JP2007145250A - 車両用収納ボックス及びスライド機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】付勢部材の製造時の個体差や、組付け誤差による製品毎のスライド部材の移動速度のばらつきを低減することができる車両用収納ボックス及びスライド機構を提供する。
【解決手段】蓋体16のスライド移動を付勢するスプリング60は連結ギヤ51と同軸的に配設され、該スプリング60の一端側に設けられ前記連結ギヤ51に固定されるフック部61と、該スプリング60の他端部に設けられベースパネル41に固定される固定部62とを備えている。また、スプリング60の固定部62の先端にはベースパネル41の下面から突出して配設される操作部63を備えており、ベースパネル41に形成されたスリット70に沿って該固定部62の係止位置を変更することが可能となっている。
【選択図】図9

Description

本発明は、自動車といった車両の車室内に配設されるコンソールボックスやカップホルダ等の車両用収納ボックス及びスライド機構に関する。
従来、自動車等の車両において、コンソールボックス(車両用収納ボックス)の蓋体やカップホルダなどにスライド機構が設けられているものがある。
例えば、コンソールボックスの蓋体をスライドさせるものについて、特許文献1に記載されているように、蓋体の閉方向へのスライド移動を補助しコンソールボックスの操作性を向上させるために、ばねなどの付勢部材が設けられるものがある。
特開2002−337614号公報
ところで、蓋体は付勢部材の付勢力を受けて移動するが、その付勢部材の付勢力の大きさは付勢部材の特性によって決定されることとなる。そのため、付勢部材の製造時の個体差や、ボックス本体と蓋体との組付け誤差などによって、コンソールボックス毎の蓋体の移動速度にばらつきが生じる。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、付勢部材の製造時の個体差や、組付け誤差による製品毎のスライド部材の移動速度のばらつきを低減することができる車両用収納ボックス及びスライド機構を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、収納空間を有するボックス本体と、前記ボックス本体の前記収納空間の開口部が開放される開放位置と前記開口部が閉塞される閉塞位置との間でスライド移動可能となるように支持部材に対して支持される蓋体と、前記蓋体を前記開放位置及び前記閉塞位置の少なくとも何れか一方側へと移動するよう付勢する付勢部材と、操作者の操作にて前記付勢部材の付勢力を変更する付勢力変更手段と、を備えたことを特徴とする車両用収納ボックスである。
同構成によれば、付勢力変更手段によって蓋体を付勢する付勢部材の付勢力を変更することができる。よって、付勢部材がボックス本体及び蓋体に組みつけられた後に操作者が付勢部材の付勢力を調整することが可能となり、付勢部材の製造時の個体差や、ボックス本体と蓋体との組付け誤差による製品毎の蓋体の移動速度のばらつきを低減することができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用収納ボックスにおいて、前記付勢部材は、前記付勢力を得るべく前記蓋体又は前記支持部材に固定するための固定部と、該固定部と連動し該固定部の位置変更を操作するための操作部とを有し、前記付勢力変更手段は、前記付勢部材の付勢力を変更する方向への前記固定部の移動を許容する許容部と、前記固定部の移動範囲内に配設され前記固定部が係止固定される複数の係止部とを有し、前記固定部が係止される位置に応じて前記付勢部材の付勢力を変更可能とした。
同構成によれば、付勢力変更手段の許容部により、該許容部を通じて各係止部への付勢部材の固定部の移動が操作部の操作により許容される。よって、操作部を操作することによって付勢部材の固定部の固定位置を変更することが可能となり、蓋体と該蓋体をスライド移動可能に支持する支持部材との間に収容された付勢部材の付勢力を容易に調整することができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用収納ボックスにおいて、前記付勢力変更手段は、前記蓋体の前記収納空間側に設けられた。
同構成によれば、付勢力変更手段はボックス本体及び蓋体に対して収納空間側に配設されるため、蓋体の閉時には、付勢部材の付勢力の変更が不可能となる。よって、付勢部材の付勢力が謝って変更されることを防止することができる。また、付勢力変更手段は蓋体の収納空間側に配設されるため、付勢力変更手段が露出し車両用収納ボックスの意匠性が損なわれたり、操作者(搭乗者)に引っ掛かったりするといった不具合を防止することもできる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用収納ボックスにおいて、前記該蓋体のスライド方向に沿って配設されるラックと、前記ラックに歯合する連結ギヤと、を有し、前記付勢部材は、前記連結ギヤと同軸的に設けられ、前記蓋体のスライド移動に伴う前記連結ギヤの回転に基づいて付勢力を蓄積するよう構成された。
同構成によれば、付勢部材は、連結ギヤと同軸的に設けられ、蓋体のスライド移動に伴う連結ギヤの回転に基づいて付勢力を蓄積するよう構成されているため、連結ギヤの回転中心と付勢部材の中心とが一致する。よって、付勢部材を連結ギヤに収容することが可能となり、付勢部材部分の小型化に貢献することができるとともに収納空間を広くすることに貢献することができる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の車両用収納ボックスにおいて、前記蓋体は、前記支持部材が前記ボックス本体に対して回動可能に支持されている。
同構成によれば、蓋体がボックス本体に対して回動可能に支持されているため、蓋体をボックス本体から離間させることが可能となり、開口部の開口面積を広くすることができる。
また、請求項6に記載の発明は、被装着部に対して第1の位置と第2の位置との間でスライド移動可能に支持されるスライド部材を前記第1の位置及び前記第2の位置の少なくとも何れか一方側へと移動するよう付勢する付勢部材と、操作者の操作にて前記付勢部材の付勢力を変更する付勢力変更手段と、を備えたことを特徴とするスライド機構である。
同構成によれば、付勢力変更手段によってスライド部材を付勢する付勢部材の付勢力を変更することができる。よって、付勢部材が被装着部及びスライド部材に組みつけられた後に操作者が付勢力変更手段の付勢力を調整することが可能となり、付勢部材の製造時の個体差や、被装着部とスライド部材との組付け誤差による製品毎のスライド部材の移動速度のばらつきを低減することができる。
本発明によれば、付勢部材の製造時の個体差や、組付け誤差による製品毎のスライド部材の移動速度のばらつきを低減することができる車両用収納ボックス及びスライド機構を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態について説明する。なお、以下の記載において、車両の進行方向を前方として説明する。また、特に説明がない限り、以下の記載における上下方向及び左右方向は、車両進行方向における上下方向及び左右方向と一致するものとする。さらに、回転または回動方向は、車両進行方向における左側面から見た場合を基準とする。
図1(a)に示すように、自動車の車室内のフロアパネル11上において、その前部にはインストルメントパネル12が設けられている。このインストルメントパネル12の中央から後方へ延びるようにしてコンソール13が設けられている。コンソール13の後部には、コンソールボックス14が設けられている。コンソールボックス14は、図示しない運転席と助手席との間に配置されており、運転席又は助手席に着座した搭乗者を操作者として、該操作者が着座状態で操作するように構成されている。
図1(b)に示すように、コンソールボックス14は、略長四角箱状をなすボックス本体15と、このボックス本体15の上端部に配置された蓋体16とを備えている。図2に示すように、ボックス本体15には、有底四角箱状をなす収納部17が内装されている。この収納部17の上部はボックス本体15の上端で開口する開口部18とされており、該開口部18を蓋体16が覆うように配置されることによって収納空間Sが形成される。そして、ボックス本体15は、収納部17の開口部18を介して収納空間Sへ小物等の被収納物を収納することができるように構成されている。
蓋体16の左右両側壁において下端には、それぞれ逆三角形状のアーム20が固定されている。これらアーム20の下端で外面にはガイドピン21が突設されている。そして、各アーム20のガイドピン21は、ボックス本体15に内装された収納部17において、その左右両側壁にそれぞれ設けられた両ガイド溝30内にそれぞれスライド移動可能に挿入されている。このガイド溝30は、前後方向へ直線状に延びるスライドガイド部31と、後ろ斜め上方へ略直線状に延びるターンガイド部32と、スライドガイド部31とターンガイド部32とを繋ぐように円弧状に延びるフリーガイド部33とを有している。
また、前記蓋体16の下面には、下方に開口する四角箱状に形成された収容部16aが形成されている。収容部16aには、支持部材としてのヒンジ部材40が配設されている。ヒンジ部材40は、蓋体16に内装されるベースパネル41と、該ベースパネル41の底面から突設された左右一対の軸支脚42とからなる。
