JP3766539B2 - パーキングブレーキ操作装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はパーキングブレーキ操作装置に係り、特に、パーキングブレーキの作動状態を維持しつつ操作レバーを倒伏させることができる操作装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のパーキングブレーキ操作装置の一種に、(a) 車体に一体的に固設されるとともに、第1軸心を中心とする円弧形状に沿ってラチェットが設けられたセクタと、(b) 前記第1軸心まわりの回動可能に前記セクタに配設され、前記ラチェットと噛み合うポールがその第1軸心と略平行な第2軸心まわりの回動可能に設けられているとともに、パーキングブレーキケーブルが連結されており、パーキングブレーキが解除されるブレーキ解除位置と、パーキングブレーキが作動させられるブレーキ位置との間を往復回動させられ、且つ前記ラチェットと前記ポールとの噛合いによりそのブレーキ位置に保持される作動レバーと、(c) 前記第1軸心まわりの回動可能に前記セクタに配設され、倒伏状態の原位置から引上げ操作される際に前記ブレーキ解除位置の作動レバーを前記ブレーキ位置側へ一体的に回動させるとともに、その作動レバーをそのブレーキ位置に保持したまま原位置側へ回動することが可能な操作レバーと、(d) その操作レバーに配設されたリリース操作部材が操作されることにより、前記ポールを前記ラチェットとの噛合いが解除される方向へ回動させるリリース機構とを有するものがある。このようなパーキングブレーキ操作装置によれば、パーキングブレーキの作動状態でも操作レバーを倒伏状態とすることができるため、その操作レバーが邪魔にならず、例えば運転席と助手席との間に配設されている場合には、その間の行き来が容易になるなどの利点がある。
【0003】
実開平5−16535号公報に記載されている装置はその一例で、作動レバーに設けられたフック部材が操作レバーに設けられた係合ピンと係合させられることにより、常には操作レバーの倒伏が阻止されて起立状態に保持され、操作レバーに設けられたリリースレバーによってフック部材と係合ピンとの係合を解除することにより、操作レバーの倒伏が許容されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来のパーキングブレーキ操作装置は、フック部材がスプリングの付勢力に従って係合ピンと係合させられるようになっているため、スプリングの破損などでフック部材と係合ピンとの係合が不能になり、操作レバーを起立状態に保持することができなくなる可能性があった。また、リリースレバーはスプリングによって付勢されているため、そのスプリングの付勢力に抗してリリース操作しながら操作レバーを倒伏操作する必要があり、操作が面倒であった。更に、リリースレバーおよびフック部材が別々の部材に配設され、それぞれスプリングによって付勢されているため、部品点数が多くなるとともに、リリースレバーの操作力の調整時にはそれ等一対のスプリングのばね力を変更する必要があるため調整が面倒であった。
【0005】
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、フック部材と係合ピンとの係合状態を確実に維持できるとともに、その係合を解除して操作レバーを倒伏させる際の操作が容易で、しかも部品点数が少ない簡単かつ安価な構成のパーキングブレーキ操作装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、第1発明は、(a) 車体に一体的に固設されるとともに、第1軸心を中心とする円弧形状に沿ってラチェットが設けられたセクタと、(b) 前記第1軸心まわりの回動可能に前記セクタに配設され、前記ラチェットと噛み合うポールがその第1軸心と略平行な第2軸心まわりの回動可能に設けられているとともに、パーキングブレーキケーブルが連結されており、パーキングブレーキが解除されるブレーキ解除位置と、パーキングブレーキが作動させられるブレーキ位置との間を往復回動させられ、且つ前記ラチェットと前記ポールとの噛合いによりそのブレーキ位置に保持される作動レバーと、(c) 前記第1軸心まわりの回動可能に前記セクタに配設され、倒伏状態の原位置から引上げ操作される際に前記ブレーキ解除位置の作動レバーを前記ブレーキ位置側へ一体的に回動させるとともに、その作動レバーをそのブレーキ位置に保持したまま原位置側へ回動することが可能な操作レバーと、(d) その操作レバーに配設されたリリース操作部材が操作されることにより、前記ポールを前記ラチェットとの噛合いが解除される方向へ回動させるリリース機構とを有するパーキングブレーキ操作装置において、(e) 前記第1軸心と略平行に前記作動レバーおよび前記操作レバーの何れか一方に一体的に設けられた係合ピンと、(f) その係合ピンと係合可能な係合溝を有して前記第1軸心と略平行な第3軸心まわりの回動可能に前記作動レバーおよび前記操作レバーの他方に配設され、その第3軸心まわりの予め定められた解放位置ではその係合ピンが係合溝から抜け出し、前記ブレーキ位置の作動レバーに対して操作レバーが原位置側へ回動することを許容するとともに、その作動レバーがブレーキ位置に保持された状態で操作レバーが原位置側から引上げ操作される際には、その係合溝の一方の側壁に連続して設けられた突出部が前記係合ピンと係合して前記解放位置からロック位置へ回動させられ、その係合ピンが前記係合溝内に入り込むフック部材と、(g) そのフック部材が配設された同じ部材に前記第3軸心と略平行な第4軸心まわりの回動可能に配設され、その第4軸心まわりの予め定められたロック保持位置では、前記ロック位置へ回動させられた前記フック部材と係合させられることにより、そのフック部材を機械的にそのロック位置に位置決めし、前記係合溝と前記係合ピンとの係合により前記操作レバーが前記作動レバーに対して相対回動することを阻止する一方、前記ロック保持位置からロック解除位置へ回動操作されることにより、前記フック部材が前記解放位置へ回動することを許容するラッチ部材と、(h) 前記フック部材を前記ロック位置から前記解放位置側へ回動させるとともに、前記ラッチ部材を前記ロック解除位置から前記ロック保持位置側へ回動させるように、それ等のフック部材とラッチ部材とに跨がって配設された単一のスプリングと、 (i) 前記フック部材および前記ラッチ部材に跨がって設けられ、前記スプリングの付勢力に基づいて、そのフック部材が前記ロック位置に保持され且つそのラッチ部材が前記ロック保持位置に保持される第1安定状態、およびそのフック部材が前記解放位置に保持され且つそのラッチ部材が前記ロック解除位置に保持される第2安定状態に位置決めするとともに、その第2安定状態においてそのフック部材が前記係合ピンと係合してロック位置へ回動させられるとそのスプリングの付勢力に抗して前記第1安定状態に切り換わり、その第1安定状態において前記ラッチ部材がロック解除位置へ回動操作されるとそのスプリングの付勢力に抗して前記第2安定状態に切り換わることを許容する位置決め機構とを有することを特徴とする。
また、第2発明は、 (a) 車体に一体的に固設されるとともに、第1軸心を中心とする円弧形状に沿ってラチェットが設けられたセクタと、 (b) 前記第1軸心まわりの回動可能に前記セクタに配設され、前記ラチェットと噛み合うポールがその第1軸心と略平行な第2軸心まわりの回動可能に設けられているとともに、パーキングブレーキケーブルが連結されており、パーキングブレーキが解除されるブレーキ解除位置と、パーキングブレーキが作動させられるブレーキ位置との間を往復回動させられ、且つ前記ラチェットと前記ポールとの噛合いによりそのブレーキ位置に保持される作動レバーと、 (c) 前記第1軸心まわりの回動可能に前記セクタに配設され、倒伏状態の原位置から引上げ操作される際に前記ブレーキ解除位置の作動レバーを前記ブレーキ位置側へ一体的に回動させるとともに、そ の作動レバーをそのブレーキ位置に保持したまま原位置側へ回動することが可能な操作レバーと、 (d) その操作レバーに配設されたリリース操作部材が操作されることにより、前記ポールを前記ラチェットとの噛合いが解除される方向へ回動させるリリース機構とを有するパーキングブレーキ操作装置において、 (e) 前記第1軸心と略平行に前記作動レバーおよび前記操作レバーの何れか一方に一体的に設けられた係合ピンと、 (f) その係合ピンと係合可能な係合溝を有して前記第1軸心と略平行な第3軸心まわりの回動可能に前記作動レバーおよび前記操作レバーの他方に配設され、その第3軸心まわりの予め定められた解放位置ではその係合ピンが係合溝から抜け出し、前記ブレーキ位置の作動レバーに対して操作レバーが原位置側へ回動することを許容するとともに、その作動レバーがブレーキ位置に保持された状態で操作レバーが原位置側から引上げ操作される際には、その係合溝の一方の側壁に連続して設けられた突出部が前記係合ピンと係合して前記解放位置からロック位置へ回動させられ、その係合ピンが前記係合溝内に入り込むフック部材と、 (g) そのフック部材が配設された同じ部材に前記第3軸心と略平行な第4軸心まわりの回動可能に配設され、その第4軸心まわりの予め定められたロック保持位置では、前記ロック位置へ回動させられた前記フック部材と係合させられることにより、そのフック部材を機械的にそのロック位置に位置決めし、前記係合溝と前記係合ピンとの係合により前記操作レバーが前記作動レバーに対して相対回動することを阻止する一方、前記ロック保持位置からロック解除位置へ回動操作されることにより、前記フック部材が前記解放位置へ回動することを許容するラッチ部材と、 (h) そのラッチ部材が前記ロック保持位置から前記ロック解除位置へ回動操作されるのに伴って前記フック部材を機械的に前記ロック位置から前記解放位置へ回動させて位置決め保持するとともに、そのフック部材がその解放位置からそのロック位置へ回動させられるのに伴ってそのラッチ部材を機械的にそのロック解除位置からそのロック保持位置へ回動させて位置決め保持するように、それ等のフック部材およびラッチ部材に跨がって設けられて互いに係合させられる爪部およびカムから成る位置決め機構とを有することを特徴とする。
【0007】
発明は、第発明のパーキングブレーキ操作装置において (a) 前記フック部材を前記ロック位置から前記解放位置側へ回動させるように付勢するとともに、前記ラッチ部材を前記ロック解除位置から前記ロック保持位置側へ回動させるように付勢する付勢手段を有し、(b) 前記位置決め機構は、その付勢手段の付勢力に基づいて、前記フック部材が前記ロック位置に保持され且つ前記ラッチ部材が前記ロック保持位置に保持される第1安定状態、およびそのフック部材が前記解放位置に保持され且つそのラッチ部材が前記ロック解除位置に保持される第2安定状態に位置決めするとともに、その第2安定状態でそのフック部材が前記係合ピンと係合してロック位置へ回動させられることによりその付勢手段の付勢力に抗して前記第1安定状態に切り換わり、その第1安定状態で前記ラッチ部材がロック解除位置へ回動操作されることによりその付勢手段の付勢力に抗して前記第2安定状態に切り換わることを許容することを特徴とする。
【0008】
発明は、第発明のパーキングブレーキ操作装置において、前記付勢手段は、前記フック部材を前記ロック位置から前記解放位置側へ回動させるとともに、前記ラッチ部材を前記ロック解除位置から前記ロック保持位置側へ回動させるように、それ等のフック部材とラッチ部材とに跨がって配設された単一のスプリングであることを特徴とする。
第5発明は、第2発明のパーキングブレーキ操作装置において、前記爪部は前記ラッチ部材に設けられ、前記カムは前記フック部材に設けられていることを特徴とする。
【0009】
【発明の効果】
第1発明のパーキングブレーキ操作装置においては、フック部材がロック位置へ回動させられることにより係合ピンと係合させられ、且つラッチ部材によってフック部材がロック位置に機械的に位置決めされることにより、操作レバーと作動レバーとの相対回動が阻止されて、パーキングブレーキの作動時に操作レバーを起立状態に保持することができる。その状態で、ラッチ部材をロック解除位置へ回動操作すると、スプリングおよび位置決め機構によりフック部材が解放位置へ回動させられて係合ピンとの係合が解除され、操作レバーと作動レバーとの相対回動が許容されて、ブレーキ位置に保持されている作動レバーに対して操作レバーを原位置側へ回動させることができる。更に、その状態で操作レバーを引き上げると、フック部材は係合ピンとの係合によってロック位置へ回動させられるとともに、それに伴ってラッチ部材がロック保持位置へ回動させられ、操作レバーと作動レバーとの相対回動が自動的に阻止される。そして、その状態でリリース操作部材を操作してポールとラチェットとの噛合いを解除すれば、操作レバーを原位置まで倒伏させることにより作動レバーがブレーキ解除位置まで戻され、パーキングブレーキが解除される。
【0010】
ここで、本発明ではフック部材と共にラッチ部材が同一の部材、すなわち作動レバーおよび操作レバーの他方に配設され、ラッチ部材によってフック部材が機械的にロック位置に位置決めされることにより、フック部材と係合ピンとの係合状態が維持されるため、スプリングの損傷などでフック部材と係合ピンとが係合不能となって操作レバーを起立状態に保持できなくなる恐れがない。
【0011】
また、ラッチ部材がロック保持位置からロック解除位置へ回動操作されると、スプリングおよび位置決め機構によりフック部材は機械的にロック位置から解放位置へ回動させられて位置決めされるため、ラッチ部材に対する操作力を解除してもフック部材と係合ピンとの非係合状態が維持され、操作レバーを容易に原位置側へ倒伏操作することができる一方、その状態で操作レバーが引き起こされると、フック部材が係合ピンとの係合によって解放位置からロック位置へ自動的に回動させられるとともに、スプリングおよび位置決め機構の作用でラッチ部材が機械的にロック解除位置からロック保持位置へ回動させられ且つ位置決めされるため、ラッチ部材をロック保持位置へ戻すための操作が不要で、パーキングブレーキ作動時における操作レバーの倒伏操作を含めた操作レバーの操作が極めて容易となる。
また、スプリングおよび位置決め機構の作用で、フック部材がロック位置に保持され且つラッチ部材がロック保持位置に保持される第1安定状態、およびフック部材が解放位置に保持され且つラッチ部材がロック解除位置に保持される第2安定状態に位置決めされるとともに、第2安定状態においてフック部材が係合ピンと係合してロック位置へ回動させられることによりスプリングの付勢力に抗して第1安定状態に切り換えられ、その第1安定状態において前記ラッチ部材がロック解除位置へ回動操作されることによりスプリングの付勢力に抗して第2安定状態に切り換えられるようになっているため、フック部材およびラッチ部材の作動が安定するとともにそれ等のがたつきによる異音等の発生が防止される。
また、単一のスプリングによってフック部材がロック位置から解放位置側へ回動させられ、ラッチ部材がロック解除位置からロック保持位置側へ回動させられるようになっているため、それ等を別々のスプリングで付勢する場合に比較して装置が簡単且つ安価に構成される。また、ラッチ部材をロック解除位置へ回動操作する際の操作力は、単一のスプリングの付勢力に基づいて定まるため、その操作力の調整が容易である。
【0012】
第2発明は、第1発明に比較してスプリングが要件でないとともに、ラッチ部材およびフック部材に跨がって設けられた爪部およびカムから成る位置決め機構により、ラッチ部材がロック保持位置からロック解除位置へ回動操作されるのに伴ってフック部材が機械的にロック位置から解放位置へ回動させられて位置決め保持されるとともに、フック部材が解放位置からロック位置へ回動させられるのに伴ってラッチ部材が機械的にロック解除位置からロック保持位置へ回動させられて位置決め保持される点が相違するが、その他は第1発明と同様である。
したがって、フック部材と共にラッチ部材が同一の部材、すなわち作動レバーおよび操作レバーの他方に配設され、ラッチ部材によってフック部材が機械的にロック位置に位置決めされることにより、フック部材と係合ピンとの係合状態が維持されるため、スプリングの損傷などでフック部材と係合ピンとが係合不能となって操作レバーを起立状態に保持できなくなる恐れがない。
また、ラッチ部材がロック保持位置からロック解除位置へ回動操作されると、位置決め機構によりフック部材は機械的にロック位置から解放位置へ回動させられて位置決め保持されるため、ラッチ部材に対する操作力を解除してもフック部材と係合ピンとの非係合状態が維持され、操作レバーを容易に原位置側へ倒伏操作することができる一方、その状態で操作レバーが引き起こされると、フック部材が係合ピンとの係合によって解放位置からロック位置へ自動的に回動させられるとともに、位置決め機構の作用でラッチ部材が機械的にロック解除位置からロック保持位置へ回動させられて位置決め保持されるため、ラッチ部材をロック保持位置へ戻すための操作が不要で、パーキングブレーキ作動時における操作レバーの倒伏操作を含めた操作レバーの操作が極めて容易となる。
発明では、フック部材をロック位置から解放位置側へ回動させるように付勢するとともに、ラッチ部材をロック解除位置からロック保持位置側へ回動させるように付勢する付勢手段が設けられており、フック部材がロック位置に保持され且つラッチ部材がロック保持位置に保持される第1安定状態、およびフック部材が解放位置に保持され且つラッチ部材がロック解除位置に保持される第2安定状態に位置決めされるとともに、第2安定状態においてフック部材が係合ピンと係合してロック位置へ回動させられることにより付勢手段の付勢力に抗して第1安定状態に切り換えられ、その第1安定状態において前記ラッチ部材がロック解除位置へ回動操作されることにより付勢手段の付勢力に抗して第2安定状態に切り換えられるようになっているため、フック部材およびラッチ部材の作動が安定するとともにそれ等のがたつきによる異音等の発生が防止される。
【0013】
発明では、上記付勢手段が、フック部材とラッチ部材とに跨がって配設された単一のスプリングであるため、それ等を別々のスプリングで付勢する場合に比較して装置が簡単且つ安価に構成される。また、ラッチ部材をロック解除位置へ回動操作する際の操作力は、単一のスプリングの付勢力に基づいて定まるため、その操作力の調整が容易である。
【0014】
【発明の実施の形態】
ここで、本発明のパーキングブレーキ操作装置は、運転席と助手席との間に略水平、すなわち操作レバーが車両の前方側へ略水平に倒伏させられる姿勢で配設される場合に好適に適用されるが、その他の場所に配設されるパーキングブレーキ操作装置にも適用され得る。配設形態は、必ずしも操作レバーの倒伏姿勢が略水平である必要はなく、倒伏姿勢が略垂直等であっても良い。倒伏とは、パーキングブレーキを作動させるために操作レバーを引き上げた状態を起立状態として、その起立状態から原位置側へ倒した状態を意味する。
【0015】
作動レバーおよび操作レバーの何れか一方に係合ピンが設けられ、それ等の他方にフック部材およびラッチ部材が配設されれば良いが、係合ピンを作動レバーに設けるとともに、フック部材およびラッチ部材を操作レバーに配設するようにすれば、運転者によって回動操作されるラッチ部材が、同じく運転者によって回動操作される操作レバーに配設されることから、優れた操作性が得られる。ラッチ部材は必ずしも運転者によって直接操作される必要はなく、ラッチ部材に機械的に連結された回動可能或いはスライド可能なラッチ操作部材を設けるようにしても良い。
【0016】
第1発明の位置決め機構はカムやリンクなどで構成される。スプリングが要件でない第2発明では、例えばフック部材やラッチ部材に回動抵抗を付与して自由回動を阻止するとともに、フック部材が係合ピンと係合してロック位置へ回動させられることにより、カムによりラッチ部材をロック解除位置からロック保持位置へ機械的に回動させ、ラッチ部材がロック解除位置へ回動操作されることにより、カムによってフック部材をロック位置から解放位置へ機械的に回動させるようにすることもできる。
【0017】
また、第発明の付勢手段は、フック部材をロック位置から解放位置側へ回動させるように付勢するとともに、ラッチ部材をロック解除位置からロック保持位置側へ回動させるように付勢するものであるが、第発明の実施に際しては、例えばフック部材をロック位置から解放位置側へ回動させるように付勢する付勢手段、或いはラッチ部材をロック解除位置からロック保持位置側へ回動させるように付勢する付勢手段の何れか一方を設けるだけでも良い。ラッチ部材をロック保持位置およびロック解除位置にそれぞれ位置決めしたり、或いはフック部材をロック位置および解放位置にそれぞれ位置決めしたりすることもできる。
【0018】
第1発明および第4発明では、フック部材とラッチ部材とに跨がって配設された単一のスプリングによって付勢手段が構成されているが、第発明の実施に際しては一対のスプリングを用いてフック部材およびラッチ部材を別々に付勢するようにしても良い。これ等のスプリングとしては、引張コイルスプリング、圧縮コイルスプリング、ねじりコイルスプリングなど、配設形態に応じて種々のスプリングを採用できる。
【0019】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例であるパーキングブレーキ操作装置10の正面図で、運転席と助手席との間において図の左方向が自動車の前方となる姿勢で車体のフロア等に略水平に配設される。このパーキングブレーキ操作装置10は、車体のフロア等に一体的に固設されるセクタ12と、そのセクタ12に第1軸心O1 まわりの回動可能に配設された作動レバー14、および操作レバー16とを備えている。
【0020】
図2にも示されているように、セクタ12には第1軸心O1 を中心とする円弧形状に沿ってラチェット18が設けられている一方、作動レバー14には第1軸心O1 と平行な第2軸心O2 まわりの回動可能にポール20が設けられ、ラチェット18と噛み合わされることにより図1、図2において第1軸心O1 の左まわりの回動が阻止されるようになっている。図3の(a) 、(b) 、(c) 、(d) は、それぞれ図2におけるA−A断面、B−B断面、C−C断面、D−D断面を示す図で、これ等の図から明らかなように作動レバー14は、セクタ12の両側に位置する一対のプレート22、24と、それ等に跨がって配設された複数の連結ピン26、28、30、32、34とから構成されており、ポール20は連結ピン30によって支持されているとともに、連結ピン32まわりに配設された捩りコイルスプリング36によってラチェット18と噛み合う左まわり方向に付勢されている。また、一対のプレート22、24は、セクタ12を貫通して配設されたスリーブ38を介して第1軸心O1 まわりの回動可能に支持されている。上記連結ピン28は係合ピンとしても機能するものである。
【0021】
一方のプレート24にはガイド板40が設けられ、パーキングブレーキケーブル42(図1参照)をガイド溝44に沿って案内するとともに、そのパーキングブレーキケーブル42の端部を作動レバー14に係止するようになっている。したがって、この作動レバー14が、図1および図2に示されているブレーキ解除位置から、第1軸心O1 の右まわりに回動させられると、パーキングブレーキケーブル42が引っ張られて図示しない車輪のパーキングブレーキが作動させられるとともに、ポール20とラチェット18との噛合いによりそのブレーキ位置に保持され、パーキングブレーキの作動状態が維持される。セクタ12には、この時の連結ピン26の第1軸心O1 まわりの回動を許容するように円弧形状の切欠46が設けられている。
【0022】
操作レバー16は、図4および図4のA−A断面、B−B断面、C−C断面を示す図5の(a) 、(b) 、(c) に具体的に示されているように構成されており、略円筒形状に丸められた把持部50と、その把持部50に連続して設けられて前記作動レバー12の両側に位置する一対の平行板部52、54とを備えている。一対の平行板部52、54には貫通穴56が設けられ、その貫通穴56内を貫通する支持軸58(図1参照)および前記スリーブ38を介して第1軸心O1 まわりの回動可能にセクタ12に配設されているとともに、そのセクタ12への取付状態において前記第1軸心O1 と平行になる複数の連結ピン60、62、64が設けられている。貫通穴67には、セクタ12への組付状態において連結ピン66(図1参照)が取り付けられる。そして、把持部50を把持して図1に示す倒伏状態の原位置から右まわりに引上げ操作されるが、セクタ12には、この時の連結ピン66の第1軸心O1 まわりの回動を許容するように円弧形状の切欠68(図2参照)が設けられている。操作レバー16の原位置は、例えば連結ピン66とセクタ12の切欠68との係合によって規定される。また、操作レバー16の把持部50や平行板部52、54の上部は合成樹脂製のカバー70(図1参照)によって覆蓋されている。
【0023】
上記連結ピン60には、その軸心である第3軸心O3 まわりの回動可能にフック部材72が取り付けられ、連結ピン62には、その軸心である第4軸心O4 まわりの回動可能にラッチ部材74およびリリースレバー76が取り付けられ、連結ピン64には、その軸心である第5軸心O5 まわりの回動可能にラッチ操作部材78が取り付けられている。フック部材72およびラッチ部材74は、操作レバー16が図1に示すように原位置に保持された状態でセクタ12よりも車両前方側に位置する部分に配設されている。また、一方の平行板部52の内側にはばね板80が設けられ、作動レバー14のプレート22に摺接させられることにより、その作動レバー14との相対回動時に所定の回動抵抗が付与されるようになっている。なお、ばね板80と係合する係合溝或いは係合凸部をプレート22に設けるなどして、相対回動開始時に節度感を持たせるように構成することもできる。本実施例では、上記フック部材72、ラッチ部材74、リリースレバー76が何れも金属材料製であるが、強度的に可能であれば合成樹脂材料製としても良い。
【0024】
フック部材72は、図6に示すように、連結ピン60に軸受等を介して嵌合される円筒形状のスリーブ81、および係合溝82を備えており、図1に示すように連結ピン28が係合溝82内に入り込んだロック位置に保持されることにより、第1軸心O1 まわりにおける操作レバー16と作動レバー14との相対回動が阻止され、両者は一体的に第1軸心O1 まわりに回動させられる。したがって、作動レバー14のブレーキ解除位置は、原位置に保持された操作レバー16のフック部材72と連結ピン28との係合によって規定される。また、操作レバー16が原位置から引上げ操作されると、図13に示すように作動レバー14はブレーキ解除位置からブレーキ位置へ回動させられ、パーキングブレーキが作動させられるとともに、ポール20とラチェット18との噛合いにより作動レバー14がブレーキ位置に保持されることにより、操作レバー16が起立状態に保持される。
【0025】
一方、図14に示すように連結ピン28が係合溝82から抜け出す解放位置に保持された状態では、操作レバー16が作動レバー14に対して第1軸心O1 の左まわり、すなわち原位置側へ相対回動することが許容され、作動レバー14をブレーキ位置に保持したまま、言い換えればパーキングブレーキの作動状態を維持したまま、操作レバー16のみを図15に示すように原位置側へ倒伏させることができる。作動レバー14には、この時の連結ピン66の第1軸心O1 まわりの回動を許容するように円弧形状の切欠84が設けられている。この時の操作レバー16の倒伏位置は前記原位置と同じで、連結ピン66とセクタ12の切欠68との係合によって規定されるが、例えば作動レバー14のブレーキ解除位置がセクタ12との係合等によって規定され、その時の作動レバー14の位置に基づいてフック部材72と連結ピン28との係合により操作レバー16の原位置が規定される場合は、ブレーキ作動時の操作レバー16の倒伏位置を原位置と異なる位置とすることもできる。なお、図14、図15では、理解を容易とするためにフック部材72、ラッチ部材74、ラッチ操作部材78等が実線で示されている。
【0026】
フック部材72にはまた、係合溝82の一方の側壁に連続して突出部86が設けられており、図15の倒伏状態から操作レバー16が引き起こされる際に、その突出部86が前記連結ピン28と係合させられることにより第3軸心O3 の左まわりに回動させられ、連結ピン28が係合溝82内に入り込むロック位置へ自動的に戻される。図6の(a) は正面図で、(b) は(a) の右側面図である。
【0027】
また、フック部材72には、一対の凹所90a、90b、およびそれ等の間の凸部90cから成るカム90が設けられており、図7に示されているラッチ部材74の爪部92と係合させられることにより、上記ロック位置および解放位置にそれぞれ位置決めされるようになっている。すなわち、図8、図9に示すようにフック部材72とラッチ部材74との間には引張コイルスプリング94が張設され、その引張コイルスプリング94の付勢力に従って図8に示すようにラッチ部材74の爪部92が凹所90aと係合する第1安定状態と、図9に示すようにラッチ部材74の爪部92が凹所90bと係合する第2安定状態とに位置決めされるのである。図8の第1安定状態では、フック部材72はロック位置に保持されるとともにラッチ部材74はロック保持位置に保持され、前記突出部86とラッチ部材74との係合と相まってフック部材72の第3軸心O3 まわりの回動が機械的に制限される。また、図9の第2安定状態では、フック部材72は解放位置に保持されるとともにラッチ部材74はロック解除位置に保持される。図7の(a) は正面図で、(b) は(a) の右側面図であり、前記連結ピン62に軸受等を介して嵌合される円筒形状のスリーブ91が一体に設けられている。
【0028】
上記図8の第1安定状態において、ラッチ部材74が第4軸心O4 の右まわりにロック解除位置まで回動させられると、引張コイルスプリング94の付勢力に抗して爪部92が凸部90cを乗り越え、ラッチ部材74およびフック部材72は図9に示す第2安定状態に切り換えられる一方、図9の第2安定状態においてフック部材72が前記連結ピン28との係合によりロック位置へ回動させられると、引張コイルスプリング94の付勢力に抗して爪部92が凸部90cを乗り越え、ラッチ部材74およびフック部材72は図8に示す第1安定状態に切り換えられる。本実施例では引張コイルスプリング94が配設されているため、上記作動が安定して行われるとともにがたつき等による異音の発生が防止されるが、引張コイルスプリング94を省略しても、突出部86とラッチ部材74との係合により上記と略同じ作用効果が得られる。引張コイルスプリング94は付勢手段に相当するもので、カム90および爪部92は位置決め機構に相当するものである。
【0029】
図8において実線で示すフック部材72は、図1に示すように操作レバー16が原位置に保持され且つ作動レバー14がブレーキ解除位置に保持されている状態から操作レバー16が引上げ操作される途中の状態で、パーキングブレーキケーブル42の張力によりフック部材72の係合溝82の下側の側壁に連結ピン28が当接させられる。これにより、フック部材72には第3軸心O3 の左まわり方向のモーメントが発生するが、フック部材72の突出部86とラッチ部材74との係合によってフック部材72の回転が阻止され、作動レバー14が操作レバー16と一体的に第1軸心O1 の右まわりに回動させられてパーキングブレーキが作動させられる。なお、操作レバー16を引上げ操作する際の操作力は、必ずしもフック部材72から連結ピン28を介して作動レバー14に伝達される必要はなく、例えば連結ピン66と切欠84との係合により操作レバー16から作動レバー14に伝達されるようにすることもできる。言い換えれば、操作レバー16が引上げ操作される際に、フック部材72の係合溝82と連結ピン28との係合によって操作レバー16に対する作動レバー14の相対回動が阻止される前に、連結ピン66と切欠84とが係合して作動レバー14が操作レバー16と一体的に回動させられるようにしても良いのである。
【0030】
また、図8において二点鎖線で示すフック部材72は、図13に示すようにポール20とラチェット18との噛合いにより作動レバー14がブレーキ位置に保持された状態で、操作レバー16の重力などでフック部材72の係合溝82の上側の側壁に連結ピン28が当接させられる。これにより、フック部材72には第3軸心O3 の右まわり方向のモーメントが発生するが、ラッチ部材74の爪部92と凹所90aとの当接によってフック部材72の回転が阻止され、操作レバー16の原位置側への回動が阻止される。
【0031】
上記ラッチ部材74には係合溝100が設けられており、その係合溝100を介してラッチ操作部材78と係合させられている。ラッチ操作部材78は合成樹脂にて一体成形されたもので、図10および図11に示すように、前記連結ピン64に軸受等を介して嵌合される円筒形状のスリーブ101、係合溝100と係合させられる係合ピン部102、および運転者等によって操作される操作ノブ104を一体に備えている。操作ノブ104は、操作レバー16に設けられた図示しない切欠から上方へ突き出しているとともに、前記カバー70にも切欠が設けられ、第5軸心O5 まわりに回動操作できるようになっている。スリーブ101には、前記リリースレバー76との干渉を避けるために切欠106が設けられている。図10は斜視図で、図11の(a) は正面図、(b) は(a) の右側面図、(c) は(a) におけるC−C断面端面図、(d) は(a) におけるD−D断面端面図である。
【0032】
そして、図13に示すように操作レバー16が引上げ操作された状態で、操作ノブ104が操作レバー16の先端側(図13の左上方向)のラッチ切換位置へ押圧操作されると、ラッチ操作部材78は第5軸心O5 の左まわりに回動させられ、それに伴ってラッチ部材74が第4軸心O4 の右まわりに回動させられることにより、そのラッチ部材74およびフック部材72が図9に示す第2安定状態に切り換えられる。図14は、このように操作ノブ104がラッチ切換位置へ押圧操作されて第2安定状態に切り換えられた状態であるが、この時のフック部材72の解放位置への回動を許容するように、操作レバー16は図13の状態に比較して僅かに前方(第1軸心O1 の左まわり)へ回動させられる。また、その第2安定状態においてフック部材72が連結ピン28との係合によりロック位置へ回動させられ、そのフック部材72およびラッチ部材74が第1安定状態に切り換えられると、それに伴ってラッチ操作部材78は自動的に図1や図13に示す初期位置へ戻される。
【0033】
前記リリースレバー76は、図12に示すように、前記連結ピン62に軸受等を介して嵌合される円筒形状のスリーブ110、スリーブ110と平行に貫通穴が設けられた連結部112、および前記ポール20に当接させられる当接部114を一体に備えている。連結部112には、図4に示されているように操作レバー16の把持部50内に配設されたリリースロッド116が第4軸心O4 と平行な軸心まわりの回動可能に連結されており、リリースノブ118が把持部50内へ押込み操作されることにより、リリースレバー76は軸心O4 の右まわりに回動させられ、当接部114がポール20の後端部に当接させられてラチェット18との噛合いが解除される右まわり方向に回動させる。リリースノブ118は、圧縮コイルスプリング120によって把持部50から突き出す方向へ付勢されており、その突出位置は、リリースレバー76と連結ピン64との係合によって規定されている。これ等のリリースレバー76、リリースロッド116、リリースノブ118等によってリリース機構が構成されており、リリースノブ118はリリース操作部材に相当する。
【0034】
このようなパーキングブレーキ操作装置10は、図1に示すように操作レバー16が原位置に倒伏させられ且つ作動レバー14がブレーキ解除位置とされた状態では、フック部材72およびラッチ部材74が第1安定状態に保持され、フック部材72の係合溝82内に連結ピン28が係合させられている。したがって、その状態で操作レバー16が引上げ操作されると、作動レバー14が操作レバー16と一体的に第1軸心O1 の右まわりに回動させられ、パーキングブレーキケーブル42が引っ張られてパーキングブレーキが作動させられるとともに、図13に示すようにポール20とラチェット18との噛合いにより作動レバー14がブレーキ位置に保持され、操作レバー16から手を放してもパーキングブレーキの作動状態が維持される。また、フック部材72と連結ピン28との係合により、操作レバー16は起立状態に保持される。
【0035】
そして、このようなパーキングブレーキの作動時に、ラッチ操作部材78の操作ノブ104を前方のラッチ切換位置へ押圧操作すると、ラッチ部材74が第4軸心O4 の右まわりに回動させられることにより、そのラッチ部材74およびフック部材72が第2安定状態に切り換えられ、図14に示すようにフック部材72の係合溝82から連結ピン28が抜け出す。これにより、作動レバー14をブレーキ位置に保持したまま、言い換えればパーキングブレーキの作動状態を維持したまま、図15に示すように操作レバー16を原位置側へ倒伏させることができる。したがって、操作レバー16が邪魔にならず、運転席と助手席との間を容易に行き来できる。特に、本実施例では操作レバー16の倒伏状態において、セクタ12よりも車両前方側に位置する部分にフック部材72およびラッチ部材74が配設されているため、その倒伏状態における操作装置10の高さ寸法が小さい。このような操作レバー16の倒伏操作は必要に応じて行われればよく、操作レバー16を起立状態に保持したまま放置しても良いことは勿論である。なお、ラッチ操作部材78の操作ノブ104がラッチ切換位置へ押圧操作された図14、図15の状態では、リリースノブ118が押込み操作されても、リリースレバー76の連結部112とラッチ操作部材78の突部105との係合によってリリースレバー76の回動が阻止されるようになっており、図4の場合にはポール20とラチェット18との噛合い解除が防止される。
【0036】
その後、パーキングブレーキを解除する場合には、先ず図15のように倒伏している操作レバー16を図13の状態まで引き起こす。この引起し操作過程で、フック部材72が連結ピン28と係合してロック位置へ回動させられることにより、そのフック部材72およびラッチ部材74が第1安定状態に切り換えられるとともに、ラッチ操作部材78が自動的に図1や図13に示す初期位置へ戻される。そして、操作レバー16を僅かに引き起こしてポール20とラチェット18との噛合い荷重を解除しながらリリースノブ118を押込み操作すると、リリースレバー76を介してポール20が第2軸心O2 の右まわりに回動させられ、ラチェット18との噛合いが解除される。これにより、作動レバー14が第1軸心O1 の左まわりに回動することが許容され、操作レバー16を原位置まで戻し回動操作することにより、その操作レバー16と一体的に作動レバー14が左まわりに回動させられてブレーキ解除位置まで戻され、パーキングブレーキが解除される。
【0037】
ここで、本実施例のパーキングブレーキ操作装置10は、フック部材72と共にラッチ部材74が操作レバー16に配設され、そのラッチ部材74によりフック部材72が機械的にロック位置に位置決めされるようになっているため、引張コイルスプリング94の損傷や脱落などに拘らずフック部材72と連結ピン28との係合状態が良好に維持され、操作レバー16を確実に起立状態に保持できる。
【0038】
また、ラッチ操作部材78がラッチ切換位置へ押圧操作されると、フック部材72およびラッチ部材74が第2安定状態に切り換えられ、フック部材72が解放位置に位置決めされるため、ラッチ操作部材78に対する操作力を解除してもフック部材72と連結ピン28との非係合状態が維持され、操作レバー16を容易に原位置側へ倒伏操作することができる。また、その状態で操作レバー16が引き起こされると、フック部材72が連結ピン28と係合して第2安定状態から第1安定状態に切り換えられるとともに、ラッチ操作部材78が自動的に初期位置へ戻されるため、ラッチ操作部材78の戻し操作などが不要であり、パーキングブレーキ作動時における操作レバー16の倒伏、引起し操作を含めた操作レバー16等の操作が極めて容易となる。
【0039】
また、本実施例では、カム90および爪部92から成る位置決め機構および引張コイルスプリング94の作用で、フック部材72およびラッチ部材74が第1安定状態および第2安定状態にそれぞれ位置決めされるとともに、第2安定状態においてフック部材72が連結ピン28と係合してロック位置へ回動させられることにより引張コイルスプリング94の付勢力に抗して第1安定状態に切り換えられ、第1安定状態においてラッチ部材74がロック解除位置へ回動させられることにより引張コイルスプリング94の付勢力に抗して第2安定状態に切り換えられるため、フック部材72およびラッチ部材74の作動が安定するとともにそれ等のがたつきによる異音等の発生が防止される。
【0040】
また、本実施例ではフック部材72とラッチ部材74とに跨がって引張コイルスプリング94が配設されているため、それ等の部材72、74に別々のスプリングを配設して付勢する場合に比較して、装置が簡単且つ安価に構成される。加えて、ラッチ操作部材78によりラッチ部材74をロック解除位置へ回動させる際の操作力は、単一の引張コイルスプリング94の付勢力に基づいて定まるため、その操作力の調整が容易である。
【0041】
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるパーキングブレーキ操作装置の正面図である。
【図2】図1の実施例におけるセクタおよび作動レバーを示す図である。
【図3】図2におけるA−A断面、B−B断面、C−C断面、D−D断面を示す図である。
【図4】図1の実施例における操作レバーを示す図である。
【図5】図4におけるA−A断面、B−B断面、C−C断面を示す図である。
【図6】図4の操作レバーに配設されているフック部材を示す図である。
【図7】図4の操作レバーに配設されているラッチ部材を示す図である。
【図8】フック部材およびラッチ部材が第1安定状態に位置決めされた状態を示す図である。
【図9】フック部材およびラッチ部材が第2安定状態に位置決めされた状態を示す図である。
【図10】図4の操作レバーに配設されているラッチ操作部材を示す斜視図である。
【図11】図10のラッチ操作部材を示す図で、(a) は正面図、(b) は(a) の右側面図、(c) は(a) におけるC−C断面端面図、(d) は(a) におけるD−D断面端面図である。
【図12】図4の操作レバーに配設されているリリースレバーを示す図である。
【図13】図1の実施例において操作レバーが引上げ操作された状態を示す図である。
【図14】図13の状態でラッチ操作部材がラッチ切換位置へ押圧操作された状態を示す図である。
【図15】図14の状態で作動レバーをブレーキ位置に保持したまま操作レバーが原位置側へ倒伏させられた状態を示す図である。
【符号の説明】
10:パーキングブレーキ操作装置
12:セクタ
14:作動レバー
16:操作レバー
18:ラチェット
20:ポール
28:連結ピン(係合ピン)
72:フック部材
74:ラッチ部材
76:リリースレバー(リリース機構)
82:係合溝
86:突出部
90:カム(位置決め機構)
92:爪部(位置決め機構)
94:引張コイルスプリング(付勢手段、スプリング)
116:リリースロッド(リリース機構)
118:リリースノブ(リリース機構、リリース操作部材)
1 :第1軸心
2 :第2軸心
3 :第3軸心
4 :第4軸心

Claims (5)

  1. 車体に一体的に固設されるとともに、第1軸心を中心とする円弧形状に沿ってラチェットが設けられたセクタと、
    前記第1軸心まわりの回動可能に前記セクタに配設され、前記ラチェットと噛み合うポールが該第1軸心と略平行な第2軸心まわりの回動可能に設けられているとともに、パーキングブレーキケーブルが連結されており、パーキングブレーキが解除されるブレーキ解除位置と、パーキングブレーキが作動させられるブレーキ位置との間を往復回動させられ、且つ前記ラチェットと前記ポールとの噛合いにより該ブレーキ位置に保持される作動レバーと、
    前記第1軸心まわりの回動可能に前記セクタに配設され、倒伏状態の原位置から引上げ操作される際に前記ブレーキ解除位置の作動レバーを前記ブレーキ位置側へ一体的に回動させるとともに、該作動レバーを該ブレーキ位置に保持したまま原位置側へ回動することが可能な操作レバーと、
    該操作レバーに配設されたリリース操作部材が操作されることにより、前記ポールを前記ラチェットとの噛合いが解除される方向へ回動させるリリース機構と
    を有するパーキングブレーキ操作装置において、
    前記第1軸心と略平行に前記作動レバーおよび前記操作レバーの何れか一方に一体的に設けられた係合ピンと、
    該係合ピンと係合可能な係合溝を有して前記第1軸心と略平行な第3軸心まわりの回動可能に前記作動レバーおよび前記操作レバーの他方に配設され、該第3軸心まわりの予め定められた解放位置では該係合ピンが該係合溝から抜け出し、前記ブレーキ位置の作動レバーに対して該操作レバーが原位置側へ回動することを許容するとともに、該作動レバーがブレーキ位置に保持された状態で該操作レバーが該原位置側から引上げ操作される際には、該係合溝の一方の側壁に連続して設けられた突出部が前記係合ピンと係合して前記解放位置からロック位置へ回動させられ、該係合ピンが前記係合溝内に入り込むフック部材と、
    該フック部材が配設された同じ部材に前記第3軸心と略平行な第4軸心まわりの回動可能に配設され、該第4軸心まわりの予め定められたロック保持位置では、前記ロック位置へ回動させられた前記フック部材と係合させられることにより、該フック部材を機械的に該ロック位置に位置決めし、前記係合溝と前記係合ピンとの係合により前記操作レバーが前記作動レバーに対して相対回動することを阻止する一方、前記ロック保持位置からロック解除位置へ回動操作されることにより、前記フック部材が前記解放位置へ回動することを許容するラッチ部材と、
    前記フック部材を前記ロック位置から前記解放位置側へ回動させるとともに、前記ラッチ部材を前記ロック解除位置から前記ロック保持位置側へ回動させるように、該フック部材と該ラッチ部材とに跨がって配設された単一のスプリングと、
    前記フック部材および前記ラッチ部材に跨がって設けられ、前記スプリングの付勢力に基づいて、該フック部材が前記ロック位置に保持され且つ該ラッチ部材が前記ロック保持位置に保持される第1安定状態、および該フック部材が前記解放位置に保持され且つ該ラッチ部材が前記ロック解除位置に保持される第2安定状態に位置決めするとともに、該第2安定状態において該フック部材が前記係合ピンと係合してロック位置へ回動させられると該スプリングの付勢力に抗して前記第1安定状態に切り換わり、該第1安定状態において前記ラッチ部材がロック解除位置へ回動操作されると該スプリングの付勢力に抗して前記第2安定状態に切り換わることを許容する位置決め機構と
    を有することを特徴とするパーキングブレーキ操作装置。
  2. 車体に一体的に固設されるとともに、第1軸心を中心とする円弧形状に沿ってラチェットが設けられたセクタと、
    前記第1軸心まわりの回動可能に前記セクタに配設され、前記ラチェットと噛み合うポールが該第1軸心と略平行な第2軸心まわりの回動可能に設けられているとともに、パーキングブレーキケーブルが連結されており、パーキングブレーキが解除されるブレーキ解 除位置と、パーキングブレーキが作動させられるブレーキ位置との間を往復回動させられ、且つ前記ラチェットと前記ポールとの噛合いにより該ブレーキ位置に保持される作動レバーと、
    前記第1軸心まわりの回動可能に前記セクタに配設され、倒伏状態の原位置から引上げ操作される際に前記ブレーキ解除位置の作動レバーを前記ブレーキ位置側へ一体的に回動させるとともに、該作動レバーを該ブレーキ位置に保持したまま原位置側へ回動することが可能な操作レバーと、
    該操作レバーに配設されたリリース操作部材が操作されることにより、前記ポールを前記ラチェットとの噛合いが解除される方向へ回動させるリリース機構と
    を有するパーキングブレーキ操作装置において、
    前記第1軸心と略平行に前記作動レバーおよび前記操作レバーの何れか一方に一体的に設けられた係合ピンと、
    該係合ピンと係合可能な係合溝を有して前記第1軸心と略平行な第3軸心まわりの回動可能に前記作動レバーおよび前記操作レバーの他方に配設され、該第3軸心まわりの予め定められた解放位置では該係合ピンが該係合溝から抜け出し、前記ブレーキ位置の作動レバーに対して該操作レバーが原位置側へ回動することを許容するとともに、該作動レバーがブレーキ位置に保持された状態で該操作レバーが該原位置側から引上げ操作される際には、該係合溝の一方の側壁に連続して設けられた突出部が前記係合ピンと係合して前記解放位置からロック位置へ回動させられ、該係合ピンが前記係合溝内に入り込むフック部材と、
    該フック部材が配設された同じ部材に前記第3軸心と略平行な第4軸心まわりの回動可能に配設され、該第4軸心まわりの予め定められたロック保持位置では、前記ロック位置へ回動させられた前記フック部材と係合させられることにより、該フック部材を機械的に該ロック位置に位置決めし、前記係合溝と前記係合ピンとの係合により前記操作レバーが前記作動レバーに対して相対回動することを阻止する一方、前記ロック保持位置からロック解除位置へ回動操作されることにより、前記フック部材が前記解放位置へ回動することを許容するラッチ部材と、
    該ラッチ部材が前記ロック保持位置から前記ロック解除位置へ回動操作されるのに伴って前記フック部材を機械的に前記ロック位置から前記解放位置へ回動させて位置決め保持するとともに、該フック部材が該解放位置から該ロック位置へ回動させられるのに伴って該ラッチ部材を機械的に該ロック解除位置から該ロック保持位置へ回動させて位置決め保持するように、該フック部材および該ラッチ部材に跨がって設けられて互いに係合させられる爪部およびカムから成る位置決め機構と
    を有することを特徴とするパーキングブレーキ操作装置。
  3. 記フック部材を前記ロック位置から前記解放位置側へ回動させるように付勢するとともに、前記ラッチ部材を前記ロック解除位置から前記ロック保持位置側へ回動させるように付勢する付勢手段を有し、
    前記位置決め機構は、該付勢手段の付勢力に基づいて、前記フック部材が前記ロック位置に保持され且つ前記ラッチ部材が前記ロック保持位置に保持される第1安定状態、および該フック部材が前記解放位置に保持され且つ該ラッチ部材が前記ロック解除位置に保持される第2安定状態に位置決めするとともに、該第2安定状態において該フック部材が前記係合ピンと係合してロック位置へ回動させられることにより該付勢手段の付勢力に抗して前記第1安定状態に切り換わり、該第1安定状態において前記ラッチ部材がロック解除位置へ回動操作されることにより該付勢手段の付勢力に抗して前記第2安定状態に切り換わることを許容する
    ことを特徴とする請求項に記載のパーキングブレーキ操作装置。
  4. 前記付勢手段は、前記フック部材を前記ロック位置から前記解放位置側へ回動させるとともに、前記ラッチ部材を前記ロック解除位置から前記ロック保持位置側へ回動させるように、該フック部材と該ラッチ部材とに跨がって配設された単一のスプリングである
    ことを特徴とする請求項に記載のパーキングブレーキ操作装置。
  5. 前記爪部は前記ラッチ部材に設けられ、前記カムは前記フック部材に設けられている
    ことを特徴とする請求項2に記載のパーキングブレーキ操作装置。
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