JP2007286929A - 車両用操作レバー装置 - Google Patents

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Kazuhisa Hatasaki
和寿 畑崎
Satoru Masuda
覚 増田
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Abstract

【課題】制動状態を維持しながら操作レバーを収納したときの該操作レバーの位置をより低くすることができる車両用操作レバー装置を提供する。
【解決手段】車両用操作レバー装置10は、ベース部材20に操作レバー30を起倒可能に枢支してあり、操作レバー30を引き起こすと制動部に制動力が発生し、制動力の発生していない非制動状態にするために倒した操作レバー30をイニシャル位置に規制するイニシャル位置規制手段19,24と、制動状態で倒した操作レバー30をイニシャル位置よりも低い収納位置に規制できる収納位置規制手段23,33とを設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、ベース部材に操作レバーを起倒可能に枢支し、該操作レバーを引き起こすことにより、制動部に力を伝達して制動力を発生させ、前記操作レバーを倒した際に、該操作レバーを前記制動力が発生していないイニシャル位置に規制することができ、前記制動力が発生している制動状態でも収納機構によって前記操作レバーを倒して収納位置に収納できる車両用操作レバー装置に関する。
従来、この種の車両用操作レバー装置としては、一般的に車両の運転席近傍、例えば運転席と助手席との間にベース部材が固設されており、該ベース部材に操作レバーが起倒可能に枢支され、該操作レバーを引き起こすことにより、ケーブルを介して制動部に力が伝達されて制動力が発生するマニュアル式のパーキングブレーキ装置が広く知られている。このようなパーキングブレーキ装置では、操作レバーを引き起こしてブレーキを制動させるので、制動中は、操作レバーが起こされて突出した状態になっている。
ところで、駐車中の車内では、搭乗者が運転席と助手席との間を移動することがある。また、ドライバーが運転席から助手席にかけて横臥して休憩を取りたいこともある。このようなときに運転席と助手席との間で突出している操作レバーは、はなはだ邪魔である。このため、パーキングブレーキ装置は、制動状態における操作レバーの位置を低くできることが望ましい。このようなパーキングブレーキ装置としては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。
このようなパーキングブレーキ装置では、制動状態を維持しながら倒した操作レバーの位置は、イニシャル位置くらいまで低くできるものがある。これにより、駐車中の車内において搭乗者が運転席と助手席との間を移動することが容易になる。
特開2002−255016号公報
しかしながら、ドライバーが運転席から助手席にかけて横臥して休憩を取る際には、レバーが身体に当たってしまい、不快感が生じることがあるという問題点が残されている。
本発明は、以上のような従来の技術の有する問題点に着目してなされたものであり、制動状態を維持しながら操作レバーを収納したときの該操作レバーの位置をより低くすることができる車両用操作レバー装置を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項の発明に存する。
[1] ベース部材(20)に操作レバー(30)を起倒可能に枢支し、該操作レバー(30)を引き起こすことにより、制動部に力を伝達して制動力を発生させ、前記操作レバー(30)を倒した際に、該操作レバー(30)を前記制動力が発生していないイニシャル位置に規制することができ、前記制動力が発生している制動状態でも収納機構によって前記操作レバー(30)を倒して収納位置に収納できる車両用操作レバー装置(10)において、
前記操作レバー(30)を前記イニシャル位置に規制するためのイニシャル位置規制手段(19,24)と、前記操作レバー(30)を前記収納位置に規制するための収納位置規制手段(23,33)とを備え、
前記収納位置規制手段(23,33)は、前記収納位置の操作レバー(30)が前記イニシャル位置の操作レバー(30)よりも低くなる位置に配設されたことを特徴とする車両用操作レバー装置(10)。
