JP2572015Y2 - テールゲート固縛装置 - Google Patents

テールゲート固縛装置

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JP2572015Y2
JP2572015Y2 JP5247493U JP5247493U JP2572015Y2 JP 2572015 Y2 JP2572015 Y2 JP 2572015Y2 JP 5247493 U JP5247493 U JP 5247493U JP 5247493 U JP5247493 U JP 5247493U JP 2572015 Y2 JP2572015 Y2 JP 2572015Y2
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光夫 伊藤
善彦 長田
邦久 栄藤
一彦 服部
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Shinmaywa Industries Ltd
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Shinmaywa Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、テールゲート固縛装置
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、テールゲート固縛装置として
は、例えば、実開昭61−62643号公報に開示され
るように、車台枠上に搭載され、少なくとも前後左右側
壁により囲まれてなる積載物の積載可能な荷箱と、上記
荷箱の上端部を支点にして後方へ下開き可能な後壁によ
り形成されてなるテールゲートと、上記荷箱の後部に設
けられ、一端が枢支軸を介して揺動自在に支持されてい
ると共に他端側に雄ねじ部を有するロッド部材と、該ロ
ッド部材の雄ねじ部に螺合され、回動操作により雄ねじ
部上を車体前方または車体後方へ移動するハンドルと、
上記ロッド部材に対応するテールゲートの下端より下方
に突設され、ロッド部材の揺動方向に開口しかつロッド
部材を挿通可能とする切欠部を有するブラケットと、上
記ハンドルに設けられた鍔部とを備えたものが知られて
いる。
【0003】そして、上記ハンドルによるハンドル自身
を車体前方へ移動させる所定回りへの回動操作により、
ロッド部材上にてハンドルを車体前方へ移動させて上記
ブラケットの後面に鍔部の前面を当接させ、この状態
で、さらにハンドルを所定回りに回動操作することで、
テールゲートが荷箱の後部に押し付けられ、テールゲー
トが水密性を確保した状態で荷箱の後部に固縛されるこ
とになる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記の如き
テールゲート固縛装置では、テールゲートを荷箱の後部
に対して固縛する車体前方への締め付け力が作用するも
のの、テールゲートを荷箱の後部に対して固縛解除する
際に車体後方への締め付け解除力が作用しないため、寒
冷地などにおいてテールゲートが凍結すると、たとえハ
ンドルを車体後方へ移動させてもテールゲートの固縛状
態を解除させることができず、テールゲートを開放させ
るためには凍結が自然解凍されるまで待機する必要があ
り、かかる点で改良が望まれていた。
【0005】本考案はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、テールゲートの固縛解除
時に締め付け解除力が作用するよう,テールゲート固縛
装置に簡単な改良を加え、テールゲート凍結時の即時開
放を可能にすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の考案が講じた解決手段は、テールゲ
ート固縛装置として、車台枠上に搭載され、少なくとも
前後左右側壁により囲まれてなる積載物の積載可能な荷
箱と、上記荷箱の上端部を支点にして後方へ下開き可能
な後壁により形成されてなるテールゲートと、上記荷箱
の後部に設けられ、一端が枢支軸を介して揺動自在に支
