JP3699940B2 - 格納式アシストグリップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両等に装備されて、不使用時に使用位置から格納位置に回動して格納される格納式アシストグリップに関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の格納式アシストグリップとして、使用位置及び格納位置の間で回動するグリップ本体と、このグリップ本体の脚部を軸支しかつ取付部材を介して車体に取り付けられる取付座とを備えたものは知られている。そして、例えば特開2001−71804号公報に開示されるように、グリップ本体の脚部と取付座との間に一体的に粘性ダンパを設けて、グリップ本体が使用位置から格納位置に回動するときに所要の粘性抵抗を付与することにより、その回動速度を調節して使用感及び耐久性を向上したものがある。
【0003】
より具体的に、上記従来例のものでは、取付座においてグリップ本体の脚部を支える支軸が設けられる外筒に、支軸の軸線と同心状に断面円形の凹部を設けるとともに、この凹部の開口を閉塞する蓋部材(内筒)をグリップ本体の脚部に回動不能に取り付け、さらに、その内筒の円筒部を上記凹部内に回動可能に挿入している。そして、少なくとも上記凹部の内周面と内筒の円筒部の外周面との間にシリコンオイル等の粘性材を充填してOリングにてその漏れを防止し、粘性ダンパを構成している。
【0004】
上記の構成によれば、グリップ本体が回動するときにはその脚部と一体になって内筒が回動し、該内筒の円筒部が凹部内で回動することになり、この際、該円筒部の外周面と凹部の内周面との間に介在する粘性材に剪断力が発生することによってグリップ本体の回動に粘性抵抗が付与され、これにより、アシストグリップの所要の使用感が得られるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のものでは、粘性ダンパの構造が複雑でありかつ粘性剤やOリング等の部品点数が多く高価になる。さらに、粘性剤によるダンパ効果を適切に得るためには外筒と内筒との隙間を適正に管理する必要があるという問題があった。
【0006】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、粘性ダンパよりも簡単な構造のダンパを用いることによって、安価なアシストグリップを得るとともにグリップ本体が使用位置から格納位置に回動するときに抵抗を付与し、アシストグリップの所要の使用感を得ようとすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明では、板ばねからなるダンパ手段を用い、グリップ本体が使用位置から格納位置に回動するときにグリップ本体に対する上記板ばねの抵抗力を変化させることにより、グリップ本体の回動速度を低減してアシストグリップの所用の使用感を得ることができるようにした。
【0008】
請求項1の発明では、固定体に固定される一対の取付座と、この各取付座の軸支部にそれぞれ脚部にて回動可能に軸支された長尺状のグリップ本体と、このグリップ本体を使用位置から格納位置に回動させる付勢力を有する付勢手段とを備えた格納式アシストグリップにおいて、付勢手段はグリップ本体を格納位置から使用位置に回動させる際に徐々に付勢力を増大させるコイルばねとし、グリップ本体の脚部には、グリップ本体の長さ方向に対向する2つの側壁と、この両側壁に連続する底壁とを有し、かつグリップ本体の格納位置でこの底壁が上記固定体に対向するように上記取付座の一部を収容する収容凹部が形成され、この収容凹部の底壁には、一端が自由端とされた略U字状の板ばねの他端が固定されている一方、この取付座の軸支部周りには、グリップ本体の使用位置から格納位置への回動時に板ばねに対し押圧力を増大させるように摺動する偏心カムが形成されており、上記格納位置における板ばねの押圧力は上記付勢手段の付勢力よりも小さく設定されるようにする。
【0009】
上記の構成によると、グリップ本体が使用位置から格納位置に戻るときに、グリップ本体にはコイルばねにより格納位置に向かって回動させる付勢力が付与されるが、そのとき、取付座の偏心カムが収容凹部の底壁に固定された板ばねに対し上記使用位置から格納位置への回動時に押圧力を増大させるように摺動する。そして、この板ばねの押圧力により、グリップ本体には格納位置に近づくほど大きな抵抗が付与されるため、グリップ本体の回動速度を低減してアシストグリップの所用の使用感を得ることができる。そして、コイルばねの付勢力はグリップ本体の使用位置から格納位置へ向かうにつれて徐々に弱くなる一方、板ばねの押圧力は徐々に増大するようになっており、格納位置でのコイルばねの付勢力が板ばねの押圧力よりも大きくなっているため、グリップ本体が格納位置において固定体に常時所定の力で付勢保持され、振動等が発生してもグリップ本体の格納位置からのふらつきやそれに伴う騒音を防止することができる。
【0010】
請求項2の発明では、固定体に固定される一対の取付座と、この各取付座の軸支部にそれぞれ脚部にて回動可能に軸支された長尺状のグリップ本体と、このグリップ本体を使用位置から格納位置に回動させる付勢力を有する付勢手段とを備えた格納式アシストグリップにおいて、付勢手段はグリップ本体を格納位置から使用位置に回動させる際に徐々に付勢力を増大させるコイルばねとし、グリップ本体の脚部には、グリップ本体の長さ方向に対向する2つの側壁と、この両側壁に連続する底壁とを有し、かつグリップ本体の格納位置でこの底壁が上記固定体に対向するように上記取付座の一部を収容する収容凹部が形成され、取付座の軸支部周りには、一端が自由端とされた略U字状の板ばねの他端が固定されている一方、収容凹部の底壁には、グリップ本体の使用位置から格納位置への回動時に板ばねに対し押圧力を増大させるように摺動する凸状部が形成されており、上記格納位置における板ばねの押圧力は上記付勢手段の付勢力よりも小さく設定されるようにする。
【0011】
上記の構成によると、グリップ本体が使用位置から格納位置に戻るときに、グリップ本体にはコイルばねにより格納位置に向かって回動させる付勢力が付与されるが、収容凹部の底壁の凸状部が、取付座の軸支部周りに固定されている板ばねに対し、グリップ本体の使用位置から格納位置への回動時に押圧力を増大させるように摺動する。この板ばねの押圧力によりグリップ本体が格納位置に近づくほど大きな抵抗が付与される。従って、請求項1と同様の作用効果が得られる格納式アシストグリップが得られる。
【0012】
請求項3の発明では、固定体に固定される一対の取付座と、この各取付座の軸支部にそれぞれ脚部にて回動可能に軸支された長尺状のグリップ本体と、このグリップ本体を使用位置から格納位置に回動させる付勢力を有する付勢手段とを備えた格納式アシストグリップにおいて、付勢手段はグリップ本体を格納位置から使用位置に回動させる際に徐々に付勢力を増大させるコイルばねとし、グリップ本体の脚部には、グリップ本体の長さ方向に対向する2つの側壁と、この両側壁に連続する底壁とを有し、かつグリップ本体の格納位置でこの底壁が上記固定体に対向するように上記取付座の一部を収容する収容凹部が形成され、この収容凹部の底壁には、一端が自由端とされた略U字状の板ばねの他端が固定されている一方、この取付座の軸支部周りには、グリップ本体の使用位置から格納位置への回動時に板ばねに対し押圧力を減少させるように摺動する偏心カムが形成されており、上記格納位置における板ばねの押圧力は上記付勢手段の付勢力よりも小さく設定されるようにする。
【0013】
上記の構成によると、グリップ本体が使用位置から格納位置に戻るときに、グリップ本体にはコイルばねにより格納位置に向かって回動させる付勢力が付与されるが、そのとき、コイルばねの付勢力が徐々に弱くなるのに合わせて、取付座の偏心カムが、収容凹部の底壁に固定された板ばねに対し、押圧力を減少させるように摺動する。そして、この板ばねの押圧力により、抵抗が付与され、グリップ本体の回動速度を低減してアシストグリップの所用の使用感を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図6は、本発明の実施形態1に係る回動型の格納式アシストグリップGを示し、このアシストグリップGは、主としてグリップ本体1と一対の取付座3,5とからなるものである。上記グリップ本体1は例えばPP(ポリプロピレン樹脂)等からなる長尺状のもので、図3に示すように、本体部の長手方向両端部が湾曲されて略コ字状をなし、その長手方向の両端部である左右両端部がそれぞれ脚部1a,1bとされていて、この左右の両脚部1a,1bにて例えば固定体としての車体パネルP(図1等に示す)に固定された取付座3,5に対し回動可能に軸支されている。そして、グリップ本体1は、その長手方向が車体の前後方向と略一致するように上記車体パネルPに取り付けられている。
【0015】
上記車体パネルPは、図例では車両における車室内の側壁をなすものであり、上記のような各脚部1a,1bでの軸支構造によりグリップ本体1が使用位置及び格納位置の間で回動して、図5に示すように格納位置にあるときにはグリップ本体1は車体パネルPに沿った状態となる一方、図1、図3等に示すように使用位置にあるときには、グリップ本体1はその中間部が車室内方に突出して水平面からやや斜め下方に向いた状態となる。
【0016】
そして、上記図5に示すようにグリップ本体1が格納位置にあるときに、その各脚部1a,1bの外面(車体パネルPに対向する面)には、グリップ本体1の長手方向に対向する2つの側壁(後述する内側側壁7及び外側側壁9)と、この両側壁7,9に連続しかつ上記車体パネルPに対向する底壁11とを有し、上記外面側が開口するように、それぞれ、グリップ本体1の脚部1a,1bの先端面、即ち同図の下端面から図の上側に向かって略矩形状に切り欠いてなる切欠部が形成されていて、この各切欠部がそれぞれグリップ本体1の格納状態で取付座3,5の一部を収容する収容凹部13,13となる。また、詳しくは後述するが、グリップ本体1の一方の脚部1a(図3において左側の脚部)と一方の取付座3との間には、グリップ本体1の回動に抵抗を付与するダンパ51が設けられる一方、他方の脚部1b(図3において右側の脚部)と他方の取付座5との間には、グリップ本体1を使用位置から格納位置に向かうように回動させる付勢手段としての捩りコイルばね39が配設されている。
【0017】
すなわち、図1及び図2に示すグリップ本体1の脚部1aにおいて、上記収容凹部13の側壁のうち、グリップ本体1の左右中央に近い側に位置する内側(図2で右側)は内側側壁7として形成され、この内側側壁7の収容凹部13側の内面7aには有底の略円形穴からなるダンパ軸受穴15が形成されている。このダンパ軸受穴15の内面には収容凹部13の底壁11からその開口側に向かう方向(図2の下側から上側)に断面矩形状の穴側キー15a,15aがダンパ軸受穴15の直径方向に対向するように突設されている。
【0018】
一方、グリップ本体1の左右中央から遠い側に位置する外側側壁9(図2で左側のもの)には、該外側側壁9をその厚み方向(図の左右方向)に貫通するようにダンパ軸装着孔17が形成されている。このダンパ軸装着孔17は、図3にも示すように、グリップ本体1の長手方向からのグリップ本体1の脚部1aの外観視(図3において左側からグリップ本体1の上記外側側壁9を見た状態)において円形孔からなる孔本体の内周面に断面略矩形状の孔側キー溝17a,17aが直径方向に対向するように凹設されたキー溝付き形状とされており、このダンパ軸装着孔17の中心位置は上記ダンパ軸受穴15の中心線(軸線X)に一致している。
【0019】
そして、図2に示すように、脚部1aと別体のダンパ側軸19の先端には、軸側キー溝19a,19aが上記ダンパ軸受穴15の穴側キー15a,15aに対応するように、また後端には軸側キー19b,19bがダンパ軸装着孔17の孔側キー溝17a,17aに対応するようにそれぞれ設けられている。さらに、ダンパ側軸19の後端から外側側壁9の略肉厚分先端に向けて離れた部分の外周には断面三角形のストッパ19c,19c,…が突設されている。
【0020】
上記取付座3には、固定部21の一側側壁(図1における下側)と一体に軸支部としてのダンパ側支持部53が形成されている。このダンパ側支持部53は、全体として左右方向(グリップ本体1の長さ方向)に長い略円筒形状のもので、その中心にはダンパ軸挿通孔55(図2にのみ示す)が同心状に貫通形成されている。尚、ダンパ軸挿通孔55の外側側壁9側開口には上記ストッパ19c,19c,…と干渉しないように面取り53aが設けられている。
【0021】
そして、取付座3にグリップ本体1の脚部1aを取り付ける際、ダンパ軸装着孔17からダンパ軸受穴15に向かってダンパ側軸19が挿入されるときに、上記ダンパ軸挿通孔55にダンパ側軸19が貫通支持される。このことで、取付座3のダンパ側支持部53に対してグリップ本体1がダンパ側軸19によりその中心線(軸線X)の周りに回動可能に支持される。尚、ダンパ側軸19自体はグリップ本体1の脚部1aに対して回動不能な状態でストッパ19c,19c,…により抜け止めされている。
【0022】
そして、グリップ本体1の格納位置では、上記一方の脚部1aの収容凹部13に上記取付座3の一部が配置収容されるようになっている。また図1に示すように、この取付座3は、例えばPOM(ポリアセタール樹脂)等からなる樹脂で形成され、車室側に開口する大略矩形の有底箱状の固定部21を有し、この固定部21の底部にはボルト挿通孔23が貫通形成されている。そして、このボルト挿通孔23に取付ボルトBをそのヘッド部B1が固定部21内の空間部21aに位置するように挿通して、その取付ボルトBを車体パネルPの裏面に固着したウェルドナットNに車体パネルPを貫通して螺合締結することで、取付ボルトBのヘッド部B1と車体パネルPとの間に固定部21の底部を挟んで、取付座3を車体パネルPに取付固定するようにしている。尚、上記固定部21における空間部21aの開口の端縁部には該開口を開閉する固定部21と一体成形のヒンジ式カバー25が配設されている。
【0023】
一方、グリップ本体1の他方の取付座5は、図4〜図6に示すように、グリップ本体1の脚部1bに対して別体のばね側軸27により軸支されている。以下の説明では、上記取付座5において上記取付座3と同様の構成の部分については同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。そして、上記脚部1bでは、図6に示すように収容凹部13の左右両側壁(グリップ本体1の長さ方向に対向する2つの側壁)7,9のうち、図で左側の内側側壁7の収容凹部13側の内面7bには軸受穴29が、また右側の外側側壁9には貫通状の軸受孔31がそれぞれ同心状に形成されている。
【0024】
上記取付座5には、固定部21の一側側壁(図4における下側)と一体に軸支部としてのばね側支持部33が形成されている。このばね側支持部33は、全体として左右方向(グリップ本体1の長さ方向)に長い略円筒形状のもので、その左右両側の壁部にはそれぞれ軸挿通孔35,37(図6にのみ示す)が同心状に貫通形成されている。そして、それら両軸挿通孔35,37にばね側軸27が貫通支持され、このばね側軸27の両端部がそれぞればね側支持部33の左右両側から外方に突出して、上記収容凹部13における側壁7,9の軸受穴29及び軸受孔31に嵌挿されている。この構成により、取付座5のばね側支持部33に対してグリップ本体1がばね側軸27によりその中心線(軸線X)の周りに回動可能に支持されている。
【0025】
また、上記ばね側軸27の長さ方向中間部の周りには捩りコイルばね39が配置されている。すなわち、上記取付座5のばね側支持部33の内部にはグリップ本体1の長さ方向に長い断面略円形のコイルばね収納空間33aが形成されていて、この収納空間33aにコイルばね39が収納されている。換言すれば、上記取付座5のばね側支持部33は、コイルばね39を収納するコイルばね体収納部である。また、上記ばね側支持部33内の収納空間33aの長さ方向の寸法はコイルばね39の長さよりも大きく、一方、収納空間33aの径方向の寸法はコイルばね39の直径よりも若干大きく形成されており、このことで、コイルばね39は、その中心線が軸線Xと略一致する状態で収納空間33a内をコイルばね39の組付時にその長さ方向に移動可能となっている。そして、コイルばね39の捩り力によって、グリップ本体1は常時、格納位置に位置付けられるように使用位置から格納位置に向かう方向(図4及び図5で反時計回り方向)に回動付勢されており、その付勢力はグリップ本体1を格納位置から使用位置に回動させる際に徐々に増大するようになっている。
【0026】
尚、上記図1、図4等にそれぞれ示すように、上記グリップ本体1の各脚部1a,1bの先端側における収容凹部13の開口端部にはそれぞれ当たり部41が形成されている一方、各取付座3,5の固定部21にはそれぞれ上記当たり部41に当接可能なストッパ部43が形成されている。そして、グリップ本体1が格納位置から使用位置に回動したときにその両方の脚部1a,1bの当たり部41がそれぞれ取付座3のストッパ部43に当接することで、グリップ本体1は、それ以上の回動が規制されて使用位置に停止される。
【0027】
そして、本発明の特徴として、図1及び図2に示すように、グリップ本体1の一方の脚部1aと取付座3との間には、グリップ本体1の回動に抵抗を付与するダンパ51が設けられている。すなわち、取付座3のダンパ側支持部53の左右方向(長手方向)中間部において上記ボルト挿通孔23と反対側の外周には偏心カム54が一体に形成され、この偏心カム54は、固定部21の底部からその開口に向かう方向(図1で左から右)に向かって半径が徐々に増加するカム面を外周に有する。一方、収容凹部13の底壁11には偏心カム54の左右方向の幅と略同じ幅の断面略矩形状の板ばね支持部57が突設され、その板ばね支持部57と底壁11との間には、上記脚部1aの当たり部41が設けられている側と反対側に開口する断面矩形状のばね挿入凹部57aが設けられ、このばね挿入凹部57aの左右方向の幅は上記偏心カム54の幅よりも若干狭く設定されている。
【0028】
上記ばね挿入凹部57aには、一端が自由端61bとされた略U字状に湾曲する板ばね61の他端である固定端61aが挿入固定されている。この板ばね61は左右方向の幅がばね挿入凹部57aと略同じ、すなわち上記偏心カム54の幅より若干狭いものとなっている。そして、板ばね61は、その略半円弧状のヒンジ部61cを境として自由端61bの長さが固定端61aの長さよりも長くなっており、自由端61bが固定端61a側(板ばね支持部57側)に押圧された場合には、元の形状に戻るように固定端61aに対して離れる方向に反発する弾性力を有している。
【0029】
つまり、上記グリップ本体1の使用位置から格納位置への回動時に偏心カム54の表面に対し上記板ばね61の表面が摺動し、格納位置に向かうにつれて自由端61bと固定端61aとの間隔が狭まることで板ばね61に対する押圧力を増大させるようになっている。
【0030】
そして、格納位置における板ばね61の押圧力は上記コイルばね39の付勢力よりも小さく設定されている。尚、偏心カム54と板ばね61との摩耗を減らすために偏心カム54の周りにグリース等を塗布してもよい。
【0031】
従って、上述の如き構成の格納式アシストグリップGを例えば車両に適用した場合、通常はグリップ本体1がコイルばね39の付勢力により回動付勢されて格納位置に位置付けられており、車両の乗員がアシストグリップGを使用するときには、そのグリップ本体1を手で掴んでコイルばね39の付勢力に抗して使用位置に回動させる。その後、乗員がグリップ本体1から手を離すと、グリップ本体1はコイルばね39の付勢力により使用位置から格納位置へ回動して戻る。
【0032】
このようなグリップ本体1の使用位置から格納位置への回動時に、図7に実線で示すように、グリップ本体1にはコイルばね39により格納位置に向かって回動させる付勢力が徐々に弱くなるように付与されるが、取付座3の偏心カム54が収容凹部13の底壁11に固定された板ばね61に対しグリップ本体1の使用位置から格納位置への回動時に押圧力を増大させるように摺動し、この板ばね61の押圧力により、図7に破線で示すように、グリップ本体1には格納位置に近づくほど大きな抵抗が付与されるため、グリップ本体1の回動速度を低減してアシストグリップGの所用の使用感を得ることができる。
【0033】
そして、上記図7で示したように、コイルばね39の付勢力は上記グリップ本体1の使用位置から格納位置へ向かうにつれて弱くなる一方、板ばね61の押圧力は徐々に増大するようになっており、格納位置でのコイルばね39の付勢力が板ばね61の押圧力よりも大きくなっているため、グリップ本体1が車体パネルP側に常時所定の力で押さえつけられ、振動等が発生してもグリップ本体1の格納位置からのふらつきやそれに伴う騒音を防止することができる。
【0034】
(実施形態2)
図8は本発明の実施形態2を示し(尚、以下の各実施形態では図1〜図6と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する)、上記実施形態1のダンパ51の構成を変えたものである。
【0035】
すなわち、本実施形態2では、ダンパ側支持部53には実施形態1における偏心カム54の代わりに、固定部21のボルト挿通孔23と反対側(図8の下側)の外周に上記実施形態1と同様の板ばね支持部57が設けられている。
【0036】
上記板ばね支持部57には車体パネルP側に開口するばね挿入凹部57aが設けられており、このばね挿入凹部57aに略U字状の板ばね61の固定端61aが挿入されて固定されている。この板ばね61の他端の自由端61b側は、固定端61aと略平行にかつ車体パネルPと反対側に延びる根元部61dと、この根元部61dに連続して徐々に上記ボルト挿通孔23側に向かって緩やかに湾曲した摺動部61eとからなる。
【0037】
すなわち、図8に実線で示すように、グリップ本体1の使用状態を上記板ばね61の基本姿勢とすれば、この基本姿勢よりさらに摺動部61eが後述の凸状部71により上記ボルト挿通孔23側に押圧されて板ばね61が反発姿勢に変化すると、板ばね61はその押圧力に反発するようになっており、二点鎖線で示すグリップ本体1の収納位置で板ばね61が最大反発姿勢となってその反発力は最大となる。
【0038】
一方、収容凹部13の底壁11には上記板ばね支持部57と略同じ左右方向の幅を有する断面略三角形の凸状部71が一体に設けられている。この凸状部71の先端71aは丸みを帯びており、グリップ本体1の使用位置でその先端71aが上記板ばね61の根元部61dと摺動部61eとの境界近傍に接触し、グリップ本体1が収納位置に向かうに連れて摺動部61eの先端に向かって摺動しながら摺動部61eを押圧するようになっている。
【0039】
つまり、グリップ本体1が使用位置から収納位置に向かって回動すると、その回転に伴って凸状部71の先端71aの位置もダンパ側軸19周りに回転移動し、徐々に摺動部61eをボルト挿通孔23(ダンパ側支持部53)に向かって近づける方向に押圧して最大反発姿勢に位置付けるように構成されている。また、図7に示すように、グリップ本体1が格納位置にあって板ばね61が最大反発姿勢にあるとき、その押圧力は上記コイルばね39の付勢力よりも小さく設定されている。
【0040】
従って、本実施形態2の格納式アシストグリップGを上記実施形態1と同様に車両に適用した場合には、グリップ本体1が使用位置から格納位置に戻るときに、グリップ本体1にはコイルばね39により格納位置に向かって回動させる付勢力が徐々に弱くなるように付与されるが、収容凹部13の底壁11の凸状部71が取付座3のダンパ側支持部53周りに固定されている板ばね61に対し、上記使用位置から格納位置への回動時に押圧力を増大させるように摺動するため、この板ばね61の押圧力によりグリップ本体1が格納位置に近づくほど大きな抵抗が付与される。よって、上記実施形態1と同様の作用効果が得られる格納式アシストグリップGが得られる。
【0041】
(実施形態3)
図9は本発明の実施形態3を示し、上記実施形態1の偏心カム54の向きを変えたものである。すなわち、本実施形態3では、偏心カム54は、固定部21のボルト挿通孔23から離れる方向(図9で上から下)に向かって半径が徐々に増加するカム面を外周に有する。
【0042】
つまり、上記グリップ本体1の使用位置から格納位置への回動時に上記板ばね61の表面が偏心カム54の表面に摺動し、格納位置に向かうにつれて自由端61bと固定端61aとの間隔が広まることで板ばね61に対する押圧力を減少させるようになっている。
【0043】
従って、上述の如き構成の格納式アシストグリップGを車両に適用した場合、グリップ本体1の使用位置から格納位置への回動時に、図10に実線で示すように、グリップ本体1にはコイルばね39により格納位置に向かって回動させる付勢力が徐々に弱くなるように付与されるが、これに合わせて図10に破線で示すように、偏心カム54が収容凹部13の底壁11に固定された板ばね61に対し、押圧力を減少させるように摺動する。そして、この板ばね61の押圧力により、抵抗が付与され、グリップ本体1の回動速度を低減してアシストグリップGの所用の使用感を得ることができる。また、図10に示すように、グリップ本体1が格納位置にあるとき、コイルばね39の付勢力は板ばね61の押圧力より大きいため、上記各実施形態と同様格納時にグリップ本体1のふらつき(振動)を防止することができる。
【0044】
尚、上記実施形態で、板ばね61は成形したグリップ本体1に取り付けるように成形したが、グリップ本体の成形時に板ばねをインサート成形するようにしてもよい。
【0045】
また、取付座3,5は取付ボルトBにより車体パネルPに取り付けるようにしたが、取付座に一体成形した係止爪により車体パネルに取り付けるようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明の格納式アシストグリップでは、収容凹部の底壁に一端が自由端とされた略U字状の板ばねの他端を固定する一方、取付座の軸支部周りに、グリップ本体の使用位置から格納位置への回動時に板ばねに対し押圧力を増大させるように摺動する偏心カムを設けて、格納位置における板ばねの押圧力を付勢手段の付勢力よりも小さく設定した。また請求項2の発明の格納式アシストグリップでは、取付座の軸支部周りに一端が自由端とされた略U字状の板ばねの他端を固定する一方、収容凹部の底壁に、グリップ本体の使用位置から格納位置への回動時に上記板ばねに対し押圧力を増大させるように摺動する凸状部を設けて、格納位置における板ばねの押圧力は付勢手段の付勢力よりも小さく設定されるようにした。請求項3の発明の格納式アシストグリップでは、収容凹部の底壁に一端が自由端とされた略U字状の板ばねの他端を固定する一方、取付座の軸支部周りに、グリップ本体の使用位置から格納位置への回動時に板ばねに対し押圧力を減少させるように摺動する偏心カムを設けて、格納位置における板ばねの押圧力を付勢手段の付勢力よりも小さく設定した。これらの発明によると、板ばねを用いるだけの簡単なダンパの構造でグリップ本体の使用位置から格納位置への回動時にグリップ本体の回動速度を低減してアシストグリップの所用の使用感を得ることができるとともに安価なアシストグリップを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3のI−I線拡大断面図である。
【図2】図3のII−II線断面図である。
【図3】本発明の実施形態1に係る格納式アシストグリップの使用位置における斜視図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】グリップ本体が格納位置にあるときを示す図4相当図である。
【図6】図3のVI−VI線断面図である。
【図7】実施形態1及び2のコイルばね及び板ばねのばね力の変化を示す図である。
【図8】本発明の実施形態2に係る格納式アシストグリップを示す図1相当図である。
【図9】本発明の実施形態3に係る格納式アシストグリップを示す図1相当図である。
【図10】実施形態3の図7相当図である。
【符号の説明】
P 車体パネル(固定体)
G アシストグリップ
1 グリップ本体
1a、1b 脚部
3、5 取付座
7 内側側壁
9 外側側壁
11 底壁
13 収容凹部
33 ばね側支持部(軸支部)
39 コイルばね(付勢手段)
53 ダンパ側支持部(軸支部)
54 偏心カム
61 板ばね
61a 固定端
61b 自由端
71 凸状部
Claims (3)
- 固定体に固定される一対の取付座と、
上記各取付座の軸支部にそれぞれ脚部にて回動可能に軸支された長尺状のグリップ本体と、
上記グリップ本体を使用位置から格納位置に回動させる付勢力を有する付勢手段とを備えた格納式アシストグリップにおいて、
上記付勢手段はグリップ本体を格納位置から使用位置に回動させる際に徐々に上記付勢力を増大させるコイルばねとし、
上記グリップ本体の脚部には、グリップ本体の長さ方向に対向する2つの側壁と、該両側壁に連続する底壁とを有し、かつグリップ本体の格納位置で該底壁が上記固定体に対向するように上記取付座の一部を収容する収容凹部が形成され、
上記収容凹部の底壁には、一端が自由端とされた略U字状の板ばねの他端が固定されている一方、
上記取付座の軸支部周りには、上記グリップ本体の使用位置から格納位置への回動時に上記板ばねに対し押圧力を増大させるように摺動する偏心カムが形成されており、
上記格納位置における板ばねの押圧力は上記付勢手段の付勢力よりも小さく設定されていることを特徴とする格納式アシストグリップ。 - 固定体に固定される一対の取付座と、
上記各取付座の軸支部にそれぞれ脚部にて回動可能に軸支された長尺状のグリップ本体と、
上記グリップ本体を使用位置から格納位置に回動させる付勢力を有する付勢手段とを備えた格納式アシストグリップにおいて、
上記付勢手段はグリップ本体を格納位置から使用位置に回動させる際に徐々に上記付勢力を増大させるコイルばねとし、
上記グリップ本体の脚部には、グリップ本体の長さ方向に対向する2つの側壁と、該両側壁に連続する底壁とを有し、かつグリップ本体の格納位置で該底壁が上記固定体に対向するように上記取付座の一部を収容する収容凹部が形成され、
上記取付座の軸支部周りには、一端が自由端とされた略U字状の板ばねの他端が固定されている一方、
上記収容凹部の底壁には、上記グリップ本体の使用位置から格納位置への回動時に上記板ばねに対し押圧力を増大させるように摺動する凸状部が形成されており、
上記格納位置における板ばねの押圧力は上記付勢手段の付勢力よりも小さく設定されていることを特徴とする格納式アシストグリップ。 - 固定体に固定される一対の取付座と、
上記各取付座の軸支部にそれぞれ脚部にて回動可能に軸支された長尺状のグリップ本体と、
上記グリップ本体を使用位置から格納位置に回動させる付勢力を有する付勢手段とを備えた格納式アシストグリップにおいて、
上記付勢手段はグリップ本体を格納位置から使用位置に回動させる際に徐々に上記付勢力を増大させるコイルばねとし、
上記グリップ本体の脚部には、グリップ本体の長さ方向に対向する2つの側壁と、該両側壁に連続する底壁とを有し、かつグリップ本体の格納位置で該底壁が上記固定体に対向するように上記取付座の一部を収容する収容凹部が形成され、
上記収容凹部の底壁には、一端が自由端とされた略U字状の板ばねの他端が固定されている一方、
上記取付座の軸支部周りには、上記グリップ本体の使用位置から格納位置への回動時に上記板ばねに対し押圧力を減少させるように摺動する偏心カムが形成されており、
上記格納位置における板ばねの押圧力は上記付勢手段の付勢力よりも小さく設定されていることを特徴とする格納式アシストグリップ。
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