JP3532610B2 - 可倒式アシストグリップ - Google Patents

可倒式アシストグリップ

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JP3532610B2
JP3532610B2 JP06298094A JP6298094A JP3532610B2 JP 3532610 B2 JP3532610 B2 JP 3532610B2 JP 06298094 A JP06298094 A JP 06298094A JP 6298094 A JP6298094 A JP 6298094A JP 3532610 B2 JP3532610 B2 JP 3532610B2
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誠 岡崎
利憲 遠藤
雄二 長橋
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のドア開
口部上縁に設けられるアシストグリップに関し、特に、
コートハンガを備えた可倒式アシストグリップの改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の助手席や後部座席上方
のルーフ側部には、アシストグリップが設けられ、乗員
は、このアシストグリップを把持することによって、走
行中に自己の体を支えるようになっている。また、この
アシストグリップには、乗員の衣服等を吊下するための
コートハンガが設けられている。
【0003】このアシストグリップとしては、バー式、
格納式等、種々のものが知られているが、使用時にはグ
リップ本体を回動させて把持し、不使用時にはグリップ
本体を車体側に格納するようにした可倒式アシストグリ
ップの場合は、乗員の邪魔にならず、美観を損ねないた
め、実開平5−37564号公報等に示す如く、比較的
広く用いられている。
【0004】そこで、従来技術によるコートハンガを備
えた可倒式アシストグリップの一例を図9及び図10に
示す。
【0005】図9は従来技術による可倒式アシストグリ
ップの一部分解斜視図であって、このアシストグリップ
は、図示せぬ車両のルーフ側部等に取付ボルト100を
介してそれぞれ固定された一方のベース部材101,他
方のベース部材102と、これらベース部材101,1
02に軸部材103を介して回動可能に取り付けられた
グリップ本体104と、このグリップ本体104を車体
側に向けて付勢する捩りばね等のばね部材105とから
大略構成されている。
【0006】樹脂材料からなるグリップ本体104は、
長寸な把持部104Aと、この把持部104Aの両端側
にそれぞれ一体的に形成された脚部104Bとから略コ
字状ないし略C字状に形成され、各脚部104Bには、
矩形状のベース取付部104Cが形成されている。ここ
で、各ベース取付部104Cは、車内側から、すなわち
乗員から各ベース部材101,102が直接視認できな
いように、有底角筒状に形成されると共に、各ベース部
材101,102に対してグリップ本体104が回動
(傾動)できるように、各ベース部材101,102の
外形寸法よりも大きく形成されている。
【0007】また、これら各脚部104Bの両側面に
は、このベース取付部104C内に連通する取付穴10
6A,106Bがそれぞれ形成されている。ここで、各
脚部104Bの内側面に設けられた取付穴106Aは貫
通穴として穿設され、各脚部104Bの外側面に設けら
れた取付穴106Bは小径な有底円筒状の凹部として形
成されている。
【0008】また、各ベース部材101,102にも取
付穴106A,106Bに対応する他の取付穴107
(1個のみ図示)が穿設されている。そして、小径棒状
の軸部材103は、これら各取付穴106A,106
B,107、ばね部材105に挿通されており、これに
よってグリップ本体104を回動可能に支持している。
【0009】乗員の衣服を吊下するためのコートハンガ
108は、図9中の右側に示す一方のベース部材101
に一体的に設けられている。このコートハンガ108
は、図10にも示す如く、ベース部材101の背面から
一方の脚部104Bを跨ぐようにして一体的に形成さ
れ、他方の脚部104B側に向けて伸長した段付板状の
ハンガ取付部108Aと、このハンガ取付部108Aの
突出端側に一体的に形成された略J字状のフック部10
8Bとから構成されいる。
【0010】このように構成される従来の可倒式アシス
トグリップは、まず、取付ボルト100によってルーフ
側部に固定されたベース部材101,102を、ベース
取付部104C内にそれぞれ挿入した後、軸部材103
を各取付穴106,107及びばね部材105に挿通す
ることにより組み立てられる。
【0011】すなわち、軸部材103の先端103A
は、まず、フック部108Bを介して一方の取付穴10
6Aに挿入され、この取付穴106Aから他の取付穴1
