JPH06305449A - 貨物自動車の荷台構造 - Google Patents

貨物自動車の荷台構造

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JPH06305449A
JPH06305449A JP5132306A JP13230693A JPH06305449A JP H06305449 A JPH06305449 A JP H06305449A JP 5132306 A JP5132306 A JP 5132306A JP 13230693 A JP13230693 A JP 13230693A JP H06305449 A JPH06305449 A JP H06305449A
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carrying platform
arm member
auxiliary arm
baffle plate
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JP5132306A
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Inventor
Masaru Okajima
勝 岡嶋
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Trantechs Ltd
Original Assignee
Hino Auto Body Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 荷台の床面上より積荷を降ろさずに任意の荷
物を荷台の任意の位置に積み込み、または任意の位置よ
り取り出して降ろせるようにして、荷役の作業性を向上
させる。 【構成】 荷台1と、前記荷台1の床面1aと地面間で
上下させるゲート板10aを有したリフター10と、前
記床面1aに対して起立された位置と外側に転倒された
開放位置とに回動切り換え可能に前記荷台1にヒンジ7
を介して取り付けられた側煽板5と、前記側煽板5が前
記床面1aと略面一になる状態まで回動された水平開放
位置で前記側煽板5を支える解除可能な水平保持機構1
2とを備え、前記側煽板5を前記水平開放位置に保持し
て前記側煽板5上を荷台1の外側通路として使用できる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貨物自動車の荷台構
造、特に荷台床面と地面間を上下させるゲート板を有す
るリフターを設けた貨物自動車の荷台構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、トラックの大型化に伴って積荷も
大形及び高重量化している。このため、積み降ろし作業
はフォークリフトやクレーン等を用いて行われることが
多くなってきている。
【0003】しかし、フォークリフトやクレーン等はど
こにでも用意されていると言うものではないので、用意
されていなときのために荷物を載せて荷台床面と地面間
を上下させるゲート板を有してなるリフターを設けた貨
物自動車が普及しつつある。また、このリフターは、一
般に荷台の後部に設けられる。
【0004】したがって、このリフターを設けた荷台構
造では、荷台の後部で荷物の積み降ろし作業を行うこと
になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の貨物自動車における荷台構造では、リフターを荷台の
後部に設けた構造になっている。よって、リフターを使
用しての作業では、その車の当日の配送ルートや積荷の
内容を計画し、荷物を後部より順序良く積載し、降ろす
場合もその順番に従って降ろさねばならない。
【0006】このため、積荷の順番を間違えたり、積み
込み後にルートが変更になった場合は、(1)後から積
んだ荷物を一度降ろし、(2)次いで先に積んだ目的の
荷物を後部のリフターの位置まで移動させて、これを降
ろし、(3)その後で一度降ろした上記後から積んだ荷
物を再び積み込む等の作業が必要になり、荷台床面と地
面間での積み降ろし作業が多く、作業性が悪いと言う問
題点があった。また、途中で別の荷物が積み込まれるよ
うな場合はさらに作業が複雑になると言う問題点があっ
た。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は荷台の床面上より積荷を降ろさず
に任意の荷物を荷台の任意の位置に積み込み、または任
意の位置より取り出して降ろせるようにして、荷役の作
業性を向上させることができる貨物自動車の荷台構造を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る貨物自動車の荷台構造は、荷台と、前
記荷台の床面と地面間で上下させるゲート板を有したリ
フターと、前記荷台の床面に対して起立された位置と外
側に転倒された開放位置とに回動切り換え可能に前記荷
台にヒンジを介して取り付けられた側煽板と、前記側煽
板が前記荷台の床面と略面一になる状態まで回動された
水平開放位置で前記側煽板を支える解除可能な水平保持
機構とを備え、前記側煽板を前記水平開放位置に保持し
て前記側煽板上を荷台の外側通路として使用できるよう
にしたものである。
【0009】
【作用】この構成によれば、荷床とリフターとの間で荷
物を移動させるときに、側煽板を水平位置に保持させる
と、この側煽板上を荷台の外側通路として使用できる。
したがって、雑多の荷物を特に計画無しに積み込んで
も、荷台上の任意の場所にある荷物を、この荷台から降
ろさずに外側通路を利用して簡単に入れ替え、荷床とリ
フターとの間でやり取りすることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図2乃至図7は本発明の一実施例に係
る貨物自動車の荷台構造を概略的に示すものである。図
2乃至図7に示す貨物自動車は、ウイングボディ形のト
ラックの荷台構造を一例としており、荷台1は、キャビ
ン2の後部におけるシャーシフレーム3上に取り付けら
れ、この荷台1上に荷床1aを囲んで荷箱4が形成され
ている。
【0011】荷箱4は、キャビン2と隣接した前壁4a
と、後部の後壁4bと、側壁の下部を形成するようにし
て荷台1の左右両側に分かれて配設された一対の側煽板
5と、天面と側壁の上部を形成するようにして左右両側
に分かれて配設された一対のウイング6等で形成されて
いる。
【0012】さらに、一対の側煽板5は、荷床1aに対
して起立された位置(図4中の実線で示す位置参照)と
外側に略180度転倒されて荷台1の外側に垂れ下げら
れた完全開放位置(図4中の一点鎖線で示す位置参照)
とに切換可能にして、ヒンジ7を介して荷台1に取り付
けられている。また、各側煽板5は、後述する水平保持
機構12によって荷床1aと面一状態になる、途中の水
平開放位置(図2及び図5参照)で保持できる構成にな
っている。加えて、各側煽板5の内側面には、前後方向
に延ばした状態にしてレール溝11が、水平開放位置に
配置された状態でレール溝11内に荷物20が載せられ
たときに、この荷物20のキャスター20aが外れない
程度の深さを有して形成されている(図1,図4及び図
5参照)。
【0013】これに対して、各ウイング6は、2つの壁
6a,6bを一体に有して断面形状が略L字状に作られ
ており、一方の壁6aが荷箱4の天壁の片側半分を形成
し、他壁6bが一側壁の上部を形成する状態になってい
る。なお、この一対のウイング6は、前壁4aの上部と
後壁4bの上部に掛け渡された図示せぬ梁に左右対称な
形で取り付けられ、同じく図示せぬ油圧シリンダー装置
の制御下で梁を支点として回動開閉ができる構造になっ
ている。また、開放時は図2中に一点鎖線で示すように
天井部にかけて上方に一度に開き、閉じられると実線で
示しているように側煽板5と面一になって側煽板5と共
に荷箱4の側壁を形成する構造になっている。
【0014】さらに、荷箱4の後壁4bには、観音開き
状に形成された左右一対の後部開閉扉8a,8bが設け
られている。この後部開閉扉8a,8bはヒンジ9を介
して荷箱4に回動可能に取り付けられ、通常は図示せぬ
ロッキング機構で閉ロックされている。また、開く場合
は、リフター10のゲート板10aを後部開閉扉8a,
8bの前側に倒して後部開閉扉8a,8bの開閉の邪魔
にならない状態にし、閉ロックを解除して外側へ回動さ
せると観音開きさせることができる。
【0015】リフター10は、荷台1の後部に配設され
ており、上記ゲート板10aの他に、シャーシフレーム
3に固定して取り付けられている基体ユニット部10b
と、基端側が基体ユニット部10bに取り付けられてい
るとともに先端側にゲート板10aが取り付けられてい
る左右一対のアームユニット部10c等で構成されてい
る。また、図1に示すようにゲート板10aの左右両側
には、図示せぬ折り畳み機構を介して折り畳み翼片10
dが各々配設されている。そして、このリフター10で
は、基体ユニット部10bの駆動により各アームユニッ
ト部10cを上下方向に回動させることができるととも
に、ゲート板10aを前後方向に回動させることができ
る構造になっている。
【0016】すなわち、このリフター10は、基体ユニ
