JP3672487B2 - 吊具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は吊具に関するもので、さらに詳しくは人手を要せず荷物を挾持できる吊具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動倉庫等において使用される自動吊具として、例えば特開平7−330278号に示すような荷物を挾持する釣部材と、釣部材を作動するピストンを備え、吊具が荷物に接近すると、ピストンを作動し、釣部材により荷物を挾持するものが知られている。
【0003】
この型式の吊具は、ピストン機構を備えているため、吊具の重量が重くなり、またコスト高となるため、汎用吊具としては必ずしも適したものではなかった。
【0004】
また、クランプ装置をトグルリンク機構により動かし、荷物を挾持するものも知られているが、この型式の吊具は、トグルリンク機構を採用しているため、吊具自体が上下方向に長くなり、大型化し、かつ強い締付け力によって荷物を挾持するため、柔らかい荷物を吊上げる場合には、荷物が変形し使用できないという問題を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように従来の吊具は、吊具重量が重く、かつコスト高であったり、また、吊具自体が大型化し、かつ柔らかい荷物の取扱いには必ずしも適したものではないという課題を有していた。
【0006】
本発明は上記した課題を解決するもので、小型、軽量で、かつどのような荷物でも確実に取扱うことができる吊具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記した課題を解決するもので、吊金具に上端が軸着された開閉可能な一対の把持アームと、把持アームの中間部にて一端が軸着され、他端が中心部にて連結軸により連結された一対のリンクと、リンクに上端が軸着され、下部に軸着部垂直下方より一方に延出し、把持アームの挾持動作時に荷物上面に摺接する接触ガイド部と、上部に接触ガイド部方向への回動を規制する規制部を有する作動レバーと、リンク下方への傾動を規制する規制手段を設けたことを特徴とする吊具である。
【0008】
本発明によれば、把持アームに一端が軸着され、連結軸により他端が軸着された一対のリンクに、荷物上面に摺接する接触ガイド部を有する作動レバーを軸着する構成とし、作動レバーの動作により、把持アームによる荷の挟持、解放を行うようにしたため、部品数が少く、小型、軽量で簡単な装置により、自動的に荷物を確実に挾持、解放できる吊具を提供することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、吊金具に上端が軸着された開閉可能な一対の把持アームと、把持アームの中間部にて一端が軸着され、他端が中心部にて連結軸により連結された一対のリンクと、リンクに上端が軸着され、下部に軸着部垂直下方より一方に延出し、把持アームの挾持動作時に荷物上面に摺接する接触ガイド部と、上部に接触ガイド部方向への回動を規制する規制部を有する作動レバーと、リンクの下方への傾動を規制する規制手段を設けたことを特徴とする吊具であり、吊具により荷物を吊上げる場合には、吊具を荷物上面に下降させると、作動レバーが荷物上面に接触し、さらに吊具を下降させると、作動レバーにより一対の左右リンクが支持軸を中心として上方に持ち上がるため、リンクによる把持アームのロック作用が解除され、把持アームは閉方向に動作し、把持アームを閉じて、把持アームの先端に設けた係止フックを荷物の係止用孔に係着し、荷物を挾持することができ、その後荷物を吊上げて所定位置に搬送することができる作用を有する。この動作時に作動レバーの上部は規制部により、接触ガイド部側への回動が規制されているため、リンクの傾動に伴い、反規制方向に回動する。さらに吊具から荷物を解放する場合には、荷物を所定の位置に搬送した後に、吊具をさらに下降させると、把持アームは荷物の上面角部に摺接して下降するため、把持アームは開方向の動作を行い、係止フックと荷物の係止用孔の係着を解除し、この動作により、左右リンクは水平状態に復帰し、把持アームの拡開状態を保つとともに、この状態で吊具を上昇させると、左右リンクは規制手段による下方向への傾動を規制されながら、作動レバーの自重による垂直方向の力を受けてロック状態を維持して上昇するので、吊具の上昇運動時において、把持アームは拡開状態を維持したままで上昇することができる作用を有する。このように本発明は、把持アームに一端を軸着し、連結軸により他端が軸着された一対のリンクに、荷物上面に摺接する接触ガイド部を有する作動レバーを軸着する構成とすることにより、部品点数が少く、小型、軽量で簡単な装置により、自動的に荷物を確実に挾持、解放できる吊具を提供できる。
