JP2007276572A - 収納ボックス - Google Patents

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Abstract

【課題】蓋体を案内するガイド部をボックス本体の開口近傍に形成するとともに蓋体の回動も可能とし、かつ蓋体を前後両方向へスライド移動可能としてアームレストとしての利便性を向上する。
【解決手段】ボックス本体1に第1ガイド溝12と第2ガイド溝13を形成し、係合ピン21が第1ガイド溝12に案内されることで蓋体2がスライド移動し、次いで蓋体2はボックス本体1に回動自在に保持された乗換部材3に乗換え、乗換部材3の棒状突起33が第2ガイド溝13に係合して移動することで回動部材4が回動し、乗換部材3と蓋体2も回動して開口部を開く。
二つのガイド溝で機能を分担したので、第1ガイド溝12を開口近傍に形成でき、しかも蓋体の回動が可能となった。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のコンソールボックスなど蓋体付きの収納ボックスに関する。
自動車のコンソールボックスは、収納ボックスとして用いられる他、アームレストとしても用いられている。そのため蓋体は前後に移動可能に、かつボックス本体の上部開口を開閉自在に、ボックス本体に取り付けられている。
このようなコンソールボックスとして、特開2006−027476号公報に記載されたものが知られている。このコンソールボックスは、図9に概略を示すように、蓋体 200から下方へ突出する一対の脚部 201から水平方向に突出する突起 202がボックス本体 100の内側面に形成されたガイド溝 101に案内されて移動することで、蓋体 200のスライド移動と回動とを可能とするものである。ガイド溝 101は、前方から後方に向かって所定距離なだらかに上向することで蓋体 200のスライド移動を可能とし、その後急勾配で上向することで蓋体 200を持ち上げ、図示しないギヤによって蓋体 200の回動を可能としている。またスライド移動あるいは回動させることで付勢力を蓄える付勢手段を適宜配置したことで、スライド移動と回動の一部が自動化されている。
ところが上記公報に記載のコンソールボックスでは、ガイド溝 101がボックス本体 100の深さ方向の中央部近傍に位置している。そのためスライド又は回動移動時に、ボックス本体 100の収納物と蓋体 200の脚部 201とが干渉する恐れがあった。そこで同公報には記載されていないが、図10に示すようにガイド溝 101が形成されている内側壁 102のさらに内側に保護側壁 103を形成することが行われている。保護側壁 103によって収納物と蓋体 200の脚部 201との干渉を回避することができる。
しかし保護側壁 103を形成した場合には、側壁 102と保護側壁 103との間に脚部 201が移動するための隙間 104が生じ、蓋体 200を開いた状態ではボックス本体 100の上部開口にその隙間 104の開口が表出する。そのため隙間 104にカードやコインが落下したり、埃が堆積するという問題があった。また、隙間 104の容積だけボックス本体 100の収納容積が小さくなるという問題もある。
さらに上記公報に記載のコンソールボックスでは、ガイド溝 101がボックス本体 100の深さ方向の中央部近傍に位置していること、付勢部材の付勢力を解除して自動駆動するためのスイッチが前方に設けられていること、などの理由によって蓋体 200の移動時に干渉が生じ、さらなる前方への蓋体 200の移動が困難となっていた。したがって蓋体 200をアームレストとして使用する場合に、蓋体 200を前方へスライド移動させることが困難となり、使用者の体型による調整ができなかった。
なお特開2006−036090号公報にも、蓋体を先ずスライド移動させた後に回動させて開く構造のコンソールボックスが記載されている。しかしこのコンソールボックスでも、蓋体をアームレストとして使用する場合に前方へスライド移動させることが困難であり、使用者の体型による調整ができないという不具合は解決できない。
特開2006−027476号 特開2006−036090号
特許文献1に記載のコンソールボックスにおいて、上記した問題を解決するために、ガイド溝 101をボックス本体 100の上部に配置することが考えられた。このようにすれば、収納物とガイド溝 101との距離を離すことができ収納物と蓋体 200の脚部 201とが干渉しにくくなる。したがって保護側壁 103を取り払うことができ、カードやコインが落下したり埃が堆積するという問題、及び隙間 104の容積だけボックス本体 100の収納容積が小さくなるという問題を解決することができる。
ところがガイド溝 101をボックス本体 100の上部に配置すると、ガイド溝 101と開口部との距離が近くなりガイド溝 101を急勾配に形成することが困難となるため、蓋体 200の回動が困難となるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、蓋体を案内するガイド部をボックス本体の開口近傍に形成するとともに蓋体の回動も可能とし、かつ蓋体を前後両方向へスライド移動可能としてアームレストとしての利便性を向上することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決する本発明の収納ボックスの特徴は、開口部をもつボックス本体と、開口部を開閉する蓋体と、ボックス本体の開口部近傍に形成され開口部と略平行に延びる第1ガイド部と、ボックス本体の開口部より奥方に一端部が形成され開口部に向かって傾斜して延びる第2ガイド部と、蓋体に形成され第1ガイド部に案内されることで蓋体を該開口部と略平行にスライド移動させる第1被ガイド部と、ボックス本体に回動自在に保持された回動部材と、
第2ガイド部に案内される第2被ガイド部をもち、回動部材に相対移動可能にかつ回動部材の回動方向には相対移動が規制された状態で保持され、第1ガイド部によって案内されてスライド移動した蓋体と連結される乗換部材と、
乗換部材及び蓋体の少なくとも一方に形成され乗換部材と該蓋体とを連結するロック手段と、を備えてなることにある。
第1ガイド部は、開口部と略平行に延びる平行部と、平行部に連続し開口部に向かって上向する上向部と、からなることが好ましい。この場合、第2ガイド部は、一端部から上向部と略平行に延びる緩上向部と、緩上向部に急勾配で連続する急上向部と、からなることが望ましい。
またロック手段は乗換部材に形成され、蓋体の開時に第1被ガイド部と係合し、蓋体の閉時には第1被ガイド部との係合を解除することが好ましい。
本発明の収納ボックスによれば、蓋体のスライド移動と回動とで異なるガイド部を利用しているので、第1ガイド部をボックス本体の開口部近傍に形成することができる。さらに、第2ガイド部をボックス本体の奥方に形成しているので開口部に向かって急勾配に形成可能であり、スライド移動後に回動させることで蓋体を開くことが可能となる。
すなわち第1ガイド部がボックス本体の開口部近傍に位置しているので、蓋体のスライド移動時に脚部と収納物との干渉が生じにくい。したがって保護側壁を省略することができ、蓋体を開いたときに表出する隙間が無い。これにより収納容積を広く確保できるとともに、物の落下や埃の堆積などの不具合を回避することができる。
また蓋体には第1被ガイド部が形成されているだけであり、形状を単純化できるので、スライド移動の自由度が高い。したがって蓋体をアームレストとして利用する際には、前後にスライド移動させることが可能となるので、使用者の体型による調整が可能となる。
本発明の収納ボックスは、ボックス本体と、蓋体と、回動部材と、乗換部材とからなる基本構成を有する。ボックス本体は収納空間と開口部とを有し、開口部から収納空間に物を出入可能である。開口部の開口面は、水平に開口していてもよいし、垂直あるいは水平面に交差する平面として開口していてもよい。自動車のコンソールボックスに特に好適であるので、以下の説明においては便宜上、開口面が水平面にあるものとして説明する。
ボックス本体の開口部近傍には、開口部と略平行(略水平)に延びた第1ガイド部が形成されている。一方、蓋体には第1被ガイド部が形成され、この第1被ガイド部が第1ガイド部に係合して案内されることで、蓋体がボックス本体に対してスライド移動可能であり、開口部と略平行(略水平)にスライド移動可能とされている。
第1ガイド部は、略水平に延びる平行部と、平行部に連続し開口部に向かって上向する上向部と、からなることが好ましい。このように構成することで、第1ガイド部の案内による移動と第2ガイド部の案内による移動とを滑らかに連続させることができる。また後述のロック手段による係合が容易となる。
回動部材は、ボックス本体に回動自在に保持されている。回動方向は、通常は蓋体の開閉方向と同一である。
乗換部材は、回動部材に対して相対移動可能に、かつ回動部材の回動方向には相対移動が規制された状態で回動部材に保持されている。したがって乗換部材が回動部材に対して相対移動することで、回動部材を回動させることができる。そして蓋体及び乗換部材の少なくとも一方には、乗換部材と蓋体とを一体化するロック手段が形成されている。このロック手段によって、第1ガイド部に案内されてスライド移動した蓋体と乗換部材とが連結される。
一方、ボックス本体には、開口部より奥方に一端部が形成され乗換部材に形成された第2被ガイド部を案内する第2ガイド部が形成されている。第2ガイド部の一端部を開口部より奥方に位置させることで、第1ガイド部を開口部近傍の上方位置とするとともに、第2ガイド部を開口部に向かって急勾配で傾斜させることが可能となる。したがって、回動部材と乗換部材とを介した蓋体の回動が可能となる。そして乗換部材は蓋体と連結された状態で第2ガイド部に案内され、それに伴って回動部材が移動する。乗換部材は回動部材に対して相対移動し、それに伴って回動部材が円滑に回動するように第2ガイド部の形状が形成されている。
蓋体がボックス本体の開口を開く際には、先ず第1被ガイド部が第1ガイド部に案内され、それによって蓋体が略水平方向にスライド移動する。次いでロック手段によって蓋体と乗換部材とが連結されるのであるが、そのときに第1被ガイド部と第1ガイド部との係合を解除する必要がある。これは、第1ガイド部の末端を解放状態としておくことで容易に行うことができる。
またロック手段としては、乗換部材と蓋体とを連結する手段であれば特に制限がなく、蓋体又は乗換部材の少なくとも一方に形成される。例えば蓋体がボックス本体に対してスライド移動した後に、乗換部材に形成された係合孔に蓋体から突出する爪が係止する構成などを採用することができる。
第1ガイド部は略水平に延びる平行部と、平行部に連続し開口部に向かって上向する上向部とを備え、かつ第2ガイド部は、一端部から上向部と略平行に延びる緩上向部と、緩上向部に急勾配で連続する急上向部と、を備えることが望ましい。これにより蓋体のスライド移動から回動に至る移動軌跡が滑らかなものとなり、円滑に移動させることができる。
すなわち本発明の収納ボックスにおいて、蓋体がボックス本体の開口部を閉じた状態から開口部を開くには、先ず蓋体の第1被ガイド部が第1ガイド部に係合して案内されることで、蓋体を開口部と略平行(略水平)にスライド移動する。所定距離だけ移動した時点でロック手段が作動し、蓋体と乗換手段が連結されるとともに、第1被ガイド部が第1ガイド部から外れる。すなわち蓋体は、ボックス本体から乗換手段に乗り換える。
続いて互いに連結された乗換部材及び蓋体は、第2被ガイド部が第2ガイド部に案内されることで、さらに開口を開く方向へ移動する。このとき乗換部材は、回動部材に相対移動可能にかつ回動部材の回動方向には相対移動が規制された状態で保持されている。したがって例えば第2ガイド部が急勾配で上向している場合には、乗換部材が上向することによって回動部材には回動の力が作用する。これにより回動部材、乗換部材及び蓋体が回動し、蓋体がボックス本体の開口部を完全に開く。
蓋体をボックス本体の開口部を開いた位置から閉じた位置とするには、各部材は上記と逆に移動することで閉位置とされる。なお蓋体の開閉は手動あるいは電動で行うこともできるが、バネの付勢力を利用することも好ましい。この場合、蓋体を手動で開く動作でバネに付勢力を蓄え、その付勢力によって蓋体の閉動作を自動化することができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。本実施例では、自動車のコンソールボックスに本発明を適用している。なお、車両の前後方向をコンソールボックスの前後方向といい、前後方向及び上下方向と直交する方向を左右方向という。
図1に本実施例のコンソールボックスの部品構成図を示す。このコンソールボックスは、ボックス本体1と、蓋体2と、乗換部材3と、回動部材4とから構成されている。
ボックス本体1は収納空間10を有する箱状をなし、収納空間10の開口部11が上面に開口している。また収納空間10における左右両側壁の内側表面には、それぞれ略水平に延び貫通しない第1ガイド溝12が開口部11の近傍に形成されている。第1ガイド溝12は、後方に向かって略水平に開口部11と平行に延びる平行部12a と、平行部12a の後端に連続し開口部11に向かって上向する上向部12b とからなる。平行部12a の前端は閉じているが、上向部12b の末端は最上面で開口している。
またボックス本体1の後部側壁の外表面には、貫通しない第2ガイド溝13が形成されている。この第2ガイド溝13は、第1ガイド溝12の上向部12b と略平行に延びる緩上向部13a と、緩上向部13aの後端に連続しボックス本体1の上面に向かって急勾配で延びる急上向部13b と、からなり、両端は閉じている。さらにボックス本体1には、回動部材4が回動自在に枢支されている。回動部材4の回動軸(P)は、第2ガイド溝13より後方にある。
ボックス本体1の上面には、蓋体2がスライド移動自在に配置されている。蓋体2には、左右両側壁にそれぞれ下方へ突出する一対の脚部20が形成され、脚部20にはそれぞれ外側へ向かって突出する係合ピン21が形成されている。蓋体2の下面が開口部11を閉じた状態で、図7に示すように係合ピン21の先端が第1ガイド溝12の平行部12a に係合している。したがって係合ピン21が第1ガイド溝12内を前後に移動することで、蓋体2は開口部11を閉じたままボックス本体1に対して前後にスライド移動可能であり、使用者の体型に応じてアームレストとして利用することができる。また係合ピン21の上方には、図2などに示すように、左右方向に延び蓋体2の下面に表出する係合バー22が保持されている。
回動部材4は、蓋体2の後部下面を受ける水平部40と、水平部40の左右両端部からそれぞれ垂下された一対の脚部41とを備え、一対の脚部41の内面がそれぞれボックス本体1の外面に対向するように、図示しない軸部材によって回動軸(P)で枢支されている。脚部41には、前後方向に延びる長孔42がそれぞれ貫通形成されている。脚部41の外側表面には、長孔42の後方で前後方向に延びる下レール43と、長孔42の上部前方で前後方向に延びる上レール44が形成されている。また上レール44と下レール43との間には、互いに歯合する小ギヤ45及び大ギヤ46が回動自在に枢支され、大ギヤ46にはスプリング47の一端が固定されている。スプリング47の他端は脚部41に固定され、図1において大ギヤ46が時計回りに回動したときに付勢力が蓄えられる。
さらに回動部材4の回動軸(P)にはスプリング48が設けられ、その一端は回動部材4に係止され他端はボックス本体1に係止されている。そして回動部材4を図1の時計回り方向に回動させることで、スプリング48には付勢力が蓄えられる。