持されていると共に他端側に雄ねじ部を有する第1部材
と、該第1部材の雄ねじ部に螺合可能な雌ねじ部を有
し、かつ他端側に設けられたハンドル部の回動操作によ
り車体前方または車体後方へ移動する第2部材と、上記
第1部材に対して螺合状態にある第2部材に対応するテ
ールゲートの下端より下方に突設され、上記第1部材の
揺動方向にそれぞれ開口しかつ第1および第2部材を挿
通可能とする切欠部を備えて前後に対向する一対の前後
対向壁と、上記第2部材に設けられ、第2部材の車体前
方への移動時に上記前側の対向壁の後面に当接する一
方、第2部材の車体後方への移動時に上記後側の対向壁
の前面に当接する鍔部とを備える構成としたものであ
る。
【0007】また、請求項2記載の考案が講じた解決手
段は、テールゲート固縛装置として、車台枠上に搭載さ
れ、少なくとも前後左右側壁により囲まれてなる積載物
の積載可能な荷箱と、上記荷箱の上端部を支点にして後
方へ下開き可能な後壁により形成されてなるテールゲー
トと、上記荷箱の後部に設けられ、一端が枢支軸を介し
て揺動自在に支持されていると共に他端側に雄ねじ部を
有する第1部材と、該第1部材の雄ねじ部に螺合可能な
雌ねじ部を有し、かつ他端側に設けられたハンドル部の
回動操作により車体前方または車体後方へ移動する第2
部材と、上記第1部材に対して螺合状態にある第2部材
に対応するテールゲートの下端より下方に突設され、上
記第1部材の揺動方向に開口しかつ上記第2部材を挿通
可能とする切欠部を有するブラケットと、上記第2部材
に設けられ、第2部材の車体前方への移動時に上記ブラ
ケットの後面に当接する第1鍔部と、上記第2部材の第
1鍔部よりも車体前方位置に設けられ、第2部材の車体
後方への移動時に上記ブラケットの前面に当接する第2
鍔部とを備える構成としたものである。
【0008】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の考案では、
テールゲート固縛装置を固縛操作する場合、テールゲー
トを閉塞状態にしてから、第1部材の他端側の雄ねじ部
に第2部材の雌ねじ部を螺合させ、この第2部材を伴っ
て第1部材を荷箱後部の枢支軸を支点にして揺動させ
る。そして、上記第2部材に設けた鍔部を、テールゲー
トの下端に突設した前後対向壁間に、その前後対向壁に
それぞれ設けた各切欠部を介して第2部材と共に挿通さ
せ、この状態で、第2部材の他端側に設けたハンドル部
を所定回り(例えば右回り)に回動操作して第2部材を
車体前方へ移動させる。これに伴い、上記鍔部が前後対
向壁間で車体前方へ移動して前側の対向壁の後面に当接
し、さらにハンドル部を所定回りに回動操作すること
で、前側の対向壁に対する鍔部の押し付け力が増加して
テールゲートが荷箱の後部に押し付けられ、テールゲー
トが水密性を確保した状態で荷箱の後部に固縛されて、
テールゲート固縛装置によるテールゲートの固縛状態を
完了する。
【0009】一方、テールゲート固縛装置を解除操作す
る場合、ハンドル部を反所定回り(例えば左回り)に回
動操作し、鍔部を前側の対向壁の後面より引き離して前
後対向壁間を車体後方へ移動させる。その後、鍔部が後
側の対向壁の前面に当接すると、さらにハンドル部を反
所定回りに回動操作することで、鍔部と後側の対向壁前
面との間に、車体後方への締め付け解除力が作用し、テ
ールゲートが荷箱の後部に対して離れる。すると、荷箱
後部の枢支軸を支点とする第1部材の揺動が可能とな
り、鍔部が前後対向壁間より離脱し、テールゲート固縛
装置によるテールゲートの固縛状態を解除してテールゲ
ートが開放可能となる。
【0010】このように、テールゲート固縛装置により
テールゲートを固縛状態および固縛解除状態にすること
が可能となり、寒冷地などにおいてテールゲートが凍結
しても、テールゲートの固縛状態が簡単に解除され、テ
ールゲートを開放させるために凍結が自然解凍されるま
で待機することがなく、テールゲート固縛装置による固
縛解除操作によりテールゲートが即時開放される。
【0011】しかも、テールゲートに車体後方への締め
付け解除力を作用させる上で、既存のテールゲート固縛
装置に、一対の前後対向壁を設けるだけの改良で済む。
【0012】また、請求項2記載の考案では、テールゲ
ート固縛装置を固縛操作する場合、テールゲートを閉塞
状態にしてから、第1部材の雄ねじ部に第2部材の雌ね
じ部を螺合させ、この第2部材を伴って第1部材を荷箱
後部の枢支軸を支点にして揺動させる。そして、上記第
2部材に設けた第1および第2鍔部を、その第1および
第2鍔部間にテールゲートの下端に突設したブラケット
が挟まれるように該ブラケットに設けた切欠部を介して
第2部材と共に挿通させ、この状態で、第2部材の他端
側に設けたハンドル部を所定回りに回動操作して第2部
材を車体前方へ移動させる。これに伴い、上記後側の第
1鍔部が車体前方へ移動してブラケットの後面に当接
し、さらにハンドル部を所定回りに回動操作すること
で、第1鍔部のブラケットに対する押し付け力が増加し
てテールゲートが荷箱の後部に押し付けられ、テールゲ
ートが水密性を確保した状態で荷箱の後部に固縛され
て、テールゲート固縛装置によるテールゲートの固縛状
態を完了する。
【0013】一方、テールゲート固縛装置を解除操作す
る場合、ハンドル部を反所定回り(例えば左回り)に回
動操作し、第1鍔部をブラケットの後面より引き離して
車体後方へ移動させる。その後、前側の第2鍔部がブラ
ケットの前面に当接すると、さらにハンドル部を反所定
回りに回動操作することで、第2鍔部とブラケット前面
との間に車体後方への締め付け解除力が作用し、テール
ゲートが荷箱の後部に対して離れる。すると、荷箱後部
の枢支軸を支点とする第1部材の揺動が可能となり、第
1および第2鍔部がブラケットから離脱し、テールゲー
ト固縛装置によるテールゲートの固縛状態を解除してテ
ールゲートが開放可能となる。
【0014】このように、テールゲート固縛装置により
テールゲートを固縛状態および固縛解除状態にすること
が可能となり、寒冷地などにおいてテールゲートが凍結
しても、テールゲートの固縛状態が簡単に解除され、テ
ールゲート固縛装置による固縛解除操作によりテールゲ
ートが即時開放されることになる。
【0015】しかも、テールゲートに車体後方への締め
付け解除力を作用させる上で、既存のテールゲート固縛
装置に、前後一対の鍔部を設けるだけの改良で済む。
【0016】
【考案の効果】以上の如く、請求項1記載の考案におけ
るテールゲート固縛装置によれば、テールゲート下端の
前側対向壁に対する鍔部の押し付け力により水密性を確
保した状態でテールゲートを荷箱の後部に固縛する一
方、鍔部と後側対向壁との間に作用する車体後方への締
め付け解除力によりテールゲートの固縛状態を解除する
ので、寒冷地などにおいて凍結したテールゲートの固縛
状態が簡単に解除され、テールゲートを即時開放させる
ことができる。しかも、既存のテールゲート固縛装置に
一対の前後対向壁を設けるだけの改良で済むことから、
簡単かつ安価なテールゲート固縛装置を提供することが
できる。
【0017】また、請求項2記載の考案におけるテール
ゲート固縛装置によれば、第1鍔部のブラケットに対す
る押し付け力によりテールゲートを荷箱の後部に固縛す
る一方、第2鍔部とブラケット前面との間に作用する車
体後方への締め付け解除力によりテールゲートの固縛状
態を解除するので、寒冷地などで凍結したテールゲート
の固縛状態を簡単に解除し、テールゲートを即時開放さ
せることができる。しかも、既存のテールゲート固縛装
置に前後一対の鍔部を設けるだけの改良で済むことか
ら、簡単かつ安価なテールゲート固縛装置を提供するこ
とができる。
【0018】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0019】図3は本考案の実施例に係るテールゲート
固縛装置を用いた荷箱が搭載されるようにした車両Vの
構成を示し、1はキャビンCの後部に連設された車両V
の車台枠、SCは該車台枠1上に設けられたサブシャー
シ、2は該サブシャーシSCの後端部において水平軸O
回りに傾動自在に枢支された傾動フレーム、3は該傾動
フレーム2の前部において水平軸P回りに起伏可能に連
結された略L字状の起伏フレームである。該起伏フレー
ム3は、上記傾動フレーム2に連結される基端(後端)
から水平方向前方に延びる筒状の案内部材6と、該案内
部材6内に摺動自在に嵌装された略L字形の摺動部材7
と、上記案内部材6および摺動部材7の間に連携された
伸縮自在な伸縮シリンダ8とからなり、該伸縮シリンダ
8の伸縮動作により、案内部材6に対して摺動部材7が
摺動するようになっている。上記起伏フレーム3の先端
(摺動部材7の先端)には、荷箱Nの前壁9bの前面上
端中央位置に設けられた係合ピンNaに対して係脱自在
な荷箱運搬用フックFが設けられている。
【0020】そして、上記起伏フレーム3の水平部の後
端に近い部位には、基端軸11aが枢支され、またその
前方には上記車台枠1に固定された1対のリフトシリン
ダ11(図では一方のみ示す)の先端が連結されてい
て、さらにこの先端部で水平軸12回りに回動自在に支
承されている。すなわち、このリフトシリンダ11が伸
長したときには、起伏フレーム3が後方へ回動して起立
状態に、リフトシリンダ11が縮短したときには起伏フ
レーム3が前方へ回動して倒伏状態になるようになされ
ている。尚、15はサブシャーシSCに設けられたコン
テナ移動用の案内ローラである。
【0021】また、上記荷箱Nは、上記車両Vと略一致
する幅に形成されるとともに車台枠1よりも前後長が若
干長い床底9aと、該床底9aが前後左右により囲まれ
るよう,上記キャビンCと略一致する高さに形成された
前後壁9b,9cおよび左右側壁9d,9eとからな
り、上記後壁9cは、上記左右側壁9d,9eの後端上
部位置に設けられた車幅方向へ延びる軸(図示せず)を
介して回動自在に支持されて後方へ下開き可能に開閉す
るテールゲートTに構成されている。また、図2に示す
ように、荷箱Nの床底9a下面には、その側端部を車体
前後方向へ延びる主桁14(図では一方のみ示す)が設
けられているとともに、該各主桁14間を車体前後方向
所定間隔沖に連結するアウトリガ14a,…が設けられ
ている。そして、上記荷箱Nは、生ごみなど易燃性の塵
芥を消却した消却灰に水分を加えて練状にした,水分を
含んだ消却灰、又は河川や海浜等で採取した水分を含ん
だ砂などが荷箱Nの積載物として積載されるようにした
ダストコンテナとして適用されている。
【0022】ここで、コンテナ荷役車両Vによる,荷箱
Nを車台枠1上(サブシャーシSC上)と地上との間で
積み卸す作動手順、および車台枠1上の荷箱Nを傾動さ
せる傾動手順について述べる。
【0023】先ず、図3に示す搭載状態から荷箱Nを地
上に降す場合には、伸縮シリンダ8を収縮して荷箱Nを
後方へ移動させ、その後部を車台枠1より後方へ大きく
移動させる。次に、起伏シリンダ11を徐々に伸長させ
ると傾動フレーム2の起伏フレーム3だけが屈曲して荷
箱Nをその自重によって案内ローラ15上を滑動させ、
地上に卸すようになされる。また、車台枠1上に搭載す
るには上記操作と逆の操作を行うことによりなされる。
【0024】一方、図3に示す状態から荷箱Nを傾動さ
せる場合には、伸縮シリンダ8を収縮作動させることな
く、そのまま起伏シリンダ11を伸長作動させると、傾
動フレーム2全体が水平軸O回りに後方へ傾動し、荷箱
Nを傾動するようになされる。
【0025】また、上記荷箱NのテールゲートT(後壁
9c)の下端部には、左右一対のピン16(図では一方
のみ示す)が設けられ、この各ピン16と係脱するフッ
ク(図示せず)が荷箱Nの主桁14後端に枢支されてい
る。この各フックは、図3に示す荷箱搭載時および荷箱
Nの積み降し時に各ピン16と係合する固縛状態に保持
される一方、荷箱Nの傾動時に各ピンから離脱するよう
に開回動してテールゲートTを開放し、荷箱Nを傾動状
態から戻すときに各フックが閉回動してテールゲートT
を固縛するようになされている。
【0026】そして、本考案の特徴部分として、図1お
よび図2に示すように、上記荷箱Nの後部左右位置と、
テールゲートTとの間には、荷箱N内の積載物中の水分
が荷箱Nの床底9a後端および左右側壁9d,9e後端
とテールゲートTとの当接面間から滴下しないよう,テ
ールゲートTを荷箱Nに対して水密性を確保した状態で