【0010】
請求項2に記載された発明は、規制部は、接触ガイド部と同方向に延出する傾斜規制部と、リンクに横設され、傾斜規制部と外接する規制ピンであることを特徴とするもので、作動レバー上端に上記した傾斜規制部を設け、これに外接するピンを設けることにより、簡単な手段により作動レバーの一方向への回動を規制できる作用を有する。
【0011】
請求項3に記載の発明は、規制手段は、把持アームに設けられ、リンク下方を支える規制片であることを特徴とするもので、リンクの下方への傾動を規制できる作用を有する。
【0012】
請求項4に記載の発明は、吊金具と把持アーム上端間にトグルリンク機構を設けたことを特徴とするもので、把持アームによる挾持力を増大することができる作用を有する。
(実施の形態)
図1は本発明の吊具の一実施の形態を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、図2(a),(b),(c),(d)は図1に示す吊具の荷物吊上作動工程図、図3(a),(b),(c),(d)は荷物解放動作工程図、図4は本発明の吊具の他の実施の形態を示し、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【0013】
以下本発明の実施の形態について、図1を参照して説明する。
【0014】
図において、1は吊具、2は上部軸6aにより開閉自在に軸支された一対の把持アーム、3は把持アーム2の下部内側に設けられ、荷物の側面に係着する係止フック、4は一対の把持アーム2の上端に設けられ、上部軸6aにより把持アーム2を軸着する吊金具、5は把持アーム2の中間部で、支持軸6bにより一端を軸支され、他端を上部軸6aの垂直下方に設けた連結軸6cにより中心部にて連結された左右リンク5a,5bを有するリンク、7は上端を連結軸6cにより左右リンク5a,5bと同軸にて軸着された作動レバー、8は作動レバー7の下端で、連結軸6cの垂直下方より一方に延出して設けられた接触ガイド部、9は作動レバー7の上端で、連結軸6より接触ガイド部8と同方向に延出して設けられた規制部である傾斜部、10はリンク5aに横設され、作動レバー7の傾斜部9と外接し、作動レバー7が連結軸6cを中心に接触ガイド8側に回動するのを規制する規制ピン、11は把持アーム2の内側に設けられ、リンク5の下方への傾動を防止する規制片である。
【0015】
すなわち、上記した実施の形態による吊具は、吊具上端に設けた吊金具4の下端に、下部内側に係止フック3を備えた一対の把持アーム2を軸着し、把持アーム2の中間部に左右リンク5a,5bの一端を軸支し、その他端を中心部にて連結軸6cにより連結するとともに、連結軸6cにて、リンク5の中心部より下方に吊設され、下部に連結軸6cの垂直下方より一方に変位した接触ガイド部を有し、上部に接触ガイド部8と同方向に傾斜した傾斜部9を有する作動レバー7を軸着し、リンク5aに作動レバー7の傾斜部9と外接する規制ピン10と、把持アーム2の内側にリンク5の下方への傾動を規制する規制片11を設けた構成のものである。
【0016】
次に本発明の実施の形態による吊具1の荷物の吊上げおよび解放動作について、図2、3を参照して説明する。図において、13は荷物、13aは荷物の上面、14は荷物13の側面13bに設けられ、係止フック3が嵌挿される係止用孔部である。
【0017】
まず、図2(a)において、吊具1が荷物13上に下降し、作動レバー7の接触ガイド部8が荷物13の上面13aに接触する。次に、吊具1がさらに下降すると、図2(b)に示すように、作動レバー7の支持軸6bが連結軸6cに対して相対的に下方に移動し、リンクは連結軸6cを頂点とした山型に屈曲し、リンク5のロックを解除する。吊具がさらに下降すると、連結軸6cと傾斜部9に外接する規制ピン10により作動レバー7の図左方への回動が規制されているため、図2(c)に示すように、作動レバー7は、リンク5aの傾斜に伴って傾動し、接触ガイド部8は荷物上面13aを滑動し、上部軸6a、連結軸6cにより定まる中心線を越えて移動する。吊具1がさらに下降すると、把持アーム2の自重により、把持アーム2先端を閉方向に働く力が、作動レバー7の自重により、把持アーム2を開方向に働く力より大きくなるため、図2(d)に示すように、把持アーム2の先端はその自重により閉方向に動作し、把持アーム2先端の係止フック3が荷物13の係止用孔部14に嵌挿され、荷物13を挾持し、クレーン等により移送される。
【0018】
次に、吊具1が荷物を解放する動作について説明する。クレーン等で荷物13を所定の場所に定置し、吊具1を下降すると、把持アーム2の内側は荷物13の上縁角部に摺接して下降するため、図3(a)に示すように、把持アーム2が開き係止フック3と荷物13の係止用孔部14との係着を解除する。
