JP4713148B2 - パーキングブレーキ装置 - Google Patents
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Description
すなわち、操作レバーが引き起こし及び押し倒し自在にベース部材に枢支されており、操作レバーの引き起こしに連動して作動レバーが制動状態となり、この制動状態の作動レバーをポールが姿勢保持し、操作レバーに軸着して回動する収納レバーが操作レバーに内蔵した連結ロッドを操作レバー軸方向に移動操作して、連結ロッドの連結ピンを案内する操作レバーの操作連結溝と、連結ロッドの連結ピンが係合する作動レバーの作動連結溝と、に連結ピンをそれぞれ連結又は解除することで、操作レバーを作動レバーから切り離して押し倒し、収納状態を可能にするものである。
また、ブレーキストロークの設定が制限されるという問題点があった。
[1] 操作レバー(20)が枢支軸(11)によってベース部材(10)に枢支された操作系にブレーキケーブル(BC)が連結され、前記操作レバー(20)を引き起こすことによって前記操作系が前記ブレーキケーブル(BC)を引いて制動するパーキングブレーキ装置(1)において、
前記ベース部材(10)に固定された弧状のラチェットプレート(12)と、前記操作レバー(20)の引き起こし操作に連動して前記ラチェットプレート(12)に噛み合って、前記ブレーキケーブル(BC)を引いた制動状態に前記操作系を保持可能な、前記操作系に配設したポール(31)と、前記制動状態を維持したままで前記操作レバー(20)を倒した収納位置に収納可能な収納機構と、を備え、
前記操作系は、前記ポール(31)と前記ラチェットプレート(12)との噛合いが解除される解除方向に前記ポール(31)の向きを変える解除機構と、前記枢支軸(11)によって前記ベース部材(10)に枢支された、前記ブレーキケーブル(BC)を連結した出力リンク(30)と、を備え、
前記収納機構は、前記操作レバー(20)側に枢支された、前記出力リンク(30)に対して係脱可能な収納リンク(23)と、一端部が該収納リンク(30)に連結され、前記操作レバー(20)側でもう一方の端部を操作して前記収納リンク(23)を回動するための収納ロッド(24)と、を有し、
前記ラチェットプレート(12)は、弧状の曲率中心が前記枢支軸(11)側に位置し、前記ポール(31)と噛み合う歯部(12a)が前記曲率中心側に向けて形成され、
前記ポール(31)は、前記ラチェットプレート(12)から前記枢支軸(11)寄りに前記出力リンク(30)に枢支され、
前記出力リンク(30)は、前記収納リンク(23)が係止する係止部(30a)と前記操作レバー(20)に当接する当接部(35)を有し、該当接部(35)に当接した前記操作レバー(20)が引き起こされることにより、前記ブレーキケーブル(BC)を引っ張って前記制動状態をもたらす方向に回動するものであり、
前記操作レバー(20)は、前記制動状態において前記収納リンク(23)が前記係止部(30a)に係止しているときは、引き起こされた位置に保持され、前記制動状態において前記収納ロッド(24)によって前記収納リンク(23)が前記係止部(30a)から離れる方向に回動したときは、前記制動状態を維持している前記出力リンク(30)から離れて、前記収納位置に収納され、
前記解除機構は、前記出力リンク(30)に回動可能に枢支された、前記ポール(31)を前記ラチェットプレート(12)に噛み合う噛合い方向に押すリリースリンク(36)と、該リリースリンク(36)を押して前記ポール(31)の向きを前記解除方向に変えるための、前記操作レバー(20)から延びたリリースロッド(21)と、第1端部(38a)が前記リリースリンク(36)に掛けられ、第2端部(38b)が前記ポール(31)に掛けられたリリーススプリング(38)と、を有し、
前記リリーススプリング(38)は、前記第1端部(38a)が前記リリースリンク(36)を付勢して前記ポール(31)を前記噛合い方向に押し、前記リリースロッド(21)が前記リリースリンク(36)を押したときは、前記第2端部(38b)が前記ポール(31)を付勢して前記解除方向に向けることを特徴とするパーキングブレーキ装置(1)。
前記収納リンク(23)を枢支する収納リンク枢支軸(22)が前記長孔(211)に貫通して、前記リリースロッド(21)を移動可能に支持したことを特徴とする[1]または[2]に記載のパーキングブレーキ装置(1)。
パーキングブレーキ装置(1)を非制動状態から制動状態にするためには、非制動状態で倒されている操作レバー(20)を引き起こせばよい。この操作レバー(20)は枢支軸(11)によってベース部材(10)に枢支されているので、枢支軸(11)を回動の中心にして回動する。
図1から図8は、本発明の一実施の形態を示している。
図1および図2は、本発明の一実施の形態に係るパーキングブレーキ装置のほぼ全体構成を示しており、図1は、ブレーキが制動していない非制動状態を示し、図2は、パーキングブレーキ装置の動作を示している。また、図3は、パーキングブレーキ装置の平面図であり、図4は、図2のC−C線断面図である。
図2に示したように、操作レバー20は矢印A方向に引き起こしたり、倒したりすることができる。図1に示したように、非制動状態では操作レバー20は倒されて、収納位置にある。この状態から操作レバー20を引き起こすと、ブレーキケーブルBCが引かれて出力リンク30の円弧状保持部34に保持され、制動力が発生した制動状態になる。操作レバー20の引き起こす力を抜くと、操作レバー20は、収納位置に戻る方向に引かれるが、図5に示したように、ポール31がラチェットプレート12に噛み合うことによって制動状態は維持される。図6に示したように、制動状態を維持したままで操作レバー20を収納位置に収納するときは、操作部24cを矢印B方向に沿って後方に動かすことによってリリースロッド21を操作して、収納リンク23の第1下端部23bと出力リンク30の係止部30aとの係止を解除してから操作レバー20を倒せばよい。図7は、このようにして、ブレーキケーブルBCを最大限まで引き出して、最大の制動力が発生している制動状態を維持したままで操作レバー20を収納位置に収納したときの各構成部材を示している。制動状態を非制動状態に戻すときは、操作ボタン210を押し込んでリリースロッド21を操作し、図8に示したようにポール31と歯部12aとの噛合いを解除すればよい。
図1に示すように、非制動状態にあるパーキングブレーキ装置1は、操作レバー20が収納位置まで倒されており、出力リンク30が前方に回動した位置にあってブレーキケーブルBCを引いておらず、したがって、制動力は発生していない。操作レバー20は、出力リンク30の当接部35に下方から当接している。収納リンク23の第1下端部23bは出力リンク30の係止部30aに係止している。また、ポール31はラチェットプレート12の歯部12aに噛み合っていない。
1…パーキングブレーキ装置
10…ベース部材
11…枢支軸
12…ラチェットプレート
12a…歯部
13…カラー
20…操作レバー
21…リリースロッド
22…収納リンク枢支軸
23…収納リンク
23a…上端部
23b…収納リンクの第1下端部
23c…収納リンクの第2下端部
24…収納ロッド
24a…先端部
24b…ピン
24c…操作部
25…収納スプリング
25a…収納スプリングの第1端部
25b…収納スプリングの第2端部
26…ピン
30…出力リンク
30a…係止部
31…ポール
31a…ピン
32…ポール枢支軸
33…ケーブル連結部
34…円弧状保持部
35…当接部
36…リリースリンク
36a…ピン
36b…ピン
37…リリースリンク枢支軸
38…リリーススプリング
38a…リリーススプリングの一端部(第1端部)
38b…リリーススプリングのもう一方の端部(第2端部)
201…グリップ
210…操作ボタン
211…長孔
Claims (3)
- 操作レバーが枢支軸によってベース部材に枢支された操作系にブレーキケーブルが連結され、前記操作レバーを引き起こすことによって前記操作系が前記ブレーキケーブルを引いて制動するパーキングブレーキ装置において、
前記ベース部材に固定された弧状のラチェットプレートと、前記操作レバーの引き起こし操作に連動して前記ラチェットプレートに噛み合って、前記ブレーキケーブルを引いた制動状態に前記操作系を保持可能な、前記操作系に配設したポールと、前記制動状態を維持したままで前記操作レバーを倒した収納位置に収納可能な収納機構と、を備え、
前記操作系は、前記ポールと前記ラチェットプレートとの噛合いが解除される解除方向に前記ポールの向きを変える解除機構と、前記枢支軸によって前記ベース部材に枢支された、前記ブレーキケーブルを連結した出力リンクと、を備え、
前記収納機構は、前記操作レバー側に枢支された、前記出力リンクに対して係脱可能な収納リンクと、一端部が該収納リンクに連結され、前記操作レバー側でもう一方の端部を操作して前記収納リンクを回動するための収納ロッドと、を有し、
前記ラチェットプレートは、弧状の曲率中心が前記枢支軸側に位置し、前記ポールと噛み合う歯部が前記曲率中心側に向けて形成され、
前記ポールは、前記ラチェットプレートから前記枢支軸寄りに前記出力リンクに枢支され、
前記出力リンクは、前記収納リンクが係止する係止部と前記操作レバーに当接する当接部を有し、該当接部に当接した前記操作レバーが引き起こされることにより、前記ブレーキケーブルを引っ張って前記制動状態をもたらす方向に回動するものであり、
前記操作レバーは、前記制動状態において前記収納リンクが前記係止部に係止しているときは、引き起こされた位置に保持され、前記制動状態において前記収納ロッドによって前記収納リンクが前記係止部から離れる方向に回動したときは、前記制動状態を維持している前記出力リンクから離れて、前記収納位置に収納され、
前記解除機構は、前記出力リンクに回動可能に枢支された、前記ポールを前記ラチェットプレートに噛み合う噛合い方向に押すリリースリンクと、該リリースリンクを押して前記ポールの向きを前記解除方向に変えるための、前記操作レバーから延びたリリースロッドと、第1端部が前記リリースリンクに掛けられ、第2端部が前記ポールに掛けられたリリーススプリングと、を有し、
前記リリーススプリングは、前記第1端部が前記リリースリンクを付勢して前記ポールを前記噛合い方向に押し、前記リリースロッドが前記リリースリンクを押したときは、前記第2端部が前記ポールを付勢して前記解除方向に向けることを特徴とするパーキングブレーキ装置。 - 前記操作レバーは、第1端部が前記収納リンクを前記出力リンクの係止部に係止する方向に付勢し、第2端部が前記リリースロッドを前記リリースリンクから離れる方向に付勢する収納スプリングを備えたことを特徴とする請求項1に記載のパーキングブレーキ装置。
- 前記リリースロッドは、前記リリースリンクに向かう方向に長孔が開設され、
前記収納リンクを枢支する収納リンク枢支軸が前記長孔に貫通して、前記リリースロッドを移動可能に支持したことを特徴とする請求項1または2に記載のパーキングブレーキ装置。
Priority Applications (1)
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JP2004379076A JP4713148B2 (ja) | 2004-12-28 | 2004-12-28 | パーキングブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004379076A JP4713148B2 (ja) | 2004-12-28 | 2004-12-28 | パーキングブレーキ装置 |
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JP2006182238A JP2006182238A (ja) | 2006-07-13 |
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Family
ID=36735657
Family Applications (1)
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JPS5935153U (ja) * | 1982-08-30 | 1984-03-05 | トヨタ自動車株式会社 | パ−キングブレ−キレバ− |
JPH11310118A (ja) * | 1998-04-30 | 1999-11-09 | Toyota Iron Works Co Ltd | パーキングブレーキ操作装置 |
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2004
- 2004-12-28 JP JP2004379076A patent/JP4713148B2/ja active Active
Patent Citations (3)
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