JP2006315622A - シートスライド装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 シートクッションの下側に設けた物入れ容器によってシートスライド装置のロック解除を行わせることで、ロック解除レバーを廃止して物入れ容器の容量を十分に確保できるシートスライド装置を提供する。
【解決手段】 シートクッション2の下側に引き出し式の物入れ容器20を設け、シート1の左右両側部に設置したシートスライド装置10にはロック機構13を備える。物入れ容器20をロック機構13のロック解除操作方向に移動可能に取り付けるとともに、物入れ容器20のロック解除操作力をロック機構13に伝達する伝達機構30を設け、この物入れ容器20でロック機構13をロック解除操作することにより、ロック解除レバーを廃止して物入れ容器20の引き出し側に障害物が存在するのを無くすことができるため、物入れ容器20はその形状に何ら規制を受けることなく収納容量の増大を図ることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 シートクッション2の下側に引き出し式の物入れ容器20を設け、シート1の左右両側部に設置したシートスライド装置10にはロック機構13を備える。物入れ容器20をロック機構13のロック解除操作方向に移動可能に取り付けるとともに、物入れ容器20のロック解除操作力をロック機構13に伝達する伝達機構30を設け、この物入れ容器20でロック機構13をロック解除操作することにより、ロック解除レバーを廃止して物入れ容器20の引き出し側に障害物が存在するのを無くすことができるため、物入れ容器20はその形状に何ら規制を受けることなく収納容量の増大を図ることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、シートスライド装置に関し、特にシートクッションの下側に物入れ容器を設けた車両用シートのシートスライド装置に関する。
一般に、車両の前席はシートスライド装置によって前後位置が調整可能となっており、このようなシートスライド装置を備えたシートでシートクッションの下側に物入れ容器を設け、この物入れ容器をシートクッションの前方へ引き出し可能としたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平2002−282090号公報(第3頁、第1図)
しかしながら、かかる従来の前後位置調整可能とした車両用シートに物入れ容器を設けた場合は、この物入れ容器の引き出し方向となるシートクッションの前側には、シートスライド装置のロック解除レバーが配置されているため、シートクッションの前側に引き出される物入れ容器がロック解除レバーと干渉するのを防止する必要があり、そのために、物入れ容器がロック解除レバーを避けた形状に制約されることになり、物入れ容器の収納容量が大幅に減少してしまう。
そこで、本発明は、シートクッションの下側に設けた物入れ容器によってシートスライド装置のロック解除を行えるようにすることで、ロック解除レバーを廃止して物入れ容器の容量を十分に確保できるシートスライド装置を提供するものである。
本発明のシートスライド装置は、支持脚を介して床面に支持されたシートクッションの下側に引き出し式の物入れ容器を設けたシートに適用され、前記支持脚と床面との間にロック機構を備えてシートを床面に対して前後方向に位置調整自在としており、前記物入れ容器のロック解除方向の操作力を前記ロック機構に伝達する伝達機構を設け、該物入れ容器で前記ロック機構のロック解除操作を行えるようにしたことを最も主要な特徴とする。
本発明のシートスライド装置によれば、シートクッションの下側に設けた引き出し式の物入れ容器でシートスライド装置のロック機構をロック解除操作できるようにしたので、従来用いられていたロック解除レバーを廃止でき、ひいては、物入れ容器の引き出し側に障害物が存在するのを無くすことができるため、ロック解除レバーによる物入れ容器の形状に何ら規制を受けることがなく収納容量の増大を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
図1〜図4は本発明のシートスライド装置の第1実施形態を示し、図1はシートクッションの断面正面図、図2はシートスライド装置の要部を一部破断して示すシートの側面図、図3はシートスライド装置の分解斜視図、図4は第1の係合部と第2の係合部の作動を(a)〜(c)にそれぞれ示す要部断面図である。
本実施形態のシートスライド装置10が適用されるシート1は、例えば車両の前席に用いられる場合を例にとって説明するものとし、図1,図2に示すようにシートクッション2の左右両側部が支持脚としてのライザー3を介して床面4に支持されるようになっており、該ライザー3と床面4との間に前記シートスライド装置10が設けられる。
また、シートクッション2の後端部にはシートバック5が図外のリクライニング装置を介して前後傾動可能に連結されている。
前記シートスライド装置10は、床面4にブラケット6を介して固定され車両前後方向に延在するロアレール11と、このロアレール11に沿ってスライド自在に取り付けられたアッパレール12とを備え、このアッパレール12に前記ライザー3が結合される。
ライザー3は、ほぼ垂直に立設する縦壁状となっており、その上端部はシートクッション2の下面に設けたシートクッションパン2aにブラケット3aを介して結合され、アッパレール12がロアレール11に沿ってスライドすることによりシート1の前後位置を変化できる。
前記シートスライド装置10は、図3にも示すようにロック機構13が設けられ、このロック機構13をロックすることによって前後調節したシート1の位置を固定し、かつ、ロック解除することによってシート1の前後移動が許容されるようになっている。
また、前記シートスライド装置10は前記ロック機構13を含めて、シート1の左右両側部に設置されて左右対称の構造となっている。
前記ロック機構13は、ロアレール11の内側にその長さ方向に沿って接合され、前後方向に所定間隔をもって多数のロック穴14aを形成したロックプレート14と、アッパレール12の内側に車幅方向に回動可能に取り付けられ、前記ロック穴14aに係脱自在なロック爪15と、このロック爪15の回動支持部分15aからアッパレール12の上面に形成した開口部12aを貫通して上方に突出するロック爪操作部16と、を備えている。
前記ロック爪15は図外の付勢手段によってロック穴14aに係合する方向に回動付勢されており、また、前記ロック爪操作部16は上方に行くに従ってシートクッション2の車幅方向内方に向かってやや傾斜しており、その上端部には同内方に折曲した操作面16aを形成してある。
また、前記シートクッション2の下側には、左右のライザー3間に形成される空間部Sに引き出し式の物入れ容器20が設けられ、この物入れ容器20は前方に引き出し可能となって、地図やその他の荷物を収納できるようになっている。
ここで、本実施形態のシートスライド装置10では、前記物入れ容器20を前記ロック機構13のロック解除操作方向に移動可能に取り付けてあるとともに、物入れ容器20のロック解除方向の操作力をロック機構13に伝達する伝達機構30を設け、この物入れ容器20で前記ロック機構13のロック解除操作を行えるようにしてある。
前記伝達機構30は、物入れ容器20を車両前後方向にスライド自在に保持し、シートクッション2の前記ライザー3に回動可能に取り付けられたロック解除ブラケットとしてのスライドホルダー31を備え、物入れ容器20のロック解除操作力をスライドホルダー31を介してロック機構13に伝達するようにしてある。
前記物入れ容器20は、シートクッション2の下側に形成される空間部に見合った大きさの矩形状容器として形成され、その前面20aの上端部には前方に突出するフランジ部21が形成されるとともに、車幅方向側面20bには上端からやや下がった位置に棚部22が形成されている。
一方、前記スライドホルダー31は、上面31a、下面31bおよび外側面31cによりシートクッション2の車幅方向内方、つまり物入れ容器20に対向する側が開放された断面コ字状に形成され、その開放側から上面31aと下面31bとの間に前記棚部22を相対移動自在に嵌合してある。
スライドホルダー31は、上面31aの後方(図3中左方奥側)のほぼ半分を外側に延設して上方に折曲した支持部31dを形成し、その支持部31dの前端部に設けたピン32を、前記ライザー3の前後方向ほぼ中央部の所定位置に形成した取付穴3aに挿通することにより、スライドホルダー31はピン32を中心として上下回動自在に取り付けられる。
このとき、前記ピン32に挿通したコイルスプリング33の一端部をライザー3の係止孔3bに係止するとともに、他端部を支持部31dの係止孔31eに係止することにより、スライドホルダー31は前端部(図3中右方手前側)が下方に下がるように付勢される。
そして、このように前端部が下方に付勢された状態で、スライドホルダー31はほぼ水平に配置されるとともに、前記ピン32よりも後方側の下面31bがロック爪操作部16の操作面16aに近接して対向した状態となっている。
従って、物入れ容器20の棚部22がスライドホルダー31に嵌合した状態で、フランジ部21を上方に持ち上げることにより、スライドホルダー31はピン32を中心に上下回動して、下面31bがロック爪操作部16の操作面16aに当接してこれを下方に押し下げることにより、ロック爪15がロック穴14aから離脱する方向に回動してロック解除される。
このため、本実施形態では物入れ容器20のロック解除操作方向は、物入れ容器20の前端部を上方に持ち上げる方向に設定される。
また、前記スライドホルダー31と物入れ容器20との間に、物入れ容器20の非操作時に物入れ容器20に係合するとともに、物入れ容器20のロック解除操作時に係合が解除される第1の係合手段40と、物入れ容器のロック解除操作時に物入れ容器に係合する第2の係合手段41と、を設け、各係合手段40または41の係合状態で物入れ容器20をスライドホルダー31に固定するようにしてある。
前記第1の係合手段40は、図3に示すように物入れ容器20の棚部22の前端部下面に突設した下側突起40aと、スライドホルダー31の下面31bの前端部に形成した下側開口部40bと、で構成され、図4(a)に示すように下側突起40aが下側開口部40bに嵌合することにより第1の係合手段40の係合状態となり、この状態が物入れ容器20の非操作状態となる。
また、前記第2の係合手段41は、物入れ容器20の棚部22の前端部上面に突設した上側突起41aと、スライドホルダー31の上面31aの前端部に形成した上側開口部41bと、で構成され、図4(c)に示すように上側突起41aが上側開口部41bに嵌合することにより第2の係合手段41の係合状態となり、この状態が物入れ容器20のロック解除操作状態となる。
ところで、スライドホルダー31に前記棚部22を嵌合した状態では、図4(a)に示すように棚部22の上面とスライドホルダー31の上面31aとの間には、少なくとも前記下側突起40aの突出量S1と前記上側突起41aの突出量S2の和よりも大きな隙間δ(δ>S1+S2)が設けられる。
そして、前記隙間δ部分には、スライドホルダー31の上面31aの下側に棚部22を下方に押圧付勢する板ばね42が設けられ、通常時、つまり物入れ容器20の非操作状態では、前記板ばね42の付勢力で第1の係合手段40の係合状態が維持される。
また、図4(a)に示す物入れ容器20の非操作状態から図4(c)に示すロック解除操作状態に至る操作途中に、図4(b)に示すように前記第1の係合手段40と前記第2の係合手段41のいずれもが非係合となる領域を設け、この領域が物入れ容器20の自由引き出し領域となる。
以上の構成により本実施形態のシートスライド装置10では、通常状態では物入れ容器20は、図2中実線位置に示すようにほぼ水平状態に維持されており、この状態でシートスライド装置10のロック機構13はロック状態にあり、かつ、図4(a)に示すように第1の係合手段40が係合状態となって物入れ容器20が自然に引き出されるのが防止される。
そして、シート1の前後位置を調節する際には、図2中2点鎖線に示すように物入れ容器20の前端部のフランジ部21を手で上方に持ち上げることにより、図4(c)に示すように物入れ容器20の棚部22が板ばね42の付勢力に抗して持ち上がって第2の係合手段41が係合状態となり、この状態で物入れ容器20の引き出しを防止しつつスライドホルダー31はピン32を中心として回動する。
すると、スライドホルダー31の下面31bでロック爪操作部16の操作面16aを押し下げ、これによってロック爪15はロック穴14aから離脱する方向に回転してロック機構13をロック解除し、シートスライダ装置10のアッパレール12がロアレール11に対して自由に前後移動可能となって、シート1位置を任意の位置に調節できる。
そして、シート1の調節位置で物入れ容器20のフランジ部21から手を離すことにより、物入れ容器20は板ばね42の付勢力および自重で下降し、図4(a)に示すように第1の係合部40が係合状態になるとともに、スライドホルダー31はコイルスプリング33の付勢力でピン32を中心に前端部が下方に回動する。
すると、スライドホルダー31の下面31bはロック爪操作部16の操作面16aから離れて、ロック爪15は図外のスプリングの付勢力でロック穴14aに係合する方向に回転してロック機構13をロックする。
一方、物入れ容器20を引き出す際には、図4(b)に示すようにフランジ部21を持ち上げて第1の係合部40の係合を解除するとともに、第2の係合部41が係合する手前でフランジ部21の持上げを停止することにより、第1の係合部40と第2の係合部41の両者が非係合状態となり、この状態で物入れ容器20を引き出すことが可能となる。
ここで、スライドホルダー31と棚部22との間に節度機構を設けて、第1の係合部40および第2の係合部41両者の非係合状態を乗員が節度感をもって検知できるようにすることが望ましい。
従って、本実施形態のシートスライド装置10によれば、シートクッション2の下側に設けた引き出し式の物入れ容器20でシートスライド装置10のロック機構13をロック解除操作できるようにしたので、従来用いられていたロック解除レバーを廃止でき、ひいては、物入れ容器20の引き出し側、つまりシートクッション2の前方側に障害物が存在するのを無くすことができるため、ロック解除レバーによる物入れ容器20の形状に何ら規制を受けることがなく収納容量の増大を図ることができる。
また、前記物入れ容器20のロック解除操作方向を、物入れ容器20の前端部を上方に持ち上げる方向に設定したので、シート1の位置を調節する際に乗員は物入れ容器20を上方に引っ張ることによりロック機構13をロック解除できて、シートスライド装置10を作動する際の物入れ容器20の操作を、前記従来のロック解除レバーと同様に人間の自然な動作に対応させて簡単かつ容易に行うことができる。
更に、物入れ容器20のロック解除操作力をロック機構13に伝達する伝達機構30は、物入れ容器20を車両前後方向にスライド自在に保持するスライドホルダー31を備えて構成し、このスライドホルダー31をライザー3に回動可能に取り付けて、物入れ容器20のロック解除操作力をスライドホルダー31を介してロック機構13に伝達するようにしたので、スライドホルダー31は物入れ容器20の引き出し性を維持しつつ、物入れ容器20のロック解除操作力を確実にロック機構13に伝達でき、伝達機構30の構成を簡単にすることができる。
更にまた、前記スライドホルダー31と物入れ容器20との間に、物入れ容器20の非操作時に物入れ容器20に係合するとともに、物入れ容器20のロック解除操作時に係合が解除される第1の係合手段40と、物入れ容器のロック解除操作時に物入れ容器に係合する第2の係合手段41と、を設けて、各係合手段40または41の係合状態で物入れ容器20をスライドホルダー31に固定するようにしたので、第1の係合手段40の係合により、物入れ容器20が車両振動や急減速などによりスライドホルダー31から自然に引き出されてしまうのを防止できるとともに、シートスライド装置10のロック解除時に第2の係合手段41が係合することにより、物入れ容器20のロック解除操作に伴って物入れ容器20が引き出されてしまうのを防止できる。
また、物入れ容器20の非操作状態からロック解除操作状態に至る操作途中に、第1の係合手段40と第2の係合手段41のいずれもが非係合となる領域を設けたので、その領域が物入れ容器20の自由引き出し領域となって、物入れ容器20の引き出しを簡単な構成をもって容易に行うことができる。
図5は本発明の第2実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図5は物入れ容器とロック解除ブラケットとを分離した状態を示す斜視図である。
本実施形態のシートスライド装置10は、基本的に第1実施形態と同様の構成となるが、特に本実施形態では図5に示すように、シート1の左右両側部に設けたスライドホルダー31の前端部を連結バー34で互いに連結し、その連結バー34を物入れ容器20の下側に沿って折曲させてある。
