JP5166988B2 - 屋根構造、建物ユニット及びユニット式建物 - Google Patents

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Description

本発明は、陸屋根部と傾斜屋根部とが隣接配置された屋根構造、この屋根構造を有する建物ユニット、この建物ユニットを有するユニット式建物に関する。
建物の屋根には種々の形状のものがあり、例えば、傾斜屋根の他に、屋根面が略平坦か、あるいは、水勾配がきわめて緩い陸屋根が知られている。
陸屋根では、その周縁部に沿って、転落防止、その他の目的のためにパラペットが配置されている。このパラペットを有する屋根構造の従来例として、パラペットより内側に排水溝を形成したユニット式建物がある(特許文献1)。
この特許文献1では、複数の建物ユニットの上にそれぞれ陸屋根ユニットを配置し、これらの陸屋根ユニットの周縁部に沿ってパラペットを設けるとともに、このパラペットの内側に排水溝が形成されている。
ここで、ユニット式建物では、傾斜制限等から上階部分の建物ユニットを台形型ユニットとするものがあり、このユニット式建物では、台形型ユニットの上面が陸屋根とされ、傾斜部が傾斜屋根部とされる。
このタイプのユニット式建物でも、陸屋根と傾斜屋根との間にパラペットを配置し、このパラペットに内側に排水溝を設け、この排水溝は台形ユニットの側部に設けられた縦樋と連結される。
特開2001−262760号公報
しかし、台形型ユニットの上面を陸屋根とし、傾斜部を傾斜屋根部とした建物ユニットでは、特許文献1で示される通り、陸屋根の周縁部にパラペットを配置すると、傾斜部と傾斜屋根部との間にもパラペットが設けられることになる。
パラペットは、通常の陸屋根では、屋根周縁部の構造と一体となって外観上問題がないが、陸屋根部の傾斜屋根部との境界部分にもパラペットが配置されると、地上にいる人に傾斜屋根の屋根面に沿ってパラペットが目視されるので、パラペット自体が目立つことになり、外観上好ましくないという問題がある。
しかも、排水溝に溜まった雨水は建物の角部等に配置された縦樋を通って外部に排出される構造が一般的であるが、陸屋根では、排水溝がパラペットの内側に配置されているので、排水溝は建物ユニットの側方に設けられた縦樋に連結される構造を採用する他はなく、排水位置が制限されるという問題がある。
本発明の目的は、屋根傾斜面に沿って屋根を見上げた際に外観を良好にできるとともに排水位置が制限されない屋根構造、建物ユニット及びユニット式建物を提供することにある。
本発明の屋根構造は、図面をも参照して説明すると、陸屋根部4Bと傾斜屋根部4Dとが隣接配置された屋根構造であって、前記陸屋根部と前記傾斜屋根部とに連続する水勾配が形成され、前記陸屋根部の端部と前記傾斜屋根部の端部とには水勾配に沿って壁部が設けられ、前記陸屋根部と前記傾斜屋根部との接続部分には棟包みが設けられ、この棟包みは前記陸屋根部から流出される雨水を受けるとともに前記壁部側に向けて排水する樋部を備えたことを特徴とする。
この構成の発明では、陸屋根部と傾斜屋根部との間の接続部分にパラペットがないので、屋根傾斜面に沿って屋根を見上げた際に屋根の外観が良好となる。
しかも、陸屋根部に溜まった雨水は傾斜屋根部から外部に流すことになり、通常の傾斜屋根と同様の排水構造を採用することができるから、排水計画が制限されない。
ここで、本発明では、前記陸屋根部の端部と前記傾斜屋根部の端部とには水勾配に沿って壁部7が設けられ、前記陸屋根部と前記傾斜屋根部との接続部分には棟包み23が設けられ、この棟包みは前記陸屋根部から流出される雨水を受けるとともに前記壁部側に向けて排水する樋部23Bを備えた構成である。
この構成の発明では、陸屋根部から流出される雨水は、棟包みに備えられた樋部で一旦受けられることになり、その後、この樋部で左右に流された後、傾斜屋根部から排出されることになる。
