JP2603279Y2 - 荷箱のテールゲート固縛装置 - Google Patents
荷箱のテールゲート固縛装置Info
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- JP2603279Y2 JP2603279Y2 JP1066993U JP1066993U JP2603279Y2 JP 2603279 Y2 JP2603279 Y2 JP 2603279Y2 JP 1066993 U JP1066993 U JP 1066993U JP 1066993 U JP1066993 U JP 1066993U JP 2603279 Y2 JP2603279 Y2 JP 2603279Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、テールゲートを荷箱に
対し強固に固縛する対策に関する。
対し強固に固縛する対策に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、荷箱は、積載物の積載可能な床
底を有すると共に前後左右側壁により囲まれた舟底型に
形成されてなり、車両などにより輸送可能となっている
とともに、その荷箱の後壁がその上端部を支点にする後
方へ下開き可能なテールゲートによって構成されてい
て、車両上に設けた傾動装置などによって荷箱を後方へ
傾動させることにより、テールゲート(後壁)を自重に
より後方へ開放させて荷箱内の積載物を排出するように
している。
底を有すると共に前後左右側壁により囲まれた舟底型に
形成されてなり、車両などにより輸送可能となっている
とともに、その荷箱の後壁がその上端部を支点にする後
方へ下開き可能なテールゲートによって構成されてい
て、車両上に設けた傾動装置などによって荷箱を後方へ
傾動させることにより、テールゲート(後壁)を自重に
より後方へ開放させて荷箱内の積載物を排出するように
している。
【0003】ところで、このような荷箱の積載物とし
て、水分を含んだ消却灰や砂などが積載されることがあ
る。その場合、このような積載物中の水分が荷箱とテー
ルゲートとの当接面間から滴下しないよう,テールゲー
トを固縛装置により荷箱に対して水密性を確保した状態
で固縛するようにしている。そして、このようなテール
ゲート固縛装置としては、テールゲート下端に設けられ
た切欠孔部を有するブラケット状のロック部材と、該ロ
ック部材に対向する荷箱下端の対向位置より後方へ突出
するロッド状の螺子部材と、上記ロック部材の切欠孔部
に挿通された上記螺子部材に螺合されるハンドルとを備
え、該ハンドルの螺子部材に対する螺合によりロック部
材を車体前方へ押付けてテールゲートを車体後方から荷
箱に対して固縛するようにしている(実開昭61−62
643号公報参照)。
て、水分を含んだ消却灰や砂などが積載されることがあ
る。その場合、このような積載物中の水分が荷箱とテー
ルゲートとの当接面間から滴下しないよう,テールゲー
トを固縛装置により荷箱に対して水密性を確保した状態
で固縛するようにしている。そして、このようなテール
ゲート固縛装置としては、テールゲート下端に設けられ
た切欠孔部を有するブラケット状のロック部材と、該ロ
ック部材に対向する荷箱下端の対向位置より後方へ突出
するロッド状の螺子部材と、上記ロック部材の切欠孔部
に挿通された上記螺子部材に螺合されるハンドルとを備
え、該ハンドルの螺子部材に対する螺合によりロック部
材を車体前方へ押付けてテールゲートを車体後方から荷
箱に対して固縛するようにしている(実開昭61−62
643号公報参照)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記の如き
テールゲート固縛装置では、螺子部材の先端およびハン
ドルが荷箱(テールゲート)の後方に突出しているた
め、追突時に後続車が接触し易いといった欠点があると
ともに、特に、螺子部材の先端が荷箱の後方を通る通行
者の衣服などに引掛かり易く邪魔になるといった欠点も
あり、また、美観の点でも悪化することになる。
テールゲート固縛装置では、螺子部材の先端およびハン
ドルが荷箱(テールゲート)の後方に突出しているた
め、追突時に後続車が接触し易いといった欠点があると
ともに、特に、螺子部材の先端が荷箱の後方を通る通行
者の衣服などに引掛かり易く邪魔になるといった欠点も
あり、また、美観の点でも悪化することになる。
【0005】また、テールゲートが荷箱に対して上端部
を支点に後方へ下開きするので、テールゲート固縛装置
の解除操作時、作業者は、荷箱後方からテールゲートの
開放を気にしながらハンドル操作しなければならず、作
業効率に支障を招く。しかも、テールゲート固縛装置の
解除操作に伴って水密性が損なわれ始めると、積載物中
の水分が滴下してハンドル操作中の作業者に直に掛か
り、作業者の衣服が汚れるといった欠点もある。
を支点に後方へ下開きするので、テールゲート固縛装置
の解除操作時、作業者は、荷箱後方からテールゲートの
開放を気にしながらハンドル操作しなければならず、作
業効率に支障を招く。しかも、テールゲート固縛装置の
解除操作に伴って水密性が損なわれ始めると、積載物中
の水分が滴下してハンドル操作中の作業者に直に掛か
り、作業者の衣服が汚れるといった欠点もある。
【0006】本考案はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、強固な固縛を実現しつ
つ、テールゲートの固縛・解除操作が荷箱側方よりなさ
れるようにして、追突時の後続車に対する安全配慮を行
いかつ通行者の衣服などへの引掛かりを防止するととも
に、テールゲートを気にせずハンドル操作を行えて作業
効率の向上を図りつつ、ハンドル操作中の作業者の衣服
の汚れを確実に防止することにある。
で、その目的とするところは、強固な固縛を実現しつ
つ、テールゲートの固縛・解除操作が荷箱側方よりなさ
れるようにして、追突時の後続車に対する安全配慮を行
いかつ通行者の衣服などへの引掛かりを防止するととも
に、テールゲートを気にせずハンドル操作を行えて作業
効率の向上を図りつつ、ハンドル操作中の作業者の衣服
の汚れを確実に防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の考案が講じた解決手段は、車台枠上
に、前後左右側壁により囲まれてなる積載物の積載可能
な荷箱が傾倒可能に支持され、上記荷箱の後壁がその上
端部を支点にして後方へ下開き可能なテールゲートに形
成されており、該テールゲートが、そのテールゲートに
設けられたロック部材と、該ロック部材に対向する荷箱
に設けられたフック部材との係脱可能な係合により固縛
されるようにした荷箱のテールゲート固縛装置を前提と
する。そして、上記テールゲートの下端左右位置に設け
られた上記ロック部材と、該ロック部材に対向する荷箱
の下端左右位置に上記ロック部材に対し係脱方向に移動
可能に設けられた上記フック部材と、上記荷箱側にその
荷箱の幅内で車幅方向に延びる軸線回りに回転自在に設
けられた回転軸と、該回転軸の外端に荷箱側方から着脱
自在に取り付けられ、上記回転軸を回転操作するハンド
ルと、上記フック部材および回転軸の間に配設され、上
記回転軸の所定回りの回転に連携してフック部材をロッ
ク部材に対し係合方向に移動させる一方、回転軸の上記
所定回りとは逆回りの回転に連携してフック部材をロッ
ク部材に対し離脱方向に移動させるリンク機構とを備え
る。さらに、上記リンク機構を、上記回転軸の回転量の
増加に従い上記フック部材を係合方向又は離脱方向に移
動させるような構成としたものである。
め、請求項1記載の考案が講じた解決手段は、車台枠上
に、前後左右側壁により囲まれてなる積載物の積載可能
な荷箱が傾倒可能に支持され、上記荷箱の後壁がその上
端部を支点にして後方へ下開き可能なテールゲートに形
成されており、該テールゲートが、そのテールゲートに
設けられたロック部材と、該ロック部材に対向する荷箱
に設けられたフック部材との係脱可能な係合により固縛
されるようにした荷箱のテールゲート固縛装置を前提と
する。そして、上記テールゲートの下端左右位置に設け
られた上記ロック部材と、該ロック部材に対向する荷箱
の下端左右位置に上記ロック部材に対し係脱方向に移動
可能に設けられた上記フック部材と、上記荷箱側にその
荷箱の幅内で車幅方向に延びる軸線回りに回転自在に設
けられた回転軸と、該回転軸の外端に荷箱側方から着脱
自在に取り付けられ、上記回転軸を回転操作するハンド
ルと、上記フック部材および回転軸の間に配設され、上
記回転軸の所定回りの回転に連携してフック部材をロッ
ク部材に対し係合方向に移動させる一方、回転軸の上記
所定回りとは逆回りの回転に連携してフック部材をロッ
ク部材に対し離脱方向に移動させるリンク機構とを備え
る。さらに、上記リンク機構を、上記回転軸の回転量の
増加に従い上記フック部材を係合方向又は離脱方向に移
動させるような構成としたものである。
【0008】
【作用】上記の構成により、本考案では、テールゲート
固縛装置を固縛操作する場合、テールゲートを閉塞状態
にしてから、荷箱側に設けられた車幅方向に延びる回転
軸の外端に、荷箱側方からハンドルを装着し、該ハンド
ルにより回転軸を所定回りに回転させてリンク機構を揺
動させ、このリンク機構の揺動によりフック部材をロッ
ク部材に対して係合動作させて、テールゲート固縛装置
によるテールゲートの固縛を完了し、回転軸の外端より
ハンドルを取外す。
固縛装置を固縛操作する場合、テールゲートを閉塞状態
にしてから、荷箱側に設けられた車幅方向に延びる回転
軸の外端に、荷箱側方からハンドルを装着し、該ハンド
ルにより回転軸を所定回りに回転させてリンク機構を揺
動させ、このリンク機構の揺動によりフック部材をロッ
ク部材に対して係合動作させて、テールゲート固縛装置
によるテールゲートの固縛を完了し、回転軸の外端より
ハンドルを取外す。
【0009】一方、テールゲート固縛装置を解除操作す
る場合、回転軸の外端に荷箱側方からハンドルを装着
し、該ハンドルにより回転軸を所定回りとは逆回りに回
転させてリンク機構を揺動させ、このリンク機構の揺動
によりフック部材をロック部材に対して離脱動作させ
て、テールゲート固縛装置によるテールゲートの固縛を
解除し、テールゲートを開放可能にして、回転軸の外端
よりハンドルを取外す。
る場合、回転軸の外端に荷箱側方からハンドルを装着
し、該ハンドルにより回転軸を所定回りとは逆回りに回
転させてリンク機構を揺動させ、このリンク機構の揺動
によりフック部材をロック部材に対して離脱動作させ
て、テールゲート固縛装置によるテールゲートの固縛を
解除し、テールゲートを開放可能にして、回転軸の外端
よりハンドルを取外す。
【0010】このように、テールゲート固縛装置の固縛
・解除操作が、その固縛・解除操作時にのみ装着される
ハンドル操作によって荷箱側方から行えるので、荷箱よ
りも後方に突出するハンドルを廃止して、追突時の後続
車に対する安全配慮が行える。しかも、ハンドルは、荷
箱の幅内で車幅方向に延びる回転軸に装着されるので、
少なくとも回転軸の先端(外端)に対する通行者の衣服
等の引掛かりが確実に防止されて、荷箱の後方のみなら
ず周囲を通る通行者への配慮が行える上、荷箱の幅内を
延びる見えない回転軸および不使用時に取外されるハン
ドルによって見栄えが良好なものとなる。
・解除操作が、その固縛・解除操作時にのみ装着される
ハンドル操作によって荷箱側方から行えるので、荷箱よ
りも後方に突出するハンドルを廃止して、追突時の後続
車に対する安全配慮が行える。しかも、ハンドルは、荷
箱の幅内で車幅方向に延びる回転軸に装着されるので、
少なくとも回転軸の先端(外端)に対する通行者の衣服
等の引掛かりが確実に防止されて、荷箱の後方のみなら