ット部10bがアームユニット部10cを介してゲート
板10aを制御すると、このゲート板10aを荷箱4の
後壁4bに密着された格納位置(図3中の符号Lで示す
位置)と、この格納位置からゲート板10aが外側に略
90度回動されて荷床1aと略面一になる上部使用位置
(図3中の符号Mで示す位置)と、ゲート板10aが下
降されて地面と接触された下部使用位置(図3中の符号
Nで示す位置)とに切り替えることができる。また、上
部使用位置M及び下部使用位置Nでは、さらに折り畳み
翼片10dを外側に水平位置まで回動させて広げること
ができる。なお、このリフター10自体の基本構造は良
く知られたものである。
【0017】次に、開放させた上記側煽板5を荷床1a
に対して略面一になる水平開放位置に保持できるように
した上記水平保持機構12の構成に付いて説明する。先
ず、上記水平保持機構12は、荷台1に設けられている
概略位置を図2及び図3中にに符号12で示しているよ
うに、荷台1の左右両側部にそれぞれ前後方向に点在し
て複数(本実施例の構造では片側3箇所、両側で6箇
所)設けられている。また、各水平保持機構12は、各
箇所において略同じ構造をなしているもので、この水平
保持機構12の詳細な構造は図4乃至図7に示してい
る。
【0018】そこで、この水平保持機構12の細部構造
を図4乃至図7を用いてさらに説明すると、各水平保持
機構12は、シャーシフレーム3上に固定して取り付け
られている横根太29に配されている。その横根太29
は、空洞をなす四角柱状に形成されており、また一側壁
32には幅広状のスリ割り33が両端にわたって形成さ
れている。加えて、この横根太29上には荷床1aを形
成している床板30が取り付けられており、さらに横根
太29の端部に荷床1aの外側壁を縁取る床枠部材31
が取り付けられている。
【0019】一方、床枠部材31には、水平保持機構1
2を配した各横根太29の端面に対応して、矩形孔34
が各々形成されている。この矩形孔34の上部端縁にお
ける一部13は略直角に折り曲げられて横根太29内に
水平な状態で突出している。そして、この矩形孔34を
通って横根太29の内部に、同じく空洞をなす四角柱状
に形成された補助腕部材35が摺動可能に配設されてい
る。
【0020】補助腕部材35は両端が開口しており、ま
た横根太29内に位置する側における開口部分には、端
部から略V字状に切り込んだ状態にして切り欠き部38
が設けられている。これに対して、他方の開口部分に
は、遮閉板39を挿入させ、これをスポット溶接等で固
定し、この遮閉板39で補助腕部材35の途中を閉じた
状態にしている。さらに、遮閉板39と外側の開口端と
の間には、補助腕部材35の上壁40と下壁41を貫通
して上下方向に摺動する状態にしてストッパーピン42
が設けられている。なお、このストッパーピン42は把
手を兼用している。
【0021】加えて、ストッパーピン42には、補助腕
部材35の内部に位置して一対の規制ピン43,44が
上下に離間した状態で設けられている。そして、この一
対の規制ピン43,44のうち、一方の規制ピン43
は、ストッパーピン42が上方に持ち上げられて、この
ストッパーピン42の下端が補助腕部材35の下壁41
内に退避された状態になると上壁40の内面にぶつか
り、このストッパーピン42が上方へそれ以上変位する
のを規制する。これに対して、他方の規制ピン44は、
ストッパーピン42が下方に移動されると、下壁41の
内面に当接し、ストッパーピン42の下端が下壁41か
ら下方へ突出する量を規制する状態になっている。
【0022】また、補助腕部材35の左右の両側壁36
には 係合孔45と係合孔46が互いに長手方向に離間
された状態にして各々設けられている。さらに、補助腕
部材35の下壁41の下面側には、この補助腕部材35
が外側に所定の位置まで引き出されたときに横根太29
の開口端の近傍における内面に固定されている係止片6
0と当接し、この補助腕部材35の引き出し量を規制す
るためのストッパー57が設けられている。
【0023】そして、補助腕部材35を横根太29より
引き出すときには、ストッパー57と係止片60より引
出し量が規制され、この規制された位置まで補助腕部材
35が引き出され、また側煽板5が開放されたときに
は、図5に示すように側煽板部5の外側に取り付けられ
ている緩衝部材58の下側に補助腕部材35の先端が丁
度対応し、緩衝部材58を介して補助腕部材35が側煽
板5の下側を受けて支える状態になるまで引き出せるよ
うにしている。
【0024】さらに、補助腕部材35を床枠部材31の
矩形孔34を通って受け入れている横根太29の内部に