そのため、この発明では、傾斜屋根部の中央部には樋部で受けられた雨水の後が残らないので、傾斜屋根面の汚れが目立たない。例えば、陸屋根部は人が立ち入ることや風で流されたゴミ等が溜まって汚れが生じることがあり、この汚れが降雨によって傾斜屋根部に流されることがある。本発明では、棟包みに備えられた樋部で汚れた雨水が一旦受けられることになるから、傾斜屋根部の中央部分には汚れた雨水が流れることが少ないので、傾斜屋根面の汚れが目立ちにくくなる。
前記傾斜屋根部には前記樋部の排水を受ける捨て水切り24が前記壁部に沿って設けられている構成が好ましい。
この構成の発明では、 棟包みに備えられた樋部で一旦受けられた雨水は捨て水切りを通ってスムーズに排出されるので、傾斜屋根面の汚れをより目立たなくすることができる。
前記陸屋根部と前記傾斜屋根部の上面には防水シート22が貼付されている構成が好ましい。
この構成の発明では、防水シートによって良好な防水効果を得ることができる。
本発明の建物ユニットは、屋根構造が設けられ平面部6Aと傾斜部6Bとを有する台形状に形成された建物ユニット6であって、前記平面部に前記陸屋根部が設けられ、前記傾斜部に前記傾斜屋根部が設けられることを特徴とする。
この構成の発明では、前述の効果を奏することができる建物ユニットを提供することができる。
本発明のユニット式建物は、前述の構成の建物ユニットと、略直方体の骨組みを有する建物ユニット5とを組み合わせて建てることを特徴とする。
この構成の発明では、前述の効果を奏することができるユニット式建物を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2には、本発明の一実施形態に係るユニット式建物1の全体構成が示されている。図1はユニット式建物1の斜視図であり、図2は妻側からみた正面図である。
図1及び図2において、ユニット式建物1は、基礎2の上に形成される2階建ての建物本体3と、この建物本体3の上に形成される屋根部4とを備えたものである。
建物本体3は、1階部分が標準建物ユニット5を妻側に3個、桁側に2個、合計6個並べて構成されている。
2階部分が標準建物ユニット5を妻側に2個、桁側に2個並べ、さらに、桁側に台形建物ユニット6を2個並べて構成されている。これらの標準建物ユニット5や台形建物ユニット6は、それぞれ1階部分を構成する標準建物ユニット5の上に配置されている。
屋根部4は、切妻屋根部4Aと陸屋根部4Bとから構成されている。切妻屋根部4Aの大棟4Cは建物中心からオフセットされており、大棟の両側がそれぞれ傾斜屋根部4Dとされる。
陸屋根部4Bは2階部分の妻側に配置された2個の標準建物ユニット5の上部と、これらの標準建物ユニット5に並んで配置される台形建物ユニット6の上部の一部とに連続して形成されており、切妻屋根部4Aは、これらの建物ユニット5,6に並んで配置された標準建物ユニット5及び台形建物ユニット6の上部と、一部に陸屋根部4Bが形成される台形建物ユニット6の上部の残りの部分とから構成されている。
切妻屋根部4Aの妻側端縁には壁部7が起立して設けられ、陸屋根部4Bには建物周縁部に沿ってパラペットを構成する壁部8が設けられている。
標準建物ユニット5の骨組みの構造が図3に示されている。
図3において、標準建物ユニット5は、四隅の柱11と、これらの柱11の上下端を連結する天井梁12及び床梁13とを有する直方体状の骨組み14を備えた標準的な建物ユニットである。柱11の上端部と天井梁12の端部との接合部分並びに柱11の下端部と床梁13の端部との接合部分は、それぞれ箱状の仕口14Aとされる。
天井梁12としては、短辺天井梁12Aと長辺天井梁12Bとの二種類が設けられ、床梁13としては、短辺床梁13Aと長辺床梁13Bの二種類が設けられている。
対向する長辺天井梁12Bの間には、図示しない天井面材を支持するために天井小梁(図示せず)が架け渡されている。対向する長辺床梁13Bの間には、図示しない、床を形成する床面材(図示せず)を支持するために複数の根太が架け渡されている。
骨組み14には図示しない外壁材や内壁材などが必要に応じて取り付けられている。
