JP6223929B2 - コンテナシャーシの渡し板構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のコンテナシャーシの後部に設けられる渡し板構造に関する。
海上コンテナには40ft(フィート)コンテナと20ftコンテナとがあり、40ft用のコンテナシャ−シの中には20ftコンテナと40ftコンテナの双方を積載可能な兼用タイプのコンテナシャーシがある。このような兼用タイプでは、コンテナシャーシの所定の積載位置に積載された20ftコンテナの後端は、コンテナシャ−シの後端から前方に離間して位置し、コンテナの床面がコンテナシャーシの後部上面よりも高くなり、両者の間に段差が生じる。また、20ft専用のコンテナシャ−シに20ftコンテナを積載する場合であっても、ホイ−ルベ−スと重心との関係でコンテナの後端がコンテナシャ−シの後端から前方に離間して位置し、コンテナシャーシの後部に段差が生じる場合がある。コンテナシャーシの後部に段差が生じると、プラットフォ−ムでの荷役作業時にプラットフォ−ムとコンテナの床面との間をフォ−クリフト等が走行できない。
このような不都合を解消するため、特許文献1には、所定の積載位置に積載されたコンテナの後端がコンテナシャーシの後端から離間する車両において、荷役作業時にプラットフォ−ムとコンテナの床面との間をフォ−クリフト等が円滑に走行できるように、コンテナシャーシの後部の段差を埋めるための渡し板を設ける構造が開示されている。この渡し板は、コンテナシャーシの後端部に回転自在に支持され、コンテナシャーシの後端部から上方へ延びる起立位置と、起立位置から前下方へ倒れてコンテナシャーシの後部の段差を埋める倒伏位置とに選択的に設定される。渡し板を起立位置に設定することにより、コンテナの後方の扉の開閉が許容される。プラットフォ−ムでの荷役作業時には、渡し板を起立位置に設定して扉を開放した後、渡し板を倒伏位置に設定して作業を行なう。
特許第4041578号公報
港湾などに停泊した船舶から地上の車両への海上コンテナの積み替えには、一般にクレーンが使用される。クレーンの操作者は、高所のコックピット内から下方の車両及びコンテナを目視しながらクレーンを操作してコンテナを吊り上げ、車両の所定の積載位置の上方に移動して降下させる。この積み替え作業の際に渡し板が倒伏位置に設定されていると、積載位置の上方からコンテナが斜め方向から降下した場合や降下中にコンテナが揺れた場合等に、重量物であるコンテナが渡し板に接触して、渡し板やコンテナを損傷させてしまう可能性がある。
一方、積み替え作業時において、渡し板が起立位置に設定されている場合には、所定の積載位置から渡し板が十分に離間するので、積載位置の上方からコンテナを降下させる際に渡し板に接触し難い。
しかし、クレーンの操作者は、高所のコックピット内から下方の車両及びコンテナを目視しながらコンテナを移動させるため、起立した渡し板の高さを把握し難い。このため、コンテナを積載位置の上方へ移動する際に、起立位置の渡し板にコンテナを接触させて、渡し板やコンテナを損傷させてしまう可能性がある。
本発明は、上記実状に鑑み、コンテナを吊り上げて車両の所定位置に積載する際に、コンテナとの接触を確実に回避することが可能なコンテナシャーシの渡し板構造の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、後方への開移動によって内部を開放可能な扉を後面に有するコンテナが所定の積載位置に積載され、係る所定の積載位置に積載されたコンテナの後端がコンテナシャ−シの後端から前方に離間するとともに、上記積載されたコンテナの床面とコンテナシャーシの後部上面との間に後方に向かって下がる段差が形成されるコンテナシャーシの上記段差を埋めるための渡し板構造であって、渡し板本体と、折り畳み板体とを備える。
渡し板本体は、コンテナシャーシの後端部に対して回転自在に支持される基端部を有し、この基端部を中心として、コンテナシャーシの後端部から上方へ延びる起立位置と、起立位置から前下方へ倒れて上記段差の後側領域を埋める倒伏位置との間で傾動可能である。折り畳み板体は、渡し板本体の先端部に回転自在に連結される一端部を有し、この一端部を中心として、倒伏位置の渡し板本体の先端部から前方に延びて上記段差の前側領域を埋める展開位置と、展開位置から後上方に反転して倒伏位置の渡し板本体に上方から重なる格納位置との間で傾動可能である。倒伏位置の渡し板本体の先端部は、扉の開閉時の移動範囲の後端よりも前方に配置され、起立位置の渡し板本体は、扉の開閉時の移動範囲の後端よりも後方に配置されている。



上記構成では、クレーン等によって吊り上げられたコンテナを車両(コンテナシャーシ)の所定の積載位置に積載するコンテナの積み替え作業時には、渡し板本体を倒伏位置に設定し、折り畳み板体を格納位置に設定する。渡し板本体が倒伏位置に設定されるので、コンテナシャーシの後部上面からの渡し板本体及び折り畳み板体の突出高さを低く抑えることができる。このため、吊り上げられたコンテナを車両の積載位置の上方に移動する際に、コンテナが渡し板本体及び折り畳み板体に接触し難い。また、折り畳み板体を格納位置に設定して倒伏位置の渡し板本体に上方から重ねるので、コンテナの積載位置と渡し板本体及び折り畳み板体との間には、折り畳み板体の前後方向の長さと同程度以上の距離を有する空間が確保される。このため、積載位置の上方からコンテナを下降する際に、コンテナが渡し板本体及び折り畳み板体に接触し難い。従って、コンテナとの接触を確実に回避して、渡し板本体及び折り畳み板体やコンテナの損傷を防止することができる。
また、車両上のコンテナから積荷を取出すプラットホームでの荷役作業時には、渡し板本体を起立位置に設定し、コンテナの後部に設けられた扉を開放する。渡し板本体を倒伏位置から起立位置に傾動することによって、コンテナの後方に扉の開閉移動を許容する空間が形成される。扉を開放した後、渡し板本体を倒伏位置に戻し、折り畳み板体を展開位置に設定する。倒伏位置の渡し板本体が段差の後方領域を埋め、展開位置の折り畳み板体が段差の前方領域を埋めるので、プラットフォ−ムとコンテナの床面との間でフォ−クリフト等を走行させて、荷役作業を行なうことができる。
上記渡し板構造は、折り畳み板体を渡し板本体に対して格納位置に解除自在に保持する折り畳み保持機構を備えてもよい。
上記構成では、コンテナの積み替え作業時に折り畳み板体を格納位置に保持することができるので、車両の移動等によって折り畳み板体に外力が作用した場合であっても、折り畳み板体が格納位置から展開位置へ意図せずに移動してしまうことがなく、コンテナとの接触をさらに確実に回避することができる。
本発明によれば、コンテナを吊り上げて車両の所定位置に積載する際に、コンテナと渡し板構造との接触を確実に回避することができる。
本発明の一実施形態の渡し板構造を示す側面図である。 図1の平面図である。 図1の背面図である。 倒伏保持機構を示す側面図であり、(a)はロック状態を、(b)はロック解除状態をそれぞれ示す。 倒伏保持機構を示す平面図であり、(a)はロック状態を、(b)はロック解除状態をそれぞれ示す。 折り畳み保持機構を示す側面図である。 折り畳み保持機構を示す平面図である。 アシスト機構を示す図2のVIII−VIII矢視断面図である。 ガイド機構を示す図2のIX−IX矢視断面図である。 起立保持機構を示す図であり、(a)は渡し板本体が倒伏位置に設定された状態の平面図、(b)は渡し板本体が起立位置に達する直前の図、(c)はロック状態を示す図、(d)はロック解除状態を示す図である。 渡し板本体が倒伏位置に保持され、折り畳み板体が格納位置に保持された状態を示す側面図である。 折り畳み板体が格納位置に保持された状態で、渡し板本体が倒伏位置から起立位置へ移動する状態を示す側面図である。 渡し板本体が起立位置に保持され、折り畳み板体が格納位置に保持された状態を示す側面図である。 渡し板本体が倒伏位置に保持された状態で、折り畳み板体が格納位置から展開位置へ移動する状態を示す側面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。各図において、Frは車両前方を、Rrは車両後方を、UPは車両上方を、Lは左方向を、Rは右方向をそれぞれ示す。また、以下の説明の左右方向は、特に説明がない限り車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
本実施形態では、トラクタ(図示省略)によって牽引されるセミトレーラ(車両)1に装備される渡し板構造20について説明する。なお、渡し板構造20が装備される車両は、セミトレーラ1に限定されず、トラックやトレーラなどであってもよい。
図1〜図3に示すように、セミトレーラ1のコンテナシャーシ2は、車両前後方向に沿って略平行に延びる左右1対のメインビーム3と、車両前後方向に並び車幅方向に沿って略平行に延びて左右のメインビーム3同士を連結する複数の直線状のクロスフレーム4(車両後端のクロスフレームのみを図示)とを有する。メインビーム3は、上下で離間して相対向する板状の上フランジと下フランジとが上下に延びるウェブによって連結されたI状断面を有する。各クロスフレーム4の両端は、メインビーム3の側面に結合され、コンテナシャーシ2は、メインビーム3とクロスフレーム4とによって梯子状に形成される。
セミトレーラ1に積載されるコンテナ10は、例えば前後の長さが20フィートに設定された箱型の海上コンテナであり、コンテナ10の後面(背面)は、左右に観音開き状に開移動してコンテナ10内部を開放する左右の扉11(図3参照)によって閉止される。コンテナ10の前下端隅部と後下端隅部とには、前側の隅金具(図示省略)と後側の隅金具12とがそれぞれ固定される。
左右のメインビーム3には、各々が車幅方向に延びる前側のフロントボルスタ(図示省略)と後側のリヤボルスタ5とが固定され、フロントボルスタ及びリヤボルスタ5の左右両端は、左右のメインビーム3から車幅方向外側へ突出して延びる。リヤボルスタ5は、後後輪7の車軸よりも前方で且つ後前輪6の車軸よりも後方に配置され、メインビーム3の後端から前方へ離間する。
フロントボルスタの左右両側の端部には前側の緊締装置(図示省略)が設けられ、リヤボルスタ5の左右両側の端部には後側の緊締装置15が設けられる。コンテナ10をコンテナシャーシ2に積載して固定する場合、コンテナ10の前側の隅金具を前側の緊締装置によって緊締し、後側の隅金具12を後側の緊締装置15によって緊締する。前後の緊締装置15の距離は、コンテナ10の前後の隅金具12の距離に合わせて設定される。前後の緊締装置15によって緊締可能な位置がコンテナ10の所定の積載位置であり、所定の積載位置に積載されたコンテナ10の後端は、コンテナシャーシ2の後端から前方に離間する。また、積載されたコンテナ10の床面14とコンテナシャーシ2の後部上面(リヤボルスタ5の後方のメインビーム3の上面)8との間には、後方に向かって下がる段差が形成される。
渡し板構造20は、左右1対の渡し板ユニット21と渡し板ベース体22とによって構成される。左側の渡し板ユニット21は、コンテナ10の床面14とコンテナシャーシ2の後部上面8との間の段差のうち車幅方向中心から左側の領域を埋めるために設けられ、右側の渡し板ユニット21は、右側の領域を埋めるために設けられる。なお、渡し板ユニット21を左右に2分割して構成せず、単一の渡し板ユニット21によって構成してもよく、3つ以上の渡し板ユニット21によって分割して構成してもよい。また、左右の渡し板ユニット21は、ほぼ左右対称であるため、以下では左側について説明し、右側の説明は省略する。
渡し板ベース体22は、コンテナシャーシ2の後部上面8に載置されて固定される骨格材である。渡し板ベース体22の高さは、コンテナ10の扉11の開閉を妨げないようにコンテナ10の床面14よりも低く設定される。なお、本実施形態では、左右の両側に亘る渡し板ベース体22を設けているが、渡し板ユニット21に合わせて分割してもよい。
渡し板ユニット21は、渡し板本体23と、折り畳み板体24と、倒伏保持機構25と、起立保持機構26と、折り畳み保持機構27と、アシスト機構28と、ガイド機構29とを備える。
渡し板本体23は、矩形平面状の表面30と、車両後端のクロスフレーム4に複数(本実施形態では3箇所)のヒンジ31を介して回転自在に支持される基端部32と、基端部32の対辺に位置する先端部33と、表面30の車幅方向外縁に沿って延びる側板部34とを有し、基端部32(ヒンジ31)を中心として倒伏位置と起立位置との間で傾動可能である。起立位置の渡し板本体23は、コンテナシャーシ2の後端部から略鉛直上方へ延びる。倒伏位置の渡し板本体23は、起立位置から前下方へ倒れて渡し板ベース体22上に載置され、コンテナ10の床面14とコンテナシャーシ2の後部上面8とが形成する段差の後側領域を埋める。すなわち、倒伏位置の渡し板本体23はコンテナ10から後方に離間し、その表面30は、コンテナ10の床面14とほぼ同高さに設定される。倒伏位置の側板部34は、表面30よりも上方へ突出して前後方向に延びる。なお、側板部34は車幅方向外縁(左側の渡し板本体23の左側縁と右側の渡し板本体23の右側縁)のみに設けられ、車幅方向内縁(左側の渡し板本体23の右側縁と右側の渡し板本体23の左側縁)には設けられない。
倒伏位置の渡し板本体23の上端は、積載位置に積載されたコンテナ10の扉11の下端よりも上方に位置する。このため、渡し板本体23が倒伏位置に設定された状態では、扉11を開放することができない。一方、起立位置の渡し板本体23は、開閉時の扉11の移動領域よりも後方で起立する(図13参照)。このため、渡し板本体23を起立位置に設定することによって、扉11の開閉が可能となる。
折り畳み板体24は、矩形平面状の表面35と、渡し板本体23の先端部33に複数(本実施形態では2箇所)のヒンジ36を介して回転自在に連結される一端部37と、一端部37の対辺に位置する他端部38とを有し、一端部38(ヒンジ36)を中心として展開位置と格納位置との間で傾動可能である。展開位置の折り畳み板体24は、倒伏位置の渡し板本体23の先端部33から前方に延びて渡し板ベース体22上に載置され、コンテナ10の床面14とコンテナシャーシ2の後部上面8とが形成する段差の前側領域(コンテナ10と渡し板本体23との間の領域)を埋める。すなわち、渡し板ベース体22上に載置された展開位置の折り畳み板体24は、コンテナ10と渡し板本体23の間に配置され、その他端部38は、コンテナ10の後端に近接し、その表面35は、コンテナ10の床面14及び渡し板本体23の表面30とほぼ同高さに設定される。ヒンジ36は2つの回転軸39を有し、格納位置の折り畳み板体24は、展開位置から後上方に反転し、その表面35が倒伏位置の渡し板本体23の表面30に上方から重なる。
左右の渡し板本体23が倒伏位置に設定され、左右の折り畳み板体24が展開位置に設定された状態で、リヤボルスタ5から車両後端のクロスフレーム4までの略全域において、コンテナ10の床面14とコンテナシャーシ2の後部上面8とが形成する段差が、渡し板本体23の表面30と折り畳み板体24の表面35とによって埋められる。
倒伏保持機構25は、渡し板本体23をコンテナシャーシ2に対して倒伏位置に解除自在に保持する機構であり、図4及び図5に示すように、渡し板本体23の車幅方向外側面上に固定されて車幅方向外側に突出する係合板40と、渡し板ベース体22に支持される倒伏ロックユニット41とを備える。