【0019】
次に、吊具1がさらに下降すると、図3(b)に示すように、把持アーム2がさらに開き、リンク5の支持軸6bは外側に変位するため、リンク5の開き角は小さくなる。一方、作動レバー7の接触ガイド部8は規制ピン10の反対側で荷物13の上面13a上を摺動するため、その上端規制ピン10による規制を受けず、把持アーム2は図3(c)に示すように、リンク5が水平になるロック状態まで拡開する。この状態でクレーン等により吊具1を上昇させると、図3(d)に示すように、作動レバー7は自重によりリンク5から垂下する。また、リンク5が略水平になると、リンク5自重及び作動レバー7の自重により連結軸6cを介してリンク5を下方に押し下げる力が働くため、リンク5a,5bによるロック作用が維持され、吊具1の上昇時における把持アーム2の自重による把持アーム2の閉方向への動作を規制する。
【0020】
またこの動作時におけるリンク5a,5bによるロックの作用を維持し、リンク5の下方への傾動を規制するため規制片11が設けられており、リンク5には作動レバー7の自重により下方へ傾動する力が加わるが、規制片11により水平状態を保ったままで上昇する。そのため、吊具の上昇時において、把持アーム2が閉方向に動作し、係止フック3が荷物13の係止用孔部14に再度係着されるのを防止し、吊具1は荷物13を解放して上昇する。
【0021】
図4は本発明の他の実施の形態を示し、把持アーム2の上部にリンク12からなるトグルリンク機構を設けたもので、トグルリンク機構を具備することにより、把持アーム2による荷物13の挾持力を増大することができる。
【0022】
上記実施の形態においては、作動レバー7の上端部に規制ピン10が外接する傾斜部9を設けているが、上記形態の傾斜部に限定されず、作動レバーの一方向への回動を規制できるものであればよいし、接触ガイド部8はローラ形状が好ましいが、荷物13の上面13aを滑動可能なものであればよい。また、作動レバーを軸着する軸を連結軸と同軸とせず、左右リンク5a,5bのいずれか一方に軸着してもよい。さらにまた、リンク5の下方への傾動を規制する規制手段を、リンク5に把持アーム2と係合する規制片を設けたものとすることもできるし、左右リンク連結部にリンク5の下方への傾動を規制する規制手段を設けても良い。リンク5の下方への傾動とは、リンク5両端の支持軸6b,6bを結ぶ水平線より連結軸6cが下方へ移動することを表わす。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、把持アームに一端を軸着し、連結軸により他端が軸着された一対のリンクに、荷物上面に摺接する接触ガイド部を有する作動レバーを軸着する構成とすることにより、部品数が少く、小型、軽量でかつ簡単な装置により、自動的に荷物を確実に挾持、解放できる吊具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の吊具の一実施の形態を示す正面図、(b)は平面図である。
【図2】(a),(b),(c),(d)は図1の吊具の吊上動作工程図である。
【図3】(a),(b),(c),(d)は図1の吊具の解放動作工程図である。
【図4】(a)は本発明の吊具の他の実施の形態を示す正面図であり、(b)は平面図である。
【符号の説明】
1 吊具
2 把持アーム
3 係止フック
4 吊金具
5 リンク
5a,5b 左右リンク
6a 上部軸
6b 支持軸
6c 連結軸
7 作動レバー
8 接触ガイド部
9 傾斜部
10 規制ピン
11 規制片
12 リンク
13 荷物
13a 荷物上面
13b 荷物側面
14 係止用孔部
Claims (3)
- 吊金具に設けた上部軸に上端が軸着された開閉可能な一対の把持アームと、把持アームの中間部に一端が軸着され、他端が上部軸の垂直下方に設けた連結軸により連結され、連結軸の上下移動により把持アームを開閉する一対のリンクと、上端が前記連結軸に軸着され、下部に、軸着部垂直下方より一方に変位し、把持アームの狭持動作時に、荷物上面に摺接する接触ガイド部と、上部に、接触ガイド部と同方向に延出し、前記リンクに横設された規制ピンに上面が外接する規制部からなり、接触ガイド部方向への回動が規制される規制部を有する作動レバーと、前記把持リンクに設けられ、前記リンクの下方を支える規制手段を備えたことを特徴とする吊具。
- 規制手段は、把持アームに設けられ、リンク下方を支える規制片であることを特徴とする請求項1記載の吊具。
- 吊金具と把持アーム上端間にトグルリンク機構を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の吊具。
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