JP2023024083A - 回転軸構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1部材と第2部材をシャフトで回転可能に連結する構成において、抜け止め用部品を用いなくてもシャフトが外れるのを抑制する。【解決手段】回転軸構造は、第1部材と第2部材を回転可能に連結するシャフトと、前記第1部材に設けられ、外方から挿入される前記シャフトの軸方向の端部を受ける第1軸受け部と、前記第2部材に設けられ、前記シャフトが貫通する第2軸受け部と、前記第1軸受け部に設けられ、前記シャフトの挿入方向と反対側の端面と接することで前記シャフトの外方への移動を制限する制限部と、を有する。【選択図】図9

Description

本発明は、回転軸構造に関する。
特許文献1には、テーブルと本体をシャフトで回転可能に支持させる技術について開示されている。この特許文献1では、シャフトの抜け止めとしてナットやストッパリングを用いている。
特許第3732017号公報
ところで、特許文献1では、テーブルと本体にシャフトを組み付ける際に、ナットやストッパリング等の抜け止め用部品が必要になる。
本発明は、第1部材と第2部材をシャフトで回転可能に連結する構成において、抜け止め用部品を用いなくてもシャフトが外れるのを抑制することを目的とする。
本発明の第1態様の回転軸構造は、第1部材と第2部材を回転可能に連結するシャフトと、前記第1部材に設けられ、外方から挿入される前記シャフトの軸方向の端部を受ける第1軸受け部と、前記第2部材に設けられ、前記シャフトが貫通する第2軸受け部と、前記第1軸受け部に設けられ、前記シャフトの挿入方向と反対側の端面と接することで前記シャフトの外方への移動を制限する制限部と、を有する。
第1態様の回転軸構造では、回転軸構造では、外方から挿入されたシャフトの軸方向の端部を受ける第1軸受け部に、シャフトの挿入方向と反対側の端面と接することでシャフトの外方への移動を制限する制限部を設けている。このため、シャフトに軸方向の移動力が作用しても、シャフトの挿入方向と反対側の端面が制限部に接することで、シャフトの外方への移動が制限される。このように上記回転軸構造では、シャフトに抜け止め用部品を用いなくても、シャフトが第1軸受け部から外れるのを抑制することができる。
本発明の第2態様の回転軸構造は、第1態様の回転軸構造において、前記第1軸受け部は、前記シャフトが外方から貫通する貫通部と、前記貫通部より内径が大きい配置部と、を含み、前記制限部は、前記貫通部と前記配置部との内径差によって形成される段差面である。
第2態様の回転軸構造では、第1軸受け部の貫通部と配置部との内径差によって形成される段差面を制限部としていることから、例えば、第1軸受け部に別の部品を取り付けて制限部を設ける構成と比べて、簡単な構造でシャフトが第1軸受け部から外れるのを抑制することができる。
本発明の第3態様の回転軸構造は、第2態様の回転軸構造において、前記段差面が前記貫通部の径方向に沿って延びている。
第3態様の回転軸構造では、段差面を前記貫通部の径方向に沿って延ばしていることから、例えば、段差面が配置部から貫通部に向けて斜めに傾いている構成と比べて、シャフトが第1軸受け部から外れるのを効果的に抑制することができる。
本発明の第4態様の回転軸構造は、第2態様又は第3態様の回転軸構造において、前記配置部には、前記貫通部の中心方向と直交する方向の断面で見て、前記シャフトが収まる収容凹部が形成されており、前記制限部は、前記貫通部と前記収容凹部との間に形成される段差面である。
第4態様の回転軸構造では、シャフトを第1軸受け部に組み付ける際には、外方から貫通部にシャフトを通し、貫通したシャフトを収容凹部に配置する。これにより、シャフトの挿入方向と反対側の端面が貫通部と収容凹部との間に形成される段差面に対向し、シャフトの外方への移動が制限される。このように回転軸構造では、簡単な組み付け作業でシャフトの外方への移動を制限することができる。
本発明の第5態様の回転軸構造は、第4態様の回転軸構造において、前記収容凹部は、円弧状に湾曲している。
第5態様の回転軸構造では、収容凹部を円弧状に湾曲させている。このため、回転軸構造では、収容凹部に対するシャフトの収まりが良くなる。
本発明の第6態様の回転軸構造は、第4態様又は第5態様の回転軸構造において、前記シャフトは、押圧部材によって前記収容凹部に向けて押圧されている。
