JP2007104551A - リモコン送信機 - Google Patents

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Takaya Nakamura
孝也 中村
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】主に各種電子機器の操作に用いられるリモコン送信機に関し、簡易な構成で、組立ても行い易く安価なものを提供することを目的とする。
【解決手段】ケース11と扉体15の支持部15Aの間に、一端の保持部17Aが支持部15Aに固定されると共に、中間部に形成された略円錐台状の弾接部17Bが、ケース11の傾斜受部11Bに弾接するダンパー部材17を設けることによって、組立てが容易で構成部品数も少なく、安価なリモコン送信機を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に各種電子機器の遠隔操作に用いられるリモコン送信機に関するものである。
近年、映像や音響、空調等の各種電子機器の高機能化が進むなか、これらを遠隔操作するリモコン送信機においても、扉体等の開閉や移動によって操作機能を増やし、多様な操作を可能にしたものが増えている。
このような従来のリモコン送信機について、図3および図4を用いて説明する。
図3はリモコン送信機の斜視図、図4は従来のリモコン送信機の部分斜視図であり、同図において、1は略箱状で絶縁樹脂製のケース、2はゴム等の下操作体で、下操作体2の、下方に設けられた略ドーム状の薄肉部によって、上下動可能に連結形成された複数の下操作部2Aが、ケース1上面から突出している。
そして、この下操作体2下方には、上下面に複数の配線パターンが形成された配線基板(図示せず)が収納されると共に、配線基板上面と下操作部2A下面の間には、下操作部2Aの上下動によって電気的接離を行う、複数のスイッチ接点(図示せず)が形成されている。
また、配線基板の上下面には、発光ダイオード等の電子部品によってリモコン信号を送信する送信手段3や、配線パターンを介して送信手段3やスイッチ接点等に接続された、マイコン等の制御手段4が形成されている。
そして、5は絶縁樹脂製の扉体、6はゴム等の上操作体で、上操作体6の、下方に設けられた略ドーム状の薄肉部によって、上下動可能に連結形成された複数の上操作部6Aが、扉体5上面から突出すると共に、上操作部6A下面の突出部6Bが、扉体5底面から突出して下操作部2A上面に当接している。
また、扉体5の左右両端には下方へ突出する一対の支持部5Aと5Bが形成され、この支持部5Aと5Bを支点として、扉体5がケース1に開閉可能に装着されると共に、ケース1には右端が支持部5Bに固定された保持ピン7と、コイル状でやや撓んだ状態の捩りばね8が装着され、この保持ピン7と捩りばね8によって扉体5がケース1に対して常に開く方向へ付勢されている。
さらに、9は粘性のあるオイルやゴム(図示せず)等が内蔵されたダンパー装置で、ネジ10によってケース1左端に取付けられると共に、ダンパー装置9左端の回転部9Aが支持部5Aに固定され、このダンパー装置9によって扉体5の開閉操作に抵抗が加わり、開閉操作が緩やかに行われるように形成されている。
そして、扉体5の下端中央には爪部5Cが設けられると共に、ケース1側面には、この爪部5Cのケース1への係止を解除する押釦1Aが形成されて、リモコン送信機が構成されている。
なお、扉体5に収納された複数の上操作体6は、電子機器の電源の入/切、或いは音量や選局等の通常頻繁に使用されるものに用いられ、これに対し、ケース1内の複数の下操作体2は、テレビとビデオのモード切換えや時刻設定等の比較的使用頻度の少ないものに用いられる。
また、扉体5とケース1との間には検出スイッチ(図示せず)等が設けられ、扉体5が閉または開いずれの状態にあるのかを制御手段4が検出して、上操作体6と下操作体2のどちらが操作されたかを判別するように構成されている。
以上の構成において、図3(a)に示すように、扉体5が閉じた状態で、扉体5上面から突出した上操作部6Aを押圧操作すると、略ドーム状の薄肉部が弾性変形して上操作部6Aが下方へ移動し、この下面の扉体5底面から突出した突出部6Bが下操作部2Aを押圧する。
そして、下操作部2Aが同じく下方へ移動して、この下面のスイッチ接点の電気的接離が行われ、この電気的接離に応じて制御手段4が、送信手段3から赤外線のリモコン信号を電子機器へ送信し、例えば、機器の電源の入/切が遠隔操作によって行われる。
また、ケース1側面の押釦1Aを押圧操作すると、図3(b)に示すように、爪部5Cのケース1への係止が解除され、捩りばね8によって開方向へ付勢された扉体5が開き、所定角度開いた状態で保持される。
なお、この時、支持部5Aに固着されたダンパー装置9によって、扉体5には開方向への抵抗が加わるため、扉体5の開操作は緩やかに行われ、開いた衝撃等によって、リモコン送信機を手から落としてしまうこと等がないように構成されている。
また、この扉体5が開いた状態で、ケース1上面から突出した下操作部2Aを押圧操作すると、略ドーム状の薄肉部が弾性変形して下操作部2Aが下方へ移動し、この下面のスイッチ接点の電気的接離が行われる。
そして、この電気的接離に応じて制御手段4が送信手段3からリモコン信号を送信するが、この時、検出スイッチ等によって扉体5が開いた状態であることを制御手段4が検出して、上記とは異なるリモコン信号を電子機器へ送信し、例えば、テレビとビデオのモード切換えや機器の時刻設定等が遠隔操作によって行われる。
つまり、制御手段4が検出スイッチ等によって扉体5の開閉状態を検出し、開いた状態で複数の下操作部2Aを直接押圧操作した場合と、閉じた状態で上操作部6Aを介して押圧操作した場合とでは、異なるリモコン信号を送信することによって、遠隔操作機能を増やし、より多くの操作が可能なように構成されているものであった。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平11−213803号公報
しかしながら、上記従来のリモコン送信機においては、扉体5の緩やかな開閉操作を、ネジ10によってケース1に取付けられた、別部品であるダンパー装置9によって行っているため、構成部品数が多く形状も大きなものになると共に、ケース1への取付けにも手間がかかり、リモコン送信機が高価なものとなるという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、簡易な構成で、開閉操作が行い易く安価なリモコン送信機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、ケースと扉体の支持部の間に、一端が扉体の支持部に固定されると共に、中間部に形成された略円錐台状の弾接部が、ケースの傾斜受部に弾接するダンパー部材を設けてリモコン送信機を構成したものであり、ケースに一体化され構成部品数の少ないダンパー部材によって、扉体の緩やかな開閉操作を行うことができるため、組立ても容易で、開閉操作が行い易く安価なリモコン送信機を得ることができるという作用を有する。
以上のように本発明によれば、簡易な構成で、開閉操作が行い易く安価なリモコン送信機を実現できるという有利な効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図3を用いて説明する。
なお、背景技術の項で説明した構成と同一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を簡略化する。
(実施の形態)
図1は本発明の一実施の形態によるリモコン送信機の部分断面図、図2は同部分斜視図、図3はリモコン送信機の斜視図であり、同図において、11は略箱状でポリスチレンやABS等の絶縁樹脂製のケース、2はゴムやエラストマー等の下操作体で、下操作体2の、下方に設けられた略ドーム状の薄肉部によって、上下動可能に連結形成された複数の下操作部2Aが、ケース11上面から突出している。
そして、この下操作体2下方には、紙フェノールやガラス入りエポキシ等の配線基板(図示せず)が収納されると共に、上下面に複数の配線パターンが形成された配線基板上面と下操作部2A下面の間には、下操作部2Aの上下動によって電気的接離を行う、複数のスイッチ接点(図示せず)が形成されている。
また、配線基板の上下面には、発光ダイオード等の電子部品によってリモコン信号を送信する送信手段3や、配線パターンを介して送信手段3やスイッチ接点等に接続された、マイコン等の制御手段4が形成されている。
そして、15は絶縁樹脂製の扉体、6はゴムやエラストマー等の上操作体で、上操作体6の、下方に設けられた略ドーム状の薄肉部によって、上下動可能に連結形成された複数の上操作部6Aが、扉体15上面から突出すると共に、上操作部6A下面の突出部6Bが、扉体15底面から突出して下操作部2A上面に当接している。
また、扉体15の左右両端には下方へ突出する一対の支持部15Aと15Bが形成され、この支持部15Aと15Bを支点として、扉体15がケース11に開閉可能に装着されると共に、ケース11には右端が支持部15Bに固定された保持ピン7と、コイル状でやや撓んだ状態の捩りばね8が装着され、この保持ピン7と捩りばね8によって、扉体15がケース11に対して常に開く方向へ付勢されている。
さらに、17はポリオキシメチレン等のやや粘性を有するダンパー部材で、左端の保持部17Aが支持部15Aに固定されて、ケース11と扉体15の間に装着されると共に、中間部に形成された略円錐台状の弾接部17Bが、コイル状でやや撓んだ状態の圧縮ばね18によって、ケース11の傾斜受部11Bに弾接し、このダンパー部材17によって扉体15の開閉操作に抵抗が加わり、開閉操作が緩やかに行われるように形成されている。
そして、扉体15の下端中央には爪部5Cが設けられると共に、ケース11側面には、この爪部5Cのケース11への係止を解除する押釦1Aが形成されて、リモコン送信機が構成されている。
なお、このようなリモコン送信機のダンパー部材17の組立ては、ダンパー部材17に圧縮ばね18を装着した後、圧縮ばね18を撓めながらダンパー部材17をケース11内に挿入し、手を離せば、圧縮ばね18によって、弾接部17Bが傾斜受部11Bに弾接して組立てが終了するため、ネジによる取付け等のように手間をかけることなく、比較的容易に組立てを行うことができる。
また、扉体15に収納された複数の上操作体6は、電子機器の電源の入/切、或いは音量や選局等の通常頻繁に使用されるものに用いられ、これに対し、ケース11内の複数の下操作体2は、テレビとビデオのモード切換えや時刻設定等の比較的使用頻度の少ないものに用いられる。
そして、扉体15とケース11との間には検出スイッチ(図示せず)等が設けられ、扉体15が閉または開いずれの状態にあるのかを制御手段4が検出して、上操作体6と下操作体2のどちらが操作されたかを判別するように構成されている。
以上の構成において、図3(a)に示すように、扉体15が閉じた状態で、扉体15上面から突出した上操作部6Aを押圧操作すると、略ドーム状の薄肉部が弾性変形して上操作部6Aが下方へ移動し、この下面の扉体15底面から突出した突出部6Bが下操作部2Aを押圧する。
そして、下操作部2Aが同じく下方へ移動して、この下面のスイッチ接点の電気的接離が行われ、この電気的接離に応じて制御手段4が、送信手段3から赤外線のリモコン信号を電子機器へ送信し、例えば、機器の電源の入/切が遠隔操作によって行われる。
また、ケース11側面の押釦1Aを押圧操作すると、図3(b)に示すように、爪部5Cのケース11への係止が解除され、捩りばね8によって開方向へ付勢された扉体15が開き、所定角度開いた状態で保持される。
なお、この時、左端の保持部17Aが支持部15Aに固定されたダンパー部材17も、扉体15と共に開方向へ回転するが、ダンパー部材17中間部の略円錐台状の弾接部17Bが、圧縮ばね18によってケース11の傾斜受部11Bに弾接しているため、この摩擦によってダンパー部材17の回転、即ち、扉体15の開操作には抵抗が加わる。
つまり、ケース11と扉体15の間に装着されたダンパー部材17によって、扉体15に開方向への抵抗が加わることで、扉体15の開操作は緩やかに行われ、開いた衝撃等によって、リモコン送信機を手から落としてしまうこと等がないように構成されている。
また、この扉体15が開いた状態で、ケース11上面から突出した下操作部2Aを押圧操作すると、略ドーム状の薄肉部が弾性変形して下操作部2Aが下方へ移動し、この下面のスイッチ接点の電気的接離が行われる。
そして、この電気的接離に応じて制御手段4が送信手段3からリモコン信号を送信するが、この時、検出スイッチ等によって扉体15が開いた状態であることを制御手段4が検出して、上記とは異なるリモコン信号を電子機器へ送信し、例えば、テレビとビデオのモード切換えや機器の時刻設定等が遠隔操作によって行われる。
つまり、制御手段4が検出スイッチ等によって扉体15の開閉状態を検出し、開いた状態で複数の下操作部2Aを直接押圧操作した場合と、閉じた状態で上操作部6Aを介して押圧操作した場合とでは、異なるリモコン信号を送信することによって、遠隔操作機能を増やし、より多くの操作が可能なように構成されている。
このように本実施の形態によれば、ケース11と扉体15の支持部15Aの間に、一端の保持部17Aが支持部15Aに固定されると共に、中間部に形成された略円錐台状の弾接部17Bが、ケース11の傾斜受部11Bに弾接するダンパー部材17を設けることによって、組立てが容易で構成部品数も少なく、安価なリモコン送信機を得ることができるものである。
そして、開閉操作する扉体15の大きさや重量に応じ、圧縮ばね18の荷重を変えたり、ダンパー部材17に高粘性のゴムやエラストマー等を用いたり、或いは逆に、弾接部17Bに溝や凹凸を設けて、傾斜受部11Bとの摩擦を小さくしたりすることによって、扉体15の開閉速度を様々に変えることができる。
なお、以上の説明では、ケース11と扉体15の支持部15Bの間に、保持ピン7と捩りばね8を装着し、ケース11側面の押釦1Aの押圧操作によって、扉体15が自動的に開く構成について説明したが、保持ピン7や捩りばね8がなく、扉体15を手で開閉操作する構成のものや、さらに、上操作体6がなく、扉体15を開閉して下操作体2のみを押圧操作する構成のものにおいても、本発明の実施は可能である。
本発明によるリモコン送信機は、簡易な構成で、組立ても行い易く安価なものが得られ、主に各種電子機器の操作用として有用である。
本発明の一実施の形態によるリモコン送信機の部分断面図 同部分斜視図 リモコン送信機の斜視図 従来のリモコン送信機の部分斜視図
符号の説明
1A 押釦
2 下操作体
2A 下操作部
3 送信手段
4 制御手段
5C 爪部
6 上操作体
6A 上操作部
6B 突出部
7 保持ピン
8 捩りばね
11 ケース
11B 傾斜受部
15 扉体
15A、15B 支持部
17 ダンパー部材
17A 保持部
17B 弾接部
18 圧縮ばね

Claims (1)

  1. 略箱状のケースと、このケース上面に突出した操作体の操作によって電気的接離を行うスイッチ接点と、このスイッチ接点の電気的接離に応じて送信手段からリモコン信号を送信する制御手段と、両端に形成された一対の支持部を支点として、上記ケースに開閉可能に装着された扉体からなり、上記ケースと上記扉体の支持部の間に、一端が上記扉体の支持部に固定されると共に、中間部に形成された略円錐台状の弾接部が、上記ケースの傾斜受部に弾接するダンパー部材を設けたリモコン送信機。
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