JP2015118864A - 検知スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】防塵性が高く、スイッチング回数が多大になっても導通不良の発生を防止することができる検知スイッチを提供する。【解決手段】検知スイッチ1は、ケーシング10に陽極端子20およびアース端子30を組み付け、ケーシング10の外部に先端部41が突き出る方向に付勢されると共に揺動可能に支持された、導電性を有する可動端子40をケーシング10内に収容し、可動端子40は、機械的動作の伝達を先端部41で受け、機械的動作の過程では揺動して、所定範囲にわたって陽極端子20およびアース端子30と擦れるように接触し、動作状態が所定の状態のときは、陽極端子20とアース端子30とに接触した状態となる。【選択図】図1

Description

本発明は、機械的動作および動作状態を検知するための検知スイッチに関する。
従来のこの種の検知スイッチとしては、パーキングブレーキ装置における一般的なブレーキスイッチがあり、例えば特許文献1に示す車両用操作レバー装置に設けられたスイッチのようなものがある。
すなわち、操作レバーの操作力の伝達機構を構成する第1出力リンクには、その回動中心となる枢軸よりも下端縁側に突出部を設け、操作レバーの操作によってこの突出部がスイッチの押ボタンに接離するようにして、操作レバーを引き起こした状態の検出を可能としているものである。このスイッチは、第1出力リンクの突出部が押しボタンを押すとその方向に動き、突出部が離れる方向に移動すると付勢力によって元の位置へと逆方向に動くものである。
すなわち、スイッチング時に押しボタンが一定方向に往復動するものである。このスイッチングの情報は電気的に接続された制御部へ送られるものである。
特開2007−286929号公報
ところで、このような従来の技術では、スイッチングによる陽極端子やアース端子の電気的接点部分は、常に同じ部分である。そして、スイッチングのときには放電が発生する。このため、スイッチング動作が10万回や20万回を越えるようになると、端子の接点部分において端子その他の材質によって酸化銅皮膜、酸化シリコン皮膜等が生成される。すると、導通不良が起こり、電流が流れなくなる虞があるという問題点が有った。
また、接点部分が剥き出しになっているために塵やホコリが接点部分に付着し、このこともまた導通不良の原因となるという問題点が有った。
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、防塵性が高く、スイッチング回数が多大になっても導通不良の発生を防止することができる検知スイッチを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1] 機械的動作および動作状態を検知するための検知スイッチ(1)において、
ケーシング(10)に組み付けられた陽極端子(20)およびアース端子(30)と、前記ケーシング(10)内に収容され、前記ケーシング(10)の外部に先端部(41)が突き出る方向に付勢されると共に揺動可能に支持された、導電性を有する可動端子(40)を備え、
前記可動端子(40)は、機械的動作の伝達を前記先端部(41)で受け、機械的動作の過程では揺動して、所定範囲にわたって前記陽極端子(20)および前記アース端子(30)と擦れるように接触し、動作状態が所定の状態にあるときは、前記陽極端子(20)と前記アース端子(30)とに接触した状態となるようにしたことを特徴とする検知スイッチ(1)。
[2] 機械的動作および動作状態を検知するための検知スイッチ(1)において、
ケーシング(10)に組み付けられた陽極端子(20)およびアース端子(30)と、所定の範囲にわたって前記陽極端子(20)に接触可能な対陽極端子接点部(47)および所定の範囲にわたって前記アース端子(30)に接触可能な対アース端子接点部(48)を有し、先端部(41)側が前記ケーシング(10)の外部に突き出すように前記ケーシング(10)内に組み込まれた導電性を有する可動端子(40)と、前記ケーシング(10)内で前記可動端子(40)の先端部(41)側を外部に突き出す方向に付勢すると共に前記可動端子(40)を揺動可能に支持する付勢部材(50)とを備え、