は、両端が両側壁36で各々支持された状態にしてガイ
ド棒47と規制部材48が設けられている。このうち、
ガイド棒47は補助腕部材35の上壁40に当接して横
根太29内で補助腕部材35の摺動を案内する構造にな
っている。一方、規制部材48は補助腕部材35が横根
太29内に押し込まれて床枠部材31の外面と補助腕部
材35の先端が略面一状態になると切り欠き部38内に
係合した状態で補助腕部材35とぶつかり、この係合で
横根太29内への補助腕部材35の押し込み量を規制す
るようにしている。
【0025】また、横根太29の下壁49には、この下
壁49の貫通孔61に対応して設けられているウエルド
ナット51に螺合させて、調整ボルト50が取り付けら
ている。この調整ボルト50の先端は横根太29内で補
助腕部材35の下壁41に当接されており、この当接で
補助腕部材35の下壁41を支え、同時にガイド棒47
とで補助腕部材35を挟持し、補助腕部材35の横根太
29内におけるガタ止めを行っている。したがって ガ
イド棒47と調整ボルト50との間にガタが生ずるよう
な場合は、この調整ボルト50をねじ込んで行くと補助
腕部材35がガイド棒47側に押し付けられてガタが取
り除ける。
【0026】さらに、横根太29のスリ割り33を設け
た側壁32には、そのスリ割り33を跨いだ状態にして
係止板52が設けられている。また、この係止板52に
は略L字状に折り曲げたロック部材53を挿入係止させ
るための切り欠きで形成された孔54が設けられてい
る。
【0027】一方、横根太29の側壁55には、孔54
と対応して、この孔54から挿入したロック部材53の
先端を側壁32の反対側で受け入れ、ロック部材53を
係合させるための係合孔56が設けられている。そし
て、孔54と係合孔56は、補助腕部材35が規制部材
48に規制されるまで横根太29内に押し込まれた状態
になると係合孔45と対応し、逆に係止片60とストッ
パー57とが当接された状態になるまで補助腕部材35
が引き出されると係合孔46と対応する位置に設けられ
ている。
【0028】また、孔54および係合孔56に係合孔4
5が対応した状態で、孔54,45,56を通ってロッ
ク部材53を挿入すると補助腕部材35を引き出せない
ようにロックすることができ、逆に孔54および係合孔
56に係合孔46が対応した状態で、孔54,46,5
6を通ってロック部材53を挿入すると補助腕部材35
を押し込めないようにロックし、この補助腕部材35を
引き出し位置で保持しておくことができる。
【0029】次に、このように構成された水平保持機構
12の動作を次に説明する。先ず、この水平保持機構1
2を使用しない場合は、先端が床枠部材31の外面と略
面一になるまで補助腕部材35を横根太29内に押し込
み、図4に示す状態で保持しておく。
【0030】すなわち、図4に示す状態は、補助腕部材
35の切り欠き部38が規制部材48に当接して係合さ
れている。また、図4のC−C線に沿う断面図として図
7に示すように、係合孔45が孔54と係合孔56に対
応し、ロック部材53の先端が孔54,係合孔45,係
合孔56を通って差し込まれた状態になっている。さら
に、ストッパーピン42は補助腕部材35の下壁41か
ら自重で突出し、横根太29の下壁49の内面に当接し
た状態にある。そして、このストッパーピン42と係止
片60との係合、及び孔54 係合孔45,係合孔56
を通って差し込まれたロック部材53の係合によるロッ
クで、補助腕部材35は横根太29内に押し込まれたま
まの状態で保持されている。
【0031】したがって、この状態では補助腕部材35
が横根太29内に押し込まれているので、側煽板5をヒ
ンジ7を支点にして外側に回動させて開放すると、この
側煽板5を荷床1aと面一になる水平開放位置で止めず
に、荷床1aの下方に垂れ下がった状態まで、約180
度回転させることができる。
【0032】次に、側煽板5を開放させて荷床1aと水
平になった水平開放位置で使用する場合は 先ず、ロッ
ク部材53の先端を孔54,係合孔45,係合孔56よ
り抜き、横根太29に対する補助腕部材35のロックを
解除する。
【0033】次いで、補助腕部材35の先端開口より手
を差し込んでストッパーピン42を掴み、このストッパ
ーピン42を規制ピン43が上壁40の内面に当接する
まで上方へスライドさせて持ち上げる。すると、ストッ
パーピン42の下端が下壁41内に退避した状態とな
り、ストッパーピン42と係止片60との係合ロック状
態が解除される。
【0034】そして、この状態で、ストッパーピン42
と共に補助腕部材35を外側へ引くと、補助腕部材35
をストッパー57と係止片60とがぶっかるまで横根太