ず周囲を通る通行者への配慮が行える上、荷箱の幅内を
延びる見えない回転軸および不使用時に取外されるハン
ドルによって見栄えが良好なものとなる。
【0011】また、上記の如く荷箱側方からのハンドル
の操作によって固縛装置の固縛・解除操作が行えること
により、固縛装置の解除操作時、作業者は、荷箱に対し
て上端部を支点に後方へ下開きするテールゲートの不意
の開放を気にしながらハンドルを操作する必要がない。
さらに、固縛装置の解除操作時、つまりフック部材の離
脱移動時には、ロック部材が回転軸の所定回りとは逆回
りへの回転量に応じて徐々にフック部材から引き離され
るので、テールゲートがゆっくり開放して水密性が損な
われ始めることになり、テールゲートが不意に開放して
積載物中の水分が飛び出すことがなく、積載物中の水分
が滴下しても、ハンドル操作中の作業者の衣服等に直に
掛かることがない。
の操作によって固縛装置の固縛・解除操作が行えること
により、固縛装置の解除操作時、作業者は、荷箱に対し
て上端部を支点に後方へ下開きするテールゲートの不意
の開放を気にしながらハンドルを操作する必要がない。
さらに、固縛装置の解除操作時、つまりフック部材の離
脱移動時には、ロック部材が回転軸の所定回りとは逆回
りへの回転量に応じて徐々にフック部材から引き離され
るので、テールゲートがゆっくり開放して水密性が損な
われ始めることになり、テールゲートが不意に開放して
積載物中の水分が飛び出すことがなく、積載物中の水分
が滴下しても、ハンドル操作中の作業者の衣服等に直に
掛かることがない。
【0012】しかも、上記の如く荷箱側方からのハンド
ル操作によってテールゲート固縛装置の固縛・解除操作
が行えることにより、テールゲート固縛装置の解除操作
時、つまりフック部材の離脱動作時に、ロック部材が回
転軸の所定回りとは逆回りへの回転量に応じて徐々にフ
ック部材から引き離されるので、作業者は、荷箱に対し
て上端部を支点に後方へ下開きするテールゲートの不意
の開放を気にしながらハンドル操作する必要がない。ま
た、フック部材の離脱動作時には、回転軸の逆回りの回
転によるテールゲート固縛装置の解除操作に伴いテール
ゲートが徐々に開放して水密性が損なわれ始めることに
なり、テールゲートが不意に開放して積載物中の水分が
飛び出すことがなく、積載物中の水分が滴下しても、ハ
ンドル操作中の作業者の衣服等に直に掛かることはな
い。
ル操作によってテールゲート固縛装置の固縛・解除操作
が行えることにより、テールゲート固縛装置の解除操作
時、つまりフック部材の離脱動作時に、ロック部材が回
転軸の所定回りとは逆回りへの回転量に応じて徐々にフ
ック部材から引き離されるので、作業者は、荷箱に対し
て上端部を支点に後方へ下開きするテールゲートの不意
の開放を気にしながらハンドル操作する必要がない。ま
た、フック部材の離脱動作時には、回転軸の逆回りの回
転によるテールゲート固縛装置の解除操作に伴いテール
ゲートが徐々に開放して水密性が損なわれ始めることに
なり、テールゲートが不意に開放して積載物中の水分が
飛び出すことがなく、積載物中の水分が滴下しても、ハ
ンドル操作中の作業者の衣服等に直に掛かることはな
い。
【0013】さらに、リンク機構は、回転軸の回転量の
増加に従いフック部材を係合方向又は離脱方向に移動さ
せるように構成されているので、ハンドルの操作量を増
大させるほどロック部材に対するフック部材の係合度合
い、つまり荷箱に対するテールゲートの固縛の程度の度
合いをより強くすることが可能となり、水分を含んだ消
却灰や砂などの積載物が荷箱に積載されても、このよう
な積載物中の水分が荷箱とテールゲートとの当接面間か
ら滴下することが確実に防止される。
増加に従いフック部材を係合方向又は離脱方向に移動さ
せるように構成されているので、ハンドルの操作量を増
大させるほどロック部材に対するフック部材の係合度合
い、つまり荷箱に対するテールゲートの固縛の程度の度
合いをより強くすることが可能となり、水分を含んだ消
却灰や砂などの積載物が荷箱に積載されても、このよう
な積載物中の水分が荷箱とテールゲートとの当接面間か
ら滴下することが確実に防止される。
【0014】
【考案の効果】以上の如く、本考案における荷箱のテー
ルゲート固縛装置によれば、テールゲート固縛装置の固
縛・解除操作を、その操作時にのみ装着する着脱自在な
ハンドルにより荷箱側方から行えるので、追突時の後続
車に対する安全配慮を実践でき、かつ少なくとも回転軸
の外端に対する通行者の衣服等の引掛かりを確実に防止
できて荷箱周囲を通る通行者への配慮を実践できるとと
もに、荷箱周囲の美観を向上させることができる。ま
た、テールゲート固縛装置の解除操作時にテールゲート
の不意の開放を危惧することなくハンドル操作を行えて
作業効率の向上を図りつつ、ハンドル操作中の作業者の
衣服等への積載物中の水分の滴下による汚れを確実に防
止することができる。しかも、回転軸の回転量つまりハ
ンドルの回転操作量に応じてフック部材を係合方向又は
離脱方向に移動させるので、ハンドルの操作量を増大さ
せるほど荷箱に対するテールゲートの固縛の程度の度合
いをより強くして強固な固縛を実現でき、積載物中の水
分の滴下を確実に防止することができる。
ルゲート固縛装置によれば、テールゲート固縛装置の固
縛・解除操作を、その操作時にのみ装着する着脱自在な
ハンドルにより荷箱側方から行えるので、追突時の後続
車に対する安全配慮を実践でき、かつ少なくとも回転軸
の外端に対する通行者の衣服等の引掛かりを確実に防止
できて荷箱周囲を通る通行者への配慮を実践できるとと
もに、荷箱周囲の美観を向上させることができる。ま
た、テールゲート固縛装置の解除操作時にテールゲート
の不意の開放を危惧することなくハンドル操作を行えて
作業効率の向上を図りつつ、ハンドル操作中の作業者の
衣服等への積載物中の水分の滴下による汚れを確実に防
止することができる。しかも、回転軸の回転量つまりハ
ンドルの回転操作量に応じてフック部材を係合方向又は
離脱方向に移動させるので、ハンドルの操作量を増大さ
せるほど荷箱に対するテールゲートの固縛の程度の度合
いをより強くして強固な固縛を実現でき、積載物中の水
分の滴下を確実に防止することができる。
【0015】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0016】図3は本考案の実施例に係る仕切壁開閉装
置を用いた荷箱が搭載されるようにした車両Vの構成を
示し、1はキャビンCの後部に連設された車両Vの車台
枠、SCは該車台枠1上に設けられたサブシャーシ、2
は該サブシャーシSCの後端部において水平軸O回りに
傾動自在に枢支された傾動フレーム、3は該傾動フレー
ム2の前部において水平軸P回りに起伏可能に連結され
た略L字状の起伏フレームである。該起伏フレーム3
は、上記傾動フレーム2に連結される基端(後端)から
水平方向前方に延びる筒状の案内部材6と、該案内部材
6内に摺動自在に嵌装された略L字形の摺動部材7と、
上記案内部材6および摺動部材7の間に連携された伸縮
自在な伸縮シリンダ8とからなり、該伸縮シリンダ8の
伸縮動作により、案内部材6に対して摺動部材7が摺動
するようになっている。上記起伏フレーム3の先端(摺
動部材7の先端)には、荷箱Nの前壁9bの前面上端中
央位置に設けられた係合ピンNaに対して係脱自在な荷
箱運搬用フックFが設けられている。
置を用いた荷箱が搭載されるようにした車両Vの構成を
示し、1はキャビンCの後部に連設された車両Vの車台
枠、SCは該車台枠1上に設けられたサブシャーシ、2
は該サブシャーシSCの後端部において水平軸O回りに
傾動自在に枢支された傾動フレーム、3は該傾動フレー
ム2の前部において水平軸P回りに起伏可能に連結され
た略L字状の起伏フレームである。該起伏フレーム3
は、上記傾動フレーム2に連結される基端(後端)から
水平方向前方に延びる筒状の案内部材6と、該案内部材
6内に摺動自在に嵌装された略L字形の摺動部材7と、
上記案内部材6および摺動部材7の間に連携された伸縮
自在な伸縮シリンダ8とからなり、該伸縮シリンダ8の
伸縮動作により、案内部材6に対して摺動部材7が摺動
するようになっている。上記起伏フレーム3の先端(摺
動部材7の先端)には、荷箱Nの前壁9bの前面上端中
央位置に設けられた係合ピンNaに対して係脱自在な荷
箱運搬用フックFが設けられている。
【0017】そして、上記起伏フレーム3の水平部の後
端に近い部位には、基端軸11aが枢支され、またその
前方には上記車台枠1に固定された1対のリフトシリン
ダ11(図では一方のみ示す)の先端が連結されてい
て、さらにこの先端部で水平軸12回りに回動自在に支
承されている。すなわち、このリフトシリンダ11が伸
長したときには、起伏フレーム3が後方へ回動して起立
状態に、リフトシリンダ11が縮短したときには起伏フ
レーム3が前方へ回動して倒伏状態になるようになされ
ている。尚、15はサブシャーシSCに設けられたコン
テナ移動用の案内ローラである。
端に近い部位には、基端軸11aが枢支され、またその
前方には上記車台枠1に固定された1対のリフトシリン
ダ11(図では一方のみ示す)の先端が連結されてい
て、さらにこの先端部で水平軸12回りに回動自在に支
承されている。すなわち、このリフトシリンダ11が伸
長したときには、起伏フレーム3が後方へ回動して起立
状態に、リフトシリンダ11が縮短したときには起伏フ
レーム3が前方へ回動して倒伏状態になるようになされ
ている。尚、15はサブシャーシSCに設けられたコン
テナ移動用の案内ローラである。
【0018】また、上記荷箱Nは、上記車両Vと略一致
する幅に形成されるとともに車台枠1よりも前後長が若
干長い床底9aと、該床底9aが前後左右により囲まれ
るよう,上記キャビンCと略一致する高さに形成された
前後壁9b,9cおよび左右側壁9d,9eとからな
り、上記後壁9cは、上記左右側壁9d,9eの後端上
部位置に設けられた車幅方向へ延びる軸(図示せず)を
介して回動自在に支持されて後方へ下開き可能に開閉す
るテールゲートTに構成されている。また、図2に示す
ように、荷箱Nの床底9a下面には、その側端部を車体
前後方向へ延びる主桁14(図では一方のみ示す)が設
けられているとともに、該各主桁14間を車体前後方向
所定間隔置きに連結するアウトリガ14a,…が設けら
れている。そして、上記荷箱Nは、生ごみなど易燃性の
塵芥を消却した消却灰に水分を加えて練状にした,水分
を含んだ消却灰、又は河川や海浜等で採取した水分を含
んだ砂などが荷箱Nの積載物として積載されるようにし
たダストコンテナとして適用されている。
する幅に形成されるとともに車台枠1よりも前後長が若
干長い床底9aと、該床底9aが前後左右により囲まれ
るよう,上記キャビンCと略一致する高さに形成された
前後壁9b,9cおよび左右側壁9d,9eとからな
り、上記後壁9cは、上記左右側壁9d,9eの後端上
部位置に設けられた車幅方向へ延びる軸(図示せず)を
介して回動自在に支持されて後方へ下開き可能に開閉す
るテールゲートTに構成されている。また、図2に示す
ように、荷箱Nの床底9a下面には、その側端部を車体
前後方向へ延びる主桁14(図では一方のみ示す)が設
けられているとともに、該各主桁14間を車体前後方向
所定間隔置きに連結するアウトリガ14a,…が設けら
れている。そして、上記荷箱Nは、生ごみなど易燃性の
塵芥を消却した消却灰に水分を加えて練状にした,水分
を含んだ消却灰、又は河川や海浜等で採取した水分を含
んだ砂などが荷箱Nの積載物として積載されるようにし
たダストコンテナとして適用されている。
【0019】ここで、コンテナ荷役車両Vによる,荷箱
Nを車台枠1上(サブシャーシSC上)と地上との間で
積み卸す作動手順、および車台枠1上の荷箱Nを傾動さ
