JP3031780B2 - コンクリート打放し仕上げによる垂直面をもった建造物 - Google Patents
コンクリート打放し仕上げによる垂直面をもった建造物Info
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- JP3031780B2 JP3031780B2 JP4105525A JP10552592A JP3031780B2 JP 3031780 B2 JP3031780 B2 JP 3031780B2 JP 4105525 A JP4105525 A JP 4105525A JP 10552592 A JP10552592 A JP 10552592A JP 3031780 B2 JP3031780 B2 JP 3031780B2
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- JP
- Japan
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- building
- concrete
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート打放し仕
上げによる垂直面をもった建造物に関するものである。
上げによる垂直面をもった建造物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、屋外に露出したコンクリート打
放し仕上げによる垂直面をもった建造物においては、前
記垂直面に連なる上面に埃などがたまり、これが雨水と
一緒に垂直面を伝い落ちるので、垂直面(コンクリート
の打放し仕上げ面)が汚れることがある。
放し仕上げによる垂直面をもった建造物においては、前
記垂直面に連なる上面に埃などがたまり、これが雨水と
一緒に垂直面を伝い落ちるので、垂直面(コンクリート
の打放し仕上げ面)が汚れることがある。
【0003】殊に、前記建造物が、コンクリートの打放
し仕上げによる空中梁(この明細書においては、床スラ
ブを支持していない屋外に露出した梁を空中梁と称して
いる。)である場合には、周囲に作業足場となる床スラ
ブがなく、メンテナンスが困難な場所であるが故に、コ
ンクリートの打放し仕上げとされた梁側面(垂直面)の
汚れが大きな問題となっている。
し仕上げによる空中梁(この明細書においては、床スラ
ブを支持していない屋外に露出した梁を空中梁と称して
いる。)である場合には、周囲に作業足場となる床スラ
ブがなく、メンテナンスが困難な場所であるが故に、コ
ンクリートの打放し仕上げとされた梁側面(垂直面)の
汚れが大きな問題となっている。
【0004】因に、従来の空中梁では、図3に示すよう
に、空中梁1の上面に梁幅方向両側(又は片側)への排
水勾配をつけることによって、梁上面に埃などがたまり
にくいように工夫されているが、梁長手方向における水
平度の僅かな施工誤差のために、梁上面の雨水は特定の
位置から集中的に梁側面を伝い落ちることになり、この
伝い落ちる位置に、いわゆる「洟垂れ」状の汚れaが生
じることを免れ得ないのである。このことは、酸性雨に
よるコンクリート品質の劣化にも関連し、近い将来、益
々大きな問題になるものと思われる。
に、空中梁1の上面に梁幅方向両側(又は片側)への排
水勾配をつけることによって、梁上面に埃などがたまり
にくいように工夫されているが、梁長手方向における水
平度の僅かな施工誤差のために、梁上面の雨水は特定の
位置から集中的に梁側面を伝い落ちることになり、この
伝い落ちる位置に、いわゆる「洟垂れ」状の汚れaが生
じることを免れ得ないのである。このことは、酸性雨に
よるコンクリート品質の劣化にも関連し、近い将来、益
々大きな問題になるものと思われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点に
留意してなされたもので、その目的とするところは、屋
外に露出したコンクリート打放し仕上げによる垂直面の
汚れを防止できるようにすることにある。
留意してなされたもので、その目的とするところは、屋
外に露出したコンクリート打放し仕上げによる垂直面の
汚れを防止できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、屋外に露出したコンクリート打放し
仕上げによる垂直面に連なる上面に、排水溝を形成する
と共に、当該排水溝への排水勾配をつけている。
めに、本発明では、屋外に露出したコンクリート打放し
仕上げによる垂直面に連なる上面に、排水溝を形成する
と共に、当該排水溝への排水勾配をつけている。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、建造物上面に埃などがた
まっても、雨水によって上面の排水溝へと流されること
になり、汚れた雨水が垂直面を伝い落ちることがないの
で、コンクリート打放し仕上げによる垂直面の汚れが防
止される。
まっても、雨水によって上面の排水溝へと流されること
になり、汚れた雨水が垂直面を伝い落ちることがないの
で、コンクリート打放し仕上げによる垂直面の汚れが防
止される。
【0008】
【実施例】図1、図2は本発明の一実施例を示す。図に
おいて、1は、屋外に露出したコンクリート打放し仕上
げによる垂直面S1 をもった建造物の一例である空中梁