[2] ベース部材(20)に操作レバー(30)を起倒可能に枢支し、該操作レバー(30)を引き起こすことにより、制動部に力を伝達して制動力を発生させ、前記操作レバー(30)を倒した際に、該操作レバー(30)を前記制動力が発生していないイニシャル位置に規制することができ、収納機構によって前記制動力が発生している制動状態でも前記操作レバー(30)を倒して収納位置に収納できる車両用操作レバー装置(10)において、
前記操作レバー(30)を前記イニシャル位置に規制するためのイニシャル位置規制手段(19,24)と、前記操作レバー(30)を前記収納位置に規制するための収納位置規制手段(23,33)とを備え、
前記収納機構は、前記操作レバー(30)の操作力を出力する出力リンク(14,18)に係脱可能に係止して該出力リンク(14,18)の位置にしたがって前記イニシャル位置から前記制動状態まで前記操作レバー(30)の位置を前記出力リンク(14,18)の位置に連動させる、前記操作レバー(30)のレバー本体(31)に揺動自在に枢支された収納リンク(16)を有し、
前記イニシャル位置規制手段(19,24)は、前記ベース部材(20)に設けられた被係合部(24)と、前記出力リンク(14,18)に固設され、前記イニシャル位置で前記被係合部(24)に当接するイニシャル位置ストッパ(19)とを有し、
前記収納位置規制手段(23,33)は、前記レバー本体(31)に設けられた収納位置ストッパ(33)と、前記ベース部材(20)に設けられ、前記収納位置で前記収納位置ストッパ(33)が当接するストッパ当接部(23)とを有し、前記収納リンク(16)と前記出力リンク(14,18)との係脱が解除された前記操作レバー(30)を、前記イニシャル位置に規制された前記操作レバー(30)の位置よりも低い前記収納位置に規制することを特徴とする車両用操作レバー装置(10)。
[3] 前記収納位置規制手段(23,33)の収納位置ストッパ(33)は、前記レバー本体(31)の下端縁側の一部を、該レバー本体(31)の基準面より外側に折曲した状態に突設して形成し、
前記ストッパ当接部(23)は、前記ベース部材(20)を車体側の据付け部位に対して固定する、前記ベース部材(20)の取付脚部(21)が兼ねることを特徴とする[2]に記載の車両用操作レバー装置(10)。
[4] 前記収納位置ストッパ(33)は、前記収納位置に収納された前記操作レバー(30)の高さが車両に装着されたシートの座面よりも低くなる位置に設けたことを特徴とする[2]または[3]に記載の車両用操作レバー装置(10)。
前記本発明は次のように作用する。
本発明に係る車両用操作レバー装置(10)によれば、制動部に制動力が発生していない状態では、倒した操作レバー(30)がイニシャル位置規制手段(19,24)によってイニシャル位置に規制される。すなわち、イニシャル位置規制手段(19,24)を構成するイニシャル位置ストッパ(19)が同じくイニシャル位置規制手段(19,24)を構成する被係合部(24)に当接する。これにより、収納リンク(16)を介して出力リンク(14,18)に係止している操作レバー(30)は、イニシャル位置に規制される。
車両用操作レバー装置(10)を制動させるために、操作レバー(30)を引き起こすと、操作力が出力リンク(14,18)、連動部材(50)、ケーブルを介して制動部に伝達されて制動部で制動力が発生する。この制動状態は、出力リンク(14,18)側に設けられたポール(13)がラチェットプレート(12)に噛み合うことによって出力リンク(14,18)の位置を規制するので、これにより維持される。
操作レバー(30)は、収納リンク(16)を介して第1出力リンク(14)に係止しているので、引き起こされた状態にあるが、収納リンク(16)を第1出力リンク(14)との係止から解除することによって倒すことができる。
操作レバー(30)は、イニシャル位置よりもさらに低い収納位置まで倒すことができる。収納位置まで至った操作レバー(30)は、収納位置規制手段(23,33)を構成するレバー本体(31)側の収納位置ストッパ(33)が同じく収納位置規制手段(23,33)を構成するベース部材(20)側のストッパ当接部(23)に当接して、それ以上倒れないように規制される。
このように収納位置に収納した操作レバー(30)の高さをイニシャル位置にあるときの操作レバー(30)の高さよりも低くすることができる。
したがって、車両用操作レバー装置(10)をパーキングブレーキ装置の操作レバー装置であって、運転席と助手席との間に設置されるものに適用することにより、例えば、駐車中に運転席と助手席との間での移動がし易くなる。
