JP5394029B2 - コンソールボックス - Google Patents

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Description

この発明は、上方に開口する物品収納部を有するボックス本体と、物品収納部を開閉可能な蓋部材とを備え、蓋部材のカバーがスライド変位するコンソールボックスに関するものである。
自動車には、乗員室における前部座席間(運転席と助手席との間)のフロアに、身の回りの物品を出入れ可能に収納し得るコンソールボックスを設置したものがある。コンソールボックスは、内部に物品の収納部を画成したボックス本体と、このボックス本体に対して支持機構で支持され、ボックス本体の上面に開口した収納部の開口部を開閉可能な蓋部材とを備えている。蓋部材は、ボックス本体に設けられた係止部に係脱可能なロック部材を備え、このロック部材を開放操作してロック部材と係止部との係合状態を解除することで、蓋部材を上方に回転し得るようになっている。
前記コンソールボックスは、フロントシートの側方に位置しているので、蓋部材ををクッション性を有するように構成して、該蓋部材の上面部分をアームレストとして使用する形態がある。ここで車両では、フロントシートが車両の前後方向へスライド調整し得るように設置されているため、フロントシートの移動方向に沿って蓋部材をスライド移動可能とするのが望ましい。そこで、蓋部材を、ボックス本体に支持されたベースと、このベースの上側にスライド可能に設けられて、該蓋部材の上面をなすカバーとから構成し、カバーの位置を使用者の好みに合わせて調節できるようにしたコンソールボックスが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−37203号公報
前記特許文献1に開示のコンソールボックスは、カバーをスライド変位させた何れの位置にあっても、ロック部材を開放操作することで、蓋部材を開放することができる。すなわち、蓋部材の開閉に際してカバーがベースに対してどの位置にあっても、カバーがボックス本体と干渉しないように、ボックス本体、蓋部材および該蓋部材のボックス本体への支持機構等を構成する必要がある。このため、コンソールボックスは、ボックス本体や蓋部材のデザインの制約を受けたり、蓋部材を特殊な軌跡を描くよう変位させるために支持機構が複雑になったりする不都合を来す。
また、蓋部材は、後端が支持機構で支持されたベースに対して前後方向にスライド変位し、カバーがベースの上方に整合する基本位置で蓋部材の全長が最小になり、カバーを前方にスライド変位するにつれて蓋部材の全長が長くなる。すなわち、カバーを基本位置以外にスライド変位させた状態では、蓋部材の全長が長くなって該蓋部材の回転半径が大きくなるので開閉操作が行ない難い。また、蓋部材の重心は、支持機構による支持側から離間する方向にずれるため、支持機構や蓋部材を開閉操作する使用者に負荷がかかる問題が指摘される。また、蓋部材をカバーの基本位置以外で開閉すると、カバーのスライド変位を規制する手段を有していても、カバーが自重等により意図せず基本位置に向けてスライド変位するおそれがある。
すなわち本発明は、従来の技術に係るコンソールボックスに内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、蓋部材のカバーが基本位置ある場合のみに、蓋部材の開放が許容されるコンソールボックスを提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明のコンソールボックスは、
内部に物品の収納部を画成したボックス本体と、前記収納部を開閉可能な蓋部材とを備えたコンソールボックスにおいて、
前記蓋部材は、
前記ボックス本体の一側に回転可能に設けられたベースと、
前記ベースに対してスライド変位可能に設けられたカバーと、
前記ベースに設けられ、前記ボックス本体に設けられた係止部に係合する係合位置と該係止部から外れた退避位置との間で変位可能なロック部材と、
前記ベースにおける周壁で囲われた内側のスペースに設けられ、該周壁に形成された切欠を介して該ベースの外側に突出する突出部分が前記ロック部材における係合位置から退避位置へ変位する側に臨んで該ロック部材の変位を規制する規制位置と、該突出部分の一面が前記切欠に整合して周壁の一部をなすと共に該規制位置から外れる許容位置との間で変位可能な規制部材と、
前記ベースと前記規制部材との間に設けられ、該規制部材を規制位置に向けて付勢する付勢部材と、
前記カバーに設けられ、該カバーにおける前記ベースに対する基本位置で前記規制部材を許容位置で保持する当接部とを備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、カバーが基本位置にある蓋部材の開閉だけを考慮して、ボックス本体、蓋部材や該蓋部材の支持機構を構成すればよく、ボックス本体や蓋部材のデザインの制約が少なく、支持機構として単純な機構を用いることができる。
