JPH09267852A - コンソールボックスのリッド枢支構造 - Google Patents

コンソールボックスのリッド枢支構造

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JPH09267852A
JPH09267852A JP7587396A JP7587396A JPH09267852A JP H09267852 A JPH09267852 A JP H09267852A JP 7587396 A JP7587396 A JP 7587396A JP 7587396 A JP7587396 A JP 7587396A JP H09267852 A JPH09267852 A JP H09267852A
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lid
hole
pivot
pair
console box
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JP7587396A
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English (en)
Inventor
Minoru Shibata
実 柴田
Yoshio Sano
良男 佐野
Akiyoshi Nagano
昭義 永野
Hiroki Tsuge
浩樹 柘植
Katsuhiro Katagiri
勝広 片桐
Masanobu Muto
雅信 武藤
Nobuo Watanabe
信夫 渡辺
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05DHINGES OR SUSPENSION DEVICES FOR DOORS, WINDOWS OR WINGS
    • E05D11/00Additional features or accessories of hinges
    • E05D11/08Friction devices between relatively-movable hinge parts
    • E05D11/081Friction devices between relatively-movable hinge parts with both radial and axial friction, e.g. conical friction surfaces
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05YINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES E05D AND E05F, RELATING TO CONSTRUCTION ELEMENTS, ELECTRIC CONTROL, POWER SUPPLY, POWER SIGNAL OR TRANSMISSION, USER INTERFACES, MOUNTING OR COUPLING, DETAILS, ACCESSORIES, AUXILIARY OPERATIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, APPLICATION THEREOF
    • E05Y2900/00Application of doors, windows, wings or fittings thereof
    • E05Y2900/50Application of doors, windows, wings or fittings thereof for vehicles
    • E05Y2900/53Type of wing
    • E05Y2900/538Interior lids

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)
  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観上の見栄えを良くすると共に、リッドを
任意の角度位置に保持できるようにする。 【解決手段】 ボックス本体の後端部に対向して立設さ
れ、有底穴として形成された軸受孔21を有する一対の
ブラケット4と、リッド3の後端部に形成された嵌合孔
22を有するリッド枢支基部5と、嵌合孔22と軸受孔
21との間に渡って嵌装された一対の枢支短軸20a
と、その内孔23に挿入され枢支短軸20aと摩擦係合
する摩擦軸24aと、付勢手段29とを備える。枢支短
軸20aはリッド枢支基部5に、摩擦軸24aはブラケ
ット4にそれぞれ回転方向に対して係止され、リッド3
の回転には摩擦力が働くため、リッドを任意の角度位置
に保持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のコンソール
ボックスのリッドを略180度の角度範囲において回転
することができるように枢支するコンソールボックスの
リッド枢支構造に関するものであり、特に、外観性が良
く、また、リッドを任意の角度位置に保持することがで
きるコンソールボックスのリッド枢支構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動車のフロアコンソールには、運転席
と助手席との間に沿って、一般に、小物入れとしてのコ
ンソールボックスが一体に付設され、種々のドライブ用
小物類、或いはカセットテープ等を収納できるようにさ
れている。そして、このコンソールボックスの上方開口
を開閉自在に覆うリッド(蓋体)は、所謂、スライド
式、或いはシェード式に形成される場合もあるが、アー
ムレストを兼ねたリッドとして形成し、後端をボックス
本体にヒンジ(蝶番)により結合することが一般的であ
る。
【0003】しかしながら、特に最近では車両の高級
化、多様化にともなって、そのようなリッドを備えたコ
ンソールボックスの構造についてもより一層の高級化、
多機能化等が図られ、種々の形態のものが開発され、検
討されている。そして、その一つは、所謂、「180度
回転式(反転式)リッド」であり、アームレストとして
も利用されるリッドを後部座席側に180度回転できる
ようにして、その裏側を缶飲料等のカップホルダとして
利用できるようにしたものである。ただし、このような
リッドの場合、ヒンジを使用した枢着構造では180度
回転させることは困難であるため、リッドは軸部材を使
用した枢支構造によってボックス本体に枢支される。
【0004】図12は従来のこのコンソールボックスの
リッド枢支構造を示す斜視分解図である。
【0005】図12のように、コンソールボックス1は
小物類等の収納部を形成するコンソールボックス本体2
と、これの上方開口を覆うリッド3とを備え、そして、
このリッド3は、ボックス本体2の後端、つまり、後部
座席側の端部に一体に形成された一対のブラケット4の
間で、ピン状の軸sによって取付けられ、枢支されてい
る。
【0006】即ち、リッド3の端部には、一対のブラケ
ット4の間に挿入される幅のリッド枢支基部5が形成さ
れ、この枢支基部5にピン軸sを挿通する貫通孔が設け
らると共に、一方のブラケット4にはピン軸sの先端の
ネジと螺合するネジ孔が、また、他方のブラケット4に
はピン軸sを通す開口がそれぞれ設けられる。そして、
リッド3の枢支基部5を一対のブラケット4間に位置
し、貫通孔とブラケット4のネジ孔及び開口を直線状に
合せた状態で、ピン軸sを差込み、螺入してリッド3を
一対のブラケット4の間に枢支する。なお、ピン軸sが
取付けられたブラケット4の開口を塞ぎ、その見栄え外
観を良くするために、盲キャップcが取付けられる。
【0007】この枢支構造によって、リッド3は、その
ショルダ部6がブラケット4の前方側の側面に当接して
回転が阻止される水平位置と、そのショルダ部6がブラ
ケット4の後方側の側面に当接して回転が阻止される略
180度回転した水平な反転位置とに保持されることが
できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、コンソー
ルボックス構造としては、ボックス本体の後端部に一対
のブラケットを形成し、これにリッドを枢支した「18
0度回転式(反転式)」がある。そしてこれによれば、
通常においては、リッドをボックス本体の上方に水平に
位置させ、それに収納された小物類を覆い、また、アー
ムレストとして使用することができる。その一方、18
0度反転させることによって、その裏面を表側に出すこ
とができ、したがって、カップホルダ等を設けることに
よって、その裏面の利用を図ることができる。
【0009】また、このようなリッド枢支構造によれ
ば、ヒンジ結合の場合のように取付部が外観上現れるこ
とはないため、反転した場合であってもその枢支部の見
栄えが良い効果もある。
【0010】しかしながら、この見栄えの点ではブラケ
ットを含むコンソールボックスの側方の外観性も重要で
あるが、そのブラケットの部分には上記のように盲キャ
ップが取付けられることから、表面の色彩と高低の不連
続性のためにその見栄えがなお不十分であった。
【0011】また、このような180度回転するリッド
構造において、リッドを開けて小物類をボックス本体か
ら出し入れする際には、そのリッドを180度回転させ
ることは必要がなく、むしろ面倒である。つまり、リッ
ドは任意の角度位置で保持され得ることが望ましい。
【0012】そこで、本発明は、外観上の見栄えが良
く、また、リッドを任意の角度位置に保持することがで
きるコンソールボックスのリッド枢支構造の提供を課題
とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかるコンソ
ールボックスのリッド枢支構造は、コンソールボックス
本体と、そのコンソールボックス本体の後端部に回転自
在に枢支され、そのコンソールボックス本体の上方開口
を覆うリッドとを備えるコンソールボックスにおいて、
コンソールボックス本体の後端部に対向して立設され、
有底穴として形成された軸受孔を対向する側にそれぞれ
有する一対のブラケットと、その一対のブラケット間に
配置自在にリッドの後端部に形成され、一対の軸受孔と
一致する軸線を有する嵌合孔を備えるリッド枢支基部
と、そのリッド枢支基部の嵌合孔と各ブラケットの軸受
孔との間に渡ってそれぞれ嵌装されると共に、それらの
嵌合孔と軸受孔とのいずれか一方と回転方向に対して係
止され、かつ、軸線に沿った内孔を有する一対の枢支短
軸と、その枢支短軸の内孔に挿入され、枢支短軸と摩擦
係合すると共に、嵌合孔と軸受孔とのいずれか他方と回
転方向に対して係止される摩擦軸と、一対の枢支短軸と
摩擦軸を各ブラケット側に付勢する付勢手段とを具備
し、それらの一対の枢支短軸と摩擦軸は、リッド枢支基
部の嵌合孔内にそれらの先端部まで前記付勢手段に抗し
て没入させることが自在であることを特徴とするもので
ある。
【0014】したがって、このコンソールボックスのリ
ッド枢支構造によれば、ブラケットの軸受孔は有底穴と
して形成されているので、ブラケットを含むコンソール
ボックスの側面の外観上の見栄えを良くすることができ
る。その一方、枢支軸を一対の枢支短軸として形成し、
リッド枢支基部の嵌合孔内に没入させることができるよ
うにしたので、ブラケットの軸受孔が有底穴として形成
されているにもかかわらず、その一対の枢支短軸をリッ
ド枢支基部の嵌合孔内に没入させた状態で組付けを行
い、リッドを一対のブラケットに枢支させることができ
る。また、枢支短軸の内孔にこれと摩擦係合する摩擦軸
を組付けると共に、これらの枢支短軸と摩擦軸とをリッ
ド枢支基部の嵌合孔とブラケットの軸受孔とに、それぞ
れ回転方向に対して係止されるようにしたので、その摩
擦係合によるトルクによってリッドの回転に対しては制
動力が働く。そのため、リッドを任意の角度位置に保持
することができる。
【0015】また、請求項2にかかるコンソールボック
スのリッド枢支構造は、コンソールボックス本体と、そ
のコンソールボックス本体の後端部に回転自在に枢支さ
れ、コンソールボックス本体の上方開口を覆うリッドと
を備えるコンソールボックスにおいて、そのコンソール
ボックス本体の後端部に対向して立設され、有底穴とし
て形成された軸受孔を対向する側にそれぞれ有する一対
のブラケットと、その一対のブラケット間に配置自在に
リッドの後端部に形成され、一対の軸受孔と一致する軸
線を有する嵌合孔を備えるリッド枢支基部と、各ブラケ
ットの軸受孔とリッド枢支基部の嵌合孔との間に渡って
それぞれ嵌装されると共に、嵌合孔と回転方向に対して
係止され、かつ、嵌合孔内にその先端部まで没入自在に
形成された一対の枢支短軸と、一対の枢支短軸を各ブラ
ケット側に付勢する付勢手段と、各ブラケットにそれぞ
れ設けられ、付勢手段によって付勢されて各ブラケット
の軸受孔に嵌装された枢支短軸の外周面に押付けられる
可動軸受部材とを具備するものである。
【0016】したがって、このコンソールボックスのリ
ッド枢支構造によれば、請求項1の場合と同様に、ブラ
ケットの軸受孔は有底穴として形成されているので、ブ
ラケットを含むコンソールボックスの側面の外観上の見
栄えを良くすることができる。その一方、枢支軸を一対
の枢支短軸として形成し、リッド枢支基部の嵌合孔内に
没入させることができるようにしたので、ブラケットの
軸受孔が有底穴として形成されているにもかかわらず、
その一対の枢支短軸をリッド枢支基部の嵌合孔内に没入
させた状態で組付けを行い、リッドを一対のブラケット
に枢支させることができる。また、ブラケットに可動軸
受部材を設け、付勢手段によって付勢して枢支短軸に押
付けることにより、その摩擦係合によって枢支短軸を制
動すると共に、その枢支短軸をリッド枢支基部の嵌合孔
と回転方向に対して係止されるようにして、制動トルク
がリッドに働くようにしたので、リッドを任意の角度位
置に保持することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
る。
【0018】なお、本発明のコンソールボックスのリッ
ド枢支構造の実施形態を説明する前に、そのコンソール
ボックス全体の一実施形態について説明する。
【0019】図9は本発明の一実施形態のコンソールボ
ックスの全体を示す斜視図である。また、図10は図9
のX−X切断線に沿ったリッドの断面図、図11はその
リッドを裏側から見て示すリッドの分解斜視図である。
なお、これらの図において、先に説明した図12の従来
例と同一または相当する構成部分には、同一の符号を使
用している。
【0020】図9のように、本発明の一実施形態のコン
ソールボックス1は、小物類等を収納自在なコンソール
ボックス本体2(以下では、単に「ボックス本体」とも
いう)と、このボックス本体2の上面を覆うリッド3と
を備え、シフトレバーを覆うセンタコンソールの一部と
して形成され、運転席と助手席との間に沿って設けられ
ている。
【0021】そして、このコンソールボックス1は、所
謂、「180度回転式」として形成され、そのリッド3
の後端部がボックス本体2の後端に枢支されて取付けら
れている。即ち、ボックス本体2の後端には、これと一
体に、リッド3を枢支するための一対のブラケット4が
対向して立設されていると共に、リッド3の後端部はア
ーム状の枢支基部5として形成され、一対のブラケット
4の間で、後述する枢支構造によって回転自在に取付け
られている。そのため、このリッド3は、破線の矢印の
ように、そのショルダ部6がブラケット4の側面に当接
して回転が阻止される図の位置と、180度回転して反
転し、後部座席側に倒れた同様な水平位置との間で回転
することができ、また、後述するリッド枢支構造によれ
ば、リッドはその間の任意の位置で保持されることがで
きる。
【0022】ここで、図10及び図11においてより詳
細に示されるように、リッド3はスライド自在に二重に
組付けられたインナリッド3aとアウタリッド3bとか
らなっている。そして、リッド3の本体を形成し、上記
のリッド枢支基部5を備えるインナリッド3aは、裏側
がケース状に形成され、これに折り畳み式のカップ保持
具8を備えるカップホルダ7が着脱自在に装着されてい
る。また、アウタリッド3bはインナリッド3aを覆う
カバー状に形成され、インンナリッド3aの側壁の外側
