JP2556417Y2 - アシストグリップ - Google Patents
アシストグリップInfo
- Publication number
- JP2556417Y2 JP2556417Y2 JP1991089380U JP8938091U JP2556417Y2 JP 2556417 Y2 JP2556417 Y2 JP 2556417Y2 JP 1991089380 U JP1991089380 U JP 1991089380U JP 8938091 U JP8938091 U JP 8938091U JP 2556417 Y2 JP2556417 Y2 JP 2556417Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grip
- contact surface
- contact
- grip body
- mounting member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Passenger Equipment (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車等の車両、船、飛
行機等の乗物に搭乗者が乗ったときに握って体を支える
ためのアシストグリップに関するものである。
行機等の乗物に搭乗者が乗ったときに握って体を支える
ためのアシストグリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば車両用アシストグリップと
して、図6〜8に示すように、車体の天井31に固定さ
れた取付部材32と、同取付部材32に取付けられた合
成樹脂製のグリップ本体33とからなるものがある。
して、図6〜8に示すように、車体の天井31に固定さ
れた取付部材32と、同取付部材32に取付けられた合
成樹脂製のグリップ本体33とからなるものがある。
【0003】このタイプのアシストグリップでは、不使
用時に搭乗者の邪魔にならないようにグリップ本体33
を格納状態(図7参照)に保持し、かつ、必要に応じて
グリップ本体33を引き起こして使用可能とする(図8
参照)ために、次の構成が採られている。すなわち、取
付部材32の下部には一対の軸支部34が形成され、両
軸支部34に軸35が挿通されている。また、グリップ
本体33の両端部には、前記両軸支部34を収容可能な
凹部36が形成され、グリップ本体33において各凹部
36の両側部が前記軸35に回動可能に支持されてい
る。また、軸35の周囲には、捩じりコイルばね37が
取付けられ、この捩じりコイルばね37の弾性力によっ
てグリップ本体33が付勢されて図6の格納状態に保持
されるようになっている。
用時に搭乗者の邪魔にならないようにグリップ本体33
を格納状態(図7参照)に保持し、かつ、必要に応じて
グリップ本体33を引き起こして使用可能とする(図8
参照)ために、次の構成が採られている。すなわち、取
付部材32の下部には一対の軸支部34が形成され、両
軸支部34に軸35が挿通されている。また、グリップ
本体33の両端部には、前記両軸支部34を収容可能な
凹部36が形成され、グリップ本体33において各凹部
36の両側部が前記軸35に回動可能に支持されてい
る。また、軸35の周囲には、捩じりコイルばね37が
取付けられ、この捩じりコイルばね37の弾性力によっ
てグリップ本体33が付勢されて図6の格納状態に保持
されるようになっている。
【0004】さらに、使用時にグリップ本体33が一定
角度(図においては120°)以上回動するのを規制す
るために、グリップ本体33の凹部36に当接面38が
形成されるとともに、取付部材32の各軸支部34の上
部に被当接面39が形成されている。そして、グリップ
本体33の回動により当接面38が被当接面39に当接
すると、それ以上の回動が規制され、搭乗者が安定した
状態でグリップ本体33を把持することができるように
なっている。
角度(図においては120°)以上回動するのを規制す
るために、グリップ本体33の凹部36に当接面38が
形成されるとともに、取付部材32の各軸支部34の上
部に被当接面39が形成されている。そして、グリップ
本体33の回動により当接面38が被当接面39に当接
すると、それ以上の回動が規制され、搭乗者が安定した
状態でグリップ本体33を把持することができるように
なっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術においては次に示す問題があった。すなわち、使
用時において、グリップ本体33をその当接面38が取
付部材32の被当接面39に当接させた状態で搭乗者が