ベースパネル41は、浅皿状をなすように形成されており、その外面で左右両側面にはスライドピン41aがそれぞれ1対ずつ前後に並ぶように突設されている。蓋体16の内面で左右両側面には、各スライドピン41aと対応する位置関係となるように、スライド溝16bがそれぞれ前後方向に延びるように凹設されている。蓋体16は、ベースパネル41の各スライドピン41aが蓋体16のスライド溝16b内にそれぞれ挿入されることにより、ヒンジ部材40及びボックス本体15に対してスライド移動自在に支持されている。
また、図8に示すように、ベースパネル41の上面には連結ギヤ51が設けられている。連結ギヤ51はその下面を同軸的な環状に凹設されてなる環状凹部51aを備えている。また、連結ギヤ51の上面略中央部には該環状凹部51aに応じて突出する環状凸部51bが形成されている。環状凸部51bの略中央には貫通孔51cが形成されており、連結ギヤ51は該貫通孔51cを貫通するスクリューねじ52によってベースパネル41の上面、すなわち蓋体16に対向する側の面に回転可能に支持されている。
ここで、蓋体16の収容部16aには、図9中において二点鎖線で示すように、前後方向(すなわち、蓋体16のスライド移動方向)に沿って延びるラック16cが固定されている(図2〜図7参照)。蓋体16とヒンジ部材40とはラック16cと連結ギヤ51とがかみ合うように連結されており、蓋体16のスライド移動にともなって連結ギヤ51が回転する。また、連結ギヤ51は、前記環状凹部51aの内径と略同一の外径を有する筒状部51dを備えている。筒状部51dは、ベースパネル41から突出する凸部41b(図8参照)に位置合わせされる。そして、筒状部51dの外周にはスライド移動付勢部材としてのねじりコイル型のスプリング60が設けられている。
図8に示すように、スプリング60は、前記連結ギヤ51の筒状部51dと同軸的に配設されている。また、スプリング60は、該スプリング60の一端側に設けられ前記連結ギヤ51に固定されるフック部61と、該スプリング60の他端部に設けられスプリング60の本体から外側に導出されたベースパネル41に固定される固定部62とを備えている。フック部61は、前記環状凹部51aに収容され該環状凹部51aに形成された係合部51eに周方向から係止される。固定部62は、ベースパネル41の前端部41cに形成された許容部としてのスリット70に収容される。
図8及び図9に示すように、スリット70は、前記連結ギヤ51と同軸的な円弧状に形成されておりスプリング60の固定部62はスリット70の範囲内において移動を許容するために設けられている。また、スリット70の内周側には係止部としての係止孔71(図9参照)が等間隔に複数(本実施形態では11個)設けられている。係止孔71はスリット70の内周側の壁面から突出しその先端部が周方向に延びる鉤状に形成されている。スプリング60は固定部62を係止孔71に挿入することで、該係止孔71の内壁に係止される。よって、蓋体16のスライド移動に伴う連結ギヤ51の回転に基づいて、スプリング60に付勢力が蓄積される。また、係止孔71は、該スリット70に沿って等間隔に複数個設けられているため、固定部62が係止される位置が変更されることによってスプリング60の付勢力(蓄積量)が変更される。また、係止孔71はスリット70の内周側、すなわちスプリング60に近い側の面に形成されているため、連結ギヤ51の回転に伴ってスプリング60が巻き取られスプリング60が縮径しようとすることによって、スプリング60の固定部62が係止孔71内に更に引き込まれようとする。これにより、スプリング60の固定部62を確実に係止することができる。
また、スリット70は、ベースパネル41を貫いており、スプリング60の先端部はベースパネル41の下面から突出する操作部63となっている。よって、操作部63を操作者が操作することによってスプリング60の固定部62が係止される位置を変更することが可能となり、連結ギヤ51が閉方向へと回転するよう付勢する付勢力を変更することができる。なお、スプリング60の操作部63は、蓋体16の収納空間S側に設けられているため、蓋体16の閉時で露出せず、蓋体16の開時において操作可能である。
蓋体16が閉塞位置から開放位置へとスライド移動することによって、連結ギヤ51が回転し、スプリング60に弾性力が蓄積される。そして、そのスプリング60に蓄積された弾性力が、開放位置から閉塞位置へと蓋体16が移動する方向へ回転するよう、連結ギヤ51を常時付勢する付勢力となり該付勢力によって蓋体16が閉方向にスライド移動する。なお、図9に示すように、ベースパネル41の上面には前記連結ギヤ51にかみ合う2つのギヤダンパ53が設けられており、該ギヤダンパ53によってスプリング60のみによる急激な移動を防止し、蓋体16がゆるやかな移動とされている。
図2〜7に示すように、軸支脚42は、側面視で略T字状をなすように形成されており、前記ボックス本体15に回動軸42aを介して回動自在に軸着されている。蓋体16は、ヒンジ部材40を介してボックス本体15に対して回動可能に支持されている。
また、軸支脚42には、回動軸42aを取り囲むように、回動付勢部材としてのコイルばね43が装着されている。このコイルばね43は、一端が軸支脚42に固着されるとともに、他端がボックス本体15の内面に固着されている。軸支脚42は、コイルばね43の弾性力によって、ボックス本体15に対して時計回り(図2〜図6中)に回動する方向へと常時付勢されている。従って、このコイルばね43により、蓋体16は上方、つまりは開放位置へ回動されるように、常時付勢力を付与されている。
蓋体16の下面で前端の左右両側部には、逆三角形状をなすロックアーム81がそれぞれ突設されている。これらロックアーム81の外面にはロックピン82が突設されている。このロックピン82は、ロックアーム81の外面で出没自在に構成されている。また、収納部17の内面で左右両側壁には、蓋体16を閉塞位置とした場合にロックピン82と対応する位置関係となるように、ロック孔(図示略)が設けられている。ロックアーム81の外面にロックピン82を突出させた状態で、該ロックピン82をロック孔に挿入することにより、蓋体16の閉塞位置からの移動が規制される。
蓋体16の前端面には、プッシュボタン83が装着されている。このプッシュボタン83は、蓋体16の内部へ向かって押し込むことにより(図2及び図3を参照)、前記ロックピン82をロックアーム81内へ没入させ、蓋体16の閉塞位置からの移動規制を解除する。プッシュボタン83によって蓋体16の移動規制を解除する場合、プッシュボタン83を押圧する方向は後方であり、蓋体16を開放位置とする場合のスライド移動方向と同方向となる。
次に、コンソールボックス14の開閉動作について説明する。
図2に示すように、蓋体16が閉塞位置に配置され、開口部18が蓋体16によって完全に閉塞された状態から蓋体16を開放位置に移動させ開口部18が完全に開放された状態とする場合、車両の搭乗者(操作者)は、まずプッシュボタン83を押圧し、ロックピン82による蓋体16の移動規制を解除する。そして、操作者は蓋体16を後方へ押圧することにより、図3に示すように、蓋体16をボックス本体15に対して後方へスライド移動させる。このとき、蓋体16がベースパネル41に対して移動されることにより、蓋体16に固定されたラック16cに歯合する連結ギヤ51が回転し、スプリング60に弾性力が蓄積される。
図4に示すように、蓋体16をさらにスライド移動させてガイドピン21がフリーガイド部33に至った際、フリーガイド部33及びガイドピン21によって案内された蓋体16は、その移動をスライド移動から回動へと徐々に変換される。蓋体16がさらに移動し、ガイドピン21がフリーガイド部33の中央を越えると、スライドガイド部31による蓋体16の回動の規制が解除される。そして、図5に示すように、蓋体16は、コイルばね43に付勢され、ターンガイド部32及びガイドピン21によって案内されつつ、自動で上方へ回動される。そして、上方へ回動されつつ開口部18から離間された蓋体16は、図6に示すように、ガイドピン21がターンガイド部32の後端部32aへ至ったとき、開口部18の全部から離間した開放位置に配置され、該開口部18は完全に開放された状態となる。
蓋体16が開放位置に配置され、開口部18が完全に開放された状態から蓋体16を閉塞位置に移動させ開口部18が完全に閉塞された状態とする場合、操作者は、まず蓋体16の先端を把持し、該蓋体16をコイルばね43の付勢力に抗しつつ、手動で下方へ回動させる。このとき、蓋体16は、ターンガイド部32及びガイドピン21によって案内され、開口部18へ接近するとともに、スプリング60による弾性力を蓄積された状態にあることから、該スプリング60により前方へ向かうように付勢力を付与される。その後、蓋体16をさらに回動させてガイドピン21がフリーガイド部33に至った際、フリーガイド部33及びガイドピン21によって案内された蓋体16は、その移動を回動からスライド移動へと変換される。
図7に示すように、ガイドピン21がフリーガイド部33の中央を越えると、蓋体16の回動はスライドガイド部31によって妨げられ、コイルばね43の付勢力によって操作者が感じる負荷が低減される。この負荷の変化を感知した操作者が蓋体16から手を離すと、図3に示すように、蓋体16は、スプリング60に付勢され、スライドガイド部31及びガイドピン21によって案内されつつ、自動で前方へスライド移動され全閉状態に至る。
このとき、該蓋体16に作用する摺動抵抗は、ボックス本体15と蓋体16との組付け誤差によってコンソールボックス14毎に差が生じる。また、ねじりコイルばね43による上方への付勢力が蓋体16に常時加わっていることから、ガイドピン21は、スライドガイド部31の上面に圧接されるため、コイルばね43による付勢力に応じて該蓋体16に作用する摺動抵抗が異なってくる。よって、コンソールボックス14毎の蓋体16の移動速度に差が生じる。本実施形態に係るコンソールボックス14は、上述したように、操作部63を操作することによって各係止孔71とスプリング60の固定部62の係止位置をスリット70を通じて変更することが可能な構成となっている。よって、蓋体16の組付け後にスプリング60による付勢力を変更することが可能となり、蓋体16の移動速度を調整し、製品毎の移動速度のばらつきを低減することができる。
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)ベースパネル41の下面から突出する操作部63を操作して固定部62の係止位置を変更することによって蓋体16を付勢するスプリング60の付勢力を変更することができる。よって、スプリング60がボックス本体15及び蓋体16に組みつけられた後に操作者がスプリング60の付勢力を調整することが可能となり、スプリング60の製造時の個体差や、ボックス本体15と蓋体16との組付け誤差によるコンソールボックス14毎の蓋体16の移動速度のばらつきを低減することができる。
(2)スリット70により、該スリット70を通じて各係止孔71へのスプリング60の固定部62の移動が操作部63の操作により許容される。よって、操作部63を操作することによってスプリング60の固定部62の固定位置を変更することが可能となり、蓋体16と該蓋体16をスライド移動可能に支持するヒンジ部材40との間に収容されたスプリング60の付勢力を容易に調整することができる。
(3)スリット70は蓋体16に対して収納空間S側に配設されるため、蓋体16の閉時には、スプリング60の付勢力の変更が不可能となる。よって、スプリング60の付勢力が謝って変更されることを防止することができる。また、操作部63は蓋体16の収納空間Sに配設されるため、スプリング60が露出しコンソールボックス14の意匠性が損なわれたり、操作部63が操作者(搭乗者)に引っ掛かったりするといった不具合を防止することもできる。
(4)スプリング60は、連結ギヤ51と同軸的に設けられ、蓋体16のスライド移動に伴う連結ギヤ51の回転に基づいて付勢力を蓄積するよう構成されているため、連結ギヤ51の回転中心とスプリング60の中心とが一致する。よって、スプリング60を連結ギヤ51に収容することが可能となり、スプリング60が収容される部分(収容部16a)の小型化に貢献することができるとともに収納空間Sを広くすることに貢献することができる。
(5)蓋体16がボックス本体15に対して回動可能に支持されているため、蓋体16をボックス本体15から離間させることが可能となり、開口部18の開口面積を広くすることができる。なお、蓋体16はコイルばね43によって回動方向へと付勢されているため、蓋体16がスライド移動する際にガイドピン21とガイド溝30との間で生じる摺動抵抗、すなわち蓋体16の移動速度は該コイルばね43の付勢力の影響を受ける。上述したように、スリット70を設けスプリング60の付勢力を変更することが可能な構成とすることによって、蓋体16を回動方向に付勢するコイルばね43の付勢力を考慮しつつ、スプリング60の付勢力を変更することができる。よって、蓋体16がコイルばね43によって回動方向へと付勢されることによって生じるコンソールボックス14毎の蓋体16の移動速度のばらつきを低減することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、係止部を係止孔71としたが、係止部は固定部62が係止可能な構成であればよく、例えば、突起としてもよい。
・上記実施形態では、係止部を係止孔71としてスリット70と一体的に形成したが、係止部はスリット70に許容されるスプリング60の固定部62の移動範囲内で係止可能に配設されていればよく、係止部はスリット70から離間した別位置に設けられていてもよい。
・上記実施形態では、コンソールボックス14の蓋体16はボックス本体15に回動可能に取り付けられるヒンジ部材40に対して取り付けてスライド移動及び回動する構成となっているが、単に蓋体をボックス本体15に対してスライド移動可能に取り付ける構成であってもよい。