07、ばね部材105、他の取付穴107に順に挿通さ
れて他方の取付穴106Bに到達し、この取付穴106
Bの底部に当接して停止する。
【0012】そして、アシストグリップを使用しない場
合に、グリップ本体104は、ばね部材105によって
車体のルーフ側部に押し付けられ、これにより格納位置
に達している。次に、乗員がグリップ本体104の把持
部104Aを把持して車内側に倒すと、グリップ本体1
04は、ばね部材105のばね力に抗しつつベース部材
101,102に対して回動し、使用位置に達する。
【0013】一方、乗員が脱いだコート等は、コートハ
ンガ108のフック部108Bに吊下されるようになっ
ている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による可倒式アシストグリップでは、一方のベー
ス部材101にコートハンガ108を一体的に設けてい
るため、左右のベース部材101,102の形状が相違
し、部品点数が増大する上に、取付位置も右のベース部
材は右に、左のベース部材は左に、という具合に特定さ
れてしまうため、組立性が低下する。
【0015】また、アシストグリップの組立時に、フッ
ク部108Bを介して軸部材103を一方の取付穴10
6A内に挿入しなければならないため、フック部108
Bが邪魔となって、軸部材103と取付穴106A等の
軸合わせに手間がかかり、組立性が低いという欠点があ
る。
【0016】さらに、コートハンガ108を一方のベー
ス部材101に一体化するため、市場要求等によって他
方のベース部材102側にコートハンガ108を取り付
ける必要が生じた場合には、コートハンガ108を一体
化した他方のベース部材を新たに設計、製造しなくては
ならない。
【0017】そこで、本発明は、かかる従来技術の問題
に鑑みてなされたもので、容易に組み立てることができ
るようにした可倒式アシストグリップの提供を主たる目
的とする。また、本発明の他の目的は、組立性を向上し
つつコートハンガが回転するのを未然に防止し、使い勝
手を高めることにある。さらに、本発明は、コートハン
ガを一層強固に支持することにより信頼性を高めること
を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明に係る可
倒式アシストグリップが採用する構成は、車体側に固定
されたベース部材と、このベース部材に軸部材を介して
回動可能に設けられたグリップ本体と、このグリップ本
体とベース部材との間に設けられ、グリップ本体を車体
側に向けて付勢するばね部材とを備えた可倒式アシスト
グリップにおいて、前記軸部材の端部をグリップ本体の
外部に突出させ、この軸部材の突出端にコートハンガを
設けたことを特徴としている。
【0019】また、請求項2では、車体側に固定された
ベース部材と、このベース部材に軸部材を介して回動可
能に設けられたグリップ本体と、このグリップ本体とベ
ース部材との間に設けられ、グリップ本体を車体側に向
けて付勢するばね部材とを備えた可倒式アシストグリッ
プにおいて、前記軸部材の両端部をグリップ本体の外部
に突出させ、この軸部材の両突出端でコートハンガを支
持したことを特徴としている。
【0020】さらに、前記コートハンガには車体側に接
触する支持用突起を設けるのが好ましい。
【0021】
【作用】コートハンガをベース部材とは別体の軸部材に
取り付けるため、簡単に軸部材を取り付けて組み立てる
ことができる。
【0022】また、軸部材の両端部を突出させ、これら
両突出端でコートハンガを支持すれば、コートハンガを
一層強固に支持することができ、コートハンガの耐荷重
性を高めることができる。
【0023】さらに、コートハンガに車体側に接触する
支持用突起を設ければ、コートハンガの回転を防止する
ことができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図8に基づい
て詳細に説明する。
【0025】まず、図1は、本発明の第1の実施例に係
る可倒式アシストグリップを車体側からみた斜視図であ
って、このアシストグリップは、図2に示す如く、車両
のルーフ側部1等に取付ボルト2を介してそれぞれ固定
された一方のベース部材3,他方のベース部材4と、こ
れら各ベース部材3,4に一方の軸部材5,他方の軸部
材(図示せず)を介して回動可能に取り付けられたグリ
ップ本体6と、このグリップ本体6を車体側に向けて付
勢する捩りばね等のばね部材7とから大略構成されてい
る。ここで、本実施例による各ベース部材3,4は同一
形状に形成されており、また、図中右側の一方の軸部材
5の方が他方の軸部材よりも長く形成されている。
【0026】樹脂材料からなるグリップ本体6は、長寸
な把持部6Aと、この把持部6Aの両端側にそれぞれ一
体的に形成された脚部6Bとから略コ字状ないし略C字
状に形成され、各脚部6Bには、矩形状のベース取付部