第6態様の回転軸構造では、シャフトが押圧部材によって収容凹部に向けて押圧されていることから、シャフトが収容凹部に収まった状態が維持される。これにより、回転軸構造では、シャフトが第1軸受け部から外れるのをより効果的に抑制することができる。
本発明の第7態様の回転軸構造は、第1態様~第6態様のいずれか一態様の回転軸構造において、前記シャフトの軸方向の両端部が、一対の前記第1軸受け部によってそれぞれ受けられている。
第7態様の回転軸構造では、シャフトの軸方向の両端部を一対の第1軸受け部によってそれぞれ受けている。ここで、シャフトの組み付け時には、一対の第1軸受け部のうちのどちらの第1軸受け部からでもシャフトを挿入することができるため、シャフトの組み付け作業が容易になる。
本発明の第8態様の回転軸構造は、第1態様~第7態様のいずれか一態様の回転軸構造において、前記第1部材は、取付対象に取り付けられるベース部材であり、前記第2部材は、テーブルである。
第8態様の回転軸構造では、第1部材を取付対象に取り付けられるベース部材とし、第2部材をテーブルとしている。ここで、テーブルは、ベース部材に対して繰り返し開閉されることから、シャフトに軸方向の移動力が作用しやすいが、シャフトの軸方向の端面が制限部に接することで、シャフトの軸方向の移動を制限することができる。すなわち、上記回転軸構造では、繰り返し開閉される部材に用いられても、シャフトが第1軸受け部から外れるのを抑制することができる。
本発明の第9態様の回転軸構造は、第8態様の回転軸構造において、前記取付対象は、車両内装品であるシートのシートバックであり、前記ベース部材は、前記シートバックの背面に取り付けられている。
第9態様の回転軸構造では、ベース部材の取付対象を車両内装品であるシートのシートバックとし、ベース部材をシートバックの背面に取り付けている。ここで、回転軸構造では、シャフトに抜け止め用部品を用いなくても、シャフトが第1軸受け部から外れるのを抑制することができることから、部品点数の削減により、テーブル及びベース部材が取り付けられる車両を軽量化することができる。この軽量化により、車両の燃費を改善することができる。
本発明は、第1部材と第2部材をシャフトで回転可能に連結する構成において、抜け止め用部品を用いなくてもシャフトが外れるのを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る回転軸構造を適用したテーブルユニットがシートバックに取り付けられた状態を示す、テーブルユニットの斜視図である。 図1のテーブルユニットの斜視図において、テーブルを開いた状態を示している。 図1のテーブルユニットの側面図である。 図1のテーブルユニットにおいて、テーブルが格納位置にある状態を示す側断面図である。 図1のテーブルユニットにおいて、テーブルが使用位置にある状態を示す側断面図(図2の5X-5X線に沿った断面図)である。 図1のテーブルユニットにおいて、テーブルが無理開き位置にある状態を示す側断面図である。 図3の7X-7X線に沿った断面の要部拡大斜視図である。 図3の7X-7X線に沿った断面の要部拡大斜視図である。 図8の矢印9Xで指し示す部分の拡大図である。 図9の拡大図において、シャフトを収容凹部に収める前の状態を示している。 図9の拡大図に対してシャフトの軸方向と直交する方向の断面図である。 図12の拡大図に対してシャフトの軸方向と直交する方向の断面図である。 変形例の制限部を示す断面図である(図12に対応する断面図である。)。 変形例の制限部を示す断面図である(図11に対応する断面図である。)。 本発明の他の実施形態に係る回転軸構造を適用したセンターコンソールボックスの斜視図である。 図15のセンターコンソールボックスの斜視図において、蓋を開いた状態を示している。 図15のセンターコンソールボックスに設けられるシャフト周りの断面図である。
次に、本発明の一実施形態に係る回転軸構造を適用したテーブルユニットを図1~図12を用いて説明する。
図1及び図2に示されるように、本実施形態のテーブルユニット20は、車両用内装品に取り付けられるものである。具体的には、テーブルユニット20は、車両としての自動車における内装を構成する部品に取り付けられるものである。本実施形態では、一例として、自動車のシート100のシートバック102の背面102Aに取り付けられる。なお、本実施形態では、自動車用のシート100にテーブルユニット20を取り付けているが、本発明はこの構成に限定されず、シートバックを有するシート(例えば、航空機のシート、電車のシート等)であれば、本実施形態のテーブルユニット20を取り付けることができる。なお、図1及び図2における矢印Wは、シート100の幅方向(以下、適宜「シート幅方向」と記載する。)を示している。また、図1及び図2における矢印Uは、シート100の上方(以下、適宜「シート上方」と記載する。)を示し、矢印Rは、シート100の後方(以下、適宜「シート後方」と記載する。)を示している。
