JP5307501B2 - 格納式車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、格納式車両用シートに関する。
特許文献1の格納式車両用シートは、車両床面にリンク機構を介して回転可能に支持した座部と、座部に対して回転可能な背凭れ部と、座部の下面に取り付けた、座部から下方に突出する使用位置と座部と略平行をなす折畳位置との間を回転可能な前脚及び後脚と、を具備している。
車両床面には格納用凹部とシート設置面が前後位置をずらして形成してあり、シートはリンク機構の働きにより、格納用凹部に格納される格納位置とシート設置面に載置される着座位置との間を回転移動可能である。さらに、リンク機構は前脚及び後脚と連係しているので、シートが格納位置に移動すると前脚及び後脚は同期しながら折畳位置に移動する。一方、シートが着座位置に移動すると、前脚及び後脚は同期しながら使用位置に移動し、前脚及び後脚の下端部がシート設置面によって支持される。
座部と背凭れ部の間には、両者を相対回転可能に接続し、かつ、座部に対して略直交する起立位置に位置する背凭れ部を該起立位置に保持するロック状態と、背凭れ部を座部と略平行をなす倒込位置まで回転させるアンロック状態とに移行可能なリクライニング機構が設けてある。
さらに、背凭れ部の内部には、リクライニング機構と非接触の非押圧位置と、リクライニング機構に接触することによりロック状態にあるリクライニング機構をアンロック状態に切り替えるロック解除位置との間を回転可能なアーム部材が設けてある。
このアーム部材は座部の内部に配設したケーブルを介して前脚と連係しているので、前脚の位置に応じてアーム部材の位置が変化する。具体的には、前脚が使用位置に位置するときは非押圧位置に位置し、前脚が折畳位置まで回転するとロック解除位置まで回転する。従って、背凭れ部が起立位置に位置しかつ着座位置に位置するシートを格納位置まで回転移動させると、ケーブルが引かれることにより非押圧位置に位置していたアーム部材がロック解除位置まで回転するのでリクライニング機構がアンロック状態となる。そのため、シートを格納位置まで回転移動させると、リクライニング機構の働きにより背凭れ部が倒込位置まで自動的に回転する。
特開2008−62740号公報
特許文献1の格納式車両用シートには以下の欠点がある。
即ち、前脚とアーム部材がケーブルを介して接続しているので、前脚の動きとアーム部材の動きの間に遊びがない(両者の動きが常に連動する)。そのため、アーム部材の回転ストロークが大きくなるので、アーム部材のストローク管理が難しい。また、アーム部材の回転ストロークが大きくなるので、背凭れ部の内部にアーム部材の回転を可能にするための大きな空間が必要となる。さらに、シートを着座位置から格納位置へ回転移動させ始めた直後に格納位置への移動を中止した場合であっても、前脚の動きに連動してアーム部材がロック解除位置側に回転してしまい、背凭れ部が倒込位置まで回転してしまうおそれがある。
また、ケーブルは座部の後端近傍部に位置するリクライニング機構と座部の前端近傍部に位置する前脚を繋ぐ部材なので、その全長は必然的に長くなってしまう。そのため、ケーブルを座部の内部に設けた他の部材と接触しないように配設するのは容易ではない。
本発明の目的は、シートを格納用凹部まで回転移動させたときに背凭れ部を自動的に折り畳むことが可能でありながら、前脚及び後脚が使用位置から折畳位置側に所定角度より小さい範囲で回転するときはその動きがリクライニング機構に伝わらず、かつ、前脚または後脚とリクライニング機構を繋ぐケーブルを短くすることが可能な格納式車両用シートを提供することにある。
本発明の格納式車両用シートは、シート設置面と格納用凹部を備える車両床面に対して回転移動可能な座部、及び、該座部に回転可能に接続する背凭れ部と、該座部に対して回転可能に接続し、座部が上記シート設置面の直上に位置するときシート設置面によって支持される使用位置に位置し、座部が上記格納用凹部内に位置するとき座部と略平行をなす折畳位置に位置する前脚及び後脚と、該背凭れ部と上記座部を回転可能に接続し、背凭れ部を座部に対して略直交する起立位置に保持するロック状態と、背凭れ部を座部と略平行をなす倒込位置まで回転させるアンロック状態とに移行するリクライニング機構と、上記リクライニング機構とケーブル(W)を介して連係し、該リクライニング機構が上記ロック状態になるのを許容するロック保持位置と、上記アンロック状態に移行させるロック解除位置との間を回転可能として上記前脚と後脚のいずれかと上記座部の一方に設けた、上記ロック保持位置に向けて回転付勢されたロック解除レバーと、前脚及び後脚が上記使用位置に位置するときは上記ロック解除レバーと離れ、使用位置から上記折畳位置まで回転するときにロック解除レバーに接触して上記ロック解除位置まで回転させる、上記前脚と後脚のいずれかと上記座部の他方に設けた押圧部材と、を備えることを特徴としている。
上記押圧部材が、押圧可能位置と退避位置との間を回転可能で、かつ上記押圧可能位置に向けて回転付勢され、上記前脚及び後脚が上記使用位置から上記折畳位置まで回転するときは、上記押圧可能位置に位置しながら上記ロック解除レバーを上記ロック解除位置まで回転させ、その後に該ロック解除レバーを乗り越えてロック解除レバーから離間し、上記前脚及び後脚が上記折畳位置から上記使用位置まで回転するときは、上記ロック解除レバーに接触することにより上記回転付勢力に抗して上記退避位置まで回転しながら該ロック解除レバーを乗り越え、乗り越えた後に該回転付勢力によって上記押圧可能位置まで回転復帰するのが好ましい。
請求項1の発明によると、背凭れ部が起立位置に位置しかつ着座位置に位置するシートを格納用凹部まで回転移動させると、使用位置に位置していた前脚及び後脚が折畳位置側に回転するので、所定位置まで回転したときに前脚及び後脚に設けた押圧部材がロック保持位置に位置していたロック解除レバーに接触する。すると、押圧部材によってロック解除レバーがロック解除位置まで回転させられるので、ケーブルを介してロック解除レバーと連係しているリクライニング機構がロック状態からアンロック状態に移行する。従って、シートを格納位置まで回転移動させれば、背凭れ部が倒込位置まで自動的に回転する。
しかも、押圧部材とロック解除レバーは前脚及び後脚が使用位置に位置しているときは接触せず、前脚及び後脚が折畳位置側に所定角度回転したときに始めて接触する構造なので、前脚及び後脚が使用位置から折畳位置側に該所定角度より小さい範囲で回転するときはその動きがリクライニング機構に伝わらない。そのため、前脚または後脚とリクライニング機構をケーブルで直接繋ぐ構造に比べてロック解除レバーの回転ストロークが小さくなるので、ストローク管理が容易である。また、座部の内部におけるロック解除レバーを回転させるための空間を小さくできる。さらに、シートを着座位置から格納位置側へ回転移動させ始めた直後に格納位置への回転移動を中止した場合であっても、その回転角度が上記所定角度より小さければ押圧部材がロック解除レバーに接触しないので、背凭れ部が倒込位置まで不意に回転するのを防止できる。
また、ロック解除レバーは座部の端部ではなく、例えば座部の長手方向の中間部に設けることが可能なので、ロック解除レバーとリクライニング機構を繋ぐケーブルを短くすることが可能である。そのため、ケーブルを座部の内部に設けた他の部材と接触しないように配設するのが容易である。
請求項2の発明によれば、前脚及び後脚を使用位置から折畳位置まで円滑に回転させることが可能で、しかも、使用位置まで移動したときに押圧部材を押圧可能位置まで確実に戻すことが可能になる。
さらに、前脚及び後脚が使用位置から折畳位置まで回転するときに、押圧可能位置に位置する押圧部材がロック解除レバーをロック解除位置まで回転させた後にロック解除レバーから離間するので、ロック解除レバーを必要以上に大きく回転させることがない。従って、リクライニング機構とロック解除レバーを連係するケーブルに過度なテンションが掛かるのを防止できる。
また、ロック解除レバーをロック保持位置からロック解除位置側にロック解除位置を超えて回転できる(オーバーストロークできる)構造にした上で、前脚及び後脚が使用位置から折畳位置まで回転するときに押圧部材がロック解除レバーから離れる時のロック解除レバーの位置をロック解除位置と限界回転位置(上記オーバーストロークの端部位置)の間に設定すれば、ロック解除レバーをロック解除位置まで確実に回転させることが出来るので、リクライニング機構を確実にアンロック状態に移行させることが可能になる。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明中における前後及び左右の方向は図中の各矢印方向を基準としている。
図1〜図3に示すように、車両10内の床面11には、前後に並べて形成したシート設置面12、13と、後方のシート設置面13の直後に位置する格納用凹部14とが設けてあり、前側のシート設置面12にはシート15が固定してある。図2及び図3に示すように、後側のシート設置面13の前端部近傍には2つのストライカ17Fが左右一対として突設してあり、シート設置面13の後端部近傍には2つのストライカ17Rが左右一対として突設してある(ストライカ17F及びストライカ17Rはシート設置面13の構成要素である)。
2列目のシートである格納式のシート20は、格納用凹部14に格納可能、かつ、シート設置面13に載置可能であり、その具体的な構造は以下の通りである。
シート20は主な構成要素として、座部21と、座部21の後端部に対して回転可能な背凭れ部38と、座部21に対して回転可能な前脚25及び後脚27と、シート20をシート設置面13に前後方向に回転移動可能として支持するリンク機構34と、を備えている。
座部21はその内部に、座部21の構成要素である金属製の座部フレーム22を左右一対として具備している。左右の座部フレーム22は前後方向に伸びると共に後端部に上向きの接続端部23を備えており、左右の座部フレーム22は左右方向に伸びる金属製の連結部材(図示略)によって互いに固定してある。左右の座部フレーム22の前部と後部には共に左右方向の軸回りに回転可能な前脚25と後脚27がそれぞれ取り付けてある。左右の前脚25の先端部にはストライカ17Fが進入可能な凹溝26が凹設してあり、左右の後脚27の先端部にはストライカ17Rが進入可能な凹溝28が凹設してある。さらに、左右の前脚25及び後脚27には、共に回転可能なフックとポールを備え、かつストライカ17Fとストライカ17Rとそれぞれ係脱可能である公知のロック機構(図示略)が設けてある。図1に示すように座部21の右側面には上記ロック機構と操作ワイヤ(図示略)を介して連係するロック解除スイッチSWが設けてある。このロック解除スイッチSWは図1に示すロック許容位置と図示を省略したロック解除位置との間をスライド可能であり、図示を省略したばね手段の付勢力によって常時はロック許容位置に位置している。ロック解除スイッチSWは、ロック許容位置に位置するときは前脚25及び後脚27の上記ロック機構がロック状態になるのを許容し、ロック解除位置に位置することにより上記ロック機構をアンロック状態にする。
左右の後脚27の回転軸には第1同期用リンク30が回転可能に取り付けてある。左右の第1同期用リンク30には前後方向に伸びる第2同期用リンク31の後端部がそれぞれ左右方向の軸回りに回転可能に接続しており、左右の第2同期用リンク31の前端部は左右の前脚25に左右方向の軸回りに回転可能に接続している。また、左右の後脚27には第1支持用リンク32が固定してあり、左右の第1支持用リンク32の下端部は格納用凹部14の底面に設けたブラケットに左右方向の軸回りに回転可能に接続している。さらに、左右の座部フレーム22を接続する上記連結部材には第2支持用リンク33の上端部が左右方向の軸回りに回転可能として接続しており、第2支持用リンク33の下端部は格納用凹部14の前側の壁面に固定したブラケットに左右方向の軸回りに回転可能として接続している。
第1同期用リンク30、第2同期用リンク31、第1支持用リンク32、及び第2支持用リンク33からなるリンク機構34には2つの機能がある。一つ目の機能は、シート20を格納用凹部14内に位置する格納位置とシート設置面13上に位置する着座位置とに回転移動させる機能である。二つ目の機能は、前脚25と後脚27の動きを連動(同期)させる機能である。この二つ目の機能により、前脚25及び後脚27は一方が図2に示す折畳位置に回転すると他方も折畳位置まで回転し、一方が図3に示す使用位置に回転すると他方も使用位置まで回転する。
背凭れ部38はその内部に、背凭れ部38の構成要素である金属製の背凭れ部フレーム39を左右一対として具備している。左右の背凭れ部フレーム39は左右方向に伸びる金属製の連結部材(図示略)によって互いに固定してある。左右の背凭れ部フレーム39の下端部は左右の座部フレーム22の接続端部23に一つのリクライニング機構40を介してそれぞれ接続している。リクライニング機構40は背凭れ部フレーム39を座部フレーム22に対して左右方向の軸回りに回転させるものである。従って、背凭れ部38は座部21の上面に接触して座部21と略平行になる倒込位置(図2の位置)と、座部フレーム22に対して略直交する起立位置(図3の位置)の間を回転可能である。さらにリクライニング機構40は、背凭れ部フレーム39と一体化したラチェット(図示略)と、背凭れ部フレーム39に対して回転可能でラチェットと噛合可能なポール(図示略)と、背凭れ部フレーム39に対して回転可能でポールと係脱するレリーズレバー50と、背凭れ部38を倒込位置側に回転付勢するバネからなる第1回転付勢手段(図示略)と、レリーズレバー50をポール側に回転付勢してポールとラチェットを噛合させるバネからなる第2回転付勢手段(図示略)を具備している。レリーズレバー50は上記第2回転付勢手段の回転付勢力によって常にポールとラチェットを噛合させる押圧位置(図3の位置)に向けて回転付勢されているので、リクライニング機構40は、常時はポールとラチェットが噛合するロック状態となり、起立位置に位置する背凭れ部38を起立位置に保持する。一方、レリーズレバー50が上記第2回転付勢手段の回転付勢力に抗して非押圧位置(図2の位置)まで回転すると、レリーズレバー50がポールから離れるので、ポールとラチェットの噛合状態を保持する力が消失する。そのため、リクライニング機構40の上記第1回転付勢手段の回転付勢力によって背凭れ部38が倒込位置まで自動的に回転する。
シート20は、後脚27の動作とリクライニング機構40の動作を連動させるための連動機構を具備している。連動機構の構造は以下の通りである。
図4〜図10に示すように、左側の後脚27の左側面にはストッパ片29が切り起こしにより一体的に突設してあり、さらに該左側面には左右方向に伸びる回転軸42を介して押圧レバー(押圧部材)43が回転可能に取り付けてある。押圧レバー43の先端部と後脚27の左側面には引張バネS1の両端部がそれぞれ係止してあるので、押圧レバー43は常時は引張バネS1の付勢力によってその後面がストッパ片29の前面に接触する押圧可能位置(図5〜図9の位置)に位置している。
左側の座部フレーム22の長手方向の略中央部には金属製の支持ブラケット24が固定してあり、支持ブラケット24の右側面にはストッパ片24aが切り起こしにより一体的に突設してある。支持ブラケット24の右側面には左右方向に伸びる回転軸45によって側面視略くの字形状をなすロック解除レバー46の中間部が回転可能に支持してあり、ロック解除レバー46の後端部には右側に向かって伸びる被押圧ピン47が固定してある。この被押圧ピン47と押圧レバー43の左右方向位置は互いに一致している。さらにロック解除レバー46と支持ブラケット24には引張バネS2の両端部がそれぞれ係止してあるので、ロック解除レバー46は常時は引張バネS2の付勢力によってその前面がストッパ片24aの後端面に接触するロック保持位置(図5、図6、及び図8〜図10の位置)に位置している。ロック解除レバー46の被押圧ピン47を固定した部分と反対側の端部にはケーブルWの一端が固定してある。ケーブルWの周囲は被覆チューブTによって被覆してあり、被覆チューブTの中間部の複数箇所を支持ブラケット24に形成した支持用凹部24bや左側の座部フレーム22に形成した複数の支持突部(図示略)によって支持している。
ケーブルWの他端は左側の背凭れ部フレーム39に左右方向の軸回りに回転可能に取り付けたレリーズレバー50(図2及び図3を参照)に固定してある。レリーズレバー50はケーブルWを介してロック解除レバー46に接続しているのでロック解除レバー46とレリーズレバー50の回転動作は互いに連動する。即ち、ロック解除レバー46がロック保持位置に位置するときレリーズレバー50は上記第2回転付勢手段の回転付勢力によって上記押圧位置(図3の位置)に位置する。一方、ロック解除レバー46がストッパ片24aから離れてロック解除位置(図6と図7の間の位置)まで回転すると、レリーズレバー50は上記第2回転付勢手段の回転付勢力に抗して上記非押圧位置(図2の位置)まで回転する。
以上説明した、ストッパ片24a、ストッパ片29、回転軸42、押圧レバー43、回転軸45、ロック解除レバー46、被押圧ピン47、レリーズレバー50、引張バネS1、引張バネS2、及びケーブルW(被覆チューブT)が連動機構の構成要素である。
次にシート20の動作について主に図5〜図10を利用して説明する。
図1、図3及び図5に示すようにシート20が着座位置に位置しかつ前脚25及び後脚27のロック機構がストライカ17Fとストライカ17Rをそれぞれロックする状態においてロック解除スイッチSWをロック解除位置に移動させると、前脚25及び後脚27の上記ロック機構がストライカ17Fとストライカ17Rのロックを解除する。ロック解除後に乗客が座部21を後方に押圧すると、リンク機構34の働きによりシート20全体が後方に回転移動すると共に使用位置に位置していた前脚25及び後脚27が同期しながら折畳位置側に回転する。ロック解除スイッチSWをロック許容位置に戻した上でシート20をさらに後方に回転移動させると、被押圧ピン47から後方に離間していた押圧レバー43が徐々に被押圧ピン47に近づき、後脚27が図6に示す位置まで回転したときに押圧レバー43の前面が被押圧ピン47に下方から当接する。後脚27がさらに折畳位置側に回転すると、押圧レバー43によってロック解除レバー46が引張バネS2の付勢力に抗してロック解除位置まで回転するので、レリーズレバー50が上記第2回転付勢手段の回転付勢力に抗して上記非押圧位置まで回転する。すると、リクライニング機構40の上記ポールとラチェットの噛合状態が解消し、リクライニング機構40の上記第1回転付勢手段の回転付勢力によって背凭れ部38が倒込位置まで自動的に回転する。
図2及び図8に示すようにシート20が格納用凹部14の内部に完全に収納される格納位置まで回転移動すると、押圧レバー43が被押圧ピン47を上方に乗り越えると共に後脚27及び前脚25が折畳位置に達する。さらに、押圧レバー43が被押圧ピン47を乗り越えて被押圧ピン47の上方に回転する(被押圧ピン47から離れる)ので、引張バネS2の回転付勢力によってロック解除レバー46がロック保持位置まで回転復帰する。その結果、レリーズレバー50が上記押圧位置まで回転復帰しリクライニング機構40がロック状態に移行するので、背凭れ部38が倒込位置に保持される。そして、座部21の下面に設けたフック部材(図示略)が格納用凹部14の底面に固定したストライカ(図示略)に係合するので、シート20が格納位置に保持される。
シート20を着座位置に戻す場合は、ロック解除スイッチSWをロック解除位置に移動させることによりフック部材による上記ストライカの係合を解除した後に(フック部材はロック解除スイッチSWと連係している)、座部21を前斜め上方に向かって押圧する。すると、リンク機構34の働きによりシート20全体が前方に回転移動すると共に折畳位置に位置していた前脚25及び後脚27が同期しながら使用位置側に回転する。ロック解除スイッチSWをロック許容位置に戻した上でシート20をさらに前方に回転させると、図9に示すように後脚27が使用位置側に回転することにより押圧レバー43が被押圧ピン47に上方から当接する。後脚27がさらに使用位置側に回転すると、図10に示すように押圧レバー43が引張バネS1の付勢力に抗してストッパ片29から離れる方向に回転し、該方向に回転しながら被押圧ピン47を下方に乗り越える(図10に示す押圧レバー43の位置が退避位置)。
被押圧ピン47を乗り越えた押圧レバー43は引張バネS1の付勢力によって押圧可能位置まで回転復帰する。そして、図3及び図5に示すようにシート20が着座位置まで回転すると後脚27及び前脚25が共に使用位置に達し、前脚25及び後脚27のロック機構がストライカ17Fとストライカ17Rをロックしてシート20を着座位置に保持する。
以上説明したように本実施形態では、着座位置に位置するシート20を格納位置まで回転移動させるときに、後脚27の回転動作に連動させて背凭れ部フレーム39を倒込位置まで自動的に回転させることができる。
しかも、後脚27が使用位置から折畳位置側に回転するときの回転角が所定角度(図6に示す位置)より小さい間は、連動機構の構成要素である押圧レバー43と被押圧ピン47が互いに離間しているので、この間は後脚27の動きはリクライニング機構40に伝わらない。そのため、ケーブルWの端部をロック解除レバー46ではなく後脚27に接続した場合に比べてロック解除レバー46及びレリーズレバー50の回転ストロークが小さくなるので、これらの部材のストローク管理は容易である。また、座部21の内部におけるロック解除レバー46を回転させるための空間、及び背凭れ部38の内部におけるレリーズレバー50を回転させるための空間を小さくすることが可能になる。さらに、シート20を着座位置から格納位置へ回転移動させ始めた直後に格納位置への回転移動を中止した場合であっても、その回転角度が上記所定角度より小さければ押圧レバー43はロック解除レバー46に接触しないので、背凭れ部38が倒込位置まで不意に回転するのを防止できる。
また、座部フレーム22の長手方向の略中央部に固定した支持ブラケット24にロック解除レバー46を取り付け、このロック解除レバー46とレリーズレバー50をケーブルWで接続しているので、座部の後端近傍部に位置するリクライニング機構と座部の前端近傍部に位置する前脚をケーブルで繋ぐ特許文献1のシートに比べて、ケーブルWを短くすることが可能である。そのため、ケーブルW及び被覆チューブTを座部21の内部に設けた他の部材と接触しないように配設するのが容易である。
また、前脚25及び後脚27が使用位置から折畳位置まで回転するときに、押圧可能位置に位置する押圧レバー43がロック解除レバー46をロック解除位置(図6と図7の間の位置)まで回転させた後に、図7の位置においてロック解除レバー46から離間するので、ロック解除レバー46は図7の位置よりも時計方向には回転しない。このように、リクライニング機構40をロック状態に移行させる際にロック解除レバー46を必要以上に大きく回転させることがないので、リクライニング機構40とロック解除レバー46を連係するケーブルWに過度なテンションが掛かるのを防止できる。
さらに、ロック解除レバー46はロック保持位置からロック解除位置側を超えて反時計方向に回転できる(オーバーストロークできる)構造であり、しかも、前脚25及び後脚27が使用位置から折畳位置まで回転するときに押圧レバー43がロック解除レバー46から離れる時のロック解除レバー46の位置をロック解除位置と限界回転位置(上記オーバーストロークの端部位置。図示略)の間に設定してある。そのため、ロック解除レバー46をロック解除位置まで確実に回転させることが出来るので、リクライニング機構40を確実にアンロック状態に移行させることが可能である。
以上本発明を上記実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく様々な態様での実施が可能である。
例えば、ストッパ片29、回転軸42、押圧レバー43、及び引張バネS1を後脚27側ではなく前脚25側に設けてもよい。また、ストッパ片29、回転軸42、押圧レバー43、及び引張バネS1を座部21(座部フレーム22)に設け、回転軸45、ロック解除レバー46(被押圧ピン47)及び引張バネS2を後脚27または前脚25に設けてもよい。
また、格納用凹部14をシート設置面13の前方に設置して、格納位置に位置するシート20を後方に回転移動させることにより使用位置まで回転移動させ、かつ、使用位置に位置するシート20を前方に回転移動させることにより格納位置まで回転移動させるようにしてもよい。
本発明の一実施形態の格納式車両用シートを適用した車両を模式的に示す側面図である。 シートが格納位置に位置するときの側面図である。 シートが着座位置に位置するときの側面図である。 座部フレーム、後脚、及び連動機構の分解斜視図である。 シートが着座位置に位置するときのシートの要部の側面図である。 シートが着座位置から格納位置側に回転し、押圧レバーが被押圧ピンに接触したときの図5と同様の側面図である。 シートがさらに格納位置側に回転し、押圧レバーによってロック解除レバーがロック解除位置まで回転させられたときの図5と同様の側面図である。 シートが格納位置まで回転したときの図5と同様の側面図である。 シートが格納位置から着座位置側に回転し、押圧レバーが被押圧ピンに接触したときの図5と同様の側面図である。 シートがさらに着座位置側に回転し、押圧レバーが被押圧ピンを乗り越えたときの図5と同様の側面図である。
符号の説明
10 車両
11 床面
12 13 シート設置面
14 格納用凹部
15 シート
17F 17R ストライカ(車両床面)
20 シート(格納式車両用シート)
21 座部
22 座部フレーム(座部)
23 接続端部
24 支持ブラケット
24a ストッパ片
24b 支持用凹部
25 前脚
26 凹溝
27 後脚
28 凹溝
29 ストッパ片
30 第1同期用リンク
31 第2同期用リンク
32 第1支持用リンク
33 第2支持用リンク
34 リンク機構
38 背凭れ部
39 背凭れ部フレーム(背凭れ部)
40 リクライニング機構
42 回転軸
43 押圧レバー(押圧部材)
45 回転軸
46 ロック解除レバー
47 被押圧ピン
50 レリーズレバー
S1 S2 引張バネ
SW ロック解除スイッチ
T 被覆チューブ
W ケーブル

Claims (2)

  1. シート設置面と格納用凹部を備える車両床面に対して回転移動可能な座部、及び、該座部に回転可能に接続する背凭れ部と、
    該座部に対して回転可能に接続し、座部が上記シート設置面の直上に位置するときシート設置面によって支持される使用位置に位置し、座部が上記格納用凹部内に位置するとき座部と略平行をなす折畳位置に位置する前脚及び後脚と、
    該背凭れ部と上記座部を回転可能に接続し、背凭れ部を座部に対して略直交する起立位置に保持するロック状態と、背凭れ部を座部と略平行をなす倒込位置まで回転させるアンロック状態とに移行するリクライニング機構と、
    上記リクライニング機構とケーブルを介して連係し、該リクライニング機構が上記ロック状態になるのを許容するロック保持位置と、上記アンロック状態に移行させるロック解除位置との間を回転可能として上記前脚と後脚のいずれかと上記座部の一方に設けた、上記ロック保持位置に向けて回転付勢されたロック解除レバーと、
    前脚及び後脚が上記使用位置に位置するときは上記ロック解除レバーと離れ、使用位置から上記折畳位置まで回転するときにロック解除レバーに接触して上記ロック解除位置まで回転させる、上記前脚と後脚のいずれかと上記座部の他方に設けた押圧部材と、
    を備えることを特徴とする格納式車両用シート。
  2. 請求項1記載の格納式車両用シートにおいて、
    上記押圧部材が、
    押圧可能位置と退避位置との間を回転可能で、かつ上記押圧可能位置に向けて回転付勢され、
    上記前脚及び後脚が上記使用位置から上記折畳位置まで回転するときは、上記押圧可能位置に位置しながら上記ロック解除レバーを上記ロック解除位置まで回転させ、その後に該ロック解除レバーを乗り越えてロック解除レバーから離間し、上記前脚及び後脚が上記折畳位置から上記使用位置まで回転するときは、上記ロック解除レバーに接触することにより上記回転付勢力に抗して上記退避位置まで回転しながら該ロック解除レバーを乗り越え、乗り越えた後に該回転付勢力によって上記押圧可能位置まで回転復帰する格納式車両用シート。
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