把持している場合には、前記当接面38に加えられる応
力は、多い時には130kg以上にも及ぶことがある。
そのため、繰り返し加えられる応力によって前記当接面
38が白化したり、損傷されたりすることがあった。前
記従来技術におけるグリップ本体33の当接面38は、
このような白化や損傷の発生を考慮されておらず、特に
グリップ本体33の収納状態において、搭乗者から容易
に見える位置にあるため、意匠性が損なわれるおそれが
あった。これに対し、この白化・損傷箇所を隠すため
に、当該箇所を金属板等で覆うことも考えられるが、こ
の金属板は取付部材32やグリップ本体33とは別部材
であるため、製造における工程増、コスト増につなが
り、好ましい手段とはいえなかった。
来技術においては次に示す問題があった。すなわち、使
用時において、グリップ本体33をその当接面38が取
付部材32の被当接面39に当接させた状態で搭乗者が
把持している場合には、前記当接面38に加えられる応
力は、多い時には130kg以上にも及ぶことがある。
そのため、繰り返し加えられる応力によって前記当接面
38が白化したり、損傷されたりすることがあった。前
記従来技術におけるグリップ本体33の当接面38は、
このような白化や損傷の発生を考慮されておらず、特に
グリップ本体33の収納状態において、搭乗者から容易
に見える位置にあるため、意匠性が損なわれるおそれが
あった。これに対し、この白化・損傷箇所を隠すため
に、当該箇所を金属板等で覆うことも考えられるが、こ
の金属板は取付部材32やグリップ本体33とは別部材
であるため、製造における工程増、コスト増につなが
り、好ましい手段とはいえなかった。
【0006】本考案は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は繰り返しの使用によって
も意匠性が損なわれるおそれがなく、容易に製造するこ
との可能なアシストグリップを提供することにある。
れたものであって、その目的は繰り返しの使用によって
も意匠性が損なわれるおそれがなく、容易に製造するこ
との可能なアシストグリップを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案では、乗物本体に取着されるとともに、被当
接部を有する合成樹脂製の取付部材と、前記取付部材に
対して軸により回動可能に支持されるとともに、一定角
度以上の回動を制御するために、使用時において前記被
当接部に当接される当接部を有する合成樹脂製のグリッ
プ本体とを備えたアシストグリップにおいて、前記当接
部を前記グリップ本体とともに合成樹脂にて一体的に成
形するとともに、前記当接部を乗物本体に取付けられた
状態で乗物本体と平行な面よりも軸側へ傾いて回動方向
に対して肉厚に一体形成したことを特徴とするアシスト
グリップをその要旨とする。
め、本考案では、乗物本体に取着されるとともに、被当
接部を有する合成樹脂製の取付部材と、前記取付部材に
対して軸により回動可能に支持されるとともに、一定角
度以上の回動を制御するために、使用時において前記被
当接部に当接される当接部を有する合成樹脂製のグリッ
プ本体とを備えたアシストグリップにおいて、前記当接
部を前記グリップ本体とともに合成樹脂にて一体的に成
形するとともに、前記当接部を乗物本体に取付けられた
状態で乗物本体と平行な面よりも軸側へ傾いて回動方向
に対して肉厚に一体形成したことを特徴とするアシスト
グリップをその要旨とする。
【0008】上記構成によれば、合成樹脂製の取付部材
に対して軸支された合成樹脂製のグリップ本体は使用時
において回動される。そして、グリップ本体の当接部は
取付部材の被当接部に当接されることにより、一定角度
以上の回動が規制される。この使用により、グリップ本
体には応力が加わり、当接部が白化したり、多少損傷さ
れたりする。ところが、当接部は、乗物本体に取付けら
れた状態で乗物本体と平行な面よりも軸側へ傾いて回動
方向に対して肉厚に形成されており、搭乗者の視線から
隠れるようになっている。従って、アシストグリップの
不使用時においてもこの当接部は搭乗者から見られるこ
とはない。また、この当接部は合成樹脂製のグリップ本
体と一体的に形成されるので別部材は不要となる。
に対して軸支された合成樹脂製のグリップ本体は使用時
において回動される。そして、グリップ本体の当接部は
取付部材の被当接部に当接されることにより、一定角度
以上の回動が規制される。この使用により、グリップ本
体には応力が加わり、当接部が白化したり、多少損傷さ
れたりする。ところが、当接部は、乗物本体に取付けら
れた状態で乗物本体と平行な面よりも軸側へ傾いて回動
方向に対して肉厚に形成されており、搭乗者の視線から
隠れるようになっている。従って、アシストグリップの
不使用時においてもこの当接部は搭乗者から見られるこ
とはない。また、この当接部は合成樹脂製のグリップ本
体と一体的に形成されるので別部材は不要となる。
【0009】
【実施例】以下、本考案を自動車のアシストグリップに
具体化した一実施例を図1〜4に基づいて説明する。図
1は本実施例におけるアシストグリップの要部を示す斜
視図、図3はアシストグリップの端部の断面図である。
図1において、アシストグリップ1は、自動車の天井に
取付けられた取付部材2と、同取付部材2に回動可能に
取付けられたほぼU字状をなすグリップ本体3とを備え
ている。
具体化した一実施例を図1〜4に基づいて説明する。図
1は本実施例におけるアシストグリップの要部を示す斜
視図、図3はアシストグリップの端部の断面図である。
図1において、アシストグリップ1は、自動車の天井に
取付けられた取付部材2と、同取付部材2に回動可能に
取付けられたほぼU字状をなすグリップ本体3とを備え
ている。
【0010】図1,3に示すように、前記取付部材2は
ポリアセタール樹脂よりなり、同取付部材2には、位置
決め用の係止ピン4が上方へ突設されている。また、こ
れと別の位置には、ボルト穴5が形成されており、その
周囲に円環状の突起6が形成されている。そして、乗物
本体としての天井7の図示しない位置決め穴には、前記
係止ピン4が嵌め込まれている。また、天井7の位置決
め穴8に前記突起6が嵌め込まれるとともに、車内側か
ら前記ボルト穴5を挿通するボルト9が天井7に締付け
られている。このように、前記取付部材2は天井7に対
し位置ずれすることなく固定されている。
ポリアセタール樹脂よりなり、同取付部材2には、位置
決め用の係止ピン4が上方へ突設されている。また、こ
れと別の位置には、ボルト穴5が形成されており、その
周囲に円環状の突起6が形成されている。そして、乗物
本体としての天井7の図示しない位置決め穴には、前記
係止ピン4が嵌め込まれている。また、天井7の位置決
め穴8に前記突起6が嵌め込まれるとともに、車内側か
ら前記ボルト穴5を挿通するボルト9が天井7に締付け
られている。このように、前記取付部材2は天井7に対
し位置ずれすることなく固定されている。
【0011】図2に示すように、前記取付部材2の一側
部(図2においては左側部)の下部には、略円環状の一
対の軸支部10が一体形成されている。これら一対の軸
支部10の間には、切欠き部11を有する断面J字状の
ばね受け12が形成されている。また、図3に示すよう
に、前記取付部材2には、その下方からキャップ13が
嵌められており、前記ボルト9の頭部9aを覆い隠して
いる。
部(図2においては左側部)の下部には、略円環状の一
対の軸支部10が一体形成されている。これら一対の軸
支部10の間には、切欠き部11を有する断面J字状の
ばね受け12が形成されている。また、図3に示すよう
に、前記取付部材2には、その下方からキャップ13が
嵌められており、前記ボルト9の頭部9aを覆い隠して
いる。
【0012】一方、図1に示すように、前記グリップ本
体3はポリプロピレン樹脂よりなり、その中央部には把
手部3aが形成されている。また、図2に示すように、
前記グリップ本体3の両端部(図2では一方の端部のみ
図示)には、前記キャップ13を収容可能な凹部14が
形成されている。この凹部14の両側には軸受15が形
成されている。そして、前記軸支部10内に軸16が挿
通されるとともに、その両端は軸受15に嵌め込まれて
いる。そのため、グリップ本体3はその両端部におい
て、取付部材2に対し軸16を中心に回動可能に支持さ
れている。
体3はポリプロピレン樹脂よりなり、その中央部には把
手部3aが形成されている。また、図2に示すように、
前記グリップ本体3の両端部(図2では一方の端部のみ
図示)には、前記キャップ13を収容可能な凹部14が
形成されている。この凹部14の両側には軸受15が形
成されている。そして、前記軸支部10内に軸16が挿
通されるとともに、その両端は軸受15に嵌め込まれて
いる。そのため、グリップ本体3はその両端部におい
て、取付部材2に対し軸16を中心に回動可能に支持さ
れている。
【0013】前記一対の軸支部10の間の軸16の周囲
には、捩じりコイルばね17が配設されている。このば
ね17の一端は、前記切欠き部11から突出し、図3に
示すように、グリップ本体3に形成された収容孔18に
収容されている。また、捩じりコイルばね17の他端
は、前記取付部材2のばね受け12の側壁に当接した状
態となっている。そして、アシストグリップ1を使用し
ないときには、この捩じりコイルばね17の弾性力によ
り、前記グリップ本体3は付勢され、前記キャップ13
