JP3016924U - トラック用覆いシート装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 トラック１の荷台２にシート取付枠３を前部
を支点として開閉揺動自在に枢着配設し、シート取付枠
に荷台を覆う覆いシート６を覆設し、荷台とシート取付
枠との間にダンパー機構７を架設し、シート取付枠を上
記荷台に閉止させる解除可能なロック機構９を備えてな
る。 【効果】 容易にかつ短時間に荷台隠蔽作業を行うこと
ができ、雨や雪の日には非常に便利であり、ダンパー機
構の存在によりシート取付枠の開閉動作が容易となると
共にロック機構により確実にシート取付枠を閉止固定で
きる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は例えば軽トラックの荷台に搭載された荷物等を覆う際に用いられるト ラック用覆いシート装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種のトラックの荷台を覆う手段としては、合成樹脂製の覆いシートを 用意し、荷台上に例えば農業収穫物や器具類等の荷物を搭載した後に覆いシート を被せて覆うようにしているものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながらこのような覆いシートの張設に際しては、ゴム紐やロープを用い て、荷台の多数の複数箇所に縛着して行っているため、シートの取付け及び取り 外しが厄介であり、非常に手間が掛かり、雨や雪の日には大変な作業となり、そ れだけ作業性が低下しているという不都合を有している。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案はこのような課題を解決することを目的とするもので、その要旨は、ト ラックの荷台にシート取付枠を前部を支点として開閉揺動自在に枢着配設し、該 シート取付枠に荷台を覆う覆いシートを覆設し、該荷台とシート取付枠との間に ダンパー機構を架設し、該シート取付枠を上記荷台に閉止させる解除可能なロッ ク機構を備えてなるトラック用覆いシート装置にある。

【０００５】 この際上記シート取付枠を略台形枠状に形成することが望ましい。

【０００６】

【作用】

ロック機構を解除してシート取付枠を前部を支点として開揺動させ、ダンパー 機構は開状態を保持し、トラックの荷台に荷物を搭載し、荷物を搭載した後にシ ート取付枠をダンパー機構に抗して閉揺動し、閉揺動完了時にロック機構により シート取付枠を閉止し、これによりシート取付枠に覆設された覆いシートによっ て荷台は覆われることになる。

【０００７】

【実施例】

図１乃至図４は本考案の実施例を示し、１はトラック、２は荷台、３はシート 取付枠であって、この場合シート取付枠３はアングル材等の鋼材からなる骨組み 材を略台形枠状に溶接して構成され、シート取付枠３の前部に軸受部４を取付け 、荷台２の前部の前壁部２ａに支点軸５を取付け、この支点軸５を軸受部４によ り軸受し、軸受部４と支点軸５との軸受け作用によりシート取付枠３を前部の支 点軸５を支点として開閉揺動自在に枢着している。

【０００８】 ６は覆いシートであって、合成樹脂等から製作され、シート取付枠３の上面及 び左右側面、前面、後面を覆う状態で縛着され、この場合覆いシート６の前辺部 分を上記荷台２の前壁部２ａに稍弛みをもって縛着している。

【０００９】 ７はダンパー機構であって、この場合油圧式ダンパー８が採用され、上記荷台 ２の前壁部２ａとシート取付枠３との間に左右一個宛架設され、この油圧式ダン パー８の構造は、シート取付枠３を作業者が引き上げて開揺動させる際にはロッ ド部８ａが稍抵抗しつつ伸張動作し、作業者がシート取付枠３から手を離しても シート取付枠３の重さに勝ってその開状態を保持し、またシート取付枠３を作業 者が後部を押し下げて閉揺動させる際にはロッド部８ａが稍抵抗しつつ縮小動作 するように構成されている。

【００１０】 ９はロック機構であって、この場合上記シート取付枠３の後部にゴム等の係止 紐９ａを取付け、係止紐９ａを荷台２の後部のあおり２ｂの適所、例えばロープ 縛鉤部２ｃに縛着し、これによりシート取付枠３を荷台２に解除可能に閉止保持 固定するように構成している。尚、ロック機構９としては、係止鉤と掛外し部と からなる機械的な構造やその他の構造を採用することができる。

【００１１】 この実施例は上記構成であるから、図２の閉止状態において、ロック機構９と しての係止紐９ａをロープ縛鉤部２ｃから解いて解除し、シート取付枠３を前部 の支点軸５を支点として開揺動させ、これにより図１の如くシート取付枠３の後 部が浮上動作してダンパー機構７により開状態が保持され、この開状態でトラッ ク１の荷台２上に荷物を搭載することになり、そして荷物を荷台２に搭載した後 にシート取付枠３をダンパー機構７に抗して閉揺動し、閉揺動完了時にロック機 構９としての係止紐９ａをロープ縛鉤部２ｃに縛り付けてシート取付枠３を閉止 保持し、これによりシート取付枠３に覆設された覆いシート６によって荷台２を 覆うことができる。

【００１２】 従って、ロック機構９を解除してシート取付枠３を前部を支点として開揺動さ せ、荷物を搭載した後にシート取付枠３をダンパー機構７に抗して閉揺動し、ロ ック機構９によりシート取付枠３を閉止することによりシート取付枠３に覆設さ れた覆いシート６によって荷台２を覆うことができ、それだけ容易にかつ短時間 に荷台隠蔽作業を行うことができ、雨や雪の日には非常に便利であり、またダン パー機構７の存在によりシート取付枠３の開閉動作が容易となると共にロック機 構９によりシート取付枠３を確実に閉止することができ、一層作業性を向上する ことができる。

【００１３】 またこの際上記シート取付枠３を略台形枠状に形成しているから、覆いシート ６により荷台２の上方を山形状に覆うことができ、それだけ荷台上２の荷物を確 実に覆うことができ、雨や雪から荷物を確実に保護することができる。

【００１４】 尚、本考案は上記実施例に限られるものではなく、例えばシート取付枠３の形 状や構造は適宜変更され、又覆いシート６の材質としては、例えば樹脂製の柔軟 性を有するシートや硬質パネル材等の硬質シート材が用いられ、ダンパー機構７ の構造、ロック機構９の構造等は適宜変更して設計されるものである。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は上述の如く、ロック機構を解除してシート取付枠を前部を支点として 開揺動させ、荷物を搭載した後にシート取付枠をダンパー機構に抗して閉揺動し 、ロック機構によりシート取付枠を閉止することによりシート取付枠に覆設され た覆いシートによって荷台を覆うことができ、それだけ容易にかつ短時間に荷台 隠蔽作業を行うことができ、雨や雪の日には非常に便利であり、またダンパー機 構の存在によりシート取付枠の開閉動作が容易となると共にロック機構により確 実にシート取付枠を閉止固定でき、一層作業性を向上することができる。

【００１６】 またこの際上記シート取付枠を略台形枠状に形成することにより、覆いシート により荷台の上方を山形状に覆うことができ、それだけ荷台上の荷物を確実に覆 うことができ、雨や雪から荷物を確実に保護することができる。

【００１７】 以上初期の目的を充分達成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の開放状態の全体側面図であ
る。

【図２】図１で示す本考案の実施例の閉止状態の全体側
面図である。

【図３】図１で示す本考案の実施例の後面図である。

【図４】図１で示す本考案の実施例の分解斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ トラック ２ 荷台 ３ シート取付枠 ６ 覆いシート ７ ダンパー機構 ９ ロック機構

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 トラックの荷台にシート取付枠を前部を
   支点として開閉揺動自在に枢着配設し、該シート取付枠
   に荷台を覆う覆いシートを覆設し、該荷台とシート取付
   枠との間にダンパー機構を架設し、該シート取付枠を上
   記荷台に閉止させる解除可能なロック機構を備えてなる
   トラック用覆いシート装置。
2. 【請求項２】 上記シート取付枠は略台形枠状に形成さ
   れている請求項１記載のトラック用覆いシート装置。