台形建物ユニット6の骨組みの構造が図4に示されている。
図4において、台形建物ユニット6は四隅の柱11,110と、これらの柱11,110の上下端を連結する天井梁120及び床梁13とを有する直方体状の骨組み140を備えている。
柱11は、2本が骨組み140の長辺方向に並んで配置されており、これらの柱11より短寸の柱110が柱11と対向する位置にそれぞれ配置されている。
これらの柱11,110の下端部には標準建物ユニット5と同様に短辺床梁13A及び長辺床梁13Bからなる床梁13が設けられている。
これらの柱11,110の上端部には天井梁120が設けられており、この天井梁120としては、隣り合う柱11の上端部同士並びに隣り合う柱110の上端部同士を連結する長辺天井梁12Bと、隣り合う柱11,110の上端部同士を連結し略への字に折れ曲がった折曲梁120Aと、これらの折曲梁120Aの折曲部分同士を連結する連結梁120Bとの3種類から構成される。折曲梁120Aは、短辺床梁13Aと平行な部分と短辺床梁13Aに対して斜めに配置される部分とから構成される。連結梁120Bの短辺床梁13Aと平行な部分、長辺天井梁12B及び連結梁120Bで区画された領域から平面部6Aが構成され、連結梁120Bの短辺床梁13Aに対して斜めの部分、長辺天井梁12B及び連結梁120Bで区画された領域から傾斜部6Bが構成される。骨組み140は短辺部分から見ると台形状とされる。
図1において、2階を構成する4個の標準建物ユニット5の上には標準建物ユニット5の平面と略同じ面積のパネル9がそれぞれ配置され、2階を構成する2個の台形建物ユニット6の平面部6Aには平面部6Aと略同じ面積のパネル10がそれぞれ配置されている。
これらのパネル9,10のうち傾斜屋根部4Dの下部に配置されるパネルには、切妻屋根部4Aの屋根材を支持する複数の束(図示せず)が所定箇所に立設されている。そして、台形建物ユニット6の傾斜部6Bには傾斜屋根部4Dの屋根材を支持する金具(図示せず)が設けられている。
パネル9,10のうち陸屋根部4Bの下部に配置されるパネルは陸屋根部4Bを構成する。
本実施形態の屋根構造の要部が図5から図10に示されている。
図5は本実施形態にかかる屋根構造の要部を図1の矢視Vから見た斜視図であり、図6は図5のVI−VI線に沿う矢視断面図であり、図7は図5のVII−VII線に沿う矢視断面図であり、図8は図5のVIII−VIII線に沿う矢視断面図であり、図9は図5の矢視IXから見た図であり、図10は本実施形態にかかる屋根構造の要部を図1の矢視Xから見た斜視図である。
図5から図8において、台形建物ユニット6の平面部6Aには陸屋根部4Bを構成するパネル10が配置されている。
このパネル10は、台形建物ユニット6の連結梁120Bや折曲梁120Aの上部に連結された断面コ字型のフレーム101と、このフレーム101に設けられたALCからなる床材102とを備えている。
この床材102は、図8に示される通り、取付部材103に支持されており、この取付部材103はフレーム101に取り付けられている。
台形建物ユニット6の傾斜部6Bには傾斜屋根部4Dを構成する屋根パネル40が取り付けられている。
この屋根パネル40は、図5から図7及び図9に示される通り、折曲梁120A及び長辺天井梁12Bに連結される断面口型のフレーム41と、このフレーム41の上に設けられた屋根下地材42と、この屋根下地材42の上に設けられた図示しない屋根仕上材とを備えて構成されている。
フレーム41は,図6に示される通り、屋根下地材42の周縁部に沿って複数本が並べて配置されている。屋根下地材42はフレーム41の上面に固定された面材42Aと、この面材42Aの上端部側に水平に伸びて固定された角材42Bと、この角材42Bの下側面に上端縁が当接され面材42Aに重合される板材42Cとを備え、面材42Aと板材42Cとがビスで互いに接合され、さらに、角材42Bと板材42Cとがビスで互いに接合されている。
屋根下地材42の裏面には補強フレーム41Aが設けられ、この補強フレーム41Aはフレーム41に連結されている。