に形成された案内溝9によって案内されるスライドレー
ル10を内側の壁面の両側に備え、これらの係合によっ
てアウタリッド3bはインナリッド3aに対してスライ
ド自在に案内される。そのため、このリッド3はその全
体長さを変えることができるようになっている。なお、
そのスライド範囲は、カップホルダ7に一体に設けられ
た突起11が、インナリッド3aの開口12を通して、
アウタリッド3bの内側に形成された溝13と係合する
一定の範囲に制限されている。更に、アウタリッド3b
の表面には、肘掛けとして適した織物等の表皮材14が
貼付されている。
【0023】このようにリッド3は形成され、また18
0度回転自在に取付けられているので、ボックス本体2
の上方開口を覆う図9の通常の状態では、アウタリッド
3bを適宜スライドさせてカバー範囲を変えることがで
き、また、肘掛けとして利用することができる。また、
これを180度回転させ、後部側に倒すことによって、
後部座席の同乗者は、そのカップホルダ7を使用して缶
飲料等を保持することができる。
【0024】〔第一実施形態〕図1は本発明の第一実施
形態のコンソールボックスのリッド枢支構造を示す断面
図である。また、図2は図1のA−A切断線に沿った断
面図である。
【0025】図1のように、リッド3の後端部は、対向
する一対のブラケット4の間に丁度収まる幅を有するリ
ッド枢支基部5として形成されている。即ち、ブラケッ
ト4とリッド枢支基部5との間の間隙は最少とされてお
り、それによって、リッド3のガタツキを防止し、ま
た、枢支部の良好な外観が得られるようにされている。
そして、本実施形態においては、ブラケット4の外側の
外観上の見栄えを確保するために、このリッド枢支基部
5は、図12の従来のような1本のピン軸sではなく、
一対の短い軸部材である枢支短軸20aによって、ブラ
ケット4に枢支されている。
【0026】詳細には、一対のブラケット4には、枢支
短軸20aを回転自在に支持する軸受孔21が有底穴と
して対向する側に形成され、また、リッド枢支基部5に
は、ここではその全体に、その枢支短軸20aを同様に
軸受する嵌合孔22が形成されている。そして、これら
の一対の軸受孔21と嵌合孔22とは、取付状態におい
て、それらの軸線(中心線)が一致するようになってい
る。そして、枢支短軸20aは、各ブラケット4とリッ
ド枢支基部5との間に渡って、つまり、これらの間に跨
って嵌装され、それによってリッド3にかかる荷重を枢
支短軸20aを介して一対のブラケット4により支持す
ることができるようになっている。なお、このような構
造に形成されているのは、後述するように、一対の枢支
短軸20aを嵌合孔22内に没入した状態でリッド3の
組付が行われるためである。
【0027】また、本実施形態においては、リッド3を
任意の傾斜角度で保持できるように、枢支短軸20aに
その軸線に一致する内孔23を形成すると共に、この内
孔23に摩擦軸24aが挿入され、枢支短軸20aと摩
擦係合するようにされている。具体的には、枢支短軸2
0aの内孔23と摩擦軸24aは、ブラケット4側に先
細りとなるテーパ状(円錐状)に形成され、この場合、
固定された枢支短軸20aに対して摩擦軸24aを大径
側から押圧することによって摩擦力が発生する。そし
て、枢支短軸20aにはその外周面に係合突起25が形
成され、リッド枢支基部5の嵌合孔22に軸方向に形成
された係合溝26に係合して、回転方向に対しては互い
に係止されるようになっている。つまり、リッド3は、
回転方向に対しては枢支短軸20aと一体である。ま
た、摩擦軸24aのブラケット4側の先端には異形の
(非円形の)係合突部27、例えば、ここではドライバ
の先端のようなマイナスの形状の係合突部27が形成さ
れ、ブラケット4の軸受部21の壁面に形成された係合
突部27と相補する形状の係合溝部28と係合し回転方
向に対して係止されている。つまり、摩擦軸24aは、
ブラケット4の係合溝部28と係合することによって動
かないようにされている。
【0028】そして、一対のこれらの枢支短軸20aと
摩擦軸24aとは、嵌合孔22内でこれらの間に配設さ
れたコイルバネからなる付勢手段29によって、ブラケ
ット4に付勢されている。即ち、圧縮バネであるコイル
バネ29は、一対の摩擦軸24a間に設けられ、摩擦軸
24aに加えられた押圧力は、摩擦軸24aと枢支短軸
20aの内孔23がブラケット4側に先細り状であるこ
とにより、枢支短軸20aに伝えられ、そのため、この
枢支短軸20aがブラケット4の軸受孔21の壁面に圧
接している。したがって、付勢手段29は、枢支短軸2
0aをブラケット4側に付勢して、枢支短軸20aが軸
受孔21と嵌合孔22との間に渡って常に位置するよう
にする働きと、テーパ状に形成された枢支短軸20aと
摩擦軸24aとの間に摩擦力を発生させる働きとを有し
ている。
【0029】このように、本実施形態のコンソールボッ
クスのリッド枢支構造は、有底穴として形成された軸受
孔21を対向する側にそれぞれ有する一対のブラケット
4と、その一対のブラケット4間に配置可能にリッド3
の後端部に形成され、一対の軸受孔21と一致する軸線
を有する嵌合孔22を備えるリッド枢支基部5と、その
リッド枢支基部5の嵌合孔22と各ブラケット4の軸受
孔21との間に渡ってそれぞれ嵌装されると共に、嵌合
孔22の係止溝26と係合突起25によって係合するこ
とにより、その嵌合孔22と回転方向に対して係止さ
れ、かつ、軸線に沿ったテーパ状の内孔23を有する一
対の枢支短軸20aと、その枢支短軸20aの内孔23
に挿入され、枢支短軸20aと摩擦係合すると共に、係
合突部27が係合溝部28と回転方向に対して係合する
ことにより、ブラケット4の軸受孔21と回転方向に対
して係止されるテーパ状の摩擦軸24aと、一対の枢支
短軸20aと摩擦軸24aを各ブラケット4側に付勢す
る付勢手段29とを具備するものである。
【0030】したがって、本実施形態のリッド枢支構造
において、その組付けは次のように行う。まず、リッド
3の嵌合孔22の内に、一対の枢支短軸20aと摩擦軸
24a、及び付勢手段(コイルバネ)29を所定の配列
で組込む。そして、枢支短軸20aと摩擦軸24aと
を、付勢手段29に抗して嵌合孔22内に押入れる。こ
のとき、それらが先端部まで嵌合孔22内に没入するこ
とが必要である(厳密には、ブラケット4の表面に対応
する位置)。次いで、この状態でリッド枢支基部5をブ
ラケット4の間に挿入し、枢支短軸20aと軸受孔21
との位置合せを行う。これによって、付勢手段29によ
る付勢により、枢支短軸20aは摩擦軸24aと共に軸
受孔21に嵌装され、リッド枢支基部5がブラケット4
に枢支される。なお、リッド3の組付けはこのようにな
されるので、リッド枢支基部5の嵌合孔22は、ブラケ
ット4の軸受部21の長さ(場合により、係合突部27
の高さも加えて)の2倍に、付勢手段の圧縮限界厚さを
加えた長さの空間が必要である。しかし、このような寸
法上の調整は、枢支短軸20aを比較的短くすること等
によって、容易に行うことができる。
【0031】そして、本実施形態のリッド枢支構造によ
れば、ブラケット4の軸受孔21は有底穴として形成す
ることができるため、ブラケット4を含むコンソールボ
ックスの側面の外観上の見栄えを良くすることができる
効果がある。また、摩擦軸24aは回転方向に対しては
ブラケット4に固定されるため、枢支短軸20aとの摩
擦係合により、これに回転方向に対しては実質的に一体
のリッド3は、その回転が制動される。そのため、リッ
ド3を任意の角度位置に保持することができる効果があ
る。また、同時に、自動車の振動によるリッド3のガタ
ツキを防止することができる効果もある。なお、この場
合、リッド3の保持のための摩擦力の設定は、テーパ角
度、付勢手段29の荷重特性等の調整によって容易に行
うことができる。
【0032】〔第二実施形態〕図3は本発明の第二実施
形態のコンソールボックスのリッド枢支構造を示す断面
図である。また、図4は図3のB−B切断線に沿った断
面図である。
【0033】本第二実施形態は、図1及び図2の第一実
施形態における枢支短軸20aの内孔23と摩擦軸24
aがブラケット4側に小径とされているのに対し、これ
と反対に、ブラケット4側に大径としたものである。
【0034】即ち、図3及び図4のように、本実施形態
においては、枢支短軸20bの内孔23とこれに挿通さ
れ摩擦係合する摩擦軸24bは、ブラケット4側が大径
となったテーパ状(円錐状)に形成されている。そのた
め、第一実施形態の場合とは若干異なっている。つま
り、コイルバネからなる付勢手段29は一対の枢支短軸
20bの間に配置され、その付勢力は枢支短軸20bか
ら摩擦軸24bに伝えられ、その係合突部27が係合溝
部28に圧接している。
【0035】しかし、その他の点は第一実施形態と全く
同じであり、したがって、同じ効果が得られ、外観上の
見栄えがよく、また、リッドを任意の角度位置に保持す
ることができる効果がある。なお、本実施形態では、摩
擦軸24bの係合突部27が係合溝部28に圧接してい
るため、リッド3の回転方向に対するガタがより少な
い。
【0036】〔第三実施形態〕図5は本発明の第三実施
形態のコンソールボックスのリッド枢支構造を示す断面
図である。また、図6は図5のC−C切断線に沿った断
面図である。
【0037】図5及び図6のように、本第三実施形態の
リッド枢支構造は、枢支短軸20cの内孔23に挿通さ
れ摩擦軸24cを、リッド枢支基部5の嵌合孔22に係
止したものである。そのため、本実施形態においては、
枢支短軸20cはブラケット4の軸受孔21に係止され
る。即ち、そのブラケット4側の端部には係合突部30
が設けられ、軸受孔21の壁面に形成された係合溝部2
8に圧着して係合し、したがって、ブラケット4に不動
に組付けられている。
【0038】また、摩擦軸24cは、これまでの実施形
態の場合と同様に、枢支短軸20cの内孔23に挿通さ
れるテーパ状(円錐状)の軸部分を備えるが、更に、リ
ッド枢支基部5の嵌合孔22に軸方向に形成された係合
溝26と係合する突起31を有する円板状基部32を一
体に備えている。
【0039】その他の詳細は第一及び第二実施形態と同
じである。そして、本実施形態のコンソールボックスの
リッド枢支構造は、有底穴として形成された軸受孔21
を対向する側にそれぞれ有する一対のブラケット4と、
その一対のブラケット4間に配置可能にリッド3の後端
部に形成され、一対の軸受孔21と一致する軸線を有す
る嵌合孔22を備えるリッド枢支基部5と、そのリッド
枢支基部5の嵌合孔22と各ブラケット4の軸受孔21
との間に渡ってそれぞれ嵌装されると共に、軸受孔21
の係合溝部28と係合突部30によって係合することに
より、その軸受孔21と回転方向に対して係止され、か
つ、軸線に沿ったテーパ状の内孔23を有する一対の枢
支短軸20cと、その枢支短軸20cの内孔23に挿入
され、枢支短軸20cと摩擦係合すると共に、嵌合孔2
2の係合溝26と係合する突起31を有する円板状基部
32を備え、その嵌合孔22と回転方向に対して係止さ
れるテーパ状の摩擦軸24cと、一対の枢支短軸20c
と摩擦軸24cを各ブラケット4側に付勢する付勢手段
29とを具備するものである。
【0040】したがって、効果は同様であり、ブラケッ
ト4には軸穴等の外観上の不連続部分が生じないので、
見栄えがよく、また、摩擦軸24cと枢支短軸20cと
の摩擦係合によって、リッドを任意の角度位置に保持す
ることができる効果がある。なお、本実施形態では、摩
擦軸24cをリッド枢支基部5の嵌合孔22と連結して
いるため、特に大きな制動トルクをリッド3の回転に対
して与える場合に特に適している。
【0041】ところで、これまでの第一乃至第三実施形
態では、枢支短軸20の内孔23とこれに挿入される摩
擦軸24とをテーパ状(円錐状)に形成し、付勢手段2
9の付勢によって摩擦係合させている。そして、これら
の枢支短軸20と摩擦軸24は、他の要素と同様に、ポ
リプロピレン等の合成樹脂材料から一般に形成すること
ができるが、この場合、より高い摩擦力を得るために、
その摩擦係合表面に粗面加工を施すことができる。ま
た、表面層を高摩擦係数の材料、例えば、ゴム等で形成
することもできる。しかし、一般的には、テーパ角度ま
たは付勢手段29のばね力の調整によって所望の摩擦力
を得ることができる。
【0042】また、これらの内孔23と摩擦軸24とは
互いに摩擦係合するものであればよく、例えば、単に円
筒状、及び円柱状に形成することもできる。ただし、こ
の場合には、これらの接合面にゴムを圧縮状態で介在さ
せる等によって、摩擦トルクが生じるようにすることが
必要である。更に、このようにゴムの介在によって摩擦
係合させる場合には、例えば、摩擦軸24をカム軸また
は異形軸として形成することによって、リッド3の回転
に節度感を付与することもできる。
【0043】なお、これらの第一乃至第三実施形態は、
請求項1の態様に相当する。
【0044】〔第四実施形態〕図7は本発明の第四実施
形態のコンソールボックスのリッド枢支構造を示す断面
図である。また、図8は図7のD−D切断線に沿った断
面図である。なお、これらの図において、図1乃至図6
の第一乃至第三実施形態と同一または相当する構成部分
には、同一の符号を使用している。
【0045】図7及び図8のように、本第四実施形態の
コンソールボックスのリッド枢支構造は、図1乃至図6
の第一乃至第三実施形態と基本的には同じである。即
ち、一対のブラケット4には有底穴として形成された軸
受孔21が設けられると共に、リッド3(ここでは図示
されていない)のリッド枢支基部5には嵌合孔22が設
けられ、これらの一対の軸受孔21と嵌合孔22との間
に跨がって、それぞれ枢支短軸20dが嵌装されてい
る。そして、この一対の枢支短軸20dの間にはコイル
バネからなる付勢手段29が設けられ、それによって、
枢支短軸20dが常に軸受孔21に嵌装されるように保
持されている。また、リッド3の組付けに際して、一対
の枢支短軸20dがリッド枢支基部5の嵌合孔22内に
完全に没入されるように、それらの寸法が定められてい
る。なお、枢支短軸20dは軽量化のために中空軸とし
て形成されている。
【0046】そして、本実施形態においては、これまで
の実施形態とは異なり、リッド3を任意の傾斜角度に保
持できるようにする手段として、可動軸受部材40が用
いられている。即ち、枢支短軸20dの外周面には係合
突起25が形成され、リッド枢支基部5の嵌合孔22に
軸方向に形成された係合溝26と係合して、回転方向に
対して互いに係止される一方、ブラケット4にはその可
動軸受部材40が枢支短軸20dの外周面に圧接するよ
うに設けられ、それによって、リッド3と回転方向に連
結された枢支短軸20dに適度な回転制動力が与えられ
るようになっている。
【0047】詳細には、可動軸受部材40は、枢支短軸
20dの略半周部分と当接する軸受面41を有するブロ
ック状の部材として形成され、ブラケット4の内側に形
成された収容部42に配置され、図7及び図8のよう
に、その収容部42によって案内されて、下側から枢支
短軸20dの外周面に圧接するようになっている。そし
て、この可動軸受部材40に対して、これを上方側に付
勢するコイルバネからなる付勢手段43と、案内ピンを
兼ねたネジ44とが設けられている。そのため、可動軸
受部材40は、軸受孔21と共同して枢支短軸20dの
軸受を形成すると共に、付勢手段43によって付勢され
て枢支短軸20dと摩擦係合するブレーキシューのよう
な制動手段を形成している。したがって、枢支短軸20
dには、可動軸受部材40の摩擦係合によって付勢手段
43のバネ力に応じた制動力が加わるため、これと係合
突起25及び係合溝26を介して連結されたリッド3
は、任意の角度位置に保持される。
【0048】なお、この可動軸受部材40のセットを含
めたリッド3の組付けは、具体的には次のように行う。
まず、ネジ44を図の位置から下方に下げた状態で、可
動軸受部材40を付勢手段43と共にブラケット4の収
容部42に収容する。次に、付勢手段43に抗して可動
軸受部材40を下方に下げた状態で、ネジ44を回して
可動軸受部材40のネジ穴45(上方のみにネジが形成
されている)に螺合し、可動軸受部材40を収容部42
の下部に固定する。これによって、枢支短軸20dが挿
入される十分な空間が形成される。そして、この状態
で、一対の枢支短軸20dを嵌合孔22内に没入したリ
ッド枢支基部5をブラケット4間に組付け、嵌合孔22
を軸受孔21に一致させて枢支短軸20dの先端部を軸
受孔21に嵌装する。こうして一対のブラケット4間に
リッド枢支基部5を組付けた後、ネジ44を緩めて可動
軸受部材40を切り離す。そして最後に、再度ネジ44
を回して、その先端をネジ穴45のネジが切られていな
い下方部分に挿入して、可動軸受部材40が収容部42
から抜け出さないための案内とする。
【0049】このように、本実施形態のコンソールボッ
クスのリッド枢支構造は、有底穴として形成された軸受
孔21を対向する側にそれぞれ有する一対のブラケット
4と、その一対のブラケット4間に配置可能にリッド3
の後端部に形成され、一対の軸受孔21と一致する軸線
を有する嵌合孔22を備えるリッド枢支基部5と、各ブ
ラケット4の軸受孔22とリッド枢支基部5の嵌合孔2
2との間に渡ってそれぞれ嵌装されると共に、嵌合孔2
2と回転方向に対して係止され、かつ、嵌合孔22内に
その先端部まで没入可能に形成された一対の枢支短軸2
0dと、一対の枢支短軸20dを各ブラケット4側に付
勢する付勢手段29と、各ブラケット4にそれぞれ設け
られ、付勢手段43によって付勢されて各ブラケット4
の軸受孔21に嵌装された枢支短軸20dの外周面に押
付けられる可動軸受部材40とを具備するものである。
【0050】したがって、このコンソールボックスのリ
ッド枢支構造によれば、第一乃至第三実施形態と同様
に、ブラケット4の軸受孔21は有底穴として形成する
ことができるため、ブラケット4を含むコンソールボッ
クスの側面の外観上の見栄えを良くすることができる効
果がある。また、ブラケット4に可動軸受部材40を設
け、付勢手段43によって付勢して枢支短軸20dの外
周面に押付けるようにしたので、その摩擦係合によっ
て、回転方向に対してリッド3と連結された枢支短軸2
0dを適度に制動することができ、それによって、リッ
ドを任意の角度位置に保持できる効果がある。
【0051】なお、本第四実施形態は請求項2の態様に
相当する。
【0052】ところで、これらの実施形態のコンソール
ボックスのリッド枢支構造は、特に、「180度回転
式」のコンソールボックスに適したものであるが、それ
らが有する優れた効果からすれば、このリッド枢支構造
は、その他の、例えば、コンソールボックス本体を覆う
水平位置から、それが完全に解放される垂直位置までの
略90度の範囲で回転するリッド形式のコンソールボッ
クス等に対しても、同様に好適に適用することができ
る。
【0053】
【発明の効果】以上のように、請求項1にかかるコンソ
ールボックスのリッド枢支構造は、コンソールボックス
本体と、そのコンソールボックス本体の後端部に回転自
在に枢支され、そのコンソールボックス本体の上方開口
を覆うリッドとを備えるコンソールボックスにおいて、
コンソールボックス本体の後端部に対向して立設され、
有底穴として形成された軸受孔を対向する側にそれぞれ
有する一対のブラケットと、その一対のブラケット間に
配置可能にリッドの後端部に形成され、一対の軸受孔と
一致する軸線を有する嵌合孔を備えるリッド枢支基部
と、そのリッド枢支基部の嵌合孔と各ブラケットの軸受
孔との間に渡ってそれぞれ嵌装されると共に、それらの
嵌合孔と軸受孔とのいずれか一方と回転方向に対して係
止され、かつ、軸線に沿った内孔を有する一対の枢支短
軸と、その枢支短軸の内孔に挿入され、枢支短軸と摩擦
係合すると共に、嵌合孔と軸受孔とのいずれか他方と回
転方向に対して係止される摩擦軸と、一対の枢支短軸と
摩擦軸を各ブラケット側に付勢する付勢手段とを具備
し、それらの一対の枢支短軸と摩擦軸は、リッド枢支基
部の嵌合孔内にそれらの先端部まで前記付勢手段に抗し
て没入させることが可能であることを特徴とするもので
ある。
【0054】したがって、このコンソールボックスのリ
ッド枢支構造によれば、ブラケットの軸受孔は有底穴と
して形成されるため、ブラケット4を含むコンソールボ
ックスの側面の外観上の見栄えを良くすることができる
効果がある。また、摩擦軸を備え、枢支短軸との摩擦係
合による制動力をリッド枢支基部に付与できるようにし
ているので、リッド3を任意の角度位置に保持できる効
果がある。
【0055】また、請求項2にかかるコンソールボック
スのリッド枢支構造は、コンソールボックス本体と、そ
のコンソールボックス本体の後端部に回転自在に枢支さ
れ、コンソールボックス本体の上方開口を覆うリッドと
を備えるコンソールボックスにおいて、そのコンソール
ボックス本体の後端部に対向して立設され、有底穴とし
て形成された軸受孔を対向する側にそれぞれ有する一対
のブラケットと、その一対のブラケット間に配置可能に
リッドの後端部に形成され、一対の軸受孔と一致する軸
線を有する嵌合孔を備えるリッド枢支基部と、各ブラケ
ットの軸受孔とリッド枢支基部の嵌合孔との間に渡って
それぞれ嵌装されると共に、嵌合孔と回転方向に対して
係止され、かつ、嵌合孔内にその先端部まで没入可能に
形成された一対の枢支短軸と、一対の枢支短軸を各ブラ
ケット側に付勢する付勢手段と、各ブラケットにそれぞ
れ設けられ、付勢手段によって付勢されて各ブラケット
の軸受孔に嵌装された枢支短軸の外周面に押付けられる
可動軸受部材とを具備するものである。
【0056】したがって、このコンソールボックスのリ
ッド枢支構造によれば、請求項1の場合と同様に、ブラ
ケットの軸受孔は有底穴として形成されているので、ブ
ラケットを含むコンソールボックスの側面の外観上の見
栄えを良くすることができる効果がある。また、ブラケ
ットに可動軸受部材を設け、付勢手段によって付勢して
枢支短軸に押付けることにより、その摩擦係合によって
枢支短軸を制動すると共に、その枢支短軸をリッド枢支
基部の嵌合孔と回転方向に対して係止されるようにし
て、制動トルクがリッドに働くようにしたので、リッド
を任意の角度位置に保持できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第一実施形態のコンソールボ
ックスのリッド枢支構造を示す断面図である。
【図2】 図2は図1のA−A切断線に沿った断面図で
ある。
【図3】 図3は本発明の第二実施形態のコンソールボ
ックスのリッド枢支構造を示す断面図である。
【図4】 図4は図3のB−B切断線に沿った断面図で
ある。
【図5】 図5は本発明の第三実施形態のコンソールボ
ックスのリッド枢支構造を示す断面図である。
【図6】 図6は図5のC−C切断線に沿った断面図で
ある。
【図7】 図7は本発明の第四実施形態のコンソールボ
ックスのリッド枢支構造を示す断面図である。
【図8】 図8は図7のD−D切断線に沿った断面図で
ある。
【図9】 図9は本発明の各実施形態によるコンソール
ボックスの全体を示す斜視図である。
【図10】 図10は図9のX−X切断線に沿ったリッ
ドの断面図である。
【図11】 図11は図9のリッドを裏側から見て示す
リッドの分解斜視図である。
【図12】 図12は従来のコンソールボックスのリッ
ド枢支構造を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 コンソールボックス 2 ボックス本体 3 リッド 4 ブラケット 5 リッド枢支基部 20(a,b,c,d) 枢支短軸 21 軸受孔 22 嵌合孔 23 内孔 24(a,b,c) 摩擦軸 29 付勢手段 40 可動軸受部材 43 付勢手段
フロントページの続き (72)発明者 永野 昭義 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 柘植 浩樹 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 片桐 勝広 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 武藤 雅信 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 渡辺 信夫 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンソールボックス本体と、前記コンソ
    ールボックス本体の後端部に回転自在に枢支され、前記
    コンソールボックス本体の上方開口を覆うリッドとを備
    えるコンソールボックスにおいて、 前記コンソールボックス本体の後端部に対向して立設さ
    れ、有底穴として形成された軸受孔を対向する側にそれ
    ぞれ有する一対のブラケットと、 前記一対のブラケット間に配置自在に前記リッドの後端
    部に形成され、前記一対の軸受孔と一致する軸線を有す
    る嵌合孔を備えるリッド枢支基部と、 前記リッド枢支基部の嵌合孔と前記各ブラケットの軸受
    孔との間に渡ってそれぞれ嵌装されると共に、前記嵌合
    孔と前記軸受孔とのいずれか一方と回転方向に対して係
    止され、かつ、軸線に沿った内孔を有する一対の枢支短
    軸と、 前記枢支短軸の内孔に挿入され、前記枢支短軸と摩擦係
    合すると共に、前記嵌合孔と前記軸受孔とのいずれか他
    方と回転方向に対して係止される摩擦軸と、 前記一対の枢支短軸と摩擦軸を前記各ブラケット側に付
    勢する付勢手段とを具備し、 前記一対の枢支短軸と摩擦軸は、前記リッド枢支基部の
    嵌合孔内にそれらの先端部まで前記付勢手段に抗して没
    入自在であることを特徴とするコンソールボックスのリ
    ッド枢支構造。
  2. 【請求項2】 コンソールボックス本体と、前記コンソ
    ールボックス本体の後端部に回転自在に枢支され、前記
    コンソールボックス本体の上方開口を覆うリッドとを備
    えるコンソールボックスにおいて、 前記コンソールボックス本体の後端部に対向して立設さ
    れ、有底穴として形成された軸受孔を対向する側にそれ
    ぞれ有する一対のブラケットと、 前記一対のブラケット間に配置自在に前記リッドの後端
    部に形成され、前記一対の軸受孔と一致する軸線を有す
    る嵌合孔を備えるリッド枢支基部と、 前記各ブラケットの軸受孔と前記リッド枢支基部の嵌合
    孔との間に渡ってそれぞれ嵌装されると共に、前記嵌合
    孔と回転方向に対して係止され、かつ、前記嵌合孔内に
    その先端部まで没入自在に形成された一対の枢支短軸
    と、 前記一対の枢支短軸を前記各ブラケット側に付勢する付
    勢手段と、 前記各ブラケットにそれぞれ設けられ、付勢手段によっ
    て付勢されて前記各ブラケットの軸受孔に嵌装された前
    記枢支短軸の外周面に押付けられる可動軸受部材とを具
    備することを特徴とするコンソールボックスのリッド枢
    支構造。
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