JP3562925B2 - 車両用コンソールボックス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体上方に開口する開口部を有する枠体と、該枠体の車体後壁面から出没可能となるように前記枠体内にスライド可能に設けられ且つ前記開口部と連通する連通開口を有する収納体と、車体左右方向から前記開口部が開閉可能となるように前記枠体に設けられたリッドとを備えている車両用コンソールボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来車両用コンソールボックスとしては、例えば、図9に示す第1従来例(特開平5ー338496号公報参照)のタイプと図10に示す第2従来例(実公昭58ー5641号公報参照)のタイプとがある。
【0003】
先ず、第1従来例の構成は、図9(a)、(b)で示すように、自動車のコンソールボックス1のリッド2を車体前後方向に沿って延びる軸線を回動軸として運転席と助手席の両側(矢印T,T’方向)から独立して開閉可能としたものである。
【0004】
例えば、助手席側の左操作ボタン15を運転席に向けて押圧操作すると図9(b)に示すように、助手席側ヒンジピン11a,11bが各引っ張りケーブル17a,17bにより引っ張られてリッド2内に没入し、運転席側ヒンジピン12a,12bはリッド2から突出したままであるため、この運転席側ヒンジピン12a,12bを回動軸としてリッド2の開成が図9(a)に示すように、助手席側から行なうことができる。
【0005】
また、運転席側からの操作は、前述の助手席側からの操作と全く対称的になる。すなわち、運転席側から右操作ボタン16を助手席側に向けて押圧操作すると、運転席側ヒンジピン12a,12bが引張ケーブル18a,18bにより引っ張られてリッド2内へと没入し、助手席側ヒンジピン11a,11bはリッド2から突出したままであるため、この助手席側ヒンジピン11a,11bを回動軸としてリッド2は運転席側から開成可能となる。
【0006】
尚、リッド2内には、各ヒンジピン11a,11b、12a,12bをそれぞれ車体前後方向に付勢するためのコイルスプリング13a,13b、14a,14bを設けているが、図9(a)に示すように、左右の操作ボタン15,16には係合爪15a(一方のみ図示)を設けているので、押圧操作をすると押し込まれた状態を維持する。
【0007】
そして、リッド2を閉成した場合には、リッド2の係合爪15aがコンソールボックス1に当接して操作ボタン15から外れる。そして、没入状態のヒンジピン11a,11bは元の位置に戻り、コンソールボックス21に係合されてリッド2は閉成される。
【0008】
次に、第2従来例の構成は、図10に示すように、コンソールボックス1の後席側からの操作を可能としたものである。
【0009】
すなわち、1はコンソールボックス、2Aはリッド、4はヒンジで、5は収納ボックスである。前席の操作は、リッド2Aの車体前方側を上方へ引きあげることにより収納ボックス5が開成する。後席の操作は、収納ボックス5のフック6に手を掛けて収納ボックス5自体を後方に引き寄せることにより、収納ボックス5が後端面の開口7から突出して使用することができるようになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1・第2従来例においては、後席の乗員がリッド2,2Aの開閉操作を行なうのは困難であった。
【0011】
そこで、この発明は、リッドの開閉操作を前席・後席のどの乗員からでも容易に操作可能なコンソールボックスを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、車体上方に開口する開口部を有する枠体と、該枠体の車体後壁面から出没可能となるように前記枠体内にスライド可能に設けられ且つ前記開口部と連通する連通開口を有する収納体と、車体左右の両方向から独立して前記開口部の開閉が可能となるように前記枠体に設けられたリッドとを備えている車両用コンソールボックスであって、
前記枠体と前記リッドとに跨って係合され且つ運転席側と助手席側とに独立して設けられた車体前後方向に延びる軸線を有するヒンジ手段と、前記リッドの車体前方寄り左右側壁面から露出され且つ互いに連動関係にあるように連結された左右の前席操作用ノブと、前記リッドの車体後方寄り左右側壁面から露出され且つ互いに連動関係にあるように連結された左右の後席操作用ノブと、前記各ノブの何れか一つの押圧操作によってその操作壁面側に位置した前記ヒンジ手段と前記枠体との係合関係を解除し且つ非操作壁面側に位置した前記ヒンジ手段と前記枠体との係合関係を維持して操作壁面側からの前記リッドの開放を許容する開閉制御手段と、前記ヒンジ手段と前記枠体との係合を復帰させる復帰手段とを備えていることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の車両用コンソールボックスの実施の形態を図1〜図8に基づいて説明する。
