JP2996878B2 - バニティミラー - Google Patents

バニティミラー

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JP2996878B2
JP2996878B2 JP6197410A JP19741094A JP2996878B2 JP 2996878 B2 JP2996878 B2 JP 2996878B2 JP 6197410 A JP6197410 A JP 6197410A JP 19741094 A JP19741094 A JP 19741094A JP 2996878 B2 JP2996878 B2 JP 2996878B2
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芳英 吉田
厚 山田
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Koito Manufacturing Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J3/00Antiglare equipment associated with windows or windscreens; Sun visors for vehicles
    • B60J3/02Antiglare equipment associated with windows or windscreens; Sun visors for vehicles adjustable in position
    • B60J3/0204Sun visors
    • B60J3/0278Sun visors structure of the body
    • B60J3/0282Sun visors structure of the body specially adapted for a courtesy mirror

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mirrors, Picture Frames, Photograph Stands, And Related Fastening Devices (AREA)
  • Passenger Equipment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車等に設けられるバ
ニティミラーに関し、特にミラー表面を保護するための
カバーを有するバニティミラーに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車では、運転席或いは助手席
に設けられるサンバイザにバニティミラーを設けたもの
がある。このようなバニティミラーでは、ミラーの表面
が常時露呈されることがないように、及びミラー表面を
保護するためにカバーを開閉可能に設けるようにした構
成がとられている。図11は従来のバニティミラーの概
略構成を示す図であり、自動車に設けられたサンバイザ
2の内面、即ちサンバイザ2を下方に回動させたときに
乗員に対向する側の面にバニティミラー1が設けられて
いる。
【0003】このバニティミラー1は照明部15を一体
に設けたものであり、樹脂成形により形成されるミラー
ボディ11の一側部に横長の矩形をしたミラー14を保
持し、その隣りの他側部に照明部15を設けている。ま
た、ミラーボディ11の上端部にはカバー21を回転軸
機構により回動可能に支持しており、乗員が手操作によ
りカバー21を回動操作することで開閉操作でき、上方
に回動したときにはミラー14及び照明部15を露呈さ
せ、かつ同時に照明部15を点灯させて乗員がバニティ
ミラー1を利用することができるように構成されてい
る。このカバー21は樹脂で形成されており、場合によ
ってはその表面をサンバイザの表面と同じ素材で形成し
たものがある。
【0004】このようなバニティミラーでは、カバー2
1を閉じたときに、カバーがミラーボディに対して安定
した閉じた状態を保つように、例えばバネ力を利用して
カバーの閉じた状態を保持するような工夫がなされてい