図1~図6に示されるように、本実施形態のテーブルユニット20は、第1部材の一例としてのベース部材30と、第2部材の一例としてのテーブル40とを備える。なお、図1及び図2における、矢印W及び矢印Uは、テーブルユニット20をシート100に取り付けた状態での各方向を示している。
ベース部材30は、図1及び図2に示されるように、シートバック102の背面102Aに取り付けられる部材である。このベース部材30は、樹脂材料(例えば、プラスチック)によって形成されている。また、ベース部材30は、平面視でシート幅方向が長い略長四角形状とされている。このベース部材30は、シートバック102の背面に設けられた取付部(図示省略)に対して、ねじ材や留め具等の固定部材によって締結固定されている。また、ベース部材30を取付部に取り付けた状態では、取付部がベース部材30によって覆われている。
また、ベース部材30の下部には、シート幅方向に沿って延びるシャフト32が設けられている。具体的には、シャフト32の軸方向両端部は、ベース部材30の幅方向(シャフト32の軸方向と同義)両側にそれぞれ設けられた軸受け部33によって支持されている。このシャフト32は、金属製とされている。
テーブル40は、図4~図6に示されるように、ベース部材30に対して開閉可能に軸支されている。具体的には、テーブル40は、ベース部材30のシャフト32に軸支されて開閉可能とされている。このテーブル40は、樹脂材料(例えば、プラスチック)によって形成されている。また、テーブル40は、シート幅方向が長い略長四角形状とされている。そして、テーブル40の長さは、ベース部材30の長さよりも長くなっている。なお、ここでいうテーブル40の長さは、平面視におけるテーブル40のシート幅方向(以下、適宜「横方向」と記載する。)と直交する方向(以下、適宜「縦方向」)の長さであって、シャフト32の中心からテーブル40の先端までの長さを指す。また、ベース部材30の長さは、平面視におけるベース部材30のシート幅方向(横方向)と直交する方向(縦方向)の長さであって、シャフト32の中心からベース部材30の先端(上端)までの長さを指す。
また、本実施形態のテーブルユニット20は、図4~図6に示されるように、ヒンジ機構50を更に備えている。このヒンジ機構50は、ベース部材30に対するテーブル40の開閉位置を多段階に調整可能に構成されている。また、本実施形態のヒンジ機構50は、ベース部材30に対するテーブル40の開閉位置を、少なくとも格納位置(図4参照)、使用位置(図5参照)、及び、無理開き位置(図6参照)に保持可能とされている。
図4には、ベース部材30に対してテーブル40が格納位置にある状態が示されている。テーブル40が格納位置にある場合、シート後方から見て、ベース部材30がテーブル40によって覆われている。
また、本実施形態では、図4に示されるように、テーブル40が格納位置にある場合、テーブル本体が使用位置にある場合よりも、テーブル40の先端部40Aがシート上方に位置する。
図5には、ベース部材30に対してテーブル40が使用位置にある状態が示されている。テーブル40の使用位置は、格納位置よりもベース部材30に対する開閉角度が大きい位置である。テーブル40が使用位置にある場合、シート幅方向から見て、テーブル40は、水平方向と略平行になる。具体的には、テーブル40が使用位置にある場合、シート100のシートバック102が若干後方へ傾動された通常の起立状態において、シート幅方向から見て、テーブル40が水平方向と略平行になる。なお、シートバック102をリクライニング機構により傾けた場合には、テーブル40の水平状態もリクライニング角度に応じて変動する。
図6には、ベース部材30に対してテーブル40が無理開き位置にある状態が示されている。テーブル40の無理開き位置は、使用位置よりもベース部材30に対する開閉角度が大きい位置である。テーブル40が無理開き位置にある場合、シート幅方向から見て、テーブル40の先端部40Aが斜め下方を向く。
ヒンジ機構50は、図4~図6に示されるように、第1カム体52と、第2カム体54と、付勢部材の一例としてのコイルスプリング56と、を備えている。
第1カム体52は、図4~図6に示されるように、テーブル40の基端部40B側で、ベース部材30とテーブル40とを軸支するシャフト32の周りに設けられている。
第1カム体52の外周面には、第2カム体54のカム面54Aに接するカム面52Aが形成されている。このカム面52Aには、外周に沿って、第1係合部58、第2係合部59、及び、第3係合部60がそれぞれ設けられている。これら第1係合部58、第2係合部29及び第3係合部60は、それぞれカム面52Aを突出させた部分(具体的には、山形状に突出させた部分)である。
第2カム体54は、図4~図6に示されるように、ベース部材30に設けられている。具体的には、ベース部材30には、第2カム体54を収容するカムケース34が設けられており、このカムケース34内を第2カム体54は、スライド移動可能に構成されている。カムケース34の第2カム体54を収容する空洞部35は、シャフト32に対して直交する方向に延びており、シャフト32側の開口から第2カム体54の一部が突き出ており、突き出た部分の先端部にカム面54Aが形成されている。なお、カムケース34の空洞部35の形状は、第2カム体54が空洞部35内をスライド移動可能な形状とされている。この第2カム体54は、コイルスプリング56によって、シャフト32と直交する方向に付勢されて、第1カム体52に押し付けられている。具体的には、第2カム体54が付勢されてカム面54Aが、第1カム体52のカム面52Aに押し付けられている。
また、第2カム体54のカム面54Aには、第1カム体52の第1係合部58、59、60と係合可能な被係合部62が設けられている。この被係合部62は、カム面54Aのシート前方側に形成された傾斜面(図4では左上に向けて延びる斜面)62Aと、カム面54Aのシート後方側に形成され、傾斜面62Aからシート後方側に延びる平坦面62Bとで構成されている。
コイルスプリング56は、図4~図6に示されるように、ベース部材30に設けられている。具体的には、コイルスプリング56は、ベース部材30のカムケース34の空洞部35に収容されており、第2カム体54をシャフト32に向けて、シャフト32と直交する方向に付勢している。なお、本実施形態では、カムケース34にシート幅方向に並べて複数本(3本)のコイルスプリング56が収容されている。
テーブル40が格納位置にある場合、図4に示されるように、第1係合部58と被係合部62とが係合している。具体的には、被係合部62の平坦面62Bが、山形状の突出部分である第1係合部58の湾曲した頂面58Aに当接し、その状態で、コイルスプリング56の付勢力によって第2カム体54が第1カム体52に押し付けられている。このように平坦面62Bが頂面58Aに押し付けられた状態では、コイルスプリング56の付勢力によって、テーブル40が格納位置にある状態が維持される。すなわち、テーブル40が格納位置で保持される。
テーブル40が使用位置にある場合、図5に示されるように、第2係合部59と被係合部62とが係合している。具体的には、被係合部62の傾斜面62Aが山形状の突出部分である第2係合部59の斜面59Aに当接している。また、本実施形態では、平坦面62Bが、第1カム体52の回転方向で第2係合部59と第1係合部58との間に位置するカム面52Aの部分52Bに当接している。その当接状態で、コイルスプリング56の付勢力によって第2カム体54が第1カム体52に押し付けられている。このように傾斜面62Aが斜面59Aに押し付けられると共に、平坦面62Bがカム面52Aの上記部分52Bに押し付けられた状態では、コイルスプリング56の付勢力によって、テーブル40が使用位置にある状態が維持される。すなわち、テーブル40が使用位置で保持される。
テーブル40が無理開き位置にある場合、図6に示されるように、第3係合部60と被係合部62とが係合している。具体的には、被係合部62の傾斜面62Aが、山形状の突出部分である第3係合部60の斜面60Aに当接している。また、本実施形態では、平坦面62Bが、第1カム体52の回転方向で第3係合部60と第2係合部59との間に位置するカム面52Aの部分52Cに当接している。その当接状態で、コイルスプリング56の付勢力によって第2カム体54が第1カム体52に押し付けられている。このように傾斜面62Aが斜面60Aに押し付けられると共に、平坦面62Bがカム面52Aの上記部分52Cに押し付けられた状態では、コイルスプリング56の付勢力によって、テーブル40が無理開き位置にある状態が維持される。すなわち、テーブル40が無理開き位置で保持される。
また、本実施形態では、第1カム体52、第2カム体54、コイルスプリング56及びカムケース34が、シャフト32の両端側にそれぞれ設けられている。
また、本実施形態のテーブルユニット20では、ベース部材30とテーブル40との間に、カップホルダ70が設けられている。このカップホルダ70は、シャフト32に軸支されている。また、カップホルダ70は、テーブル40が格納位置にあるときに、シート後方からみて、テーブル40に覆われるようになっている。また、本実施形態では、カップホルダ70は、シャフト32の軸方向両側にそれぞれ設けられている。なお、本発明はこの構成に限定されず、カップホルダ70は、シャフト32の軸方向片側のみに設けられる構成であってもよいし、シャフト32の軸方向に間隔をあけて複数設けられてもよい。
次に、本実施形態の回転軸構造について説明する。
本実施形態の回転軸構造は、シャフト32と、第1軸受け部の一例としての軸受け部33と、第2軸受け部の一例としての軸受け部42と、制限部80と、を有している。
シャフト32は、前述のようにベース部材30とテーブル40を回転可能に連結する部材である。
軸受け部33は、前述のようにベース部材30の幅方向両端部にそれぞれ設けられている。軸受け部33はシャフト32の軸方向の端部32Aを受ける部分であり、シャフト32を回転可能に支持する。また、軸受け部33には、シャフト32を外方から挿入可能とされている。具体的には、軸受け部33は、シャフト32が外方から貫通する貫通部82と、貫通部82より内径が大きい配置部84と、を含んで構成されている。具体的には、配置部84には、貫通部82の中心方向と直交する方向の断面で見て、シャフト32が収まる収容凹部86が形成されている(図7~図12参照)。図11及び図12に示されるように、収容凹部86は、円弧状に湾曲している。
軸受け部42は、テーブル40の幅方向中間部にそれぞれ設けられている(図2参照)。軸受け部42は、テーブル40においてシャフト32が貫通する部分である。
制限部80は、図7~図12に示されるように、軸受け部33に設けられている。この制限部80は、シャフト32の挿入方向と反対側の端面32Bと接することでシャフト32の外方への移動を制限する部分である。具体的には、制限部80は、貫通部82と配置部84との内径差によって形成された段差面である。この段差面は、貫通部82の径方向に沿って延びており、貫通部82と収容凹部86との間に形成される段差面である。
また、シャフト32は、押圧部材の一例としての第2カム体54によって収容凹部86に向けて押圧されている。具体的には、コイルスプリング56からの付勢力が第2カム体54及び第1カム体52を介してシャフト32に作用し、シャフト32が収容凹部86に収まった状態が維持されている。
次に本実施形態の作用について説明する。
本実施形態の回転軸構造を適用したテーブルユニット20では、外方から挿入されたシャフト32の軸方向の端部32Aを受ける軸受け部33に、シャフト32の挿入方向と反対側の端面32Bと接することでシャフト32の外方への移動を制限する制限部80を設けている。このため、シャフト32に軸方向の移動力が作用しても、シャフト32の挿入方向と反対側の端面32Bが制限部80に接することで、シャフト32の外方への移動が制限される。このように回転軸構造を適用したテーブルユニット20では、シャフト32に抜け止め用部品(例えば、ナットやストッパ)を用いなくても、シャフト32が軸受け部33から外れるのを抑制することができる。また、抜け止め用部品を用いないため、テーブルユニット20の部品点数を削減することができる。さらに、部品点数が削減されることによりテーブルユニット20の組み立て作業が簡単になり、かつ、組み立て作業に掛かる時間も短縮される。
また、上記のテーブルユニット20では、軸受け部33の貫通部82と配置部84との内径差によって形成される段差面を制限部80としていることから、例えば、軸受け部33に別の部品を取り付けて制限部80を設ける構成と比べて、簡単な構造でシャフト32が軸受け部33から外れるのを抑制することができる。
また、上記のテーブルユニット20では、段差面を貫通部82の径方向に沿って延ばしていることから、例えば、段差面が配置部84から貫通部82に向けて斜めに傾いている構成と比べて、シャフト32が軸受け部22から外れるのを効果的に抑制することができる。
また、上記のテーブルユニット20では、シャフト32を軸受け部33に組み付ける際には、外方から貫通部82にシャフト32を通し、貫通したシャフト32を収容凹部86に配置する。これにより、シャフト32の挿入方向と反対側の端面32Bが貫通部82と収容凹部86との間に形成される段差面に対向し、シャフト32の外方への移動が制限される。このようにテーブルユニット20では、簡単な組み付け作業でシャフト32の外方への移動を制限することができる。
また、上記のテーブルユニット20では、収容凹部86を円弧状に湾曲させている。このため、テーブルユニット20では、収容凹部86に対するシャフト32の収まりが良くなる。
また、上記のテーブルユニット20では、シャフト32が第2カム体54によって収容凹部86に向けて押圧されていることから、シャフト32が収容凹部86に収まった状態が維持される。これにより、テーブルユニット20では、シャフト32が軸受け部33から外れるのをより効果的に抑制することができる。
また、上記のテーブルユニット20では、シャフト32の軸方向の両端部32Aを一対の軸受け部33によってそれぞれ受けている。ここで、シャフト32の組み付け時には、一対の軸受け部22のうちのどちらの軸受け部33からでもシャフト32を挿入することができるため、シャフト32の組み付け作業が容易になる。なお、一対の軸受け部33のうち、シャフト32が挿入された軸受け部33と対になる軸受け部33では、制限部80にシャフト32の挿入方向側の端面が接する。このように一対の軸受け部33のそれぞれの制限部80によって、シャフト32の軸方向の移動が制限される。これにより、シャフト32が軸受け部33から外れるのが効果的に抑制される。
また、上記のテーブルユニット20では、テーブル40がベース部材30に対して繰り返し開閉されることから、シャフト32に軸方向の移動力が作用しやすいが、シャフト32の軸方向の端面32Bが制限部80に接することで、シャフト32の軸方向の移動を制限することができる。
また、上記のテーブルユニット20では、ベース部材30の取付対象を車両内装品であるシート100のシートバック102とし、ベース部材30をシートバック102の背面102Aに取り付けている。ここで、テーブルユニット20では、シャフト32に抜け止め用部品を用いなくても、シャフト32が軸受け部33から外れるのを抑制することができることから、部品点数の削減により、テーブル及びベース部材が取り付けられる車両を軽量化することができる。この軽量化により、車両の燃費を改善することができる。すなわち、本発明は、両の燃費を改善することで環境の保全に貢献することができる。また、快適な車両空間を演出することができる。
前述の実施形態では、ベース部材30の幅方向の両端部に軸受け部33をそれぞれ設けているが本発明はこの構成に限定されない。ベース部材30の幅方向の一端部に軸受け部33を設け、他端部に外方からシャフト32を挿入できない軸受け部を設けてもよい。
また前述の実施形態では、制限部80を貫通部82と配置部84との間の内径差によって形成される段差面としているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、貫通部82と配置部84との間に突出部を設け、この突出部を制限部88としてもよい(図13及び図14参照)。なお、制限部としては、リブ状のものや、複数の突起で形成されるものでもよい。
前述の実施形態では、ベース部材30の幅方向の両端部に制限部80を有する軸受け部33をそれぞれ設けているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、テーブル40の幅方向の両端部に制限部80を有する軸受け部33を設け、ベース部材30の幅方向中間部に軸受け部42を設けてもよい。
前述の実施形態では、ベース部材30とテーブル40との間にカップホルダ70を設ける構成としているが本発明はこの構成に限定されない。例えば、ベース部材30にカップホルダ70を設けてもよい。具体的には、ベース部材30にカップホルダ70を軸支させてもよい。また、テーブル40にカップホルダ70を設けてもよい。具体的には、テーブル40カップホルダ70を軸支させてもよい。またさらに、カップホルダ70の代わりに、テーブル40にカップ置台(例えば、カップ支持用の環状リブや凹部等)を設けてもよい。
また、前述の実施形態では、ベース部材30にカムケース34、第2カム体54及びコイルスプリング56を備えさせ、テーブル40に第1カム体52を備えさせたが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、ベース部材30に第1カム体52を備えさせ、テーブル40にカムケース34、第2カム体54及びコイルスプリング56を備えさせてもよい。
さらに、前述の実施形態では、テーブルユニット20を着座者の背部を支えるシートバック102の背面102Aに取り付けているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、着座者が着座するシートクッション(図示せず)の側面(シートクッションの座面を挟んでシート幅方向両側の側面)に取り付けられてもよい。具体的には、運転席の助手席側のシートクッション側面にテーブルユニット20を取り付けてもよい。この場合には、シート前後方向(車両前後方向と同義)がシャフト32の軸方向となるように、シートクッション側面にベース部材30が取り付けられる。なお、ベース部材30の取り付けの向きは、ベース部材30に対してシャフト32がシート上方となる向きでも、シート下方となる向きでもよい。またさらに、テーブルユニット20のベース部材30を車両用ドアのドアトリム(ドアの内側)等に取り付けてもよい。
また、前述の実施形態では、回転軸構造をテーブルユニット20に適用しているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、図15~図17に示されるように、回転軸構造をセンターコンソールボックス90に用いてもよい。具体的には、第1部材の一例としてのボックス92と第2部材の一例としての蓋94がシャフト96によって開閉可能に連結されている。ここで、ボックス92に制限部80を有する軸受け部33が設けられている。これにより、シャフト96の軸方向の移動が制限され、センターコンソールボックス90からシャフト96が外れるのが抑制される。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
30 ベース部材(第1部材)
32 シャフト
33 軸受け部(第1軸受け部)
40 テーブル(第2部材)
42 軸受け部(第2軸受け部)
54 第2カム体(押圧部材)
80 制限部
82 貫通部
84 配置部
86 収容凹部
88 制限部
92 ボックス(第1部材)
94 蓋(第2部材)
96 シャフト
100 シート(取付対象)
102 シートバック(車両内装品)
102A シートバックの背面

Claims (9)

  1. 第1部材と第2部材を回転可能に連結するシャフトと、
    前記第1部材に設けられ、外方から挿入される前記シャフトの軸方向の端部を受ける第1軸受け部と、
    前記第2部材に設けられ、前記シャフトが貫通する第2軸受け部と、
    前記第1軸受け部に設けられ、前記シャフトの挿入方向と反対側の端面と接することで前記シャフトの外方への移動を制限する制限部と、
    を有する回転軸構造。
  2. 前記第1軸受け部は、前記シャフトが外方から貫通する貫通部と、前記貫通部より内径が大きい配置部と、を含み、
    前記制限部は、前記貫通部と前記配置部との内径差によって形成される段差面である、請求項1に記載の回転軸構造。
  3. 前記段差面が前記貫通部の径方向に沿って延びている、請求項2に記載の回転軸構造。
  4. 前記配置部には、前記貫通部の中心方向と直交する方向の断面で見て、前記シャフトが収まる収容凹部が形成されており、
    前記制限部は、前記貫通部と前記収容凹部との間に形成される段差面である、請求項2又は請求項3に記載の回転軸構造。
  5. 前記収容凹部は、円弧状に湾曲している、請求項4に記載の回転軸構造。
  6. 前記シャフトは、押圧部材によって前記収容凹部に向けて押圧されている、請求項4又は請求項5に記載の回転軸構造。
  7. 前記シャフトの軸方向の両端部が、一対の前記第1軸受け部によって支持されている、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の回転軸構造。
  8. 前記第1部材は、取付対象に取り付けられるベース部材であり、
    前記第2部材は、テーブルである、請求項1~請求項7のいずれか1項に記載の回転軸構造。
  9. 前記取付対象は、車両内装品であるシートのシートバックであり、
    前記ベース部材は、前記シートバックの背面に取り付けられている、請求項8に記載の回転軸構造。
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