6Cが形成されている。ここで、各ベース取付部6C
は、従来技術で述べたと同様に、乗員から各ベース部材
3,4が直接視認できないように、有底角筒状に形成さ
れていると共に、各ベース部材3,4の外形寸法よりも
大きく形成されている。
【0027】また、これら各脚部6Bの両側面には、図
3の一部分解斜視図に示す如く、ベース取付部6C内に
連通する取付穴8A,8Bがそれぞれ形成されている。
ここで、各脚部6Bの内側面に設けられた取付穴8Aは
貫通穴として穿設され、各脚部6Bの外側面に設けられ
た取付穴8Bは小径な有底円筒状の凹部として形成され
ている。
【0028】また、各ベース部材3,4にも取付穴8
A,8Bに対応する他の取付穴9が穿設されている。そ
して、小径棒状に形成された一方の軸部材5及び他方の
軸部材は、これら各取付穴8A,8B,9、ばね部材7
に挿通されており、これによってグリップ本体6を回動
可能に支持している。
【0029】ここで、後述のコートハンガ10が取り付
けられる一方の軸部5は、図1及び図3に示す如く、他
方の軸部材よりも長く形成され、その基端側が一方の脚
部6Bの内側面から所定寸法Lだけ突出する突出端5A
となっている。また、この軸部材5の突出端5Aの先端
部と、組み立て時に取付穴8A内に位置する軸方向の略
中間部5Bとの2箇所には、ローレット等の抜け止め加
工がそれぞれ施されている。従って、略中間部5Bの抜
け止め加工により、軸部材5とグリップ本体6とは相対
回転不能となっている。
【0030】本実施例によるコートハンガ10は、軸部
材5の突出寸法Lよりも若干短い幅寸法を有し、略J字
状に形成されている。また、コートハンガ10の上端側
には軸部材5が挿通されるハンガ取付穴10Aが穿設さ
れている。そして、このコートハンガ10は、一方の脚
部6Bから突出した軸部材5の突出端5Aをハンガ取付
穴10A内に挿通することにより取り付けられるもの
で、ハンガ取付穴10Aから突出した突出端5Aの先端
部にはキャップ11が外嵌されている。また、ハンガ取
付穴10Aと軸部材5との間には抜け止め加工が施され
ていないため、コートハンガ10は軸部材5に対して相
対回転可能になっている。
【0031】本実施例による可倒式アシストグリップ
は、上述の如き構成を有するもので、次に、その組立方
法について説明する。まず、従来技術で述べたと同様
に、各ベース部材3,4をルーフ側部1に固定した後、
グリップ本体6の各ベース取付部6C内に左右同一形状
のベース部材3,4を配置する。そして、各取付穴8A
内に一方の軸部材5の先端5C,他方の軸部材の先端を
それぞれ挿入し、これら各先端をそれぞれ各取付穴9,
ばね部材7を介して他方の取付穴8Bの底部に当接させ
る。これにより、グリップ本体6は、ベース部材3,4
に対して回動可能に取り付けられる。
【0032】ここで、一方の軸部材5は、他方の軸部材
よりも寸法Lだけ長く形成されているため、その突出端
5Aは脚部6Bの内側面から外部に突出する。そこで、
この突出端5Aをハンガ取付穴10A内に挿通し、キャ
ップ11を外嵌することにより、図4にも示す如く、コ
ートハンガ10が取り付けられる。
【0033】そして、このようにして各ベース部材3,
4にグリップ本体6を回動可能に取り付けた後、各取付
ボルト2によってベース部材3,4をルーフ側部1の所
定位置に固定する。
【0034】ここで、図5に示す如く、ルーフ側部1が
鉛直線に対して傾斜している一方、コートハンガ10は
軸部材5に対して相対回転可能に取り付けられている。
従って、このコートハンガ10は重力によって回動し、
その背面上端側の上側接触部10Bがルーフ側部1に接
触する。このコートハンガの背面上端側10Bがルーフ
側部1に接触することにより、コートハンガ10の回動
角度は図5中に示すθとなる。
【0035】このように、本実施例によれば、一方の軸
部材5を他方の軸部材よりも所定寸法Lだけ長く形成
し、この突出端5Aにコートハンガ10を設ける構成と
したため、コートハンガ10に邪魔されることなく、簡
単に軸部材5を取り付けることができ、組立性を向上す
ることができる。
【0036】また、コートハンガ10とベース部材3と
を分離した結果、左右のベース部材3,4を同一形状に
形成することができる。この結果、ベース部材3,4を
共用化することができ、いずれのベース部材3,4にも
コートハンガ10を取り付けることができ、組立性も向
上する。
【0037】次に、図6に基づいて本発明の第2の実施
例を説明する。なお、本実施例では上述した第1の実施
例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。本実施例の特徴は、第1の実施例で
述べたキャップ11を不要とした点にある。
【0038】すなわち、図6は要部を拡大して示す分解
斜視図であって、本実施例によるコートハンガ21は、
第1の実施例で述べたコートハンガ10と同様に、略J
字状に形成され、軸部材5の突出端5Aに取り付けられ
るものである。ここで、軸部材5の突出端5Aが挿入さ
れるハンガ取付穴21Aは、貫通孔ではなく、小径な有
底筒状の凹部として形成されている。
【0039】このように構成される本実施例でも、上述
した第1の実施例と同様の作用、効果を得ることができ
る。これに加えて、本実施例では、ハンガ取付穴21A
を有底筒状の凹部として形成したため、キャップ11を
不要とできる。この結果、部品点数を低減でき、組立性
をより一層向上することができる。
【0040】次に、図7に基づいて本発明の第3の実施
例について説明する。なお、本実施例では上述した第1
の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説
明を省略するものとする。本実施例の特徴は、コートハ
ンガに回転防止用の突起を設けたことにある。
【0041】すなわち、図7は本実施例による可倒式ア
シストグリップが備えるコートハンガ31の取付状態を
示す説明図であって、このコートハンガ31も、前記各
実施例で述べたと同様に、略J字状に形成され、その上
端に形成されたハンガ取付穴31A内に軸部材5の突出
端5Aを挿入することにより、取り付けられるもので、
その背面上端側の上側接触部31Bがルーフ側部1に接
触している。なお、このハンガ取付穴31Aとしては、
第1の実施例で述べたハンガ取付穴10Aと同様に貫通
孔として形成してもよいし、第2の実施例で述べた有底
筒状の凹部として形成してもよい。
【0042】コートハンガ31の背面下端側には、ルー
フ側部1に向けて突出する略円弧状の支持用突起32が
一体的に設けられており、この支持用突起32の先端3
2Aが下側接触部となってルーフ側部1に接触してい
る。
【0043】かくして、このように構成される本実施例
でも、上述した第1,第2の実施例と同様の作用、効果
を得ることができる。これに加えて、本実施例では、コ
ートハンガ31の背面下端側に、ルーフ側部1と接触す
る支持用突起32を一体的に設ける構成としたため、コ
ートハンガ31を、上側接触部31Bと、下側接触部た
る支持用突起32の先端32Aとの2点で支持すること
ができる。従って、コートハンガ31にR方向の回転力
が作用した場合には、上側接触部31Bでコートハンガ
31を支持でき、L方向の回転力が作用した場合には支
持用突起32で支持することができる。この結果、グリ
ップ本体6を格納する場合でも、倒して使用する場合で
も、コートハンガ31の姿勢を一定に保持することがで
き、一層使い勝手を向上することができる。
【0044】次に、図8に基づいて本発明の第4の実施
例について説明する。なお、本実施例では上述した第1
の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説
明を省略するものとする。本実施例の特徴は、コートハ
ンガをいわゆる両持式で支持したことにある。
【0045】本実施例では、後述のコートハンガ43を
軸部材42によって両持で支持すべく、各脚部6Bの両
側面に貫通孔たる取付穴41A,41Bを穿設してい
る。
【0046】小径棒状の軸部材42は、各取付穴41
A,41B等に挿入された状態で、図中左側に示す内側
突出端42Aが寸法L1だけ外部に突出し、図中右側に
示す外側突出端42Bが寸法L2だけ突出するように、
長寸に形成されている。また、内側突出端41Aにはロ
ーレット等の抜け止め加工が施されている。
【0047】本実施例によるコートハンガ43は、脚部
6Bを跨ぐ略上向きコ字状に形成されたハンガ取付部4
3Aと、このハンガ取付部43Aの中央部に一体的に形
成された略J字状のフック部43Bとから大略構成さ
れ、ハンガ取付部43Aの両端側には貫通孔たるハンガ
取付穴43Cがそれぞれ穿設されている。
【0048】次に、このように構成される可倒式アシス
トグリップの組立方法について説明すると、まず、ベー
ス部材3,4を取付ボルト2を介してルーフ側部1に固
定した後、各脚部6B内にベース部材3,4を収容す
る。そして、一方の脚部6Bの外側にコートハンガ43
のハンガ取付部43Aを跨いで設け、ハンガ取付穴43
C等に軸部材42を挿入する。すなわち、軸部材42の
外側突出端42Bは図示せぬばね部材等を通過して図中
右側のハンガ取付穴43C内に至り、内側突出端42A
は図中左側のハンガ取付穴43C内に位置する。ここ
で、内側突出端42Aには抜け止め加工が施されている
ため、コートハンガ43と軸部材42との間は相対回転
不能となっている。すなわち、コートハンガ43は軸部
材42と一緒に回転する。
【0049】このように、構成される本実施例でも、上
述した各実施例と同様の作用、効果を得ることができ
る。特に、本実施例では、軸部材42の両端を脚部6B
から外部に突出させ、これら内側突出端42A,外側突
出端42Bをコートハンガ43のハンガ取付穴43C内
に挿入する構成としたため、コートハンガ43を両側か
ら強固に支持することができる。この結果、耐荷重性を
高めることができ、使い勝手や信頼性を向上することが
できる。
【0050】なお、上述したベース部材3,4の共通化
と、共通化に伴う効果を得るには、車体側に離間して着
脱可能に固定された一対のベース部材と、これら各ベー
ス部材に軸部材を介して回動可能に設けられたグリップ
本体と、このグリップ本体とベース部材との間に設けら
れ、グリップ本体を車体側に向けて付勢するばね部材と
を備え、前記グリップ本体は、把持部と、把持部の両端
側に形成された脚部と、これら各脚部に設けられ、前記
一対のベース部材をそれぞれ収容するベース取付部とか
ら構成してなる可倒式アシストグリップにおいて、前記
軸部材の端部を前記脚部の外部に突出させ、この軸部材
の突出端にコートハンガを設けたことを特徴とする可倒
式アシストグリップとするのが好ましい。
【0051】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明に係る可倒式
アシストグリップによれば、コートハンガとベース部材
とを分離し、軸部材の突出端にコートハンガを設ける構
成のため、簡単に組み立てることができる。
【0052】また、軸部材の両端部を突出させ、この両
突出端でコートハンガを支持したため、コートハンガを
強固に支持して、耐荷重性を高めることができる。
【0053】さらに、コートハンガに車体側に接触する
支持用突起を設けたため、コートハンガの回動を未然に
防止することができ、使い勝手を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る可倒式アシストグ
リップを車体側からみた斜視図である。
【図2】可倒式アシストグリップを車体に取り付けた状
態を示す斜視図である。
【図3】図1に示すアシストグリップの一部を分解して
示す斜視図である。
【図4】コートハンガの取付状態を拡大して示す斜視図
である。
【図5】コートハンガとルーフ側部との位置関係を示す
説明図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係る可倒式アシストグ
リップの要部を分解して示す斜視図である。
【図7】本発明の第3の実施例に係る可倒式アシストグ
リップの要部を示す構成説明図である。
【図8】本発明の第4の実施例に係る可倒式アシストグ
リップの要部をい分解して示す斜視図である。
【図9】従来技術による可倒式アシストグリップの一部
を分解して示す斜視図である。
【図10】コートハンガの取付状態を拡大して示す斜視
図である。
【符号の説明】
1…ルーフ側部(車体側) 3,4…ベース部材 5,42…軸部材 5A,42A,42B…突出端 6…グリップ本体 7…ばね部材 10,21,31,43…コートハンガ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−51139(JP,U) 実開 平2−32445(JP,U) 実開 平5−37564(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 3/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側に固定されたベース部材と、この
    ベース部材に軸部材を介して回動可能に設けられたグリ
    ップ本体と、このグリップ本体とベース部材との間に設
    けられ、グリップ本体を車体側に向けて付勢するばね部
    材とを備えた可倒式アシストグリップにおいて、 前記軸部材の端部をグリップ本体の外部に突出させ、こ
    の軸部材の突出端にコートハンガを設けたことを特徴と
    する可倒式アシストグリップ。
  2. 【請求項2】 車体側に固定されたベース部材と、この
    ベース部材に軸部材を介して回動可能に設けられたグリ
    ップ本体と、このグリップ本体とベース部材との間に設
    けられ、グリップ本体を車体側に向けて付勢するばね部
    材とを備えた可倒式アシストグリップにおいて、 前記軸部材の両端部をグリップ本体の外部に突出させ、
    この軸部材の両突出端でコートハンガを支持したことを
    特徴とする可倒式アシストグリップ。
  3. 【請求項3】 前記コートハンガには車体側に接触する
    支持用突起を設けたことを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の可倒式アシストグリップ。
JP06298094A 1994-03-31 1994-03-31 可倒式アシストグリップ Expired - Lifetime JP3532610B2 (ja)

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