る。図12(a)及び(b)はその構成の一例を示す斜
視図と組立て状態の断面図であり、カバー21の軸支部
22にはシャフト71を挿通固定し、このシャフト71
の両端部をミラーボディ11に設けた一対の軸受部3
1,32に回動可能に挿通させている。この場合、シャ
フト71はその中間部に周面をローレット加工した増径
部72を設け、この増径部72をカバー21の軸支部2
2に圧入してシャフト71を軸支部22に一体化させて
いる。また、シャフト71の両端部を前記軸受部31,
32に挿通させている。
【0005】また、前記軸支部22の外周面はカム部2
4として形成し、ミラーボディ11にはこのカム部24
に対応して屈曲形成された板バネ35を支持し、カム部
24に弾接させている。このため、カバー21を開閉操
作すると、これに伴って軸支部22のカム部24が回動
されるため、その回動に伴ってカム部24が板バネ35
の屈曲部を乗り越える際にバネ力が発生され、このバネ
力を利用することで、カバー21を閉じた状態と開いた
状態のそれぞれに節度良く保持させることが可能とな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような構成のバニ
ティミラーでは、板バネ35のバネ力を大きく設計する
と、カバー21がミラーボディ11に対して弾接される
力を大きくしてカバー21の全閉状態をより安定化させ
ることができる。しかしながら、これでは板バネ35の
バネ力の影響によりカバー21が閉じ方向に回動される
際の速度が大きくなり、カバーが全閉状態とされる際に
カバーが勢いよく閉じられ、その際にカバー21がミラ
ーボディ11に衝突して発生される「パタン」という衝
突音や衝撃がバニティミラーの高級感を損なうことがあ
る。
【0007】これに対し、板バネ35のバネ力を小さく
すると、カバー21を小さい力で開閉操作することがで
き、かつカバー21を閉じる際の衝突音や衝撃を解消す
ることが可能であるが、カバー21の全閉状態を安定に
保持することが難しくなり、カバー21が半閉じ状態に
なり易くなる等、バニティミラーの品質を低下させる原
因となる。
【0008】
【発明の目的】本発明の目的は、カバーを閉じたときの
安定性を高める一方で、カバーが閉じる際の速度を低減
して衝突音や衝撃を緩和し、高級感や高品質感を得るこ
とを可能にしたバニティミラーを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のバニティミラー
は、ミラーを支持したミラーボディのカバーを回動可能
に軸支し、かつバネ手段によってカバーを少なくとも閉
じ方向に付勢したバニティミラーにおいて、ミラーボデ
ィとカバーの一方の部材にはシャフトが固定支持され、
他方の部材はこのシャフトに軸支され、かつシャフトに
は他方の部材の軸穴と摺接する面の摩擦係数を大きくし
た摩擦面部を備えた構成とする。
【0010】ここで、シャフトの摩擦面部はミラーボデ
ィ又はカバーの他方の部材との接触面が円滑な円周面と
して形成され、かつその代わりにシャフトの素材には前
記他方の部材との接触摩擦係数が大きい樹脂で形成され
てもよい。
【0011】
【作用】シャフトに設けた摩擦面部によりミラーボディ
又はカバーとシャフトとの間の摩擦係数が増大されるた
め、その摩擦力によってバネ手段により回動されるカバ
ーの閉じ方向の速度を低減し、カバーを閉じたときの衝
突音や衝撃の発生を抑制し、かつその一方でカバーを閉
じた際の安定性を改善する。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明のバニティミラーの一実施例の部分
分解斜視図であり、このバニティミラー1をサンバイザ
2に組み込んだ状態の断面構造を図2に示す。なお、こ
の組み立て状態の外観図は前記した図11に示したもの
と同じである。図2において、サンバイザ2の内面には
バニティミラー1を収納可能な矩形をした浅い凹部2a
が開設されており、バニティミラー1はこの凹部2内に
内装され、ネジ止めや嵌合等によりサンバイザに固定さ
れる。ここではバニティミラー1に設けたランス1aを
利用して固定している。サンバイザ2は樹脂で形成され
たコア3の周囲にクッション材4を被せ、その外側をシ
ート材5で被覆したものであり、前記ランス1aはこの
コア3に対して嵌合される。
【0013】図1に示すように、バニティミラー1は樹
脂成形されたミラーボディ11を主体に構成され、この
ミラーボディ11には横長いの大きな矩形の窓12と、
小寸法の矩形の窓13が並んで開設される。大きな矩形
窓12の裏面側にはその開口縁部に臨んで複数のランス
12aがミラーボディ11と一体に形成されており、こ
のミラーボディ11の裏面側からミラー14が嵌合さ
れ、ミラー14の周縁部が前記ランス12aによって係
合支持される。また、小さい矩形窓13には照明部15
が固定支持される。この実施例では、照明部15は浅皿
状の矩形をした照明ボックス16と、この照明ボックス
16に嵌合取着されるレンズ17とを有しており、照明
ボックス16はネジ等によりミラーボディ11に固定さ
れ、インライン型の照明ランプ18を支持し、レンズ1
7はこの照明ボックス16の開口部にランス17aによ
り係合される。
【0014】また、前記ミラーボディ11の表面部、即
ち前記ミラー14と照明部15とを覆うように、ミラー
ボディ11と略同一寸法に形成された板状のカバー21
が設けられており、前記ミラーボディ11の上端縁の両
側部において回動可能に支持される。ここでは、カバー
21はABS樹脂、PC樹脂、PP樹脂等の成形により
形成される。図3(a)はそのカバーの要部の部分分解
斜視図であり、カバー21の上縁両端部にはそれぞれ円
板に近い形状をした軸支部22が一体に形成され、この
軸支部22にはシャフトが挿通可能とされる軸穴23が
開口される。また、この軸支部22は、その外周面の一
部が径方向に突出されるカム部24として構成されてい
る。
【0015】一方、前記ミラーボディ11の上端両側部
には、それぞれ前記カバー21の軸支部22を軸方向の
内側と外側の両側から挟むように位置される各一対の軸
受部31,32が一体に形成されており、これらの軸受
部31,32に後述するシャフト41を支持する軸穴3
3,34がそれぞれ開口される。この場合、軸穴34は
盲穴とされ、後述するようにシャフト41の先端部が露
呈されることによる外観上の見栄え低下を防止してい
る。また、これら軸受部31,32の間には、“レ”字
状に近い形状に曲げ形成された板バネ35が配設され、
図3(c)のように、その長辺部35aはミラーボディ
11に設けた溝19内に嵌入されてミラーボディ11に
固定支持され、短辺部35bはその板厚方向に弾性力を
有する状態で前記各軸受部31,32間に臨ませられて
いる。
【0016】前記シャフト41は金属材或いは樹脂材、
好ましくはポリアセタールを加工して形成しており、前
記軸支部22と一対の軸受部31,32にそれぞれ設け
た軸穴23,33,34の内径と略同じ径寸法をした丸
棒状に形成され、その基端部には増径されてその周面に
軸方向のローレット45が形成された増径部42が形成
され、かつその中間部43の周面にはシボ加工により細
かな凹凸が形成された摩擦面部44が形成されている。
【0017】そして、図3(b),(c)にその組立状
態の正面及び側面の各断面図を示すように、カバー21
の軸支部22をミラーボディ11の一対の軸受部31,
32間に位置させた上で、シャフト41を先端部側から
外側の軸受部31−軸支部22−内側の軸受部32の順
に各軸穴33,23,34に挿通させる。そして、最後
にシャフト41の増径部42を外側の軸受部31の軸穴
33内に圧入させることにより、この増径部42はロー
レットが外側の軸受部31の内面に食い込まれることで
嵌合され、ミラーボディ11に一体化される。また、こ
の圧入の際シャフト41の摩擦面部44はカバー21の
軸支部22の軸穴23内に挿通される。これにより、カ
バー21の軸支部22はシャフト41によってミラーボ
ディ11に対して回動可能に支持されることになる。ま
た、このとき、軸支部22のカム部24は板バネ35の
短辺部35bに弾接された状態となる。
【0018】なお、前記照明部15には図示を省略する
がスイッチ機構が設けられており、カバー21を所定位
