JP2004224125A - 格納式アシストグリップ - Google Patents

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JP2004224125A JP2003012485A JP2003012485A JP2004224125A JP 2004224125 A JP2004224125 A JP 2004224125A JP 2003012485 A JP2003012485 A JP 2003012485A JP 2003012485 A JP2003012485 A JP 2003012485A JP 2004224125 A JP2004224125 A JP 2004224125A
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Hiroshi Yamamoto
弘志 山本
Shigemi Takagi
茂実 高木
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Daikyo Nishikawa Corp
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Nishikawa Kasei Co Ltd
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Abstract

【課題】格納式アシストグリップに対し、粘性剤を用いることなく簡単な構造の安価なダンパが得られ、そのダンパにより安定した制動トルクが得られてアシストグリップの作動安定性の向上を図る。
【解決手段】ダンパ24として、取付座12における支持部26の凹部28にグリップ本体1と一体的に回動する回転軸33を回動可能にかつ軸移動可能に嵌入し、凹部28の内底面28aと回転軸33の先端面とにそれぞれ半径方向に連続して延びる摺動部40,44を互いに押圧状態で摺接可能に突設し、一方の摺動部44の摺接面45の周方向に沿った幅d2を他方の摺動部40の摺接面41よりも大きくし、グリップ本体1の使用位置から格納位置への回動に伴って摺動部40,44同士の摺接面積を徐々に減少するようにし、ダンパ24の制動トルクを捩りコイルばね7の回動付勢トルクの低下に対応するように低下させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、不使用時に使用位置から格納位置に回動して格納される格納式アシストグリップに関し、特に、使用位置から格納位置への回動時に安定した制動トルクを簡単かつ安価な構造で付与するための技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の格納式アシストグリップとして、車体パネル等の固定体に固定される1対の取付座と、これら取付座にそれぞれ脚部にて回動可能に軸支された長尺状のグリップ本体と、このグリップ本体を使用位置から格納位置に回動付勢するコイルばね等の付勢手段とを備えたものが知られている。
【0003】
このようなアシストグリップにおいては、グリップ本体を格納位置から使用位置に回動させるときには、その操作を使用者(人)が行うが、この使用位置にあるグリップ本体を離すと、そのグリップ本体は付勢手段の付勢トルクにより使用位置から回動して格納位置に戻るようになっている。
【0004】
その際、グリップ本体が使用位置から格納位置に回動するときにダンパにより制動トルク(抵抗)を与えれば、その制動によりグリップ本体が使用位置から格納位置にゆっくりと移動するので、グリップ本体が手を離した後に格納位置に急激に回動し、その格納位置で車体に強く当たって叩き音がするようなことはなく、望ましい高級感が得られる。
【0005】
斯かるダンパを備えたものとして、従来、例えば特許文献1に示されるように、グリップ本体の脚部が支承軸を介して支持体に支持されたグリップにおいて、その支承軸を粘弾性的な樹脂材料からなる摩擦ブレーキに接触させ、グリップ本体が使用位置から格納位置に回動するときに摩擦ブレーキにより摺動抵抗を与えてその回動速度を下げるようにしたものが提案されている。
【0006】
また、この他、グリップ本体の回動範囲全体に亘るダンパ効果を狙ったものではないが、特許文献2には、グリップ本体が格納位置にあるときに、取付座における軸の直径方向延長線上の対向面に対向する位置のグリップ本体にリテーナを取り付け、このリテーナ上にクッションゴムを貼り付けて、使用位置から格納位置に向かって回動したグリップ本体が格納位置近傍に近付くと、クッションゴムを取付座側の対向面に接触させて、グリップ本体が格納位置で急激に停止しようとする衝撃をクッションゴムで緩和することが提案されている。
【0007】
さらに、上記ダンパとして高粘度の粘性剤が封入されたものを用い、この粘性ダンパをグリップ本体と取付座との間に一体的に組み込んだものも知られている(例えば特許文献3等参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開平5―96982号公報
【特許文献2】
特開平7―137566号公報
【特許文献3】
特開2001―58535号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献3のもののように粘性ダンパを用いた場合、グリップ本体の動きに高級感を持たせることができるものの、高粘度の粘性剤は比較的高価であり、しかも粘性剤のシールのために構造等を複雑にせざるを得ず、コストや構造の面で改良の余地がある。
【0010】
これに対し、特許文献1のように、グリップの支承軸を粘弾性的な樹脂材料からなる摩擦ブレーキに接触させるようにした摩擦タイプのものでは、粘性剤を用いないので、安価に製造できるとともに、構造も簡単で済むが、その反面、粘弾性的な樹脂材料中に支承軸を挿通した構造であるので、その制動トルクの調整が難しく、安定した制動トルクが得られないという欠点がある。
【0011】
本発明の目的は、上記の如き摩擦タイプの格納式アシストグリップにおけるダンパ構造を改良することにより、粘性剤を用いることなく簡単な構造の安価なダンパが得られるとともに、そのダンパにより安定した制動トルクが得られてアシストグリップの作動安定性の向上を図るようにすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成すべく、この発明では、取付座側に軸方向に延びる凹部を形成して、この凹部内にグリップ本体と一体的に回動する回転軸を回動可能にかつ軸方向に移動可能に嵌入し、凹部の内底面と、回転軸において凹部内底面に対向する先端面とにそれぞれ半径方向に延びる摺動部を突設し、両摺動部同士を互いに押圧させた状態でグリップ本体の回動により摺接させて制動トルクを得るようにした。
【0013】
具体的には、請求項1の発明では、固定体に固定される1対の取付座と、これら取付座にそれぞれ脚部にて回動可能に軸支された長尺状のグリップ本体と、このグリップ本体を使用位置から格納位置に回動付勢する付勢手段とを備えた格納式アシストグリップが前提である。
【0014】
そして、上記脚部のうち上記グリップ本体が格納位置にあるときの上記固定体との対向面には、グリップ本体の長さ方向に対向する2つの側壁を有しかつ該グリップ本体の格納位置で上記取付座の一部を収容する収容部が切り欠いて形成されている。
【0015】
また、上記1対の取付座のうちの少なくとも一方には、グリップ本体の長さ方向に延びる凹部を有する有底筒状の支持部が形成されていて、この凹部の開放口は上記収容部の2つの側壁のうちの一方の側壁側に、また底部は他方の側壁側にそれぞれ位置している。この支持部の凹部内には、先端面を凹部の内底面に対向させかつ基端部を凹部の開放口に面する上記一方の側壁に回動不能に係止せしめてグリップ本体と一体的に回動する回転軸が回動可能にかつ軸方向に移動可能に嵌入されている。
【0016】
また、上記凹部の底部及び回転軸を軸方向に貫通する支持軸の両端部が上記収容部の両側壁に支持されている。
【0017】
さらに、上記回転軸の先端面又は凹部の内底面の一方には、半径方向に曲線状に連続して延びかつ摺接面を有する第1摺動部が突設されている。一方、回転軸の先端面又は凹部の内底面の他方には、上記第1摺動部の摺接面に押圧状態で摺接する摺接面を有しかつ該摺接面の周方向に沿った幅が第1摺動部の摺接面よりも大きい第2摺動部が半径方向に連続して延びるように突設されている。
【0018】
また、上記回転軸を、上記第1及び第2摺動部の摺接面同士が互いに押圧されるように軸方向に付勢するばね手段が設けられ、上記第1及び第2摺動部は、上記グリップ本体の使用位置から格納位置への回動に伴って両摺動部同士の摺接面積が徐々に減少するように形成されている。
【0019】
上記の構成によると、固定体に固定される1対の取付座にそれぞれグリップ本体が脚部にて回動可能に軸支され、このグリップ本体は付勢手段により使用位置から格納位置に回動付勢されているため、グリップ本体を使用位置に回動させて離すと、このグリップ本体は付勢手段の回動付勢トルクにより回動して格納位置に戻る。そして、グリップ本体の格納位置では、その脚部の収容部内に取付座の一部が収容される。
【0020】
そのとき、1対の取付座のうちの少なくとも一方に、凹部を有する支持部が設けられている一方、この支持部の凹部内には、基端部で凹部の開放口に面する収容部の側壁に係止されてグリップ本体と一体的に回動する回転軸が回動可能にかつ軸方向に移動可能に嵌入され、これら互いに軸方向に対向する回転軸の先端面又は凹部の内底面の一方に、半径方向に連続して延びる第1摺動部が、また他方に同様の第2摺動部がそれぞれ互いに押圧状態で摺接可能に突設され、上記回転軸がばね手段により軸方向に付勢されて、上記第1及び第2摺動部の摺接面同士が互いに押圧されているので、グリップ本体が上記付勢手段の付勢トルクにより使用位置から格納位置へ向かって回動すると、両摺動部の摺接面同士は圧接状態で摺接し、このときの摩擦抵抗によりグリップ本体の回動に制動トルクが働いてダンパ作用が得られる。
【0021】
そして、上記第2摺動部の摺接面の周方向に沿った幅は第1摺動部の摺接面よりも大きく、グリップ本体の使用位置から格納位置への回動に伴って両摺動部同士の摺接面積が徐々に減少することから、両摺動部の摺接による上記制動トルクは、グリップ本体が使用位置から格納位置に回動するのに応じて徐々に減少する。このため、付勢手段が例えば捩りコイルばね等のばねで構成され、その回動付勢トルクがグリップ本体の使用位置から格納位置への回動に応じて徐々に低下するようになっている場合に、その回動付勢トルクの低下に対応するように制動トルクも追従して低下し、両者が略一定の差を維持したまま低下するようになる。このことによって、グリップ本体の使用位置から格納位置までの全体に亘り、付勢手段の回動付勢トルクに対応した制動トルクが作用して、グリップ本体がゆっくりと回動し、その動きに高級感が得られる。
【0022】
したがって、粘性剤を用いることなくダンパが得られ、その構造も簡単にすることができ、アシストグリップのコストダウンを図ることができる。また、従来の、粘弾性的な樹脂材料中に支承軸を挿通した構造のダンパに比して、制動トルクの調整が容易で、安定した制動トルクが得られる。
【0023】
請求項2の発明では、上記ばね手段の付勢力の変更により第1及び第2摺動部の摺接面間の押圧力を調整可能とする。こうすれば、ばね手段の付勢力を変えて両摺動部の摺接面間の押圧力を調整することで、容易に、ダンパによる制動トルクをグリップ本体の使用位置及び格納位置間の回動範囲の全体に亘り増減変更でき、その制動トルクの付勢手段による回動付勢トルクとの差を変えることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図6は本発明の実施形態に係る回動型の格納式アシストグリップGを示し、このアシストグリップGは、例えば車両における車室の側壁に車室内に臨むように取付固定される。
【0025】
上記アシストグリップGは、例えばPP(ポリプロピレン樹脂)等からなる樹脂製のグリップ本体1と、例えばPOM(ポリアセタール)等からなる第1及び第2の1対の取付座11,12とを備えてなる。上記グリップ本体1は長尺バー状のもので、その長さ方向が車体の前後方向と略一致するように配置されている。このグリップ本体1は長さ方向両端部が同じ方向に湾曲されて略コ字状をなし、その長さ方向両端部はそれぞれ第1及び第2脚部1a,1bとされている。
【0026】
一方、図1、図2及び図4に示すように、各取付座11,12は車室の側壁の一部を構成する取付体としての車体パネルPに表面側(車室側)から取付固定されている。この各取付座11,12の取付位置に対応する車体パネルPにはボルト挿通孔P1が貫通形成され、車体パネルPの裏面(背面)には上記ボルト挿通孔P1に対応してナットN(ウェルドナット)が溶接固定されている。尚、取付座11,12の車体パネルPへの取付構造は、上記のようなボルトB及びナットNの締結構造に限らず、係止爪等の係止構造やその他の構造を採用できるのは勿論である。
【0027】
そして、上記グリップ本体1は、その両脚部1a,1bにてそれぞれ取付座11,12に対し回動可能に軸支されており、このような両脚部1a,1bでの軸支構造により、グリップ本体1は使用位置及び格納位置の間で回動し、使用位置にあるときには、図2及び図4に実線にて示すようにグリップ本体1の中間部が車室内方に突出して水平面からやや斜め下方に向いた状態となる一方、格納位置にあるときには、図2及び図4に仮想線にて示すようにグリップ本体1が上記使用位置から略90°上向きに回動して車室側壁(車体パネルP)に沿った状態となる。
【0028】
上記グリップ本体1の各脚部1a,1bにおいて、グリップ本体1が格納位置にあるときの車室側壁の車体パネルPに対向する外面には、断面略矩形状に切り欠いてなる略半楕円形状の凹部からなる収容部2が形成されている。図1及び図6に示すように、この各収容部2の周りには、グリップ本体1の長さ方向に対向する内外側壁2a,2bと、この内外側壁2a,2bの対向方向に直交する方向に対向し、脚部1aの基部側及び先端側に位置する基部側及び先端側壁2c,2dとが設けられ、内外側壁2a,2b及び基部側壁2cは互いに略同じ高さであるが、先端側壁2dは、他の側壁2a〜2cに比べて低く形成されている。そして、グリップ本体1の格納位置で各収容部2内に取付座11,12の一部(取付座本体13の先端部)を収容するようになっている。
【0029】
また、図1に示す如く、グリップ本体1の各脚部1a,1bにおける収容部2の例えば内側壁2a(外側壁2bでもよい)には、内側壁2aの内面を凹陥してなる有底状の有底軸支持孔5が形成されている一方、外側壁2b(内側壁2aでもよい)には貫通状の貫通軸支持孔6が上記有底軸支持孔5と同心状に貫通形成されている。
【0030】
上記グリップ本体1の第1脚部1a(図6において右側のもの)と、この第1脚部1aに対応する第1取付座11との間には、図4に示すように、グリップ本体1を使用位置から格納位置に向かうように回動付勢する付勢手段としての捩りコイルばね7が、また第2脚部1b(図6において左側のもの)と、この第2脚部1bに対応する第2取付座12との間には、図1及び図2に示すように、グリップ本体1の回動に抵抗を付与するダンパ24がそれぞれ設けられている。
【0031】
上記第1及び第2取付座11,12はその大半が互いに同じ構造で、一部分のみの構造が異なる。この両取付座11,12の同じ構造の部分について説明すると、図1、図2及び図4に示す如く、各取付座11,12は、車室側に開口する有底箱状の取付座本体13を備えている。この箱状の取付座本体13の平面視は、上記収容部2に対応する形状、つまり楕円(長円)を長径方向に2分割した略半楕円形状で、その開口周縁部には取付座本体13の開口を閉じるためのリッド14が薄肉ヒンジ14aにより一体に形成されている。取付座本体13の底壁部にはボルト挿通孔15が貫通形成されており、このボルト挿通孔15を車体パネルPのボルト挿通孔P1に一致させ、両ボルト挿通孔15,P1に取付ボルトBを挿通して、その先端部を車体パネルP裏面の上記ウェルドナットNに螺合締結することにより、各取付座11,12が車体パネルPに取付固定されている。
【0032】
尚、13aは取付座本体13の底部周りに突設されたフランジで、このフランジ13aは、車体パネルP表側のトリム材(図示せず)上にそれを覆うように配置される。
【0033】
上記両取付座11,12の異なる部分の構造について説明すると、図4に示すように、上記捩りコイルばね7側の第1取付座11において、その取付座本体13の側壁のうち格納位置にあるグリップ本体1の第1脚部1a先端側に位置する側壁の開口側端部には、グリップ本体1の長さ方向に延びる中空円筒状の支持部17が一体に形成され、この支持部17の周壁には矩形状の開口18が形成され、支持部17の長さ方向両端壁部にはそれぞれ軸挿通孔19,19(1つのみ図示する)が同心状に設けられている。そして、支持部17の両軸挿通孔19,19に支持軸8を挿通し、この支持軸8の両端部をそれぞれ上記グリップ本体1の第1脚部1aにおける収容部2の内外側壁2a,2bの軸支持孔5,6に嵌入することで、グリップ本体1の第1脚部1aを第1取付座11に支持軸8を介して回動可能に支持するようにしている。
【0034】
また、グリップ本体1の第1脚部1aにおける収容部2の先端側壁2dにはばね受部3が、また第1取付座11の支持部17内面の一部にもばね受部20がそれぞれ切り欠いて形成されている。そして、上記捩りコイルばね7は上記支持部17内に支持軸8の周りに配置された状態で収容され、この捩りコイルばね7の一端部は上記第1脚部1aにおけるばね受部3に、また他端部は第1取付座11の支持部17におけるばね受部20にそれぞれ係合されており、この捩りコイルばね7のばね力によりグリップ本体1を使用位置から格納位置に向かう方向(図4で反時計回り方向)に回動付勢する。捩りコイルばね7の回動付勢トルクは、図5に実線にて示すように、グリップ本体1の使用位置(図5で最大角位置)で最大になる一方、格納位置(同セット角位置)では最小となり、使用位置から格納位置へのグリップ本体1の回動に応じて略リニアに低下するようになっている。
【0035】
一方、図1、図2及び図6に示すように、上記ダンパ24側の第2取付座12において、その取付座本体13の側壁のうち格納位置にあるグリップ本体1の第2脚部1b先端側に位置する側壁の開口側端部には有底円筒状の支持部26が一体に形成され、この支持部26はその内部にグリップ本体1の長さ方向に延びる凹部28を有し、この凹部28の開放口は上記第2脚部1bにおける収容部2の内側壁2a側(外側壁2b側でもよい)に、また底部は外側壁2b側(内側壁2a側でもよい)にそれぞれ位置している。支持部26において凹部28の底部をなす部分の外面中心部には凹部28の開放口と反対側に同心状に突出する円筒状の軸部27が支持部26と一体に形成され、この軸部27の内部には凹部28の内底面28aに開口する軸孔29が貫通形成され、この軸孔29の内径は上記第1脚部1aにおける収容部2の内外側壁2a,2bの軸支持孔5,6と略同径に設けられている。
【0036】
一方、支持部26において凹部28の開放口に相当する端部には有底円筒状のキャップ31が凹部28の開放口を閉じるように外嵌合状態で一体的に接合され、このキャップ31の中心部にはねじ孔31aが上記軸孔29と同心状に貫通形成され、このねじ孔31aには円筒状の調整部材32がその外周のねじ部32aにて螺合されている。この調整部材32は後述する圧縮ばね48のばね止めをなすもので、その一端部は凹部28内に、また他端部は凹部28外にそれぞれ位置し、この凹部28内に位置する部分の端部には外向きフランジ状にばね受部32bが一体に形成されている。一方、凹部28外に位置する部分の外周面には直径方向に対向する位置に半径方向に延びる1対の孔からなる工具挿入部32c,32cが凹設されており、これら工具挿入部32c,32cに所定の工具(図示せず)を挿入して該工具により調整部材32を回すことで、その調整部材32を支持部26のキャップ31に対し螺進させ、後述の圧縮ばね48のばね力を増減調整するようにしている。尚、工具挿入部32cの数は変更してもよいし、孔以外のものを用いてもよく、要は調整部材32を回して螺進できるようなものであればよい。
【0037】
上記凹部28内には回転軸33が上記調整部材32に挿通された状態で回動可能にかつ軸方向にスライド移動可能に先端側から嵌入され、この嵌入状態で回転軸33の先端面が凹部28の内底面28aに軸方向に対向している。この回転軸33は円筒状のもので、その内部には上記支持部26の軸孔29(第2脚部1bにおける収容部2の内外側壁2a,2bの軸支持孔5,6)と略同径の軸孔33aが貫通形成されている。そして、第2脚部1bにおける収容部2の内外側壁2a,2bの軸支持孔5,6と、第2取付座12の支持部26の軸部27内の軸孔29と、回転軸33内の軸孔33aとを同心状に配置し、これらに有底中空パイプ状の支持軸9を開口側から外側壁2b(内側壁2aでもよい)の貫通軸支持孔6に挿通して、その先端部を内側壁2a(外側壁2bでもよい)の有底軸支持孔5に嵌入し、支持軸9の底部側を貫通軸支持孔6に外側壁2bと略面一状に配置して抜止め固定することにより、凹部28底部の軸孔29及び回転軸33の軸孔33aを軸方向に貫通する支持軸9の両端部が収容部2の両側壁2a,2bに支持され、グリップ本体1の第2脚部1bが第2取付座12に支持軸9を介して回動可能に支持されている。このように、有底パイプ状の支持軸9の底部側を貫通軸支持孔6に外側壁2bと略面一状に配置すれば、逆に、支持軸9の開口側を貫通軸支持孔6に外側壁2bと略面一状に配置する場合に比べ、その支持軸9の開口を閉じるための別部材が不要であり、アシストグリップGの外観見映えをも高めることができる。尚、支持軸9は中実のものを用いてもよいのは勿論である。
【0038】
さらに、上記回転軸33において凹部28外に位置する基端部の端面には直径方向に対向する部位に1対の係止爪34,34が一体に突設されている。一方、グリップ本体1の第2脚部1bの収容部2において、上記回転軸33の基端部側に位置する内側壁2aの内面には、収容部2の底部から略開口までの範囲に亘り両者を結ぶ方向と略平行に延びる1対の係止凸条36,36(1つのみ図示する)が有底軸支持孔5を挟んで並ぶように突設されている。両係止凸条36,36間には係止溝37が形成され、この係止溝37に上記回転軸33の基端部の両係止爪34,34が係合されており、このことで、回転軸33は、基端部を凹部28の開放口に面する内側壁2a(外側壁2bでもよい)に回動不能に係止せしめてグリップ本体1と一体的に回動するようになっている。尚、上記とは逆に、係止爪34,34を収容部2の側壁に、また係止溝37を回転軸33の基端部にそれぞれ設けることもできる。
【0039】
図3に示すように、上記凹部28の内底面28aは円形状のもので、この内底面28aには突条からなる1対の第1摺動部40,40が一体に突設されている。これらの第1摺動部40,40の各々は、軸孔29の開口周りにおいて略直径方向に対向する位置から半径方向外側に向かって円周方向の一方に円弧状に曲がるように曲線状に連続して延び、その回転軸33側である凹部28開放口側の先端面には円周方向に沿った所定幅d1を有する摺接面41が形成されている。
【0040】
一方、回転軸33の先端部には他の部分よりも大径で凹部28の内底面28aよりも若干小径の円板状フランジ部43が一体に形成され、このフランジ部43の先端面(回転軸33の先端面)には突条からなる1対の第2摺動部44,44が一体に突設されている。これら第2摺動部44,44の各々は、回転軸33の軸孔33aの開口周りにおいて略直径方向に対向する位置から半径方向外側に向かって円周方向の一方(第1摺動部40,40の曲がり方向と同じ方向)に円弧状に曲がるように曲線状に連続して延び、その凹部28の内底面28a側の先端面には円周方向に沿った所定幅d2を有する摺接面45が形成され、この摺接面45の幅d2は第1摺動部40の摺接面41の幅d1よりも大に設定されている(d2>d1)。
【0041】
さらに、図1に示すように、上記凹部28内において上記調整部材32のばね受部32b先端面と回転軸33のフランジ部43背面との間には、回転軸33周りに配置した圧縮ばね48(ばね手段)が縮装されており、この圧縮ばね48の伸張付勢力により回転軸33を軸方向にスライド付勢して第2摺動部44の摺接面45を第1摺動部40の摺接面41に押し付け、グリップ本体1の回動時に両摺接面41,45同士を互いに押圧状態で摺接させる。そして、以上の構造により、図5に一点鎖線にて示すように、第1及び第2摺動部40,44は、グリップ本体1の使用位置(最大角位置)から格納位置(セット角位置)への回動に伴い、摺動部40,44の摺接面41,45同士の摺接状態が図3(a)の状態から図3(b)の状態に変化して両者の摺接面積が徐々に減少し、上記捩りコイルばね7の回動付勢トルクが低下するのに連れて該回動付勢トルクと常に略一定のトルク差が生じるように形成されている。尚、この制動トルクTは、圧縮ばね48による摺接面41,45同士の押圧力をP、摺接面41,45の接触部分の平均半径をr、摺接面41,45間の摩擦係数をμとして、T=μ・r・Pで表すことができる。
【0042】
また、上記調整部材32を工具により回し操作してキャップ31及び支持部26に対し軸方向に螺進させることにより、上記圧縮ばね48のばね力を増減させて回転軸33に対する軸方向の付勢力を変化させ、第1及び第2摺動部40,44の摺接面41,45間の押圧力を調整可能とし、調整部材32を凹部28の底部側(図1で左側)に移動させたときには、圧縮ばね48を圧縮方向に変形させてそのばね力を増大させ、摺動部40,44の摺接面41,45間の押圧力を増大させてダンパ24の制動トルクを増加させる一方、逆に、調整部材32を凹部28の底部と反対側(図1で右側)に移動させたときには、圧縮ばね48を伸張方向に変形させてそのばね力を減少させ、摺動部40,44の摺接面41,45間の押圧力を減少させてダンパ24の制動トルクを小さくするようになっている。このとき、ダンパ24の制動トルクは圧縮ばね48のばね力の変化により図5に示すラインが上下に平行移動するように変化する。
【0043】
尚、49,49は調整部材32のばね受部32b先端側と回転軸33のフランジ部43の背側とにそれぞれ配置された回り止めワッシャで、この回り止めワッシャ49,49により、回転軸33が調整部材32に対し回動する際に調整部材32が圧縮ばね48を介して連れ回りするのを防止することができる。
【0044】
上記実施形態のアシストグリップGをグリップ本体1の各脚部1a,1bにおいて車体パネルPに組み付ける作業について説明すると、第2脚部1bにおける収容部2内に第2取付座12の支持部26を嵌入し、収容部2の内外側壁2a,2bの軸支持孔5,6と、第2取付座12の支持部26の軸部27内の軸孔29と、回転軸33内の軸孔33aとを同心状に配置する。そして、これらに支持軸9を外側壁2bの貫通軸支持孔6から挿入して、その先端部を内側壁2aの有底軸支持孔5に嵌入する。このことで、グリップ本体1の第2脚部1bが第2取付座12に支持軸9を介して回動可能に支持される。
【0045】
このようにして第2取付座12が組み付けられたアシストグリップGは、第2取付座12における取付座本体13のボルト挿通孔15に取付ボルトBを挿通して第2取付座12を車体パネルP裏面のナットNに締結することにより、その第2取付座12を介して車体パネルPに組み付けられる。その後、第2取付座12のヒンジ式のリッド14を閉じることで、取付ボルトBを覆って隠す。
【0046】
一方、第1取付座11においても、グリップ本体1の第1脚部1aが支持軸8により回動可能に支持されるとともに、捩りコイルばね7が装着される。その後、第1取付座11は上記第2取付座12と略一緒にかつ同様にして車体パネルPに組み付けられる。
【0047】
したがって、この実施形態のアシストグリップGにおいては、通常はグリップ本体1が捩りコイルばね7の付勢トルクにより回動付勢されて格納位置に位置付けられており、このグリップ本体1の格納位置では、その各脚部1a,1bの収容部2内にそれぞれ取付座11,12の一部が収容されている。車両の乗員がアシストグリップGを使用するとき、そのグリップ本体1を手で掴んで捩りコイルばね7の付勢トルクに抗して使用位置に回動させればよい。また、このアシストグリップGの使用停止時には、乗員がグリップ本体1から手を離すと、そのグリップ本体1は捩りコイルばね7の付勢トルクにより取付座11,12に対し使用位置から格納位置へ回動しながら戻る。そして、図5に示すように、上記グリップ本体1が使用位置(最大角位置)にあるときに捩りコイルばね7の回動付勢トルクが最大になり、格納位置(セット角位置)では回動付勢トルクは最小となり、使用位置から格納位置へのグリップ本体1の回動に応じて回動付勢トルクが略リニアに低下する。
【0048】
このようなグリップ本体1の使用位置から格納位置への回動時(格納位置から使用位置への回動時にも同様のことが生じる)、グリップ本体1の第2脚部1bにおける収容部2の内外側壁2a,2bが第2取付座12の支持部26に対し支持軸9回りに回動するが、この収容部2の内側壁2aにおける両係止凸条36,36間の係止溝37に回転軸33基端部の両係止爪34,34が係合されているので、この回転軸33も第2取付座12の支持部26の凹部28内で相対的に回動する。この凹部28と回転軸33との間にはダンパ24が設けられ、凹部28の内底面28aには1対の第1摺動部40,40が、また回転軸33の先端部には、該各第1摺動部40の摺接面41に対し先端の摺接面45で摺接する1対の第2摺動部44,44がそれぞれ突設され、両摺接面41,45同士は圧縮ばね48の伸張力により互いに圧接しているので、グリップ本体1が上記捩りコイルばね7の回動付勢トルクにより使用位置から格納位置へ向かって回動すると、摺動部40,44の摺接面41,45同士は圧接状態で摺接し、このときの摩擦抵抗によりグリップ本体1の回動に制動トルクが働いてダンパ作用が得られる。
【0049】
その際、上記第2摺動部44の摺接面45の周方向に沿った幅d2は第1摺動部40の摺接面41の幅d1よりも大きく、摺動部40,44は、グリップ本体1の使用位置から格納位置への回動に伴い摺動部40,44の摺接面41,45同士の摺接状態が図3(a)に示す状態から図3(b)に示す状態に変化して、両者の摺接面積が徐々に減少する。このため、摺動部40,44の摺接による上記制動トルクは、グリップ本体1が使用位置から格納位置に回動するのに応じて徐々に減少する。それ故、上記グリップ本体1の使用位置から格納位置への回動に応じて上記捩りコイルばね7の回動付勢トルクが徐々に低下したとき、その回動付勢トルクの低下に対応するように上記ダンパ24の制動トルクも低下し、両者が略一定の差を維持したまま低下するようになる。このことによって、グリップ本体1の使用位置から格納位置までの全体に亘り、常に、捩りコイルばね7の回動付勢トルクに対応した制動トルクが作用し、グリップ本体1がゆっくりと回動するようになり、グリップ本体1が車体パネルPに強く当たることによる叩き音を発生させること等がなく、その動きに高級感が得られる。
【0050】
すなわち、このように粘性剤を用いることなくダンパ24が得られ、その構造も簡単にすることができるので、アシストグリップGのコストダウンを図ることができる。また、従来の、粘弾性的な樹脂材料中に支承軸を挿通した構造のダンパに比して、ダンパ24における制動トルクの調整が容易で、安定した制動トルクが得られる。
【0051】
さらに、上記捩りコイルばね7の回動付勢トルクに対するダンパ24の制動トルクの大きさが不適切で、例えばダンパ24の制動が過大であったり又は不足したりする場合には、そのダンパ24の制動トルクの大きさを増減調整すればよい。具体的には、上記凹部28の開放口を閉じているキャップ31外側の調整部材32の工具挿入部32c,32cに所定の工具を挿入して調整部材32を回すことで、その調整部材32を支持部26(キャップ31)に対し螺進させ、上記圧縮ばね48のばね力を増減させて回転軸33に対する軸方向付勢力を変化させ、第1及び第2摺動部40,44の摺接面41,45間の押圧力を調整すればよい。例えば、調整部材32を凹部28の底部側(図1で左側)に移動させると、圧縮ばね48が圧縮方向に変形してそのばね力が増大し、摺動部40,44の摺接面41,45間の押圧力が増大してダンパ24の制動トルクが増加する。逆に、調整部材32を凹部28の底部と反対側(図1で右側)に移動させたときには、圧縮ばね48が伸張方向に変形してそのばね力が減少し、摺接面41,45間の押圧力が減少してダンパ24の制動トルクが小さくなる。尚、このダンパ24の制動トルクは圧縮ばね48のばね力の変化により図5に示すラインが上下に平行移動するように変化する。このように摺動部40,44の摺接面41,45間の押圧力を調整することで、容易に、ダンパ24による制動トルクをグリップ本体1の使用位置及び格納位置間の回動範囲の全体に亘り増減変更でき、その制動トルクと捩りコイルばね7による回動付勢トルクとの差を変えることができる。
【0052】
(他の実施形態)
尚、上記実施形態では、凹部28の内底面28aに第1摺動部40,40を、また回転軸33の先端面に第1摺動部40,40の摺接面41,41よりも大きい幅d2の摺接面45,45を有する第2摺動部44,44をそれぞれ突設しているが、逆に、回転軸33の先端面に第1摺動部を、また凹部28の内底面28aに第1摺動部の摺接面よりも大きい幅の摺接面を有する第2摺動部をそれぞれ突設してもよい。また、第1及び第2摺動部40,44の数は1つ又は3つ以上に変えることもできる。また、両摺動部40,44の摺接面41,45同士を互いに押圧させるためのばね手段は、圧縮ばね48に代えて、他の種類のばね手段を用いることもできる。
【0053】
また、上記実施形態では、グリップ本体1の第2脚部1bにおける収容部2の内側壁2aに係止溝37を形成し、第2取付座12の支持部26の凹部28を収容部2の内側壁2aに向けて開放させて、この凹部28に嵌入される回転軸33の基端部を係止溝37に係合させているが、逆に、収容部2の外側壁2bに係止溝を形成し、第2取付座12の支持部26の凹部28を収容部2の外側壁2bに向けて開放させて、この凹部28に嵌入される回転軸33の基端部を係止溝に係合させてもよい。また、上記実施形態では、第2脚部1bと第2取付座12とを連結する支持軸9は、収容部2の外側壁2bから挿通して先端部を内側壁2aに挿入しているが、逆に、上述の如く支持軸を収容部2の内側壁2aから挿通して先端部を外側壁2bに挿入するようにすることもできる。
【0054】
さらに、上記実施形態では、キャップ31のねじ孔31aに調整部材32を螺合し、この調整部材32の回し操作により圧縮ばね48による回転軸33の付勢力を変更して、第1及び第2摺動部40,44の摺接面41,45間の押圧力を調整可能としているが、本発明では、この調整部材32は必須でなく、圧縮ばね48による付勢力の変更が不要である場合、調整部材32を省略し、圧縮ばね48の端部をキャップ31等で受けるようにすることができる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明では、固定体に取付固定される1対の取付座と、それに脚部にて回動可能に軸支されたグリップ本体と、このグリップ本体を使用位置から格納位置に回動付勢する付勢手段とを備えた回動型の格納式アシストグリップにおいて、その少なくとも一方の取付座と脚部との間に設けられて、グリップ本体の使用位置から格納位置への回動を抑制するダンパとして、取付座の支持部に凹部を形成し、この凹部にグリップ本体と一体的に回動する回転軸を回動可能にかつ軸方向に移動可能に嵌入し、凹部の内底面と、これに対向する回転軸の先端面とにそれぞれ半径方向に連続して延びる摺動部を互いに押圧状態で摺接可能に突設し、回転軸を軸方向に付勢して両摺動部の摺接面を互いに押圧させ、一方の摺動部の摺接面の周方向に沿った幅を他方の摺動部の摺接面よりも大きくして、グリップ本体の使用位置から格納位置への回動に伴って両摺動部同士の摺接面積を徐々に減少させるようにした。従って、この発明によれば、付勢手段が例えば捩りコイルばね等のばねで構成され、その回動付勢トルクがグリップ本体の使用位置から格納位置への回動に応じて徐々に低下するようになっている場合に、その回動付勢トルクの低下に対応するようにダンパの制動トルクも低下して、両者が略一定の差を維持したまま低下するようになり、グリップ本体の使用位置から格納位置までの全体に亘って付勢手段の回動付勢トルクに対応した制動トルクが作用するようになり、よって粘性剤を用いることなく簡単な構造の安価なダンパが得られるとともに、そのダンパにより安定した制動トルクが得られてアシストグリップの作動安定性の向上を図ることができる。
【0056】
請求項2の発明によると、両摺動部の摺接面間の押圧力を調整可能としたことにより、容易に、ダンパによる制動トルクをグリップ本体の使用位置及び格納位置間の回動範囲の全体に亘り増減変更でき、その制動トルクの付勢手段による回動付勢トルクとの差を変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図6のI−I線拡大断面図である。
【図2】図6のII−II線拡大断面図である。
【図3】図1のIII−III線拡大断面図である。
【図4】図6のIX−IX線拡大断面図である。
【図5】グリップ本体が格納位置及び使用位置間で回動するときの捩りコイルばねの付勢トルクとダンパの制動トルクとの関係を示す特性図である。
【図6】本発明の実施形態に係る格納式アシストグリップの全体構成をグリップ本体が使用位置にある状態で示す斜視図である。
【符号の説明】
G 格納式アシストグリップ
P 車体パネル(固定体)
1 グリップ本体
1a 第1脚部
1b 第2脚部
2 収容部
2a 内側壁
2b 外側壁
7 捩りコイルばね(付勢手段)
8 支持軸
9 支持軸
11 第1取付座
12 第2取付座
24 ダンパ
26 支持部
28 凹部
28a 内底面
32 調整部材
33 回転軸
40 第1摺動部
41 摺接面
d1 幅
44 第2摺動部
45 摺接面
d2 幅
48 圧縮ばね(ばね手段)

Claims (2)

  1. 固定体に固定される1対の取付座と、該取付座にそれぞれ脚部にて回動可能に軸支された長尺状のグリップ本体と、該グリップ本体を使用位置から格納位置に回動付勢する付勢手段とを備えた格納式アシストグリップにおいて、
    上記脚部のうち上記グリップ本体が格納位置にあるときの上記固定体との対向面には、グリップ本体の長さ方向に対向する2つの側壁を有しかつ該グリップ本体の格納位置で上記取付座の一部を収容する収容部が切り欠いて形成され、
    上記1対の取付座のうちの少なくとも一方には、グリップ本体の長さ方向に延びる凹部を有する有底筒状の支持部が形成されていて、該凹部の開放口は上記収容部の2つの側壁のうちの一方の側壁側に、また底部は他方の側壁側にそれぞれ位置しており、
    上記支持部の凹部内には、先端面を凹部の内底面に対向させかつ基端部を凹部の開放口に面する上記一方の側壁に回動不能に係止せしめてグリップ本体と一体的に回動する回転軸が回動可能にかつ軸方向に移動可能に嵌入され、
    上記凹部の底部及び回転軸を軸方向に貫通する支持軸の両端部が上記収容部の両側壁に支持されており、
    上記回転軸の先端面又は凹部の内底面の一方には、半径方向に曲線状に連続して延びかつ摺接面を有する第1摺動部が突設されている一方、
    上記回転軸の先端面又は凹部の内底面の他方には、上記第1摺動部の摺接面に押圧状態で摺接する摺接面を有しかつ該摺接面の周方向に沿った幅が第1摺動部の摺接面よりも大きい第2摺動部が半径方向に連続して延びるように突設され、
    上記回転軸を、上記第1及び第2摺動部の摺接面同士が互いに押圧されるように軸方向に付勢するばね手段が設けられ、
    上記第1及び第2摺動部は、上記グリップ本体の使用位置から格納位置への回動に伴って両摺動部同士の摺接面積が徐々に減少するように形成されていることを特徴とする格納式アシストグリップ。
  2. 請求項1の格納式アシストグリップにおいて、
    ばね手段の付勢力の変更により第1及び第2摺動部の摺接面間の押圧力が調整可能とされていることを特徴とする格納式アシストグリップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009501663A (ja) * 2005-07-18 2009-01-22 ティーアールダブリュー・オートモーティブ・エレクトロニクス・アンド・コンポーネンツ・ゲーエムベーハー 乗物の手すり
WO2012057121A1 (ja) * 2010-10-26 2012-05-03 内山工業株式会社 回動部材のダンパー装置

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