屋根パネル40のフレーム41と陸屋根部4Bのフレーム101とは連結金具43を介して互いに連結固定されている。
この連結金具43は、フレーム101の側面にボルト及びナットを介して接合された第1プレート44と、この第1プレート44の側面に立設された連結片部45と、この連結片部45に接合された第2プレート46と、この第2プレート46にボルト及びナットを介して一片部が接合されるアングル材47とを備えており、このアングル材47の他片部はフレーム41にボルト及びナットを介して接合されている。
連結金具43の上方にはセメント等からなり陸屋根部を構成する接続板100が略水平に配置されており、この接続板100は、その一端部が床材102の側面に固定された係止用角柱100Aに係止され、その他端部が屋根パネル40の上端部側に接着剤等で固定されている。
板材42Cの角材42Bと密接する位置には取付片20がビス止めされている。角材42Bの上面には金属板からなるカバー材21がビス止めされている。このカバー材21は雨水の浸入を防止するために下端部が折り曲げて形成されている。
取付片20は面材42Aと板材42Cとを接合するビスの頭との干渉を防止するために凹部20Aが形成されている。この凹部20Aは取付片20の所定位置に複数形成されている。
カバー材21の上面、接続板100の上面及び床材102の上面には防水シート22が接着剤等によって貼付されている。この防水シート22によって陸屋根部4Bと傾斜屋根部4Dとに連続する水勾配が形成されることになり、陸屋根部4Bの雨水が傾斜屋根部4Dに流れるようにされている。
取付片20には棟包み23がビス止めされている。この棟包み23は陸屋根部4Bと傾斜屋根部4Dとの接続部分に設けられるものである。
棟包み23は、金属等の板材を折り曲げる等して形成されるものであって、カバー材21の下端部と一部が上下に重なるように配置され取付片20の上面に沿って配置される平板部23Aと、この平板部23Aに一体形成され陸屋根部4Bから流出される雨水を受けるとともに壁部側に向けて排水する樋部23Bとを備えた構造である。
平板部23Aの上端部は、雨水の浸入を防止するために、カバー材21と重なる部分が折り返して形成されている。
樋部23Bは、平板部23Aに接続され取付片20の側面に沿って形成された接続片部23B1と、この接続片部23B1に接続され平板部23Aと平行に形成された底片部23B2と、この底片部23B2の端部に一体形成され上方に向いて形成された立上片部23B3とが一体に形成された構造である。樋部23Bはその両端側に向かうに従って下り傾斜している。
接続片部23B1は取付片20の側面にビス止めされている。
壁部8は陸屋根部4Bを構成するパネル10の周縁部に設けられており、パネル10のフレーム101の上面に立設された壁体81と、フレーム101の側面に固定された外壁材82と、壁体81に設けられた笠木83とを備えている。
この笠木83は、外壁材82まで覆う構成とされる。壁体81の上面から内側面にかけて防水シート84が貼付されており、この防水シート84の下端部は床材102の上面に貼付された防水シート22と重合されている。
図5から図7及び図9に示される通り、壁部7は屋根パネル40の端部において水勾配に沿って設けられている。
壁部7は、屋根パネル40の下り傾斜したフレーム41に取り付けられた壁体71と、この壁体71に取り付けられた笠木72と、この笠木72を支持するとともにフレーム41に沿って屋根下地材42に設けられた支持部材73とを備えている。
支持部材73は、幅の小さな角材73Aと、この幅の小さな角材73Aの上面に取り付けられた幅の大きな角材73Bとを備えている。この角材73Bの上面から角材73Bの内側面に沿って笠木72が折り曲げられて形成されており、その先端部は所定のスペースをもって角材73Aの側面に対向している。つまり、屋根下地材42、支持部材73及び笠木72の端部から凹部空間が形成されている。
支持部材73の内側面と屋根下地材42に沿って捨て水切り24が設けられている。この捨て水切り24は棟包み23の樋部23Bの排水を受けるものであり、屋根下地材42にビス止めされた水切り本体24Aと、この水切り本体24Aの端部から直角に折り曲げ形成された取付片部24Bとを備えている。
水切り本体24Aには樋部23Bから排水された雨水をせき止める堰部24Cが形成されている。
取付片部24Bは角材73Aの側面に当接される平板部と、角材73Bの下面に当接される平板部と、笠木72の先端部内周にビス止めされる平板部とから断面が略コ字状に形成されている。
図1において、切妻屋根部4Aは、台形建物ユニット6の上に配置された屋根パネル50と、この屋根パネル50の妻側に配置された妻板部51とを備え、この妻板部51の上端部に沿って壁部7が設けられている。
図10には切妻屋根部4Aと陸屋根部4Bとの境界部分が示されている。
図10において、屋根パネル50は下り傾斜したフレーム52と、このフレーム52に取り付けられた屋根下地材53とを備え、フレーム52は台形建物ユニット6の折曲梁120Aに接合されている。
壁部7は、屋根パネル50の下り傾斜したフレーム52に取り付けられた壁体71と、この壁体71に取り付けられた笠木72と、この笠木72を支持するとともにフレーム52に沿って屋根下地材53に設けられた支持部材73とを備えている。屋根下地材53には壁部7に沿って捨て水切り54が設けられている。なお、図10では棟包み23の図示が省略されている。
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。
すなわち、陸屋根部4Bと傾斜屋根部4Dとが隣接配置され、陸屋根部4Bと傾斜屋根部4Dとに連続する水勾配が形成されるから、陸屋根部4Bと傾斜屋根部4Dとの間の接続部分にパラペットを省略することができる。そのため、屋根を見上げた際に屋根の外観が良好となる。その上、陸屋根部4Bに溜まった雨水は傾斜屋根部4Dから外部に流されるので、通常の傾斜屋根と同様の排水構造を採用することができる。そのため、本実施形態では、排水計画が制限されることがない。
陸屋根部4Bと傾斜屋根部4Dとの端部には水勾配に沿って壁部7が設けられている。
しかも、陸屋根部4Bと傾斜屋根部4Dとの接続部分には棟包み23が設けられ、この棟包み23は陸屋根部4Bから流出される雨水を受けるとともに壁部側に向けて排水する樋部23Bを備えている。そのため、陸屋根部4Bから流出される雨水は、棟包み23の樋部23Bで一旦受けられることになり、その後、この樋部23Bで左右に流された後、傾斜屋根部4Dの屋根パネル40を通じて排出されることになる。
従って、傾斜屋根部4Dの中央部には雨水の後が残らないので、傾斜屋根面の汚れが目立たない。
棟包み23は、取付片20にビス止めされる平板部23Aが樋部23Bに一体に形成されているので、棟包み23を屋根に取り付けるに際して、樋部23Bに釘打ち等によって孔を開けることを要しない。そのため、樋部23Bから屋根下地材に漏水することを確実に防止することができる。
さらに、平板部23Aはカバー材21の下端部と一部が上下に重なるように配置されているので、上流側のカバー材21から流下した雨水を平板部23Aによって受け止め、その後、樋部23Bに送ることができる。そのため、平板部23Aから屋根下地材に漏水することを確実に防止することができる。
平板部23Aの上端部にはカバー材21と重なる部分が折り返して形成されているから、雨水の屋根下地材への浸入をより確実に防止することができる。
傾斜屋根部4Dには樋部23Bの排水を受ける捨て水切り24が壁部7に沿って設けられているから、棟包み23の樋部23Bで一旦受けられた雨水が捨て水切り24を通ってスムーズに排出される。
そのため、陸屋根部4Bに溜まった雨水の流路が棟包み23及び捨て水切り24で構成されるので、それ以外の傾斜屋根面には陸屋根部4Bの汚れた雨水が流れ落ちないので、傾斜屋根面の汚れをより目立たなくすることができる。
捨て水切り24は堰部24Cが形成された水切り本体24Aを備えているから、捨て水切り24から屋根面に雨水が流れ込むことを少なくすることができるので、屋根面の汚れをより防止することができる。
陸屋根部4Bと傾斜屋根部4Dの上面には防水シート22が貼付されているから、良好な防水効果を得ることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形なども本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、平板部23Aに樋部23Bが一体形成された棟包み23を設けた構成としたが、本発明では、図11に示される通り、棟包み23を省略することができる。この場合、カバー材21の下端部の下方に水切り部材230を棟に沿って配置してもよい。
仮に、棟包み23を設ける場合であっても、前記実施形態の構造に限定されるものではない。例えば、平板部23Aを省略して樋部23Bのみを設ける構成としてもよい。
また、本発明では、捨て水切り24を必ずしも設けることを要しない。
さらに、前記実施形態では、水勾配を形成する陸屋根部4Bと傾斜屋根部4Dとを台形建物ユニット6の上に設ける構成としたが、本発明では、建物ユニットではなく、在来工法で施工される屋根についても適用することができる。
屋根の構造についても前記実施形態のものに限定されるものではなく、例えば、寄せ棟屋根と陸屋根とを有する屋根構造であってもよい。
本発明は、戸建て住宅や集合住宅等であってユニット式建物,その他の建物に利用できる。
本発明の一実施形態に係るユニット式建物を示す全体斜視図。 前記ユニット式建物の妻側からみた正面図。 標準建物ユニットの骨組みの概略を示す斜視図。 台形建物ユニットの骨組みの概略を示す斜視図。 本実施形態にかかる屋根構造の要部を図1の矢視Vから見た斜視図。 図5のVI−VI線に沿う矢視断面図。 図5のVII−VII線に沿う矢視断面図。 図5のVIII−VIII線に沿う矢視断面図。 図5の矢視IXから見た図。 本実施形態にかかる屋根構造の要部を図1の矢視Xから見た斜視図。 本発明の変形例を示すもので図5に対応する図。
符号の説明
1…ユニット式建物、4A…切妻屋根部、4B…陸屋根部、4C…大棟、4D…傾斜屋根部、5…標準建物ユニット、6…台形建物ユニット、6A…平面部、6B…傾斜部、7,8…壁部、20…取付片、22…防水シート、23…棟包み、23A…平板部、23B…樋部、24…捨て水切り

Claims (5)

  1. 陸屋根部と傾斜屋根部とが隣接配置された屋根構造であって、
    前記陸屋根部と前記傾斜屋根部とに連続する水勾配が形成され
    前記陸屋根部の端部と前記傾斜屋根部の端部とには水勾配に沿って壁部が設けられ、前記陸屋根部と前記傾斜屋根部との接続部分には棟包みが設けられ、この棟包みは前記陸屋根部から流出される雨水を受けるとともに前記壁部側に向けて排水する樋部を備えたことを特徴とする屋根構造。
  2. 請求項1に記載された屋根構造において、
    前記傾斜屋根部には前記樋部の排水を受ける捨て水切りが前記壁部に沿って設けられていることを特徴とする屋根構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載された屋根構造において、
    前記陸屋根部と前記傾斜屋根部の上面には防水シートが貼付されていることを特徴とする屋根構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載された屋根構造が設けられ平面部と傾斜部とを有する台形状に形成された建物ユニットであって、前記平面部に前記陸屋根部が設けられ、前記傾斜部に前記傾斜屋根部が設けられることを特徴とする建物ユニット。
  5. 請求項4に記載された建物ユニットと、略直方体の骨組みを有する建物ユニットとを組み合わせて建てることを特徴とするユニット式建物。
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