係合板40には、渡し板本体23が倒伏位置に設定された状態で前後方向に貫通する係合孔42が形成されている。倒伏ロックユニット41は、ユニット本体43と可動軸44とコイルバネ45とを有する。ユニット本体43は、前後方向に離間する前板46と中間板47と後板48とを一体的に有し、渡し板ベース体22に固定される。前板46と中間板47と後板48とには、前後方向に直線状に貫通する軸挿通孔49がそれぞれ形成される。渡し板本体23が起立位置から下降して倒伏位置に達すると、図4(a)及び図5(a)に示すように、係合板40が前板46と中間板47との間に挿入され、前板46の軸挿通孔49と係合板40の係合孔42と中間板47及び後板48の軸挿通孔49とが前後方向に直線状に並び、これらの軸挿通孔49及び係合孔46を可動軸44が挿通する。これにより、可動軸44が係合板40の上方への移動を規制し、渡し板本体23が倒伏位置に保持された倒伏ロック状態となる。コイルバネ45は、中間板47と後板48との間に配置され、可動軸44がコイルバネ45の内径部を挿通する。可動軸44に対するコイルバネ45の前方への移動は、可動軸44に設けられたバネストッパ50にコイルバネ45の前端が当接することによって規制され、コイルバネ45の後方への移動は、後板48の前面にコイルバネ45の後端が当接することによって規制され、コイルバネ45は、自然長から常時短縮された状態で可動軸44を前方へ付勢し、コイルバネ45の付勢力によって倒伏ロック状態が保持される。後板48から後方へ突出する可動軸44の後端部には操作ハンドル51が設けられ、倒伏ロック状態においてコイルバネ45の付勢力に抗して操作ハンドル51を後方へ引くことにより、図4(b)及び図5(b)に示すように、コイルバネ45が短縮されて可動軸44が後方へ移動し、可動軸44の先端が係合板40の後方へ後退する。これにより、係合板40が上方へ移動可能な倒伏ロック解除状態となる。可動軸44には、バネストッパ50の前方近傍で軸方向(前後方向)と直交して直線状に延びる係止軸77が固定され、操作ハンドル51を後方へ引いて回転させると、ユニット本体43に形成された係合溝76に係止軸77が上方から挿入されて係止し、倒伏ロック解除状態が解除自在に保持される。なお、倒伏位置の渡し板本体23は、アシスト機構28によって常時上方へ付勢されているため、倒伏ロック状態を解除する際には、渡し板本体23を押下しながら操作ハンドル51を後方へ引き、渡し板本体23の押下を解除すればよい。また、起立位置から倒伏位置へ渡し板本体23を下降させる際には、可動軸44の先端が後退して前板46と後板47との間に係合板40が挿入可能となるように、操作ハンドル51を後方へ引くか或いは係止軸77を係合溝76に係止させて倒伏ロック解除状態を保持しておく。
折り畳み保持機構27は、折り畳み板体24を渡し板本体23に対して格納位置に解除自在に保持する機構であり、図6及び図7に示すように、折り畳み板体24の車幅方向外側面上に固定される係止フック52と、倒伏位置に設定された状態の渡し板本体23の側板部34の上面に支持される折り畳み保持ユニット53とを備える。
折り畳み保持ユニット53は、側板部34に固定されるアーム支持体57と、前端部がアーム支持体57に回転自在に支持される操作アーム54と、操作アーム54の中間部に回転自在に連結される可動体55とを有し、可動体55には、前方へ延びる環状係合部56が一体的に設けられている。渡し板本体23を倒伏位置に設定し、操作アーム54の後端部を引き上げ、折り畳み板体24を格納位置に設定し、環状係合部56を前方の係止フック52に引っ掛けて、操作アーム54の後端部を押し下げることにより、可動体55が後方へ移動し、係止フック52に環状係合部56が係合し、係止フック52の上方への移動が規制され、折り畳み板体24が格納位置に保持された折り畳みロック状態となる。また、折り畳みロック状態から操作アーム54の後端部を引き上げ、環状係合部56を係止フック52から外すことにより、係止フック52が上方へ移動可能な折り畳みロック解除状態となる。