請求項2に係る発明では、前記蓋部材は、前記カバーが前記ベースの上側に整合する位置を前記基本位置として、該基本位置のカバーが、該ベースにおける前記ボックス本体への支持側から離間する方向にスライド変位し、前記規制位置にある規制部材の突出部分および前記ロック部材の上方を該カバーで覆うように構成されることを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、蓋部材の全長が最小となるカバーの基本位置でのみで蓋部材を開閉可能な構成であるから、カバーが基本位置以外にある場合と比べて回転半径が小さく、また蓋部材の重心が支持側に最も近くなる。すなわち、蓋部材は、開閉操作を行い易く、開閉操作に際して使用者や蓋部材の支持機構にかかる負担を軽減し得る。しかも、蓋部材は、開閉に際して、該蓋部材の支持側にカバーが自重によりスライド変位することはなく、カバーの意図しないスライド変位を回避できる。
本発明に係るコンソールボックスによれば、蓋部材のカバーが基本位置ある場合のみに、蓋部材の開放が許容される。
次に、本発明に係るコンソールボックスにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。また、実施例のコンソールボックスにおいて前後とは、車両に設置した際の車両の前後方向を基準として指称し、左右とは、車両の前進方向を基準とする左右方向を指称する。なお、図1では、図中左下側が車両の前側で、図中右上側が車両の後側である。
図1,図4または図6に示すように、実施例に係るコンソールボックス10は、眼鏡等の身の回りの物品を収納し得る収納部14を内部画成したボックス本体12と、このボックス本体12の上部に配設した蓋部材20とを備えている。コンソールボックス10は、蓋部材20の後部をボックス本体12の後側に設けた図示しない支持機構で支持して、蓋部材20がその後側縁を回転支点としてボックス本体12に対して回転可能になっている。そして、コンソールボックス10は、蓋部材20を回転変位することで、ボックス本体12の上部に開口する収納部14の開口部14aを開閉し得るようになっている。なお、実施例のコンソールボックス10は、車両における乗員室の運転席と助手席との間のフロアに設置される。
前記蓋部材20は、ボックス本体12の後側(一側)に回転可能に支持されたベース22と、このベース22に対して前後方向にスライド変位可能に設けられ、該蓋部材20の外郭をなすカバー30とを備えている(図1参照)。図2に示すように、ベース22は、下側に位置して上方に開放するトレー形状の下板部24と、上側に位置して下方に開放するトレー形状の上板部26とを、互いの周壁24a,26aの開放端を突き合わせた状態で組み付けて構成されている。すなわち、ベース22には、下板部24と上板部26との間に後述する規制機構等を収容し得るスペースが設けられている(図4参照)。上板部26は、左右方向の中間部分に上方に膨出するように形成されて前後方向に延在する突状部27を有し、この突状部27の上面に下レール28が前後方向に延在するよう配設されている。
前記カバー30は、下側に位置する下パネル32と、上側に位置して該カバー30の意匠面をなす上パネル34とを上下の関係で組み付けて構成される(図2参照)。下パネル32は、左右方向の中間部分に上方に膨出するように形成されて前後方向に延在する収容凹部33を有し、この収容凹部33の天井面に上レール38が前後方向に延在するよう配設されている。また上パネル34には、高級感やクッション性等の所要の機能を発現する人工皮革や樹脂成形品等からなる表皮材35が、乗員室側の面に貼付されている(図4参照)。なお、カバー30は、ベース22より一回り大きい寸法で形成されている。
前記カバー30は、収容凹部33にベース22の突状部27を収容すると共に、下レール28と上レール38を係合して、ベース22の上側を覆うように組み付けられる。そして、カバー30は、下レール28と上レール38との係合下に、ベース22の上側に整合する基本位置(図1(a),図4または図5参照)とこの基本位置より前方へ移動してベース22から前方に延出した延出位置(図1(b),図6または図7参照)との間で、前後方向にスライド変位するよう構成される。ここで、蓋部材20は、基本位置のカバー30が、ベース22におけるボックス本体12への支持側となる後端縁から離間する方向にスライド変位して延出位置となり、カバー30の基本位置において蓋部材20の全長(前後方向の長さ)が最小となる。これに対して、蓋部材20は、カバー30の延出位置において全長が最大となる。なお、蓋部材20では、カバー30における収容凹部33の前部が、ベース22における突状部27の前部に当接することで、基本位置でカバー30の後側へのスライド変位が規制される。また蓋部材20は、収容凹部33の後部が突状部27の後部に当接することで、延出位置でカバー30の前側へのスライド変位が規制される。
前記コンソールボックス10は、蓋部材20の開閉を規制または許容するロック機構40を備えている。ロック機構40は、ベース22の前部(ベース22におけるボックス本体12への支持側と反対側)に設けられたロック部材42と、ボックス本体12の前側上部に設けられた係止部16とを備えている。実施例の係止部16は、ボックス本体12の前壁上部に開口形成された孔部分である(図4または図6参照)。図3に示すように、ロック部材42は、水平方向に延在する把持部44を本体として、この把持部44の後部に設けられた軸部45と、把持部44の下面から延出形成された係合片46とから構成される。係合片46の下端部には、後側へ向けて突出形成されたフック46aが設けられている(図4参照)。また、ロック部材42は、ベース22の下板部24の前部中央に凹設されたロック凹部24bに配設された支持板48に軸支される。具体的には、支持板48は、ロック部材42の軸部45に対応する軸受部48aを有し、軸部45および軸受部48aに左右方向に延在するよう挿通したシャフト49を回転中心として、ロック部材42は、所定範囲で回転変位可能に軸支される。
前記ロック部材42は、蓋部材20の閉成姿勢において、係合片46のフック46aを係止部16に前側から挿入する係合位置と(図4の実線参照)、フック46aを係止部16から外方に抜出した退避位置(図4の2点鎖線参照)との間で変位するよう構成される。また、ロック機構40は、ロック部材42と支持板48との間に設けられた付勢手段としてのトーションばね47を有し(図3参照)、このトーションばね47によってロック部材42が係合位置に向けて付勢される。そして、ロック機構40は、ロック部材42の係合位置でフック46aが係止部16の上部開口縁に引っ掛かって蓋部材20の開放変位を規制する。一方、ロック機構40は、ロック部材42の把持部44を上方へ持ち上げてロック部材42を係合位置から退避位置に変位させることで、蓋部材20の開放変位を許容する。
前記コンソールボックス10は、カバー30の基本位置でロック機構40のロック解除を許容する一方、カバー30が基本位置以外にあるときに、ロック機構40のロック解除を規制する規制機構50を備えている。規制機構50は、ロック部材42のロック解除操作を規制する規制部材52と、この規制部材52を所定方向に付勢する付勢部材60と、ロック部材42のロック解除操作可能な位置に規制部材52を変位させる当接部36とから構成される(図5または図7参照)。
前記規制部材52は、上下に貫通する孔部54aを中央部分に有する本体部54と、右端部(一方の側端部)に下方に突出するよう形成された規制片56と、同じく右端部に上方に突出するように形成された当接片58とを備えている(図3参照)。また規制部材52は、上板部26の突状部27の天井面に下方へ突設されたボス27aに対して孔部54aを嵌合して、本体部54の下方からボス27aに螺合したネジNで保持される。規制部材52は、長手辺が左右方向に延在するよう配設されると共に、ボス27aを回転支点として上板部26の下面に沿って所定範囲で回転変位可能に組み付けられる。そして、規制部材52は、右端部がベース22の前方に突出してロック部材42における把持部44の上側に臨む規制位置と(図4または図5参照)、右端部が規制位置から後側に変位して把持部44の上側から外れた許容位置(図6または図7参照)との間で回転変位するようになっている。規制部材52の規制位置において、当接片58は、ボス27aに対して、カバー30を基本位置から延出位置へスライド変位する方向の前側かつ右側に位置するよう配置される。
前記ボス27aは、上板部26の突状部27の前部において、右側に偏倚した部位に設けられ、規制部材52は、ベース22において右側に偏倚させて配置される。規制部材52は、許容位置において、右端部が突状部27で画成される空間の右側方に突出するように配置され、上板部26には、規制部材52の右端部の上面に突設された当接片58に対応して切欠26bが設けられている。ここで、蓋部材20において、規制部材52の当接片58は、ベース22における突状部27の右外側面とカバー30における収容凹部33の右内側面との間に位置するよう配置される(図5参照)。また、上板部26の周壁26aには、規制部材52の回転変位下にベース22の前方に変位する当接片58および本体部54に対応して別の切欠26cが設けられ、下板部24の周壁24aには、規制片56に対応して切欠24cが設けられている。そして、規制部材52は、許容位置において規制片56および本体部54の前面が周壁24a,26aの切欠24b,26cに整合して、周壁24a,26aの一部を構成するようになっている。