また、収納位置に収納された操作レバー(30)の高さが車両に装着されたシートの座面よりも低くなる位置に収納位置ストッパ(33)を設けた場合には、駐車中に運転席から助手席にかけて横臥して休憩を取る際などに、操作レバー(30)が身体に当たらないので不快感を与えられることがない。
本発明に係る車両用操作レバー装置によれば、制動した状態であっても操作レバーをイニシャル位置よりも低い収納位置まで倒して収納することができるので、邪魔にならない。車両用操作レバー装置をパーキングブレーキ装置の操作レバー装置とした場合には、駐車中の制動状態での車内における移動がし易くなる。
また、収納位置に収納された操作レバーの高さが車両に装着されたシートの座面よりも低くなる位置に収納位置ストッパを設けた場合には、駐車中に運転席から助手席にかけて横臥して休憩を取る際などに、操作レバーが身体に当たらないので、快適に休憩をとることができる。
以下、図面に基づき本発明の好適な一実施の形態を説明する。
図1〜図9は、本発明の一実施の形態を示している。
本実施の形態に係る車両用操作レバー装置は、パーキングブレーキ装置10であって、乗用車等の車両に装備され、操作レバー30の操作によって制動および制動解除を行うものであり、車両の運転席近傍に据付けるベース部材20に枢軸11を介して操作レバー30を起倒可能に枢支して成る。
本パーキングブレーキ装置10では、図1中において矢印Aで示す方向に操作レバー30を引き起こすことにより、図示省略したケーブルを介して制動部に操作力を伝達して制動力を発生させる制動状態となる。一方、操作レバー30を倒すことによって、前記ケーブルが緩んで制動力が消失した非制動状態となり、該非制動状態において操作レバー30をイニシャル位置に規制するように構成されている。
ベース部材20は、その側面部の下端側に運転席近傍の据付け部位に対して固定する前後一対の取付脚部21,22が一体に設けられており、各取付脚部21,22は、略垂直に立ち上がるベース部材20の側面部に対し、それぞれ側方に逆向きかつ略水平に延びるように折曲されている。一方の取付脚部21は、次述する操作レバー30のレバー本体31に設けられたストッパ部33(収納位置ストッパ)が係脱するストッパ当接部23として形成されている。
操作レバー30は、前記ベース部材20に枢支するレバー本体31と、該レバー本体31より一方向に直線状に延び出たグリップ部32と、該グリップ部32を被覆するカバー40とを有して成る。操作レバー30は、グリップ部32が握持しやすい円筒状に形成され、レバー本体31は、左右の側面部の隙間が下方に開いた溝形断面形状に形成されている。
カバー40は、例えば塩化ビニル等の合成樹脂により一体成形されるものであり、前記グリップ部32に外嵌させて装着する筒状のグリップカバー部41の他、該グリップカバー部41より後方に延出して、グリップ部32の基端側が連なるレバー本体31側まで覆う本体カバー部42が一体成形されている。
図2および図3に示したように、本体カバー部42により覆われるレバー本体31の一部は、操作レバー30を収納位置まで倒した際に、前記ベース部材20の取付脚部21のストッパ当接部23に係合する前記ストッパ部33として形成されている。詳しく言えばストッパ部33は、前記レバー本体31の下端縁側の一部を矩形状に突出させて、この矩形状の突出部位を、レバー本体31の略垂直な基準面より外側に向けて略直角に折曲した状態に突設して形成されている。
これらストッパ部33とストッパ当接部23とは、収納状態にある操作レバー30の位置を規制する収納位置規制手段を構成している。ストッパ部33とストッパ当接部23とは、これらが係合して操作レバー30が収納位置にあるときに、該操作レバー30の高さがイニシャル位置に規制された操作レバー30の位置よりも低くなるような位置関係を成している。
なお、ストッパ部33とストッパ当接部23との位置関係は、収納位置に収納された操作レバー30の高さが、例えば操作レバー30の両側に装着された不図示の運転席シートおよび助手席シートの座面よりも低くなるようにすることが好ましい。これにより、ドライバーが運転席から助手席にかけて横臥して休憩を取るようなことをしても、操作レバー30が背中に当たることが無く、効果的に休憩を取ることができる。
また、本体カバー部42の一部は、前記ストッパ部33の前記取付脚部21に係合する部位(底面)側を少なくとも被覆するダンパーとしての突出片44が延設されていてもよい。
次に、パーキングブレーキ装置10の内部機構について説明する。
