JPH0422674Y2 - - Google Patents

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JPH0422674Y2
JPH0422674Y2 JP1522286U JP1522286U JPH0422674Y2 JP H0422674 Y2 JPH0422674 Y2 JP H0422674Y2 JP 1522286 U JP1522286 U JP 1522286U JP 1522286 U JP1522286 U JP 1522286U JP H0422674 Y2 JPH0422674 Y2 JP H0422674Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車の小物入れロツク構造、即ち
インストルメントパネルに設けられた小物入れ
(グローブボツクス)のリツド部の上端部をイン
ストルメントパネルにロツクする構造に関するも
のである。
(従来技術) 一般に自動車の補助席の正面のインストルメン
トパネルには、各種の小物類を収納する小物入れ
(グローブボツクス)が設けられている。上記小
物入れは大別するとその本体とリツド部とが別体
のものと一体のものと2種類有し、前者はリツド
部の下端部がインストルメントパネルに回動自在
に枢着されているリツド部を回動させて開閉する
ようになつており、後者はリツド部の下端部で全
体がインストルメントパネルに回動自在に枢着さ
れていて全体を回動させて開閉するようになつて
いる。
上記小物入れを閉じた状態でインストルメント
パネルにロツクするロツク構造は、一般にリツド
部の上端中央部にロツクレバー(ロツクノブ)を
枢着し、ロツクレバーの先端の係合部をインスト
ルメントパネルに係合させ、ロツクレバーをバネ
で係合側へ付勢したものである。
従来の小物入れロツク機構においては、実開昭
58−14050号公報の「グローブボツクスリツド構
造」のように、ロツクレバーの回動中心がリツド
部の回動中心と係合部とを結ぶ線よりも外側(補
助席に近い側)に設けられていた。
(考案が解決しようとする問題点) 上記公報に記載の小物入れは本体とリツド部と
が別体のものであるが、ロツクレバーの回動中心
がリツド部の回動中心と係合部とを結ぶ線よりも
外側に設けられているので、衝突時など前方より
衝撃力が作用すると、インストルメントパネルの
係合部からロツクレバーの係合部に作用する前方
向きの力でロツクレバーがロツク解除側へ回動し
てリツド部が開きやすくなるという欠点がある。
このことは、本体とリツド部とが一体の小物入
れの場合にも同様である。
(問題点を解決するための手段) 本考案は係る自動車の小物入れロツク構造は、
自動車のインストルメントパネルに設けられた小
物入れのリツド部の上端部をインストルメントパ
ネルにロツクする構造において、上記小物入れの
本体と一体若しくは別体のリツド部がその下端部
においてインストルメントパネルに回動自在に枢
着され、上記インストルメントパネルに係合する
係合部と車室側に臨む操作部とを有しバネで係合
側へ付勢されたロツクノブが上記リツド部の上端
部に回動自在に枢着され、上記ロツクノブの回動
中心はリツド部の回動中心と係合部とを結ぶ直線
よりも小物入れの内方側に設けたものである。
(作用) 本考案に係る自動車の小物入れロツク構造にお
いては、上記のようにロツクノブの回動中心がリ
ツド部の回動中心と係合部とを結ぶ直線よりも内
方側に設けられているので、衝突時など前方より
小物入れに衝突力が作用したときにインストルメ
ントパネルの係合部からロツクノブの係合部に前
方向きの力が作用し、この力によりロツクノブは
係合側へ回動することになつて、ロツクが解除さ
れることがない。
(考案の効果) 本考案に係る自動車の小物入れロツク構造によ
れば、以上説明したように、小物入れに前方から
衝撃力が作用してもロツクノブが係合側へ回動す
るようになつているので、リツド部が開かず安全
性が向上する。
(実施例) 以下、本考案の実施例の図面に基いて説明す
る。
本実施例に係る自動車の小物入れボツクス1
は、第1図に示すように自動車の補助席前面のイ
ンストルメントパネル2の下部に設けられるもの
である。
自動車の車体3を基準として前後・左右方向を
定義し説明すると、第2図〜第4図に示すよう
に、上記小物入れボツクス1は合成樹脂材料で一
体成形された箱状態であり、そのリツド部3が補
助席側に臨んでおり、上記リツド部3の上端中央
部には小物入れボツクス(以下、端にボツクスと
いう)1をインストルメントパネル2にロツクす
るための合成樹脂製のロツクノブ4が装着されて
いる。
上記ボツクス1の左右の側壁部のリツド部3側
の下端部には左右一対のピン部5が水平に突設さ
れており、これらピン部5をインストルメントパ
ネル2の枢支部に支持させることによりボツクス
1がインストルメントパネル2に回動自在に枢着
されている。
上記リツド3は上部役3/4高さ部分に亙つて他
の壁部に比べて肉厚に形成され、このリツド部3
の中央部分の上半部分には特に肉厚壁のロツクノ
ブ取付部6が形成されている。
上記ロツクノブ取付部6にはその弯曲した外面
の中央上半部からリツド部3の内面の上端部に亙
る切欠からなるロツクノブ取付溝7が形成されて
いる。
上記ロツクノブ取付溝7の左右の側壁面の前端
部の中段部分にはロツクノブ4を回動自在に枢着
するための左右一対のピン穴8が凹設され、上記
左右の側壁面の中央部近傍にはロツクノブ4の回
動を一定限度内に規制するためのピン穴8を曲率
中心とする弯曲した左右一対のストツパー溝9が
上下方向に形成されており、更にロツクノブ取付
溝7の底壁面はロツクノブ4が一定限度内で回動
出来るように前端部から後端部へ向かつて後方下
がりの傾斜状に形成されている。
上記ロツクノブ4は平面視略矩形状のもので、
その前端部上面にはその全幅に亙つて断面略三角
形状の係合部4aが突設され、インストルメント
パネル2の係止部2aと係合してボツクス1をロ
ツクするようになつており、上記ロツクノブ4の
後端部には車室側に臨む操作部4bが形成されて
おり、この操作部4bの操作のために操作部4b
の上方のインストルメントパネル2には操作用凹
部2bが形成されている。
更に、上記ロツクノブ4の左右の側壁面の前端
中段部に水平に突設された左右一対のピン部10
が形成され、上記ピン部10よりも後方の中央部
近傍には水平に突設された左右一対のストッパー
11が形成されている。
上記左右のピン部10は夫々ロツクノブ取付溝
7の左右の側壁面に凹設された左右一対のピン穴
8に枢着され、また左右のストツパー11は夫々
上記左右一対のストツパー溝9に遊嵌されてい
る。
これにより、上記ロツクノブ4は車幅方向向き
の軸心回りに一定の角度範囲で回動自在に枢着さ
れ、上記係合部4aがインストルメントパネル2
の係止部に係合する位置と係合解除する位置とに
亙つて回動するようになつている。
上記左右一対のピン部10には各捩りバネ12
が装着され、各バネ12の作用端部の一方はロツ
クノブ4の底壁面の端部を押圧するとともに、作
用端部の他方はロツクノブ取付溝7の底壁面の端
部を押圧しており、これにより左右一対のバネ1
2でロツクノブ4は上方向に弾性付勢されてい
る。
ロツクノブ4のストツパー11とストツパー溝
9とを介してロツクノブ4の上面がリツド部3の
上面よりも上方向に回動しないように規制されて
いる。
上記のようにボツクス1の各部を形成すること
によつて、ロツクノブ4の回動中心となるピン部
10が、リツド部3の回動中心を形成するピン部
5と、ロツクノブ4の係合部4aとインストルメ
ントパネル2の係止部2aとの係合点とを結ぶ直
線Lよりもボツクス1の内方側に設けられること
になる。
上記のように構成された自動車の小物入れロツ
ク構造の作用について次に説明する。
上記ボツクス1を通常の使用において開ける場
合には、ロツクノブ4の操作部4bを下方向に押
すと、ロツクノブ4は左右一対のピン部10を回
動中心として下方向に回動し、これによりロツク
ノブ4の係合部4aがインストルメントパネル2
の係止部2aから外れてロツクが解除され、ボツ
クス1は左右一対のピン部5は回動中心として補
助席側に回動することになる。
一方、ボツクス1を閉じる場合には、ボツクス
1を上方向に回動させてやると、ロツクノブ4の
係合部4aの前部の傾斜面がインストルメントパ
ネル2の係止部2aに押圧され、ロツクノブ4は
バネ12の弾性付勢力にさからつて下方向に回動
し、ロツクノブ4の回動が進むにつれてインスト
ルメントパネル2の係止部2aに対してロツクノ
ブ4の係合部4aの前部の傾斜面が前方に移動
し、最後に上記傾斜面の上端部が係止部2aを越
えるとインストルメントパネル2の係止部2aに
よる押圧がなくなるのでロツクノブ4はバネ11
の弾性付勢力により上方向に押し上げられ、ロツ
クノブ4の係合部4aとインストルメントパネル
2の係止部2とが係合してボツクスはロツク状態
に入ることになる。
次に自動車の衝突時の作用について説明する。
上記ボツクス1をロツクした状態において自動
車が前方の障害物に衝突した場合にはボツクス1
は衝突時の衝撃力を前方から受けることになる
が、ボツクス1のロツクノブ4の回動中心をリツ
ド部3の回動中心と係合部4aとを結ぶ直線Lよ
りもボツクス1の内方側に設けてあるので、イン
ストルメントパネル2の係止部2aからロツクノ
ブ4の係合部4aに前方向きの力が作用し、この
力によりロツクノブ4は係合側へ回動することに
なつて、ロツクが解除されることがない。
次に、上記実施例の変形例について第5図に基
いて説明する。
ロツクノブ4Aの前端部とリツド部3Aの上端
中央部に設けられたロツクノブ取付溝7Aの底壁
面の前端部との間に薄肉のヒンジ部13を形成
し、コイルスプリング14の一方の作用端部をロ
ツクノブ4Aの下面の前後方向略中央部分で幅方
向中央部に凹設された穴に装着し、他方の作用端
部をロツクノブ4Aの下面の穴と対向するように
ロツクノブ取付溝7Aの底壁面に凹設された穴に
装着することにより、上記コイルスプリング14
がロツクノブ4Aを上方に弾性付勢してロツクノ
ブ4Aの係合部4aとインストルメントパネル2
の係止部2aとを係合させてボツクス1をロツク
するようになつている。
以上はリツド部がボツクス本体と一体となつた
構造であるが、本考案に係る自動車の小物入れロ
ツク構造はリツド部がボツクス本体と別体となつ
た小物入れにも適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
自動車のインストルメントパネルの斜視図、第2
図は自動車の小物入れボツクスの斜視図、第3図
は第2図の−線断面図、第4図は自動車の小
物入れボツクスの要部分解斜視図、第5図は本考
案の変形例における第3図相当図である。 1……自動車の小物入れボツクス、2……イン
ストルメントパネル、2a……係止部、3,3A
……リツド部、4,4A……ロツクノブ、4a…
…係合部、4b……操作部、5……ピン部、6…
…ロツクノブ取付部、7,7A……ロツクノブ取
付溝、8……ピン穴、9……ストツパー溝、10
……ピン部、11……ストツパー、12……バ
ネ、13……ヒンジ部、14……コイルバネ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 自動車のインストルメントパネルに設けられた
    小物入れのリツド部の上端部をインストルメント
    パネルにロツクする構造において、 上記小物入れの本体と一体若しくは別体のリツ
    ド部がその下端部においてインストルメントパネ
    ルに回動自在に枢着され、上記インストルメント
    パネルに係合する係合部と車室側に臨む操作部と
    を有しバネで係合側へ付勢されたロツクノブが上
    記リツド部の上端部に回動自在に枢着され、上記
    ロツクノブの回動中心はリツド部の回動中心と係
    合部とを結ぶ直線よりも小物入れの内方側に設け
    られていることを特徴とする自動車の小物入れロ
    ツク構造。
JP1522286U 1986-02-05 1986-02-05 Expired JPH0422674Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1522286U JPH0422674Y2 (ja) 1986-02-05 1986-02-05

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JP1522286U JPH0422674Y2 (ja) 1986-02-05 1986-02-05

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JPS62131069U JPS62131069U (ja) 1987-08-19
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4552332B2 (ja) * 2001-01-31 2010-09-29 アイシン精機株式会社 車両用ドアハンドル装置
JP4552323B2 (ja) * 2001-01-11 2010-09-29 アイシン精機株式会社 車両用ドアハンドル装置
JP5838623B2 (ja) * 2011-07-06 2016-01-06 沖電気工業株式会社 ロック装置

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JPS62131069U (ja) 1987-08-19

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