JP4713383B2 - アームレスト - Google Patents

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Description

本発明は、アームレストに関し、更に詳細には、車両内装部材に近接・離間可能に取り付けたベース部材に対して一端側に設けた枢支部により回動可能に配設され、他端側が前記ベース部材へ近接した第1姿勢および該ベース部材から離間した第2姿勢に変位可能なアームレストに関するものである。
乗用車等の種々自動車において、左右のフロントシート(運転席および助手席)が適宜の間隔をおいて設置される車両の場合、例えば図17に例示するように、フロントシートSに隣接したフロアに、車両内装部材であるフロアコンソールFCが設置される形態が多い。このフロアコンソールFCは、前側上面にシフトレバーSLやパーキングブレーキレバーPL等が配設されると共に後側内部に物品収納部12が設けられたコンソール本体10を主体とし、このコンソール本体10の後側上部には、物品収納部12の上部開口部14を開放可能に閉成するコンソールリッド16が枢設されている。また、コンソールリッド16がフロントシートSの側方に位置しているため、このコンソールリッド16の上面をアームレストARとして機能させる場合も多い。
ここで、フロントシートSに着座した乗員が前述したアームレストARを適切に使用し得る高さ位置に調整した場合、例えばパーキングブレーキを作動させるためにパーキングブレーキレバーPLを把持して引き上げるに際し、腕(肘)が当該アームレストARの前端部分に接触して適切なレバー操作が損なわれるおそれがある。また、フロントシートSに着座する乗員の体格差により、各乗員毎に最適とされるアームレストARの高さ位置が異なるため、チルトアップ構造が要求される。そこで従来では、図17に例示したように、コンソールリッド16とアームレストARを夫々別体として、このコンソールリッド16をベース部材として、アームレストARの後端側を枢支部18により回動可能に取り付けたタイプや、図示しないが全体が略水平姿勢で昇降するタイプ等も提案されている。図17に例示したアームレストARは、パーキングブレーキレバーPLの操作時または低い姿勢にする時にはコンソールリッド16へ前端側を近接させた第1姿勢(図に2点鎖線表示)とし、高い姿勢にする時にはコンソールリッド16から前端側を離間させて上昇した第2姿勢(図に実線表示)とするようになっている。なお、姿勢変位が可能なアームレストに関する技術は、例えば引用文献1等に開示されている。
特開2000−184930号公報
ところで、前述した回動タイプとされる従来のチルトアップ式のアームレストARは、コンソール本体10に対してコンソールリッド16を近接させた閉成状態において、該アームレストARを第1姿勢から第2姿勢へ変位させたり、第2姿勢から第1姿勢へ変位させることは勿論、コンソールリッド16を離間させた開放状態においても、アームレストARを第1姿勢から第2姿勢へ変位させたり、第2姿勢から第1姿勢へ変位させることが可能であった。すなわち、コンソールリッド16がコンソール本体10から離間した開放状態であった時でもアームレストARの姿勢変位が許容される構造となっていたため、アームレストARに肘を載せたり体重を掛けた際に該アームレストARが不用意に姿勢変位するおそれがあった。
そこで本発明では、車両内装部材へ取り付けたベース部材が該車両内装部材から離間した状態にある場合は、アームレストを該ベース部材へ固定するようにして、使用時の安全性を向上させ得るようにしたアームレストを提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
車両内装部材に近接・離間可能に取り付けたベース部材に対して一端側に設けた枢支部により回動可能に配設され、他端側が前記ベース部材へ近接した第1姿勢および該ベース部材から離間した第2姿勢に変位可能なアームレストであって、
前記ベース部材が車両内装部材へ近接した際に前記アームレストの第1姿勢から第2姿勢への変位および第2姿勢から第1姿勢への変位を許容し、ベース部材が車両内装部材から離間した際に該アームレストの第1姿勢から第2姿勢への変位および第2姿勢から第1姿勢への変位を規制するロック機構を有することを要旨とする。
従って、請求項1に係る発明によれば、車両内装部材へ取り付けたベース部材が該車両内装部材に近接している時だけアームレストの変位が許容されるため、アームレスト使用時の安全性が向上する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ロック機構は、
前記ベース部材に姿勢変位可能に設けられ、前記車両内装部材に臨む当接部および前記アームレストに臨む係止部を有するロック部材と、
前記アームレストに設けられ、該アームレストが前記第1姿勢に変位した状態において前記係止部が係脱可能に係止する第1係止部と、
同じく前記アームレストに設けられ、該アームレストが前記第2姿勢に変位した状態において前記係止部が係脱可能に係止する第2係止部とを有し、
前記ベース部材を前記車両内装部材へ近接させた際に、当接部が該車両内装部材へ当接して、前記係止部と前記第1係止部との係止状態または該係止部と第2係止部との係止状態が解除され、
前記ベース部材を前記車両内装部材から離間させた際に、該車両内装部材に対する前記当接部の当接が解除され、前記係止部と前記第1係止部または該係止部と第2係止部とが係止状態となることを要旨とする。
従って、請求項2に係る発明によれば、車両内装部材へ取り付けたベース部材が該車両内装部材に近接している時は、係止部と第1係止部との係止状態または該係止部と第2係止部との係止状態が解除されるから、アームレストの第1姿勢から第2姿勢への変位および第2姿勢から第1姿勢への変位が許容される。また、車両内装部材へ取り付けたベース部材が該車両内装部材から離間している時は、係止部と第1係止部または該係止部と第2係止部とが係止状態となるから、アームレストの第1姿勢から第2姿勢への変位および第2姿勢から第1姿勢への変位が規制される。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記第1係止部および第2係止部は、前記アームレストに取り付けた支持部材に設けられていることを要旨とする。
従って、請求項3に係る発明によれば、アームレストが第1姿勢および第2姿勢の何れの状態にあっても支持部材が固定されるため、該アームレストを両姿勢において適切に固定することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、前記ロック部材は、前記ベース部材との間に配設した付勢部材により、常には前記係止部と前記第1係止部または第2係止部とが係止状態となる第1状態の方向へ弾力付勢されていることを要旨とする。
従って、請求項4に係る発明によれば、ベース部材を車両内装部材から離間させた際には、ベース部材に対してアームレストが確実に固定される。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の発明において、前記車両内装部材は、物品収納部を設けたフロアコンソールであり、前記ベース部材は、該物品収納部を開閉するコンソールリッドであることを要旨とする。
従って、請求項5に係る発明によれば、フロアコンソールのコンソールリッドに取付けられたアームレストは、物品収納部への物品の出し入れのためにコンソールリッドをフロアコンソールから離間させた場合に、該コンソールリッドへ確実に固定される。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の発明において、前記車両内装部材はシートであり、前記ベース部材はシート構成部材であることを要旨とする。
従って、請求項6に係る発明によれば、シートのシート構成部材に取付けられたアームレストは、シート構成部材をシートから離間させた場合には該シート構成部材へ確実に固定される。
本発明に係るアームレストによれば、車両内装部材へ取り付けたベース部材が該車両内装部材から離間した状態にある場合は、アームレストが該ベース部材へ固定されるので、アームレストの使用時の安全性を向上させ得る等の利点がある。
次に、本発明に係るアームレストにつき、好適な実施例を挙げ、添付図面を参照しながら、以下に説明する。
本願が対象とするアームレストは、車両内装部材に近接・離間可能に取り付けたベース部材に対して一端側に設けた枢支部により回動可能に配設され、他端側がベース部材へ近接した第1姿勢および該ベース部材から離間した第2姿勢に変位可能なチルトアップ式のものである。そこで後述する実施例では、図15に例示したように、車両内装部材として物品収納部12を設けたフロアコンソールFC、ベース部材として該フロアコンソールFCに対し近接・離間可能に配設されて該物品収納部12を開閉するコンソールリッド16を例示する。従って、図17に既出の部材、部位と同一の部材、部位については、同一の符号を付して説明する。
図1は、本実施例のアームレストを、その前端部がコンソールリッドへ近接した第1姿勢に変位させた状態で示した側断面図、図2は図1のII−II線断面図である。図3は、アームレストを、その前端部がコンソールリッドから離間した第2姿勢に変位させた状態で示した側断面図、図4は図3のIV−IV線断面図である。また図5は、フロアコンソール、コンソールリッドおよびアームレストを、夫々分離させた状態で示した側断面図である。なお、図1における左側を、コンソールリッドおよびアームレストの前側とする。
コンソールリッド16は、図1〜図5等に例示したように、上方へ開口した略バケット形状を呈し、剛性を高めるために複雑な凹凸形状に形成されてアームレストARを回動可能に支持するリッド本体(ベース構成部材)20と、略トレー形状に形成されてリッド本体20の下面に取り付けられたカバー部材22とから構成されている。これらリッド本体20およびカバー部材22は、例えばポリプロピレン(PP)等の合成樹脂素材からインジェクション成形されて、コンソール本体10に画成された物品収納部12の上部開口部14を完全に閉成し得るサイズとされている。このようなコンソールリッド16は、コンソール本体10の後端上部に立設した本体連結部材24とリッド本体20の後端部内側に設けたリッド連結部材26とを第1支軸28で連結することで、図13および図14に例示するように、該コンソール本体10に対し近接・離間するよう回動可能に枢支され、アームレストARを取り付けた状態で姿勢変位させることができ、フロアコンソールFCに設けた物品収納部12の上部開口部14を開閉するようになる。
なお、リッド本体20の前側凹部20Aには、後述する支持機構60を構成する種々の部材と、コンソールリッド16に対してアームレストARをロックするためのロック機構120が配設されている。また、リッド本体20の前縁部には、コンソール本体10に対するコンソールリッド16の係脱操作を行なうためのレバー部材30が配設されている。このレバー部材30は、前側へ延出した指先操作部30Aと、コンソール本体10に設けた係止口15へ係止する係止爪部30Bとからなっており、図示しない捻りスプリングにより図1において反時計方向へ付勢されている。従って、コンソールリッド16がコンソール本体10へ閉成された状態では、図1に例示したように、係止爪部30Bが係止口15へ係止して該コンソールリッド16の開放変位が規制され、また指先操作部30Aを上方へ引き上げることで係止口15に対する係止爪部30Bの係止が解除され、図13および図14に例示したように、コンソールリッド16の開放変位が許容される。
本実施例のアームレストARは、図1〜図5等に例示したように、下方へ開口した逆バケット形状を呈し、前述したコンソールリッド16の上部を略被覆し得るサイズとされた湾曲面状のアームレスト本体32と、前述したリッド本体20に整合する形状でアームレスト本体32の下面に取り付けられる裏側部材(レスト構成部材)34とから構成されている。これらアームレスト本体32および裏側部材34は、例えばポリプロピレン(PP)等の合成樹脂素材からインジェクション成形されており、表皮36が貼り込まれた該アームレスト本体32の上面が肘受部として機能する。なお表皮36は、合成樹脂製のシート材、合成皮革、本革、ファブリックやモケット等の織布または編布等からなる表面材36Aの裏側に、弾力性を有する軟質ウレタンフォーム等からなる裏打材36Bを有した2層タイプとなっている。
このような構成のアームレストARは、裏側部材34の後端部に設けたアームレスト連結部40と、コンソールリッド16の後部上面に設けたリッド連結部42と、両連結部40,42を連結する第2支軸44とからなる枢支部38により、図1および図3に例示したように、コンソールリッド16に対して所要角度範囲内で回動して姿勢変位するようになる。なお枢支部38は、第2支軸44によりコンソールリッド16とアームレストARとを回動可能に連結する単なるヒンジ機能だけを有しており、後述する支持機構60が装備されていることで、肘受部に荷重が加わった該アームレストARの姿勢保持を図る必要はないから、構造が簡単でかつ軽量に構成されている。従ってアームレストARは、コンソールリッド16を姿勢変位させることで、フロアコンソールFCに対して近接させたり離間させることができる。
そして前記第2支軸44には、図1および図3に例示するように、第1捻りスプリング46が配設されており、この第1捻りスプリング46の一方脚部がコンソールリッド16におけるリッド本体20の後壁部20Bに係止され、他方脚部がアームレストARにおける裏側部材34の後端部34Aに係止されている。これによりアームレストARは、第1捻りスプリング46の弾性力が作用して、常に第1姿勢(図1)の方向へ変位するように弾力付勢されている。なお、アームレストARの前端部には、該アームレストARを第2姿勢の方向へ引き上げる際に指先を掛け得る指掛部48が形成されている。
また、アームレストARの裏側部材34における側壁部34Bの内側に、ピニオンギア52を装着したロータリーダンパー50が配設されていると共に、コンソールリッド16におけるリッド本体20の側壁部20Cの外側に、前述したピニオンギア52に噛合する円弧状のラックギア54が設けられている。従って、アームレストARを第1姿勢→第2姿勢へ変位させる際や、該アームレストARが第2姿勢→第1姿勢へ変位する際に、ロータリーダンパー50が常に従動的に回転するようになり、該アームレストARのスムーズかつゆっくりな開閉動作が実現される。
次に、チルトアップしたアームレストARを支持するため支持構造につき説明する。本実施例のアームレストARに採用されている支持構造は、第2姿勢へ変位した該アームレストARを安定的に支持すると共に、肘掛部に対して上方から加わる荷重を好適に支え得る支持機構60からなっている。この支持機構60は、後端側に設けた枢支部38から前端側(他端側)へ所要距離離間した部位において、アームレストARおよびコンソールリッド16に夫々係合した状態で設けられ、第1当接面部(第1当接部)64および第2当接面部(第2当接部)66を形成した支持部材62を主体としている。すなわち支持部材62は、アームレストARに対しては回動自在に取り付けられると共に、コンソールリッド16に対してはスライド移動自在に取り付けられ、常には該アームレストARからコンソールリッド16に向けて起立した状態で姿勢変位可能となっている。
そして、コンソールリッド16のリッド本体20には、前述した第1当接面部64が当接可能な第1当接受面部(第1当接受部)68を設けてあると共に、アームレストARのアームレスト本体32には、前述した第2当接面部66が当接可能な第2当接受面部(第2当接受部)70を設けてある。これにより、アームレストARを第2姿勢へ変位させた際には、これに伴って支持部材62が適宜姿勢変位することで、第1当接受面部68が第1当接面部64に当接すると共に第2当接面部66が第2当接受面部70に当接するようになり、当該アームレストARは、支持部材62を介してコンソールリッド16で支持される構造となっている。
支持部材62は、図5および図6に例示するように、略矩形ブロック状の剛体として形成された本体72を主体とし、この本体72の下部に位置する下壁部83には前述した第1当接面部64が形成されていると共に、該本体72の上部に位置する上壁部82には前述した第2当接面部66が形成されている。なお、これら第1当接面部64および第2当接面部66は、略平行な面として形成されている。そして、本体72の左側面および右側面の上部には、当該支持部材62を前述したアームレストARの裏側部材34へ回動自在に取り付けるために供される取付ボス74,74が、左右方向へ突出した状態で一体的に形成されている。また、本体72の左側面および右側面における各々の下部には、コンソールリッド16のリッド本体20に設けた後述の案内部材96,96へ摺動自在に係合して、当該支持部材62を該リッド本体20へスライド移動自在に取り付けるために供される案内ボス76,76が、左右方向へ突出した状態で一体的に形成されている。
一方、本体72の下側部分における内部には、各々の案内ボス76,76から側外方へ突出する案内ピン78,78が配設されている。これら案内ピン78,78は、本体72内に配設された対応のコイルスプリング80,80により、常には対応の案内ボス76,76の端面から所要長だけ外方へ突出するよう軸方向へ弾力付勢されており、外側から軸方向への外力が加わると本体72内へスライド移動して没入可能となっている。なお符号84は、ロック機構120を構成する後述のロック部材122との干渉を回避する切欠部である。
従って、図6に例示したように、裏側部材34の一部をなす左右の各側壁部34B,34Bに形成した支持部86,86に穿設した通孔および取付ボス74,74に穿設した通孔へ挿通させた回動支軸88,88により、支持部材62の上部側は、アームレストARに回動自在に係合された状態で取り付けられる。また、案内ボス76および案内ピン78が、リッド本体20に設けた案内部材96,96のボス案内溝98およびピン案内溝100へ夫々対応的に係合することにより、支持部材62の下部側は、コンソールリッド16にスライド移動自在に係合された状態で取り付けられる。
第1当接受面部68は、図3、図4および図6に例示したように、リッド本体20の剛性向上を図るために形成された突部20D,20Dにおいて、その前壁の上下略中間部分に段部を形成することで、コンソールリッド16がコンソール本体10へ閉じた状態において略水平となるように設けられている。そして、図3に例示したように、アームレストARを第2姿勢へ変位させると、支持部材62が後方側へ所要角度だけ回動するようになるため、第1当接面部64が第1当接受面部68へ上方から整合し、支持部材62とコンソールリッド16とは上下方向から所要の面積で当接する。なお第1当接受面部68には、支持部材62に設けた第1突部90および第2突部92が嵌合可能な凹部68Aが形成されている。
第2当接受面部70は、図3、図4および図6に例示したように、アームレスト本体32の裏側に突設した複数(5個)の補強リブ94の各端面により構成されている。これら補強リブ94は、湾曲状を呈するアームレスト本体32の剛性向上を図るためのものであるが、本実施例ではこれら補強リブ94の各端面を利用して第2当接受面部70を形成してある。これにより、図3に例示したように、アームレストARを第2姿勢へ変位させると、支持部材62が後方側へ所要角度だけ回動するようになるため、第2当接面部66が第2当接受面部70へ下方から整合し、アームレストARと支持部材62とは上下方向から所要の面積で当接する。なお実施例では、各補強リブ94の幅(厚さ)を比較的小さく設定した場合で例示しているが、これら補強リブ94の幅を大きくしたり、単一の幅広突部として形成するようにすれば、第2当接受面部70の面積が更に広くなるから、支持部材62とアームレストARとの接触面積を大きくすることが可能である。
案内部材96,96は、図2および図6等に例示したように、リッド本体20の上面側において、前述した第1当接受面部68を挟んだ左右両側に対向的に配設され、支持部材62の左右に臨むように位置している。これら案内部材96,96には、図7(a),(b)に例示するように、支持部材62の本体左右に突設した案内ボス76が摺動可能に係合するボス案内溝98と、このボス案内溝98より深く設定されて案内ピン78が摺動可能に係合するピン案内溝100とが形成されている。このうちピン案内溝100は、後述するように、アームレストARの姿勢変位に伴う支持部材62の姿勢を規制するためのもので、またボス案内溝98は、ピン案内溝100に係合する案内ピン78に対して過大な衝撃力が加わるのを防止するためのものである。
各案内部材96,96のピン案内溝100,100は、全体的には略「P字形」または略「逆P字形」に延在するよう形成されている。そして、最下点P1から分岐点P5までリッド本体20の上面に対して略垂直に延在する往復案内部101と、この分岐点P5から最上点P2へ延在する第1案内部102と、最上点P2から中間点P3へ延在する第2案内部104と、中間点P3から通過点P4へ斜めに延在する第3案内部106と、通過点P4から前述した分岐点P5へ延在する第4案内部108とに分けられている。このうち、第1案内部102および第2案内部104は、アームレストARを第1姿勢から第2姿勢へ変位させる際に案内ピン78の移動経路となる屈曲状の往路案内溝を構成し、また第3案内部106および第4案内部108は、該アームレストARを第2姿勢から第1姿勢へ変位させる際に案内ピン78の移動経路となる屈曲状の復路案内溝を構成する。
ここで、本願が定義する前述の「屈曲状」とは、本実施例で例示した「逆V字状」または「へ字状」等、往路案内溝および復路案内溝の延在方向が急激に変化する屈折形態や、「逆U字状」または「上凸円弧状」等、往路案内溝および復路案内溝の延在方向が徐々に変化する湾曲形態等、を含む。
往復案内部101は、最下点P1から途中までボス案内溝98と同一幅に設定されており、途中から分岐点P5に向けて徐々に幅が狭くなるように設定されている。第1案内部102は、略中間部分で緩やかに屈曲した状態で分岐点P5から最上点P2へ延在しており、案内ピン78が摺接する程度の幅に設定されている。第2案内部104は、第1案内部102と前後対称をなすよう略中間部分で緩やかに屈曲した状態で最上点P2から中間点P3へ延在しており、案内ピン78が摺接する程度の幅に設定されている。従って、第1案内部102および第2案内部104からなる往路案内溝は、最上点P2で直角より若干小さい角度で屈折するよう延在している。
また第3案内部106は、中間点P3から最上点P2の真下に位置する通過点P4に向けて斜め上方へ直線的に延在しており、案内ピン78が摺接する程度の幅に設定されている。更に、第4案内部108は、通過点P4から分岐点P5に向けて斜め下方へ直線的に延在しており、案内ピン78が摺接する程度の幅に設定されている。従って、第3案内部106および第4案内部108からなる復路案内溝は、通過点P4のおいて直角より若干大きい角度で屈折するよう延在している。そして、第4案内部108の深さは、往復案内部101および第1案内部102の深さよりも適宜小さく設定されている。なお、アームレストARが第1姿勢に到来した際には案内ピン78が最下点P1に到来し、アームレストARが第2姿勢に到来した際には案内ピン78が中間点P3に到来するように設定されている。
そして、第1案内部102と第2案内部104との境界部分、第2案内部104と第3案内部106との境界部分、第3案内部106と第4案内部108との境界部分には、夫々傾斜面116および鉛直面118を有する第1〜第3の突部110,112,114が形成されている。第1突部110は、図8に概略図示するように、第1案内部102から第2案内部104への案内ピン78の移動は、傾斜面116に当接した該案内ピン78が後退することで許容し、第2案内部104から第1案内部102への該案内ピン78の移動は鉛直面118により規制する。また第2突部112は、図8に概略図示したように、第2案内部104から第3案内部106への案内ピン78の移動は傾斜面116により許容し、第3案内部106から第2案内部104への該案内ピン78の移動は鉛直面118により規制する。同様に第3突部114は、図8に概略図示したように、第3案内部106から第4案内部108への案内ピン78の移動は傾斜面116により許容し、第4案内部108から第3案内部106への該案内ピン78の移動は鉛直面118により規制する。従って案内ピン78は、アームレストARを第1姿勢から第2姿勢へ変位させる際に、往復案内部101→第1案内部102→第2案内部104と移動し、アームレストARを第2姿勢から第1姿勢へ変位させる際に、第3案内部106→第4案内部108→往復案内部101と移動するようになる。
すなわち本実施例のアームレストARは、前述した構成の支持機構60を具備していることにより、第1姿勢から第2姿勢へ変位させる場合、この第2姿勢より適宜上方まで一旦引き上げてから第2姿勢へ戻すようにすれば、第2姿勢で好適に停止して支持されるようになる。具体的には、第1姿勢に停止していたアームレストARを、指掛部48を把持しながら前端側を引き上げてチルトアップさせると、支持部材62が従動的に上昇移動する過程において案内ピン78が、図9および図10に例示したように、最下点P1から往復案内部101を上昇移動した後、分岐点P5を通過して往路案内溝における第1案内部102を移動し、第1突部110を通過した後に最上点P2へ到来する。このときアームレストARは、案内ボス76がボス案内溝98の壁面に当接するため、これ以上の上方への回動が規制される。
ここでアームレストARに対する引き上げ操作を解除すると、第1捻りスプリング46の付勢力が該アームレストARへ作用しているため、第1突部110により第1案内部102の側への移動が規制された案内ピン78は、最上点P2から往路案内溝における第2案内部104を移動し、第2突部112を通過した後に中間点P3へ到来するようになる。従って支持部材62は、案内ピン78がピン案内溝100の往路案内溝(第1案内部102および第2案内部104)を移動することで、上昇移動しながら後方側へ徐々に回動するよう姿勢変位するため、第1当接面部64がリッド本体20の第1当接受面部68へ当接すると共に第2当接面部66がアームレスト本体32の第2当接受面部70へ当接するようになり、アームレストARとコンソールリッド16とで挟まれた状態となる。これによりアームレストARは、第1捻りスプリング46の付勢力のもと、支持部材62を介してコンソールリッド16により第2姿勢で停止して安定的に保持される。
一方、アームレストARは、第2姿勢から第1姿勢へ変位させる場合、この第2姿勢より適宜上方まで一旦引き上げてから戻すようにすれば、第1姿勢へ好適に復帰するようになる。具体的には、第2姿勢に停止していたアームレストARを、指掛部48を把持しながら前端側を引き上げて若干チルトアップさせると、支持部材62が従動的に上昇移動する過程において案内ピン78が、図11および図12に例示したように、第2突部112により第2案内部104の側への移動が規制されるため、中間点P3から復路案内溝における第3案内部106を移動し、第3突部114を通過した後に通過点P4へ到来する。このときアームレストARは、案内ピン78がピン案内溝100の壁面に当接するため、これ以上の上方への回動が規制される。
ここでアームレストARに対する引き上げ操作を解除すると、第1捻りスプリング46の付勢力がアームレストARへ作用しているため、案内ピン78は、通過点P4から復路案内溝における第4案内部108を移動し、この第4案内部108から分岐点P5へ移動して往復案内部101へ戻り、該往復案内部101を下降移動して最下点P1へ到来するようになる。従って支持部材62は、案内ピン78がピン案内溝100の復路案内溝(第3案内部106および第4案内部108)を移動した後に往復案内部101を移動することで、下降移動しながら前方側へ徐々に回動するよう姿勢変位するため、第1当接面部64と第1当接受面部68との当接および第2当接面部66と第2当接受面部70との当接が解除される。これによりアームレストARは、第1捻りスプリング46の付勢力のもと第1姿勢へ復帰し、この第1姿勢で安定的に保持される。
更に、本実施例のアームレストARは、コンソールリッド16がコンソール本体10(フロアコンソールFC)へ近接した際(閉成した状態)に該アームレストARの第1姿勢から第2姿勢への変位および第2姿勢から第1姿勢への変位を許容し、コンソールリッド16がコンソール本体10(フロアコンソールFC)から離間した際(開放した状態)に該アームレストARの第1姿勢から第2姿勢への変位および第2姿勢から第1姿勢への変位を規制するロック機構120を具備している。このロック機構120は、図1、図3および図6に例示したように、コンソールリッド16の前側部分に姿勢変位可能に設けられ、フロアコンソールFCのコンソール本体10に当接可能な突ピン(当接部)124およびアームレストARに臨む係止部126を有するロック部材122を主体としている。そして、アームレストARの裏側部材34に取り付けた支持部材62における前述の上壁部82が、該アームレストARが第1姿勢において係止部126が係脱可能に係止する第1係止部として機能し、また該支持部材62における前述の下壁部83が、該アームレストARが第2姿勢において係止部126が係脱可能に係止する第2係止部として機能する。
ロック部材122は、リッド本体20に枢支軸122Aを利用して回動可能に枢支されたL形を呈する部材であり、コンソールリッド16の前方に向けて延在する略水平部分の先端側は更に二股に分かれている。そして、二股に分かれた夫々の先端部分の下面には、カバー部材22に設けた開口22A,22Aに臨む前述の突ピン124,124が、下方に向けて突設されている。また、コンソールリッド16の上方に向けて延在する略垂直部分の先端側には、支持部材62に設けた上壁部(第1係止部)82および下壁部(第2係止部)83に係脱可能に係止する前述の係止部126が設けられている。このようなロック部材122は、図1等に例示したように、突部20Dとの間に配設された第2捻りスプリング128により図1において反時計方向へ弾力付勢されており、開口22A,22Aへ臨んだ突ピン124,124が下方へ突出すると共に、係止部126が支持部材62に設けた上壁部82または下壁部83に係止する第1状態の方向へ弾力付勢されている。
このようなロック機構120によれば、コンソールリッド16をコンソール本体10(フロアコンソールFC)へ近接させた閉成状態(図1、図3)においては、開口22A,22Aへ臨んだ突ピン124,124が該コンソール本体10の上面に当接するため、ロック部材122は第2捻りスプリング128の付勢力に抗して後方側へ回動変位して第2状態へ変位する。これにより、支持部材62に設けた上壁部82または下壁部83と係止部126との係止状態が解除されるため、アームレストARの第1姿勢から第2姿勢への変位または第2姿勢から第1姿勢への変位が許容される。
一方、コンソールリッド16をコンソール本体10(フロアコンソールFC)から離間させた開放状態においては、図13および図14に例示したように、突ピン124に対するコンソール本体10の当接が解除されるため、ロック部材122は第2捻りスプリング128の付勢力により前方側へ回動変位して第1状態へ変位する。これにより、支持部材62に設けた上壁部82または下壁部83と係止部126とが係止した状態となるため、アームレストARの第1姿勢から第2姿勢への変位または第2姿勢から第1姿勢への変位が規制される。
すなわち、アームレストARを第1姿勢に停止させた状態でコンソールリッド16を開放した場合には、図13に例示したように、第1状態に変位したロック部材122の係止部126が支持部材62の上壁部82に係止するようになるから、この支持部材62の姿勢変位が規制されることで、アームレストARの第2姿勢への変位が規制される。また、アームレストARを第2姿勢に停止させた状態でコンソールリッド16を開放した場合には、図14に例示したように、第2状態へ変位したロック部材122の係止部126が支持部材62の下壁部83に係止するようになるから、上方へ変位した該支持部材62の姿勢変位が規制されることで、アームレストARの第1姿勢への変位が規制される。
前述のように構成された本実施例のアームレストARは、コンソールリッド16から上方へチルトアップさせたアームレストARが第2姿勢へ到来すると、ブロック形状に形成されて高い剛性を有する支持部材62とリッド本体20とが当接すると共に、該支持部材62とアームレスト本体32とが当接するようになる。すなわちアームレストARは、支持部材62を介してコンソールリッド16で支持されるようになるから、例えば上面の肘受部に対して上方から過大な荷重が加わった場合、支持部材62およびコンソールリッド16でこれを受けるので、枢支部38だけに過大な応力が掛かることがない。従ってアームレストARは、シンプルな構造の枢支部38および支持部材62を設けただけの簡単な構成により適切に支持されるため、軽量化およびコストダウンを図りながらも過大な荷重に対して好適に対応し得る。特に、アームレストARにおいて荷重が最も掛かり易い部位の下方に支持部材62が配設されているため、荷重を好適に支え得る構造となっている。更に、第1当接面部64と第2当接面部66とが略平行な面として形成されていることにより、アームレストARに荷重が加わった際に、裏側部材34と支持部材62との間および該支持部材62とリッド本体20との間で滑りが起こり難くなり、荷重を効率的に支え得る。
そして支持部材62は、アームレストARのアームレスト本体32に対し回動自在に取り付けられると共に、コンソールリッド16のリッド本体20に対しスライド移動自在に取り付けられているため、コンソールリッド16に対するアームレストARの姿勢変位を好適に許容すると同時に、第2姿勢へ変位した該アームレストARを好適に支持し得る。しかも支持部材62は、アームレストARが第1姿勢と第2姿勢との間を変位するに際し、第1当接面部64と第1当接受面部68との干渉を回避するに必要な分だけ姿勢変位するようになっており、常にはコンソールリッド16に向けて起立した状態に姿勢制御される。これにより、コンソールリッド16(リッド本体20)に設ける支持部材62用の収納領域は、特に前後方向の寸法を最小限にすることができるから、該コンソールリッド16およびアームレストARの大型化を招来することがない。また、支持部材62の姿勢変位不良が起こり難くなる。
また、本実施例のアームレストARでは、アームレストARを第1姿勢から第2姿勢へ変位させる際および第2姿勢から第1姿勢へ変位させる際に、裏側部材34に取り付けた支持部材62に設けた案内ピン78が、コンソールリッド16のリッド本体20に設けた案内部材96のピン案内溝100に沿って摺動するため、該アームレストARの姿勢変位に伴って支持部材62の姿勢が適切に制御される。しかもピン案内溝100は、アームレストARが第1姿勢から第2姿勢へ変位する際に案内ピン78の移動経路となる第1案内部102と第2案内部104とからなる往路案内溝と、アームレストARが第2姿勢から第1姿勢へ変位する際に案内ピン78の移動経路となる第3案内部106と第4案内部108とからなる復路案内溝とに区分されている。このため、アームレストARを第1姿勢から第2姿勢へ変位させる途中において、案内ピン78が第1案内部102から第2案内部104へ移動して最上点P2に到達した後には、第1姿勢へ逆戻りしてしまう不都合を防止し得る。同様に、アームレストARを第2姿勢から第1姿勢へ変位させる途中において、案内ピン78が第3案内部106から第4案内部108へ移動して通過点P4に到達した後には、第2姿勢へ逆戻りしてしまう不都合を防止し得る。
更に、本実施例のアームレストARでは、ロック機構120を設けたことにより、コンソールリッド16をコンソール本体10(フロアコンソールFC)から離間させた開放状態において、アームレストARの第1姿勢から第2姿勢への変位または第2姿勢から第1姿勢への変位を規制できる。これにより、コンソール本体10の物品収納部12に対して物品の出し入れをするに際してコンソールリッド16を開放した状態(コンソール本体10から離間させた状態)では、該コンソールリッド16に対してアームレストARが不用意に変位することを好適に防止し得る。そして、フロアコンソールFCのコンソール本体10に取り付けたコンソールリッド16が、該コンソール本体10へ閉成して安定的に保持されている時だけ、アームレストARの第1姿勢から第2姿勢への変位および第2姿勢から第1姿勢への変位が許容されるため、アームレスト使用時の安全性が向上する。特に、アームレストARが第1姿勢および第2姿勢の何れの状態にあっても支持部材62が固定されるため、該アームレストARは第1姿勢および第2姿勢の両姿勢において適切に固定される。更に、コンソールリッド16をフロアコンソールFCのコンソール本体10から離間させた開放状態にあっては、第2捻りスプリング128によりロック部材122が第1状態に保持されるため、コンソールリッド16に対するアームレストARの固定保持が確実になされる。
なお支持部材62は、前述した実施例とは逆に、コンソールリッド16のリッド本体20に対し回動自在に取り付けると共に、アームレストARの裏側部材34に対しスライド移動自在に取り付けるようにしてもよい。このような取付け形態の場合、支持部材62は、常にはコンソールリッド16からアームレストARに向けて起立した状態で姿勢変位可能となる。また案内部材96は、アームレストARのアームレスト本体32の下面に下方へ延出するよう取り付けられ、この案内部材96に形成されるピン案内溝100に関しては、第1案内部102および第2案内部104からなる屈曲状の往路案内溝が、V字状、逆へ字状、U字状または下凸円弧状を呈し、第3案内部106および第4案内部108からなる屈曲状の復路案内溝も、V字状、逆へ字状、U字状または下凸円弧状を呈する。支持部材62の取付け態様がこのようであっても、コンソールリッド16に対するアームレストARの姿勢変位を好適に許容すると同時に、第2姿勢へ変位した該アームレストARを好適に支持し得る。また支持部材62は、アームレストARが第1姿勢と第2姿勢との間を変位するに際し、第1当接面部64と第1当接受面部68との干渉を回避するに必要な分だけ姿勢変位するようになるから、アームレストAR(裏側部材34)に設ける支持部材62用の収納領域は特に前後方向の寸法を最小限にすることができるから、該アームレストARおよびコンソールリッド16の大型化を招来することがない。
また前述した実施例では、ロック部材122の係止部126が係止する第1係止部および第2係止部を、支持部材62の上壁部82および下壁部83としたが、これら第1係止部および第2係止部は、アームレストARを構成するアームレスト本体32または裏側部材34の何れかに設けるようにしてもよい。このような構成であっても、コンソールリッド16をコンソール本体10から離間させた開放状態において、アームレストARを該コンソールリッド16に対して確実に固定保持させ得る。
また前述した実施例では、ベース部材として、物品収納部12を設けたフロアコンソールFCに近接・離間移動が可能に取り付けられて該物品収納部12を開閉するコンソールリッド16を例示したが、このベース部材はこれに限定されるものではない。例えばベース部材は、図16に例示するように、自動車のシート(リアシート)S等に取り付けられたシート構成部材130でもよく、このシート構成部材130に対して回動可能に取り付けられたアームレストARに対しても、前述した支持構造は好適に実施可能である。このようにアームレストARを取り付けたシート構成部材130を姿勢変位させることで、該アームレストARを使用する場合にはシートS上へ位置させ、該アームレストARを使用しない場合はシートSから退避させて位置させることができる。