図1、図4から図9までに示すように、ベース部材20の側面部には、金属板を弧状に形成したラチェットプレート12がピンによって固定されている。このラチェットプレート12は、非制動状態時に操作レバー30が倒されて収納されているイニシャル位置にあるときの操作レバー30のグリップ部32の先端側を「前方」とすると、前記枢軸11よりも前方に位置するように配設されている。
ラチェットプレート12は、弧状の曲率中心(図示せず)が、該ラチェットプレート12より枢軸11側に位置している。ラチェットプレート12の内側の弧に沿って、複数の歯部12aが形成されている。この歯部12aは、操作レバー30側に揺動可能に枢支されたポール13の揺動端にある爪部13aが噛み合うためのものである。ポール13は、操作レバー30の操作力の伝達機構を構成する第1出力リンク14に設けた枢軸13bによって枢支され、ラチェットプレート12と枢軸11との間に配置されている。この枢軸13bは、後述するように操作レバー30がイニシャル位置にあるとき、ベース部材20の上縁部の一部に形成された被係合部24(イニシャル位置規制手段)に当接して、第1出力リンク14および第2出力リンク18のそれ以上の下降を規制するイニシャル位置ストッパ19(イニシャル位置規制手段)を兼ねている。これら第1出力リンク14および第2出力リンク18の下降を規制することは、すなわち、後述する収納機構によってこれら第1出力リンク14および第2出力リンク18に連動している操作レバー30のそれ以上の下降を規制することになる。したがって、イニシャル位置ストッパ19は、操作レバー30をイニシャル位置に規制することができる。
第1出力リンク14は、ラチェットプレート12の外側に配設されており、枢軸11が貫通するように設けたカラー(図示せず)に固定することによってベース部材20に枢支されている。また、ラチェットプレート12の内側には、第1出力リンク14に連動して同じく伝達機構を構成する第2出力リンク18が配設されている。操作レバー30は、レバー本体31の左右の側面部間の隙間内にベース部材20、第1出力リンク14および第2出力リンク18が収納されるように配設され、枢軸11は、操作レバー30、第1出力リンク14および第2出力リンク18それぞれの共通の回転軸となっている。
第1出力リンク14の揺動端縁側には、枢軸11を中心とする円弧形のガイド溝14bが穿設されており、該ガイド溝14b内に、操作レバー30に固設された係合ピン14cが相対的に移動可能に嵌合している。操作レバー30が引き起こされると、係合ピン14cがガイド溝14bの一端側に係合して操作力が出力されて、第1出力リンク14が図1中で時計方向に回動するように設定されている。この回動によって前記ポール13は、ラチェットプレート12と枢軸11との間で円軌道上を変位する。
また、第1出力リンク14の前端縁側には、後述する収納機構を構成する収納リンク16が係止する係止部14dが設けられている。さらに、第1出力リンク14の回動中心となる枢軸11よりも下端縁側には、操作レバー30を引き起こした状態を検出する操作検出手段であるスイッチ70の押ボタン73に係脱するための突出部14eが設けられている。
また、パーキングブレーキ装置10には、ケーブルの張力を調整する張力調整手段が設けられている。張力調整手段は、操作レバー30の起倒に伴い操作力が伝達されて連動し、ケーブルが張力を調整可能に連結される連動部材50を備える。連動部材50は、枢支ピン14aとそのカラーを介して、第1出力リンク14および第2出力リンク18にそれぞれ揺動可能に連結されている。連動部材50の前端側には、図示省略したケーブルが張力を調整可能に連結される取付部54が設けられている。取付部54は、ケーブルの止着位置を前後方向に調整するボルトを備えており、該ボルトの正逆回転によってケーブルの張力を適宜調整できるように構成されている。
前記操作レバー30の引き起こしによって第1出力リンク14および第2出力リンク18が回動すると、枢支ピン14aを介して連動部材50が後方(図1中で右側方向)に移動してケーブルが後方に引っ張られる。これにより、制動力の発生した制動状態がもたらされる。この制動状態では、ケーブルに張力が生じており、非制動状態となる方向にケーブルが引っ張られるが、前記ポール13が変位してラチェットプレート12の歯部12aに噛み合うので、張力に抗して第1出力リンク14が不動に保持される。これにより、制動状態を維持することができる。
ポール13と歯部12aとの噛合いは、図示省略したリリースリンクがポール13を歯部12aに噛み合う方向に押すことによってなされている。リリースリンクは、リリースロッド15の操作力を受けてリリースロッド15の操作に連動するように設定されている。リリースロッド15の一端は、操作レバー30の先端側のグリップ部32の先端から突出しており、この突出した部分には操作ボタン15aが取り付けられている。操作ボタン15aを押し込むと、リリースロッド15がリリースリンクに操作力を伝達し、リリースリンクはポール13をラチェットプレート12の歯部12aとの噛合状態が解消する方向に回動させるように設定されている。
さらに、パーキングブレーキ装置10には収納機構が設けられている。収納機構は、制動状態を維持したままで操作レバー30をイニシャル位置よりも更に低い収納位置に収納するための機構である。収納機構は、前記第1出力リンク14の係止部14dに係脱可能な収納リンク16を有して成る。
この収納リンク16は、レバー本体31側に枢軸16aを介して回動可能に枢支されており、その上端側は、操作レバー30に開設されたガイド溝32aより外部に突出して操作部16bとして形成されている。
操作部16bを、前後方向に延びるガイド溝32aに沿って後方(図1中で右側方向)に移動させると、それに伴い収納リンク16が回動する。回動の方向は、第1出力リンク14の係止部14dに係止している下端部16cが係止部14dから離れる方向(図1中で時計方向)である。
また、収納リンク16は、コイルばね17aを備えた付勢部材17によって、第1出力リンク14の係止部14dに下端部16cが係止する方向に付勢されている。これにより、操作レバー30は、イニシャル位置から制動状態にあるまでの間、第1出力リンク14および第2出力リンク18に連動してこれらに対する相対姿勢が同一に維持される。さらに、付勢部材17は、リリースロッド15の途中に掛かって、該リリースロッド15をリリースリンクから離れる方向に付勢している。
このような収納機構により、操作レバー30は、制動状態であっても収納リンク16が係止部14dから離れる方向に回動されたときは、制動状態を維持している第1出力リンク14から離れるので、操作レバー30は、前記のようにイニシャル位置よりもさらに低い収納位置に収納することができる。
次に、本実施の形態に係るパーキングブレーキ装置10の作用について説明する。
図4〜図9に示すように、本パーキングブレーキ装置10によれば、操作レバー30のグリップ部32を被覆するカバー40に、操作レバー30のレバー本体31側まで覆う本体カバー部42を一体成形する。このように本体カバー部42を備えたカバー40は、例えば塩化ビニル等の合成樹脂により簡単に一体成形することができる。
前記本体カバー部42により覆われるレバー本体31の一部には、操作レバー30を収納位置まで倒した際、ベース部材20の取付脚部21上に係合するストッパ部33を形成する。このストッパ部33は、レバー本体31とは別体ではなく、レバー本体31の下端縁側にある矩形状の突出部位を外側に向けて略直角に折曲して形成するため、レバー本体31の一部をそのまま利用した部位となる。
なお、前記本体カバー部42の一部がストッパ部33のベース部材20に係合する部位側を少なくとも被覆するダンパーとして形成されている場合には、図3に示すように、レバー本体31の下端縁側を覆う本体カバー部42の同じく下端縁側に、前記ストッパ部33が貫通する挿通孔43を設けると共に、該挿通孔43の下側に、貫通したストッパ部33の先端下側に重なる位置まで延出する突出片44を延設して、前記ダンパーとする。
図1において、パーキングブレーキ装置10が制動状態にないイニシャル位置にあるときは、イニシャル位置ストッパ19が被係合部24に当接しており、第1出力リンク14と第2出力リンク18とは、これ以上に矢印A方向とは反対の方向に回動しないように規制されている。すなわち、操作レバー30は、イニシャル位置よりもさらに低くなる方向には回動しないように規制された状態にある。
パーキングブレーキ装置10を制動させるときは、イニシャル位置にある操作レバー30のグリップ部32を握持して矢印A方向へ引き起こす。これにより、イニシャル位置ストッパ19は被係合部24から離れ、操作レバー30に固設された係合ピン14cが第1出力リンク14のガイド溝14bの一端側に係合して、第1出力リンク14と第2出力リンク18とを回動させる。
第1出力リンク14と第2出力リンク18が矢印A方向に回動することにより、これらにそれぞれ揺動可能に連結されている連動部材50が同方向に回動して、この連動部材50に連結されたケーブルが引かれる。これにより、ケーブルを介して制動部に操作力が伝達されて、制動力が発生した制動状態になる。この間、前記のように操作レバー30側の収納リンク16の下端部16cが第1出力リンク14の係止部14dに係止しているので、この間のどの位置でグリップ部32を離しても操作レバー30はその位置に維持され、下降してしまうことはない。
操作レバー30から該操作レバー30を引き起こす力を抜くと、操作レバー30は、第1出力リンク14および第2出力リンク18とともにイニシャル位置に戻る方向(矢印A方向とは反対の方向)に引かれる。しかし、第1出力リンク14に枢支されたポール13の爪部13aがラチェットプレート12の歯部12aに噛み合うことによって第1出力リンク14および第2出力リンク18は、矢印A方向とは反対の方向への回転が規制されて、制動状態は維持される。
制動状態を維持したままで操作レバー30を収納位置に収納するときは、操作部16bを後方(図1中で右側方向)に動かすことによってリリースロッド15を操作して、収納リンク16の下端部16cと第1出力リンク14の係止部14dとの係合状態を解除してから操作レバー30を倒せば良い。収納リンク16の下端部16cと第1出力リンク14の係止部14dとの係合状態を解除しても、ポール13の爪部13aがラチェットプレート12の歯部12aに噛み合ったままである。これにより、第1出力リンク14と第2出力リンク18とは制動状態のままに維持される。
一方、操作レバー30は、第1出力リンク14および第2出力リンク18側との係合が解除されているので、イニシャル位置に向かう方向に倒すことができる。操作レバー30は、制動状態にないときとは異なって第1出力リンク14を介してイニシャル位置ストッパ19および被係合部24によるイニシャル位置への規制を受けていない。これにより、操作レバー30は、イニシャル位置よりもさらに低い収納位置まで倒すことができる。イニシャル位置からさらに倒れる操作レバー30は、ベース部材20の取付脚部21のストッパ当接部23にレバー本体31側のストッパ部33が当接する位置、すなわち収納位置で規制される。
パーキングブレーキ装置10の制動状態を解除するときは、操作ボタン15aを押し込むことにより、リリースロッド15を介してリリースリンクに操作力を伝達する。リリースリンクは、ポール13をラチェットプレート12の歯部12aとの噛合状態が解消する方向に回動させる。
この噛合状態が解除されると、ケーブルが制動部側に引っ張られているので、連動部材50を介して第1出力リンク14と第2出力リンク18とは、イニシャル位置に向かって回転する方向に力を受ける。操作レバー30は、収納リンク16を介して第1出力リンク14および第2出力リンク18側と連動して回転する。
第1出力リンク14および第2出力リンク18がイニシャル位置に至ると、イニシャル位置ストッパ19が被係合部24に当接するので操作レバー30とともにそれ以上の回転ができなくなる。操作レバー30がイニシャル位置にある状態では、ケーブルを制動部側に引く力が発生していないので、パーキングブレーキ装置10は、制動していない状態にある。
以上のように、パーキングブレーキ装置10は、制動状態で操作レバー30をイニシャル位置よりも低い収納位置に倒せるので、例えば、駐車中の制動状態で運転席と助手席との間での移動がし易くなる。
また、収納位置に収納された操作レバー30の高さが車両に装着されたシートの座面よりも低くなる位置にストッパ部33を設けた場合には、駐車中に運転席から助手席にかけて横臥して休憩を取る際などに、操作レバー30が身体に当たらないので、快適に休憩をとることができる。
なお、イニシャル位置ストッパ19は、枢軸13bと同心に枢軸13bとは別体に設けてもよいし、枢軸13bとは非同心に設けてもよい。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は前述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、前記実施の形態では、車両用操作レバー装置としてパーキングブレーキ装置10を採用したが、その他、ダンプレバー等の同等の操作レバーを備える構成に採用しても良いことは言うまでもない。
本発明の一実施の形態に係るパーキングブレーキ装置の内部構造を概略的に示す側面図である。 本発明の一実施の形態に係るパーキングブレーキ装置の内部構造の一部を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るパーキングブレーキ装置のストッパ部を拡大して示す断面図である。 本発明の一実施の形態に係るパーキングブレーキ装置の操作レバーがイニシャル位置にある状態を示す側面図である。 図4と同状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るパーキングブレーキ装置が制動している状態の操作レバーを示す側面図である。 図6と同状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るパーキングブレーキ装置の操作レバーが収納位置にある状態を示す側面図である。 図8と同状態を示す斜視図である。
符号の説明
10…パーキングブレーキ装置(車両用操作レバー装置)
11…枢軸
12…ラチェットプレート
12a…歯部
13…ポール
13a…爪部
13b…枢軸
14…第1出力リンク
14a…枢支ピン
14b…ガイド溝
14c…係合ピン
14d…係止部
14e…突出部
15…リリースロッド
15a…操作ボタン
16…収納リンク
16a…枢軸
16b…操作部
16c…下端部
17…付勢部材
17a…コイルばね
18…第2出力リンク
19…イニシャル位置ストッパ
20…ベース部材
21,22…取付脚部
23…ストッパ当接部
24…被係合部
30…操作レバー
31…レバー本体
32…グリップ部
32a…ガイド溝
33…ストッパ部(収納位置ストッパ)
40…カバー
41…グリップカバー部
42…本体カバー部
43…挿通孔
44…突出片
50…連動部材
54…取付部
70…スイッチ
73…押ボタン

Claims (4)

  1. ベース部材に操作レバーを起倒可能に枢支し、該操作レバーを引き起こすことにより、制動部に力を伝達して制動力を発生させ、前記操作レバーを倒した際に、該操作レバーを前記制動力が発生していないイニシャル位置に規制することができ、前記制動力が発生している制動状態でも収納機構によって前記操作レバーを倒して収納位置に収納できる車両用操作レバー装置において、
    前記操作レバーを前記イニシャル位置に規制するためのイニシャル位置規制手段と、前記操作レバーを前記収納位置に規制するための収納位置規制手段とを備え、
    前記収納位置規制手段は、前記収納位置の操作レバーが前記イニシャル位置の操作レバーよりも低くなる位置に配設されたことを特徴とする車両用操作レバー装置。
  2. ベース部材に操作レバーを起倒可能に枢支し、該操作レバーを引き起こすことにより、制動部に力を伝達して制動力を発生させ、前記操作レバーを倒した際に、該操作レバーを前記制動力が発生していないイニシャル位置に規制することができ、収納機構によって前記制動力が発生している制動状態でも前記操作レバーを倒して収納位置に収納できる車両用操作レバー装置において、
    前記操作レバーを前記イニシャル位置に規制するためのイニシャル位置規制手段と、前記操作レバーを前記収納位置に規制するための収納位置規制手段とを備え、
    前記収納機構は、前記操作レバーの操作力を出力する出力リンクに係脱可能に係止して該出力リンクの位置にしたがって前記イニシャル位置から前記制動状態まで前記操作レバーの位置を前記出力リンクの位置に連動させる、前記操作レバーのレバー本体に揺動自在に枢支された収納リンクを有し、
    前記イニシャル位置規制手段は、前記ベース部材に設けられた被係合部と、前記出力リンクに固設され、前記イニシャル位置で前記被係合部に当接するイニシャル位置ストッパとを有し、
    前記収納位置規制手段は、前記レバー本体に設けられた収納位置ストッパと、前記ベース部材に設けられ、前記収納位置で前記収納位置ストッパが当接するストッパ当接部とを有し、前記収納リンクと前記出力リンクとの係脱が解除された前記操作レバーを、前記イニシャル位置に規制された前記操作レバーの位置よりも低い前記収納位置に規制することを特徴とする車両用操作レバー装置。
  3. 前記収納位置規制手段の収納位置ストッパは、前記レバー本体の下端縁側の一部を、該レバー本体の基準面より外側に折曲した状態に突設して形成し、
    前記ストッパ当接部は、前記ベース部材を車体側の据付け部位に対して固定する、前記ベース部材の取付脚部が兼ねることを特徴とする請求項2に記載の車両用操作レバー装置。
  4. 前記収納位置ストッパは、前記収納位置に収納された前記操作レバーの高さが車両に装着されたシートの座面よりも低くなる位置に設けたことを特徴とする請求項2または3に記載の車両用操作レバー装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015118864A (ja) * 2013-12-19 2015-06-25 大塚工機株式会社 検知スイッチ

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