・上記実施形態では、スプリング60は蓋体16を閉方向ヘスライド移動するよう付勢しているがこのような態様に限定されず、例えば、スプリング60は蓋体16を開方向へスライド移動するよう付勢するといった構成を採用することも可能である。すなわち、スプリング60やコイルばね43が蓋体16を付勢する方向は目的に応じて適宜変更可能である。
・上記実施形態では、コンソールボックス14の蓋体16をスライド移動させるスライド機構として示したが、このような態様に限定されず、例えば、インストルメントパネルなどに収容可能に設けられたカップホルダを収容位置(第1の位置)から突出位置(第2の位置)へとスライド移動させるスライド機構とすることもできる。
(a)は車室内の斜視図、(b)はコンソールボックスを示す斜視図。 実施形態のコンソールボックスで開口部を閉塞した状態を示す側面簡略図。 コンソールボックスにおいて蓋体がスライド移動する状態を示す側面簡略図。 蓋体の動作がスライド移動から回動へ移行する状態を示す側面簡略図。 コンソールボックスにおいて蓋体が回動する状態を示す側面簡略図。 実施形態のコンソールボックスで開口部を開放した状態を示す側面簡略図。 蓋体の動作が回動からスライド移動へ移行する状態を示す側面簡略図。 コンソールボックスの一部の概略図。 コンソールボックスの一部の端面図。
符号の説明
S…収納空間、14…被装着体および車両用収納ボックスとしてのコンソールボックス、15…ボックス本体、16…スライド部材としての蓋体、16c…ラック、18…開口部、40…支持部材としてのヒンジ部材、43…回動付勢手段としてのコイルばね、51…連結ギヤ、60…スライド機構を構成する付勢部材としてのスプリング、62…固定部、63…操作部、70…スライド機構を構成する付勢力変更手段及び許容部としてのスリット、71…係止部としての係止孔。

Claims (6)

  1. 収納空間を有するボックス本体と、
    前記ボックス本体の前記収納空間の開口部が開放される開放位置と前記開口部が閉塞される閉塞位置との間でスライド移動可能となるように支持部材に対して支持される蓋体と、
    前記蓋体を前記開放位置及び前記閉塞位置の少なくとも何れか一方側へと移動するよう付勢する付勢部材と、
    操作者の操作にて前記付勢部材の付勢力を変更する付勢力変更手段と、
    を備えたことを特徴とする車両用収納ボックス。
  2. 請求項1に記載の車両用収納ボックスにおいて、
    前記付勢部材は、前記付勢力を得るべく前記蓋体又は前記支持部材に固定するための固定部と、該固定部と連動し該固定部の位置変更を操作するための操作部とを有し、
    前記付勢力変更手段は、前記付勢部材の付勢力を変更する方向への前記固定部の移動を許容する許容部と、前記固定部の移動範囲内に配設され前記固定部が係止固定される複数の係止部とを有し、前記固定部が係止される位置に応じて前記付勢部材の付勢力を変更可能とした
    ことを特徴とする車両用収納ボックス。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用収納ボックスにおいて、
    前記付勢力変更手段は、前記蓋体の前記収納空間側に設けられた
    ことを特徴とする車両用収納ボックス。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用収納ボックスにおいて、
    前記該蓋体のスライド方向に沿って配設されるラックと、前記ラックに歯合する連結ギヤと、を有し、
    前記付勢部材は、前記連結ギヤと同軸的に設けられ、前記蓋体のスライド移動に伴う前記連結ギヤの回転に基づいて付勢力を蓄積するよう構成された
    ことを特徴とする車両用収納ボックス。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の車両用収納ボックスにおいて、
    前記蓋体は、前記支持部材が前記ボックス本体に対して回動可能に支持されている
    ことを特徴とする車両用収納ボックス。
  6. 被装着部に対して第1の位置と第2の位置との間でスライド移動可能に支持されるスライド部材を前記第1の位置及び前記第2の位置の少なくとも何れか一方側へと移動するよう付勢する付勢部材と、
    操作者の操作にて前記付勢部材の付勢力を変更する付勢力変更手段と、
    を備えたことを特徴とするスライド機構。
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