固縛する左右一対の固縛装置21(図では車体左側のも
ののみ示す)が設けられている。該各固縛装置21は、
上記各ピン16よりも車幅方向内方側に位置している。
【0027】上記各固縛装置21(同一構成となるので
左側のもののみ説明する)は、上記サブシャーシSCの
後端面に底部が取付けられた略コ字状のコ字状ブラケッ
ト22の対向面間に車幅方向へ延びる枢支軸としての水
平軸23を介して前端が上下揺動自在に支持されている
と共に後端側に雄ねじ部24を有する第1部材としての
ボルト部材25と、該ボルト部材25の雄ねじ部24に
螺合可能な雌ねじ部26を内周部に有し、かつ後端側に
設けられたバー状のハンドル部27の回動操作により車
体前方または車体後方へ移動する第2部材としての筒状
部材28と、上記ボルト部材25に対して螺合状態にあ
る筒状部材28に対応するテールゲートTの下端より下
方に突設された断面略四角形状の筒状ブラケット29
と、上記筒状部材28の前端部に固設された鍔部30と
を備えている。また、上記筒状ブラケット29には、上
記ボルト部材25の揺動方向つまり下方にそれぞれ開口
しかつボルト部材25および筒状部材28を下方より挿
通可能とする前後切欠部29a,29bを備えて前後に
対向する一対の前後対向壁31,32が設けられてい
る。そして、上記鍔部30は、前側鍔部分30aと後側
鍔部分30bとが一体的に形成されてなり、上記筒状部
材28の車体前方への移動時に上記前側の対向壁31の
後面に鍔部30の前面つまり前側鍔部分30aが当接す
る一方、筒状部材28の車体後方への移動時に上記後側
の対向壁32の前面に鍔部30の後面つまり後側鍔部分
30bが当接するようになっている。
【0028】ここで、上記固縛装置21の作動手順を説
明する。先ず、固縛装置21を固縛操作する場合、テー
ルゲートTを閉塞状態にしてから、ボルト部材25の後
端側の雄ねじ部24に筒状部材28の雌ねじ部26を螺
合させ、この筒状部材28を伴ってボルト部材25をサ
ブシャーシSC後端の水平軸23を支点にして上方へ揺
動させる。そして、上記筒状部材28に設けた鍔部30
を、テールゲートTの下端に突設した筒状ブラケット2
9の前後対向壁31,32間に、その前後対向壁31,
32にそれぞれ設けた各切欠部29a,29bを介して
ボルト部材25および筒状部材28と共に挿通させ、こ
の状態で、筒状部材28の後端側に設けたハンドル部2
7を所定回り(例えば右回り)に回動操作して筒状部材
28を車体前方へ移動させる。これに伴い、上記鍔部3
0が前後対向壁31,32間で車体前方へ移動して前側
の対向壁31の後面に前側鍔部分30aが当接し、さら
にハンドル部27を所定回りに回動操作することで、前
側の対向壁31に対する鍔部30の押し付け力が増加し
てテールゲートTが荷箱Nの後端に押し付けられ、テー
ルゲートTが水密性を確保した状態で荷箱Nの後端に固
縛されて、固縛装置21によるテールゲートTの固縛状
態を完了する。
【0029】一方、固縛装置21を解除操作する場合、
ハンドル部27を反所定回り(例えば左回り)に回動操
作し、鍔部30(前側鍔部分30a)を前側の対向壁3
1の後面より引き離して前後対向壁31,32間を車体
後方へ移動させる。その後、鍔部30の後面(後側鍔部
分30b)が後側の対向壁32の前面に当接すると、さ
らにハンドル部27を反所定回りに回動操作すること
で、鍔部30と後側の対向壁32前面との間に車体後方
への締め付け解除力が作用し、テールゲートTが荷箱N
の後端に対して離れる。すると、サブシャーシSC後端
の水平軸23を支点とするボルト部材25の下方への揺
動が可能となり、鍔部30が前後対向壁31,32間よ
り離脱し、固縛装置21によるテールゲートTの固縛状
態を解除してテールゲートTが開放可能となる。
【0030】このように、固縛装置21によりテールゲ
ートTを固縛状態および固縛解除状態にすることが可能
となり、寒冷地などにおいてテールゲートTが凍結して
も、テールゲートTの固縛状態が簡単に解除され、テー
ルゲートTを開放させるために凍結が自然解凍されるま
で待機する必要がなく、固縛装置21による固縛解除操
作によりテールゲートTを即時開放させることができ
る。
【0031】しかも、テールゲートTに車体後方への締
め付け解除力を作用させる上で、既存の固縛装置に、一
対の前後対向壁31,32を設けるだけの改良で済み、
簡単かつ安価な固縛装置21を提供することができる。
【0032】次に、本考案の第2実施例を図4に基づい
て説明する。
【0033】この第2実施例は、上記第1実施例の固縛
装置を変更したものである。尚、上記実施例と同一の部
分については同一の符号を付してその詳細な説明を省略
する。
【0034】すなわち、本例では、固縛装置21を、ボ
ルト部材25と、筒状部材28と、上記ボルト部材25
に対して螺合状態にある筒状部材28に対応するテール
ゲートTの下端より下方に突設され、下方に開口しかつ
上記筒状部材28を挿通可能とする切欠部41aを有す
る平板状のブラケット41と、上記筒状部材28の中途
部に固設され、筒状部材28の車体前方への移動時に上
記ブラケット41の後面に当接する第1鍔部42と、該
第1鍔部よりも車体前方に位置する筒状部材28の前端
に固設され、筒状部材28の車体後方への移動時に上記
ブラケット41の前面に当接する第2鍔部43とを備え
ている。
【0035】そして、固縛装置21を固縛操作する場
合、テールゲートTを閉塞状態にしてから、ボルト部材
25の雄ねじ部24に筒状部材28の雌ねじ部26を螺
合させ、この筒状部材28を伴ってボルト部材25をサ
ブシャーシSC後端の水平軸23を支点にして上方へ揺
動させる。そして、上記筒状部材28に設けた第1およ
び第2鍔部42,43を、その第1および第2鍔部4
2,43間にテールゲートTの下端に突設したブラケッ
ト41が挟まれるように該ブラケット41に設けた切欠
部41aを介して筒状部材28と共に挿通させ、この状
態で、筒状部材28のハンドル部27を所定回りに回動
操作して筒状部材28を車体前方へ移動させる。これに
伴い、上記後側の第1鍔部42が車体前方へ移動してブ
ラケット41の後面に当接し、さらにハンドル部27を
所定回りに回動操作することで、第1鍔部42のブラケ
ット41に対する押し付け力が増加してテールゲートT
が荷箱Nの後端に押し付けられ、テールゲートTが水密
性を確保した状態で荷箱Nの後端に固縛されて、固縛装
置21によるテールゲートTの固縛状態を完了する。
【0036】一方、固縛装置21を解除操作する場合、
ハンドル部27を反所定回りに回動操作し、第1鍔部4
2をブラケット41の後面より引き離して車体後方へ移
動させる。その後、前側の第2鍔部43がブラケット4
1の前面に当接すると、さらにハンドル部27を反所定
回りに回動操作することで、第2鍔部43とブラケット
41との間に車体後方への締め付け解除力が作用し、テ
ールゲートTが荷箱Nの後端より離れる。すると、水平
軸23を支点とするボルト部材25の下方への揺動が可
能となり、第1および第2鍔部42,43がブラケット
41から離脱し、固縛装置21によるテールゲートTの
固縛状態を解除してテールゲートTが開放可能となる。
【0037】この例においても、固縛装置21によりテ
ールゲートTを固縛状態および固縛解除状態にすること
が可能となり、寒冷地などにおいてテールゲートTが凍
結しても、テールゲートTの固縛状態が簡単に解除さ
れ、固縛装置21による固縛解除操作によりテールゲー
トTを同様に即時開放することができる。
【0038】しかも、テールゲートTに車体後方への締
め付け解除力を作用させる上で、既存の固縛装置21
に、前後一対の鍔部42,43を設けるだけの改良で済
み、簡単かつ安価な固縛装置21を提供することができ
る。
【0039】尚、本考案は上記各実施例に限定されるも
のではなく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。例えば、上記各実施例では、ボルト部材25前端の
枢支軸を車幅方向へ延びる水平軸23としたが、車体上
下方向へ延びる鉛直軸としても良く、その場合には、各
ブラケットの切欠部は側方に開口することになり、ボル
ト部材は水平方向に揺動することになる。
【0040】また、上記実施例では、床底9aを前後左
右により囲まれてなる荷箱Nとしたが、床底が上方から
も囲まれてなる略密閉ボックス状の荷箱であっても良
い。
【0041】さらに、上記実施例では、ハンドル部27
をバー状のもので構成したが、ホイール状のものであっ
ても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る固縛装置を車体側方より視た
側面図である。
【図2】図1に係る固縛装置を車体後方より視た背面図
である。
【図3】荷箱搭載状態での車両の側面図である。
【図4】第2実施例に係る図1相当図である。
【符号の説明】
1 車台枠 9b 前壁 9c 後壁 9d 左側壁 9e 右側壁 21 固縛装置 23 水平軸(枢支軸) 24 雄ねじ部 25 ボルト部材(第1部材) 26 雌ねじ部 27 ハンドル部 28 筒状部材(第2部材) 29a,29b 切欠部 30 鍔部 31,32 前後対向壁 41 ブラケット 41a 切欠部 42 第1鍔部 43 第2鍔部 N 荷箱 T テールゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 服部 一彦 横浜市鶴見区尻手3丁目2番43号 新明 和工業株式会社 特装車事業部内 (56)参考文献 実開 昭59−132479(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60P 1/26 E05B 65/16 E05C 21/02

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車台枠上に搭載され、少なくとも前後左
    右側壁により囲まれてなる積載物の積載可能な荷箱と、
    上記荷箱の上端部を支点にして後方へ下開き可能な後壁
    により形成されてなるテールゲートと、上記荷箱の後部
    に設けられ、一端が枢支軸を介して揺動自在に支持され
    ていると共に他端側に雄ねじ部を有する第1部材と、該
    第1部材の雄ねじ部に螺合可能な雌ねじ部を有し、かつ
    他端側に設けられたハンドル部の回動操作により車体前
    方または車体後方へ移動する第2部材と、上記第1部材
    に対して螺合状態にある第2部材に対応するテールゲー
    トの下端より下方に突設され、上記第1部材の揺動方向
    にそれぞれ開口しかつ第1および第2部材を挿通可能と
    する切欠部を備えて前後に対向する一対の前後対向壁
    と、上記第2部材に設けられ、第2部材の車体前方への
    移動時に上記前側の対向壁の後面に当接する一方、第2
    部材の車体後方への移動時に上記後側の対向壁の前面に
    当接する鍔部とを備えていることを特徴とするテールゲ
    ート固縛装置。
  2. 【請求項2】 車台枠上に搭載され、少なくとも前後左
    右側壁により囲まれてなる積載物の積載可能な荷箱と、
    上記荷箱の上端部を支点にして後方へ下開き可能な後壁
    により形成されてなるテールゲートと、上記荷箱の後部
    に設けられ、一端が枢支軸を介して揺動自在に支持され
    ていると共に他端側に雄ねじ部を有する第1部材と、該
    第1部材の雄ねじ部に螺合可能な雌ねじ部を有し、かつ
    他端側に設けられたハンドル部の回動操作により車体前
    方または車体後方へ移動する第2部材と、上記第1部材
    に対して螺合状態にある第2部材に対応するテールゲー
    トの下端より下方に突設され、上記第1部材の揺動方向
    に開口しかつ上記第2部材を挿通可能とする切欠部を有
    するブラケットと、上記第2部材に設けられ、第2部材
    の車体前方への移動時に上記ブラケットの後面に当接す
    る第1鍔部と、上記第2部材の第1鍔部よりも車体前方
    位置に設けられ、第2部材の車体後方への移動時に上記
    ブラケットの前面に当接する第2鍔部とを備えているこ
    とを特徴とするテールゲート固縛装置。
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