前記規制部材52は、規制位置において右端部に設けられた規制片56が、ロック部材42の把持部44の上側(把持部44が係合位置から退避位置に変位する方向)に位置し、この際、規制片56の下端は、把持部44の上面から僅かに離間または当接するよう構成される。ここで、規制位置における規制片56の下端と把持部44の上面との間隔は、把持部44が係合位置から退避位置まで変位するまでのストロークより小さくなるように設定される。
前記付勢部材60は、トーションばねが採用される。付勢部材60は、コイル部分がボス27aに外挿されて、このコイル部分から延出する一対のアーム部分が、規制部材52における本体部54の左端部と上板部26(具体的には突状部27の前壁)との間に介在するよう配置される(図5または図7参照)。ここで、付勢部材60は、規制部材52の左端部を後側に向けて付勢するよう構成され、規制部材52は、付勢部材60によって規制位置に向けて付勢されている。
前記当接部36は、カバー30における収容凹部33の前部右側に設けられ、ベース22における突状部27の右外側面とカバー30における収容凹部33の右内側面との間に位置している規制部材52の当接片58の前側に延在する壁部分である。なお、当接部36は、カバー30の基本位置においてベース22の突状部27前部に当接する収容凹部33の前部より後側に形成されている。当接部36は、規制位置にある規制部材52の当接片58に対して、カバー30を基本位置から延出位置へスライド変位する方向の前側に位置するよう配置される。規制機構50は、カバー30を延出位置から基本位置に向けてスライド変位する際に、当接部36と当接片58との当接下に規制部材52を規制位置から許容位置へ向けて回転変位し、カバー30の基本位置で規制部材52を許容位置で保持するようになっている(図4または図5参照)。これに対して、規制機構50は、カバー30を基本位置から延出位置に向けてスライド変位する際に、付勢部材60の付勢により規制部材52が許容位置から規制位置に至るまで当接部36と当接片58との当接状態が維持される。そして、カバー30が更に延出位置側にスライド変位すると、当接部36が当接片58から離間する(図6または図7参照)。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係るコンソールボックス10の作用について説明する。なお蓋部材20は、閉成姿勢にある。コンソールボックス10は、カバー30が基本位置にあると、カバー30の当接部36が規制部材52を許容位置で保持して規制片56が把持部44の上方から退避しているので、把持部44の係合位置から退避位置に変位させる上方変位が許容される(図4または図5参照)。すなわち、使用者は、把持部44を上方に変位することで、ロック機構40のロックを解除して蓋部材20を開放することができる。これに対して、カバー30を基本位置から延出位置に向けてスライド変位した基本位置以外の位置にあると、当接部36が前側に変位することで付勢部材60の付勢下に規制部材52の許容位置から規制位置に向けた変位が許容される。すなわち、把持部44の上側に臨んだ規制片56によって把持部44のロック解除方向の変位が阻まれるので、使用者は蓋部材20を開放することができない(図6または図7参照)。そして、カバー30を基本位置に戻すことで、当接部36によって規制部材52が許容位置に保持されるので、使用者はロック機構40のロックを解除して蓋部材20を開放することができる。このように、コンソールボックス10は、規制機構50によってカバー30が基本位置にある場合のみ、蓋部材20を開閉し得る。
実施例のコンソールボックス10によれば、カバー30が基本位置にある蓋部材20の開閉だけを考慮して、ボックス本体12、蓋部材20や該蓋部材20の支持機構を構成すればよい。すなわち、コンソールボックス10は、ボックス本体12と蓋部材20との干渉を回避するために必要とされるボックス本体12や蓋部材20のデザインの制約が少なく、デザインの自由度を向上し得る。また、支持機構は、ボックス本体12と蓋部材20との干渉を回避するために、蓋部材20を特殊な軌跡で変位させる必要がなく、支持機構として単純な機構を用いることができる。
前記コンソールボックス10は、ボックス本体12への支持端から開放端までの全長が最小となるカバー30の基本位置でのみで蓋部材20を開閉可能な構成であるから、カバー30が基本位置以外にある場合と比べて回転半径が小さく、蓋部材20の重心が支持端側に最も近くなる。すなわち、蓋部材20は、開閉操作を行い易く、開閉操作に際して使用者や支持機構にかかる負担を軽減し得る。しかも、蓋部材20は、開閉に際して、該蓋部材20の支持端側にカバー30が自重によりスライド変位することはなく、カバー30の意図しないスライド変位を回避できる。よって、カバー30のスライド変位を規制する手段を設ける場合は、当該手段を簡略化することが可能となる。
前記規制機構50は、規制部材52、当接部36および付勢部材60からシンプルな構成であり、規制機構50を簡単に組み付けることができ、規制機構50を設けることによるコストの増加を最小限に抑えることができる。また、規制機構50は、蓋部材20に設けたロック部材42を変位してボックス本体12の係止部16に係脱させるタイプのロック機構40であれば適用可能であり、汎用性に優れている。更に、規制機構50は、カバー30のスライド変位に応じて、規制部材52が規制位置と許容位置との間で変位するので、使用者が規制機構50を特に操作することなく、ロック機構40の操作が規制または許容される。規制機構50は、蓋部材20に組み込まれており、規制部材52が規制位置でベース22の前方に突出するが、該規制部材52の突出部分の上方がカバー30で覆われると共に、この際に蓋部材20を開放することができないので、規制部材52が使用者から見えない。規制部材52は、蓋部材2の開放を許容する規制部材52の許容位置で、ベース22とカバー30との間に収容されてベース22の周壁24a,26aと整合して同一面を構成するので、見栄えがよい。そして、規制機構50は、ロック機構40における把持部44の操作自体を規制するものであるので、規制部材52の位置が見えなくても使用者が直感的に規制機構50が働いていることが判る。
前記規制機構50は、蓋部材20においてカバー30のスライド変位方向と交差する左右方向の一方(実施例では右側)に偏倚して設けてあるので、蓋部材20の前部中央に設けられるロック部材42への使用者のアクセスを邪魔することはない。また、規制部材52をカバー30のスライド変位方向に揺動させる構成とすることで、規制部材52を直線的に変位させる場合と比べて、規制部材52がスライド変位方向に要するスペースを小さくすることができる。
(変更例)
(1)実施例の規制部材は、上下方向に突出する軸に揺動可能に支持されて、カバーがスライド変位する方向に変位する構成であるが、規制部材を左右方向に延在する軸に揺動可能に支持して、上下方向に揺動する構成であってもよい。また、規制部材を直線的に変位させる構成であってもよい。
(2)付勢部材は、トーションばねに限られず、コイルばねや板ばね等のばねやゴム等の弾性体であってもよい。
本発明の好適な実施例に係るコンソールボックスを示す概略斜視図であって、(a)はカバーの基本位置を示し、(b)はカバーの延出位置を示す。 実施例の蓋部材を分解して示す概略斜視図である。 実施例の規制機構を分解して示す概略斜視図である。 実施例のコンソールボックスの要部を示す側断面図であって、カバーの基本位置を示す。 図4のA−A線断面図である。 実施例のコンソールボックスの要部を示す側断面図であって、カバーの延出位置を示す。 図6のB−B線断面図である。
符号の説明
12 ボックス本体,14 収納部,16 係止部,20 蓋部材,22 ベース,
24a,26a 周壁,24b,26c 切欠,30 カバー,36 当接部,
42 ロック部材,52 規制部材,60 付勢部材

Claims (2)

  1. 内部に物品の収納部を画成したボックス本体と、前記収納部を開閉可能な蓋部材とを備えたコンソールボックスにおいて、
    前記蓋部材は、
    前記ボックス本体の一側に回転可能に設けられたベースと、
    前記ベースに対してスライド変位可能に設けられたカバーと、
    前記ベースに設けられ、前記ボックス本体に設けられた係止部に係合する係合位置と該係止部から外れた退避位置との間で変位可能なロック部材と、
    前記ベースにおける周壁で囲われた内側のスペースに設けられ、該周壁に形成された切欠を介して該ベースの外側に突出する突出部分が前記ロック部材における係合位置から退避位置へ変位する側に臨んで該ロック部材の変位を規制する規制位置と、該突出部分の一面が前記切欠に整合して周壁の一部をなすと共に該規制位置から外れる許容位置との間で変位可能な規制部材と、
    前記ベースと前記規制部材との間に設けられ、該規制部材を規制位置に向けて付勢する付勢部材と、
    前記カバーに設けられ、該カバーにおける前記ベースに対する基本位置で前記規制部材を許容位置で保持する当接部とを備えた
    ことを特徴とするコンソールボックス。
  2. 前記蓋部材は、前記カバーが前記ベースの上側に整合する位置を前記基本位置として、該基本位置のカバーが、該ベースにおける前記ボックス本体への支持側から離間する方向にスライド変位し、前記規制位置にある規制部材の突出部分および前記ロック部材の上方を該カバーで覆うように構成される請求項1記載のコンソールボックス。
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