せる傾動手順について述べる。
Nを車台枠1上(サブシャーシSC上)と地上との間で
積み卸す作動手順、および車台枠1上の荷箱Nを傾動さ
せる傾動手順について述べる。
【0020】先ず、図3に示す搭載状態から荷箱Nを地
上に降す場合には、伸縮シリンダ8を収縮して荷箱Nを
後方へ移動させ、その後部を車台枠1より後方へ大きく
移動させる。次に、起伏シリンダ11を徐々に伸長させ
ると傾動フレーム2の起伏フレーム3だけが屈曲して荷
箱Nをその自重によって案内ローラ15上を滑動させ、
地上に卸すようになされる。また、車台枠1上に搭載す
るには上記操作と逆の操作を行うことによりなされる。
上に降す場合には、伸縮シリンダ8を収縮して荷箱Nを
後方へ移動させ、その後部を車台枠1より後方へ大きく
移動させる。次に、起伏シリンダ11を徐々に伸長させ
ると傾動フレーム2の起伏フレーム3だけが屈曲して荷
箱Nをその自重によって案内ローラ15上を滑動させ、
地上に卸すようになされる。また、車台枠1上に搭載す
るには上記操作と逆の操作を行うことによりなされる。
【0021】一方、図3に示す状態から荷箱Nを傾動さ
せる場合には、伸縮シリンダ8を収縮作動させることな
く、そのまま起伏シリンダ11を伸長作動させると、傾
動フレーム2全体が水平軸O回りに後方へ傾動し、荷箱
Nを傾動するようになされる。
せる場合には、伸縮シリンダ8を収縮作動させることな
く、そのまま起伏シリンダ11を伸長作動させると、傾
動フレーム2全体が水平軸O回りに後方へ傾動し、荷箱
Nを傾動するようになされる。
【0022】また、上記荷箱NのテールゲートT(後壁
9c)の下端部には、左右一対のピン16(図では一方
のみ示す)が設けられ、この各ピン16と係脱するフッ
ク(図示せず)が荷箱Nの主桁14後端に枢支されてい
る。この各フックは、図3に示す荷箱搭載時および荷箱
Nの積み降し時に各ピン16と係合する固縛状態に保持
される一方、荷箱Nの傾動時に各ピンから離脱するよう
に開回動してテールゲートTを開放し、荷箱Nを傾動状
態から戻すときに各フックが閉回動してテールゲートT
を固縛するようになされている。
9c)の下端部には、左右一対のピン16(図では一方
のみ示す)が設けられ、この各ピン16と係脱するフッ
ク(図示せず)が荷箱Nの主桁14後端に枢支されてい
る。この各フックは、図3に示す荷箱搭載時および荷箱
Nの積み降し時に各ピン16と係合する固縛状態に保持
される一方、荷箱Nの傾動時に各ピンから離脱するよう
に開回動してテールゲートTを開放し、荷箱Nを傾動状
態から戻すときに各フックが閉回動してテールゲートT
を固縛するようになされている。
【0023】そして、本考案の特徴部分として、図1に
も示すように、上記荷箱NとテールゲートTとの間に
は、荷箱N内の積載物中の水分が荷箱Nの床底9a後端
および左右側壁9d,9e後端とテールゲートTとの当
接面間から滴下しないよう,テールゲートTを荷箱Nに
対して水密性を確保した状態で固縛する固縛装置21が
設けられている。
も示すように、上記荷箱NとテールゲートTとの間に
は、荷箱N内の積載物中の水分が荷箱Nの床底9a後端
および左右側壁9d,9e後端とテールゲートTとの当
接面間から滴下しないよう,テールゲートTを荷箱Nに
対して水密性を確保した状態で固縛する固縛装置21が
設けられている。
【0024】該固縛装置21(荷箱左右位置に設けられ
た同一構成のものであるので左側のもののみ説明する)
は、上記テールゲートTの下端左右両位置に断面略コ字
状の第1ブラケット22を介して設けられた上下方向に
延びるピン状のロック部材23を備えている。また、上
記荷箱N後端には、アウトリガ14aの下面左右両位置
より突出する断面略コ字状の第2ブラケット24が設け
られている。該第2ブラケット24の後面には断面略コ
字状の第3ブラケット25が取り付けられ、該第3ブラ
ケット25には外端がピン26を介して回動自在に支持
された略T字状のフック部材27が上記ロック部材23
に対向するよう配置されている。該フック部材27より
も車体前方に位置する上記荷箱Nの床底9a下面後端位
置には、その荷箱Nの幅内で車幅方向に延びる軸線m回
りに回転可能な回転軸28が設けられている。該回転軸
28の一端には筒部28aが設けられ、この筒部28a
には、上記回転軸28を軸線m回りに回転操作する略T
字状のハンドル38が着脱自在に嵌合されている。上記
ハンドル38は、略コ字状の操作部38aと、回転軸2
8側に着脱される軸部38bとからなり、この軸部38
bの先端には、その軸線に対して直交する方向へ突設さ
れ、かつ先端に回転軸28の筒部28aに設けられた切
込部28bに回転不能に位置決めされて該回転軸28に
ハンドル38の操作力つまり回転力を付与するピン部材
(図示せず)が設けられている。また、上記ハンドル3
8は、取外した後に、車台枠1の一側面に設けられた道
具箱(図示せず)内に収納されるようになっている。
た同一構成のものであるので左側のもののみ説明する)
は、上記テールゲートTの下端左右両位置に断面略コ字
状の第1ブラケット22を介して設けられた上下方向に
延びるピン状のロック部材23を備えている。また、上
記荷箱N後端には、アウトリガ14aの下面左右両位置
より突出する断面略コ字状の第2ブラケット24が設け
られている。該第2ブラケット24の後面には断面略コ
字状の第3ブラケット25が取り付けられ、該第3ブラ
ケット25には外端がピン26を介して回動自在に支持
された略T字状のフック部材27が上記ロック部材23
に対向するよう配置されている。該フック部材27より
も車体前方に位置する上記荷箱Nの床底9a下面後端位
置には、その荷箱Nの幅内で車幅方向に延びる軸線m回
りに回転可能な回転軸28が設けられている。該回転軸
28の一端には筒部28aが設けられ、この筒部28a
には、上記回転軸28を軸線m回りに回転操作する略T