本発明に係るアームレストは、車両内装部材に近接・離間可能に取り付けたベース部材に対して一端側に設けた枢支部により回動可能に配設され、他端側が前記ベース部材へ近接した第1姿勢および該ベース部材から離間した第2姿勢に変位可能なアームレストであって、自動車等の種々車両に装備されたアームレストに実施可能である。
本実施例のアームレストを、その前端部をコンソールリッドへ近接させた第1姿勢に変位させた状態で示した側断面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1に例示したアームレストを、その前端部をコンソールリッドから離間させた(チルトアップさせた)第2姿勢に変位させた状態で示した側断面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 フロアコンソール、コンソールリッドおよびアームレストを、夫々分離させた状態で示した側断面図である。 本実施例のアームレストに採用した支持構造を示した部分斜視図である。 案内部材を示した斜視図および正面図である。 ピン案内溝に形成した突部と、この突部を通過する案内ピンの態様を示した説明断面図である。 アームレストを第1姿勢から第2姿勢へ変位させる際に、案内ピンがピン案内溝に沿って移動する状態を示した説明図である。 アームレストを第1姿勢から第2姿勢へ変位させる際の支持部材の姿勢変位態様を示した説明図である。 アームレストを第2姿勢から第1姿勢へ変位させる際に、案内ピンがピン案内溝に沿って移動する状態を示した説明図である。 アームレストを第2姿勢から第1姿勢へ変位させる際の支持部材の姿勢変位態様を示した説明図である。 アームレストを第1姿勢に保持した状態でコンソールリッドを開放させた状態の説明断面図である。 アームレストを第2姿勢に保持した状態でコンソールリッドを開放させた状態の説明断面図である。 ベース部材であるコンソールリッドに取り付けたアームレストを示した説明図である。 ベース部材であるシート構成部材に取り付けたアームレストを示した説明図である。 従来のアームレストを示した説明図である。
符号の説明
12 物品収納部,16 コンソールリッド(ベース部材),38 枢支部,62 支持部材,
82 上壁部(第1係止部),83 下壁部(第2係止部),120 ロック機構
122 ロック部材,124 突ピン(当接部),126 係止部,
128 第2捻りスプリング(付勢部材),130 シート構成部材(ベース部材),
AR アームレスト,FC フロアコンソール(車両内装部材),
S シート(車両内装部材)

Claims (6)

  1. 車両内装部材(FC/S)に近接・離間可能に取り付けたベース部材(16/130)に対して一端側に設けた枢支部(38)により回動可能に配設され、他端側が前記ベース部材(16/130)へ近接した第1姿勢および該ベース部材(16/130)から離間した第2姿勢に変位可能なアームレスト(AR)であって、
    前記ベース部材(16/130)が車両内装部材(FC/S)へ近接した際に前記アームレスト(AR)の第1姿勢から第2姿勢への変位および第2姿勢から第1姿勢への変位を許容し、ベース部材(16/130)が車両内装部材(FC/S)から離間した際に該アームレスト(AR)の第1姿勢から第2姿勢への変位および第2姿勢から第1姿勢への変位を規制するロック機構(120)を有する
    ことを特徴とするアームレスト。
  2. 前記ロック機構(120)は、
    前記ベース部材(16/130)に姿勢変位可能に設けられ、前記車両内装部材(FC/S)に臨む当接部(124)および前記アームレスト(AR)に臨む係止部(126)を有するロック部材(122)と、
    前記アームレスト(AR)に設けられ、該アームレスト(AR)が前記第1姿勢に変位した状態において前記係止部(126)が係脱可能に係止する第1係止部(82)と、
    同じく前記アームレスト(AR)に設けられ、該アームレスト(AR)が前記第2姿勢に変位した状態において前記係止部(126)が係脱可能に係止する第2係止部(83)とを有し、
    前記ベース部材(16/130)を前記車両内装部材(FC/S)へ近接させた際に、当接部(124)が該車両内装部材(FC/S)へ当接して、前記係止部(126)と前記第1係止部(82)との係止状態または該係止部(126)と第2係止部(83)との係止状態が解除され、
    前記ベース部材(16/130)を前記車両内装部材(FC/S)から離間させた際に、該車両内装部材(FC/S)に対する前記当接部(124)の当接が解除され、前記係止部(126)と前記第1係止部(82)または該係止部(126)と第2係止部(83)とが係止状態となる請求項1記載のアームレスト。
  3. 前記第1係止部(82)および第2係止部(83)は、前記アームレスト(AR)に取り付けた支持部材(62)に設けられている請求項2記載のアームレスト。
  4. 前記ロック部材(122)は、前記ベース部材(16/130)との間に配設した付勢部材(128)により、常には前記係止部(126)と前記第1係止部(82)または第2係止部(83)とが係止状態となる第1状態の方向へ弾力付勢されている請求項2または3記載のアームレスト。
  5. 前記車両内装部材(FC)は、物品収納部(12)を設けたフロアコンソールであり、前記ベース部材(16)は、該物品収納部(12)を開閉するコンソールリッドである請求項1〜4の何れかに記載のアームレスト。
  6. 前記車両内装部材(S)はシートであり、前記ベース部材(130)はシート構成部材である請求項1〜4の何れかに記載のアームレスト。
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