【0014】
(実施の形態1)
図1〜図6は車両用コンソールボックスに係る実施の形態1を示し、図1は車両用コンソールボックスの要部断面図、図2は車両用コンソールボックスの分解組立図である。そして、図3〜図5は、図1及び図2の車両用コンソールボックスに係る各部の詳細説明図である。また、図6は収納体が突出しているときの枠体の回動禁止手段を示す説明図である。
【0015】
図1及び図2において構成を説明すると、車両用コンソールボックス21は、コンソール本体22上に設けられた枠体30と、枠体30内に設けらた収納体40と、枠体30に回動可能に装着されたリッド50とを備えている。
【0016】
コンソール本体22には、その一部を凹陥させることで車体上方(図1において上方)に開口する開口部23を有する収納空間であるボックス部24が形成され、上述した枠体30は、この開口部23を開閉するようにコンソール本体22に設けられている。また、コンソール本体22の車体後方には軸24aを介して枠体30を回動可能に保持する本体ヒンジ25が設けられている。
【0017】
枠体30は、図2に示すように、樹脂成形により車体上方並びに車体後方に開口する開口部31,32を有する箱状となっていると共に、車体前方並びに車体側方はカバー33によって2重壁構造としている。また、枠体30の外壁正面30aには、枠体30によってボックス部24を開閉するためのボックスレバー34が設けられている。このボックスレバー34は、一端が外壁正面30aから露出し他端はコンソール本体22と係合しており、この閉成状態はスプリング34aの付勢によって維持されている。
【0018】
更に、枠体30には、外壁正面30aから操作釦35が露出した操作手段36が内蔵されている。
【0019】
この操作手段36は、図5に示すように、枠体30の車体前方側の2重壁間に組み付けられており、リンク機構36aとなるように連結されたリンクa,b,cと、リンクcに連結されたプッシュプッシュ式のロック手段37を備えている。
【0020】
このロック手段37は、図5(b)に示すように、一対のフック371とリンクcと連結するアーム372とを有する係合ハンド37aと、スプリング373を内臓し係合ハンド37aを嵌合するハウジング37bと枠体30の底面部に固着するブラケット37cとを備えている。
【0021】
したがって、操作釦35をP方向に押圧することにより(図5(a)参照)、リンクa,b,cを介してアーム372で作動する一対のフック371がr,r’方向に変位して収納体40のロック片40aの保持を解除すると同時に、図4に示すように、収納体40はラック33aに案内されつつ車体後方に向けてスライド変位して開口部32から突出する付勢手段40bを備えている。
【0022】
すなわち、この付勢手段40bは、収納体40の先端底面にピニオンギア401にゼンマイバネ402を組み付けてゼンマイバネ付きギアとし、更にダンパギア403を噛合させたものである。そして、このピニオンギア401の一部を装着した収納体40の側壁から露出させ、枠体30のラック33aに噛合させている。そして、このピニオンギア401にはダンパギア403を噛合させて回転速度を押え円滑な回転動作をする構造としている。
【0023】
また、収納体40への収納物が電話機100の場合には、収納体40内にアダプター100Aを装着し、このアダプター100Aが充電できるようにワイヤハーネス40c配索用のハーネス溝40dを収納体40の底面角隅を窪ませて設けている(図1(b)、図5(a)参照)。
【0024】
したがって、このようにハーネス溝40d内に配索されたワイヤハーネス40cは、枠体30と干渉することなく収納体40を出没させることができる。
【0025】
次に、主に図2及び図3に示すように、リッド50は、アウタ50aとインナ50bとを組み合わせたもので、この両者の間にヒンジ手段60とを挟持するように備えている。
【0026】
また、このヒンジ手段60には、両端のノブを連結するノブ連結手段63と、ノブに設けられた案内溝61a,62aに連動連結するヒンジシャフト64・ヒンジピン65とからなっている。
【0027】
また、このノブ連結手段63には、リッド50の左右側壁面501から露出し2面が略直交する指先大の左右の前席操作用ノブ61と、同形状の左右の後席操作用ノブ62とをそれぞれリッド50の前後に寄せて配設している。そして、これら左右の操作用ノブ61,62をそれぞれ断面コ字状の連結部で一体に連結している。
【0028】
また、ヒンジシャフト64・ヒンジピン65は、操作用ノブ61,62に設けた案内溝61a,62aに、ヒンジシャフト64とヒンジピン65の端部に突状に設けた突起64a,65aを嵌合させている(図3(c)参照)。そして、車体前後方向に延びる軸線に沿って、ヒンジシャフト64を挟んで前後に同形のヒンジピン65を組み付け、各ヒンジピン65はそれぞれ枠体30に設けた前後ヒンジブラケット31a,32aのピン孔311,321に係合させている。
【0029】
そしてまた、ノブ連結手段63の中央部にはロック63cを有する復帰手段63aを、またノブ連結手段63の両端前後のノブ61,62には開閉制御手段63bを設けている。
【0030】
復帰手段63aは、前後席用の左右のノブ61,61、62,62を連結したノブ連結手段63のそれぞれ中央部に位置して設け、バネ座505に付勢手段63fとしてバネ631を挿着した構成としている。また、断面コ字状のノブ連結手段63の断面内に部分的にリブ632を設けている。そして、このリブ632間にバネ座505に装着したバネ631が納まるようにノブ連結手段63が覆って組み付けられている。
【0031】
一方、復帰手段63aと連動するロック63cはロックレバー635とロックバネ636とからなり、ロックレバー63cの中央部に設けたピン637を中心にシーソーするように組み付けている。
【0032】
そして、ノブ連結手段63の中央部の外側面には、前後方向に突出したロックピン63dを設けている。このロックピン63dは、操作用ノブ61,62が押圧操作を受けていないときには、ロックレバー635に乗り上げた中立の状態に位置する構成となっている。
【0033】
また、開閉制御手段63bは、図3(c)に示すように、ノブ連結手段63のそれぞれ両端に位置して設けられ、前後左右の操作用ノブ61,62には、それぞれ案内溝61a,62aを設け、両端に突起64aを設けたヒンジシャフト64と、一端に突起65a・他端に尖端部65bを形成したヒンジピン65との各突起64a,65aを案内溝61a,62a内に、嵌入して車体前後方向に一体に組み付けている。
【0034】
この案内溝61a,62aの形状は、両操作用ノブ61,62の平面部62b(一方のみ図示)に第1・第2の部分よりなる案内溝61a,62aを前後2箇所に設けたものである。
【0035】
すなわち、この案内溝の第1案内溝611は車体左右方向に延在して直線状に設け、第2案内溝621は第1案内溝43aと連通して所定の方向に傾斜させて設けたものである。
【0036】
そして、前席操作用ノブ61の前後2箇所の案内溝の形状は、車体外方向に向けて閉じる傾斜部を有する案内溝61aとし、後席操作用ノブ62の前後2箇所の案内溝の形状は、車体外方向前方に向けて平行な傾斜部を有する案内溝62aとしている。
【0037】
それで、案内溝61a,62aに嵌入されたヒンジシャフト64・ヒンジピン65の突起64a、65aは、第1案内溝611では車体左右方向に滑動するのみで前後には動かず、第2の傾斜案内溝621においてのみ前後にヒンジシャフト64・ヒンジピン65の滑動を生じる構造としている。
【0038】
更に、70は回動禁止手段であり、図6(a)、(b)に示すように、枠体30から収納体40を引き出している状態のときに枠体30を回動させて収納体40が破損したり、収納物が散乱したりしない構造としている。
【0039】
すなわち、この回動禁止手段70は、収納体40の底板40eから所定間隔をもって突出させた一対の軸受74と、この軸受74にシャフト72を介して回動可能に保持させたストッパ板71と、底板40eとストッパ板71とに跨ってストッパ板71を起立方向に付勢するスプリング73と、コンソール本体22の後壁上部に形成された柵部24bとを設けて回動禁止手段70を構成したものである。
【0040】
以上のように構成された車両用コンソールボックス21について、前席・後席のどの乗員からでも操作可能な構成とした収納体40及びリッド50の動作について説明する。
【0041】
先ず、収納体40を枠体30から出没させる動作について説明する。
【0042】
図4及び図5(a)、(b)に示すように、収納体40の後方側への突出は、前席からでも後席からでも押圧操作することにより容易に行うことができる。
【0043】
すなわち、後席側からの操作は、枠体30内に設けた収納体40の後方を押圧することにより係合ハンド37aのフック371は内蔵し付勢されていたバネ373によって開かれ、係合していたロック片40aを解放してロック状態は解除される。
【0044】
そして、収納体40に装着されゼンマイバネ402で付勢されていたピニオンギア401は、ラック33aに噛合しつつバネ力により回転自走して収納体40を突出させる。そこで、収納物を取り出すことができるようになる。
【0045】
また収納した後、この突出した収納体40を手で押し込むことによりゼンマイバネ402は巻き上げられながら没入されて、付勢の状態でロック手段37のフック371によりロック片40aは再び係合され固定される。
【0046】
更に、前席側からの収納体40の後方への突出操作は、図5(a)、(b)に示すようにロック解除用の操作釦35を矢印P方向に押圧操作すると、リンクa・b・cが作動して、係合ハンド37aのアーム372が矢印s方向に引っ張られフック371 がr,r’方向に開いてロック片40aを開放することになる。
【0047】
したがって、ロック状態は解除され、後方側から押圧したのと同様に、収納体40は付勢手段40bであるゼンマイバネ付きピニオンギア401により後方側に突出され、収納物は後席の乗員から容易に取り出せるようになる。
【0048】
そして、突出した収納体40を元の状態に戻すには、前述したように前方に向けて手で押し込むことにより行う。このように前方からでも後方からでも押圧操作するだけでロック状態が解除されて収納体40は容易に突出させせることができる。
【0049】
続いて、収納体40が枠体30から突出している時に、枠体30の回動を阻止する回動禁止動作について説明する。
【0050】
この収納体40が後方に突出している時点では、図6に示すように、収納体40の底板40eに設けたストッパ板71が収納体40が突出されるにしたがって、スプリング73の付勢により棚部24bに起立してくる。それで、枠体30の後部に設けた本体ヒンジ25は、このストッパ板71の位置が枠体30の回転ヒンジ中心よりオフセットしているので回転が固定され、回動不能の状態になって枠体30が上方に回動されることはない。
【0051】
また、この収納体40を没入させる時には、ストッパ板71はスプリング73に抗して収納体40の底板40eに向けて(矢印t方向)倒伏する状態となるので、回動禁止状態が解除されることになる。
【0052】
したがって、この状態でコンソールボックス本体22に係合しているボックスレバー34を解除すると枠体30は上方に引き上げることができボックス部24は開閉可能になる。
【0053】
次に、リッド50の開閉の動作について説明する。
【0054】
図3において、例えば、運転席から開閉操作をする状態を代表例として説明し、他のどの席から操作を行っても操作側に開成動作することを述べる。
【0055】
すなわち、リッド50の前席操作用ノブ61を運転席側から矢印F方向に押圧操作すると、操作用ノブ61は押されて助手席側である矢印f方向に移行する。この時、このノブ61の案内溝61aに突起64a,65aを嵌入しているヒンジピン65・ヒンジシャフト64は、それぞれ嵌入している突起65a,64aがノブの傾斜状の案内溝(第2案内溝)621に引っ張られて矢印g・矢印hの方向に移行する。したがって、ヒンジピン65は枠体30の前ヒンジブラケット31aに設けたピン孔311から脱出する。
【0056】
同時に、後席操作用ノブ62aの案内溝62aを介して、矢印f方向に移行しつつヒンジシャフト64は、後席用ノブ62を引っ張るので後席操作用ノブ62はf’方向に移行する。したがって、このノブ62の傾斜状の案内溝62aに突起65aが嵌入しているヒンジピン65は、案内溝62aに引っ張られてi方向に移行して、枠体30の後ヒンジブラケット32aに設けたピン孔321から脱出して操作側は係合関係を解除する。
【0057】
この時、前・後席操作用ノブ61,62の助手席側に設けた案内溝61a,62aは運転席側から押し込まれた分は、第1案内溝611内を車体左右方向に移行するだけであり、前後のヒンジピン65,65及びヒンジシャフト64の前後方向への移行は生じることなく、ヒンジ状態を維持することになる。よって、前操作ノブ61の押圧操作で運転席側から開成できることが判る。
【0058】
一方、右側(運転席側)の後席から操作した場合について見てみる。
【0059】
すなわち、前後の操作用ノブ61,62はヒンジシャフト64を介して連結されているので、リッド50の後席操作用ノブ62を矢印F’方向に押圧操作すると、操作用ノブ62は押されて助手席側である矢印f’方向に移行する。続いて、ヒンジシャフト64は矢印h方向に、ヒンジピン65は矢印iの方向に移行する。
【0060】
すなわち、運転席の前操作用ノブ61を矢印Fに押圧操作したのと全く同じ動きとなり、ヒンジピン65は枠体30のピン孔32aから脱出し、ヒンジシャフト64は前席操作用ノブ61を矢印f方向に移行させる。同時に、ヒンジピン65は矢印g方向に移行して枠体30のピン孔32aから脱出し枠体30との係合は解除される。
【0061】
このことは、同一側のノブ61,62の前後のどちらか一方を操作すると、操作側の前後のヒンジピン65,65は開放され、非操作側のヒンジシャフト64とヒンジピン65は解放されることなく維持されて、リッド50は操作側から回動可能となる。
【0062】
同様に、助手席側である左側からリッド50の操作用ノブ61,62を押圧操作した場合は、操作用ノブ61,62に設けた案内溝61a,62a及びヒンジピン65・ヒンジシャフト64の連結は、車体中心線を中心に左右全く対称に形成されている。したがって、運転席側から操作したのと対称的に、今度は助手席側から前後のヒンジピン65,65が係合を解除し、運転席側は維持されるので、リッド50は助手席側から回動可能となる。また、後席側からも同様の動作結果となるのは、運転席側からの操作説明したのと同様である。
【0063】
また、押圧操作したときに、前後のノブ連結手段63の中央部に設けられた復帰手段63aは、運転席からの前席操作用ノブ61により押圧されて移行する(矢印x’方向)ので、ロックピン63dがロックレバー635上から外れ、ロックバネ636によってロックレバー635の一方が矢印y方向に下がり、シーソー的に他方が矢印y’方向に跳ね上がってロックピン63dの側面に当接しノブ連結手段63の左右への動きは止められる。
【0064】
この状態でリッド50を上方に引き回動させると、助手席側の前後のヒンジピン65,65がヒンジとなって回動しリッド50は開成される。
【0065】
次に、この開放状態からリッド50を閉成する場合には、リッド50を押し下げることでロックレバー635はコンソールボックス本体22と当接しロックレバー635の一方が押し上げられ他方は下げられるのでロックピン63dとの当接が外れ、付勢されていたバネ631がノブ連結手段63を押し戻してロックレバー635に乗り上げ中立の位置に復帰する。同時に、操作用ノブ61,62に連結されている前後のヒンジピン65,65も解除されて枠体30に嵌入してリッド50は閉成されることになる。
【0066】
上述した通り、リッド50の開閉操作は、四つの操作用ノブ61,61、62,62の内、最も近くて操作の行い易いところを操作すればよく、どの位置からでも開閉を自由に行うことができる。
【0067】
(実施の形態2)
図7は車両用コンソールボックスに係る実施の形態2を示している。
【0068】
図7(a)は、回動禁止手段を示す要部断面図であり、図7(b)は、回動禁止手段の構成を示す水平断面図である。尚、図7に示す回動禁止手段以外は実施の形態1と同様であるので図7について説明する。ここで、実施の形態1と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0069】
図中、30’は枠体、80は枠体30’に装着した回動禁止手段で、この回動禁止手段80は、嵌入孔81aを有する開閉フック81とテーパ面82aを有するロッド82とこのロッド82を付勢するスプリング84とからなっている。40’はこの枠体30’に設けた収納体であり、この収納体40’には前方側にプッシュロッド83をロッド82のテーパ面82aに当接するように突状に設けている。
【0070】
そして、収納体40’が突出されプッシュロッド83がテーパ面82aから離れているときにロッド82が開閉フック81の嵌入孔81aに嵌入して開閉フック81は固定されコンソール本体22との係合が解除できなくなるので、枠体30’を上に引っ張ってもボックス部24は開成できず枠体30’の回動を阻止することができる。
【0071】
また、収納体40’を没入させると収納体40’に設けたプッシュロッド83の先端は、ロッド82のテーパ面82aを矢印j方向に押圧するのでロッド82はスプリング84に抗して矢印k方向に移行し、開閉フック81からロッド82の嵌入が外れて開閉フック81はコンソール本体22との係合を外すことができるようになる。
【0072】
そしてこの状態で、枠体30’を上方に引っ張ると本体ヒンジ25から回動しボックス部24が開成できるようになる。
【0073】
その他の構造及び作用は実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
【0074】
(実施の形態3)
図8は車両用コンソールボックスに係る実施の形態3を示している。
【0075】
図8は回動禁止手段を示したものである。尚、図7に示す回動禁止手段以外は実施の形態1と同様であるのでこの図8について説明する。ここで、実施の形態1と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0076】
図8において、40’’は収納体で、この収納体40’’の底板40eの後部中央部にはL字状フック91を設けている。そして、このフック91を設けた収納体40’’は枠体30の中から付勢手段40bを介して出没する構成としている。
【0077】
また、22はコンソールボックス本体であり、このコンソールボックス本体22の本体ヒンジ25にヒンジ金具92を装着している。このヒンジ金具92は、一定幅を有し中央部を一段高いブリッジブ部92aを形成している。
【0078】
したがって、収納体40’’を突出させると、L字状フック91がブリッジ部92aに嵌入することになる。このブリッジ部92aは一定幅と長さを有しているので、L字状フック91はヒンジ金具92に嵌入した状態で回動しなくなり、枠体30の回動を阻止することができる。
【0079】
再び、収納体40’’を枠体30に没入させるとL字状フック91はブリッジ部92aから外れ、ボックス部24を開成するように回動可能となる。
【0080】
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
【0081】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、前記枠体と前記リッドとに跨って係合され且つ運転席側と助手席側とに独立して設けられた車体前後方向に延びる軸線を有するヒンジ手段と、前記リッドの車体前方寄り左右側壁面から露出され且つ互いに連動関係にあるように連結された前席操作用ノブと、前記リッドの車体後方寄り左右側壁面から露出され且つ互いに連動関係にあるように連結された後席操作用ノブと、前記各ノブの何れか一つの押圧操作によってその操作壁面側に位置した前記ヒンジ手段と前記枠体との係合関係を解除し且つ非操作壁面側に位置した前記ヒンジ手段と前記枠体との係合関係を維持して操作壁面側からの前記リッドの開放を許容する開閉制御手段と、前記ヒンジ手段と前記枠体との係合を復帰させる復帰手段とを備えている。
【0082】
したがって、リッドを開成するときには、前席・後席のどの操作用ノブを押圧操作しても、操作側のヒンジピンは係合が解除され、非操作側のヒンジピンは係合を維持されるので、前席・後席のどの乗員からでも容易に操作し、操作側に開成することができる。
【0083】
また、リッドは閉成するだけで、復帰手段が作動してノブ連結手段を中立位置に復帰させ、係合が解除されていた操作側のヒンジピンも復帰して左右とも係合される。
【0084】
請求項2の発明によれば、前記各一対の案内溝は、車体左右方向に延在された第1案内溝と、該第1案内溝に連通し且つ所定方向に傾斜された第2案内溝とを備えている。
【0085】
したがって、ノブを操作した側からリッドを開成することができる。よって、収納物の収納や取出が容易に行えて便利である。
【0086】
請求項3の発明によれば、前記操作手段又は前記収納体の何れか一方を押圧することにより前記ロック手段によるロック状態が解除され、前記収納体が前記枠体から突出しているときに前記収納体を没入させて前記ロック手段によるロック状態としている。
【0087】
したがって、前席からでも後席からでもロック解除をすることができ、収納体はどちらからでも突出させることができる。よって、前席側から後席の乗員に、電話機等の収納物を渡すこともでき、後席の乗員は身を乗り出して収納物を取り出す必要がなく容易に取り出し使用できるので便利である。
【0088】
また、後席側から収納体を没入させるときには、手で押し込むだけで再び付勢されすぐに次の突出が可能となる。そして、枠体内に没入させると再びロック状態になるので振動等で収納物が跳び出すこともなく安全である。
【0089】
請求項4の発明によれば、前記枠体の下方に、該枠体の回動によって開閉される開口部を有するボックス部が設けられているとともに、前記収納体が前記枠体から突出しているときに前記枠体の回動を阻止する回動禁止手段を設けている。
【0090】
したがって、収納体が枠体から突出しているときに、回動禁止手段の動作で枠体の回動を阻止するので、収納体が跳び出して破損したり散乱したりすることもなく安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施の形態1を示す要部断面図である。
(b)は、図1(a)のA−A線に沿った断面図である。
【図2】図1に係る分解斜視図である。
【図3】(a)は、リッド部の内部構成を示す平面図である。
(b)は、図3(a)のA部説明図である。
(c)は、図3(a)のB部説明図である。
【図4】図1(a)のC−C線に沿った断面図である。
【図5】(a)は、図1(a)のBーB線に沿った断面図である。
(b)は、図5(a)のC部説明図である。
【図6】(a)は、回動禁止手段を示す分解斜視図である。
(b)は、図6(a)の組付け状態を示す断面図である。
【図7】(a)は、実施の形態2に係る回動禁止手段の組付け状態を示す断面図である。
(b)は、図7(a)のD−D線に沿った断面図である。
【図8】(a)は、実施の形態3に係る回動禁止手段の収納体を示す斜視図である。
(b)は、同実施の形態3に係る回動禁止手段のヒンジ部の分解斜視図である。
【図9】(a)は、第1従来例に係るリッドの開成を示す説明図である。
(b)は、図9(a)の要部断面図である。
【図10】(a)は、従来例2に係るコンソールボックスの斜視図である。
(b)は、図10(a)の要部断面図である。
【符号の説明】
21…車両用コンソールボックス
30…枠体
31…開口部
40…収納体
50…リッド
60…ヒンジ手段
61…前席操作用ノブ
62…後席操作用ノブ
63a…復帰手段
63b…開閉制御手段

Claims (4)

  1. 車体上方に開口する開口部を有する枠体と、該枠体の車体後壁面から出没可能となるように前記枠体内にスライド可能に設けられ且つ前記開口部と連通する連通開口を有する収納体と、車体左右の両方向から独立して前記開口部の開閉が可能となるように前記枠体に設けられたリッドとを備えている車両用コンソールボックスであって、
    前記枠体と前記リッドとに跨って係合され且つ運転席側と助手席側とに独立して設けられた車体前後方向に延びる軸線を有するヒンジ手段と、前記リッドの車体前方寄り左右側壁面から露出され且つ互いに連動関係にあるように連結された左右の前席操作用ノブと、前記リッドの車体後方寄り左右側壁面から露出され且つ互いに連動関係にあるように連結された左右の後席操作用ノブと、前記各ノブの何れか一つの押圧操作によってその操作壁面側に位置した前記ヒンジ手段と前記枠体との係合関係を解除し且つ非操作壁面側に位置した前記ヒンジ手段と前記枠体との係合関係を維持して操作壁面側からの前記リッドの開放を許容する開閉制御手段と、前記ヒンジ手段と前記枠体との係合を復帰させる復帰手段とを備えていることを特徴とする車両用コンソールボックス。
  2. 前記ヒンジ手段は、車体前後左右に独立して一端が前記枠体に係合し且つ他端に突起を有するヒンジピンと、車体前後に位置する前記ヒンジピン間に位置し且つ両端に突起を有するヒンジシャフトとを備え、
    前記開閉制御手段は、前記前席操作用ノブ同士並びに前記後席操作用ノブ同士を連結するノブ連結手段と、前記各ノブに形成され且つ車体前後左右に互いに位置する前記ヒンジピンの前記突起並びに前記ヒンジシャフトの前記突起を独立して係合案内することで車体前後方向に位置する前記各ヒンジピンと前記ヒンジシャフトとを連動連結する各一対の案内溝とを備えており、該各一対の案内溝は、車体左右方向に延在された第1案内溝と、該第1案内溝に連通し且つ所定方向に傾斜された第2案内溝とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の車両用コンソールボックス。
  3. 前記枠体の外壁正面に設けた操作手段と、前記収納体を前記枠体内に没入させてロック状態とするロック手段と、前記枠体から前記収納体を突出させる付勢手段とを備え、前記操作手段又は前記収納体の何れか一方を押圧することにより前記ロック手段によるロック状態が解除され、前記収納体が前記枠体から突出しているときに前記収納体を没入させて前記ロック手段によるロック状態とすることを特徴とする請求項1に記載の車両用コンソールボックス。
  4. 前記枠体の下方に、該枠体の回動によって開閉される開口部を有するボックス部が設けられているとともに、前記収納体が前記枠体から突出しているときに前記枠体の回動を阻止する回動禁止手段を設けたことを特徴とする請求項1又は3に記載の車両用コンソールボックス。
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