字状のハンドル38が着脱自在に嵌合されている。上記
ハンドル38は、略コ字状の操作部38aと、回転軸2
8側に着脱される軸部38bとからなり、この軸部38
bの先端には、その軸線に対して直交する方向へ突設さ
れ、かつ先端に回転軸28の筒部28aに設けられた切
込部28bに回転不能に位置決めされて該回転軸28に
ハンドル38の操作力つまり回転力を付与するピン部材
(図示せず)が設けられている。また、上記ハンドル3
8は、取外した後に、車台枠1の一側面に設けられた道
具箱(図示せず)内に収納されるようになっている。
【0025】上記第2ブラケット24と回転軸28との
間に位置する荷箱Nの下面後端位置には、上記回転軸2
8の回転によりチェーン29を巻上げ又は巻戻す巻回装
置30が設けられている。また、上記巻回装置30の下
方には、上記第2ブラケット24の孔部(図示せず)を
介して車体前後方向へ延びるリンクロッド32が設けら
れ、その後端が上記フック部材27の前端にピン31を
介して回動自在に支持されている。さらに、上記巻回装
置30直前方のアウトリガ14aには第4ブラケット3
3が取付けられ、該第4ブラケット33には角部がピン
34を介して揺動自在に支持された略L字状のL型リン
ク37が設けられている。このL型リンク37の一端
(図2では上端)はピン35を介して上記リンクロッド
32の前端に、他端(図2では後端)は略U字状の回動
支持具36を介して上記チェーン29の導出端にそれぞ
れ回動自在に支持されている。そして、上記リンクロッ
ド32およびL型リンク37により、上記フック部材2
7と回転軸28との間を揺動可能に連携するリンク機構
39が構成されていて、上記回転軸28の時計回りの回
転に伴い巻上げられるチェーン29によりロック部材2
3が第3ブラケット25の切欠穴25aに引き込まれる
ことになる位置(図1に実線で示す位置)までフック部
材27の内端を係合動作させる一方、回転軸28の反時
計回りの回転に伴い巻戻されるチェーン29によりロッ
ク部材23が第3ブラケット25の切欠穴25aから押
し戻し可能になる位置までフック部材27の内端を離脱
動作させることが行われる(図1に二点鎖線で示す位
置)。この場合、ロック部材23、フック部材27、回
転軸28、ハンドル38、巻回装置30、リンク機構3
9(リンクロッド32およびL型リンク37)により、
固縛装置21が構成されている。
間に位置する荷箱Nの下面後端位置には、上記回転軸2
8の回転によりチェーン29を巻上げ又は巻戻す巻回装
置30が設けられている。また、上記巻回装置30の下
方には、上記第2ブラケット24の孔部(図示せず)を
介して車体前後方向へ延びるリンクロッド32が設けら
れ、その後端が上記フック部材27の前端にピン31を
介して回動自在に支持されている。さらに、上記巻回装
置30直前方のアウトリガ14aには第4ブラケット3
3が取付けられ、該第4ブラケット33には角部がピン
34を介して揺動自在に支持された略L字状のL型リン
ク37が設けられている。このL型リンク37の一端
(図2では上端)はピン35を介して上記リンクロッド
32の前端に、他端(図2では後端)は略U字状の回動
支持具36を介して上記チェーン29の導出端にそれぞ
れ回動自在に支持されている。そして、上記リンクロッ
ド32およびL型リンク37により、上記フック部材2
7と回転軸28との間を揺動可能に連携するリンク機構
39が構成されていて、上記回転軸28の時計回りの回
転に伴い巻上げられるチェーン29によりロック部材2
3が第3ブラケット25の切欠穴25aに引き込まれる
ことになる位置(図1に実線で示す位置)までフック部
材27の内端を係合動作させる一方、回転軸28の反時
計回りの回転に伴い巻戻されるチェーン29によりロッ
ク部材23が第3ブラケット25の切欠穴25aから押
し戻し可能になる位置までフック部材27の内端を離脱
動作させることが行われる(図1に二点鎖線で示す位
置)。この場合、ロック部材23、フック部材27、回
転軸28、ハンドル38、巻回装置30、リンク機構3
9(リンクロッド32およびL型リンク37)により、
固縛装置21が構成されている。
【0026】上記固縛装置21は、リンクロッド32の
中途部と、第3ブラケット25との間に連結されたスプ
リング40とを備え、ロック部材23の離脱動作をアシ
ストするようにしている。この場合、回転軸28のみが
左右の固縛装置21に共用されることになる。
中途部と、第3ブラケット25との間に連結されたスプ
リング40とを備え、ロック部材23の離脱動作をアシ
ストするようにしている。この場合、回転軸28のみが
左右の固縛装置21に共用されることになる。
【0027】尚、41は、ハンドル38の軸部38bを
回転軸28の筒部28aに対して円滑に導かれるよう主
桁14を車幅方向へ貫通する案内筒部材である。
回転軸28の筒部28aに対して円滑に導かれるよう主
桁14を車幅方向へ貫通する案内筒部材である。
【0028】ここで、上記固縛装置21の作動手順を説
明する。先ず、固縛装置21を固縛操作する場合、テー
ルゲートTを閉塞させておき、荷箱Nに設けた巻回装置
30の回転軸28の筒部28aの切込部28bに、荷箱
N側方からハンドル38の軸部38bのピン部材を嵌合
させてハンドル38を装着する。次いで、ハンドル38
により回転軸28を時計回りに回転させてチェーン29
を巻上げる。すると、このチェーン29の巻き上げに伴
いL型リンク37を介してリンクロッド32を車体前方
へ引き戻すようにリンク機構39が揺動し、該リンク機
構39の揺動により、ロック部材23を第3ブラケット
25の切欠穴25aに引き込むようにフック部材27の
内端をロック部材23に対して係合動作させて、固縛装
置21によるテールゲートTの固縛操作を完了し、それ
から、回転軸28の筒部28aよりハンドル38を取外
す。
明する。先ず、固縛装置21を固縛操作する場合、テー
ルゲートTを閉塞させておき、荷箱Nに設けた巻回装置
30の回転軸28の筒部28aの切込部28bに、荷箱
N側方からハンドル38の軸部38bのピン部材を嵌合
させてハンドル38を装着する。次いで、ハンドル38
により回転軸28を時計回りに回転させてチェーン29
を巻上げる。すると、このチェーン29の巻き上げに伴
いL型リンク37を介してリンクロッド32を車体前方
へ引き戻すようにリンク機構39が揺動し、該リンク機
構39の揺動により、ロック部材23を第3ブラケット
25の切欠穴25aに引き込むようにフック部材27の
内端をロック部材23に対して係合動作させて、固縛装
置21によるテールゲートTの固縛操作を完了し、それ
から、回転軸28の筒部28aよりハンドル38を取外
す。
【0029】一方、固縛装置21の固縛を解除操作する
場合、回転軸28の筒部28aに荷箱N側方からハンド
ル38の軸部38bを装着し、該ハンドル38により回
転軸28を反時計回りに回転させてチェーン29を巻戻
す。すると、L型リンク37を介してリンクロッド32
を車体後方へ押し戻すようにリンク機構39が揺動し、
このリンク機構39の揺動により、ロック部材23を第
3ブラケット25の切欠穴25aから押し戻すようにフ
ック部材27の内端を離脱(係合解除)動作させて、固
縛装置21によるテールゲートTの固縛状態を解除し、
テールゲートTを開放可能な状態にしてから、回転軸2
8の筒部28aよりハンドル38を取外す。
場合、回転軸28の筒部28aに荷箱N側方からハンド
ル38の軸部38bを装着し、該ハンドル38により回
転軸28を反時計回りに回転させてチェーン29を巻戻
す。すると、L型リンク37を介してリンクロッド32
を車体後方へ押し戻すようにリンク機構39が揺動し、
このリンク機構39の揺動により、ロック部材23を第
3ブラケット25の切欠穴25aから押し戻すようにフ
ック部材27の内端を離脱(係合解除)動作させて、固
縛装置21によるテールゲートTの固縛状態を解除し、
テールゲートTを開放可能な状態にしてから、回転軸2
8の筒部28aよりハンドル38を取外す。
【0030】このように、固縛装置21の固縛操作また
は固縛・解除操作が、その固縛操作または固縛・解除操
作時にのみ装着される着脱自在なハンドル38の操作に
よって荷箱N側方から行えるので、荷箱よりも後方に突
出するハンドルを廃止して、追突時の後続車に対する安
全配慮を実践することができる。しかも、ハンドル38
は、荷箱Nの幅内で車幅方向に延びる回転軸28の筒部
28aに装着されるので、少なくとも回転軸28の筒部
28aに対する通行者の衣服等の引掛かりが確実に防止
されて、荷箱Nの後方のみならず周囲を通る通行者への
配慮を行うことができる上、荷箱Nの幅内を延びる見え
ない回転軸28および不使用時に取外されるハンドル3
8によって荷箱N周囲の見栄えを良好にして美観を向上
させることができる。
は固縛・解除操作が、その固縛操作または固縛・解除操
作時にのみ装着される着脱自在なハンドル38の操作に
よって荷箱N側方から行えるので、荷箱よりも後方に突
出するハンドルを廃止して、追突時の後続車に対する安
全配慮を実践することができる。しかも、ハンドル38
は、荷箱Nの幅内で車幅方向に延びる回転軸28の筒部
28aに装着されるので、少なくとも回転軸28の筒部
28aに対する通行者の衣服等の引掛かりが確実に防止
されて、荷箱Nの後方のみならず周囲を通る通行者への
配慮を行うことができる上、荷箱Nの幅内を延びる見え
ない回転軸28および不使用時に取外されるハンドル3
8によって荷箱N周囲の見栄えを良好にして美観を向上
させることができる。
【0031】また、上記の如く荷箱N側方からのハンド
ル38の操作によって固縛装置21の固縛操作及び固縛
・解除操作が行えることにより、固縛装置21の固縛・
解除操作時、作業者は、荷箱Nに対して上端部を支点に
後方へ下開きするテールゲートTの不意の開放を気にし
ながらハンドル38を操作する必要がなくなって作業効
率の向上を図ることができる。さらに、固縛装置21の
固縛・解除操作時、つまりフック部材27の離脱動作開
始時には、回転軸28の反時計回りの回転量に応じて巻
戻されるチェーン29によりリンク機構39を介してフ
ック部材27が徐々に第3ブラケット25の切欠穴25
aから押し戻されるので、テールゲートTがゆっくり開
放して水密性が損なわれ始めることになり、テールゲー
トTが不意に開放して積載物中の水分が飛び出すことが
なく、積載物中の水分が滴下しても、ハンドル38操作
中の作業者の衣服等に直に掛かることがなく、作業者の
衣服等の汚れを確実に防止することができる。
ル38の操作によって固縛装置21の固縛操作及び固縛
・解除操作が行えることにより、固縛装置21の固縛・
解除操作時、作業者は、荷箱Nに対して上端部を支点に
後方へ下開きするテールゲートTの不意の開放を気にし
ながらハンドル38を操作する必要がなくなって作業効
率の向上を図ることができる。さらに、固縛装置21の
固縛・解除操作時、つまりフック部材27の離脱動作開
始時には、回転軸28の反時計回りの回転量に応じて巻
戻されるチェーン29によりリンク機構39を介してフ
ック部材27が徐々に第3ブラケット25の切欠穴25
aから押し戻されるので、テールゲートTがゆっくり開
放して水密性が損なわれ始めることになり、テールゲー
トTが不意に開放して積載物中の水分が飛び出すことが
なく、積載物中の水分が滴下しても、ハンドル38操作
中の作業者の衣服等に直に掛かることがなく、作業者の
衣服等の汚れを確実に防止することができる。
【0032】しかも、リンク機構39は、回転軸28の
回転量の増加に従いフック部材27を係合方向又は離脱
方向に移動させるように構成されているので、ハンドル
38の操作量を増大させるほどロック部材23を第3ブ
ラケット25の切欠穴25aに引き込むようなロック部
材23に対するフック部材27内端の係合度合い、つま
り荷箱Nに対するテールゲートTの固縛の程度の度合い
がより強くなり、荷箱Nに対するテールゲートTの強固
な固縛を実現できる。その結果、水分を含んだ消却灰や
砂などの積載物が荷箱Nに積載されても、荷箱Nの床底
9a後端および左右側壁9d,9e後端とテールゲート
Tとの当接面間からの積載物中の水分の滴下を確実に防
止することができる。
回転量の増加に従いフック部材27を係合方向又は離脱
方向に移動させるように構成されているので、ハンドル
38の操作量を増大させるほどロック部材23を第3ブ
ラケット25の切欠穴25aに引き込むようなロック部
材23に対するフック部材27内端の係合度合い、つま
り荷箱Nに対するテールゲートTの固縛の程度の度合い
がより強くなり、荷箱Nに対するテールゲートTの強固
な固縛を実現できる。その結果、水分を含んだ消却灰や
砂などの積載物が荷箱Nに積載されても、荷箱Nの床底
9a後端および左右側壁9d,9e後端とテールゲート
Tとの当接面間からの積載物中の水分の滴下を確実に防
止することができる。
【図1】固縛装置を車体上方より視た平面図である。
【図2】図1に係る固縛装置を車体側方より視た側面図
である。
である。
【図3】荷箱搭載状態での車両の側面図である。
1 車台枠 9b 前壁 9c 後壁 9d 左側壁 9e 右側壁 21 固縛装置 23 ロック部材 27 フック部材 28 回転軸 38 ハンドル 39 リンク機構 N 荷箱 T テールゲート m 回転軸の軸線
Claims (1)
- 【請求項1】 車台枠上に、前後左右側壁により囲まれ
てなる積載物の積載可能な荷箱が傾倒可能に支持され、
上記荷箱の後壁がその上端部を支点にして後方へ下開き
可能なテールゲートに形成されており、該テールゲート
が、そのテールゲートに設けられたロック部材と、該ロ
ック部材に対向する荷箱に設けられたフック部材との係
脱可能な係合により固縛されるようにした荷箱のテール
ゲート固縛装置において、 上記テールゲートの下端左右位置に設けられた上記ロッ
ク部材と、 該ロック部材に対向する荷箱の下端左右位置に上記ロッ
ク部材に対し係脱方向に移動可能に設けられた上記フッ
ク部材と、 上記荷箱側にその荷箱の幅内で車幅方向に延びる軸線回
りに回転自在に設けられた回転軸と、 該回転軸の外端に荷箱側方から着脱自在に取り付けら
れ、上記回転軸を回転操作するハンドルと、 上記フック部材および回転軸の間に配設され、上記回転
軸の所定回りの回転に連携してフック部材をロック部材
に対し係合方向に移動させる一方、回転軸の上記所定回
りとは逆回りの回転に連携してフック部材をロック部材
に対し離脱方向に移動させるリンク機構とを備え、 上記リンク機構は、上記回転軸の回転量の増加に従い上
記フック部材を係合方向又は離脱方向に移動させるよう
に構成されている ことを特徴とする荷箱の テールゲー
ト固縛装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1066993U JP2603279Y2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 荷箱のテールゲート固縛装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1066993U JP2603279Y2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 荷箱のテールゲート固縛装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0668975U JPH0668975U (ja) | 1994-09-27 |
JP2603279Y2 true JP2603279Y2 (ja) | 2000-03-06 |
Family
ID=11756658
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1066993U Expired - Lifetime JP2603279Y2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 荷箱のテールゲート固縛装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2603279Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117465320B (zh) * | 2023-12-27 | 2024-07-30 | 陕汽大同专用汽车有限公司 | 一种自卸车内嵌式后门结构 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5440418A (en) * | 1977-09-01 | 1979-03-29 | Shin Meiwa Ind Co Ltd | Apparatus for automatically opening and closing tail gate hook of container handling vehicle |
JP2581974B2 (ja) * | 1989-03-31 | 1997-02-19 | 極東開発工業株式会社 | ダンプカー兼用貨物車 |
-
1993
- 1993-03-12 JP JP1066993U patent/JP2603279Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0668975U (ja) | 1994-09-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19991130 |
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