JPH049418Y2 - - Google Patents

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JPH049418Y2
JPH049418Y2 JP16700484U JP16700484U JPH049418Y2 JP H049418 Y2 JPH049418 Y2 JP H049418Y2 JP 16700484 U JP16700484 U JP 16700484U JP 16700484 U JP16700484 U JP 16700484U JP H049418 Y2 JPH049418 Y2 JP H049418Y2
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rotation center
stopper
arm
center axis
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、4節回転リンクを利用した自動車
のサイドドアヒンジの改良に関する。
【従来の技術】
従来、自動車例えば乗用車におけるサイドドア
は、ほとんどの場合、ボデイ側に固定された1個
のヒンジを中心として回転かつ開閉するように取
付けられているが、乗員がサイドドアを開閉して
自動車に乗降するためにはサイドドアの全長に応
じたドア開き角度が要求され、この時、自動車の
側方のスペースが狭い場合は、ドアを十分に開く
ことができないために、乗員の乗降が困難な場合
が多い。 これに対して、例えば実開昭57−46014号ある
いは実開昭55−101263号公報に開示されるよう
に、自動車のボデイ側の相互に離れた2点及びサ
イドドア側の相互に離れた2点のうち、ボデイ及
びサイドドア各々の一方の1点を回転中心として
連結する回転リンクと、他方の1点を回転中心と
して連結する回転リンクと、前記ボデイ側の2つ
の回転中心間の部分と、前記サイドドアの2つの
回転中心間の部分と、により4節回転リンクを構
成してなる自動車のサイドドアヒンジが提案され
ている。 このような4節回転リンクを利用したサイドド
アヒンジは、乗員足元のスペースを確保しつつ、
必要な自動車側方のスペースを減少させることが
でき、従つて、自動車側方のスペースが狭い場合
でもサイドドアを開閉して乗員が乗降できるもの
である。 ところで、サイドドアの全開時に、過開きを防
止するためには、サイドドア又はボデイ側にスト
ツパ及びストツパ当り面を形成する必要がある。 上記のような4節回転リンクを利用したサイド
ドアヒンジにおけるストツパ構造の例としては、
例えば、実公昭58−36767号公報に記載されるよ
うに、車体側に取付けられたブラケツトにストツ
パを形成し、このストツパに対して、一方のリン
ク部材が当接するようにしたものがある。 しかしながら、かかるサイドドアヒンジにおけ
るストツパは、ボデイ側ブラケツトのボデイへの
取付部から離れた位置に形成されているために、
サイドドアを頻繁に開閉しているうちにストツパ
が、ボデイ側ブラケツトのボデイへの取付部に対
して変形し易くなるという問題点がある。
【考案が解決しようとする問題点】
この考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされ
たものであつて、サイドドアの頻繁な開閉操作に
よつても、ボデイ側への取付部に対して変形を生
じないようにしたストツパを備えた自動車のサイ
ドドアヒンジを提供することを目的とする。
【問題点を解決するための手段】
この考案は、サイドドアの揺動基端側端部の上部
で、略水平方向に離間して配置された一対のドア
側上部回転中心軸と、前記端部に隣接するボデイ
側の表面の上部で略水平方向に離間して配置され
た一対のボデイ側上部回転中心軸と、前記4個の
上部回転中心軸の下方に整列するドア側及びボデ
イ側下部回転中心軸と、前記上部回転中心軸のう
ち、前記ボデイ側及びドア側の各々の一方の回転
中心軸に上部両端が回転自在に連結され、且つ、
これら上部回転中心軸に整列する前記下部回転中
心軸に下部両端が回転自在に連結された上下方向
に一体のメインアームと、他のボデイ側及びドア
側上部回転中心軸に、両端が回転自在に連結され
た上部アームと、他のボデイ側及びドア側下部回
転中心軸に両端が連結された下部アームと、前記
メインアームを支持する前記ボデイ側上部回転中
心軸及び下部回転中心軸の少なくとも一方の近傍
位置で、該メインアームから一体的に突出形成さ
れたストツパと、前記サイドドアの全開時に、前
記ストツパに当接し、該サイドドア過開きを抑制
すべく前記ボデイ側に形成されたストツパ当り面
とから自動車のサイドドアヒンジを構成して上記
目的を達成するものである。 又この考案は、前記ボデイ側の上部及び下部回
転中心軸を、前記ボデイ側の表面に沿つて上下方
向に長く形成され、且つ、該表面に取付けられた
ボデイサイドベースに支持し、前記ストツパ当り
面を、該ボデイサイドベースに形成することによ
つて上記目的を達成するものである。 又この考案は、前記メインアームに、前記ボデ
イ側上部回転中心軸及び上部回転中心軸により上
端及び下端が支持される上下方向に連続一体のパ
イプ部を設け、前記ストツパを、該パイプ部に形
成することによつて上記目的を達成するものであ
る。
【作用】
この考案においては、サイドドアの全開位置規
制をするためのストツパが、ボデイ側の回転中心
軸の、該ボデイ側への取付部近傍に形成されるこ
とにより、サイドドアの頻繁な開閉によつても大
きなモーメントを受けることなく、従つて、サイ
ドドアヒンジのボデイ側への取付部に対する変形
が抑制される。
【実施例】
以下本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。 この実施例は、第1図乃至第4図に示されよう
に、自動車(全体図示省略)のサイドドア12の
揺動基端側の端部であるエンドパネル14に沿つ
て上下方向に長く形成され、且つ、該エンドパネ
ル14に取付けられるドアサイドベース16と、
前記エンドパネル14に隣接するボデイ側のフロ
ントピラー18の表面18Aに沿つて上下方向に
長く形成され、該表面18Aに取付けられたボデ
イサイドベース20と、前記ドアサイドベース1
6及びボデイサイドベース20の上部及び下部の
各々2個所に支持された4個の上部回転中心軸2
2A,24A,26A,28A及び該上部回転中
心軸22A,24A,26A,28Aの下方に整
列する4個の下部回転中心軸22B,24B,2
6B,28Bと、前記上部回転中心軸22A,2
4A,26A,28Aのうち、前記ドアサイドベ
ース16及びボデイサイドベース20の各々の車
体幅方向外側の上部回転中心軸22A,26Aに
両端が回転自在に連結された上部コントロールア
ーム30Aと、この上部コントロールアーム30
Aの両端の上部回転中心軸22A,26Aに整列
する前記下部回転中心軸22B,26Bに両端が
回転自在に連結された下部コントロールアーム3
0Bと、他方の上部回転中心軸24A,28A及
び下部回転中心軸24B,28Bに上下及び幅方
向端部が回転自在に連結された上下方向に一体の
メインアーム32と、から自動車のサイドドアヒ
ンジ10を構成したものである。 ここで、第2図及び第3図に示されるように、
前記サイドドア12における、インナパネル12
A及びアウタパネル12Bは、前記エンドパネル
14よりも更に前方に、外側面に沿つて延在され
て、延長部12Cを形成している。この延長部1
2Cは、ドア開時にフロントサイドフエンダ11
と干渉しない範囲で前方に延長され、前端の車体
前後方向位置が、最前位置にある上部回転中心軸
26Aの外側であつて、フロントピラー18の前
端近傍とされ、且つ、該フロントピラー18の外
側の表面18Aとの間に前記サイドドアヒンジ1
0が収納されるスペース34を形成している。 又、前記延長部12Cは、車体幅方向外側にあ
る前記上部コントロールアーム30A及び下部コ
ントロールアーム30Bの上下方向の間の位置
で、ドア厚さ方向内側に膨出された厚幅部12D
とされている。 延長部12Cの、前記上部及び下部コントロー
ルアーム30A,30Bの外側位置の部分は、こ
れらコントロールアームと干渉しないように薄板
状とされている。 前記メインアーム32は、前記上部コントロー
ルアーム30A及び下部コントロールアーム30
Bよりも車体幅方向内側に配置され、平面視で、
サイドドア12の閉状態でフロントピラー18の
後外側角部に沿つて及び表面18Aに沿つて外側
が凸となるように湾曲して形成配置されている。 即ち、サイドドア12の全閉時に、車体幅方向
内側のメインアーム32がフロントピラー18と
干渉することなく、且つ、該フロントピラー18
にできるだけ接近して収納されるようにしたもの
である。 一方、メインアーム32に対して車体幅方向外
側に配置される前記上部コントロールアーム30
A及び下部コントロールアーム30Bは、サイド
ドア12の全開時に、フロントサイドフエンダ1
1の後端部11Aと干渉しないで、且つ、全開状
態でのサイドドア12ができるだけ車体前方にス
ライドされ得るように車体幅方向内方に僅かに凸
となるように屈曲されている。 前記ドアサイドベース16は、サイドドア12
のエンドパネル14の形状に沿つた水平断面が略
クランク形状とされると共に、その上端部におい
て2個所、下端部において2個所に形成されたボ
ルト孔16A,16Bにおいて、前記エンドパネ
ル14にボルト(図示省略)により締付け固定さ
れている。 前記上部回転中心軸22A,24Aは、前記ド
アサイドベース16における前記上側のボルト孔
16Aの近傍であつてこれよりも下方にオフセツ
トした位置で水平方向に張出した軸受け支持部1
7Aに略鉛直方向に取付け支持されている。 又、前記下部回転中心軸22B,24Bは、ド
アサイドベース16の下側のボルト孔16B近傍
であつてこれよりも上方にオフセツトした位置で
水平方向に張出した軸受け支持部17Bに、略鉛
直方向に支持されている。 又、前記ボデイサイドベース20には、その上
端部及び下端部に各々2個所のボルト孔20A,
20B並びに、上端側ボルト孔20Aの近傍下方
に1個所のボルト孔20Cが形成され、これらの
ボルト孔20A,20B,20Cに挿通されるボ
ルト(図示省略)によりフロントピラー18の車
体幅方向外側の表面18Aに締付け固定されるよ
うになつている。 ここで、該ボデイサイドベース20は、上半部
が水平断面において鈍角に屈曲され、これによつ
て断面剛性が増大されている。 前記上部回転中心軸26A,28Aは、ボデイ
サイドベース20におけるボルト孔20Cより上
方で、且つ、上側のボルト孔20A近傍であつて
その下方にオフセツトした位置で、水平方向に張
出した軸受け支持部21Aを備え、前記上部回転
中心軸26A,28Aを略鉛直方向に支持するよ
うにされている。 又、ボデイサイドベース20における下側のボ
ルト孔20B近傍であつて、これよりも上方にオ
フセツトされた位置には、水平方向に張出した軸
受け支持部21Bが形成され、この軸受け支持部
21Bは、前記下部回転中心軸26B,28Bを
略鉛直方向に支持するようにされている。 前記上部回転中心軸22A,24A,26A,
28Aに対して、下部回転中心軸22B,24
B,26B,28Bは、サイドドアヒンジ10の
下方にある仮想点10Aにおいて交差するよう
に、鉛直軸から僅かに傾斜された傾斜軸上で整列
されている。 図の符号36は前記ドアサイドベース16及び
ボデイサイドベース20それぞれに形成された軽
量化のための肉抜き孔を示す。 前記メインアーム32は、前記上部及び下部コ
ントロールアーム30A,30Bが、細径で主と
してサイドドア12の過開きき荷重、ねじり荷重
を受持つと同時に、サイドドア12の重量モーメ
ント及び過負荷によるサイドドア12のねじれ防
止を図り、更にサイドドア12の揺動軌跡をコン
トロールするものであるのに対して、主としてサ
イドドア12の重量を支えるようにされている。 又、該メインアーム32は、第4図に示される
ように、略K字形状とされ、K字の縦辺部分は、
上端嵌合穴33Aが前記ボデイ側の上部回転中心
軸28Aに、又、下端嵌合穴33Bがボデイ側の
下部回転中心軸28Bにそれぞれ嵌合される大径
のパイプ部33とされ、又、K字の上辺部分は上
側縁が水平、下側縁が傾斜した略三角形の上部ア
ーム38Aとされ、その先端の嵌合穴39Aが、
前記ドアサイドベース16側の上部回転中心軸2
4Aに嵌合され、下辺部分は上側縁が傾斜し、下
側縁が水平の略三角形の下部アーム38Bとさ
れ、その先端の嵌合穴39Bが、ドアサイドベー
ス16側の下部回転中心軸24Bに嵌合されてい
る。 前記上部アーム38Aと下部アーム38Bのパ
イプ部33への接続部間には、上下方向の隙間が
形成されている。又上部アーム38Aは、下部ア
ーム38Bよりも上下方向に長く、即ち縦断面が
大きくされて、主としてサイドドア12の荷重を
受け持つようにされている。 図の符号32Aは軽量化のために上部アーム3
8A及び下部アーム38Bに形成された肉抜き
孔、32Bは上部アーム38A及び下部アーム3
8Bそれぞれの上端縁並びに下端縁に沿つて板厚
方向に突出形成された補強用リブをそれぞれ示
す。 前記メインアーム32を支持するための上部回
転中心軸24A,28A及び下部回転中心軸24
B,28Bは、第5図に示されるように、対応す
る軸受け支持部17A,21A,17B及び21
Bに上方及び下方から挿入されるセレーシヨン4
4A、つば44B及び挿入部44Cを備えた片持
ピンとされている。 メインアーム32の嵌合穴33A,33B,3
9A及び39Bには、外端側から挿入されるつば
46Aを備えたブツシユ46(第6図参照)が圧
入され、このブツシユ46に対して、前記片持ピ
ン状の上部回転中心軸24A,28A及び各回転
中心軸24B,28Bの先端の挿入部44Cが挿
入されるようになつている。 上記上部回転中心軸24A,28A及び下部回
転中心軸24B,28Bの、ブツシユ46に挿入
される挿入部44Cには、円周方向に油溝44D
が形成され、潤滑油が封入されるようになつてい
る。 又、ブツシユ46のつば46Aの外端面におけ
る、前記挿入部44Cの外周に隣接する部分にも
円周方向等角度間隔で4本の放射方向の油溝46
Bが形成されている(第6図参照)。 又、前記上部コントロールアーム30A及び下
部コントロールアーム30Bを支持するための上
部回転中心軸22A,26A及び下部回転中心軸
22B,26Bは、第7図に示されるように、そ
れぞれつば48A、挿入部48B及びセレーシヨ
ン48Cを備えた片持ちピンとされている。 又、前記上部コントロールアーム30A及び下
部コントロールアーム30Bの両端には、軸受け
支持部17A,21A,17B及び21Bの側か
らつば50Aを備えたブツシユ50が圧入されて
いる。 前記上部回転中心軸22A,26A及び下部回
転中心軸22B,26Bは、その挿入部48Bに
おいて、前記ブツシユ50に挿入され、且つ、先
端のセレーシヨン48Cが前記軸受け支持部17
A,21A,17B及び21Bにそれぞれ圧入嵌
合され、該セレーシヨン48Cの先端でかしめる
ことによつて固定されている。 前記挿入部48Bの外周には、円周方向に油溝
48Dが形成されると共に、ブツシユ50のつば
50Aの外端面にも、その内周から放射方向に等
角度間隔で4本の油溝50Bが形成され潤滑油が
封入されるようになつている。 前記メインアーム32におけるパイプ部33の
上端部及び下端部には、水平方向に突出するスト
ツパ52A及び52Bがそれぞれ形成されてい
る。 これらストツパ52A,52Bに対応して、前
記ボデイサイドベース20側には、サイドドア1
2の全開位置の時、ストツパ52A,52Bが当
接してサイドドア12の全開位置規制をするスト
ツパ面54A,54Bが形成されている突起部5
6A,56Bが、設けられている。 これら突起部56A,56Bは、前記軸受け支
持部21Aの下面とボデイサイドベース20の内
側面との角部及び軸受け支持部21Bとの上面と
ボデイサイドベース20の内側面との角部にそれ
ぞれ突出形成されている。 又、前記メインアーム32におけるパイプ部33
は、その上下方向の略中央位置で水平方向に突出
形成されたトーシヨンバーフツク58と前記ボデ
イサイドベース20の軸受け支持部21Aとの間
にドアチエツク機構60が構成されている。 このドアチエツク機構60は、トーシヨンバー
62と、ローラ64と、カムプレート66とから
構成されている。 前記トーシヨンバ−62は、第1図に示される
ように、その下端において、前記パイプ部33の
トーシヨンバーフツク58を上下左右から挾み込
むことによつて、軸方向及び回転方向の位置決め
をするようにされている。 前記トーシヨンバー62の上端側にはローラ6
4が回動自在、且つ、軸方向摺動自在に嵌合され
ている。 第4図の符号58Aはトーシヨンバーフツク5
8に形成された、前記トーシヨンバー62の回転
方向位置決め凹部、68A,68Bは前記メイン
アーム32における上部アーム38Aに形成さ
れ、トーシヨンバー32を挾み込む位置決め用の
突起をそれぞれ示す。 前記カムプレート66は、前記軸受け支持部2
1Aの上面の、ドアサイドベース16に対向する
部分に取付けられた平板形状部材であつて、その
カム面66Aが、パイプ部33の中心軸線と平行
になるようにされている。 又、このカム面66Aは、前記パイプ部33の
中心軸線からのリフトが、サイドドア12の開閉
時に、適宜位置で、節度感を形成するべく変化さ
れている。 サイドドア12における電動ウインドレギユレ
ータ(図示省略)等のためのドア用のワイヤハー
ネス70は、フロントピラー18側に形成された
ハーネス孔72から、このハーネス孔72から下
方にオフセツトした位置で、サイドドア12のエ
ンドパネル14に形成されたハーネス孔74に至
る間に略S字形状に配線されている。 符号76は前記ワイヤハーネス70をハーネス
クランプブラケツト78に固定するためのハーネ
スクランプ、76Aはワイヤハーネス70を保持
する輪状部76Bはハーネスクランプブラケツト
78の先端位置の取付け孔78Aに挿入固定され
る先端部、をそれぞれ示す。 又、前記メインアーム32におけるパイプ部3
3には樹脂性のハーネスプロテクタ80が取付け
られ、ワイヤハーネス70がパイプ部33に接触
して生じるパイプ部33の塗装はがれを防止する
ようにされている。 次に上記実施例の作用を説明する。 全閉状態から、サイドドア12を開けると、メ
インアーム32は上部回転中心軸28A及び下部
回転中心軸28Bを中心として第3図において反
時計方向に揺動し、又、上部コントロールアーム
30Aは上部回転中心軸26Aを中心として、
又、下部コントロールアーム30Bは下部回転中
心軸26Bを中心として、それぞれ第3図におい
て反時計方向に揺動される。 前記メインアーム32及び上部、下部コントロ
ールアーム30A,30Bは4節回転リンクを構
成しているので、サイドドア12の瞬間回転中心
が徐々に変化し、車体側方に開きつつ前方にスラ
イドされることになる。 このとき、フロントサイドフエンダ11の後端
部11Aは、サイドドア12における延長部12
Cの前端に対応して、最前位置の上部回転中心軸
26Aよりも前方位置にあるために、上部コント
ロールアーム30A及び下部コントロールアーム
30Bは、その屈曲が僅かであつて、ほとんど直
線状態であつても、サイドドア12の全開時に、
前記フロントサイドフエンダ11の後端部11A
と干渉することがない。 又、前記上部回転中心軸22A,24A,26
A,28Aと下部回転中心軸22A,22B,2
4B,26Bは、下方の一点10Aで交差する傾
斜軸線上に整列されているので、全開とされたサ
イドドア12はその上端側が外側に傾いて、乗員
の乗降を容易とする。 サイドドア開閉時には、ドアチエツク機構60
におけるトーシヨンバー62に回転自在に取付け
られたローラ64が、サイドドア12の揺動と共
にカムプレート66のカム面66Aに転接され
(第8図参照)、該カム面66Aのリフト(揚程)
量の変化に従つて、トーシヨンバー62に加わる
ねじり力が変化され、サイドドア12の開閉操作
時に節度感が形成されることになる。 サイドドア12が全開位置になると、メインア
ーム32のパイプ部33に突出して設けられたス
トツパ52A,52Bがボデイサイドベース20
に設けられた突起部56A,56Bのストツパ面
54A,54Bに当接し、これによつて全開位置
規制がなされることになる。 上記実施例において、サイドドア12の全開位
置規制をするためのストツパ52A,52Bは、
メインアーム32のパイプ部33における上端及
び下端に、即ち、ボデイサイドベース20のボル
ト孔20A,20B及び20Cに近い位置に形成
されているので、ストツパ52A,52Bがボデ
イサイドベース20のボデイ側への取付部に対し
て変形し易い傾向が抑制される。 更に、前記ストツパ52A,52Bに当接する
ストツパ面54A,54Bを形成する突起部56
A,56Bはボデイサイドベース20の内側面と
上下一対の軸受け支持部21A,21Bの角部に
形成されているので、ストツパ52A,52Bと
の当接によつて生じる衝撃力を確実に受止めるこ
とができる。 上記実施例において、サイドドアヒンジ10
は、上下方向に離間した各々4個の上部回転中心
軸22A,24A,26A,28A及び22A,
24B,26B,28Bと、これらを上下方向に
長い1個のドアサイドベース16及び1個のボデ
イサイドベース20により支持すると共に、サイ
ドドア12の重量を主として支えるメインアーム
を上下方向に一体とし、且つ、上部コントロール
アーム30A及び下部コントロールアーム30B
を細軸の別体として構成しているので、サイドド
アヒンジ10の重量及びサイドドア12の重量を
大幅に増大させることなく、サイドドア12を支
持するのに充分な剛性を得ることができると共
に、サイドドアヒンジ10のサイドドア12及び
フロントピラー18Aの取付け調整作業を極めて
容易とすることができる。 又、前記上下方向に一体のメインアーム32
は、上部コントロールアーム30A及び下部コン
トロールアーム30Bに対して車体幅方向内側に
配置されているので、サイドドア12の車体幅方
向の重心位置にメインアーム32を配置すること
ができ、従つて、サイドドアヒンジ10にかかる
サイドドア12の荷重を理想的に配分することが
できる。 このため、サイドドアヒンジ10自体も、重量
の無駄がなく、最小の重量で、最大の剛性を付与
することができる。 特に、メインアーム32は、上下一体とされて
いるのみならず、上部回転中心軸28A及び下部
回転中心軸28Bに嵌合される1本の太径のパイ
プ部33を備えているので、メインアーム32の
全体の重量を大幅に増大させることなく、剛性を
増大させることができる。ここで、パイプ部33
は主としてねじり荷重を、又上部アーム38A及
び下部アーム38B、特に上部アーム38Aはサ
イドドア12の荷重を受け持つ。 又、前記ドアサイドベース16及びボデイサイ
ドベース20におけるボルト孔16A,16B及
び20A,20Bは、各々の上下端に形成され、
且つ、4節回転リンクの回転中心軸を支持するた
めの軸受け支持部17A,17B及び21A,2
1Bが、上記ボルト孔16A,16B,20A,
20Bに接近して形成されているので、サイドド
アヒンジ10を上下方向に可能な限り長く形成し
て、剛性を増大させると共に、サイドドア12の
荷重を効果的に分散させることができる。 又、ボルト孔と軸受け支持部が接近されている
のでドアサイドベース16及びボデイサイドベー
ス20に無理な集中荷重がかかることを防止でき
る。 又、前記メインアーム32におけるパイプ部33
は、中空状態とされているので、重量を大幅に増
大することなく、メインアーム32の剛性を大き
く増大させることができ、更に、上部回転中心軸
28A及び下部回転中心軸28Bは、それぞれ別
部材として、パイプ部33の上端及び下端の嵌合
孔33A,33Bに挿入されるようになつている
ので、上下方向に一体の回転中心軸とした場合と
比較して、重量軽減及び組付け性を向上させるこ
とができる。 なお上記実施例において、上下方向に一体のメ
インアーム32はパイプ部33と、上部アーム3
8A及び下部アーム38Bとからなる略K字形状
とされているが、本考案はこれに限定されるもの
でなく、メインアーム32は、上下方向に一体で
あつて、上部回転中心軸24A,28A及び下部
回転中心軸24B,28Bに回転自在に支持され
るものであればよい。 従つて、例えば、サイドドア12側の上部回転
中心軸24A及び下部回転中心軸24Bに嵌合さ
れるパイプ部を設け、メインアーム32を枠形状
とするようにしてもよい。 但し、第1図に示される実施例の如く、メイン
アーム32を略K字形状とした場合は、ワイヤハ
ーネス76との干渉を避けると共に、重量の軽減
をも図ることができるという利点がある。 又、前記実施例において、上部回転中心軸及び
下部回転中心軸はドアサイドベース16及びボデ
イサイドベース20に支持されるように構成され
ているが、本考案はこれに限定されるものでな
く、ドア側及びボデイ側の上部回転中心軸及び下
部回転中心軸の一方又は両方が直接サイドドア1
2又はボデイ側に支持されるようにした場合にも
適用されるものである。 従つて、ストツパ面54A,54Bを形成する
突起部56A,56Bは、ボデイ側に直接形成さ
れるようにしてもよい。 又、上記実施例において、ストツパ52A,5
2Bは、メインアームのパイプ部33の上端及び
下端に突出形成されたものであるが、ストツパ
は、上端又は下端の一方のみに形成されるように
してもよく、更に、メインアーム32にパイプ部
33が設けられていない場合についても適用され
るものである。 但し、メインアーム32におけるパイプ部33
は大径で上下方向に一体の部材とされていて、大
きなねじり荷重にも耐えられるように構成されて
いるので、メインアーム32を、パイプ部33を
備えるように構成した場合は、ストツパ作動時に
おける衝撃荷重をより確実に受けとめることがで
きるという利点がある。
【考案の効果】
本考案は上記のように構成したので、4節回転
リンクを利用した自動車のサイドドアヒンジに、
サイドドアの頻繁な開閉によつても変形量の少な
いストツパを、充分な剛性で形成することができ
るという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る自動車のサイドドアヒン
ジの実施例を示す斜視図、第2図は同実施例に係
るサイドドアヒンジを取付けたフロントピラー及
びサイドドアの位置関係を示す略示断面図、第3
図は第2図の要部を拡大して示す断面図、第4図
は同実施例におけるメインアーム及びハーネスプ
ロテクタを示す分解斜視図、第5図は同実施例に
おけるメインアームの回転中心軸の取付け状態を
示す断面図、第6図は第5図における回転中心軸
と嵌合されるブツシユを示す斜視図、第7図は上
記実施例におけるコントロールアーム側の回転中
心軸の取付け状態を示す断面図、第8図は上記実
施例のサイドドアヒンジにおけるサイドドア開閉
時の状態を示す平面図である。 10……サイドドアヒンジ、11……フロント
サイドフエンダ、12……サイドドア、14……
エンドパネル、16……ドアサイドベース、18
……フロントピラー、18A……表面、20……
ボデイサイドベース、22A,24A……上部回
転中心軸(ドアサイド)、26A,28A……上
部回転中心軸(ボデイサイド)、22B,24B
……下部回転中心軸(ドアサイド)、26B,2
8B……下部回転中心軸(ボデイサイド)、30
A……上部コントロールアーム、30B……下部
コントロールアーム、32……メインアーム、3
8A……上部アーム(メインアーム)、38B…
…下部アーム(メインアーム)、52A,52B
……ストツパ、54A,54B……ストツパ面、