回動部材4の一対の脚部41の外側表面には、乗換部材3がそれぞれ相対移動可能に配置されている。この乗換部材3は、下面にラックギヤが形成された棒状の頭部30と、頭部30の中間から垂下された胴部31と、胴部31の下端から頭部31と平行に延び上面にラックギヤが形成された足部32とからなる。頭部30は上レール44にスライド移動自在に配置され、足部31は下レール43にスライド移動自在に配置されている。また頭部30のラックギヤは大ギヤ46と歯合し、足部32のラックギヤは小ギヤ45と歯合している。
足部32の前端には、足部32の延びる方向に対して直交するとともに左右方向に延びる棒状突起33が形成されている。棒状突起33は、図8に示すように、長孔42を貫通して第2ガイド溝13に係合している。
頭部30の前端近傍には、図6に拡大して示すロック部材5の後端が揺動可能に枢支されている。ロック部材5の前端には上に凹、下に凸のスプーン状の係合部50が形成され、蓋体2の係合ピン21を凹表面と頭部30との間に保持可能となっている。このロック部材5は、図示しないスプリングによって係合部50が上方へ向かって付勢されている。
さて上記のように構成された本実施例のコンソールボックスにおいては、図2に示す中立位置から蓋体2をアームレストとして使用する場合には、ボックス本体1に対して蓋体2を前後にスライド移動させることで、体型に合わせてその位置を調整する。このとき、第1ガイド溝12内を係合ピン21が移動する。蓋体2が開口部11を閉じた閉位置において、第1ガイド溝12は係合ピン21の前後にそれぞれ延びているので、蓋体2を前後にスライド移動させることができる。前方向への移動は、図3に示す前方位置において第1ガイド溝12の前端部に係合ピン21が当接することで規制される。
次に図1に示す中立位置から開口部11を開いて収納空間10を利用するには、ボックス本体1に対して蓋体2を後方へスライド移動させる。すると第1ガイド溝12内を係合ピン21が後方へ移動し、係合バー22がロック部材5の係合部50の先端と当接してロック部材5を後方へ押圧する。係合部50の前側表面は曲面形状となっているため、係合バー22からの押圧によってロック部材5は図示しないスプリングの付勢力に抗して下方へ揺動し、係合バー22が係合部50の上面に位置すると、図示しないスプリングの付勢力によって係合バー22は係合部50と乗換部材3の頭部30との間で挟持される。一方、係合ピン21は平行部12a から上向部12b を通過し、上向部12b の後端から出て係合が解放される。
これによって蓋体2は図4に示す後方位置において乗換部材3と連結され、ボックス本体1から離れて乗換部材3に乗換える。
さらに蓋体2を後方へ移動させると、係合ピン21は空中を移動し、乗換部材3の棒状突起33が第2ガイド溝13内を移動する。棒状突起33が先ず緩上向部13a を移動すると、乗換部材3は徐々に持ち上げられながら移動する。乗換部材3は上レール44と下レール43とにスライド係合し、回動部材4に対する相対移動は直線方向のみに規制されているので、乗換部材3の上方への移動の力は、回動部材4の回動の力に変換され回動部材4と共に乗換部材3及び蓋体2が徐々に回動する。
そして棒状突起33が急上向部13b を移動することで、乗換部材3と回動部材4は図4の時計回り方向へ大きく回動し、図5に示す全開位置において蓋体2が開口部11を大きく開く。図4及び図5に示す開時においては、スプリング47には、回動部材4を反時計回りに回動させようとする付勢力が蓄えられる。また大ギヤ46は時計回りに回動するため、スプリング48には大ギヤ46を反時計回りに回動させようとする付勢力が蓄えられる。蓋体2などの重量による時計回り方向のモーメントがスプリング47及びスプリング48の付勢力のモーメントより大きいので、蓋体2は付勢力で閉じるような不具合なく図5の状態を安定して維持する。
開口部11を閉じる閉時には、蓋体2を開口部11に向かって押す。するとスプリング48及びスプリング47の付勢力によって回動部材4が自動的に反時計回りに回動する。それに伴って棒状突起33が第2ガイド溝13内を移動する。なお回動部材4とボックス本体1との間には、図示しないラックとピニオンギヤが介在し、ピニオンギヤにはダンパが設けられている。したがって回動部材4は、ダンパによってゆっくりと開口部11を閉じる。
蓋体2がほぼ水平となった状態では、スプリング47にまだ付勢力が残っているため、その付勢力によって大ギヤ46が反時計回りに回動し、乗り換え部材3と共に蓋体2が前方へ自動的に移動する。すると係合バー22がロック部材5から外れ、係合ピン21が第1ガイド溝12と係合する。これにより蓋体2は乗換部材3からボックス本体1に乗換え、その後は係合ピン21が第1ガイド溝12内を移動することで、蓋体2がスライド移動して開口部11を閉じる。
なお軽量化の意味から乗換部材3は樹脂製とするのが好ましい。しかし限られたスペース内に配置する必要があるため、強度が不足する場合がある。そこで本実施例のコンソールボックスでは、乗換部材3の頭部30と足部32にそれぞれラックギヤを形成し、それぞれのラックギヤが小ギヤ45及び大ギヤ46と歯合している。したがって乗換部材3の移動時には、小ギヤ45及び大ギヤ46がその移動を支持することで乗換部材3の移動に伴う応力が分散され、結果的に乗換部材3を補強することができる。
上記実施例ではコンソールボックスに本発明を適用したが、本発明の収納ボックスはコンソールボックスに限られるものではなく、小物入れ、グラブボックスあるいは家庭用の収納ボックスなどとしても用いることができる。
本発明の一実施例に係るコンソールボックスの分解斜視図である。 本発明の一実施例に係るコンソールボックスの中立位置を示す説明図である。 本発明の一実施例に係るコンソールボックスの前方位置を示す説明図である。 本発明の一実施例に係るコンソールボックスの後方位置を示す説明図である。 本発明の一実施例に係るコンソールボックスの全開位置を示す説明図である。 本発明の一実施例で用いたロック部材を示す要部拡大斜視図である。 本発明の一実施例に係るコンソールボックスの要部断面図である。 本発明の一実施例に係るコンソールボックスの要部断面図である。 従来のコンソールボックスの説明図である。 従来のコンソールボックスの断面図である。
符号の説明
1:ボックス本体 2:蓋体 3:乗換部材
4:回動部材 5:ロック部材 11:開口部
12:第1ガイド溝 13:第2ガイド溝 42:長孔

Claims (4)

  1. 開口部をもつボックス本体と、
    該開口部を開閉する蓋体と、
    該ボックス本体の該開口部近傍に形成され該開口部と略平行に延びる第1ガイド部と、
    該ボックス本体の該開口部より奥方に一端部が形成され該開口部に向かって傾斜して延びる第2ガイド部と、
    該蓋体に形成され該第1ガイド部に案内されることで該蓋体を該開口部と略平行にスライド移動させる第1被ガイド部と、
    該ボックス本体に回動自在に保持された回動部材と、
    該第2ガイド部に案内される第2被ガイド部をもち、該回動部材に相対移動可能にかつ該回動部材の回動方向には相対移動が規制された状態で保持され、該第1ガイド部によって案内されてスライド移動した該蓋体と連結される乗換部材と、
    該乗換部材及び該蓋体の少なくとも一方に形成され該乗換部材と該蓋体とを連結するロック手段と、
    を備えてなることを特徴とする収納ボックス。
  2. 前記第1ガイド部は、前記開口部と略平行に延びる平行部と、該平行部に連続し前記開口部に向かって上向する上向部と、からなる請求項1に記載の収納ボックス。
  3. 前記第2ガイド部は、前記一端部から前記上向部と略平行に延びる緩上向部と、該緩上向部に急勾配で連続する急上向部と、からなる請求項2に記載の収納ボックス。
  4. 前記ロック手段は前記乗換部材に形成され、該蓋体の開時に該第1被ガイド部と係合し、該蓋体の閉時には該第1被ガイド部との係合を解除する請求項1に記載の収納ボックス。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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