前記可動端子(40)は、機械的動作の伝達を前記先端部(41)の先端面で受け、機械的動作の過程では揺動して、前記対陽極端子接点部(47)の大部分が前記陽極端子(20)と擦れるように接触し、前記対アース端子接点部(48)の大部分が前記アース端子(30)と擦れるように接触し、動作状態が所定の状態であるときは、前記対陽極端子接点部(47)の一部が前記陽極端子(20)に接触し、前記対アース端子接点部(48)の一部が前記アース端子(30)に接触するようにしたことを特徴とする検知スイッチ(1)。
[3] 前記陽極端子(20)が前記可動端子(40)と接触する陽極接点部(21a)と前記アース端子(30)が前記可動端子(40)と接触するアース接点部(31a)とは、前記ケーシング(10)内で所定の間隔を空けて配置されており、
前記可動端子(40)は、基端部(42)の両側に設けた曲線面状の肩部(43a,43b)の間から前記先端部(41)が延び、両側の前記肩部(43a,43b)それぞれから前記先端部(41)の延びる方向とは逆方向に延びる、前記可動端子(40)の揺動量を制限する脚部(44,44)と、該脚部(44,44)の間に設けられ、前記付勢部材(50)からの付勢力を受けて支持される付勢部材受部(45)とを有し、
前記先端部(41)は、前記先端面が曲面状に形成されており、
前記両肩部(43a,43b)のうち前記陽極端子(20)に近い方の肩部(43a)に前記対陽極端子接点部(47)が形成され、前記両肩部(43a,43b)のうち前記アース端子(30)に近い方の肩部(43b)に前記対アース端子接点部(48)が形成されたことを特徴とする項[2]に記載の検知スイッチ(1)。
[4] 前記対陽極端子接点部(47)および前記対アース端子接点部(48)と、前記先端部(41)の先端面の曲面とは、同心の球の球面の一部または同心の円柱の円周面の一部として形成されていることを特徴とする項[2]または[3]に記載の検知スイッチ(1)。
前記本発明は次のように作用する。
項[1]の検知スイッチ(1)によれば、機械的動作の伝達を可動端子(40)の先端部(41)が受けるので、機械的動作の過程では先端部(41)の受ける力が変化して、可動端子(40)はケーシング(10)内で揺動する。この揺動によって可動端子(40)は、ケーシング(10)に組み付けられた陽極端子(20)およびアース端子(30)に対して所定範囲にわたって擦れるように接触する。
これにより、可動端子(40)は、スイッチング動作によって所定範囲にわたって酸化銅等が生成されても、当該所定範囲は機械的動作の伝達を受ける度に陽極端子(20)やアース端子(30)と擦れ合うので、導通不良の原因となる酸化銅皮膜が形成される間も無く酸化銅が削られる。したがって、スイッチング回数が多大になっても導通不良となることがない。また、可動端子(40)がケーシング(10)内に収容されているので、陽極端子(20)やアース端子(30)との接点をケーシング(10)内に位置するようにすることにより、接点に塵やホコリが付着し難い防塵性に優れた検知スイッチ(1)にすることができる。
項[2]の検知スイッチ(1)によれば、可動端子(40)は、ケーシング(10)に組み付けられた陽極端子(20)に対して対陽極端子接点部(47)が接触する。対陽極端子接点部(47)が陽極端子(20)と接触する部分は、一箇所ではなく所定の範囲にわたって接触する。同様に対アース端子接点部(48)がアース端子(30)と接触する部分は、一箇所ではなく所定の範囲にわたって接触する。
可動端子(40)は、付勢部材(50)によって揺動可能に支持されるとともに付勢されており、先端部(41)がケーシング(10)の外部に突き出ている。そして、先端部(41)の先端面で機械的動作の伝達を受ける。機械的動作の過程では先端面が受ける力が変化するので揺動する。これにより、対陽極端子接点部(47)の大部分が陽極端子(20)と擦れるように接触し、対アース端子接点部(48)の大部分がアース端子(30)と擦れるように接触する。これによって対陽極端子接点部(47)と対アース端子接点部(48)とは常に磨かれたような状態が維持されるので、項[1]の検知スイッチ(1)と同様に導通不良を防止でき、また、優れた防塵性を発揮させることができる。
動作状態が所定の状態のときは、対陽極端子接点部(47)の一部が陽極端子(20)に接触し、対アース端子接点部(48)の一部がアース端子(30)に接触する。この接触によって動作状態が所定の状態であることを検知することができる。
項[3]の検知スイッチ(1)によれば、陽極端子(20)が可動端子(40)と接触する陽極接点部(21a)とアース端子(30)が可動端子(40)と接触するアース接点部(31a)とは、ケーシング(10)内で所定の間隔を空けて配置されている。また、可動端子(40)は、基端部(42)の両側に設けた曲線面状の肩部(43a,43b)の間から先端部(41)が延びている。
この可動端子(40)の先端部(41)の先端面は曲面状に形成されている。さらに両側の肩部(43a,43b)それぞれから先端部(41)の延びる方向とは逆方向に延びる脚部(44,44)の間に形成された付勢部材受部(45)が付勢部材(50)からの付勢力を受けるとともに支持されているので、先端部(41)の先端面で機械的動作の伝達を受けると、可動端子(40)は容易に揺動することができる。
可動端子(40)の揺動量は、脚部(44,44)によって制限される。この脚部(44,44)は、可動端子(40)が所定の大きさの揺動を行ったときに、可動端子(40)を収納しているケーシング(10)内の空間の内壁に当ってそれ以上の揺動ができないように設定されている。
項[4]の検知スイッチ(1)のように対陽極端子接点部(47)および対アース端子接点部(48)と、先端部(41)の先端面の曲面とを同心の球の球面の一部または同心の円柱の円周面の一部として形成することにより、可動端子(40)の揺動を適切なものとすることができる。
本発明にかかる検知スイッチによれば、機械的動作の過程で可動端子が揺動しながら陽極端子およびアース端子と接触するので、可動端子と陽極端子およびアース端子との接触面に導通不良をもたらすような酸化物皮膜の形成を防ぐことができ、以って、スイッチング回数が多大になっても導通不良の発生を防止することができる。
また、可動端子と陽極端子およびアース端子との接触がケーシング内で行われるようにすることができるので、可動端子と陽極端子およびアース端子との接触面に塵やホコリが付着することをほぼ防止できるので、接触面への塵やホコリの付着に起因する導通不良の発生を防止することができる。
本発明の一実施の形態に係るブレーキスイッチを示す斜視図である。 図1におけるケーシングを示す正面図である。 図1におけるケーシングを示す平面図である。 図1におけるケーシングを示す右側面図である。 図1における陽極端子を示し、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は左側面図である。 図1におけるアース端子を示し、(A)は正面図、(B)は底面図、(C)は左側面図である。 本発明の一実施の形態に係るブレーキスイッチを示す分解斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るブレーキスイッチの組み付けを示す斜視図である。 図1における可動端子を示す図である。 ブレーキレバー操作が伝達されてブレーキスイッチが作動する行程を示す説明図である。 可動端子の揺動によるワイピングを拡大して示す説明図である。 可動端子にコイルばねの湾曲を防止するための湾曲防止ピースを取り付けた場合の収納空間の内を示す断面斜視図である。 可動端子の異なる形状の一例を示す斜視図である。 図12の可動端子を示す平面図である。 陽極端子とケーシングの変形例を示す斜視図である。
本発明は、機械的動作および動作状態を検知するための検知スイッチに関するものである。
以下、図面に基づき本発明の好適な一実施の形態を説明する。
各図は本発明の一実施の形態を示している。
以下、検知スイッチとして、パーキングブレーキ装置が制動状態にあることをブレーキレバーの操作から検知するためのスイッチとして用いられる場合を例に説明する。
図1、図7、図8の各斜視図に示した本発明に係るブレーキスイッチ1は、パーキングブレーキ装置に設けられて、パーキングブレーキ装置が制動状態にあることをブレーキレバーの操作から検知するためのスイッチである。このブレーキスイッチ1は、図2から4等にも示したケーシング10を備えており、このケーシング10に各構成部材が組み付けられて成る。
このケーシング10には、陽極端子20、アース端子30、可動端子40、該可動端子40を付勢するとともに揺動可能に支持するコイルばね50等が組み付けられている。
ケーシング10は、樹脂成形によって一体成形されたものである。ケーシング10は、可動端子40を内部に収容するための収容空間11が形成されている。
ケーシング10は、陽極端子20およびアース端子30を取り付ける端子取付部12と該端子取付部12の一方の側面から連なって延びて内部にコイルばね50が収容されるコイルばね収容部13とを有している。前記の収容空間11は、端子取付部12からコイルばね収容部13までそれらの内部を貫いて連続する空間として形成されている。コイルばね収容部13内における収容空間11は、内径がコイルばね50の直径よりも僅かに大きい形状に形成されている。
端子取付部12のもう一方の側面には組み付け時に可動端子40とコイルばね50とを収容し、収容後にはコイルばね50によって付勢された可動端子40の先端部41が突き出る開口14が設けられている。開口14は、中央にコイルばね50の直径よりもやや大きい円形開口部分と、該円形開口部分の直径方向の両方向に延び、可動端子40の幅よりも僅かに広い細口部分とから成っている。端子取付部12の上面側には、後述するアース端子30が差し込まれるアース端子取付部15が形成されている。
ケーシング10に組み付けられる陽極端子20は、例えば銅のような導電性素材から成る板状のものである。陽極端子20は、例えば図5の(A)、(B)および(C)に示した形状をしており、ケーシング10に差し込まれる差込部21と、電線が接続される接続部22とが形成されている。差込部21の差込先端は、後述する可動端子40が接触する陽極接点部21aである。この陽極接点部21aは、収容空間11内で可動端子40と接触可能な位置に配置されている。
また、差込部21には、ケーシング10に固定するための取付用のタッピングネジ60を挿入するための取付穴23が穿設されている。陽極端子20は、端子取付部12の一端面側から差し込んで固定される。
端子取付部12のもう一方の端面側からは、アース端子30が差し込まれる。アース端子30は、例えば図6の(A)、(B)および(C)に示した形状をしており、ケーシング10のアース端子取付部15に差し込んで取り付けられる差込部31と、収容空間11内で可動端子40と接触可能な位置に配置されるアース接点部31aとを有している。
ケーシング10内に収容される可動端子40は、銅等の導電性を有する素材から成るものである。図1、図7、図8、図10等に示したように、可動端子40は左右対称の板状に形成されている。この可動端子40は、基端部42の両側に形成された肩部43a,43bの間から延びる先端部41を有している。
先端部41は、先端面が円弧状に形成されている。この先端面は、円弧状に限らず他の曲面状であってもよい。
先端面には、図12に模式的に略示したように、ブレーキレバー操作と連動して可動端子40にブレーキレバー操作を伝達するスイッチパッド100が当接している。
スイッチパッド100は、ブレーキレバーが倒されてパーキングブレーキ装置が解除状態のときに先端部41をケーシング10内に押し込み、ブレーキレバーを引くと先端部41がコイルばね50の付勢力によって開口14から外側により突き出ることができるようにブレーキレバー操作に連動して、ブレーキレバー操作を先端部41の先端面に伝達する。なお、後述するようにパーキングブレーキ装置が制動状態から解除状態にされるときは、スイッチパッド100が可動端子40をケーシング10内に押し込む。
肩部43aおよび肩部43bそれぞれは、円弧状の曲面に形成されている。陽極端子20に近い方の肩部43aには、所定の範囲にわたって陽極端子20の陽極接点部21aに接触可能な対陽極端子接点部47が形成されている。また、アース端子30に近い方の肩部43bには、所定の範囲にわたってアース端子30のアース接点部31aに接触可能な対アース端子接点部48が形成されている。
図1、図9、図12等に示されているように、陽極接点部21aとアース接点部31aとは、ケーシング10内で所定の間隔を空けて配置されており、陽極接点部21aとアース接点部31aとの間に先端部41が延びている。なお、肩部43aおよび肩部43bは、円弧状の曲面に限らず、他の曲面状であってもよい。
両側の肩部43aと肩部43bそれぞれからは、先端部41の延びる方向とは逆方向に脚部44,44が延びている。この両脚部44,44の外側側縁間の幅は、先端部41の両側縁間の幅よりも広くなっている。このように形成された脚部44,44は、可動端子40が揺動する際に収容空間11の内壁に当って可動端子40の揺動量を適切に制限する部分である。
脚部44,44の間からは、先端部41が延びる方向とは逆方向にコイルばね受部45が延びている。このコイルばね受部45は、コイルばね50の一端を受けてコイルばね50からの付勢力を受けるとともにコイルばね50に支持される部分である。なお、コイルばね50のもう一方の端部は、ケーシング10に組み付けられた状態では、開口14の奥の突当り、即ち、コイルばね収容部13の内側の収容空間11の内壁面に当接している。
図9は、可動端子40の対陽極端子接点部47が陽極端子20の陽極接点部21aに接触し、可動端子40の対アース端子接点部48がアース端子30のアース接点部31aに接触している状態で、先端部41が陽極接点部21a側に寄っている状態を示している。ここで、Oは、円弧状の肩部43a(対陽極端子接点部47)および肩部43b(対アース端子接点部48)の円の中心点であり、Rは、その半径である。また、Bは、コイルばね50の一端がコイルばね受部45のうち肩部43a寄りの部分に当接している点から中心点Oまでの距離を示す。
角度θは、中心点Oから前記当接している点に向かう方向に対して垂直の方向を示し、角度θ´は、中心点Oを通るコイルばね50の中心線の方向と中心点Oから前記当接している点に向かう方向との成す角度である。対アース端子接点部48がアース接点部31aに接触している点を接点a、対陽極端子接点部47が陽極接点部21aと接触している点を接点b、摩擦係数をμとして、接点a、bが摺動する為の条件を求めると次のようになる。
接点a、bに発生するフリクションは、2・W・cosθ・μとなり、フリクションによって生じるモーメントが2・W・cosθ・μ・Rとなり、可動端子40に生じるモーメントは、W・B・sinθ´であるので、接点a、bが摺動する為の条件は、
sinθ´>(2・W・cosθ・μ・R)/B
となる。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
図8に示したように、ブレーキスイッチ1は、ケーシング10に陽極端子20、アース端子30、可動端子40およびコイルばね50を組み込んで成る。これらを組み込む際には、可動端子40のコイルばね受部45でコイルばね50の一端を受けた状態でこれらをケーシング10の開口14から収容空間11内に押し込んで収容する。
次に、可動端子40およびコイルばね50を押し込んだ状態で陽極端子20とアース端子30とをケーシング10に差し込む。図10に示したように、ケーシング10に差し込まれた陽極端子20の陽極接点部21aとアース端子30のアース接点部31aとは、それらの間隔が可動端子40の先端部41よりも広く、基端部42よりも狭いので、開口14から可動端子40およびコイルばね50が外部へ抜け出てしまうことを防ぐストッパーの役目を果たしている。
図10は、ブレーキレバー操作が伝達されてブレーキスイッチ1が作動する行程を示す説明図である。(A)は、ブレーキレバーを引いた状態、すなわちパーキングブレーキ装置が制動している状態を示している。この状態ではスイッチパッド100が可動端子40の先端部41と接触していない或いは可動端子40をケーシング10内に押し込んでいないので、可動端子40はケーシング10から最も突き出した状態にあり、対陽極端子接点部47が陽極接点部21aに接触していると同時に対アース端子接点部48がアース接点部31aに接触している。この状態では、ブレーキスイッチ1はONになっている。
(B)は、ブレーキレバーを完全に戻した状態、すなわちパーキングブレーキ装置が制動解除されている状態を示している。スイッチパッド100の回転中心がアース接点部31a寄りに設けられているので、先端部41の円弧状部分に当接するスイッチパッド100は、アース接点部31a寄りの部分に当接している。したがって、先端部41は、アース接点部31aとは反対側の陽極接点部21a寄りに傾いている。このため可動端子40は先端部41の側面が陽極接点部21aに接触しており、対陽極端子接点部47は陽極接点部21aに接触していない。また、対アース端子接点部48もアース接点部31aには接触していない。
(C)は、(B)の制動解除状態からブレーキレバーを引いて(A)の制動状態にするまでの途中行程の一例を示している。この状態ではスイッチパッド100が(B)の状態よりもブレーキスイッチ1から離れた位置にあるので、先端部41は、(B)の状態よりも突き出ている。このため、対陽極端子接点部47は陽極接点部21aに接触しており、同時に対アース端子接点部48はアース接点部31aに接触している。この状態ではまだ可動端子40が陽極接点部21a寄りに傾いているので、陽極接点部21aは対陽極端子接点部47のうち、先端部41に近い部分に接触している。一方、アース接点部31aは、対アース端子接点部48のうち先端部41から遠く、脚部44に近い部分に接触している。
(C)の状態からさらにブレーキレバーが引かれると、(D)および(A)に示した状態になる。すなわち、陽極接点部21aは対陽極端子接点部47の中央付近の部分に接触している。また、アース接点部31aは、対アース端子接点部48の中央付近の部分に接触している。
このようにブレーキレバー操作の行程において、可動端子40はブレーキレバー操作が伝達されるスイッチパッド100からブレーキレバー操作を受けてコイルばね50の延びる方向に往復移動するとともに揺動する。図11に示したように、可動端子40はブレーキレバー操作行程中に肩部43bの所定の範囲にわたってアース接点部31aが接触した状態で揺動するので対アース端子接点部48はアース接点部31aによって擦られてワイピングされる。同様に、ブレーキレバー操作行程中に肩部43aの所定の範囲にわたって陽極接点部21aが接触した状態で揺動するので対陽極端子接点部47は陽極接点部21aによって擦られてワイピングされる。
このように対陽極端子接点部47は陽極接点部21aによって、対アース端子接点部48はアース接点部31aによってブレーキレバー操作の度にワイピングされるので、対陽極端子接点部47および対アース端子接点部48は、スイッチングの際の放電に起因して酸化銅等が生成しても、酸化銅皮膜等が形成される間もなく酸化銅等は生成直後に擦り取られる。これにより、対陽極端子接点部47および対アース端子接点部48は、陽極接点部21aおよびアース接点部31aとの良好な接触が維持されて、導通不良の発生を防止することができる。
また、可動端子40がケーシング10内に収容されており、肩部43aおよび肩部43bは、ケーシング10内にあるので、それらに塵やホコリが付着し難く、防塵性に優れている。したがって、塵やホコリの付着に起因する導通不良の発生も防止することができる。
なお、図12に示したように、コイルばね50の湾曲を防止するための湾曲防止ピース70をコイルばね受部45に取り付けて、この湾曲防止ピース70でコイルばね50の一端部を受けるようにしてもよい。図示した湾曲防止ピース70は、コイルばね50が外装される小径の円柱部分とコイルばね受部45に取り付けられた大径部分とを有している。大径部分の外径は、収容空間11のうちコイルばね50が収容されているコイルばね収容部13の内径とほとんど同じで、僅かに小さいものとなっている。
図13および図14は、可動端子40の異なる形状を例示している。対陽極端子接点部47および対アース端子接点部48の曲面は球面の一部または円柱の円周面の一部として形成されている。また、先端部41の先端の曲面も球面の一部または円柱の円周面の一部として形成されている。
これら対陽極端子接点部47および対アース端子接点部48の曲面を成す球または円柱と先端部41の先端の曲面を成す球または円柱それぞれの円の中心Oは同心であり、半径が異なっている。中心Oからの先端部41の先端の曲面までの半径はr1であり、中心Oから対陽極端子接点部47および対アース端子接点部48の曲面までの半径はr2である。これにより、スイッチパッド100が可動端子40の先端部41を押す位置と角度による、可動端子40のストロークのバラツキを殆ど無くすことができる。
図15は、陽極端子20とは形状の異なる陽極端子20Aであり、差込部の形状が陽極端子20とは異なっている。陽極端子20の差込部21には、タッピングねじ60の取付穴23が穿設されているが、陽極端子20Aでは、タッピングねじ60の取り付けのための切欠き部23Aが形成されている。また、ケーシング10Aに係止して固定するための係止部24が形成されている。ケーシング10Aの側縁には、陽極端子20Aの係止部24が嵌って係止する係止溝16が形成されている。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は前述したような実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、可動端子40の形状は、図1等に示したものと図13および図14に示したものとに限られず、ケーシング10の収容空間11や開口14の大きさや形状によって適宜に変更してもよい。
本発明に係るブレーキスイッチは、パーキングブレーキ装置の制動状態を検知するために用いるスイッチに限らず、機械的動作および動作状態を検知するスイッチとして広く活用することができる。
1…ブレーキスイッチ
10…ケーシング
10A…ケーシング
11…収容空間
12…端子取付部
13…コイルばね収容部
14…開口
15…アース端子取付部
16…係止溝
20…陽極端子
20A…陽極端子
21…差込部
21a…陽極接点部
22…接続部
23…取付穴
23A…切欠き部
24…係止部
30…アース端子
31…差込部
31a…アース接点部
40…可動端子
41…先端部
42…基端部
43a…肩部
43b…肩部
44…脚部
45…コイルばね受部
47…対陽極端子接点部
48…対アース端子接点部
50…コイルばね
60…タッピングねじ
70…湾曲防止ピース
100…スイッチパッド

Claims (4)

  1. 機械的動作および動作状態を検知するための検知スイッチにおいて、
    ケーシングに組み付けられた陽極端子およびアース端子と、前記ケーシング内に収容され、前記ケーシングの外部に先端部が突き出る方向に付勢されると共に揺動可能に支持された、導電性を有する可動端子を備え、
    前記可動端子は、機械的動作の伝達を前記先端部で受け、機械的動作の過程では揺動して、所定範囲にわたって前記陽極端子および前記アース端子と擦れるように接触し、動作状態が所定の状態にあるときは、前記陽極端子と前記アース端子とに接触した状態となるようにしたことを特徴とする検知スイッチ。
  2. 機械的動作および動作状態を検知するための検知スイッチにおいて、
    ケーシングに組み付けられた陽極端子およびアース端子と、所定の範囲にわたって前記陽極端子に接触可能な対陽極端子接点部および所定の範囲にわたって前記アース端子に接触可能な対アース端子接点部を有し、先端部側が前記ケーシングの外部に突き出すように前記ケーシング内に組み込まれた導電性を有する可動端子と、前記ケーシング内で前記可動端子の先端部側を外部に突き出す方向に付勢すると共に前記可動端子を揺動可能に支持する付勢部材とを備え、
    前記可動端子は、機械的動作の伝達を前記先端部の先端面で受け、機械的動作の過程では揺動して、前記対陽極端子接点部の大部分が前記陽極端子と擦れるように接触し、前記対アース端子接点部の大部分が前記アース端子と擦れるように接触し、動作状態が所定の状態であるときは、前記対陽極端子接点部の一部が前記陽極端子に接触し、前記対アース端子接点部の一部が前記アース端子に接触するようにしたことを特徴とする検知スイッチ。
  3. 前記陽極端子が前記可動端子と接触する陽極接点部と前記アース端子が前記可動端子と接触するアース接点部とは、前記ケーシング内で所定の間隔を空けて配置されており、
    前記可動端子は、基端部の両側に設けた曲線面状の肩部の間から前記先端部が延び、両側の前記肩部それぞれから前記先端部の延びる方向とは逆方向に延びる、前記可動端子の揺動量を制限する脚部と、該脚部の間に設けられ、前記付勢部材からの付勢力を受けて支持される付勢部材受部とを有し、
    前記先端部は、前記先端面が曲面状に形成されており、
    前記両肩部のうち前記陽極端子に近い方の肩部に前記対陽極端子接点部が形成され、前記両肩部のうち前記アース端子に近い方の肩部に前記対アース端子接点部が形成されたことを特徴とする請求項2に記載の検知スイッチ。
  4. 前記対陽極端子接点部および前記対アース端子接点部と、前記先端部の先端面の曲面とは、同心の球の球面の一部または同心の円柱の円周面の一部として形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の検知スイッチ。
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