即ち、前記連結バー34は平面視で全体的にU字状に折曲され、それぞれの両端部34aがスライドホルダー31の下面31bの前端部と後端部寄りとにそれぞれ垂設した保持片35,35aに挿通して固定される。
また、U字状の前記連結バー34の中央部34bは、物入れ容器20の下側に沿うように正面から見てU字状に折曲して、そのU字状部分が物入れ容器20と干渉しないようにしてある。
従って、本実施形態のシートスライド装置10によれば、左右のスライドホルダー31を連結バー34で連結したことにより、物入れ容器20のフランジ部21を持ち上げてロック解除操作する際に、左右のスライドホルダー31を同期して回動させ、ひいては、左右のロック機構13を同期してロック解除させることができるとともに、連結バー34によって左右のスライドホルダー31を互いに補剛することができる。
また、前記連結バー34を物入れ容器20の下側に沿って折曲させたので、物入れ容器20を引き出す際に連結バー34が障害となるのを避けることができる。
ところで、スライドホルダー31の前端部が上方に回動する際に連結バー34も一緒に上方移動するが、このときは物入れ容器20がロック解除操作で上方に持ち上げられているため、連結バー34が物入れ容器20と干渉することは無い。
図6,図7は本発明の第3実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図6は物入れ容器を格納したシートクッションを上方から見た斜視図、図7は図6中A−A線に沿った断面図である。
本実施形態のシートスライド装置10は、基本的に第1実施形態と同様に構成され、物入れ容器20は、シートクッション2の下側の空間部Sに格納され、棚部22がスライドホルダー31にガイドされた状態でシートクッション2の前方に引き出し可能となっている。
特に、本実施形態ではシートクッション2の前端下部に、物入れ容器20の上端20cに近接する覆い部材50を設けてある。
シートクッション2の下部外周はシートフィニッシャ7によって覆われて、その前端面には前記物入れ容器20を出し入れするための開口部7aが形成されており、その開口部7aの上縁部を前記覆い部材50としてある。
図7に示すように、前記覆い部材50の下端と物入れ容器20の上端20cとの間には僅かな隙間δ1を設けてあり、また、物入れ容器20を完全に格納した状態、つまり第1の係合手段40が係合状態となる位置(図4(a)参照)では、フランジ部21の前端を覆い部材50よりも所定量dだけシートクッション2の内方に位置させて、図中2点鎖線に示すように物入れ容器20をロック解除操作方向に持ち上げた際に、フランジ部21が覆い部材50と干渉するのを避けるようにしてある。
従って、本実施形態のシートスライド装置10によれば、物入れ容器20を引き出して荷物を容器上端から飛び出すように入れ過ぎた場合には、覆い部材50に荷物が引っ掛かって物入れ容器20の格納をできなくし、入れ過ぎた荷物を除外することを促すことができるようになっている。
即ち、物入れ容器20に荷物を入れ過ぎた場合は、物入れ容器20を格納してロック解除操作により持ち上げた場合に、入れ過ぎた荷物がシートクッション2の下面に突き当たって所要の量だけ持上げることができなくなり、ひいてはロック機構13をロック解除できなくなる可能性がある。
このため、前記覆い部材50によって入れ過ぎた荷物を除外することを乗員に促すことにより、物入れ容器20のロック解除操作時には常にロック機構13を正常に作動させることができる。
図8,図9は第3実施形態の変形例を示し、シートクッション2のパッド2bをシートクッション2の前端下部から一体に垂設して、その垂設部分で覆い部材50Aを形成してある。
即ち、シートクッション2は、発泡部材をシートクッション2の形状に沿って一体成形したパッド2bの外側を表皮で覆って形成されるが、そのパッド2bを一体成形する際に前記覆い部材50Aに相当する部分を一体に形成している。
勿論、この場合にあっても図9に示すように覆い部材50Aの下端と物入れ容器20の上端20cとの間に僅かな隙間δ1を設けてあり、また、物入れ容器20を完全に格納した状態で、フランジ部21の前端を覆い部材50よりも所定量dだけシートクッション2の内方に位置させてある。
従って、この変形例にあっても前記第3実施形態の覆い部材50と同様の作用効果を奏し、入れ過ぎた荷物を除外するように乗員に促すことができる。
ところで、本発明は第1〜第3実施形態および変形例にそれぞれ例をとって説明したが、これら実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができ、例えば、シートの左右両側に設けたシートスライド装置のいずれか一方にロック機構を設置した場合にも、本発明を適用することができ、また、伝達機構は物入れ容器のロック解除操作力をロック機構に伝達する機能を備えておれば良く、本発明に示すスライドホルダーに限ることは無い。
1 シート
2 シートクッション
3 ライザー(支持脚)
4 床面
10 シートスライド装置
13 ロック機構
20 物入れ容器
20c 物入れ容器の上端
30 伝達機構
31 スライドホルダー(ロック解除ブラケット)
34 連結バー
40 第1の係合手段
41 第2の係合手段
50,50A 覆い部材
2 シートクッション
3 ライザー(支持脚)
4 床面
10 シートスライド装置
13 ロック機構
20 物入れ容器
20c 物入れ容器の上端
30 伝達機構
31 スライドホルダー(ロック解除ブラケット)
34 連結バー
40 第1の係合手段
41 第2の係合手段
50,50A 覆い部材
Claims (7)
- 支持脚を介して床面に支持されたシートクッションの下側に引き出し式の物入れ容器を設けたシートに適用され、前記支持脚と床面との間にロック機構を備えてシートを床面に対して前後方向に位置調整自在とするシートスライド装置において、
前記物入れ容器のロック解除方向の操作力を前記ロック機構に伝達する伝達機構を設け、該物入れ容器で前記ロック機構のロック解除操作を行えるようにしたことを特徴とするシートスライド装置。 - 前記物入れ容器を前記ロック機構のロック解除操作方向に移動させることによりロック解除できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のシートスライド装置。
- 伝達機構は、物入れ容器を車両前後方向にスライド自在に保持し、シートクッションの支持脚側に回動可能に取り付けられたロック解除ブラケットを備え、物入れ容器のロック解除操作力を該ロック解除ブラケットを介してロック機構に伝達するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のシートスライド装置。
- ロック解除ブラケットと物入れ容器との間に、物入れ容器の非操作時に物入れ容器に係合するとともに、物入れ容器のロック解除操作時に係合が解除される第1の係合手段と、物入れ容器のロック解除操作時に物入れ容器に係合する第2の係合手段と、を設け、前記第1の係合手段または前記第2の係合手段が係合する状態で物入れ容器をロック解除ブラケットに固定するようにしたことを特徴とする請求項3に記載のシートスライド装置。
- 物入れ容器の非操作状態からロック解除操作状態に至る操作途中に、前記第1の係合手段と前記第2の係合手段のいずれもが非係合となる自由引き出し領域を設けたことを特徴とする請求項4に記載のシートスライド装置。
- シートの左右両側部に設けたロック解除ブラケットの前端部を連結バーで互いに連結し、該連結バーを物入れ容器の下側に沿って折曲したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のシートスライド装置。
- シートクッションの前端下部に、物入れ容器の上端に近接する覆い部材を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のシートスライド装置。
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JP2012116383A (ja) * | 2010-12-02 | 2012-06-21 | Tachi S Co Ltd | 車両用シート |
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