパーピン42は把手
を兼用している。また、このストツパーピン42
には補助腕部材35の内部に位置して一対の規制
ピン43,44を上下に離間した状態で設けてい
る。この一対の規制ピン43,44の内、一方の
規制ピン43はストツパーピン42の下端が補助
腕部材35の下壁41内に退避した状態になると
上壁40の内面にぶつかり、ストツパーピン42
が上方へそれ以上変位するのを規制する。そし
て、もう一方の規制ピン44は下壁41の内面に
当接してストツパーピン42の下端が下壁41か
ら下方へ突出する量を規制するようになつてい
る。また補助腕部材35には側壁36と側壁37
に長手方向に離間した状態で係合孔45と係合孔
46を各々設けており、さらに下壁41の下面に
ストツパー57を設けている。このストツパー5
7は補助腕部材35が外側に引き出されたときに
横根太29の開口端の近傍における内面に固定し
た係止片60とぶつかり、補助腕部材35の引き
出し量を規制するようになつている。また、この
ストツパー57による規制は第4図に示すよう
に、前部側煽板部8または/および後部側煽板部
9の開放時に、各側煽板部8,9の外側に取り付
けた緩衝部材58の下側に補助腕部材35の先端
がぶつかるまで補助腕部材35の引き出しを可能
にしている。そして、この補助腕部材35が引き
出された状態で各側煽板部8,9が開放される
と、荷床7に対して水平な状態に各側煽板部8,
9が回動された位置で、補助腕部材35の先端が
各側煽板部8,9の下側に当接し各側煽板部8,
9を補助腕部材で受け止めて保持できるようにな
つている。
また床枠部材31の矩形孔34を通つて補助腕
部材35を受け入れた横根太29の内部には、両
端を両側壁36,37で支持したガイド棒47と
規制部材48とを設けている。このガイド棒47
は補助腕部材35の上壁40に当接して横根太2
9内で補助腕部材35の摺動を案内するようにな
つている。一方、規制部材48は補助腕部材35
が横根太29内に押し込まれて床枠部材31の外
面と補助腕部材35の先端が略面一状態になると
切り欠き部38内に係合した状態で補助腕部材3
5とぶつかり、この係合で横根太29内への補助
腕部材35の押し込み量を規制するようにしてい
る。また横根太29の下壁49には、この下壁4
9の貫通孔61に対応させて固定したウエルドナ
ツト51に螺合させて調整ボルト50を取り付け
ている。この調整ボルト50の先端は横根太29
内で補助腕部材35の下壁41に当接されてお
り、この当接で補助腕部材35の下壁41を支
え、同時にガイド棒47とで補助腕部材35を挟
持しガタ止めしている。そしてガイド棒47と調
整ボルト50間にガタが生ずるような場合は、調
整ボルト50をねじ込むと補助腕部材35がガイ
ド棒47側に押しつけられて、上記ガタが取り除
けるようになつている。また横根太29のスリ割
り33を設けた側壁32には、スリ割り33を跨
いだ状態で係止板52を設けており、この係止板
52には略L字状に折り曲げたロツク部材53を
挿入係止させる切り欠きで形成した孔54を設け
ている。さらに、この孔54と対応して横根太2
9の側壁55には孔54から挿入したロツク部材
53の先端を側壁32の反対側で受け入れ係合さ
せる係合孔56を設けている。そして孔54と係
合孔56は補助腕部材35が規制部材48に規制
されるまで横根太29内に押し込まれた状態にな
ると係合孔45と対応配置された状態になり、ま
た係止片60ストツパー57とが当接された状態
になるまで補助腕部材35が引き出されると係合
孔46と対応配置された状態となる位置に設けて
いる。また孔54および係合孔56に対して係合
孔45が対応した状態で、ロツク部材53を孔5
4,45,56を通つて挿入すると補助腕部材3
5の引き出しが阻止され、逆に孔54および係合
孔56に対して係合孔46が対応した状態で、ロ
ツク部材53を孔54,46,56を通つて挿入
すると補助腕部材35の押し込みが阻止され補助
腕部材35を引き出した状態で保持することがで
きる。
そして、この水平保持装置12は使用しない場
合、補助腕部材35の先端が床枠部材31の外面
と略面一になるようまで横根太29内に押し込
見、第3図に示す状態で保持しておくようにしな
つている。この第3図に示す状態は補助腕部材3
5の切り欠き部38が規制部材48に当接係合さ
れており、また係合孔45が孔54と係合孔56
に対応した状態にあつて、ロツク部材53の先端
が孔54、係合孔45、係合孔56を通つて差し
込まれた状態になつている。またストツパーピン
42は補助腕部材35の下壁41から自重で突出
し、横根太29の下壁49における内面に当接し
た状態にある。そして、このストツパーピン42
と係止片60との係合、およびロツク部材53の
ロツク操作で補助腕部材35が横根太29内に押
し込まれたままの状態で保持されている。したが
つて、この状態で前部側煽板部8および/または
後部側煽板部9を開放すると、前部側煽板部8お
よび/または後部側煽板部9は荷床7と水平状態
の位置で止まらず、荷床7の下方に垂れ下がつた
状態まで約180度回転して開放する。
次に、荷床7と水平になつた状態まで前部側煽
板部8および/または後部側煽板部9を開放させ
て使用する場合は、ロツク部材53の先端を孔5
4、係合孔45、係合孔56から抜いて、横根太
29に対する補助腕部材35のロツクを先ず解除
する。次いで補助腕部材35の先端開口から手を
差し込んでストツパーピン42を掴み、このスト
ツパーピン42を規制ピン43が上壁40の内面
に当接するまで上方へスライドさせて持ち上げ
る。するとストツパーピン42の下端が下壁41
内に退避した状態となり、ストツパーピン42と
係止片60との係合ロツク状態が解除される。そ
して次に、この状態でストツパーピン42を掴ん
だまま補助腕部材35を外側へ引くと、補助腕部
材35をストツパー57と係止片60とがぶつか
るまで横根太29内から引き出すことができる。
また、この補助腕部材35を引き出した状態で前
に引き抜いたロツク部材53を孔54、係合孔4
6、係合孔56に共通挿入させると、横根太29
に対して補助腕部材35をロツクすることがで
き、これにより補助腕部材35を荷台1の横方向
へ突出させたままの状態で保持することができ
る。この操作は、荷床7に対して水平状態で保持
する前部側煽板部8および/または後部側煽板部
9と対応している箇所に設けた水平保持装置12
毎に行なう。したがつて、この補助腕部材35を
引き出した箇所における前部側煽板部8および/
または後部側煽板部9は略90度回転した状態まで
開放されると、緩衝材58を介して補助腕部材3
5の先端が前部側煽板部8および/または後部側
煽板部9の外面にぶつかり、前部側煽板部8およ
び/または後部側煽板部9は補助腕部材35で支
えられた状態になつて荷床7と水平状態で保持さ
れる。
そして再び補助腕部材35を横根太29内に収
納する場合は、前部側煽板部8および/または後
部側煽板部9を上方へ回動復帰させ、これら前部
側煽板部8および/または後部側煽板部9を閉じ
て再びロツクした状態にする。次いで補助腕部材
35の先端開口からストツパーピン42を掴み、
上壁40の内面に規制ピン43が当接するまでス
トツパーピン42を上方へスライドさせて持ち上
げた状態にする。この状態で切り欠き部38と規
制部材48とが当接係合するまで横根太29内へ
補助腕部材35を押すと、再び横根太29内にス
ライド収納される。そして、この収納状態でスト
ツパーピン42を離すと、自重でストツパーピン
42が下がつて横根太29の下壁41に当接した
係止片46と係合状態になつて抜け止められる。
次いでロツク部材53を孔54、係合孔45、係
合孔56を通つて差し込むと、さらに確実にロツ
クされる。
したがつて、この荷台構造では水平保持装置1
2を用いることにより、荷床7と面一になる水平
状態まで前部側煽板部8および/または後部側煽
板部9を開放させて荷床7の実効スペースを大き
くさせた状態で使用したり、あるいは荷床7の下
方に垂れ下げた状態まで開放させて使用したりす
ることが選択的にできる。これにより荷物の積み
降ろし作業を容易にすることができ作業性が向上
する。また荷台1の用途も拡大して機能性が向上
する。
なお、上記実施例では水平保持装置12を荷台
1の左右に設けて、この水平保持装置12を設け
た左右における前部側煽板部8と後部側煽板部9
だけを荷床7と水平状態に保持することができる
構造を開示したが、荷台1の後部にも水平保持装
置12を設けて後煽板5も同様にして荷床7と水
平状態で保持する構造にしても良いものである。
また補助腕部材35をスライド自在に保持する部
材として横根太29を使用した構造を開示した
が、これは必ずしも横根太29である必要はな
く、横根太29に代えて別の保持部材を設けても
良い。
また、さらに上記実施例の構造では、水平保持
装置12を設けた荷台1を開示したが、この水平
保持装置12は必ずしも必要なものではない。し
かし水平保持装置12を設けた上記実施例の構造
にすれば、これらの組み合わせで荷台1の使用態
様をさらに色々と変化させることができる。これ
により荷物の積み降ろし作業が容易になり作業性
をさらに向上させることができるとともに、用途
も広げることができ機能性をさらに向上させるこ
とができる。
(考案の効果) 以上説明したとおり、本考案に係るトラツクの
荷台構造によれば、荷床の一側に沿つて直列状に
並置された前部側煽板部と後部側煽板部との間に
跨つて設けた海老ロツクによつて、前部側煽板部
と後部側煽板部との間の連結ロツクと、前部側煽
板部と後部側煽板部が開閉方向に個々に回動する
のを抑えるロツクとを同時に行うことができる。
よつて、従来構造では前部側煽板部と後部側
煽板部との接合部分に二つのロツク手段を必要と
していたのを、海老ロツクで成る一つのロツク手
段で済むことになる。
また、前部側煽板部と後部側煽板部との間を
一つの海老ロツクで直接連結ロツクさせることが
できるので従来構造で必要としていた支柱が不要
になる。
この結果、部品点数を減らしてコストの低減を
図ることができるとともに、作業性と機能性等も
向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るトラツクの荷
台構造を示した概略側面図、第2図は同上荷台構
造の概略背面図、第3図は同上荷台構造における
水平保持装置の概略構成を不使用状態で示した断
面図、第4図は同上水平保持装置の概略構成を使
用状態で示した断面図、第5図は第3図のB−B
線に沿つて見た要部平面図、第6図は第3図のC
−C線に沿う断面図、第7図は第1図のA部拡大
平面図、第8図は第7図に示した部分における拡
大側面図、第9図は第8図に示した海老ロツクを
ロツク解除状態で示した拡大側面図である。 1……荷台、4……側煽板、5……後煽板、7
……荷床、8……前部側煽板煽板部、9……後部
側煽板部、11……ヒンジ、12……水平保持装
置、14……海老ロツク、29……横根太、35
……補助腕部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 荷床の一側に沿つて直列状に並置され、かつ
    各々が独立して前記荷床上に立設された開位置と
    前記荷床より垂れ下がつた閉位置とへ回動自在に
    して前記荷床とヒンジで連結して取り付けられた
    前後2つの側煽板部と、 前記各側煽板部の前後両端側にそれぞれ対応し
    て設けられた解除可能な複数のロツク手段とを備
    えたトラツクの荷台構造において、 係止部材と、前記係止部材に係合可能な環状の
    係合部材と、前記係止部材に対する前記係合部材
    の係合・解除を制御するための作動部材とを有し
    た海老ロツクで成る前記ロツク手段を備え、 前記係止部材を一方の側煽板部に固定するとと
    もに、前記作動部材を他方の側煽板部に固定して
    取り付け、前記海老ロツクにより前記両側煽板部
    間を解除可能に連結してなることを特徴とするト
    ラツクの荷台構造。
JP1987144333U 1987-09-21 1987-09-21 Expired - Lifetime JPH0515193Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987144333U JPH0515193Y2 (ja) 1987-09-21 1987-09-21

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987144333U JPH0515193Y2 (ja) 1987-09-21 1987-09-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6448379U JPS6448379U (ja) 1989-03-24
JPH0515193Y2 true JPH0515193Y2 (ja) 1993-04-21

Family

ID=31411953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987144333U Expired - Lifetime JPH0515193Y2 (ja) 1987-09-21 1987-09-21

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0515193Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5753737U (ja) * 1980-09-12 1982-03-29

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60152766U (ja) * 1984-03-22 1985-10-11 新明和工業株式会社 車両荷箱の観音扉開閉装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5753737U (ja) * 1980-09-12 1982-03-29

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6448379U (ja) 1989-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20030127873A1 (en) Truck bed extension
US4522440A (en) Raisable cover
JPH0515193Y2 (ja)
US5052729A (en) Latch for truck tailgates
JPH0451100Y2 (ja)
JP3809485B2 (ja) テールゲート付バン型車両の荷箱の扉の施錠構造
JPH0644730Y2 (ja) 側部全開式貨物自動車におけるl型屋根のロック装置
JP2623272B2 (ja) トラックのあおり板の後部支持装置
JP4041578B2 (ja) コンテナシャ−シ用渡し板
JPH07267247A (ja) 箱形パレット
JPH058040Y2 (ja)
JPH0111539Y2 (ja)
JPH0224798Y2 (ja)
JP3037348U (ja) ウイング式幌
JPH11301528A (ja) 車の荷台の後面板および回転式扉の開閉装置
DE102015015857A1 (de) Gerät zum Transport von kastenförmigen Ladungsträgern
JPH04998Y2 (ja)
JPS6348551Y2 (ja)
JP3848729B2 (ja) 開閉蓋のロック装置
JP2603279Y2 (ja) 荷箱のテールゲート固縛装置
JPH06305449A (ja) 貨物自動車の荷台構造
JPH0511101Y2 (ja)
JPH0439782Y2 (ja)
JPS6114006B2 (ja)
JPH0155132B2 (ja)