置まで開いたときにそのスイッチ機構が動作されて照明
部15が点灯されるように構成されているが、ここでは
その説明は省略する。
【0019】この構成によれば、乗員がカバー21を手
操作することで、カバー21を軸支部22及びシャフト
41を回動中心として回動させることができ、即ちミラ
ーボディ11に対してカバー21の開閉動作を行うこと
が可能となる。このとき、シャフト41は増径部42に
おいてミラーボディ11に一体的に支持されているた
め、カバー21は軸支部22がシャフト41に対して回
動されてその開閉操作が行われる。そして、このカバー
21の開閉操作においては、軸支部22のカム部24が
板バネ35に当接される際の弾接力によってカバー21
には閉方向の力が付与されており、特にカバー21を閉
じた状態では板バネ35のバネ力によって全閉状態が保
持されることになる。
【0020】一方、カバー21を開く方向に回動させた
ときには、カバー21の所定の回動位置において軸支部
22のカム部24が板バネ35を乗り越えるため、その
乗り越えた時点でカバー21に対して逆方向に弾性力が
作用することになり、その結果として乗員がカバー21
から手を離してもカバー21を開放状態に保持すること
が可能となる。
【0021】したがって、板バネ35のバネ力を高めて
おけば、板バネ35によるカバー21の開閉状態の保持
力を高め、カバー21が全閉状態の際にカバー21の先
端部をミラーボディ11に対して弾接させる力を強くで
き、カバー全閉状態での節度を高めてバニティミラーの
品質感を高めることが可能となる。また、カバー21の
全開状態を保持することも可能となる。その一方で、カ
バー21の軸支部22はシャフト41の中間部43に設
けた摩擦面部44において軸穴23の内面が接触された
状態で軸支持されているため、この軸穴23の内面と摩
擦面部44との間の摩擦抵抗が増大されており、カバー
21の開閉動作に伴って軸支部22がシャフト41の周
面に沿って回動されると、板バネ35のバネ力を大きく
しているのにも関わらずカバー21が閉方向に回動され
る際の速度が低下される。
【0022】これにより、カバー21が全閉状態になる
際に、カバー21がミラーボディ11に高速度で衝突さ
れることが回避でき、その際の衝突音の発生や衝撃を防
止し、バニティミラーにおける高級感を得ることができ
る。特に、シャフト41にポリアセタールを用いたとき
には、カバー21を構成するABS樹脂、PC樹脂、P
P樹脂に対して滑り性を高めかつ一方では耐摩耗性を高
めることができるため、カバーの繰り返し開閉に対して
も長い期間での信頼性を確保することができる。
【0023】ここで、前記実施例では、シャフト41の
摩擦面部44としてシボ加工を施しているが、シャフト
41を前記した樹脂で形成するとともに、その外径寸法
を適宜に設定してカバー21の軸支部22の軸穴23の
内面との間に摩擦力を発生させることができるものであ
れば、摩擦面部44にこの種の加工を施すことなく円滑
な円周面として形成してもよい。このようにすれば、摩
擦面部44を形成するための加工工程が不要となるた
め、シャフトは単に樹脂成形するだけでよく、シャフト
を容易に製造することが可能となる。
【0024】次に、前記したシャフトの変形例を示す。
図4(a)はシャフト41Aの基端部に設けた増径部4
2Aの周面に軸方向の複数本の凹溝46を形成したもの
である。また、シャフト41Aの中間部43Aの周面に
はシボによる凹凸を形成して摩擦面部44Aを構成して
いる。そして、図4(b)のように、このシャフト41
Aを軸受部31,32及び軸支部22に挿通させた上
で、外側の軸受部31においては前記凹溝46を通して
接着剤Xを注入することにより、増径部42Aを外側の
軸受部31の軸穴内に接着固定することが可能となる。
シャフト41Aの中間部43Aに設けた摩擦面部44A
によってカバー21を閉じる際の速度が低減されること
は前記実施例と同じである。また、この実施例では軸受
部32の軸穴34は貫通穴として形成しており、軸穴3
4を盲穴に形成する場合よりも加工が容易になる。
【0025】図5(a)はシャフト41Bの基端部に形
成する増径部42Bを軸径よりも大きな対角寸法の多角
形、ここでは六角形に形成し、かつシャフト41Bの中
間部43Bの周面に軸方向の線状の凸部48を形成して
摩擦面部44Bを構成したものである。このシャフト4
1Bでは、図5(b)のように、シャフト41Bの増径
部42Bをミラーボディ11の外側の軸受部31の軸穴
33に嵌合させ、増径部42Bにおける多角形の異形状
を利用することでシャフト41Bをミラーボディ11に
対して一体化させることができる。また、このシャフト
41Bに回動可能に軸支されるカバー21の軸支部22
は軸穴23の内面が線状凸部48からなる摩擦面部44
Bに接触されることでその回動に際しての摩擦係数が増
大される。したがって、前記した実施例と同様にカバー
21の軸支部22とシャフト41Bの摩擦面部44Bと
の摩擦力によってカバーを低速度で閉じさせることが可
能となり、バニティミラーに高級感を持たせることがで
きる。また、この実施例では盲穴状の軸穴34の底面を
円錐面として形成し、かつシャフト41Bの先端部に面
取り部47を設けており、この面取り部47と円錐面と
の当接により、軸穴34に対するシャフト41Bの軸心
合わせを容易に行うことができる。
【0026】図6(a)はシャフト41Cの基端部に設
けた増径部42Cの周面にローレット49を形成し、か
つその円周一部を半径方向に突出形成してキー50を形
成する。また、シャフト41Cの中間部43Cの周面に
螺旋状をした線状の凸部51を形成して摩擦面部44C
を構成する。したがって、図6(b)のように、ミラー
ボディの外側の軸受部31の軸穴32にキー溝36を形
成しておき、シャフト41Cの増径部42Cのキー50
をキー溝36に嵌合させながら増径部42Cを軸穴33
に圧入することで、シャフト41Cをミラーボディ11
に固定支持することができる。また、このシャフト41
Cはカバー21の軸支部22の軸穴23に挿通され、摩
擦面部44Cにおける摩擦係数の増大により、カバー2
1の回動に摩擦力を生じさせ、カバー21を低速度で閉
じさせることが可能となる。
【0027】図7(a)はシャフト41Dの基端部に設
けた増径部42Dの周面にネジ条51を形成する。ま
た、シャフト41Dの中間部43Dの周面には前記した
各実施例のようなシボ、線状凸部等を形成して摩擦係数
を大きくした摩擦面部44Dを構成する。更に、シャフ
トの先端部を中間部の径よりも小径に形成した小径部5
2を設けている。したがって、図7(b)のように、ミ
ラーボディの外側の軸受部31の軸穴33の内面にネジ
条37を形成しておけば、軸穴33に挿通させたシャフ
ト41Dの増径部42Dをネジ条51により締結してシ
ャフト41Dをミラーボディ11に固定支持させること
ができる。また、このとき、シャフト41Dの先端部に
小径部52を設けているため、ミラーボディ11の内側
の軸受部32の軸穴34をこの小径部52に対応して小
径に形成でき、これにより内側の軸受部32の外径寸法
を低減することができる。このように内側の軸受部32
の外径寸法を低減することで、軸受部32が占有するス
ペースが低減でき、前記した板バネ35の配設を容易に
し、かつバニティミラーの小型化を図ることが可能とな
る。
【0028】図8(a)は図7の実施例の変形例を示す
図である。図7の実施例では小径部52を設けているた
めにこの部分の強度が若干低下されることは否めない。
そこで、ここではシャフト41Dの先端部を円錐型のテ
ーパ部52aとして形成している。また、これに対応さ
せて図8(b)のように、ミラーボディの内側の軸受部
32の軸穴34を浅い円錐型の凹部として構成してい
る。これにより、シャフト41Dを軸受部31,32に
支持させたときには、テーパ部52aが円錐型凹部の軸
穴34に当接されることになり、この部分での軸支持が
可能となる。
【0029】この構成では、軸受部32では軸穴34が
貫通されておらずしかも浅く形成されているため、図7
の構成の場合と同様に軸受部32の外径寸法を低減でき
る一方で、シャフト41Dの先端部を小径に形成してい
ない分、その強度を高めることが可能となる。
【0030】図9(a)はシャフト41Eの基端部に設
けた増径部42Eの周面にローレット53を形成する一
方、先端部には中間部43Eよりも小径の小径部54を
設け、この周面にローレット55を形成する。また、シ
ャフト41Eの中間部43Eの周面には前記したような
シボや線状凸部等により摩擦係数を大きくした摩擦面部
44Eを構成する。この場合、小径部54のローレット
55の外径は中間部43Eの径よりも小さくする。一
方、ミラーボディ11では内側の軸受部32の軸穴34
を外側の軸受部31の軸穴33よりも小径に形成してお
く。
【0031】したがって、図9(b)のように、シャフ
ト41Eを外側の軸受部31側から軸穴33に強く挿入
すれば、シャフト41Eの増径部42Eは外側の軸受部
31の軸穴33に圧入され、またシャフト先端の小径部
54は内側の軸受部32の軸穴34に圧入されるため、
シャフト41Eはその両端においてそれぞれ外側、内側
の各軸受部31,32において強固に支持されることに
なる。また、これにより、シャフト41Eを支持する際
の力を両軸受部31,32において等分でき、各軸受部
でのシャフト支持力を軽減し、軸受部31,32の肉厚
を低減させる等、その小型化が可能となる。なお、小径
部54のローレット55の外径をシャフト41Eの中間
部43Eの径よりも小さくしていることで、シャフト4
1Eを軸受部31の軸穴33及び軸支部22の軸穴23
を挿通させる際に、小径部54のローレット55が軸支
部22の軸穴23の内面に傷を付けることがない。
【0032】図10(a)はシャフトを分割構成とした
例であり、周面にローレット63が形成された金属製の
細いピンシャフト61と、このピンシャフト61の外側
に嵌合される樹脂製のカラー62とで構成される。カラ
ー62はその内径がピンシャフト61の径よりも若干小
径に形成され、またその外周面はシボや線状凸部等によ
り摩擦面部64として形成される。そして、図10
(b)のように、このカラー62をカバー21の軸支部
22の軸穴23に挿入させておき、このカラー62を通
してミラーボディ11の一対の軸受部31,32の各軸
穴33,34内にピンシャフト61を挿通させる。この
ため、ピンシャフト61に設けたローレット63によ
り、ピンシャフト61はその両端部において各軸受部3
1,32の軸穴33,34に圧入され、ミラーボディ1
1に固定状態とされる。
【0033】また、これと同時にピンシャフト61はカ
ラー62の内径内にも圧入されてカラー62と固定関係
の状態とされるため、カラー62はピンシャフト61を
介してミラーボディに固定状態に支持されることにな
る。したがって、カバー21の軸支部22はカラー62
外周面の摩擦面部64によってその摩擦係数が大きくさ
れるため、前記した板バネ35のばね力が作用した際で
も低速度での回動が可能とされることになる。また、こ
の例では小径のピンシャフト61を軸受部31,32に
おいて支持しているため、各軸受部31,32を小型化
でき、占有スペースを低減する上で有利となる。
【0034】なお、前記した各実施例では、シャフトを
ミラーボディに固定支持し、このシャフトに対してカバ
ーを回動可能に構成した例を示しているが、シャフトを
カバーに固定支持し、このシャフトをミラーボディに対
して回動させるようにし、かつシャフトにはミラーボデ
ィとの摺接面に摩擦面部を構成してカバーの回動速度を
低下させるようにしてもよい。
【0035】また、前記実施例では照明部を有するバニ
ティミラーに本発明を適用した例を示しているが、照明
部を備えていないバニティミラーについても本発明を同
様に適用することができる。また、前記実施例ではカバ
ーの表面は成形樹脂がそのまま露呈されている例である
が、カバーの表面をクロス等で被覆したカバーを備える
ものにおいても同様である。
【0036】更に、本発明においては、シャフトをミラ
ーボディに形成するための増径部の構成としてシャフト
をミラーボディに対して回転方向に一体化させることが
可能な構成であれば、前記各実施例に示したもの以外の
構成を採用してもよい。また、シャフトの中間部に設け
た摩擦面部の構成も、カバーの軸支部との間の摩擦係数
を増大する構成であれば、前記実施例以外の構成を採用
することができる。この場合、カバーの軸支部の幅寸法
や、シャフト径及び軸支部の軸穴径を適宜に設計するこ
とで、摩擦面部との間の摩擦係数を任意の値に設定する
ことが可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ミラーボ
ディに対して回動可能に軸支されるカバーは、ミラーボ
ディまたはカバーに固定支持したシャフトにより軸支さ
れ、かつシャフトにはカバーまたはミラーボディの軸穴
と摺接する面の摩擦係数を大きくした摩擦面部を備えて
いるので、この摩擦面部によりカバーまたはミラーボデ
ィとシャフトとの間の摩擦係数が増大されるため、その
摩擦力によって特にバネ手段により回動されるカバーの
閉じ方向の速度を低減することができる。これにより、
カバーを閉じた際の安定性を高めて高品質化を図るべく
バネ手段のバネ力を高めた場合でも、カバーが閉じる際
の速度を低減し、閉じたときの衝突音や衝撃の発生を抑
制し、バニティミラーの高級感を出すことができる効果
がある。
【0038】また、シャフトを樹脂で形成し、カバー或
いはミラーボディとの間に摩擦力を生じさせることがで
きるものであれば、摩擦面部は単に円滑な円周面として
形成でき、摩擦面部を形成するための加工工程が不要に
なるため、シャフトを容易に製造することも可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバニティミラーをサンバイザに配設し
た実施例の要部の部分分解斜視図である。
【図2】図1の組み立て状態の縦断面図である。
【図3】カバーをミラーボディに軸支するための構造の
要部の部分分解斜視図、その組立て状態の正面断面図、
及び側面断面図である。
【図4】本発明の第2実施例のシャフトの斜視図とその
組立て状態の断面図である。
【図5】本発明の第3実施例のシャフトの斜視図とその
組立て状態の断面図である。
【図6】本発明の第4実施例のシャフトの斜視図とその
組立て状態の断面図である。
【図7】本発明の第5実施例のシャフトの斜視図とその
組立て状態の断面図である。
【図8】第5実施例の変形例のシャフトの斜視図とその
組立て状態の断面図である。
【図9】本発明の第6実施例のシャフトの斜視図とその
組立て状態の断面図である。
【図10】本発明の第7実施例のシャフトの斜視図とそ
の組立て状態の断面図である。
【図11】本発明の対象となるバニティミラーの一例の
外観斜視図である。
【図12】従来のカバーとミラーボディとの軸支構造を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 バニティミラー 2 サンバイザ 11 ミラーボディ 14 ミラー 15 照明部 21 カバー 22 軸支部 31,32 軸受部 41,41A〜41E シャフト 42,42A〜42E 増径部 44,44A〜44E 摩擦面部 61 ピンシャフト 62 カラー 64 摩擦面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47G 1/16 B60J 3/02 B60N 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミラーを配設したミラーボディと、前記
    ミラーボディに回動可能に軸支されて前記ミラーに対し
    て開閉操作されるカバーとを備え、バネ手段によって前
    記カバーを少なくとも閉じ方向に付勢したバニティミラ
    ーにおいて、前記ミラーボディとカバーの一方の部材に
    はシャフトが固定支持され、他方の部材はこのシャフト
    に軸支されるように構成し、かつこのシャフトには前記
    他方の部材と摺接する面の摩擦係数を大きくした摩擦面
    部を備えることを特徴とするバニティミラー。
  2. 【請求項2】 シャフトの摩擦面部はミラーボディ又は
    カバーの他方の部材との接触面が円滑な円周面として形
    成され、かつその素材には前記他方の部材との接触摩擦
    係数が大きい樹脂で形成されてなる請求項1のバニティ
    ミラー。
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