JP5647437B2 - 座席シート - Google Patents

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Description

本発明は、ウォークイン機構を備えた座席シートに関する。
従来、例えば乗用車の3列シートの2列目の座席には、後部座席への乗車及び後部座席からの降車を容易にするために、シートバックを前傾すると共に座席シート全体の前方スライド移動を可能にするウォークイン機構が備えられたものが知られている(特許文献1、2)。さらにこれらの従来技術では、シートクッションを前方に跳ね上げ、その後にシートバックを前傾させて、シートバックの背面をテーブル等として利用可能とするシート収納機構が提案されている。
特許文献1に記載の従来のウォークイン機構は、クッション係止機構がフォーク部材とクロー部材を含み、クロー部材に連結された手操作部材の操作と連動してシートスライド機構のロック解除をキャンセルするウォークインキャンセル機構を備えている。この従来技術は、手操作部材を操作すると、クロー部材、ワイヤーを介してウォークインキャンセル機構のロック解除をキャンセルすると共に、フォーク部材がストライカの係合を解除し、さらにクロー部材を非係合位置に保持することによりシートクッションの前方跳ね上げが可能になる構成である。クッションロック機構とウォークインキャンセル機構とはワイヤーで接続されている。
特許文献2に記載の座席シートは、シートクッションが通常使用位置にあるときはシートバックの前傾回動が中間前傾位置で規制されるが、シートクッションが通常使用位置から離れたときは、シートバックの前傾回動の規制がキャンセルされて、シートバックの最前傾が可能になる構成である。
特開2004-237922号公報(特許第4150607号公報) 特開2003-182416号公報(特許第3833936号公報)
しかしながら、特許文献1記載の従来構成は、クッション係止機構とウォークインキャンセル機構とをワイヤーで連結し、さらにシートバックとウォークインキャンセル機構とをワイヤーで連結するのでワイヤーが複数本必要になるなど、機構が複雑であった。
特許文献2には、シートクッションを通常使用位置にロックするシートクッション係止機構が備えられていない。そのため、特許文献1に記載のシートクッション係止機構を特許文献2に適用したとしても、シートクッション係止機構が別個に必要となって重量の増加及び機構の複雑化を招いてしまうだけで、操作性は何ら改善されないという問題があった。
かかる従来技術の問題に鑑みて本発明は、ウォークイン機構を備えた座席シートにおいて、シートクッションの係止解除操作により、シートバックの前傾規制の解除及びシートスライドロック解除のキャンセルも可能とする簡単な機構を備えた座席シートを提供することを目的とする。
前記従来技術の課題を解決するために本発明は、シートをスライド移動自在に支持するシートスライド機構と、前記シートのスライドを使用位置でロックするシートスライドロック機構と、前記シートのシートバックを中間前傾角度まで前傾させるときにその前傾回動に連動して前記シートスライドロック機構のロックを解除するウォークイン機構とを備え、前記シートのシートクッションを前方に跳ね上げた後に前記シートバックを最前傾回動できる座席シートであって、前記シートクッションを通常使用位置にロックするクッションロック機構と、前記シートバックの前傾回動を前記中間前傾角度で規制する前傾規制機構と、前記シートスライドロック機構のロック解除をキャンセル状態とするキャンセル機構と、前記クッションロック機構をロック解除させると共に、前記前傾規制機構を規制解除状態及び前記キャンセル機構をキャンセル状態に移行させる操作部材と、を備え、前記前傾規制機構は、前記シートバックの前傾回動を前記中間前傾角度で規制したときに前記操作部材によるクッションロック機構のロック解除を規制すること、を特徴とする。
好ましくは、前記シートクッション側に前記操作部材を備え、前記シートクッションを支持する側に前記クッションロック機構、前記前傾規制機構及び前記キャンセル機構を備える。
前記操作部材の操作方向は、前記シートクッションを跳ね上げる方向とする。
前記シートクッションは、前方に跳ね上げ自在に前端部が前記シートスライド機構に軸支され、前記操作部材が前記シートクッションの後端部側に装着される。
本発明の座席シートにあっては、前記シートクッションが通常使用位置にあるときに前記シートクッションと係合し、前記操作部材によるシートクッション跳ね上げ操作に連動して前記シートクッションとの係合が外れるシートクッションロックレバーと、前記シートクッションロックレバーの回動に連動して前記シートバックの前傾回動規制を解除する前傾規制レバーを備えることが好ましい。