56A,56B……突起部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) サイドドアの揺動基端側端部の上部で、略水
    平方向に離間して配置された一対のドア側上部
    回転中心軸と、前記端部に隣接するボデイ側の
    表面の上部で略水平方向に離間して配置された
    一対のボデイ側上部回転中心軸と、前記4個の
    上部回転中心軸の下方に整列するドア側及びボ
    デイ側下部回転中心軸と、前記上部回転中心軸
    のうち、前記ボデイ側及びドア側の各々の一方
    の回転中心軸に上部両端が回転自在に連結さ
    れ、且つ、これら上部回転中心軸に整列する前
    記下部回転中心軸に下部両端が回転自在に連結
    された上下方向に一体のメインアームと、他の
    ボデイ側及びドア側上部回転中心軸に、両端が
    回転自在に連結された上部アームと、他のボデ
    イ側及びドア側下部回転中心軸に両端が連結さ
    れた下部アームと、前記メインアームを支持す
    る前記ボデイ側上部回転中心軸及び下部回転中
    心軸の少なくとも一方の近傍位置で、該メイン
    アームから一体的に突出形成されたストツパ
    と、前記サイドドアの全開時に、前記ストツパ
    に当接し、該サイドドア過開きを抑制すべく前
    記ボデイ側に形成されたストツパ当り面と、を
    有してなる自動車のサイドドアヒンジ。 (2) 前記ボデイ側の上部及び下部回転中心軸は、
    前記ボデイ側の表面に沿つて上下方向に長く形
    成され、且つ、該表面に取付けられたボデイサ
    イドベースに支持され、前記ストツパ当り面
    は、該ボデイサイドベースに形成されたことを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の自動車のサイドドアヒンジ。 (3) 前記メインアームは、前記ボデイ側上部回転
    中心軸及び上部回転中心軸により上端及び下端
    が支持される上下方向に連続一体のパイプ部を
    備え、前記ストツパは、該パイプ部に形成され
    たことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    1項又は第2項記載の自動車のサイドドアヒン
    ジ。
JP16700484U 1984-11-02 1984-11-02 Expired JPH049418Y2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16700484U JPH049418Y2 (ja) 1984-11-02 1984-11-02
EP85113891A EP0180923B1 (en) 1984-11-02 1985-10-31 Side door hinge mechanism in motor vehicle
DE8585113891T DE3575761D1 (de) 1984-11-02 1985-10-31 Scharniermechanismus fuer eine kraftfahrzeugseitentuer.
US06/793,152 US4716623A (en) 1984-11-02 1985-10-31 Side door hinge mechanism in motor vehicle

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JP16700484U JPH049418Y2 (ja) 1984-11-02 1984-11-02

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JPS6180979U JPS6180979U (ja) 1986-05-29
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