が凹部14に収容された状態で、天井7に対し水平に当
接するようにして格納されている。
には、捩じりコイルばね17が配設されている。このば
ね17の一端は、前記切欠き部11から突出し、図3に
示すように、グリップ本体3に形成された収容孔18に
収容されている。また、捩じりコイルばね17の他端
は、前記取付部材2のばね受け12の側壁に当接した状
態となっている。そして、アシストグリップ1を使用し
ないときには、この捩じりコイルばね17の弾性力によ
り、前記グリップ本体3は付勢され、前記キャップ13
が凹部14に収容された状態で、天井7に対し水平に当
接するようにして格納されている。
【0014】さて、本実施例においては、搭乗者が安定
した状態でグリップ本体3を把持できるように、グリッ
プ本体3の一定角度(本実施例では約120゜)以上の
回動を規制するストッパ機構が設けられている。すなわ
ち、図1,2に示すように、グリップ本体3において、
前記一対の軸支部10の両脇には、一対の当接部として
の当接面19が形成されている。これら当接面19は、
図3に示すように、搭乗者よりも高い位置に、かつ、乗
物本体と平行な面である水平面よりも軸16側へ約30
゜傾いて回動方向に対して肉厚に一体形成されており、
取付部材2の軸支部10の上部には、被当接部としての
被当接面20が形成されており、前記グリップ本体3が
約120゜回動された際に前記当接面19がその被当接
面20に当接されるようになっている。
した状態でグリップ本体3を把持できるように、グリッ
プ本体3の一定角度(本実施例では約120゜)以上の
回動を規制するストッパ機構が設けられている。すなわ
ち、図1,2に示すように、グリップ本体3において、
前記一対の軸支部10の両脇には、一対の当接部として
の当接面19が形成されている。これら当接面19は、
図3に示すように、搭乗者よりも高い位置に、かつ、乗
物本体と平行な面である水平面よりも軸16側へ約30
゜傾いて回動方向に対して肉厚に一体形成されており、
取付部材2の軸支部10の上部には、被当接部としての
被当接面20が形成されており、前記グリップ本体3が
約120゜回動された際に前記当接面19がその被当接
面20に当接されるようになっている。
【0015】さらに、前記グリップ本体3の当接面19
の間には、補助当接面21が前記当接面19よりも低い
位置に、水平方向に形成されている。また、前記取付部
材2の一対の軸支部10の下部には、被補助当接面22
が形成されている。そして、使用時において、前記グリ
ップ本体3が回動された際には、まず先に、当接面19
が前記被当接面20に当接される。次いで補助的に、補
助当接面21が前記被補助当接面22に当接され、前記
当接面19及び被当接面20に加わる応力を幾分か緩和
するようになっている。
の間には、補助当接面21が前記当接面19よりも低い
位置に、水平方向に形成されている。また、前記取付部
材2の一対の軸支部10の下部には、被補助当接面22
が形成されている。そして、使用時において、前記グリ
ップ本体3が回動された際には、まず先に、当接面19
が前記被当接面20に当接される。次いで補助的に、補
助当接面21が前記被補助当接面22に当接され、前記
当接面19及び被当接面20に加わる応力を幾分か緩和
するようになっている。
【0016】次に、本実施例のアシストグリップ1の作
用について説明する。まず、使用時においては、図1に
おいて、グリップ本体3の把手部3aを握るとともに、
捩じりコイルばね17の弾性力に抗して同図矢印方向へ
力を懸けることにより、図1,4(図1では2点鎖線で
図示)に示すように、グリップ本体3は軸16を中心に
回動される。このとき、グリップ本体3は、約120°
回動した時点でまず前記当接面19が取付部材2の被当
接面20に当接し、その直後に補助当接面21が被補助
当接面22に当接する。このとき、前記当接面19及び
被当接面20には、相当の応力が加わり、多少の白化が
発生することがあるものの、前記補助当接面21及び被
補助当接面22には補助的な応力しかかからないので白
化することはない。そして、グリップ本体3は、それ以
上の回動が規制された状態で、搭乗者によってつかまら
れ、使用に供される。このとき、前記グリップ本体3の
当接面19は搭乗者の視界から隠れる位置にあり、見ら
れることはない。
用について説明する。まず、使用時においては、図1に
おいて、グリップ本体3の把手部3aを握るとともに、
捩じりコイルばね17の弾性力に抗して同図矢印方向へ
力を懸けることにより、図1,4(図1では2点鎖線で
図示)に示すように、グリップ本体3は軸16を中心に
回動される。このとき、グリップ本体3は、約120°
回動した時点でまず前記当接面19が取付部材2の被当
接面20に当接し、その直後に補助当接面21が被補助
当接面22に当接する。このとき、前記当接面19及び
被当接面20には、相当の応力が加わり、多少の白化が
発生することがあるものの、前記補助当接面21及び被
補助当接面22には補助的な応力しかかからないので白
化することはない。そして、グリップ本体3は、それ以
上の回動が規制された状態で、搭乗者によってつかまら
れ、使用に供される。このとき、前記グリップ本体3の
当接面19は搭乗者の視界から隠れる位置にあり、見ら
れることはない。
【0017】一方、使用を終了する場合には、前記把手
部3aから手を放すことにより、グリップ本体3は前記
捩じりコイルばね17の弾性力により容易に元の状態に
戻り、天井7に当接した状態で格納される。そして、ア
シストグリップ1の不使用時には、この格納状態が保持
される。このとき、図3に示すように、当接面19は使
用時に比べ搭乗車に近い側に移るものの、この状態にお
いても搭乗者の視界から隠れるように、搭乗者よりも高
い位置に、かつ、水平面よりも軸16側へ約30°傾い
て形成されているので、搭乗者から見られることはな
い。
部3aから手を放すことにより、グリップ本体3は前記
捩じりコイルばね17の弾性力により容易に元の状態に
戻り、天井7に当接した状態で格納される。そして、ア
シストグリップ1の不使用時には、この格納状態が保持
される。このとき、図3に示すように、当接面19は使
用時に比べ搭乗車に近い側に移るものの、この状態にお
いても搭乗者の視界から隠れるように、搭乗者よりも高
い位置に、かつ、水平面よりも軸16側へ約30°傾い
て形成されているので、搭乗者から見られることはな
い。
【0018】上述したように、この実施例では、アシス
トグリップ1の繰り返しの使用により、前記当接面19
に応力が加えられて、仮に当接面19が白化したり、多
少損傷されていたりしても、当接面19は搭乗者から見
られることはないので、意匠性が損なわれるおそれはな
い。
トグリップ1の繰り返しの使用により、前記当接面19
に応力が加えられて、仮に当接面19が白化したり、多
少損傷されていたりしても、当接面19は搭乗者から見
られることはないので、意匠性が損なわれるおそれはな
い。
【0019】また、この実施例では、前記当接面19を
グリップ本体3に、その回動方向に対して肉厚に一体的
に形成したので、別部材を用いることなく、成形により
容易に製造することができる。
グリップ本体3に、その回動方向に対して肉厚に一体的
に形成したので、別部材を用いることなく、成形により
容易に製造することができる。
【0020】さらに、この実施例では、補助当接面21
を設け、使用時には、当接面19に加わる応力をこの補
助当接面21で緩和するようにした。従って、当接面1
9に莫大な応力が加わるのを回避することができ、応力
による当接面19及び被当接面20の損傷を抑制するこ
とができる。
を設け、使用時には、当接面19に加わる応力をこの補
助当接面21で緩和するようにした。従って、当接面1
9に莫大な応力が加わるのを回避することができ、応力
による当接面19及び被当接面20の損傷を抑制するこ
とができる。
【0021】なお、本考案は前記実施例に限定されるも
のではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記実施例においては、補助当接面21の両側に
ある突起の上面を当接面19としたが、例えば図5に示
すように、補助当接面21の両側にある突起の一部を切
欠き、該切欠き部の上面を当接面23とし、これととも
に、前記突起の形状に合うように取付部材2側にも突起
を形成し、この突起の上面を被当接面24としてもよ
い。この場合には、当接面23をより一層搭乗者の視界
から隠すことができ、意匠性が損なわれなくなる。
のではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記実施例においては、補助当接面21の両側に
ある突起の上面を当接面19としたが、例えば図5に示
すように、補助当接面21の両側にある突起の一部を切
欠き、該切欠き部の上面を当接面23とし、これととも
に、前記突起の形状に合うように取付部材2側にも突起
を形成し、この突起の上面を被当接面24としてもよ
い。この場合には、当接面23をより一層搭乗者の視界
から隠すことができ、意匠性が損なわれなくなる。
【0022】(2)前記実施例においては、補助当接面
21を設けるようにしたが、この補助当接面21は別に
なくともよく、使用時には、当接面19だけが取付本体
2に当接する構成としてもよい。
21を設けるようにしたが、この補助当接面21は別に
なくともよく、使用時には、当接面19だけが取付本体
2に当接する構成としてもよい。
【0023】(3)前記実施例においては、アシストグ
リップ1を天井7に設ける構成としたが、その配設位置
は天井に限定されるものではなく、側壁等であってもよ
い。また、被取着体も自動車に限られるものではなく、
船、飛行機等その他の乗物であってもよい。
リップ1を天井7に設ける構成としたが、その配設位置
は天井に限定されるものではなく、側壁等であってもよ
い。また、被取着体も自動車に限られるものではなく、
船、飛行機等その他の乗物であってもよい。
【0024】(4)前記実施例においては、取付部材2
をポリアセタール樹脂により形成し、グリップ本体3を
ポリプロピレン樹脂により形成したが、各部材の素材は
特に限定されるものではなく、木材等により形成しても
よい。また、グリップ本体3の特に把手部3aの周囲に
はカバーを被覆させて保護するようにしてもよい。
をポリアセタール樹脂により形成し、グリップ本体3を
ポリプロピレン樹脂により形成したが、各部材の素材は
特に限定されるものではなく、木材等により形成しても
よい。また、グリップ本体3の特に把手部3aの周囲に
はカバーを被覆させて保護するようにしてもよい。
【0025】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案のアシスト
グリップによれば、当接部はグリップ本体に対して合成
樹脂にて一体的に形成したため、別部材を用いることな
く、成形により、容易に製造することができる。又、当
接部を乗物本体に取付けられた状態で乗物本体と平行な
面よりも軸側へ傾むけるようにして回動方向に対して肉
厚に形成するという簡単な構成により、当接部が搭乗者
の視線から隠れ、そのため、白化、損傷があっても意匠
性が損なわれることがない効果と、使用時において加わ
る負荷に耐えることができる効果を同時に奏することが
できる。
グリップによれば、当接部はグリップ本体に対して合成
樹脂にて一体的に形成したため、別部材を用いることな
く、成形により、容易に製造することができる。又、当
接部を乗物本体に取付けられた状態で乗物本体と平行な
面よりも軸側へ傾むけるようにして回動方向に対して肉
厚に形成するという簡単な構成により、当接部が搭乗者
の視線から隠れ、そのため、白化、損傷があっても意匠
性が損なわれることがない効果と、使用時において加わ
る負荷に耐えることができる効果を同時に奏することが
できる。
【図1】本考案を具体化した一実施例におけるアシスト
グリップの要部を示す斜視図である。
グリップの要部を示す斜視図である。
【図2】一実施例におけるアシストグリップの要部を示
す分解斜視図である。
す分解斜視図である。
【図3】一実施例における不使用時のアシストグリップ
の端部を示す断面図である。
の端部を示す断面図である。
【図4】一実施例における使用時のアシストグリップの
端部を示す断面図である。
端部を示す断面図である。
【図5】別例におけるアシストグリップの要部を示す分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図6】従来例におけるアシストグリップの要部を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図7】従来例における不使用時のアシストグリップの
端部を示す断面図である。
端部を示す断面図である。
【図8】従来例における使用時のアシストグリップの端
部を示す断面図である。
部を示す断面図である。
1…アシストグリップ、2…取付部材、3…グリップ本
体、7…乗物本体としての天井、16…軸、19,23
…当接部としての当接面、20,24…被当接部として
の被当接面。
体、7…乗物本体としての天井、16…軸、19,23
…当接部としての当接面、20,24…被当接部として
の被当接面。
Claims (1)
- 【請求項1】 乗物本体(7)に取着されるとともに、
被当接部(20,24)を有する合成樹脂製の取付部材
(2)と、 前記取付部材(2)に対して軸(16)により回動可能
に支持されるとともに、一定角度以上の回動を制御する
ために、使用時において前記被当接部(20,24)に
当接される当接部(19,23)を有する合成樹脂製の
グリップ本体(3)とを備えたアシストグリップにおい
て、 前記当接部(19,23)を前記グリップ本体(3)と
ともに合成樹脂にて一体的に成形するとともに、前記当
接部(19,23)を乗物本体に取付けられた状態で乗
物本体と平行な面よりも軸(16)側へ傾いて回動方向
に対して肉厚に一体形成したことを特徴とするアシスト
グリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991089380U JP2556417Y2 (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | アシストグリップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991089380U JP2556417Y2 (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | アシストグリップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0537564U JPH0537564U (ja) | 1993-05-21 |
JP2556417Y2 true JP2556417Y2 (ja) | 1997-12-03 |
Family
ID=13969074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991089380U Expired - Fee Related JP2556417Y2 (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | アシストグリップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2556417Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4638218B2 (ja) * | 2004-12-22 | 2011-02-23 | 株式会社パイオラックス | アシストグリップ固定装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0790739B2 (ja) * | 1989-06-14 | 1995-10-04 | 日産自動車株式会社 | 車両用アシストグリップ |
-
1991
- 1991-10-30 JP JP1991089380U patent/JP2556417Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0537564U (ja) | 1993-05-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH026908B2 (ja) | ||
JP4239562B2 (ja) | ルーフラック | |
JP2556417Y2 (ja) | アシストグリップ | |
US20020075577A1 (en) | Manually foldable door mirror | |
JP3149826B2 (ja) | 車載用クレーンの脚部構造 | |
JP3532610B2 (ja) | 可倒式アシストグリップ | |
JP2006290163A (ja) | 車両用収納装置 | |
US7213302B2 (en) | Door retention device used in process of manufacturing automobile | |
JPH0737985Y2 (ja) | アシストグリップ | |
JPS6168982A (ja) | 自動車のスライド式ドアのハンドル構造 | |
JPS6328688Y2 (ja) | ||
JP3916718B2 (ja) | 車両用サンバイザの軸受構造 | |
JP2605486Y2 (ja) | 自動車用移動体の開閉装置 | |
JP3475149B2 (ja) | 車両用ドアハンドル装置 | |
US20170306659A1 (en) | Opposed opening and closing type door structure of vehicle | |
CN216788973U (zh) | 车用遮阳板的内部卡簧 | |
JPH0425390Y2 (ja) | ||
JPH07117545A (ja) | アシストグリップ | |
JPH0241259Y2 (ja) | ||
JPH0563992U (ja) | 安全機能付き自動車用収納装置 | |
JPH10119644A (ja) | 可倒式の車両用後写鏡 | |
JP3326380B2 (ja) | 自動車用ドアハンドル | |
JP3805027B2 (ja) | 可倒式チェンジレバー | |
JPS5820764Y2 (ja) | 自動車用ドア−ヒンジ | |
JPH026909B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |