JP5876369B2 - パーキングブレーキ - Google Patents

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本発明は、ラチェットの歯を設けたベースに操作レバーを枢軸により起倒自在に取り付け、該操作レバーをラチェットの歯に対して引き起こすことにより、操作レバーに連結されたブレーキケーブルを引っ張ってブレーキを制動させ、操作レバーに設けたラチェット爪とラチェットの歯との係合により、前記ブレーキの制動状態を維持するパーキングブレーキに関する。特に、ブレーキの制動を維持している状態で操作レバーを倒して収納することができるパーキングブレーキに関する。
従来、この種の車両用操作レバー装置は、一般に車両の運転席近傍、例えば運転席と助手席との間にベースが固設され、該ベースに操作レバーが起倒可能に枢支され、該操作レバーを引き起こすことにより、ケーブルを介して制動部に力が伝達されて制動状態となるように構成されている。このため、制動状態にあるときは、操作レバーが起こされて上方に突出した状態になっている。
ところで、駐車中の車内では、搭乗者が運転席と助手席との間を移動することがある。また、ドライバーが運転席から助手席にかけて横臥して休憩を取ろうとすることもある。このようなときに運転席と助手席との間で突出している操作レバーは、はなはだ邪魔である。このため、パーキングブレーキは、制動状態において操作レバーの位置を低くできることが望ましい。このようなパーキングブレーキとしては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。
このようなパーキングブレーキには、制動状態を維持しながら倒した操作レバーの位置がイニシャル位置くらいまで低くできるものがある。これにより、駐車中の車内において搭乗者が運転席と助手席との間を移動することが容易になる。
しかしながら、ドライバーが運転席から助手席にかけて横臥して休憩を取る際には、レバーが身体に当たってしまい、不快感が生じることがあるという問題点が残されている。そこで、制動状態を維持しながら操作レバーを倒して収納したときの該操作レバーの位置をより低くできるパーキングブレーキとして、特許文献2に開示された車両用操作レバー装置がある。
特許文献2に開示されている車両用操作レバー装置は、ブレーキの制動状態を維持しながら操作レバーを収納したときの該操作レバーの位置が従来のものよりも低い位置にすることができる。
特開2002−255016号公報 特開2007−286929号公報
しかしながら、この種の車両用操作レバー装置は、特許文献2に開示されたものに限らず、右ハンドル車用のものと左ハンドル車用のものとでは、構成部品や組立工程および組立設備に異なる部分があり、これらにはコスト低減に繋がる改善点のあることが見出された。また、昨今の円高等の社会情勢からは、より強くコストの低減が求められている。
本発明は、以上のような従来の技術の有する改善点に着目してなされたものであり、制動状態を維持しながら操作レバーを倒して収納したときの該操作レバーの位置を低くでき、且つ、製造コストを低減できるパーキングブレーキを提供することを目的としている。
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]ラチェットの歯(50)を設けたベース(40)に操作レバー(10)を枢軸(P)により起倒自在に取り付け、該操作レバー(10)を前記ラチェットの歯(50)に対して引き起こすことにより、前記操作レバー(10)に連結されたブレーキケーブルを引っ張ってブレーキを制動させ、前記操作レバー(10)に設けたラチェット爪(300)と前記ラチェットの歯(50)との係合により、前記ブレーキの制動状態を維持するパーキングブレーキ(1)において、
前記操作レバー(10)は、前記ラチェット爪(300)を有するとともに前記ブレーキケーブルが連結され、前記枢軸(P)により前記ベース(40)に起倒自在に取り付けられた出力ユニット(30)と、起倒操作するときに前記出力ユニット(30)が前記枢軸(P)を回動中心として同一方向に連動および不連動の状態に選択可能に連結する連結手段を有するレバーユニット(20)と、から成り、
前記レバーユニット(20)は、前記出力ユニット(30)に起倒自在に枢支されるとともに前記ベース(40)に設けたガイド長穴(43)に挿通した連結ピン(24)を有し、該レバーユニット(20)を前記出力ユニット(30)と連動する状態で前記枢軸(P)を回動中心として前記制動状態まで引き起こす過程で、前記連結ピン(24)は前記ガイド長穴(43)内を下方に移動し、前記制動状態で前記連結手段による前記出力ユニット(30)との連動を解除したときに、前記連結ピン(24)が前記出力ユニット(30)に対する起倒の回動中心になり、前記レバーユニット(20)は、前記制動状態を解除して前記操作レバー(10)を収納したときのイニシャル位置よりも低い位置に収納可能となることを特徴とするパーキングブレーキ(1)。
[2]前記連結手段は、前記操作レバー(10)を引き起こすときに前記出力ユニット(30)に当接する当接部(21)と、前記レバーユニット(20)に設けたスライド長穴(22)と、該スライド長穴(22)に移動可能に挿通した収納ピン(23)と、を有し、
前記スライド長穴(22)は、両端のうち一端側に前記収納ピン(23)が位置するときは、前記操作レバー(10)を倒す際に前記出力ユニット(30)に前記収納ピン(23)が当接し、他端側に前記収納ピン(23)が位置するときは、前記出力ユニット(30)に前記収納ピン(23)が当接しないように形成されたことを特徴とする項[1]に記載のパーキングブレーキ(1)。
[3]前記レバーユニット(20)は、前記収納ピン(23)を取り付けた変位可能なスライダー(36)と、該スライダー(36)を付勢する付勢手段と、を備え、
前記付勢手段は、前記収納ピン(23)が前記スライド長穴(22)の前記一端側に位置する方向に前記スライダー(36)を付勢することを特徴とする項[2]に記載のパーキングブレーキ(1)。
[4]前記ガイド長穴(43)の位置および長さは、前記制動状態のときに、前記レバーユニット(20)を倒して収納した際の該レバーユニット(20)の最高位置が前記出力ユニット(30)の最高位置よりも低くなるように設定されていることを特徴とする項[1]、[2]または[3]に記載のパーキングブレーキ(1)。
[5]前記操作レバー(10)の出力ユニット(30)は、前記枢軸(P)の所定部位に固設され、
前記枢軸(P)は、前記所定部位から少なくとも一方の端部側に延長された延長部(100)を有し、
前記延長部(100)の延長端部(102)を保持するための保持ベース(60)を備え、
前記延長端部(102)または前記延長端部(102)と前記所定部位との間に、ブレーキケーブルを巻き取るためのケーブルドラム(71)を備えたケーブルドラム取付け部材(70)が固設されたことを特徴とする項[1]から[4]のいずれか一項に記載のパーキングブレーキ(2)。
前記本発明は次のように作用する。
項[1]に係るパーキングブレーキ(1)によれば、ブレーキを制動させるために操作レバー(10)を引き起こすときは、レバーユニット(20)と出力ユニット(30)とが連結手段によって連結されており、両者は連動する。このため、操作者がレバーユニット(20)を掴んで引き起こすと、出力ユニット(30)がレバーユニット(20)と一体となって枢軸(P)を回動の中心として引き起こされる。
これにより、出力ユニット(30)に連結されたブレーキケーブルが引かれて、ブレーキの制動力が生じた制動状態となる。操作レバー(10)を引き起こす動作の間、出力ユニット(30)に設けられたラチェット爪(300)は、ベース(40)に設けられたラチェットの歯(50)に対して係脱を順次繰り返す。
操作レバー(10)を引き起こす動作を止めると、当該位置におけるラチェットの歯(50)にラチェット爪(300)が係合して、操作レバー(10)がその位置に保持されるとともにブレーキケーブルが引かれた状態に維持される。すなわち、ブレーキの制動状態が維持される。
このように、操作レバー(10)を、レバーユニット(20)と出力ユニット(30)が連動する状態で枢軸(P)を回動中心として制動状態まで引き起こす過程で、出力ユニット(30)に対するレバーユニット(20)の回動中心となる連結ピン(24)は、ベース(40)に設けられたガイド長穴(43)内を下方に移動する。
制動状態にあるときに、レバーユニット(20)と出力ユニット(30)との連動を解除すべく、不連動となるように連結手段を選択すると、出力ユニット(30)は不動のままにレバーユニット(20)は、ベース(40)にあるガイド長穴(43)に挿通した連結ピン(24)を回動中心として倒れる方向に回動させることができる。これにより、レバーユニット(20)は、前記制動状態を解除して操作レバー(10)を収納したときのイニシャル位置よりもさらに低い位置に収納することができる。
操作レバー(10)は、レバーユニット(20)と出力ユニット(30)との2つのユニットからなるので、出力ユニット(30)は右ハンドル車や左ハンドル車等の車種の違いによって異なるものが必要になるが、レバーユニット(20)は車種によらず共用とすることができる。これにより、異なる車種であっても共用できる構成部品が増え、それとともに組立工程の同一化および組立設備の共用化を増進することができ、以って製造コストを低減させることができる。
項[2]に係るパーキングブレーキ(1)によれば、連結手段のうちレバーユニット(20)の当接部(21)が操作レバー(10)を引き起こすときに出力ユニット(30)に当接するので、出力ユニット(30)を引き起こす方向に確実に回動させることができる。
また、連結手段のうちレバーユニット(20)のスライド長穴(22)に移動可能に挿通した収納ピン(23)がスライド長穴(22)の両端のうち一端側に位置するときは、操作レバー(10)を倒す際に収納ピン(23)は出力ユニット(30)に当接する。これにより、ブレーキの制動を解除するために操作レバー(10)を倒すときに、収納ピン(23)が出力ユニット(30)を倒れる方向に押すので、出力ユニット(30)はレバーユニット(20)に連動し、倒れる方向に回動して制動状態が解除される。
一方、収納ピン(23)がスライド長穴(22)の他端側に位置するときは、出力ユニット(30)に当接しないので、出力ユニット(30)は、レバーユニット(20)を倒す方向の動作に連動することがない。したがって、ブレーキが制動状態に維持されている状態で収納ピン(23)をスライド長穴(22)の他端側に位置させることにより、レバーユニット(20)のみを倒して収納することができる。
項[3]に係るパーキングブレーキ(1)によれば、レバーユニット(20)に変位可能に取り付けられたスライダー(36)に収納ピン(23)が取り付けられているので、スライダーを変位させることによって容易に収納ピン(23)をスライド長穴(22)の一端側および他端側の何れにも位置させることができる。さらに、付勢手段は、収納ピン(23)がスライド長穴(22)の一端側に位置する方向にスライダーを付勢しているので、スライダー(36)を変位させない限り、レバーユニット(20)と出力ユニット(30)とは連動するように連結された状態が維持される。
これにより、ブレーキの非制動状態から制動させるための操作レバー(10)の操作の間は、レバーユニット(20)と出力ユニット(30)とが確実に連結されてブレーキを制動させることができる。また、ブレーキの制動が維持された状態では、スライダーを変位させて収納ピン(23)をスライド長穴(22)の他端側に位置させて出力ユニット(30)に当接する状態を解除することにより、レバーユニット(20)と出力ユニット(30)とは容易に連結が解除されて、レバーユニット(20)をイニシャル位置まで倒すことができる。
項[4]に係るパーキングブレーキ(1)によれば、ガイド長穴(43)の位置および長さを適宜に設定することにより、ブレーキが制動状態のときに、レバーユニット(20)を倒して収納した際のレバーユニット(20)の最も高い位置が出力ユニット(30)の最も高い位置よりも低くなるようにすることができる。これにより、ドライバーが運転席から助手席にかけて横臥して休憩を取るようなときに、より一層にパーキングブレーキ(1)が邪魔にならないようにすることができる。
項[5]に係るパーキングブレーキ(2)によれば、枢軸(P)の延長部(100)に固設したケーブルドラム取付け部材(70)が有するケーブルドラム(71)にブレーキケーブルを連結し、ブレーキの制動および制動解除等は、枢軸(P)上の異なる位置に設けられた操作レバー(10)を操作することによって行えるので、ブレーキケーブルの配索に対する制限が大幅に緩和されるので、本パーキングブレーキ(2)のみで様々な車種に対応することができる。
本発明に係るパーキングブレーキによれば、操作レバーをブレーキケーブルが連結された出力ユニットと、該出力ユニットとの連動および不連動の選択を可能に出力ユニットに連結されたレバーユニットとから構成したので、右ハンドル車や左ハンドル車といった異なる車種に対してもレバーユニットを共用することができ、これにより車種の違いによる組立工程や組立設備の相違を少なくすることもできるので、パーキングブレーキの製造コストを低減することができる。
また、ブレーキの制動を維持した状態で出力ユニットとの連動を解除して倒したレバーユニットは、ブレーキの制動を解除して操作レバーを収納した状態におけるレバーユニットの位置よりも低くできるので、ブレーキを制動させて車内を移動したり、車内で休憩したりするときに操作レバーを邪魔になりにくいものとすることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るパーキングブレーキの非制動状態を示す側面透視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るパーキングブレーキを示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るパーキングブレーキを示す背面図である。 図1の状態から操作レバーを引き起こし始めた状態を示す側面透視図である。 図4の状態から操作レバーをさらに引き起こした状態を示す側面透視図である。 図5の状態から操作レバーをさらに引き起こした状態を示す側面透視図である。 図6の状態から操作レバーを引き起こし始めた状態を示す側面透視図である。 図7の状態から操作レバーをさらに引き起こした状態を示す側面透視図である。 図8の制動状態を維持したままでレバーユニットの収納操作に入ったときの状態を示す側面透視図である。 図9の状態から操作レバーを倒し始めた状態を示す側面透視図である。 操作レバーを収納した状態を示す側面透視図である。 制動状態を解除するための操作を始めた状態を示す側面透視図である。 非制動状態で操作レバーを収納した状態を示す側面透視図である。 操作レバーを最大制動力を発生するところまで引き起こした状態を示す側面透視図である。 最大制動状態を維持したままでレバーユニットを収納した状態を示す側面透視図である。 図1のパーキングブレーキを示す側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るパーキングブレーキを示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るパーキングブレーキを示す背面断面図である。
以下、図面に基づき本発明の好適な実施の形態を説明する。
図1から図16までは、本発明の第1の実施の形態を示している。
図1は、第1の実施の形態に係るパーキングブレーキ1の構成を右側面側から見た側面透視図であり、ブレーキが制動しておらず、操作レバーが倒されてイニシャル位置にある状態を示している。図2は、本発明の第1の実施の形態に係るパーキングブレーキ1を示す分解斜視図であり、図3は、本発明の第1の実施の形態に係るパーキングブレーキ1を示す背面図である。図4〜図15までは、第1の実施の形態に係るパーキングブレーキ1の制動および制動解除の操作におけるパーキングブレーキ1の構成要素の動きの変化を示した側面図である。また、図16は、本発明の第1の実施の形態に係るパーキングブレーキ1の外観を示す側面図である。
第1の実施の形態に係るパーキングブレーキ1は、乗用車等の車両に装備され、操作レバー10の操作によってブレーキの制動および制動解除を行うものであり、車両の運転席近傍に据付けるベース40に枢軸Pを介して操作レバー10を起倒可能に枢支して成る。
パーキングブレーキ1は、操作レバー10を引き起こすことにより、操作レバー10に連結されたブレーキケーブル(図示せず)が引き出されて制動部(図示せず)に操作力が伝達され、これによって制動部にて制動力が発生する制動状態とすることができる。一方、操作レバー10を倒してイニシャル状態まで戻すことにより、引き出されていたブレーキケーブルが戻って制動力が消失した非制動状態となる。
ベース40は、運転席近傍の据付け部位に固設されており、略鉛直方向に起立して延びる、操作レバーの組付け部分41を有している。組付け部分41には枢軸Pが挿通されて取り付けられる取付け孔410が穿設されている。また、組付け部分41の前方寄りには、上縁が斜め前方に向かって上方に延びるストッパ受部42が形成されている。このストッパ受部42は、収納するときの操作レバー10の最下位置を定めているものである。
また、ベース40には、ラチェットの歯50が固設されている。さらに、ベース40には、後述するレバーユニット20の連結ピン24が挿通されるガイド長穴43が穿設されている。このガイド長穴43は、枢軸Pの取付け孔410の略直上から操作レバー10の延びる方向とは反対側の下方へ向かって、前記枢軸Pを中心とした円弧状に延びている。
操作レバー10は、ブレーキの制動および制動解除それぞれの操作時に操作者が握るグリップGが先端側に設けられたレバーユニット20と、ブレーキの制動および制動解除それぞれの操作時に枢軸Pを回動中心として起倒することができる、枢軸Pに枢支された出力ユニット30との2つのユニットから成る。出力ユニット30は、一対の板状の部材からなり、ベース40を間に挟むように組み付けられている。
レバーユニット20は、前記出力ユニット30を外側から挟むように組み付けられている。このように構成された操作レバー10は、操作者がレバーユニット20を握持して起倒操作する際に、連結手段によって、出力ユニット30が枢軸Pを回転中心としてレバーユニット20の起倒操作方向と同一方向に連動する連結状態と、出力ユニット30がレバーユニット20とは連動しない不連動の非連結状態とを選択することができる。
また、出力ユニット30には、ベース40に固設されたラチェットの歯50に係脱可能なラチェット爪300がピン301を中心に回動可能に取り付けられている。また、出力ユニット30には、このラチェット爪300を付勢するためのスプリング302が取り付けられている。スプリング302は、ラチェット爪300がラチェットの歯50に係合する方向に付勢している。
さらに、出力ユニット30には、ブレーキケーブルの一端側が固定され、操作レバー10を引き起こしたときにブレーキケーブルが巻き取られるケーブルドラム320が設けられている。また、出力ユニット30には、操作レバー10を引き起こすときに、後述するレバーユニット20の当接部21が当接するように突設された被当接ピン31を有している。これにより、レバーユニット20を握持して引き起こす際に、当接部21が被当接ピン31に当接してからは当接部21が被当接ピン31を押し上げるので、枢軸Pを回動中心としてレバーユニット20と出力ユニット30とが一体に連動して引き起こされる。
また、出力ユニット30には、後述するレバーユニット20に設けられた収納ピン23が当接可能な被当接部32を有している。図5に示したように、被当接部32には、収納ピン23が当接している状態で、スライド長穴22の下縁部22b寄りから後述する当接位置側の端縁に向かって斜め上方に延びる、太線で示した傾斜部32aが形成されている。したがって、傾斜部32aとスライド長穴22の太線で示した上縁部22aとの間隔は、連続的に狭くなっている。
出力ユニット30は、ベース40のガイド長穴43と重なる位置にレバーユニット20の前記連結ピン24が貫通する開孔33が穿設されている。したがって、レバーユニット20は、連結ピン24を介して出力ユニット30とベース40とに枢支されている。
レバーユニット20は、グリップGの先端にリリースボタン34が出没可能に設けられている。リリースボタン34は、グリップG内に位置する後端部にリリースロッド35の一端が接続されている。このリリースロッド35は、ブレーキの制動状態を解除する際に、ベース40のラチェットの歯50に係合している出力ユニット30のラチェット爪300をスプリング302の付勢力に抗して係合が解除される方向に押すためのものである。
リリースボタン34は、先端がスプリング202によってグリップGの外に突き出す方向に付勢されている。このため、リリースロッド35は、リリースボタン34が押されていない状態では、ラチェット爪300を押す部分がラチェット爪300から離されている。
また、レバーユニット20は、グリップGを設けた先端側とは反対側の基端部側に設けた前記連結ピン24が出力ユニット30の開孔33とベース40のガイド長穴43とに挿通されている。これにより、レバーユニット20は、出力ユニット30と連動する連結状態にあるときには、枢軸Pを回動の中心として出力ユニット30とともに回動し、出力ユニット30と非連結状態にあるときには、連結ピン24を回動の中心にして単独で起倒可能に回動することができる。
レバーユニット20は、先端部と基端部との中間にスライド長穴22が穿設されており、スライド長穴22に前記収納ピン23が移動可能に挿通されている。スライド長穴22は、レバーユニット20の基端部から先端部の延びる方向に延びている。
スライド長穴22の両端縁それぞれは半円の円弧状に形成されており、両端縁間は、直線状に平行に延びる縁部が形成されている。これらの縁部は、例えば図6等に示した状態の操作レバー10において、上側で延びる上縁部22aと、その下方で延びる下縁部22bとである。
このスライド長穴22は、収納ピン23がスライド長穴22内を基端部寄りの当接位置側にあるときは、操作レバー10を倒す際に収納ピン23が出力ユニット30に当接し、収納ピン23が当接位置側とは反対側の先端部寄りの非当接位置側にあるときは、収納ピン23が出力ユニット30に当接しないように形成されている。
収納ピン23は、レバーユニット20内にレバーユニット20の延びる方向に移動可能に設けられたスライダー36の後端部に取り付けられている。したがって、収納ピン23は、スライダー36をスライドさせることによってスライド長穴22内での位置をスライドさせることができる。
収納ピン23は、当接位置側に位置するとき、被当接部32の傾斜部32aとスライド長穴22の上縁部22aとの間で挟持される。収納ピン23は、次に述べるように当接位置側に位置するように付勢される。
レバーユニット20は、グリップGよりも中央寄りの上部には、レバーユニット20の延びる方向に沿ってスライド開孔20aが穿設されている。このスライド開孔20aからはスライダー36に設けられた操作部36aが突出している。この操作部36aをスライド開孔20a内でスライドさせることにより、収納ピン23をスライド長穴22内で当接位置側と非当接位置側との間でスライドさせることができる。スライダー36の先端部は、スプリング202によって付勢されている。このスプリング202は、収納ピン23がスライド長穴22内で当接位置側に位置するようにスライダー36を付勢している。
このようにレバーユニット20のスライド長穴22に挿通された収納ピン23と該収納ピン23が当接位置に在るときに収納ピン23に当接する出力ユニット30の被当接部32およびレバーユニット20の当接部21と該当接部21に当接可能な出力ユニット30の被当接ピン31等から連結手段が構成されている。この連結手段によってレバーユニット20と出力ユニット30とは、連動および不連動の状態に選択可能に連結されている。
収納ピン23は、被当接部32に当接しているときは、スライダー36を介してスプリング202によってスライド長穴22の当接位置側の端縁に向けて付勢されているので、被当接部32の傾斜部32aとスライド長穴22の上縁部22aとの間で挟持されるとともに、レバーユニット20の当接部21が出力ユニット30の被当接ピン31に当接している。これにより、操作レバー10は、がたつきの発生が防止されている。
レバーユニット20は、出力ユニット30がブレーキケーブルを引いている制動状態で収納ピン23を非当接位置側にスライドさせて出力ユニット30との連動を解除すると、連結ピン24が出力ユニット30に対するレバーユニット20の起倒の回動中心になる。これにより、レバーユニット20は、ブレーキを解除して操作レバー10を収納したときのイニシャル位置よりも低い位置に収納することができる。
レバーユニット20は、中央付近から図1の紙面上斜め下方に延びる下延部25を有している。この下延部25の下端部には、横方向に突出するストッパ26が設けられている。このストッパ26は、操作レバー10をイニシャル位置まで倒したときにベース40のストッパ受部42に上方から当接して、操作レバー10の下方への回動を制限するものである。
なお、ガイド長穴43の穿設位置と長さとを適宜に設定することにより、ブレーキが制動状態にあるときに収納したレバーユニット20の最も高い位置が出力ユニット30の最も高い位置よりも低くなるようにすることができる。
第1の実施の形態に係るパーキングブレーキ1は、次のように作用する。
図1および図4〜図15までは、本実施の形態に係るパーキングブレーキ1の制動および制動解除の操作におけるパーキングブレーキ1の構成要素の動きの変化を示しており、図1は、パーキングブレーキ1が非制動状態にあって、操作レバー10が倒されたイニシャル位置にある状態を示している。レバーユニット20のストッパ26は、出力ユニット30のストッパ受部42の上端部に当接している。このとき操作レバー10は、非制動状態における最も低い位置まで倒されている。
この状態では、スライダー36にはスプリング202からの付勢力が作用しているだけであり、出力ユニット30のラチェット爪300は、ラチェットの歯50に係合していない。スライダー36に取り付けられた収納ピン23は、出力ユニット30の被当接部32に当接する位置に在って被当接部32の傾斜部32a上に在るので、スライド長穴22内の当接位置側の端縁に向けてかつスライド長穴22の上縁部22aに向けて押圧されており、傾斜部32aと上縁部22aとによって挟持されている。
さらに、収納ピン23は、被当接部32の傾斜部32aからスライド長穴22の上縁部22aへ向かう反力を受けている。すなわち、レバーユニット20は、上方に向けて回転する方向の反力を受けている。これにより、レバーユニット20の当接部21は、出力ユニット30の被当接ピン31に押圧されており、操作レバー10のがたつきの発生がより良く防止されている。
図4は、ブレーキを制動させるために操作レバー10を引き起こすことにより、ラチェット爪300がラチェットの歯50に係合した状態を示している。操作者がレバーユニット20のグリップGを握持して操作レバー10を引き起こす操作を行うと、レバーユニット20は、始めに連結ピン24を回動の中心にして僅かに操作方向Aに回動する。操作方向Aに僅かに回動したレバーユニット20は、当接部21が操作方向A側に位置する出力ユニット30の被当接ピン31に当接する。
この状態でさらに操作方向Aにレバーユニット20の回動操作を続けると、当接部21が被当接ピン31を操作方向Aに押すので、レバーユニット20と出力ユニット30とは一体に連動して枢軸Pを回動の中心にして操作方向Aに回動する。すなわち、操作レバー10が引き起こされるにつれて、出力ユニット30に連結されているブレーキケーブルが引かれて制動部で制動力が発生し始める。
図5から図8までは、操作レバー10を引き起こす方向に回動操作を続けたときの過程を示している。回動操作を続けるにしたがって、ラチェット爪300は、ラチェットの歯50とより高い位置で係合する。このとき、ブレーキケーブルの引き出し量が多くなり、制動力もそれだけ大きくなる。
図9から図11までは、図8に示したようにブレーキを制動させた状態から制動状態を維持したままで、操作レバー10を倒して収納する過程を示している。
図9は、レバーユニット20と出力ユニット30との連結が非連動になった状態を示している。
操作者は、レバーユニット20のスライダー36をスプリング202の付勢力に抗して、操作部36aを指などでレバーユニット20の先端に向けて矢印B方向にスライドさせる。これにより、スライダー36に取り付けられている収納ピン23を非当接位置側に変位させることができる。収納ピン23が非当接位置側に位置している状態では、収納ピン23は出力ユニット30の被当接部32から外れているので、収納ピン23と出力ユニット30とは当接しない。したがって、ブレーキの制動状態を維持したままでレバーユニット20を倒す方向に回動させることができる。
なお、操作レバー10を倒す際に操作部36aをB方向に押す力を抜くと、スプリング202の付勢力によって収納ピン23が出力ユニット30の側縁37に押し付けられるが、この側縁37を円弧状に形成しておくことにより、収納ピン23が押し付けられた状態でもスムーズにレバーユニット20を倒す操作をすることができる。
図10は、図9の状態から操作レバー10をさらに倒した状態を示している。
図10に示すように、レバーユニット20は、図9に示した状態よりも低い位置まで倒されている。このときのレバーユニット20は、連結ピン24を回動の中心として回動する。
一方、出力ユニット30は、ラチェット爪300がラチェットの歯50に係合しており、且つ、レバーユニット20に連動しない非連動状態にあるので、変位することなく、図9に示した状態のままにある。したがって、ブレーキケーブルが引かれた制動状態が維持されている。
図11は、図10の状態からさらに操作レバー10を倒して収納した状態を示している。
図11に示すように、レバーユニット20のストッパ26は、ベース40のストッパ受部42に当接しており、レバーユニット20はこれ以上には下方に向けて倒すことができない。ストッパ26がストッパ受部42に当接している位置は、図1に示したようにブレーキが非制動状態で操作レバー10が収納されているときの位置よりも低い位置である。
したがって、操作レバー10は、ブレーキが非制動状態における操作レバー10の収納位置よりも、すなわち想像線で示した操作レバー10の位置よりも低い位置に収納することができる。このとき、レバーユニット20の最も高い位置は、出力ユニット30の最も高い位置よりも低くなっている。これにより、ドライバーが運転席から助手席にかけて横臥して休憩を取るようなときに、パーキングブレーキ1がより邪魔になり難くなっている。
次に、制動状態のブレーキを解除するための操作について説明する。
図11に示したブレーキの制動状態からレバーユニット20を引き起こして行くと、スプリング202によってスライダー36が付勢されているので、収納ピン23は、出力ユニット30の側縁37に当接した状態で出力ユニット30の被当接部32へ向かう。この過程では、レバーユニット20は連結ピン24を中心にして回動する。
操作レバー10を図8に示した状態まで引き起こすと、スプリング202の付勢力によって収納ピン23は被当接部32と当接する位置まで押し込まれる。これにより、パーキングブレーキ1は、図8に示した状態に戻る。
図8に示した状態に戻ったところで、リリースボタン34をグリップG内に押し込むと、図12に示したように、リリースロッド35がスプリング302の付勢力に抗するようにラチェット爪300を押して、ラチェット爪300とラチェットの歯50との係合が解除される。この状態で操作レバー10を倒すと、レバーユニット20の収納ピン23が出力ユニット30の被当接部32に当接しているので収納ピン23が出力ユニット30を倒す方向に押す。
これにより、出力ユニット30は、レバーユニット20に連動し、レバーユニット20と一体になって枢軸Pを中心にして倒れる方向に回動する。この回動とともにブレーキケーブルが制動部側に引き戻されて、ブレーキの制動力が減じて行く。
図13に示した位置まで操作レバー10を倒すと、レバーユニット20のストッパ26がベース40のストッパ受部42に当接して、それ以上倒すことができなくなる。この位置ではブレーキケーブルが完全に引き戻されているので、制動力が全く働いていない非制動状態になっている。すなわち、図1に示したイニシャル位置に戻っている。
図14は、ブレーキの制動力が最大になるまで操作レバー10を引き起こした状態を示している。
ラチェット爪300は、ラチェットの歯50の最も高い位置で係合している。出力ユニット30は、レバーユニット20とともに最も引き起こされた状態にある。このとき、ブレーキケーブルは最も引き出されており、ブレーキの制動力は最大になっている。
このような最大の制動状態を維持したまま操作レバー10を収納するときも、図9から図11を参照しながら説明した操作と同様の操作を行えばよい。図15は、最大の制動状態を維持したままで操作レバー10を収納したときの状態を示している。図14と図8とを比較すると、ガイド長穴43内における連結ピン24の位置が異なっている。これは、レバーユニット20を出力ユニット30と連動する状態で枢軸Pを回動中心として制動状態まで引き起こす過程で、連結ピン24がガイド長穴43内を下方に移動するからである。
枢軸Pを中心とする操作レバー10の回動量は、図14の状態の方が図8の状態よりも大きくなっており、その分だけ連結ピン24は、ガイド長穴43の下端に近づいている。すなわち、最大制動力が発生しているときの連結ピン24の位置は、制動力がそれよりも小さいときの位置よりも低い位置にある。
制動力を維持した状態で操作レバー10を収納するときは、レバーユニット20は連結ピン24を中心にして回動する。このため、最大制動力を発生させた状態で操作レバー10を収納する場合が、レバーユニット20を最も低い位置に収納できることとなる。
第1の実施の形態におけるパーキングブレーキ1は、操作レバー10をレバーユニット20と出力ユニット30との2つのユニットから構成している。これにより、出力ユニット30については右ハンドル車や左ハンドル車等の車種の違いによって異なるものが必要になるが、レバーユニット20については車種によらず共用することができる。
したがって、パーキングブレーキを構成する部品は、異なる車種であっても共用できるものが増え、それに伴って組立工程の同一化および組立設備の共用化を増進することもできるので、パーキングブレーキの製造コストを低減することができる。また、枢軸(P)をボス形状としてもよい。これにより、ケーブルドラム320の位置の自由度を広くし、より多くの車種に対応することができる。
図17および図18は、本発明の第2の実施の形態を示している。
図17は、第2の実施の形態に係るパーキングブレーキ2を示す平面図であり、図18は、第2の実施の形態に係るパーキングブレーキ2を示す背面断面図である。
第2の実施の形態では、操作レバー10が取り付けられている枢軸Pを第1の実施の形態におけるものよりも長く延長した延長部100を有するものとし、該延長部100にケーブルドラム71を備えたケーブルドラム取付け部材70を固設したものである。
なお、第1の実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略する。
枢軸Pは、稠密な棒状のものでもよいが、金属製のチューブでもよい。枢軸Pは、一方の端部101側の所定部位に出力ユニット30が固設されている。また、もう一方の端部である延長部100側の延長端部102は、保持ベース60に挿通され、該に保持ベース60によって支持されている。
図17および図18に例示したものには、延長部100の延長端部102にケーブルドラム取付け部材70が固設されている。したがって、枢軸Pの端部101に固設された出力ユニット30が操作レバー10の操作によって回動すると、ケーブルドラム取付け部材70も同様に回動する。このケーブルドラム取付け部材70には、ブレーキケーブルを巻き取るためのケーブルドラム71が設けられている。
したがって、ブレーキケーブルを出力ユニット30側のケーブルドラム320に連結しても良いし、ケーブルドラム取付け部材70側のケーブルドラム71に連結することもできる。第2の実施の形態に係るパーキングブレーキ2において、ケーブルドラム取付け部材70側のケーブルドラム71にブレーキケーブルを連結した場合も、第1の実施の形態に係るパーキングブレーキ1と同様に作用してブレーキの制動、制動状態での操作レバー10の収納およびブレーキの制動解除を行うことができる。これにより、ブレーキケーブルの配索の自由度を大きくすることができる。
なお、ケーブルドラム取付け部材70の固定位置は、図示した位置に限られず、ベース40と保持ベース60の間であってもよい。したがって、ブレーキケーブルの様々な配索状態に対応して最も好ましい位置にケーブルドラムを配置することができる。したがって、ブレーキケーブルの様々な配索状態に応じて異なる構成部品を準備することなく同一の構成部品で対応することができるので、著しい製造コストの低減を果たすことができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は前述した様な実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、本実施の形態では、収納ピン23をスライダー36に取り付けて、スライダー36をスライドさせることによりスライド長穴22内で収納ピン23を変位させるものとして示したが、スライド長穴22を直接に変位させるものとしても良い。
また、ケーブルドラム取付け部材70は出力ユニット30と同様のものであっても良いが、ケーブルドラム71を設けるためだけの簡素なものであってもよい。
また、枢軸Pは、出力ユニット30が固設されている所定部位の片側から延長部100が延びているものとして説明したが、出力ユニット30が固設されている所定部位の両側から延長部が延びているものとしてもよい。
本発明は、乗用車等の車両に装備するパーキングブレーキとして示したが、操作レバーの操作によってケーブルを引いて動作させるものであれば、広く適用することができる。
G…グリップ
P…枢軸
1…パーキングブレーキ
2…パーキングブレーキ
10…操作レバー
20…レバーユニット
20a…スライド開孔
21…当接部
22…スライド長穴
22a…上縁部
22b…下縁部
23…収納ピン
24…連結ピン
25…下延部
26…ストッパ
30…出力ユニット
31…被当接ピン
32…被当接部
32a…傾斜部
33…開孔
34…リリースボタン
35…リリースロッド
36…スライダー
36a…操作部
37…側縁
40…ベース
41…組付け部分
42…ストッパ受部
43…ガイド長穴
50…ラチェットの歯
60…保持ベース
70…ケーブルドラム取付け部材
71…ケーブルドラム
100…延長部
101…端部
102…延長端部
201…スプリング
202…スプリング
300…ラチェット爪
301…ピン
302…スプリング
320…ケーブルドラム
410…取付け孔

Claims (5)

  1. ラチェットの歯を設けたベースに操作レバーを枢軸により起倒自在に取り付け、該操作レバーを前記ラチェットの歯に対して引き起こすことにより、前記操作レバーに連結されたブレーキケーブルを引っ張ってブレーキを制動させ、前記操作レバーに設けたラチェット爪と前記ラチェットの歯との係合により、前記ブレーキの制動状態を維持するパーキングブレーキにおいて、
    前記操作レバーは、前記ラチェット爪を有するとともに前記ブレーキケーブルが連結され、前記枢軸により前記ベースに起倒自在に取り付けられた出力ユニットと、起倒操作するときに前記出力ユニットが前記枢軸を回動中心として同一方向に連動および不連動の状態に選択可能に連結する連結手段を有するレバーユニットと、から成り、
    前記レバーユニットは、前記出力ユニットに起倒自在に枢支されるとともに前記ベースに設けたガイド長穴に挿通した連結ピンを有し、該レバーユニットを前記出力ユニットと連動する状態で前記枢軸を回動中心として前記制動状態まで引き起こす過程で、前記連結ピンは前記ガイド長穴内を下方に移動し、前記制動状態で前記連結手段による前記出力ユニットとの連動を解除したときに、前記連結ピンが前記出力ユニットに対する起倒の回動中心になり、前記レバーユニットは、前記制動状態を解除して前記操作レバーを収納したときのイニシャル位置よりも低い位置に収納可能となることを特徴とするパーキングブレーキ。
  2. 前記連結手段は、前記操作レバーを引き起こすときに前記出力ユニットに当接する当接部と、前記レバーユニットに設けたスライド長穴と、該スライド長穴に移動可能に挿通した収納ピンと、を有し、
    前記スライド長穴は、両端のうち一端側に前記収納ピンが位置するときは、前記操作レバーを倒す際に前記出力ユニットに前記収納ピンが当接し、他端側に前記収納ピンが位置するときは、前記出力ユニットに前記収納ピンが当接しないように形成されたことを特徴とする請求項1に記載のパーキングブレーキ。
  3. 前記レバーユニットは、前記収納ピンを取り付けた変位可能なスライダーと、該スライダーを付勢する付勢手段と、を備え、
    前記付勢手段は、前記収納ピンが前記スライド長穴の前記一端側に位置する方向に前記スライダーを付勢することを特徴とする請求項2に記載のパーキングブレーキ。
  4. 前記ガイド長穴の位置および長さは、前記制動状態のときに、前記レバーユニットを倒して収納した際の該レバーユニットの最高位置が前記出力ユニットの最高位置よりも低くなるように設定されていることを特徴とする請求項1、2または3に記載のパーキングブレーキ。
  5. 前記操作レバーの出力ユニットは、前記枢軸の所定部位に固設され、
    前記枢軸は、前記所定部位から少なくとも一方の端部側に延長された延長部を有し、
    前記延長部の延長端部を保持するための保持ベースを備え、
    前記延長端部または前記延長端部と前記所定部位との間に、ブレーキケーブルを巻き取るためのケーブルドラムを備えたケーブルドラム取付け部材が固設されたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のパーキングブレーキ。
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