JPH06137423A - 産業車両用トルクコンバータの切換レバー中立位置復帰装置 - Google Patents
産業車両用トルクコンバータの切換レバー中立位置復帰装置Info
- Publication number
- JPH06137423A JPH06137423A JP28626492A JP28626492A JPH06137423A JP H06137423 A JPH06137423 A JP H06137423A JP 28626492 A JP28626492 A JP 28626492A JP 28626492 A JP28626492 A JP 28626492A JP H06137423 A JPH06137423 A JP H06137423A
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- JP
- Japan
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- torque converter
- switching lever
- seat
- rod
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- Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
- Control Of Fluid Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】運転者がシートから離座する際に流体伝動装置
(トルコン2)を中立位置に保持できるようにし、安全
性の向上を図る。 【構成】トルコン2の作動状態を前後進及び中立位置に
切換える切換レバー7をトルコン2の上面に設けるとと
もに、跳上シート5をエンジンフード3の支持台4に上
下方向へ揺動自在に枢着し、かつ車体フレームに前後方
向に揺動自在に設けられたT字状アーム9と、T字状ア
ーム9の後方側先端に連節され跳上シート5を押上げる
押上ロッド10と、T字状アーム9の上下両先端に連節
された一対のリンク杆14、15を介して設けられたロ
ックアーム16とからなるリンク機構を配設し、T字状
アーム9には押上ロッド10の付勢と同時にロックアー
ム16を介して切換レバー7を中立位置に強制復帰させ
る復帰ばね18を設ける。
(トルコン2)を中立位置に保持できるようにし、安全
性の向上を図る。 【構成】トルコン2の作動状態を前後進及び中立位置に
切換える切換レバー7をトルコン2の上面に設けるとと
もに、跳上シート5をエンジンフード3の支持台4に上
下方向へ揺動自在に枢着し、かつ車体フレームに前後方
向に揺動自在に設けられたT字状アーム9と、T字状ア
ーム9の後方側先端に連節され跳上シート5を押上げる
押上ロッド10と、T字状アーム9の上下両先端に連節
された一対のリンク杆14、15を介して設けられたロ
ックアーム16とからなるリンク機構を配設し、T字状
アーム9には押上ロッド10の付勢と同時にロックアー
ム16を介して切換レバー7を中立位置に強制復帰させ
る復帰ばね18を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トルクコンバータ(以
下、単にトルコンという。)を搭載したフォークリフト
等の産業車両におけるトルコンの切換レバー中立位置復
帰装置に関する。
下、単にトルコンという。)を搭載したフォークリフト
等の産業車両におけるトルコンの切換レバー中立位置復
帰装置に関する。
【0002】
【従来技術】一般に、フォークリフト等の産業車両に
は、トルクを増幅させるため流体を介して動力を伝達さ
せるトルコンが搭載されている。このトルコンには、そ
のトルコンの作動状態を前進、中立及び後進に切換える
切換レバーが設けられる一方、運転室にはその切換レバ
ーと連動ロッド等を介して連結されたシフトレバーが配
設されている。したがって、運転者はそのシフトレバー
を操作することによってトルコンの切換操作を行う。
は、トルクを増幅させるため流体を介して動力を伝達さ
せるトルコンが搭載されている。このトルコンには、そ
のトルコンの作動状態を前進、中立及び後進に切換える
切換レバーが設けられる一方、運転室にはその切換レバ
ーと連動ロッド等を介して連結されたシフトレバーが配
設されている。したがって、運転者はそのシフトレバー
を操作することによってトルコンの切換操作を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、荷役作業の
合間に、シフトレバーを前進又は後進にシフトしたまま
運転者がシートから離座する場合があり、このときパー
キングブレーキの操作を忘れていると車両が動き出して
しまうという危険性がある。また、通常、シフトレバー
は、シートに着座した運転者が手で操作するようにハン
ドルの近傍に配設され、しかもシートとの間隔も狭い位
置となるため、運転者がシートから離座する際に脚でシ
フトレバーを中立位置から前進又は後進にシフトしてし
まうことがあり、この場合にもパーキングブレーキの操
作を忘れていると車両が動き出してしまうという危険性
がある。
合間に、シフトレバーを前進又は後進にシフトしたまま
運転者がシートから離座する場合があり、このときパー
キングブレーキの操作を忘れていると車両が動き出して
しまうという危険性がある。また、通常、シフトレバー
は、シートに着座した運転者が手で操作するようにハン
ドルの近傍に配設され、しかもシートとの間隔も狭い位
置となるため、運転者がシートから離座する際に脚でシ
フトレバーを中立位置から前進又は後進にシフトしてし
まうことがあり、この場合にもパーキングブレーキの操
作を忘れていると車両が動き出してしまうという危険性
がある。
【0004】本発明は上記不具合を解消するため案出さ
れたものであり、運転者がシートから離座する際にトル
コンを中立位置に保持できるようにし、安全性の向上を
図ることを解決すべき課題とするものである。
れたものであり、運転者がシートから離座する際にトル
コンを中立位置に保持できるようにし、安全性の向上を
図ることを解決すべき課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、トルクコンバータの作動状態を前後進及び中
立に切換える切換レバーと、車体に上下方向へ揺動自在
に枢着された跳上シートと、該跳上シートを押上げる押
上ロッドと前記切換レバーを中立位置に保持するロック
部とを含んでなるリンク機構と、該リンク機構に連結さ
れ、前記押上ロッドの付勢と同時に前記ロック部を介し
て前記切換レバーを中立位置に強制復帰させる復帰ばね
とを具備してなるという新規な構成を採用している。
本発明は、トルクコンバータの作動状態を前後進及び中
立に切換える切換レバーと、車体に上下方向へ揺動自在
に枢着された跳上シートと、該跳上シートを押上げる押
上ロッドと前記切換レバーを中立位置に保持するロック
部とを含んでなるリンク機構と、該リンク機構に連結さ
れ、前記押上ロッドの付勢と同時に前記ロック部を介し
て前記切換レバーを中立位置に強制復帰させる復帰ばね
とを具備してなるという新規な構成を採用している。
【0006】
【作用】本発明の切換レバー中立位置復帰装置では、跳
上シートに運転者が着座すると、跳上シートが復帰ばね
の付勢力に抗してリンク機構の押上ロッドを下方へ押圧
することにより、切換レバーを中立位置に保持していた
ロック部のロック状態が解除される。これにより、切換
レバーは中立位置から前進及び後進への切換操作が可能
となる。
上シートに運転者が着座すると、跳上シートが復帰ばね
の付勢力に抗してリンク機構の押上ロッドを下方へ押圧
することにより、切換レバーを中立位置に保持していた
ロック部のロック状態が解除される。これにより、切換
レバーは中立位置から前進及び後進への切換操作が可能
となる。
【0007】そして、運転者が跳上シートから離座する
と、復帰ばねの付勢力によってリンク機構の押上ロッド
が押上げられることにより跳上シートが跳上げられ、こ
れと同時にリンク機構のロック部は切換レバーを中立位
置に強制復帰させてロック状態となる。
と、復帰ばねの付勢力によってリンク機構の押上ロッド
が押上げられることにより跳上シートが跳上げられ、こ
れと同時にリンク機構のロック部は切換レバーを中立位
置に強制復帰させてロック状態となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。 (実施例1)図1は本実施例に係る切換レバー中立位置
復帰装置の側面図であり、図2はトルコンの切換レバー
取付部分を示す平面図である。
る。 (実施例1)図1は本実施例に係る切換レバー中立位置
復帰装置の側面図であり、図2はトルコンの切換レバー
取付部分を示す平面図である。
【0009】図において、1はフォークリフトに搭載さ
れたトルコン2等の上方に水平状に配設された車体フレ
ームであって、この車体フレーム1にはエンジンルーム
の上面を覆うようにエンジンフード3が取付けられてい
る。このエンジンフード3の上面に固定された支持台4
には、ヒンジ5aにより前端部を枢支された跳上シート
5が揺動自在に取付けられている。
れたトルコン2等の上方に水平状に配設された車体フレ
ームであって、この車体フレーム1にはエンジンルーム
の上面を覆うようにエンジンフード3が取付けられてい
る。このエンジンフード3の上面に固定された支持台4
には、ヒンジ5aにより前端部を枢支された跳上シート
5が揺動自在に取付けられている。
【0010】車体フレーム1の下方に配設されたトルコ
ン2の前方部上面には、トルコン2の作動状態を前進、
中立及び後進に切換える切換レバー7がトルコン2の左
側壁面より少し突出して取付けられている。この切換レ
バー7は、運転室に設けられた図示しないシフトレバー
と連動ロッド8等を介して連結されており、運転者がシ
フトレバーを操作することによりトルコン2の切換操作
が行われる。
ン2の前方部上面には、トルコン2の作動状態を前進、
中立及び後進に切換える切換レバー7がトルコン2の左
側壁面より少し突出して取付けられている。この切換レ
バー7は、運転室に設けられた図示しないシフトレバー
と連動ロッド8等を介して連結されており、運転者がシ
フトレバーを操作することによりトルコン2の切換操作
が行われる。
【0011】一方、跳上シート5の下方に位置する図示
しない車体フレームには、枢支ピン9aにより車両の前
後方向に揺動自在に取付けられたT字状アーム9が配設
されている。T字状アーム9の後方側先端には、跳上シ
ート5を押上げる押上ロッド10の下端が連節されてい
る。この押上ロッド10は、車体フレーム1及びエンジ
ンフード3にそれぞれ形成された挿通孔11、12に挿
通され、かつ車体フレーム1に取付けられたガイド13
により案内されて、その上端が跳上シート5の後方部下
面に当接している。
しない車体フレームには、枢支ピン9aにより車両の前
後方向に揺動自在に取付けられたT字状アーム9が配設
されている。T字状アーム9の後方側先端には、跳上シ
ート5を押上げる押上ロッド10の下端が連節されてい
る。この押上ロッド10は、車体フレーム1及びエンジ
ンフード3にそれぞれ形成された挿通孔11、12に挿
通され、かつ車体フレーム1に取付けられたガイド13
により案内されて、その上端が跳上シート5の後方部下
面に当接している。
【0012】また、T字状アーム9の上下両先端には、
上下一対のリンク杆14、15の一端がそれぞれ連節さ
れており、両リンク杆14、15の他端は図示しない車
体フレームに取付けられたロックアーム16に連節され
ている。このロックアーム16は、一対のアームの中央
部を交差状に重合させて構成され、その交差部に取付け
られた枢支ピン16aにより車体フレームに枢着されて
おり、両アームの下端に前記各リンク杆14、15の他
端がそれぞれ連節されている。ロックアーム16は、図
1に示す状態において両アームの上端が切換レバー7の
先端部を前後両側で挟持して切換レバー7を中立位置に
保持するように位置決めされている。
上下一対のリンク杆14、15の一端がそれぞれ連節さ
れており、両リンク杆14、15の他端は図示しない車
体フレームに取付けられたロックアーム16に連節され
ている。このロックアーム16は、一対のアームの中央
部を交差状に重合させて構成され、その交差部に取付け
られた枢支ピン16aにより車体フレームに枢着されて
おり、両アームの下端に前記各リンク杆14、15の他
端がそれぞれ連節されている。ロックアーム16は、図
1に示す状態において両アームの上端が切換レバー7の
先端部を前後両側で挟持して切換レバー7を中立位置に
保持するように位置決めされている。
【0013】そして、T字状アーム9の下方側先端と側
板フレーム17との間には引っ張りばねよりなる復帰ば
ね18が取付けられており、この復帰ばね18により、
押上ロッド10は跳上シート5を上方へ押し上げる方向
に付勢され、かつロックアーム16は切換レバー7を前
後両側で挟持する方向に付勢されている。以上のように
構成された切換レバー中立位置復帰装置において、跳上
シート5に運転者が着座すると、図3に示すように、そ
の体重により跳上シート5が前端のヒンジ5aを中心に
回動し押上ロッド10を下方へ押圧する。これにより、
復帰ばね18の付勢力に抗してT字状アーム9が揺動す
るのに伴い、ロックアーム16が枢支ピン16aを中心
に揺動して、切換レバー7を前後両側で挟持していた両
先端部が開くことによりロック状態が解除される。これ
により、運転者はシフトレバーを操作することにより切
換レバー7を中立位置から前進及び後進への切換が可能
となる。
板フレーム17との間には引っ張りばねよりなる復帰ば
ね18が取付けられており、この復帰ばね18により、
押上ロッド10は跳上シート5を上方へ押し上げる方向
に付勢され、かつロックアーム16は切換レバー7を前
後両側で挟持する方向に付勢されている。以上のように
構成された切換レバー中立位置復帰装置において、跳上
シート5に運転者が着座すると、図3に示すように、そ
の体重により跳上シート5が前端のヒンジ5aを中心に
回動し押上ロッド10を下方へ押圧する。これにより、
復帰ばね18の付勢力に抗してT字状アーム9が揺動す
るのに伴い、ロックアーム16が枢支ピン16aを中心
に揺動して、切換レバー7を前後両側で挟持していた両
先端部が開くことによりロック状態が解除される。これ
により、運転者はシフトレバーを操作することにより切
換レバー7を中立位置から前進及び後進への切換が可能
となる。
【0014】そして、運転者が跳上シート5から離座す
ると、図1に示すように、復帰ばね18の付勢力によっ
てT字状アーム9が逆方向に揺動することにより、押上
ロッド10が押上げられ、跳上シート5は揺動して跳上
げられた状態になる。これと同時に、ロックアーム16
が枢支ピン16cを中心に揺動してその先端部が切換レ
バー7を挟持することにより、切換レバー7は中立位置
でロック状態となる。なお、運転者が離座する直前に切
換レバー7が前進又は後進位置にあった場合でも、切換
レバー7はロック部材16により挟持されるため、中立
位置にシフトされてロック状態になる。
ると、図1に示すように、復帰ばね18の付勢力によっ
てT字状アーム9が逆方向に揺動することにより、押上
ロッド10が押上げられ、跳上シート5は揺動して跳上
げられた状態になる。これと同時に、ロックアーム16
が枢支ピン16cを中心に揺動してその先端部が切換レ
バー7を挟持することにより、切換レバー7は中立位置
でロック状態となる。なお、運転者が離座する直前に切
換レバー7が前進又は後進位置にあった場合でも、切換
レバー7はロック部材16により挟持されるため、中立
位置にシフトされてロック状態になる。
【0015】したがって、本実施例の切換レバー中立位
置復帰装置によれば、運転者がシートから離座する際に
パーキングブレーキの操作を忘れていても車両が動き出
すことがなく、また、運転者が誤って脚等でシフトレバ
ーを前進又は後進にシフトしてまう恐れもないため、安
全性を向上させることができる。 (実施例2)図4は本実施例に係る切換レバー中立位置
復帰装置の側面図であり、図5はトルコンの切換レバー
取付部分を示す平面図である。なお、本実施例の切換レ
バー中立位置復帰装置は上記実施例1とリンク機構を構
成するL字状アーム及びロック部が異なり、他の構成は
異なるところがないため、同一部材には同一符号を援用
して詳しい説明は省略する。
置復帰装置によれば、運転者がシートから離座する際に
パーキングブレーキの操作を忘れていても車両が動き出
すことがなく、また、運転者が誤って脚等でシフトレバ
ーを前進又は後進にシフトしてまう恐れもないため、安
全性を向上させることができる。 (実施例2)図4は本実施例に係る切換レバー中立位置
復帰装置の側面図であり、図5はトルコンの切換レバー
取付部分を示す平面図である。なお、本実施例の切換レ
バー中立位置復帰装置は上記実施例1とリンク機構を構
成するL字状アーム及びロック部が異なり、他の構成は
異なるところがないため、同一部材には同一符号を援用
して詳しい説明は省略する。
【0016】本実施例におけるL字状アーム20は、そ
の角部に取付けられた枢支ピン20aにより図示しない
車体フレームに揺動自在に設けられている。L字状アー
ム20の後方側先端には、跳上シート5を押上げる押上
ロッド10の下端が連節されている。また、L字状アー
ム20の下方側先端には、一端が切換レバー7の先端に
連結されたロックワイヤ21の一端が連結固定されてい
る。このロックワイヤ21は、図示しない車体フレーム
に取付具23により固定された案内ケーブル22に移動
可能に挿通されており、該案内ケーブル22の一端は切
換レバー7が中立位置にあるとき該切換レバー7とロッ
クワイヤ21とが一直線状となるように対向配置されて
いる。
の角部に取付けられた枢支ピン20aにより図示しない
車体フレームに揺動自在に設けられている。L字状アー
ム20の後方側先端には、跳上シート5を押上げる押上
ロッド10の下端が連節されている。また、L字状アー
ム20の下方側先端には、一端が切換レバー7の先端に
連結されたロックワイヤ21の一端が連結固定されてい
る。このロックワイヤ21は、図示しない車体フレーム
に取付具23により固定された案内ケーブル22に移動
可能に挿通されており、該案内ケーブル22の一端は切
換レバー7が中立位置にあるとき該切換レバー7とロッ
クワイヤ21とが一直線状となるように対向配置されて
いる。
【0017】そして、L字状アーム20の下方側先端と
側板フレーム17との間には復帰ばね18が取付けられ
ており、この復帰ばね18により、押上ロッド10は跳
上シート5を押し上げる方向に付勢され、かつロックワ
イヤ21は切換レバー7を中立位置に保持するように付
勢されている。以上のように構成された切換レバー中立
位置復帰装置において、跳上シート5に運転者が着座す
ると、その体重により跳上シート5が前端のヒンジ5a
を中心に回動し押上ロッド10を下方へ押圧する。これ
により、復帰ばね18の付勢力に抗してL字状アーム2
0が揺動するのに伴い、ロックワイヤ21に弛みが生じ
ることにより切換レバー7のロック状態が解除される。
これにより、切換レバー7がロックワイヤ21の弛みを
吸収する範囲で揺動可能となり、運転者はシフトレバー
を操作することにより切換レバー7を中立位置から前進
及び後進への切換が可能となる。
側板フレーム17との間には復帰ばね18が取付けられ
ており、この復帰ばね18により、押上ロッド10は跳
上シート5を押し上げる方向に付勢され、かつロックワ
イヤ21は切換レバー7を中立位置に保持するように付
勢されている。以上のように構成された切換レバー中立
位置復帰装置において、跳上シート5に運転者が着座す
ると、その体重により跳上シート5が前端のヒンジ5a
を中心に回動し押上ロッド10を下方へ押圧する。これ
により、復帰ばね18の付勢力に抗してL字状アーム2
0が揺動するのに伴い、ロックワイヤ21に弛みが生じ
ることにより切換レバー7のロック状態が解除される。
これにより、切換レバー7がロックワイヤ21の弛みを
吸収する範囲で揺動可能となり、運転者はシフトレバー
を操作することにより切換レバー7を中立位置から前進
及び後進への切換が可能となる。
【0018】そして、運転者が跳上シート5から離座す
ると、復帰ばね18の付勢力によってL字状アーム20
が逆方向に揺動することにより、押上ロッド10が上方
へ押上げられ、跳上シート5は揺動して跳上げられた状
態になる。これと同時に、L字状アーム20に連結され
ているロックワイヤ21が引っ張られることにより、切
換レバー7は中立位置でロック状態となる。なお、運転
者が離座する直前に切換レバー7が前進又は後進位置に
あった場合でも、切換レバー7はロックワイヤ21と一
直線状になるように引っ張られるため、中立位置にシフ
トされてロック状態になる。
ると、復帰ばね18の付勢力によってL字状アーム20
が逆方向に揺動することにより、押上ロッド10が上方
へ押上げられ、跳上シート5は揺動して跳上げられた状
態になる。これと同時に、L字状アーム20に連結され
ているロックワイヤ21が引っ張られることにより、切
換レバー7は中立位置でロック状態となる。なお、運転
者が離座する直前に切換レバー7が前進又は後進位置に
あった場合でも、切換レバー7はロックワイヤ21と一
直線状になるように引っ張られるため、中立位置にシフ
トされてロック状態になる。
【0019】したがって、本実施例の切換レバー中立位
置復帰装置の場合にも、運転者がシートから離座する際
にパーキングブレーキの操作を忘れていても車両が動き
出すことがなく、また、運転者が誤って脚等でシフトレ
バーを前進又は後進にシフトしてまう恐れもないため、
安全性を向上させることができる。
置復帰装置の場合にも、運転者がシートから離座する際
にパーキングブレーキの操作を忘れていても車両が動き
出すことがなく、また、運転者が誤って脚等でシフトレ
バーを前進又は後進にシフトしてまう恐れもないため、
安全性を向上させることができる。
【0020】
【発明の効果】本発明の切換レバー中立位置復帰装置に
よれば、運転者が跳上シートから離座すると、これに連
動するリンク機構のロック部によりトルコンの切換レバ
ーが中立位置に強制復帰されるように構成されているた
め、運転者がシートから離座した際にパーキングブレー
キの操作を忘れていても車両が動き出すのを防止でき、
かつ運転者が誤ってシフトレバーを前進又は後進にシフ
トしてまう恐れもないため、安全性を向上させることが
きる。
よれば、運転者が跳上シートから離座すると、これに連
動するリンク機構のロック部によりトルコンの切換レバ
ーが中立位置に強制復帰されるように構成されているた
め、運転者がシートから離座した際にパーキングブレー
キの操作を忘れていても車両が動き出すのを防止でき、
かつ運転者が誤ってシフトレバーを前進又は後進にシフ
トしてまう恐れもないため、安全性を向上させることが
きる。
【図1】実施例1に係る切換レバー中立位置復帰装置の
運転者が離座した状態の正面図である。
運転者が離座した状態の正面図である。
【図2】実施例1に係る切換レバー中立位置復帰装置の
要部の平面図である。
要部の平面図である。
【図3】実施例1に係る切換レバー中立位置復帰装置の
運転者が着座した状態の正面図である。
運転者が着座した状態の正面図である。
【図4】実施例2に係る切換レバー中立位置復帰装置の
運転者が離座した状態の正面図である。
運転者が離座した状態の正面図である。
【図5】実施例2に係る切換レバー中立位置復帰装置の
要部の平面図である。
要部の平面図である。
1…車体フレーム 2…トルコン 5…跳上シート
7…切換レバー 9…T字状アーム 10…押上ロッド 14、15
…リンク杆 16…ロックアーム 18…復帰ばね 20…L字
状アーム 21…ロックワイヤ 22…案内ケーブル
7…切換レバー 9…T字状アーム 10…押上ロッド 14、15
…リンク杆 16…ロックアーム 18…復帰ばね 20…L字
状アーム 21…ロックワイヤ 22…案内ケーブル
Claims (1)
- 【請求項1】 トルクコンバータの作動状態を前後進及
び中立に切換える切換レバーと、車体に上下方向へ揺動
自在に枢着された跳上シートと、該跳上シートを押上げ
る押上ロッドと前記切換レバーを中立位置に保持するロ
ック部とを含んでなるリンク機構と、該リンク機構に連
結され、前記押上ロッドの付勢と同時に前記ロック部を
介して前記切換レバーを中立位置に強制復帰させる復帰
ばねとを具備してなることを特徴とする産業車両用トル
クコンバータの切換レバー中立位置復帰装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28626492A JPH06137423A (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 産業車両用トルクコンバータの切換レバー中立位置復帰装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28626492A JPH06137423A (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 産業車両用トルクコンバータの切換レバー中立位置復帰装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06137423A true JPH06137423A (ja) | 1994-05-17 |
Family
ID=17702115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28626492A Pending JPH06137423A (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 産業車両用トルクコンバータの切換レバー中立位置復帰装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06137423A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7240757B2 (en) * | 2003-05-29 | 2007-07-10 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Control system of self propelled industrial machine |
JP2007192364A (ja) * | 2006-01-20 | 2007-08-02 | Chikusui Canycom Inc | 作業車の安全停止装置 |
KR100760358B1 (ko) * | 2005-12-23 | 2007-09-20 | 두산인프라코어 주식회사 | 엔진식 지게차의 주행 제어장치 |
US7278508B2 (en) | 2003-05-30 | 2007-10-09 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Control system of industrial truck and controlling method of the same |
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