29内から引き出すことができる。
【0035】また、この補助腕部材35を引き出した状
態で前に引き抜いたロック部材53を孔54,係合孔4
6,係合孔56に共通挿入させる。すると、横根太29
に対して補助腕部材35をロックし、この補助腕部材3
5を荷台1の横方向へ突出させたままの状態で保持する
ことができる。
【0036】したがって、この補助腕部材35を引き出
した状態で、側煽板5が起立位置より外側に回動されて
開放されると、略90度回動した位置で側煽板5の外面
が緩衝材58を介して補助腕部材35とぶっかり、この
側煽板5が補助腕部材35で下側より支えられた状態に
なって水平開放位置で保持される。また、この状態で
は、側煽板5のレール溝11が上面に配置され、このレ
ール溝11を荷台1の外側通路として使用して荷物20
を前後方向に移動させたり、荷物20を一時荷台1上よ
り退避させておくスペースとして使用することができ
る。さらに、このとき、側煽板5と荷床1aとの間に大
きな隙間が作られ、この隙間が荷物20を移動するとき
に障害となる場合は、この隙間にスペーサ21(図5参
照)を取り外し自在に配置する。
【0037】次に、再び補助腕部材35を横根太29内
に収納する場合は、側煽板5を上方へ回動復帰させ、側
煽板5を閉じて再びロックした状態にする。
【0038】次いで、ロック部材53を孔54,係合孔
46,係合孔56より外した後、補助腕部材35の先端
開口からストッパーピン42を掴み、このストッパーピ
ン42を上壁40の内面に規制ピン43が当接するまで
上方へスライドさせて持ち上げた状態にする。また、こ
の状態で切り欠き部38と規制部材48とが当接係合す
るまで横根太29内へ補助腕部材35を押すと、再び横
根太29内にスライドさせて収納することができる。そ
して、この収納状態でストッパーピン42を離すと、自
重でストッパーピン42が下がって横根太29の下壁4
1に当接し、係止片46と係合状態になって抜け止めら
れる。次いでロック部材53を孔54,係合孔45,係
合孔56を通って再び差し込むと、さらに確実にロック
される。
【0039】図1は、このように構成されたトラックの
荷台における荷物20の積み降ろし方法の一例を示すも
のである。図1に示すトラックでは、左右のウイング6
が共に開放され、また左右の側煽板5が水平開放位置ま
で開放されて保持されている状態にある。この状態で
は、各側煽板5の内側面が上側を向き、レール溝11が
側煽板5の上側に形成された状態になっている。よっ
て、この状態では側煽板5上を荷床1aの外側通路とし
て使用できる。図2及び図5では、側煽板5上を荷床1
aの外側通路として荷物20を移動させている状態を一
点鎖線で示している。
【0040】そして、荷物の積み込む・積み降ろしをす
る場合は、人手による直接作業や、フォークリフト及び
クレーン等を使用した機械作業の他に、この荷台1に装
備されたリフター10を使用しての作業を行うことがで
きる。
【0041】このうち、リフター10を使用して積み込
む場合は、(1)リフター10のゲート板10a上に荷
物20を載せ、これを荷床1aと水平な面まで移動させ
て上部使用位置でリフター10より荷床1a上に荷物2
0を移し替えるルートと、(2)ゲート板10aの折
り畳み片10dを外側に開いて、このリフター10d上
に荷物20を載せ、これを荷床1aと水平な面、すなわ
ち折り畳み片10dが側煽板5と面一になるまで移動さ
れた上部使用位置でリフター10より側煽板5上に荷物
20を移し替えて、この側煽板5上を所定の位置まで移
動させ、さらに側煽板5上から荷床1aに移し変えるル
ートとの、2つのルートでの移し変えが可能である。
【0042】また、この荷物20の積み込み作業におい
て、既に積み込まれている荷物20が荷床1上に存在し
ていて、この荷物で荷台1の途中が塞がれており、しか
しこの後からの荷物20を荷台1の前側に載せたい場合
は次のようにして作業を進めることができる。すなわ
ち、(1)上記ルートでの積み込み作業では、この後
から荷床1a上に載せた荷物20を先ず側煽板5のレー
ル溝11上に一時移動させる。次いで、このレール溝1
1を外側通路として、側煽板5上で荷物20を前側まで
移動させ、その移動させた位置より荷床1a上へ移すと
簡単に前側に載せることができる。 (2)一方、ルートでの積み込み作業では、折り畳み
片10dから側煽板5上に荷物20を直接移動させ、さ
らに側煽板5上を前側まで移動させ、その移動させた位
置より荷床1a上へ移すと簡単に前側に載せることがで
きる。
【0043】逆に、リフター10を使用して積み降ろす
場合は、リフター10のゲート板10aが上部使用位置
にある状態において、荷物20をリフター10がある後
部まで移動させ、荷床1a上よりリフター10上に荷物
20を移し替えて、これをリフター10によって所望の
位置まで移動させて降ろす。また、このとき邪魔になっ
ている荷物があり、これが少ない量である場合は、この
荷物をレール溝11上に一時移動させて荷台1の途中を
あけて通路を作ると、その降ろす必要のある荷物を簡単
に後側に移してリフター10のゲート板10a上まで運
ぶこともできる。
【0044】一方、荷台1上からリフター10まで移動
させるときに、邪魔になっている後から積み込まれた荷
物20が多数存在し、この荷物で荷台1の途中が塞がれ
ている場合は、この降ろす荷物20を側煽板5上のレー
ル溝11上に移動させるとともに、このレール溝11を
外側通路として側煽板5上を後側まで移動させる。次い
で、(1)その後、側煽板5の後側の位置から折り畳み
翼片10dに荷物20を直接移動させるか、あるいは
(2)後側まで移動させた後、この移動させた位置より
さらに荷床1a上へ荷物20を移して、この荷床1aか
らリフター10のゲート板10a上まで運ぶことができ
る。
【0045】したがって、この実施例の構造によれば、
雑多の荷物20を特に計画無しに積み込んでも、荷床1
a上の任意の場所にある荷物20を荷台1から降ろさず
に外側通路となる側煽板5のレール溝11及びリフター
10を利用して簡単に入れ替えることができることにな
る。
【0046】なお、上記実施例では水平保持機構12を
荷台1の左右に設けて、左右の側煽板5を水平開放位置
に保持することができる構造を開示したが、左右何れか
一方だけに水平保持機構12を設けた構造にしても良い
ものである。
【0047】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係る貨物
自動車の荷台構造によれば、荷床とリフターとの間で荷
物を移動させるときに、側煽板を水平位置に保持させる
と、この側煽板上を荷台の外側通路として使用できる。
したがって、雑多の荷物を特に計画無しに積み込んで
も、荷台上の任意の場所にある荷物を、この荷台から降
ろさずに外側通路を利用して簡単に入れ替えて荷床とリ
フターとの間でやり取りすることができるので、荷役の
作業性が向上する等の効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るトラックの荷台構造を
模式的に示した図である。
【図2】本発明の一実施例に係るトラックの概略背面図
である。
【図3】本発明の一実施例に係るトラックの概略側面図
である。
【図4】本発明の一実施例に係るトラックにおける要部
構造を示す断面図である。
【図5】本発明の一実施例に係るトラックにおける要部
構造を示す断面図である。
【図6】図4のB−B線に沿って見た要部平面図であ
る。
【図7】図4のC−C線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 荷台 1a 荷床 4 荷箱 5 側煽板 6 ウイング 7 ヒンジ 10 リフター 10a ゲート板 11 レール溝 12 水平保持機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷台と、前記荷台の床面と地面間で上下
    させるゲート板を有したリフターと、前記荷台の床面に
    対して起立された位置と外側に転倒された開放位置とに
    回動切り換え可能に前記荷台にヒンジを介して取り付け
    られた側煽板と、前記側煽板が前記荷台の床面と略面一
    になる状態まで回動された水平開放位置で前記側煽板を
    支える解除可能な水平保持機構とを備え、前記側煽板を
    前記水平開放位置に保持して前記側煽板上を荷台の外側
    通路として使用できるようにしたことを特徴とする貨物
    自動車の荷台構造。
JP5132306A 1993-04-23 1993-04-23 貨物自動車の荷台構造 Pending JPH06305449A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5692830B1 (ja) * 2014-03-29 2015-04-01 有限会社 新活アドバンス アオリ水平固定装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5692830B1 (ja) * 2014-03-29 2015-04-01 有限会社 新活アドバンス アオリ水平固定装置

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