であり、中庭2をコ字形に取り囲む状態に配置され、建
物本体3や隅柱4,4によって両端を支持されている。
おいて、1は、屋外に露出したコンクリート打放し仕上
げによる垂直面S1 をもった建造物の一例である空中梁
であり、中庭2をコ字形に取り囲む状態に配置され、建
物本体3や隅柱4,4によって両端を支持されている。
【0009】前記空中梁1の上面S2 には、図2に示す
ように、梁幅方向の中央部に排水溝5が形成され、且
つ、当該排水溝5への排水勾配がつけられている。排水
溝5の水下側の端部は、建物本体3の屋上パラペット6
の上面に形成した排水溝7につながっており、当該排水
溝7から建物本体3の屋上スラブへと排水処理されるよ
うになっている。
ように、梁幅方向の中央部に排水溝5が形成され、且
つ、当該排水溝5への排水勾配がつけられている。排水
溝5の水下側の端部は、建物本体3の屋上パラペット6
の上面に形成した排水溝7につながっており、当該排水
溝7から建物本体3の屋上スラブへと排水処理されるよ
うになっている。
【0010】上記の構成によれば、空中梁1の上面S2
に埃などがたまっても、雨水によって排水溝5へと流さ
れ、屋上パラペット6の排水溝7を経て屋上スラブへと
排水処理されるので、汚れた雨水が空中梁1の垂直面
(コンクリート打放し仕上げによる梁側面)S1 を伝い
落ちることがなく、垂直面S1 の汚れが防止される。
尚、上記の実施例では、屋外に露出したコンクリート打
放し仕上げによる垂直面をもった建造物として、空中梁
1を例にとって本発明を説明したが、当該建造物として
は、空中梁1に限らず、屋上パラペット6等であっても
よい。
に埃などがたまっても、雨水によって排水溝5へと流さ
れ、屋上パラペット6の排水溝7を経て屋上スラブへと
排水処理されるので、汚れた雨水が空中梁1の垂直面
(コンクリート打放し仕上げによる梁側面)S1 を伝い
落ちることがなく、垂直面S1 の汚れが防止される。
尚、上記の実施例では、屋外に露出したコンクリート打
放し仕上げによる垂直面をもった建造物として、空中梁
1を例にとって本発明を説明したが、当該建造物として
は、空中梁1に限らず、屋上パラペット6等であっても
よい。
【0011】
【発明の効果】本発明は、上述した構成よりなり、建造
物上面に埃などがたまっても、雨水によって上面の排水
溝へと流され、汚れた雨水が垂直面を伝い落ちることが
ないので、コンクリート打放し仕上げによる垂直面の汚
れを防止できる。
物上面に埃などがたまっても、雨水によって上面の排水
溝へと流され、汚れた雨水が垂直面を伝い落ちることが
ないので、コンクリート打放し仕上げによる垂直面の汚
れを防止できる。
【図1】本発明の一実施例を示す全体の概略斜視図であ
る。
る。
【図2】要部の断面図である。
【図3】従来例を説明する断面図である。
1…建造物(空中梁)、5…排水溝、S1 …垂直面、S
2 …上面。
2 …上面。
Claims (1)
- 【請求項1】 屋外に露出したコンクリート打放し仕上
げによる垂直面に連なる上面に、排水溝を形成すると共
に、当該排水溝への排水勾配をつけてあることを特徴と
するコンクリート打放し仕上げによる垂直面をもった建
造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4105525A JP3031780B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | コンクリート打放し仕上げによる垂直面をもった建造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4105525A JP3031780B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | コンクリート打放し仕上げによる垂直面をもった建造物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05280166A JPH05280166A (ja) | 1993-10-26 |
JP3031780B2 true JP3031780B2 (ja) | 2000-04-10 |
Family
ID=14410010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4105525A Expired - Fee Related JP3031780B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | コンクリート打放し仕上げによる垂直面をもった建造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3031780B2 (ja) |
-
1992
- 1992-03-30 JP JP4105525A patent/JP3031780B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05280166A (ja) | 1993-10-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090210 Year of fee payment: 9 |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |