JP2605486Y2 - 自動車用移動体の開閉装置 - Google Patents
自動車用移動体の開閉装置Info
- Publication number
- JP2605486Y2 JP2605486Y2 JP1993019098U JP1909893U JP2605486Y2 JP 2605486 Y2 JP2605486 Y2 JP 2605486Y2 JP 1993019098 U JP1993019098 U JP 1993019098U JP 1909893 U JP1909893 U JP 1909893U JP 2605486 Y2 JP2605486 Y2 JP 2605486Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cam groove
- housing
- opening
- pin member
- lock portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Passenger Equipment (AREA)
- Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のインストルメ
ントパネル等に付設される所謂プッシュオープン型収納
箱等の移動体を開閉する開閉装置の改良に関するもので
ある。
ントパネル等に付設される所謂プッシュオープン型収納
箱等の移動体を開閉する開閉装置の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種プッシュオープン型の開閉
装置の一例を示すと、図4に示す如く、インストルメン
トパネル側に固設されるハウジングHに移動体たる収納
箱Bを開閉動可能に支承して、該収納箱Bを付勢ばね圧
(図示せず)で常時開放方向に付勢する一方、ハウジン
グH側にカム部材11を旋回可能に設け、収納箱B側に
ピン部材13を直立状態に設けて、当該ピン部材13を
カム部材11に係止すると、収納箱Bを上記付勢ばね圧
に抗してハウジングH内の閉塞位置にロックでき、この
状態のまま、収納箱Bを更にハウジングH内に押し込む
と、上記ピン部材13のカム部材11に対する係止を解
除して、収納箱BをハウジングHの開口部から自動的に
開放方向に移動させ得る構成となっている。
装置の一例を示すと、図4に示す如く、インストルメン
トパネル側に固設されるハウジングHに移動体たる収納
箱Bを開閉動可能に支承して、該収納箱Bを付勢ばね圧
(図示せず)で常時開放方向に付勢する一方、ハウジン
グH側にカム部材11を旋回可能に設け、収納箱B側に
ピン部材13を直立状態に設けて、当該ピン部材13を
カム部材11に係止すると、収納箱Bを上記付勢ばね圧
に抗してハウジングH内の閉塞位置にロックでき、この
状態のまま、収納箱Bを更にハウジングH内に押し込む
と、上記ピン部材13のカム部材11に対する係止を解
除して、収納箱BをハウジングHの開口部から自動的に
開放方向に移動させ得る構成となっている。
【0003】又、斯る開閉装置に使用されるカム部材1
1自体は、図示する如く、合成樹脂の一体成形品で、導
入口12aとロック部12bと導出口12cを一連に備
えるカム溝12を形成して、ハウジングH側の取付軸部
14にトーションスプリング15を介して旋回可能に設
けられ、規制壁部16の規制を受けるまで、当該トーシ
ョンスプリング15のばね圧で、常時、所定の一方向に
付勢されている。尚、図中、17はカム部材11を取付
軸部14に止着するワッシャー、18はカム部材11の
係止腕11bと共働してトーションスプリング15の端
部を係止する係止壁部である。
1自体は、図示する如く、合成樹脂の一体成形品で、導
入口12aとロック部12bと導出口12cを一連に備
えるカム溝12を形成して、ハウジングH側の取付軸部
14にトーションスプリング15を介して旋回可能に設
けられ、規制壁部16の規制を受けるまで、当該トーシ
ョンスプリング15のばね圧で、常時、所定の一方向に
付勢されている。尚、図中、17はカム部材11を取付
軸部14に止着するワッシャー、18はカム部材11の
係止腕11bと共働してトーションスプリング15の端
部を係止する係止壁部である。
【0004】そして、実際の開閉操作に際し、収納箱B
をハウジングHに押し込むと、収納箱Bの後端部側に設
けられているピン部材13が、カム部材11の外周ガイ
ド面11aに当接して、カム部材11をトーションスプ
リング15による付勢方向とは逆方向に旋回させながら
カム溝12の導入口12aに至る。すると、今度は、カ
ム部材11がトーションスプリング15のばね圧で若干
付勢方向に旋回し、ピン部材13をカム溝12内に導く
と同時に、収納箱Bも付勢ばね圧により後退して、ピン
部材13がカム溝12のロック部12bに自動的に係止
するので、これにより、収納箱Bをその付勢ばね圧に抗
してハウジングH内の閉塞位置にロックできる。又、こ
の状態のまま、収納箱Bを更にハウジングH内に押し込
むと、ピン部材13がカム溝12のロック部12bから
外れて、カム部材11が更に付勢方向に旋回することを
許容するので、その後は、収納箱Bに対する押し込み操
作を解けば、ピン部材13はカム溝12の導出口12c
方向に案内されながら、カム部材11のカム溝12から
自動的に外れるので、これにより、収納箱Bを付勢ばね
圧でハウジングHの開口部から自動的に開放方向に移動
させることが可能となる。
をハウジングHに押し込むと、収納箱Bの後端部側に設
けられているピン部材13が、カム部材11の外周ガイ
ド面11aに当接して、カム部材11をトーションスプ
リング15による付勢方向とは逆方向に旋回させながら
カム溝12の導入口12aに至る。すると、今度は、カ
ム部材11がトーションスプリング15のばね圧で若干
付勢方向に旋回し、ピン部材13をカム溝12内に導く
と同時に、収納箱Bも付勢ばね圧により後退して、ピン
部材13がカム溝12のロック部12bに自動的に係止
するので、これにより、収納箱Bをその付勢ばね圧に抗
してハウジングH内の閉塞位置にロックできる。又、こ
の状態のまま、収納箱Bを更にハウジングH内に押し込
むと、ピン部材13がカム溝12のロック部12bから
外れて、カム部材11が更に付勢方向に旋回することを
許容するので、その後は、収納箱Bに対する押し込み操
作を解けば、ピン部材13はカム溝12の導出口12c
方向に案内されながら、カム部材11のカム溝12から
自動的に外れるので、これにより、収納箱Bを付勢ばね
圧でハウジングHの開口部から自動的に開放方向に移動
させることが可能となる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、従来の開閉
装置において、収納箱BをハウジングH内の閉塞位置に
ロックしている状態では、収納箱B側のピン部材13が
カム溝12のロック部12bに係止している訳である
が、この時に、例えば、車体の後部側から他人の車に追
突されたり、或いは、バック時に、車体後部が障害物等
に衝突すると、この衝撃力で、ハウジングHは車体と一
緒に前方に移動するが、当該ハウジングHに開閉動可能
に支承されている収納箱B自体は、その付勢ばね圧も手
伝って、その場に留まろうとするので、結果的には、ハ
ウジングHと収納箱Bとが互いに逆方向に移動したのと
同様な離間現象が生じることとなる。そして、この離間
現象が一旦発生すると、図5に示す如く、上記衝撃力
で、直立状態にあるピン部材13が容易に傾いて、カム
部材11の先端部側を上方に逃がしてしまうので、これ
により、ピン部材13がカム溝12のロック部12bか
ら簡単に外れて、収納箱Bが付勢ばね圧でハウジングH
の開口部から誤って外方に突出してしまう恐れを有して
いた。
装置において、収納箱BをハウジングH内の閉塞位置に
ロックしている状態では、収納箱B側のピン部材13が
カム溝12のロック部12bに係止している訳である
が、この時に、例えば、車体の後部側から他人の車に追
突されたり、或いは、バック時に、車体後部が障害物等
に衝突すると、この衝撃力で、ハウジングHは車体と一
緒に前方に移動するが、当該ハウジングHに開閉動可能
に支承されている収納箱B自体は、その付勢ばね圧も手
伝って、その場に留まろうとするので、結果的には、ハ
ウジングHと収納箱Bとが互いに逆方向に移動したのと
同様な離間現象が生じることとなる。そして、この離間
現象が一旦発生すると、図5に示す如く、上記衝撃力
で、直立状態にあるピン部材13が容易に傾いて、カム
部材11の先端部側を上方に逃がしてしまうので、これ
により、ピン部材13がカム溝12のロック部12bか
ら簡単に外れて、収納箱Bが付勢ばね圧でハウジングH
の開口部から誤って外方に突出してしまう恐れを有して
いた。
【0006】本考案は、斯る従来の課題を有効に解決す
るために開発されたもので、ハウジングに移動体を開閉
動可能に支承して、該移動体を付勢ばね圧で開放方向に
付勢する一方、ハウジング側に、カム溝を形成したカム
部材を旋回可能に設け、移動体側に、該カム部材のカム
溝内を移動するピン部材を設けて、ピン部材をカム溝の
ロック部に係止することにより、移動体を上記付勢ばね
圧に抗してハウジング内の閉塞位置にロックし、この状
態のまま、移動体を更にハウジング内に押し込むことに
より、上記ピン部材のカム溝のロック部に対する係止を
解除して、移動体をハウジングの開口部から自動的に開
放方向に移動させる構成の自動車用移動体の開閉装置を
前提として、上記ピン部材とカム溝のロック部の一方又
は双方に、ピン部材がカム溝のロック部と係止している
状態で、カム溝のロック部をピン部材の付け根方向に導
くガイド形状を付与する構成を採用した。
るために開発されたもので、ハウジングに移動体を開閉
動可能に支承して、該移動体を付勢ばね圧で開放方向に
付勢する一方、ハウジング側に、カム溝を形成したカム
部材を旋回可能に設け、移動体側に、該カム部材のカム
溝内を移動するピン部材を設けて、ピン部材をカム溝の
ロック部に係止することにより、移動体を上記付勢ばね
圧に抗してハウジング内の閉塞位置にロックし、この状
態のまま、移動体を更にハウジング内に押し込むことに
より、上記ピン部材のカム溝のロック部に対する係止を
解除して、移動体をハウジングの開口部から自動的に開
放方向に移動させる構成の自動車用移動体の開閉装置を
前提として、上記ピン部材とカム溝のロック部の一方又
は双方に、ピン部材がカム溝のロック部と係止している
状態で、カム溝のロック部をピン部材の付け根方向に導
くガイド形状を付与する構成を採用した。
【0007】
【作用】依って、本考案にあっても、移動体をハウジン
グ内に押し込めば、ハウジング側に設けられているカム
部材のカム溝のロック部に移動体側のピン部材が係止し
て、移動体を付勢ばね圧に抗してハウジング内の閉塞位
置にロックでき、又、この状態のまま、移動体を更にハ
ウジング内に押し込めば、カム溝のロック部からピン部
材が外れて、移動体を付勢ばね圧でハウジングの開口部
から自動的に開放方向に移動できる。
グ内に押し込めば、ハウジング側に設けられているカム
部材のカム溝のロック部に移動体側のピン部材が係止し
て、移動体を付勢ばね圧に抗してハウジング内の閉塞位
置にロックでき、又、この状態のまま、移動体を更にハ
ウジング内に押し込めば、カム溝のロック部からピン部
材が外れて、移動体を付勢ばね圧でハウジングの開口部
から自動的に開放方向に移動できる。
【0008】 しかし、移動体の閉塞位置でのロック状
態において、車体の後部側から他人の車に追突された
り、或いは、バック時に、車体後部が障害物等に衝突し
て、その衝撃力で、ハウジングと移動体とが互いに逆方
向に移動したのと同様な離間現象が生じても、本考案に
あっては、ピン部材とカム溝のロック部の一方又は双方
にガイド形状を積極的に付与して、ピン部材がカム溝の
ロック部と係止している状態で、カム溝のロック部をピ
ン部材の付け根方向に自動的に導く構成を採用した関係
で、従来の如く、ピン部材がカム溝のロック部から簡単
に外れてしまうことを確実に防止できることとなる。
態において、車体の後部側から他人の車に追突された
り、或いは、バック時に、車体後部が障害物等に衝突し
て、その衝撃力で、ハウジングと移動体とが互いに逆方
向に移動したのと同様な離間現象が生じても、本考案に
あっては、ピン部材とカム溝のロック部の一方又は双方
にガイド形状を積極的に付与して、ピン部材がカム溝の
ロック部と係止している状態で、カム溝のロック部をピ
ン部材の付け根方向に自動的に導く構成を採用した関係
で、従来の如く、ピン部材がカム溝のロック部から簡単
に外れてしまうことを確実に防止できることとなる。
【0009】
【実施例】以下、本考案を図示する実施例に基づいて詳
述すれば、該実施例に係る自動車用移動体の開閉装置
も、具体的には図示しないが、先に説明した従来のプッ
シュオープン型のものと同様に、インストルメントパネ
ル側に設けられるハウジングに移動体たる収納箱を開閉
動可能に支承して、収納箱を付勢ばね圧で常時開放方向
に付勢する一方、ハウジング側にカム部材を旋回可能に
設け、収納箱側にピン部材を設けて、該ピン部材をカム
部材に係止すれば、収納箱を付勢ばね圧に抗してハウジ
ング内の閉塞位置にロックでき、この状態のまま、収納
箱を更にハウジング内に押し込めば、ピン部材のカム部
材に対する係止を解除して、収納箱を付勢ばね圧でハウ
ジングの開口部から自動的に開放方向に移動させ得る構
成を前提としている。
述すれば、該実施例に係る自動車用移動体の開閉装置
も、具体的には図示しないが、先に説明した従来のプッ
シュオープン型のものと同様に、インストルメントパネ
ル側に設けられるハウジングに移動体たる収納箱を開閉
動可能に支承して、収納箱を付勢ばね圧で常時開放方向
に付勢する一方、ハウジング側にカム部材を旋回可能に
設け、収納箱側にピン部材を設けて、該ピン部材をカム
部材に係止すれば、収納箱を付勢ばね圧に抗してハウジ
ング内の閉塞位置にロックでき、この状態のまま、収納
箱を更にハウジング内に押し込めば、ピン部材のカム部
材に対する係止を解除して、収納箱を付勢ばね圧でハウ
ジングの開口部から自動的に開放方向に移動させ得る構
成を前提としている。
【0010】そして、本実施例にあっては、斯る前提構
成の下で、図1に示す如く、ピン部材3をカム部材1の
カム溝2のロック部2b方向に一定の角度をもって傾斜
させるか、或いは、図2に示す如く、ピン部材3を直立
させたまま、カム溝2のロック部2bの端縁側にカット
状の傾斜形状4を付与するか、又は、図3に示す如く、
ピン部材3をロック部2b方向に傾斜させると同時に、
カム溝2のロック部2bの端縁にもカット状の傾斜形状
4を付与して、ピン部材3とカム溝2のロック部2bの
係止状態おいて、衝撃力や振動力が加わった場合には、
当該各傾斜形状のガイド作用で、特に、カム溝2のロッ
ク部2bをピン部材3の付け根方向に自動的に導くよう
に構成したことを特徴とするものである。尚、カム部材
1に関しては、傾斜形状4を付与する以外は、従来のも
のと同様であるので、詳しい説明は省略する。
成の下で、図1に示す如く、ピン部材3をカム部材1の
カム溝2のロック部2b方向に一定の角度をもって傾斜
させるか、或いは、図2に示す如く、ピン部材3を直立
させたまま、カム溝2のロック部2bの端縁側にカット
状の傾斜形状4を付与するか、又は、図3に示す如く、
ピン部材3をロック部2b方向に傾斜させると同時に、
カム溝2のロック部2bの端縁にもカット状の傾斜形状
4を付与して、ピン部材3とカム溝2のロック部2bの
係止状態おいて、衝撃力や振動力が加わった場合には、
当該各傾斜形状のガイド作用で、特に、カム溝2のロッ
ク部2bをピン部材3の付け根方向に自動的に導くよう
に構成したことを特徴とするものである。尚、カム部材
1に関しては、傾斜形状4を付与する以外は、従来のも
のと同様であるので、詳しい説明は省略する。
【0011】依って、本実施例の開閉装置にあっても、
収納箱BをハウジングH内に付勢ばね圧に抗して押し込
めば、従来と同様に、ピン部材3がカム溝2のロック部
2bに自動的に係止して、収納箱Bをその付勢ばね圧に
抗してハウジングH内の閉塞位置にロックでき、又、こ
の状態のまま、収納箱Bを更にハウジングH内に押し込
めば、ピン部材3が導出口2cを経てカム溝2から外れ
て、収納箱Bを付勢ばね圧でハウジングHの開口部から
自動的に開放方向に移動させる。
収納箱BをハウジングH内に付勢ばね圧に抗して押し込
めば、従来と同様に、ピン部材3がカム溝2のロック部
2bに自動的に係止して、収納箱Bをその付勢ばね圧に
抗してハウジングH内の閉塞位置にロックでき、又、こ
の状態のまま、収納箱Bを更にハウジングH内に押し込
めば、ピン部材3が導出口2cを経てカム溝2から外れ
て、収納箱Bを付勢ばね圧でハウジングHの開口部から
自動的に開放方向に移動させる。
【0012】しかし、収納箱Bの閉塞位置でのロック状
態において、車体の後部側から他人の車に衝突された
り、バック時に、車体後部が障害物等に衝突すると、本
実施例にあっても、この衝撃力により、ハウジングHと
収納箱Bとが互いに逆方向に移動したのと同様な離間現
象が生じることとなるが、本実施例にあっては、ピン部
材3又はカム溝2のロック部2bの一方又は双方に傾斜
形状を付与している関係で、上記衝撃力が加わると、今
度は、当該傾斜形状のガイド作用で、各図において仮想
線で示す如く、特に、カム部材1のロック部2bがピン
部材3に沿ってその付け根方向に強制的に導かれるの
で、従来の如く、ピン部材3が傾いてカム部材1の先端
部を上方に逃がして、両者2b・3の係止が簡単に外れ
てしまう心配が全くなくなる。従って、本実施例の下で
は、例え、上記の衝撃力や別の振動力を受けても、収納
箱BはハウジングH内の閉塞位置に確実に留まり、ハウ
ジングH内から外方に誤って突出することが有効に防止
できる訳である。
態において、車体の後部側から他人の車に衝突された
り、バック時に、車体後部が障害物等に衝突すると、本
実施例にあっても、この衝撃力により、ハウジングHと
収納箱Bとが互いに逆方向に移動したのと同様な離間現
象が生じることとなるが、本実施例にあっては、ピン部
材3又はカム溝2のロック部2bの一方又は双方に傾斜
形状を付与している関係で、上記衝撃力が加わると、今
度は、当該傾斜形状のガイド作用で、各図において仮想
線で示す如く、特に、カム部材1のロック部2bがピン
部材3に沿ってその付け根方向に強制的に導かれるの
で、従来の如く、ピン部材3が傾いてカム部材1の先端
部を上方に逃がして、両者2b・3の係止が簡単に外れ
てしまう心配が全くなくなる。従って、本実施例の下で
は、例え、上記の衝撃力や別の振動力を受けても、収納
箱BはハウジングH内の閉塞位置に確実に留まり、ハウ
ジングH内から外方に誤って突出することが有効に防止
できる訳である。
【0013】
【考案の効果】以上の如く、本考案は、上記構成の採用
により、極めて簡単な構成を採用するだけで、衝撃力や
振動力を受けても、ピン部材とカム溝のロック部との係
止状態が簡単に解除してしまう心配がなくなるので、こ
れにより、従来の自動車用移動体の開閉装置の抱える課
題を一掃することが可能となった。
により、極めて簡単な構成を採用するだけで、衝撃力や
振動力を受けても、ピン部材とカム溝のロック部との係
止状態が簡単に解除してしまう心配がなくなるので、こ
れにより、従来の自動車用移動体の開閉装置の抱える課
題を一掃することが可能となった。
【図1】本考案の実施例に係る自動車用移動体の開閉装
置において、ピン部材側にガイド形状を付与した状態を
示す要部断面図である。
置において、ピン部材側にガイド形状を付与した状態を
示す要部断面図である。
【図2】カム部材のカム溝のロック部側にガイド形状を
付与した状態を示す要部断面図である。
付与した状態を示す要部断面図である。
【図3】ピン部材とカム溝のロック部の双方にガイド形
状を付与した状態を示す要部断面図である。
状を付与した状態を示す要部断面図である。
【図4】従来の自動車用移動体の開閉装置を示す要部分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図5】カム溝のロック部からピン部材が外れる状態を
説明する断面図である。
説明する断面図である。
1 カム部材 2 カム溝 2b カム溝のロック部 3 ピン部材 4 傾斜形状(ガイド形状) H ハウジング B 収納箱(移動体)
Claims (1)
- 【請求項1】 ハウジングに移動体を開閉動可能に支承
して、該移動体を付勢ばね圧で開放方向に付勢する一
方、ハウジング側に、カム溝を形成したカム部材を旋回
可能に設け、移動体側に、該カム部材のカム溝内を移動
するピン部材を設けて、ピン部材をカム溝のロック部に
係止することにより、移動体を上記付勢ばね圧に抗して
ハウジング内の閉塞位置にロックし、この状態のまま、
移動体を更にハウジング内に押し込むことにより、上記
ピン部材のカム溝のロック部に対する係止を解除して、
移動体をハウジングの開口部から自動的に開放方向に移
動させる構成の自動車用移動体の開閉装置において、上
記ピン部材とカム溝のロック部の一方又は双方に、ピン
部材がカム溝のロック部と係止している状態で、カム溝
のロック部をピン部材の付け根方向に導くガイド形状を
付与したことを特徴とする自動車用移動体の開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993019098U JP2605486Y2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 自動車用移動体の開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993019098U JP2605486Y2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 自動車用移動体の開閉装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0671309U JPH0671309U (ja) | 1994-10-07 |
JP2605486Y2 true JP2605486Y2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=11990003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993019098U Expired - Fee Related JP2605486Y2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 自動車用移動体の開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2605486Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100598517B1 (ko) * | 2004-11-09 | 2006-07-10 | 기아자동차주식회사 | 차량의 트레이장치 |
KR100602679B1 (ko) * | 2005-01-19 | 2006-07-20 | 현대모비스 주식회사 | 트레이 래치구조 |
JP4889113B2 (ja) * | 2007-02-28 | 2012-03-07 | 株式会社ニフコ | ラッチ装置及びそれを用いた開閉装置 |
-
1993
- 1993-03-24 JP JP1993019098U patent/JP2605486Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0671309U (ja) | 1994-10-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4643470A (en) | Locking device of opening and closing members for vehicles | |
US4858973A (en) | Inside door handle assembly with means to prevent inadvertent separation of door handle | |
JPH0575003U (ja) | 安全機能付き自動車用収納装置 | |
JPH0575004U (ja) | 安全機能付き自動車用収納装置 | |
JP2605486Y2 (ja) | 自動車用移動体の開閉装置 | |
JPH045661Y2 (ja) | ||
KR100442736B1 (ko) | 안전기능을 가지는 로크장치 및 승물용 수납장치 | |
JP3252342B2 (ja) | 安全機能付き自動車用収納装置 | |
JP3200695B2 (ja) | 安全機能付き自動車用収納装置 | |
JP2592991Y2 (ja) | 自動車用開閉装置 | |
JP2557056Y2 (ja) | 安全機能付き自動車用収納装置 | |
JPH0563991U (ja) | 安全機能付き自動車用収納装置 | |
JP2551406Y2 (ja) | 車両用開閉体のロック装置 | |
JPH0335020Y2 (ja) | ||
JPH0422674Y2 (ja) | ||
JPS5922864Y2 (ja) | 運転室ドアのロツク装置 | |
JP2576292Y2 (ja) | 安全機能付き自動車用収納装置 | |
JPH0617635Y2 (ja) | 車載収納箱の閉位置係止装置 | |
JP2518458Y2 (ja) | 開閉体支持装置 | |
KR100293991B1 (ko) | 자동차의 콘솔 | |
JPH0720306Y2 (ja) | 折り畳み扉の閉塞保持装置 | |
JP2530293Y2 (ja) | グラブコンパートメントドアの開閉機構 | |
KR19980051127A (ko) | 트렁크리드와 연료주입구 도어의 개방 작동을 위한 공용레버장치 | |
JPH0341568Y2 (ja) | ||
JPS5930140Y2 (ja) | 自動車用ロツク装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |