JP3708866B2 - 格納式アシストグリップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両等に装備されて、不使用時に使用位置から格納位置に回動して格納される格納式アシストグリップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種のアシストグリップとして、例えば特開平10−24579号公報に開示されるもののように、長尺状のグリップ本体における長さ方向両側の端部領域(脚部)をそれぞれ支持部品(取付座)を介して車体等に対し回動可能に軸支するとともに、少なくとも一方の脚部と取付座との間にコイルばねを配設して、このコイルばねの付勢力によってグリップ本体を使用位置から格納位置に回動させるようにした格納式のアシストグリップが知られている。
【0003】
このものでは、上記グリップ本体の一方の脚部において、該グリップ本体が格納位置にあるときに車体パネルに対向する面に開口して取付座の一部分を収容する切欠部(収容部)が形成されている。また、上記一方の脚部を取付座に対して軸支する支持ボルト(支持軸)の周りにはコイルばねが配置されていて、そのコイルばねの長さ方向一端部の外周から延長された線材の端部が上記一方の脚部に、また、同様にコイルばねの他端部の外周から延長された線材の端部が取付座にそれぞれ係止されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来例の如きアシストグリップを組み立てるときには、まず、取付座とコイルばねとを脚部の収容部内の所定位置に配置し、それらの相互の位置関係がずれないように押さえながら、その脚部、取付座及びコイルばねに対して支持軸を挿通させて、固定するようにしている。このため、取付座やコイルばねを支持軸によって挿通して脚部に取り付けるまでの間、それらの位置がずれないように押さえておかなくてはならず、作業が非常にやり難い。特に、比較的小さいコイルばねを脚部及び取付座の両方に対して適当な位置に保持することが難しく、このことがアシストグリップの組み立て作業性を低下させている。
【0005】
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上記の如くグリップ本体の脚部と取付座との間に設けられるコイルばねの配設構造に工夫を凝らして、組み付け時に脚部と取付座とにの間にコイルばねを容易に位置決めして保持できるようにし、もって作業の容易化を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成すべく、本願発明の解決手段では、格納式アシストグリップのグリップ本体と取付座との間にコイルばね体を設ける場合に、その取付座に、コイルばね体を収納して位置決め可能なコイルばね体収納部を設ける一方、コイルばね体の長さ方向一端部の外周から線材を延長して延長部とし、その先端側を折り曲げて、上記コイルばね体収納部に設けたL字状のスリットに係止させるようにした。
【0007】
具体的に、この発明では、長さ方向の両側に脚部を有する長尺状のグリップ本体と、上記脚部をそれぞれ回動自在に軸支するとともに固定体に固定される一対の取付座と、上記グリップ本体の少なくとも一方の脚部と取付座との間に設けられ、グリップ本体を使用位置から格納位置に回動させるコイルばね体とを備えた格納式アシストグリップを対象として、上記グリップ本体の一方の脚部には、該グリップ本体が格納位置にあるときに上記固定体に対向する面に開口して取付座の一部を収容する収容部が形成されているものとする。
【0008】
そして、上記一方の脚部に対応する取付座には、上記収容部に収容されてグリップ本体の長さ方向に延びる筒状のコイルばね体収納部を一体に形成し、その内部には長さ方向の寸法がコイルばね体よりも長く、一方、径方向の寸法がコイルばね体の直径と略同じ断面略円形の収納空間を形成する。また、上記コイルばね体は、その長さ方向一端部の外周から線材が外方に延長されて先端側に折曲部が設けられた延長部を有するものとする。さらに、上記コイルばね体収納部には、その周壁の所定範囲に亘って上記収納空間に連通するコイルばね体挿入口を開設するとともに、該コイルばね体挿入口と反対側の周壁を貫通して周方向に延び上記コイルばね体を当該コイルばね体収納部の長さ方向一側に寄せた状態でコイルばね挿入口に挿入したときに、上記折曲部及び延長部が挿入可能な第1スリット、及び、コイルばね体の挿入方向から見て上記第1スリットに連続して略L字状となるようにグリップ本体の(即ちコイルばね体収納部の)長さ方向に延びる第2スリットをそれぞれ設ける。そして、上記コイルばね体が、その長さ方向の他端部をコイルばね体収納部の長さ方向他端側壁の内面に当接させて上記収納空間に収納された状態で、該コイルばね体の延長部コイルばね体収納部の内側から上記第2スリットを貫通し、その延長部の折曲部上記第1スリットの延びる向きに延てコイルばね体収納部の外側に係止さる構成とする。
【0009】
上記構成の格納式アシストグリップにおいて、グリップ本体の一方の脚部に取付座を組み付けるときには、まず、該取付座のコイルばね体収納部の周壁に開口する挿入口からコイルばね体を挿入して、コイルばね体収納部の内部の収納空間に収納する。この際、最初にコイルばね体をコイルばね体収納部の長さ方向一側に寄せた状態でコイルばね挿入口に挿入すると、コイルばね体一端部の折曲部及び延長部がコイルばね体挿入口から収納空間に入り、さらに上記コイルばね体挿入口と反対側の周壁の第1スリットに挿通されて、先端側の折曲部がコイルばね体収納部の外側に位置付けられる。それから、コイルばね体全体をコイルばね体収納部の長さ方向、即ち第2スリットの延びる方向にずらすと、該コイルばね体の延長部は第2スリット内を移動して、その先端側の折曲部がコイルばね体収納部の外側で第2スリットの周縁部に係止されることになる。
【0010】
そして、そのようにしてコイルばね体を収納した取付座をグリップ本体の脚部に組み付けるときには、上述の如く、コイルばね体の延長部先端の折曲部がコイルばね体収納部の外側に係止されているから、コイルばね体の取付座に対する位置ずれや脱落を防止することができ、従って、取付座を脚部の収容部に収容して適切に配置するだけで、コイルばね体も適切な位置に保持することができるようになり、もって組み付け作業を容易に行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1〜図7は、本発明の実施形態に係る回動型の格納式アシストグリップGを示し、このアシストグリップGは、主としてグリップ本体1と一対の取付座6,7とからなるものである。上記グリップ本体1は例えばPP(ポリプロピレン)等からなる長尺状のもので、図1に示すように、本体部の長さ方向両端部が湾曲されて略コ字状をなし、その長さ方向の両端部である左右両端部がそれぞれ脚部1a,1bとされていて、この左右の両脚部1a,1bにて例えば車体パネルPに固定された取付座6,7に対し回動可能に軸支されている。この車体パネルPは、図例では車両における車室内の上下方向の側壁をなすものであり、上記のような各脚部1a,1bでの軸支構造によりグリップ本体1が使用位置及び格納位置の間で回動して、図2に示すように格納位置にあるときにはグリップ本体1は車体パネルPに沿った状態となる一方、図1、3に示すように使用位置にあるときには、グリップ本体1はその中間部が車室内方に突出して水平面からやや斜め下方に向いた状態となる。
【0012】
そして、上記図2に示すようにグリップ本体1が格納位置にあるときに、その各脚部1a,1bの外面(車体パネルPに対向する面)に開口するように、それぞれ、グリップ本体1の脚部1a,1bの先端面、即ち同図の下端面から図の上側に向かって略矩形状に切り欠いてなる切欠部が形成されていて、この各切欠部がそれぞれグリップ本体1の格納状態で取付座6,7の一部分を収容する収容部2,2となる。また、詳しくは後述するが、グリップ本体1の一方の脚部1a(図1において左側の脚部)と一方の取付座6との間には、グリップ本体の回動に粘性抵抗を付与する粘性ダンパ16が一体的に設けられ、一方、他方の脚部1b(図1において右側の脚部)と他方の取付座7との間には、グリップ本体1を格納位置に向かうように回動付勢する捩りコイルばね17(コイルばね体)が配設されている。
【0013】
すなわち、図4及び図5に示すグリップ本体1の脚部1aにおいて、収容部2の左右方向(グリップ本体1の長さ方向)に対向する2つの側壁のうち、グリップ本体1の左右中央に近い側に位置する内側側壁(図1で右側のもの)は軸受部3として形成され、この軸受部3の内側(収容部2側)面には有底の円形穴からなる軸受穴4が形成されている。一方、グリップ本体1の左右中央から遠い側に位置する外側側壁(図1で左側のもの)には、該側壁をその厚み方向(図の左右方向)に貫通するようにスペーサ装着孔5が形成されている。このスペーサ装着孔5は、その断面形状がグリップ本体1の脚部1aの先端側(グリップ本体1の使用位置における車体パネルP側)において半円形状とされ、また、その反対側においては矩形状とされていて、その半円形状の中心位置が上記軸受穴4の中心線(軸線X)に一致するように形成されている。
【0014】
そして、上記一方の脚部1aの収容部2には、上記取付座6の一部が配置収容されている。この取付座6は、例えばPOM(ポリアセタール)等からなる樹脂で形成され、車室側に開口する矩形の有底箱状の固定部8を有し、この固定部8の底部にはボルト挿通孔9が貫通形成されており、図4に示すように、該ボルト挿通孔9に取付ボルトBをそのヘッド部B1が固定部8内に位置するように挿通して、その取付ボルトBを車体パネルPの裏面に固定したウェルドナットNに車体パネルPを貫通して螺合締結することで、取付ボルトBのヘッド部B1と車体パネルPとの間に固定部8の底部を挟んで、取付座6を車体パネルPに取付固定するようにしている。尚、上記固定部8の開口の端縁部には該開口を開閉する固定部8と一体成形のヒンジ式カバー10が配設されている。
【0015】
また、上記取付座6の車室側には固定部8の一側壁(図4における下側壁)と一体に支持部11が形成されている。この支持部11は全体として左右方向(グリップ本体1の長さ方向)に長い有底円筒形状をなし、その左右方向の両側面のうち、グリップ本体1の軸受部3に対向する一方の側面には該側面から突出する支軸12が一体に形成されていて、この支軸12の先端部が上記軸受部3の軸受穴4に回動可能に嵌挿されている。このことで、グリップ本体1は脚部1aの軸受部3にて取付座6の支軸12に回動可能に支持されている。
【0016】
一方、上記取付座6の支持部11の他方の側面には、上記支軸12側に向かって内径が次第に小さくなるテーパ穴からなる凹部13が上記支軸12と同心状に形成されるとともに、この凹部13の底部13bからその開口側に向かって、上記支軸12と同心状に延びる先細りテーパ形状の嵌入軸14が設けられている。換言すれば、上記凹部13は上記収容部2の上記他方の側壁側(収容部2の2つの側壁のうちのいずれか一方の側壁側)に解放されている。また、脚部1aのスペーサ装着孔5には略有底筒形状のスペーサ18が回動不能に取付固定されていて、そのスペーサ18の先端部が上記取付座6の凹部13内に回動可能に挿入されている。すなわち、上記図5や図6にに示すように、スペーサ18の先端部は、先細りテーパ形状の挿入部19と、この挿入部19の基端側に段差状に連続する相対的に大径の大径部20とからなり、挿入部19は取付座6の凹部13内に挿入されて、その挿入状態で挿入部19外周面と凹部13内周面との間に略一定の隙間が形成されるようになっている。
【0017】
また、上記大径部20は取付座6の凹部13の開口部13aに液密状に嵌合可能とされており、この大径部20により凹部13の開口部13aを相対回転可能に閉じて、上記挿入部19外周面と凹部13内周面との間の隙間、及び後述する嵌入部29内周面と取付座6の嵌入軸14外周面との間の隙間を密封するようになっている。そして、上記スペーサ18の大径部20と凹部13の開口部13aとの間にはOリング21が介在され、後述する粘性剤Lの流出を防止している。
【0018】
上記スペーサ18の基端部22は、その断面が上記グリップ本体1の脚部1aにおけるスペーサ装着孔5と略同じ形状(脚部1aの先端側の部分が半円形状で、その反対側の部分が矩形状)とされ、この基端部22がスペーサ装着孔5に内嵌合されて、脚部1aに対するスペーサ18の軸線回りの回動を阻止するように、すなわちグリップ本体1と一体となって回動するようになっている。
【0019】
また、その基端部22と挿入部19との間を繋ぐスペーサ18の中間部分は、各々軸線X方向に延びる4つの中間連繋部23,24,25,26(23,24は図5に、また23,25,26は図6にそれぞれ示す)からなり、該各中間連繋部23,24,…の外周部には、スペーサ18の直径方向に対向した位置に互いに対をなす抜止め用爪27が突設されている。そして、スペーサ18をスペーサ装着孔5に挿通したときに、上記抜止め用爪27,27,…が脚部1aの収容部2の側面に係止されて、スペーサ18のスペーサ装着孔5からの抜けを防止するようになっている。
【0020】
さらに、上記スペーサ18の挿入部19の内部には、その先端面から基端側に向かって基端側が小径のテーパ状の有底穴からなる嵌入部29が形成されている。この嵌入部29の内部には、スペーサ18が回転可能となるように上記取付座6の嵌入軸14が嵌入されるようになっており、この嵌入状態で、嵌入軸14の外周面と嵌入部29の内周面との間に隙間が形成されるとともに、該嵌入軸14の先端面と嵌入部29の底面29aとの間にも隙間が形成される。そして、それらの隙間同士が互いに連通するとともに、スペーサ18の挿入部19の先端面と凹部13の底面13bとの間の隙間を介して該挿入部19の外周面と凹部13の内周面との間の隙間にも連通していて、このように連続する4つの隙間に例えばシリコン等の高粘度(100000cps以上が望ましい)の液体からなる粘性剤Lが充填されている。これにより、グリップ本体1の回動に粘性抵抗を付与する粘性ダンパ16が構成される。
【0021】
ここで、上記図5、6に示すようにスペーサ18先端側の挿入部19が取付座6の凹部13内に挿入されて、その挿入部19内の嵌入部29に上記取付座6の嵌入軸14が嵌入された状態で、スペーサ18の挿入部19の先端面と取付座6の凹部13の底面13bとの間の隙間αは、該スペーサ18の挿入部19における嵌入部29の底面29aと嵌入軸14の先端面との間の隙間βよりも大きくなっている。言い換えると、上記スペーサ18のの長さ、嵌入部29の深さ、取付座6の凹部13の深さ、嵌入軸14の長さ等の寸法、及びそれら各部の相互の位置関係は、上記隙間αが隙間βよりも大きくなるように設定されており、詳しくは後述するが、このことで、取付座6へのスペーサ18の取り付けの際、それらの隙間に空気が残存するのを阻止することができる。
【0022】
一方、グリップ本体1の他方の取付座7は、図2、3、7に示すように、上述した取付座6とは異なり、グリップ本体1の脚部1bに対して別体の支持軸31により軸支されている。以下の説明では、上記取付座7において取付座6と同様の構成の部分については同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。そして、上記脚部1bでは、図7に示すように収容部2の左右両側壁(グリップ本体1の長さ方向に対向する2つの側壁)がいずれも軸受部3,3とされていて、図で左側の軸受部3の内面には有底状の軸受穴4が、また右側の軸受部3には貫通状の軸受孔30がそれぞれ同心状に形成されている。
【0023】
上記取付座7には、取付座6の支持部11と同様にして固定部8と一体に支持部32が形成されている。この支持部32は、全体として左右方向(グリップ本体1の長さ方向)に長い略円筒形状のもので、その左右両側の壁部にはそれぞれ軸挿通孔33,34(図7にのみ示す)が同心状に貫通形成されている。そして、それら両軸挿通孔33,34に支持軸31が貫通支持され、この支持軸31の両端部がそれぞれ支持部32の左右両側から外方に突出して、上記収容部2における軸受部3,3の軸受穴4及び軸受孔30に嵌挿されている。この構成により、取付座7の支持部32に対してグリップ本体1が支持軸31によりその中心線(軸線X)の周りに回動可能に支持されている。
【0024】
また、上記支持軸31の長さ方向中間部の周りには捩りコイルばね17が配置されている。すなわち、上記取付座7の支持部32の内部にはグリップ本体1の長さ方向に長い断面略円形のコイルばね収納空間32aが形成されていて、この収納空間32aに捩りコイルばね17が収納されている。換言すれば、上記取付座7の支持部32は、捩りコイルばね17を収納するコイルばね体収納部である。また、上記取付座32内の収納空間32aの長さ方向の寸法は捩りコイルばね17の長さよりも大きく、一方、収納空間32aの径方向の寸法は捩りコイルばね17の直径と略同じとされており、このことで、捩りコイルばね17は、その中心線が軸線Xと略一致する状態で収納空間32内をその長さ方向に移動可能となっている。
【0025】
より詳しくは、本発明の特徴部分であるが、上記支持部32の周壁には、車体パネルPへの固定状態で下向きとなる所定の範囲に亘ってコイルばね挿入口35が開設されるとともに、該コイルばね挿入口35とは反対側の周壁を貫通して周方向に延びる第1スリット36と、この第1スリット36に連続して支持部32の長さ方向(グリップ本体1の長さ方向)に延びる第2スリット37とが形成されている。すなわち、図8に示すようにコイルばね17の挿入方向から見ると、コイルばね挿入口35は略矩形断面を有し、その長さ方向及び幅方向についてコイルばね収納空間32aと略同じ大きさになっている。
【0026】
また、上記第1スリット36は、取付座7において固定部8との境界壁となる支持部32の周壁を該支持部32内の収納空間32(コイルばね収納部の内側)から固定部8の内部(コイルばね収納部の外側)まで貫通するとともに、支持部32の一方の側壁(図8の左側壁)の内面(収容空間32aに臨む面)に沿って周方向(図8の上下方向)に延びている。また、第2スリット37は、上記第1スリット36の端部(図8の上端部)から支持部32の長さ方向の中間部まで延びていて、該第1スリット36と同様に支持部32の周壁を貫通するとともに、収納空間32から固定部8側に向かって開口幅が徐々に狭まるテーパ状とされている。そして、上記第1及び第2スリット36,37は、コイルばねの挿入方向から見ると、互いに連続して略L字状をなしている。
【0027】
上記捩りコイルばね17は、その長さ方向一端部(図7の左側の端部)の外周から線材が外方に延長されてなる延長部17aを有し、この延長部17aの先端側が折り曲げられて折曲部17bが設けられている。この折曲部17bの長さは第1スリット36の長さよりも短くされていて、捩りコイルばね17を支持部32の長さ方向一側(図7、8の左側)に寄せた状態でコイルばね挿入口35に挿入したときに、折曲部17bが容易に第1スリット36を通過するようになっている。また、上記捩りコイルばね17は、その長さ方向の他端部(図7の右側の端部)を支持部32の右側壁内面に当接する状態(収納位置)で収納空間32aに収納されており、この状態では該捩りコイルばね17の延長部17aは第2スリット37を貫通し、その先端側の折曲部17bが第1スリット36の延びる向きに折れ曲がって延びていて、この折曲部17bが固定部8内において第2スリット37の周縁部に係止されている。
【0028】
また、上記捩りコイルばね17の他端部の外周からも線材が外方に延長されて延長部17cとされており、この延長部17cは、グリップ本体1の収容部2の内底壁(図2で下側の壁)に形成した溝部38に係止されている。そして、捩りコイルばね17の捩り力によって、グリップ本体1は常時は格納位置に位置付けられるように使用位置から格納位置に向かう方向(図2〜4で反時計回り方向)に回動付勢されている。
【0029】
尚、上記図2〜4にそれぞれ示すように、上記グリップ本体1の各脚部1a,1bの先端側における収容部2の開口端部には、それぞれ当たり部39が形成されており、一方、各取付座6,7の固定部8にはそれぞれ上記当たり部39に当接可能なストッパ部40が形成されている。そして、グリップ本体1が格納位置から使用位置に回動したときにその両方の脚部1a,1bの当たり部39がそれぞれ取付座6のストッパ部40に当接することで、グリップ本体1は、それ以上の回動が規制されて使用位置に停止される。
【0030】
(アシストグリップの組立て)
次に、上述の如き構成のアシストグリップGの組み立て手順について説明する。まず、取付座6については、その支軸12をグリップ本体1の脚部1aにおける軸受部3の軸受穴4に嵌挿して、支持部11を収容部2内に収容し、次いで、グリップ本体1の脚部1aにおけるスペーサ装着孔5にスペーサ18をその先端側から挿通して、挿入部19を取付座6の凹部13に挿入し、かつ嵌入部29に取付座7の嵌入軸14を嵌入させる。これによりスペーサ18の抜止め用爪27が脚部1aの収容部2の側面に係止して、スペーサ18の基端側を脚部1に固定する。そして、上記スペーサ18の組み付けの前に予め上記スペーサ18の嵌入部29内に必要量の粘性剤Lを充填しておけば、上記スペーサ18の組み付けと同時に、嵌入部29に侵入する嵌入軸14によって粘性剤Lが押し出されて、凹部13内の隙間に拡がって充填される。
【0031】
より詳しくは、図9に示すように、予めスペーサ18の嵌入部29内に必要な分量の粘性剤Lを入れておき、このスペーサ18の挿入部19をグリップ本体1の脚部1aのスペーサ装着孔5を通過させて、取付座6の支持部11に開口する凹部13に軸線Xに沿うようにして挿入する。このとき、該凹部13内をその底面13bから開口部13a側に向かって延びる嵌入軸14がスペーサ18の嵌入部29に挿入される。
【0032】
そして、図10に示すように、スペーサ18をその基端側までスペーサ装着孔5に嵌挿したとき、該スペーサ18の挿入部19は取付座6の凹部13の奥側まで挿入され、これに伴い、該凹部13の嵌入軸14がスペーサ18の嵌入部29の奥側に挿入されて、その嵌入部29内の粘性剤Lを押し出すようになる。このようにして粘性剤Lが嵌入部29の内周面と嵌入軸14の外周面との間の隙間から押し出されて、スペーサ18の挿入部19の先端面と凹部13の底面13bとの間の隙間に至り、さらにそこから該スペーサ18の挿入部19外周面と凹部13内周面との間の隙間に押し出されて、この隙間を凹部13の開口部13aに向かって移動する。
【0033】
そうして、上記スペーサ18の挿入部19を取付座6の凹部13の最深部まで挿入したときには、該スペーサ18の先端面と凹部13の底面13bとの間の間隔αが該スペーサ18の嵌入部29の底面29aと嵌入軸14の先端面との間の間隔βよりも大きいことから、その嵌入軸14の先端面が嵌入部29の底面29aに当接もしくは当接直前で該嵌入部29内の粘性剤Lを十分に押し出し、この押し出された粘性剤Lが凹部13内の空気を殆ど全て排出するようになる。
【0034】
かくして、上記スペーサ18の挿入部19外周面と取付座6の凹部13内周面との間の隙間から該スペーサ18の先端面と凹部13の底面13bとの間の隙間を介して、該スペーサ18の嵌入部29内周面と嵌入軸14外周面との間の隙間に連続し、さらにその嵌入部29の底面29aと嵌入軸14の先端面との間の隙間まで連続する隙間全体に亘って粘性剤Lが充填されるとともに、この隙間、即ち凹部13内から空気が殆ど全て排出される。
【0035】
一方、取付座7については、最初に該取付座7の支持部32内に捩りコイルばね17を収納し、それから取付座7をグリップ本体1の脚部1bに組み付ける。すなわち、まず、図11(a)に示すように、捩りコイルばね17をコイルばね挿入口35に対して図の左側に寄せた状態で、即ち、捩りコイルばね17の一端部を支持部32の左側壁の内面に摺接させるようにして、挿入する。こうすると、図12(a)に示すように、捩りコイルばね17の延長部17aがコイルばね挿入口35から収納空間32aに入り、さらに第1スリット36に挿通されて、同図(b)に示すように、捩りコイルばね17の延長部17aの先端側が支持部32の外側に突出して折曲部17bが固定部8内に位置するようになる。
【0036】
続いて、図11(b)に示すように、捩りコイルばね17をその長さ方向に収納位置までずらして、該捩りコイルばね17の他端部が支持部32の右側壁内面に当接するようにする。こうすると、延長部17aが第2スリット37内を移動して、その先端の折曲部17bが固定部8内に臨む第2スリット37の周縁部に係止されるようになり、これにより、捩りコイルばね17はその中心線を軸線Xに略一致させた状態で収納空間32aに保持されることになる。つまり、捩りコイルばね17をコイルばね挿入口35から収納空間32aに挿入して、その長さ方向にずらすだけで、容易に収納空間32a内に収納して保持することができる。尚、図11(b)では、捩りコイルばね17の収納状態を明らかにするために、支持部32の一部を切り欠いて示している。
【0037】
そのようにして捩りコイルばね17を収納した取付座7をグリップ本体1の脚部1bに取り付けるときには、取付座7の天地を図12に示す状態から逆転させて、図13に示すように、該取付座7の支持部32をグリップ本体1の脚部1bの収容部2に上方から差し入れ、これとともに、捩りコイルばね17の延長部17cをグリップ本体1の溝部38に挿入して係止させる。このとき、上記取付座7の支持部32の左右両側壁の軸挿通孔33,34とグリップ本体1の脚部1bにおける収容部2の左右両軸受部3,3の軸受穴4及び軸受孔30とが互いに略同心状に位置付けられるとともに、それらと略同心状に捩りコイルばね17も位置付けられることになるので、この状態で支持軸31の先端側を上記脚部1bの貫通状軸受孔30から軸受穴4に向かって挿入し、この支持軸31により取付座7の軸挿通孔33,34と捩りコイルばね17とを貫通させて、該支持軸31の先端部を他方の軸受部3の有底状軸受穴4に嵌入させて固定する。尚、支持軸31の基端側を軸受孔30内でスナップリング等により抜き止めして、固定するようにしてもよい。
【0038】
上述のようにしてグリップ本体1の脚部1a,1bにそれぞれ取付座6,7を組み付ければ、今度は、その取付座6,7の各固定部8を取付ボルトBにより車体パネルPへ固定する。すなわち、取付座6,7の各固定部8のカバー10を開いて、取付ボルトBを各固定部8の底部のボルト挿通孔9に挿通し、さらに車体パネルPも挿通させてその裏側のウェルドナットNに螺合締結する。その後、カバー10を閉じて固定部8の開口を覆うようにすればよい。
【0039】
したがって、上述の如き構成の格納式アシストグリップGを例えば車両に適用した場合、通常はグリップ本体1が捩りコイルばね17の付勢力により回動付勢されて格納位置に位置付けられており、車両の乗員がアシストグリップGを使用するときには、そのグリップ本体1を手で掴んで捩りコイルばね17の付勢力に抗して使用位置に回動させる。その後、乗員がグリップ本体1から手を離すと、グリップ本体1は捩りコイルばね17の付勢力により使用位置から格納位置へ回動して戻る。
【0040】
そのようなグリップ本体1の使用位置から格納位置への回動時に(上記格納位置から使用位置への回動時にも同様のことが生じる)、グリップ本体1の脚部1aと取付座6との間では、該脚部1aの軸受部3が取付座6の支軸12の回りに回動し、また、該脚部1aに回動不能に取り付けられているスペーサ18が取付座6の凹部13内で取付座6側の嵌入軸14の周りに回動する。このとき、上記取付座6の凹部13内周面とスペーサ18の挿入部19外周面との間の隙間において粘性剤Lに剪断変形が生じるとともに、スペーサ18の嵌入部29内周面と取付座6の嵌入軸14外周面との間の隙間において粘性剤Lに剪断力が発生し、上記スペーサ18を介してグリップ本体1の回動に粘性抵抗が付与される。
【0041】
つまり、上記グリップ本体1の脚部1aと取付座6との間には、該取付座6とグリップ本体1側のスペーサ18とにより一体的に粘性ダンパ16が構成されており、このダンパ16における粘性剤Lの粘性によりグリップ本体1が使用位置から格納位置へゆっくりと戻るようになって、その動きから高級感が得られるとともに、グリップ本体1が車体側の部材に強く衝突して異音を発生したり、耐久性の低下を招くことがなくなる。
【0042】
しかも、上記の粘性ダンパ16において、スペーサ18の挿入部19の先端面と取付座6の凹部13の底面13bとの間の隙間αが、該スペーサ18の嵌入部29の底面29aと取付座6の嵌入軸14の先端面との間の隙間βよりも大きく設定されているので、スペーサ18の組み付け時にその嵌入部29の最深部まで凹部13の嵌入軸14を挿入させて、嵌入部29に予め入れておいた粘性剤Lを効果的に押し出させ、この粘性剤Lをダンパ16内の隙間に行き渡らせて充填しながら、空気を排出させることができる。これにより、上記ダンパ16の隙間に空気が残存することがなく、粘性剤Lによる粘性抵抗を安定的に確保することができ、もってアシストグリップGの使用感の悪化等を防止することができる。
【0043】
また、この実施形態では、上述したように、上記グリップ本体1の脚部1aに組み付けられる取付座6と、グリップ本体1側のスペーサ18とによって一体的に粘性ダンパ16を構成するようにしているので、グリップ本体1と取付座6との間に別途、専用のオイルダンパ等を追加する場合に比べてコンパクトかつ低コストのものとなる。
【0044】
さらに、この実施形態では、グリップ本体1の脚部1aと取付座7との間に捩りコイルばね17を配設するために、該取付座7の支持部32内に捩りコイルばね17を収納して位置決め可能な収納空間32aを設ける一方、捩りコイルばね17にはその長さ方向の一端部から線材を延長して延長部17aを設け、この延長部17aの先端側の折曲部17bを上記支持部32に設けたL字状のスリット36,37に係止させるようにしている。このことで、捩りコイルばね17を収納した取付座7をグリップ本体1の脚部1bの収容部2に収容して適切に配置するだけで、該取付座7から捩りコイルばね17が脱落することを防止しながら、それらを適切な位置に保持して容易に組み付けることができる。
【0045】
尚、上記実施形態のアシストグリップGでは、グリップ本体1の一方の脚部1aに粘性ダンパ16を設け、他方の脚部1bに捩りコイルばね17を配設するようにしているが、これに限るものではなく、例えば両方の脚部1a,1bにそれぞれ粘性ダンパ16と捩りコイルばね17とを併設するようにしてもよい。
【0046】
また、上記実施形態では、グリップ本体1の一方の脚部1aと取付座6との取付構造として、取付座6の支持部1に一体に形成した支軸12を脚部1aの軸受部3の軸受穴4に回動可能に嵌挿させているが、この構造に限るものではない。すなわち、例えば、上記脚部1aの軸受部3に軸受穴4の代わりに貫通状の軸受孔を設けるとともに、取付座11の支持部には支軸12の代わりに有底状の軸孔を設けて、別途、用意した支持軸を上記貫通状軸受孔に挿通させ、その端部を上記有底状軸孔に嵌入させて固定するようにしてもよい。
【0047】
また、上記実施形態では、スペーサ18の基端側を上記脚部1aの側壁のスペーサ装着孔5に貫通させるとともに、該スペーサ18先端側の層入部19を取付座6の凹部13に挿入して、このスペーサ18によって脚部1aと取付座6とを回動可能に連結するようにしているが、この構造に限るものではない。すなわち、例えば上記従来例(特開2001−71804号公報)のもののように、スペーサ(蓋部材)の基端部をグリップ本体1の脚部1aに設けた凹部に回転不能に嵌合させるようにしてもよい。
【0048】
また、上記実施形態では、取付座6,7をそれぞれボルトBによって車体パネルPに取り付けるようにしているが、これに限るものではなく、ボルトBに代えて、例えば取付座6,7の裏面に爪部を有する係止片を一体に形成し、この係止片を車体パネルPに開口形成した係止口に挿入して該係止口の周縁裏面に上記爪部を係止させることにより、取付座6,7をそれぞれ車体パネルPに取り付けるようにしてもよい。
【0049】
さらに、この発明に係る格納式アシストグリップは上記実施形態のように車両用のものに限定されるものでないことは勿論である。
【0050】
【発明の効果】
以上、説明したように、本願発明に係る格納式アシストグリップによると、グリップ本体の少なくとも一方の脚部と取付座との間にコイルばね体を配設する場合に、その取付座にはコイルばね体を収納して位置決め可能なコイルばね体収納部を設け、一方、コイルばね体にはその長さ方向一端部の外周から線材を延長してなる延長部を設けるとともに、その延長部の先端側に折曲部を設ける。そして、上記コイルばね体収納部に対しその周壁に開口する挿入口からコイルばね体を挿入し、該コイルばね体の延長部を上記挿入口と反対側の周壁に設けた第1スリットに挿通して先端側の折曲部をコイルばね体収納部の外側に位置付け、さらに、コイルばね体全体を長さ方向にずらすことで、上記第1スリットと連続してL字状をなす第2スリットの周縁部にコイルばね体の延長部先端の折曲部を係止させることができる。これにより、コイルばね体を収納した取付座をグリップ本体の脚部に組み付けるときに、コイルばね体の位置ずれや脱落を防止しながら、取付座を脚部の収容部に収容して適切に配置するだけで、コイルばね体も適切な位置に保持して、組み付け作業を極めて容易なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る格納式アシストグリップの使用位置における斜視図である。
【図2】 グリップ本体が格納位置にあるときの図1のII−II線断面図である。
【図3】 グリップ本体が使用位置にあるときの図1のIII-III線断面図である。
【図4】 粘性ダンパの構成を示す図1のIV−IV線断面図である。
【図5】 粘性ダンパの構成を示す図1のV−V線断面図である。
【図6】 粘性ダンパの構成を示す図5のVI−VI線断面図である。
【図7】 捩りコイルばねの配置構成を示す図1のVII−VII線断面図である。
【図8】 捩りコイルばねの挿入方向から見た取付座の斜視図である。
【図9】 スペーサを取付座へ組み付ける作業の説明図である。
【図10】 スペーサの取付座への組み付けを終える直前の図7相当図である。
【図11】 捩りコイルばねを取付座の支持部へ収納する作業の説明図である。
【図12】 捩りコイルばねを取付座の支持部へ収納する作業を図7のXIIa−XIIa線断面とXIIb−XIIb線断面とでそれぞれ示す説明図である。
【図13】 捩りコイルばねを収納した取付座をグリップ本体の脚部に組み付ける作業の説明図である。
【符号の説明】
P 車体パネル(固定体)
G アシストグリップ
1 グリップ本体
1a、1b 脚部
2 収容部
6,7 取付座
17 捩りコイルばね(コイルばね体)
17a 延長部
17b 折曲部
32 支持部(コイルばね収納部)
32a 収納空間
35 コイルばね挿入口
36 第1スリット
37 第2スリット

Claims (1)

  1. 長さ方向の両側に脚部を有する長尺状のグリップ本体と、
    上記脚部をそれぞれ回動自在に軸支するとともに固定体に固定される一対の取付座と、
    上記グリップ本体の少なくとも一方の脚部と取付座との間に設けられ、グリップ本体を使用位置から格納位置に回動させるコイルばね体とを備えた格納式アシストグリップにおいて、
    上記グリップ本体の一方の脚部には、該グリップ本体が格納位置にあるときに上記固定体に対向する面に開口して取付座の一部を収容する収容部が形成され、
    上記一方の脚部に対応する取付座には、上記収容部に収容されてグリップ本体の長さ方向に延びる筒状のコイルばね体収納部が一体に形成され、その内部には長さ方向の寸法がコイルばね体よりも長く、一方、径方向の寸法がコイルばね体の直径と略同じ断面略円形の収納空間が形成され、
    上記コイルばね体は、その長さ方向一端部の外周から線材が外方に延長されて先端側に折曲部が設けられた延長部を有し、
    上記コイルばね体収納部には、その周壁の所定範囲に亘って上記収納空間に連通するコイルばね体挿入口が開設されるとともに、該コイルばね体挿入口と反対側の周壁を貫通して周方向に延び上記コイルばね体を当該コイルばね体収納部の長さ方向一側に寄せた状態でコイルばね挿入口に挿入したときに、上記折曲部及び延長部が挿入可能な第1スリットと、コイルばね体の挿入方向から見て、上記第1スリットに連続して略L字状となるようにグリップ本体の長さ方向に延びる第2スリットとが設けられ、
    上記コイルばね体が、その長さ方向の他端部をコイルばね体収納部の長さ方向他端側壁の内面に当接させて上記収納空間に収納された状態で該コイルばね体の延長部がコイルばね体収納部の内側から上記第2スリットを貫通し、該延長部の折曲部が上記第1スリットの延びる向きに延びてコイルばね体収納部の外側に係止されていることを特徴とする格納式アシストグリップ。
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