アシスト機構28は、倒伏位置の渡し板本体23を起立位置へ向けて傾動する(持ち上げる)際の作業者の負担を軽減するための機構であり、図8に示すように、渡し板本体23の先端部33近傍に回転自在に支持される前バネ受部材58と、車両後端のクロスフレーム4に回転自在に支持される後バネ受部材59と、前バネ受部材58と後バネ受部材59との間に装着されるコイルバネ60と、コイルバネ60の内径部に挿入されてコイルバネ60を内径側から支持するコイルバネ支持体61とを備える。コイルバネ支持体61は、前端が前バネ受部材58に固定されて後方へ延びる大径の円管状の前支持体62と、後端が後バネ受部材59に固定されて前方へ延びる小径の円棒状又は円管状の後支持体63とから構成され、後支持体63の前端が前支持体62の後端から前支持体62の内径部に挿入される。前支持体62への後支持体63の挿入量が増減することにより、渡し板本体23の傾動が許容される。コイルバネ60の前端と後端とは、前バネ受部材58と後バネ受部材59とにそれぞれ当接し、コイルバネ60は、自然長から短縮された状態で倒伏位置の渡し板本体23を上方へ付勢する。コイルバネ60のバネ定数は、倒伏位置と起立位置との間の所定角度(例えば70度)で渡し板本体23側からの荷重とバネ力(弾性力)とが釣り合うように設定され、渡し板本体23は所定角度に向かって常時付勢される。
ガイド機構29は、倒伏位置と起立位置との間の渡し板本体23の傾動を安定させる機構であり、図9に示すように、渡し板本体23に固定されるスライダガイド64と、スライダガイド64にスライド移動自在に支持されるスライダ65と、渡し板ベース体22の後端部に固定されるステー受部材66と、一端部と他端部とがスライダ65とステー受部材66とにそれぞれ回転自在に連結されるステー67とを備える。渡し板本体23が倒伏位置に設定された状態で、スライダガイド64は前後方向に延び、スライダ65はスライダガイド64の一端部64aに位置し、ステー67はスライダガイド65からステー受部66に向かって後斜め下方へ延びる。渡し板本体23が倒伏位置から起立位置へ向かって傾動すると、スライダ65は、スライダガイド64に沿って後方(渡し板本体23の基端部32側)へ移動し、起立位置でスライダガイド64の他端部64bに達する。スライダ65の可動方向がスライダガイド64によって規制されることにより、傾同時の渡し板本体23の挙動が安定する。
起立保持機構26は、渡し板本体23をコンテナシャーシ2に対して起立位置に解除自在に保持する機構であり、図10に示すように、スライダガイド64の他端部64bの先端近傍を渡し板本体23側に固定するガイド固定板74に固定されてスライダガイド64の車幅方向外側近傍に配置される可動体支持部材68と、スライドガイド64と略直交する方向(車幅方向)にスライド移動自在に可動体支持部材68に支持される可動体69と、可動体69を車幅方向外側へ付勢するコイルバネ70と、スライダ65から車幅方向内側へ一体的に突出する係止爪71とを備える。可動体69は、車幅方向外側(左側)へ延びる係合部72と、車幅方向内側(右側)へ延びる操作部73とを一体的に有し、ガイド固定判4は、スライダガイド64の他端部64側への可動範囲を規定する。係止爪71の車幅方向内端と係合部72の車幅方向外端とには、スライドガイド64の一端部64a側から他端部64bに向かって車幅方向外側へ傾斜する傾斜面71a,72aがそれぞれ形成されている。常態の可動体69は、コイルバネ70の付勢力によって、係合部72が可動体支持部材68から車幅方向外側へ所定量突出する初期位置に維持される。係る状態で渡し板本体23が傾動位置から起立位置へ傾動してスライダ65がスライドガイド64の他端部64bへ移動すると、係止爪71の傾斜面71aが係合部72の傾斜面72aに当接し、係合部72が係止爪71の傾斜面71a上を摺動することによって、コイルバネ70の付勢力に抗して可動体69が初期位置から車幅方向内側(右側)へ移動し(図10(b)参照)、渡し板本体23が起立位置に達すると、係合部72が係止爪71を乗り越え、コイルバネ70の付勢力によって可動体69が初期位置に戻り、係合部72とガイド固定板74とによって係止爪71(スライダ65)の移動が規制され、渡し板本体23が起立位置に保持された起立ロック状態となる(図10(c)参照)。起立ロック状態からコイルバネ70の付勢力に抗して操作部73を車幅方向内側へ引くことにより、スライダ65が移動可能な起立ロック解除状態となる(図10(d)参照)。
港湾などに停泊した船舶から地上のセミトレーラ1へのコンテナ10の積み替え作業時には、渡し板本体23を倒伏位置に設定して倒伏保持機構25を倒伏ロック状態とし、折り畳み板体24を格納位置に設定して折り畳み保持機構27を格納ロック状態とする(図11参照)。
クレーンの操作者は、高所のコックピット内から下方のセミトレーラ1及びコンテナ10を目視しながらクレーンを操作してコンテナ10を吊り上げ、セミトレーラ1の所定の積載位置(コンテナ10の前後の隅金具12がコンテナシャーシ2の前後の緊締装置15と合致する位置)の上方に移動して降下させる。このとき、渡し板本体23が倒伏位置に設定されるので、コンテナシャーシ2の後部上面8からの渡し板本体23及び折り畳み板体24の突出高さを低く抑えることができる。このため、吊り上げられたコンテナ10をセミトレーラ1の積載位置に移動する際に、コンテナ10が渡し板本体23及び折り畳み板体24に接触し難い。また、折り畳み板体24を格納位置に設定して倒伏位置の渡し板本体23に上方から重ねるので、コンテナ10の積載位置と渡し板本体23及び折り畳み板体24との間には、折り畳み板体24の前後方向の長さと同程度以上の距離を有する空間9が確保される。このため、積載位置の上方からコンテナ10を下降する際に、コンテナ10が渡し板本体23及び折り畳み板体24に接触し難い。従って、コンテナ10との接触を確実に回避して、渡し板本体23及び折り畳み板体24やコンテナ10の損傷を防止することができる。
また、倒伏保持機構25によって渡し板本体23を倒伏位置に保持するとともに、折り畳み保持機構27によって折り畳み板体24を格納位置に保持することができるので、コンテナ10の積載前のセミトレーラ1の移動等によって渡し板本体23や折り畳み板体24に外力が作用した場合であっても、折り畳み板体24が格納位置から展開位置へ意図せずに移動してしまうことがなく、コンテナ10との接触をさらに確実に回避することができる。
セミトレーラ1上のコンテナ10から積荷を取出すプラットホーム15での荷役作業時には、まず、倒伏保持機構25を倒伏ロック解除状態とする。倒伏保持機構5を倒伏ロック解除状態とすることにより、渡し板本体23の上昇が許容され、アシスト機構28(コイルバネ60の付勢力)によって渡し板本体23が所定角度近傍まで上昇する(図12参照)。作業者は所定角度近傍まで上昇した渡し板本体23を起立位置に向かって斜め後上方へ押し上げる。このように、アシスト機構28によって渡し板本体23が所定角度近傍まで上昇し、作業者は所定角度近傍から起立位置へ渡し板本体23を傾動させればよいので、倒伏位置から起立位置への渡し板本体23の傾動(持ち上げ)に要する操作力を低減させることができる。渡し板本体23が起立位置に達すると、起立保持機構26が起立ロック状態となり、渡し板本体23の起立状態が保持される(図13参照)。次に、作業者は、コンテナ10の扉11を開放し、起立保持機構26を起立ロック解除状態とし、渡し板本体23を起立位置から倒伏位置へ下降させ、倒伏保持機構25を倒伏ロック状態とする(図11参照)。そして、折り畳み保持機構27を折り畳みロック解除状態とし、折り畳み板体24を格納位置から反転させて展開位置に設定する(図14及び図1参照)。倒伏位置の渡し板本体23が段差の後方領域を埋め、展開位置の折り畳み板体24が段差の前方領域を埋めるので、作業者は、プラットフォ−ム15とコンテナ10の床面14との間でフォ−クリフト等を走行させて、荷役作業を行なうことができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、吊り上げられたコンテナ10をセミトレーラ1の積載位置の上方に移動する際や、積載位置の上方からコンテナを下降する際に、コンテナ10が渡し板本体23及び折り畳み板体24に接触し難いので、コンテナ10との接触を確実に回避して、渡し板本体23及び折り畳み板体24やコンテナ10の損傷を防止することができる。
また、折り畳み保持機構27によって折り畳み板体24を格納位置に保持することにより、折り畳み板体24が格納位置から展開位置へ意図せずに移動してしまうことがなく、コンテナ10との接触をさらに確実に回避することができる。
なお、上述の実施形態は本発明の一例であり、本発明は上述の実施形態に限定されることはなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、上述の実施形態以外であっても種々の変更が可能であることは勿論である。
例えば、倒伏保持機構25、起立保持機構26、折り畳み保持機構27、アシスト機構28及びガイド機構29は上記構造に限定されず、他の構造であってもよい。
また、渡し板本体23の傾動(昇降)や折り畳み板体24の傾動(反転)を油圧シリンダ等によって行なってもよい。
1:セミトレーラ(車両)
2:コンテナシャーシ
3:メインビーム
4:クロスフレーム
5:リヤボルスタ
8:コンテナシャーシの後部上面
10:コンテナ
11:扉
12:隅金具
14:コンテナの床面
15:緊締装置
20:渡し板構造
21:渡し板ユニット
22:渡し板ベース体
23:渡し板本体
24:折り畳み板体
25:倒伏保持機構
26:起立保持機構
27:折り畳み保持機構
28:アシスト機構
29:ガイド機構
30:渡し板本体の表面
31:ヒンジ
32:渡し板本体の基端部
33:渡し板本体の先端部
35:折り畳み板体の表面
36:ヒンジ
37:折り畳み板体の一端部
38:折り畳み板体の他端部

Claims (2)

  1. 後方への開移動によって内部を開放可能な扉を後面に有するコンテナが所定の積載位置に載置され、前記所定の積載位置に積載された前記コンテナの後端がコンテナシャ−シの後端から前方に離間するとともに、前記コンテナの床面と前記コンテナシャーシの後部上面との間に後方に向かって下がる段差が形成される前記コンテナシャーシの前記段差を埋めるための渡し板構造であって、
    前記コンテナシャーシの後端部に対して回転自在に支持される基端部を有し、前記基端部を中心として、前記コンテナシャーシの前記後端部から上方へ延びる起立位置と、前記起立位置から前下方へ倒れて前記段差の後側領域を埋める倒伏位置との間で傾動可能な渡し板本体と、
    前記渡し板本体の先端部に回転自在に連結される一端部を有し、前記一端部を中心として、前記倒伏位置の渡し板本体の前記先端部から前方に延びて前記段差の前側領域を埋める展開位置と、前記展開位置から後上方に反転して前記倒伏位置の前記渡し板本体に上方から重なる格納位置との間で傾動可能な折り畳み板体とを備え
    前記倒伏位置の前記渡し板本体の前記先端部は、前記扉の開閉時の移動範囲の後端よりも前方に配置され、前記起立位置の前記渡し板本体は、前記扉の開閉時の移動範囲の後端よりも後方に配置されている
    ことを特徴とするコンテナシャーシの渡し板構造。
  2. 請求項1に記載の渡し板構造であって、
    前記折り畳み板体を前記渡し板本体に対して前記格納位置に解除自在に保持する折り畳み保持機構を備える
    ことを特徴とするコンテナシャーシの渡し板構造。
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