JP4779821B2 - 車両用収納箱 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、車両に設けられるコンソールボックスのように車両に採用される収納箱に関し、特に、収納室の開口を開閉可能な蓋体が2重構造とされている車両用収納箱に関する。
従来の車両用収納箱の一例としてのコンソールボックスには、開口を有する収納室を形成するコンソールボックス本体と、収納室の開口を開閉すべくコンソールボックス本体に回動可能に設けられた蓋体とを備え、この蓋体が、単独で回動可能な上蓋体と、これと一体的に回動可能な下蓋体との2重構造とされているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
このような蓋体が2重構造のコンソールボックスには、上蓋体および下蓋体のうち、一方が車両の前後方向で見て収納室の開口の後側に位置し車幅方向に沿う軸線回りに回動可能とされ、他方が収納室の開口の前側に位置し車幅方向に沿う軸線回りに回動可能とされたものが知られている。このものでは、後側の軸線回りに回動可能な一方の蓋体を開閉することにより車両の前席に座っている乗員による収納室の利用を容易とし、前側の軸線回りに回動可能な他方の蓋体を開閉することにより車両の後席に座っている乗員による収納室の利用を容易とすることができる。
特開2000−211437号公報
しかしながら、上記したコンソールボックスでは、上蓋体が開成姿勢とされている際であっても下蓋体を開閉することができるので、例えば、一方の蓋体が下蓋体でありかつ他方の蓋体が上蓋体である場合、前席に座っている乗員が、後席に座っている乗員により上蓋体(他方の蓋体。)が開けられていることに気付かずに、下蓋体(一方の蓋体。)を開けてしまい、後席に座っている乗員による収納室の利用を妨げてしまう虞がある。
そこで、本発明の目的は、上蓋体が開成姿勢とされている際、下蓋体が開閉されることを防止することができる車両用収納箱を提供することにある。
上記した課題を解決するために、本発明に係る車両用収納箱は、開口を有する収納室を形成する収納体に、前記収納室の前記開口の一端部側に位置する軸線回りに回動可能に下蓋体が支持され、該下蓋体に前記収納室の前記開口の他端部側に位置し前記下蓋体の回動軸線と平行な軸線回りに回動可能に上蓋体が支持された車両用収納箱であって、前記下蓋体は、前記他端部側の前記下蓋体の外方に解除操作部を有する係止手段により前記収納体への閉成姿勢の保持が可能とされており、前記上蓋体には、前記他端部側から突出され、前記上蓋体が開成姿勢であるとき前記係止手段の前記解除操作部への接触を防止すべく該解除操作部を遮蔽する遮蔽フランジが設けられていることを特徴とする。
本発明に係る車両用収納箱によれば、上蓋体が開成姿勢とされている場合、遮蔽フランジにより係止手段の解除操作部への接触が防止されていることから、係止手段による閉成姿勢の保持を解除させることができないので、下蓋体が開けられることを防止することができる。このため、例えば、後席の乗員が上蓋体を開けている場合、このことに気付かなかった前席の乗員が下蓋体を開けようと解除操作部へ手を伸ばしても遮蔽フランジにより解除操作部を操作することが防止されているので、前席の乗員は上蓋体が開成姿勢にあることに気付くとともに下蓋体を開けることができず、後席の乗員による収納室の利用が妨げられることを防止することができる。
本発明を図1ないし図9に示した実施例に沿って詳細に説明する。
図1は、本発明に係る車両用収納箱の一例としてのコンソールボックス10を模式的に示す斜視図である。なお、本実施例では、車両の車室内から見た前後FB、左右(車幅)LR、上下UD方向を用いて説明している。
コンソールボックス10は、図1に示すように、自動車等の車両において、前席である運転席と助手席との間でシフトレバーSの後方に設けられており、コンソールボックス本体11と、下蓋体12と、上蓋体13とを備えている。
コンソールボックス本体11は、図2および図3に示すように、全体に箱形状を呈し、物品等の収納が可能な収納室14を形成する収納体である。収納室14には、本実施例では、上側に略矩形状の収納開口15が形成され、この収納開口15を開閉するために下蓋体12および上蓋体13で構成される二重構造の蓋体が設けられている。
下蓋体12は、本実施例では、収納室14の収納開口15に大略沿う下蓋開口16を構成する矩形状の枠体として形成されている。下蓋体12は、コンソールボックス10において車両の後側となる一端部10a側(収納開口15の一端部側。)に設けられた第1ヒンジ機構17(図2および図4参照。)を介してコンソールボックス本体11に支持されている。第1ヒンジ機構17は、図4および図5に示すように、下蓋体12における一端部10a側に車幅方向に沿って設けられた第1軸部材17aを有し、この軸線回りに下蓋体12を回動させることができる。これにより、下蓋体12は、閉成姿勢(図1および図4参照。)において収納室14の収納開口15を覆うことができ、かつ開成姿勢(図2および図5参照。)において収納開口15を開放することができるように開閉可能とされている。
下蓋体12は、車両の前側となるコンソールボックス10の他端部10b側(収納開口15の他端部側。)に設けられた下蓋係止機構61を有する下蓋係止手段60によりコンソールボックス本体11の収納開口15との当接状態すなわち閉成姿勢(図1および図4参照。)が保持される。下蓋係止機構61は、後述するように、解除操作部としての解除操作レバー62が操作されることにより閉成姿勢の保持を解除する構成とされている。本実施例では、下蓋係止機構61および解除操作レバー62は、車幅方向で見た下蓋体12の略中間位置に設けられており、解除操作レバー62は、下蓋体12の前側の外方に位置されて外方からの下蓋係止機構61の操作が可能とされている。この解除操作レバー62の操作のために、コンソールボックス本体11には、前側の外方に操作用凹所11aが設けられている。この下蓋係止機構61が位置する他端部10b側に設けられた第2ヒンジ機構18(図4参照。)を介して上蓋体13が回動可能に下蓋体12に支持されている。
上蓋体13は、全体に板形状を呈し、下蓋体12の下蓋開口16を遮蔽可能(図4参照。)に形成されている。第2ヒンジ機構18は、図4および図6に示すように、下蓋体12における他端部10b側に車幅方向に沿って設けられた第2軸部材18aを有し、この軸線回りに上蓋体13を回動させることができる。これにより、上蓋体13は、閉成姿勢(図1および図4参照。)において下蓋体12の下蓋開口16を覆うことができ、かつ開成姿勢(図3および図6参照。)において下蓋開口16を開放することができるように開閉可能とされている。
上蓋体13は、車両の後側となる一端部10a側に設けられた解除操作押圧部19(図3参照。)を有する上蓋係止手段20により下蓋体12の下蓋開口16との当接状態すなわち閉成姿勢が保持される。上蓋係止手段20は、解除操作押圧部19が押圧操作されることにより閉成姿勢の保持を解除する構成とされている。上蓋係止手段20および解除操作押圧部19は、本実施例では、車幅方向で見て、上蓋体13の略中間位置に設けられ、下蓋係止機構61および解除操作レバー62と略等しい配置位置に設定されている。
上蓋体13の上面13aには、図1に示すように、車幅方向で見た略中間位置に両側部21よりも凹む帯状凹所22が形成されている。帯状凹所22は、車幅方向で見て、下蓋係止機構61の解除操作レバー62および上蓋係止手段20の解除操作押圧部19に略等しい幅寸法(図2および図3参照。)で、一端部10a側から他端部10b側に至るまで延在されている。本実施例では、上蓋体13の上面13aは、帯状凹所22が樹脂とされ、かつ両側部21がファブリックとされており、帯状凹所22と両側部21との段差に加えて、素材に基づく触感の差異によっても帯状凹所22が認識できるように構成されている。
上記した構成により、コンソールボックス10では、他端部10b側(前側。)に位置する解除操作レバー62を操作して下蓋係止機構61による保持を解除することにより、上蓋体13と一体的に下蓋体12を開けることができ(図2および図5参照。)、一端部10a側(後側。)に位置する解除操作押圧部19を押圧操作して上蓋係止手段20による保持を解除することにより、下蓋体12がコンソールボックス本体11に当接された状態で上蓋体13のみを開けることができ(図3および図6参照。)、いずれの場合であっても収納室14を利用することができる。本実施例では、下蓋体12が下蓋開口16を形成する枠体とされていることから、上蓋体13のみを開けた場合であっても下蓋体12を上蓋体13と一体的に開けた場合であっても、収納室14の全容量を利用することができる。なお、本実施例では、下蓋体12が枠体とされていたが、例えば下蓋体をトレー形状として収納室14を上下に区画する構成としてもよく、本実施例に限定されるものではない。
本発明に係る車両用収納箱の一例であるコンソールボックス10では、上蓋体13に遮蔽フランジ50が設けられている。遮蔽フランジ50は、図4に示すように、車両の前側である他端部10b側となる上蓋体13の前端から前方へ向けて突出されて構成されている。本実施例では、遮蔽フランジ50は、上蓋体13の一部を構成するように上蓋体13と連続的な構成とされ、受入凹所51を有している。受入凹所51は、上蓋体13が開成姿勢とされた際、下蓋体12の前端部を受け入れることができる大きさ寸法に設定されている(図3および図6参照。)。遮蔽フランジ50は、図6に示すように、上蓋体13が開成姿勢とされると、遮蔽フランジ50の先端部50aがコンソールボックス本体11の上端部と近接状態となるように、換言すると、下蓋体12の前側(他端部10b側。)の外方に位置される下蓋係止機構61の解除操作レバー62への接触を防止できるように、前側から見て上蓋体13とコンソールボックス本体11との間に位置される下蓋体12を遮蔽することができる大きさ寸法に設定されている。このため、上蓋体13の後側が持ち上げられていくと下蓋体12の前端部が受入凹所51に受け入れられ、その後上蓋体13が開成姿勢とされると、前側(他端部10b側。)から見て上蓋体13とコンソールボックス本体11との間に位置される下蓋体12が完全に遮蔽されて、下蓋係止機構61の解除操作レバー62への接触が防止されることとなる。
また、コンソールボックス10では、図2に示すように、下蓋係止機構61が2つの係合部(63、66)を有する構成とされている。下蓋係止機構61は、解除操作レバー62と2つの係合爪部63とを有し、解除操作レバー62が回動操作されると両係合爪部63が係合を解除すべく車幅方向の内方側へ変位(図8参照。)される構成とされている。下蓋体12には、両係合爪部63を覆う嵌入壁部64が設けられており、コンソールボックス本体11には、嵌入壁部64の受け入れが可能な嵌入凹部65が設けられている。この嵌入凹部65には、嵌入壁部64が嵌入された状態において、両係合爪部63の先端部分63aが係合される係合孔66(図8参照。)が設けられている。このため、下蓋係止機構61は、下蓋体12をコンソールボックス本体11に解除可能に閉成姿勢で保持することができ、嵌入凹部65と協働して下蓋係止手段60を構成している。
下蓋係止機構61は、詳細には、図7および図8に示すような構成とされている。なお、下蓋係止機構61は、解除操作レバー62を中心として左右対称な構成とされているので、図7、図8および以下の説明では、解除操作レバー62から一方の係合爪部63に至るまでを示して説明し、他方の係合爪部63については省略する。
下蓋係止機構61は、係合爪部63と、回転軸部67と、ガイド筒部68と、バネ69と、取付部70と、解除操作レバー62とを有する。解除操作レバー62は、その下面に柱状の取付部70が一体的に設けられており、取付部70の軸線回りに取付部70と一体的に回動可能に下蓋体12に支持されている。なお、解除操作レバー62および取付部70の回動軸線は、下蓋体12の回動軸線となる第1軸部材17aと平行とされており、本実施例では、車幅方向に設定されている。この取付部70には、回転軸部67が嵌入されて固着されている。
回転軸部67は、全体に円柱形状を呈し、取付部70と同心上で取付部70と一体的に回動可能とされている。回転軸部67には、軸線と直交する方向に突起するガイド突起67aが設けられており、取付部70すなわち解除操作レバー62の回動に伴ってガイド突起67aが周方向に変位される。回転軸部67は、ガイド筒部68およびバネ69に挿通された状態で取付部70に固着されている。
ガイド筒部68およびバネ69は、回転軸部67の挿通を可能とする互いに略等しい大きさ寸法の筒状とされている。ガイド筒部68には、ガイド切欠68aが形成されている。ガイド切欠68aは、ガイド筒部68の軸線に沿う下端縁68bと、この下端縁68bとの間隔が漸次的に増加するように下端縁68bに角度的に延在された上端縁68cとを有する。このガイド筒部68と取付部70との間にバネ69が配置されている。バネ69は、ガイド筒部68と取付部70とを引き離す方向に、ガイド筒部68を付勢している。このガイド筒部68に係合爪部63が固着されている。
係合爪部63は、取付基部分63bと、先端部分63aと、両部分を繋ぐ連結部分63cとを有する。取付基部分63bは、下蓋体12の内方で車幅方向に沿って延在される回転軸部67、ガイド筒部68およびバネ69の軸線に沿って延在されており、ガイド筒部68が固着されている。先端部分63aは、取付基部分63bの軸線とは平行に偏倚された軸線に沿って延在されており、前述したようにコンソールボックス本体11に形成された嵌入凹部65の係合孔66に係合可能である。なお、この先端部分63aが位置される軸線に沿って、説明を省略した他方の係合爪部63の先端部分63aも延在されている。
また、係合爪部63は、図示は略すが、取付基部分63bが回動を防止された状態で軸線方向に沿う所定の範囲内で移動可能に下蓋体12内に支持されており、車幅方向に沿う所定の範囲内でスライド移動可能とされている。この係合爪部63は、取付基部分63bに固着されたガイド筒部68がバネ69により取付部70から車幅方向に沿って離れる方向へ付勢されていることから、このガイド筒部68を介して車幅方向の外方側へ向けて付勢されている。
下蓋係止機構61は、初期配置において、ガイド切欠68aの取付部70側となる頂縁個所68dにガイド突起67aが当接した状態(図9参照。)となるように、回転軸部67、ガイド筒部68およびバネ69が取付部70に組み付けられており、バネ69により付勢された係合爪部63が車幅方向の最も外側に位置されている(図8(a)参照。)。また、初期配置において、解除操作レバー62は、上方向への回動操作のみが可能とされている。この初期配置は、バネ69の付勢力により解除操作レバー62に回動操作が為されていない状態で再現されるように設定されており、この状態において下蓋体12が閉成姿勢(図1および図4参照。)であるとき、コンソールボックス本体11の嵌入凹部65に形成された係合孔66に、係合爪部63の先端部分63aが係合されることとなる(図8(a)参照。)。これにより、下蓋係止機構61は、嵌入凹部65の係合孔66と協働して下蓋係止手段60として機能し、下蓋体12の閉成姿勢を保持することができる。このとき、下蓋係止機構61では、2つの係合爪部63が車幅方向に沿う単一の線上で嵌入凹部65の係合孔66に係合されている。
下蓋係止機構61では、解除操作レバー62が初期配置から上方へ回動操作(図7矢印A1参照。)されると、取付部70および回転軸部67が一体的に回動されることとなる(図7矢印A2、A3参照。)。このため、ガイド筒部68のガイド切欠68a内では、図9に示すように、ガイド突起67aが下端縁68bと垂直方向に沿って上端縁68c側へ変位し(矢印A4参照。)、ガイド突起67aが上端縁68cを垂直方向に付勢することとなる。上端縁68cが下端縁68bに対して傾斜されているため、ガイド筒部68は、ガイド突起67aから上端縁68cに垂直方向への付勢を受けると、バネ69の付勢力に抗して車幅方向内側すなわち取付部70(図7および図8参照。)に近づく方向に変位されることとなる(矢印A5参照。)。これにより、ガイド筒部68に固着された係合爪部63が車幅方向内側に変位され、係合爪部63の先端部分63aが、下蓋体12の嵌入壁部64内に収納される(図8(b)参照。)。このため、コンソールボックス10では、解除操作レバー62が上方へと回動操作されると、下蓋体12の閉成姿勢の保持が解除されて下蓋体12を開けることが可能となり、下蓋体12を上方へ向けて持ち上げる(図8(c)参照。)ように回動させて開成姿勢として収納室14を利用することが可能となる(図2および図5参照。)。
このように、下蓋係止手段60では、取付部70および回転軸部67が解除操作レバー62に為された解除操作を受けて回動することにより、係合爪部63の先端部分63aに解除操作を伝達する伝達部として機能し、取付部70および回転軸部67の回動軸線が伝達部の回動軸線となる。また、下蓋係止手段60では、両係合爪部63の先端部分63aと、コンソールボックス本体11の両嵌入凹部65の係合孔66とが、上蓋体13の回動軸線となる第2軸部材18aから平行に偏倚した単一の線上に位置する2つの係合部として機能し、当該単一の線が伝達部の回動軸線から偏倚されていることとなる。
本発明に係る車両用収納箱の一例であるコンソールボックス10では、上蓋体13が開成姿勢とされると、下蓋係止機構61の解除操作レバー62が遮蔽フランジ50により遮蔽されて外方からの接触が防止されるので、下蓋係止手段60による下蓋体12の閉成姿勢の保持を解除できないことから下蓋体12を開けることが防止される。このため、例えば、後席に座っている乗員により上蓋体13が開成姿勢とされている際、このことに気付かなかった前席に座っている乗員が、収納室14を利用すべく解除操作レバー62に手を伸ばすと、遮蔽フランジ50により解除操作レバー62に触れることができず下蓋体12を開けることができない。また、解除操作レバー62に手を伸ばした際、手が遮蔽フランジ50に触れるため、上蓋体13が開成姿勢とされていることに気付き下蓋体12を開けることを止めることも考えられる。よって、下蓋体12が開けられて、後席の乗員による収納室14の利用を妨げることを防止することができる。
また、コンソールボックス10では、下蓋係止機構61が、上蓋体13の回動軸線となる第2ヒンジ機構18の第2軸部材18aと平行な単一の線上で2つの係合爪部63を嵌入凹部65の係合孔66に係合させることにより下蓋体12の閉成姿勢を保持する構成であることから、下蓋体12の閉成姿勢において、他端部10b側すなわち車両の前側では下蓋体12が2点でコンソールボックス本体11に支持されていることとなる。このため、例えば単一の係合爪を係合させて1点で支持する構成のものに比較して、閉成姿勢における下蓋体12のがたつきを低減することができ、特に車両の前側における下蓋体12とコンソールボックス本体11とのがたつきを低減する、すなわちコンソールボックス本体11に対する下蓋体12の安定性を高めることができる。このことは、がたつきに起因する音の発生を防止することができるとともに、上蓋体13が開閉される際の安定性を高めることができるので、質感を向上させることができる。これは、上蓋体13は、他端部10b側に設けられた第2ヒンジ機構18により回動可能とされていることから、上蓋体13が回動される場面では上蓋体13の下蓋体12への取付個所が第2ヒンジ機構18のみとなるため、第2ヒンジ機構18が設けられた下蓋体12における他端部10b側の安定性が、上蓋体13が開閉される際の安定性に大きな影響を与えることによる。
さらに、コンソールボックス10では、下蓋係止手段60において、下蓋係止機構61の取付部70、バネ69、ガイド筒部68、回転軸部67および係合爪部63の取付基部分63bが解除操作レバー62の回動動作を両係合爪部63の変位動作に変換させる個所となり、その軸線(伝達部の回動軸線。)が下蓋体12内に設定されている。このため、コンソールボックス本体11に対する下蓋体12のがたつきの抑制効果を高めるべく下蓋係止機構61の2つの係合爪部63の先端部分63a(対応するコンソールボックス本体11の2つの嵌入凹部65の係合孔66も。)の互いの設置位置の間隔を大きく設定しても、下蓋体12およびコンソールボックス本体11の剛性の低下を抑制することができる。これは、1点支持の構成であっても当該支持個所の車幅方向の寸法を大きくすれば、コンソールボックス本体11に対する下蓋体12のがたつきの抑制効果を高めることはできるが、1点支持の構成において、支持個所の車幅方向の寸法を増加させると下蓋体12およびコンソールボックス本体11における支持個所の割合が増すこととなり、下蓋体12およびコンソールボックス本体11自体の剛性の低下を招くこととなる。これに対し、下蓋係止手段60では、両係合部の間隔を大きくすればよいことから、設置位置に拘わらず下蓋体12およびコンソールボックス本体11における2点の支持個所が占める割合を一定とすることができ、下蓋体12およびコンソールボックス本体11自体の剛性の低下を抑制することができることによる。
コンソールボックス10では、下蓋係止手段60が、解除操作レバー62に為される回動操作を2つの係合爪部63の変位動作に変換させる構成であり、両係合爪部63が変換させる個所の両端に位置されていることから、車幅方向で見て解除操作レバー62への入力位置の差異に拘わらず一定状態で係合爪部63を変位動作させることができる。このため、車幅方向で見た解除操作レバー62の幅寸法の設定の自由度が高められている。
コンソールボックス10では、上蓋体13の上面13aに、車幅方向で見て、下蓋係止機構61の解除操作レバー62および上蓋係止手段20の解除操作押圧部19に略等しい幅寸法に設定された帯状凹所22が設けられているので、両側部21との段差により手探りで解除操作レバー62および解除操作押圧部19の位置を認識することができる。
コンソールボックス10では、上蓋体13の上面13aが、樹脂とされた帯状凹所22とファブリックとされた両側部21とに区別されて構成されているので、素材に基づく手触りの差異によっても解除操作レバー62および解除操作押圧部19の位置を認識することができる。
コンソールボックス10では、解除操作レバー62の解除操作のための回動方向が、下蓋体12が開けられる際の回動方向と一致されているので、下蓋係止手段60による閉成姿勢の保持の解除動作から下蓋体12を開ける動作までの一連の動作を円滑に行うことができる。
したがって、本発明に係る車両用収納箱(コンソールボックス10。)によれば、上蓋体13が開成姿勢とされている際、下蓋体12が開閉されることを防止することができる。
なお、上記した実施例では、車両用収納箱の一例としてコンソールボックスが示されていたが、開口を有する収納室を形成する収納体と、開口の一端部側に位置する回動軸線回りに回動可能に収納体に支持される下蓋体と、その回動軸線と平行であり開口の他端部側に位置する回動軸線回りに回動可能に下蓋体に支持される上蓋体とを備える構成とされ、上蓋体が開成姿勢とされた際、下蓋体の閉成姿勢を保持する係止手段の解除操作部への接触を防止することができる遮蔽フランジが設けられた車両用の収納箱であればよく、上記した実施例に限定されるものではない。
上記した実施例では、遮蔽フランジ50が上蓋体13と一体的な構成とされていたが、上蓋体が開成姿勢であるとき、下蓋体の外方に設けられた解除操作部への接触を防止すべく、前方から見て下蓋体を遮蔽するものであればよく、上記した実施例に限定されるものではない。
上記した実施例では、車両の前後方向で見て、他端部10bが前側に位置し、かつ一端部10aが後側に位置するように、コンソールボックス本体11が設定されていたが、上記した実施例に限定されるものではない。
上記した実施例では、下蓋係止手段60が2つの係合部を有する構成とされていたが、下蓋体の閉成姿勢を保持するものであればよく、上記した実施例に限定されるものではない。
上記した実施例では、下蓋係止手段60が、解除操作部に為された回動操作を、係合爪部の変位に変換する構成とされていたが、下蓋体の閉成姿勢を保持するものであればよく、上記した実施例に限定されるものではない。
上記した実施例では、下蓋係止手段60が、伝達部の回動軸線と係合部が変位される線とが、平行に偏倚されていたが、下蓋体の閉成姿勢を保持するものであればよく、上記した実施例に限定されるものではない。
上記した実施例では、上蓋体13の上面13aには、帯状凹所22が設けられていたが、解除操作レバー62を手触りで認識させることができる凹所であればよく、上記した実施例に限定されるものではない。
本発明の車両用収納箱の一例であるコンソールボックスを模式的に示す斜視図である。 下蓋体が開成姿勢とされた状態を示す図1と同様の斜視図である。 上蓋体が開成姿勢とされた状態を示す図1と同様の斜視図である。 図1に示すI−I線に大略沿って得られた模式的な断面図であり、下蓋体および上蓋体の回動状態を説明するために部分的に異なる分断線から得られる断面が採用されている。 下蓋体が開成姿勢とされた状態を示す図4と同様の断面図である。 上蓋体が開成姿勢とされた状態を示す図4と同様の断面図である。 下蓋係止機構を説明するために分解して示す模式的な斜視図である。 図1に示すII−II線に大略沿って得られた模式的な断面図である。 回転軸部およびガイド筒部の動作を説明するために、ガイド突起およびガイド切欠を模式的に示す平面図である。
符号の説明
10 (車両用収納箱としての)コンソールボックス
10a (開口の一端部としての)一端部
10b (開口の他端部としての)他端部
11 (収納体としての)コンソールボックス本体
12 下蓋体
13 上蓋体
14 収納室
15 (収納室の開口としての)収納開口
22 (凹所としての)帯状凹所
60 下蓋係止手段
62 (解除操作部としての)解除操作レバー
63 (結合部としての)係合爪部
66 (結合部としての)係合孔
67 (伝達部としての)回転軸部
70 (伝達部としての)取付部

Claims (7)

  1. 開口を有する収納室を形成する収納体と、前記収納室の前記開口の一端部側に位置する軸線回りに回動可能に前記収納体に支持された下蓋体と、前記収納室の前記開口の他端部側に位置し前記下蓋体の回動軸線と平行な軸線回りに回動可能に該下蓋体に支持された上蓋体とを備える車両用収納箱であって、
    前記下蓋体は、前記他端部側の前記下蓋体の外方に解除操作部を有する係止手段により前記収納体への閉成姿勢の保持が可能とされており、前記上蓋体には、前記他端部側から突出され、前記上蓋体が開成姿勢であるとき前記係止手段の前記解除操作部への接触を防止すべく該解除操作部を遮蔽する遮蔽フランジが設けられていることを特徴とする車両用収納箱。
  2. 前記係止手段は、前記上蓋体の回動軸線から平行に偏倚した単一の線上に位置する2つの係合部の係合により前記下蓋体の閉成姿勢を保持することを特徴とする請求項1に記載の車両用収納箱。
  3. 前記係止手段は、前記解除操作部に為された操作を受けて回動することにより当該操作を前記両係合部に伝達する伝達部を有し、前記下蓋体および前記収納体のうち、一方に前記伝達部の回動軸線が位置され、他方に前記両係合部の位置する前記単一線が位置されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用収納箱。
  4. 前記解除操作部は、前記伝達部の回動軸線方向で見た略中間位置で該伝達部と一体的に回動可能とされ、該伝達部は、前記解除操作部に為された操作を回動軸線方向の各端部から前記係合部に伝達することを特徴とする請求項3に記載の車両用収納箱。
  5. 前記上蓋体の上面には、上下方向で見て前記解除操作部と等しい位置に凹所が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の車両用収納箱。
  6. 前記凹所は、前記一端部側から前記他端部側に至る帯状とされていることを特徴とする請求項5に記載の車両用収納箱。
  7. 前記収納体は、車両の前後方向で見て、前記一端部が前側に位置し、かつ前記他端部が後側に位置するように前記車両に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の車両用収納箱。
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