本発明の座席シートにあっては、前記操作部材によるシートクッション跳ね上げ操作に連動して前記シートクッションとの係合が外れると共に前記シートバックの前傾回動規制を解除するシートクッションロックレバーを備える。
さらに本発明の座席シートは、前記シートクッションロックレバーを回動付勢するターンオーバースプリングを備え、該ターンオーバースプリングは、前記シートクッションロックレバーが前記シートクッションと係合する方向に回動付勢し、前記シートクッションロックレバーが前傾回動規制解除方向に回動すると回動付勢方向が反転する構成とする。
本発明によれば、シートクッションを跳ね上げるためにクッションロック機構のロックを解除操作するだけで、シートクッションのロックが解除されると共に、前傾規制機構の規制が解除され、スライドロック機構のロック解除がキャンセルされるので、シートバックの前傾回動が可能になり、シートバックを前傾回動させてもシートがスライドしない、操作性の良い座席シートが簡単な機構で得られる。
本発明によるウォークインキャンセル装置を備えた座席シートの一実施形態を示した図であって、(A)は通常使用状態、(B)はウォークイン状態、(C)はシートクッション跳ね上げ状態、(D)はシート格納状態の側面図である。 同実施形態の通常使用状態における主要部を拡大して示した側面図である。 同実施形態のウォークイン状態における主要部を拡大して示した側面図である。 同実施形態のシートクッション跳ね上げ状態における主要部を拡大して示した側面図である。 同実施形態のシート格納状態における主要部を拡大して示した側面図である。 本発明によるウォークインキャンセル装置を備えた座席シートの第二実施形態を示した図であって、(A)は通常使用状態、(B)はウォークイン状態、(C)はシートクッション跳ね上げ状態、(D)はシート格納状態の側面図である。 同第二実施形態の通常使用状態における主要部を拡大して示した側面図である。 同第二実施形態のウォークイン状態における主要部を拡大して示した側面図である。 同第二実施形態のシートクッション跳ね上げ状態における主要部を拡大して示した側面図である。 同第二実施形態のシート格納状態における主要部を拡大して示した側面図である。 同ウォークインキャンセル装置の要部を分解して示した斜視図である。
図1乃至図10は、ウォークインキャンセル装置を備えた車両用の座席シートの側面図において主要構成部品を示している。各図において、左方向が車両前方である。この座席シートは、車両床面に一対配置されるシート支持レール10と、シートクッション20及びシートバック30を備えているが、図ではこれらの側面のみを示している。シート支持レール10は、車両床面に固定されるロアレール11と、このロアレール11に摺動自在に係合するアッパレール12とを有するシートスライド機構を構成している。ロアレール11は、一対が所定間隔で平行に、車両の前後方向に延びるように床に固定されている。アッパレール12上には、アッパレール12に沿って前後方向に延びるサイドベース13が固定されている。
シートクッション20は、底面の前端部両側に固定されたリンクプレート22によってサイドベース13に連結されている。図示実施形態では、リンクプレート22の前端部と後端部が軸22a、22bを介して、シートクッション20とアッパレール12に枢着されている。シートクッション20は、通常はアッパレール12とほぼ平行な通常使用状態に保持されている。シート格納時には、シートクッション20の前端部の軸22aを軸心として後端部側が跳ね上げられて、アッパレール12に対してほぼ直交するシートクッション格納状態に保持される。
サイドベース13の後端部には、シートバックブラケット32がシートバック軸33を介して回動自在に装着されている。シートバック30はこのシートバックブラケット32に固定され、シートバック軸33を軸心として揺動自在に、図示しないリクライニング機構によって任意の傾斜角度に調整可能に支持されている。
シートクッション20の側面後端部には、シートクッション20を通常使用位置にロックするクッションロック機構を構成する、クッションロック部材としてのクッションロックピン23、クッションロック解除レバー24及びクッションロック解除レバー24に連結されたクッション取っ手25を備えている。クッション取っ手25は、クッションロック解除レバー24をクッションロック解除回動させると共に、シートクッション20を格納位置まで跳ね上げ、回動させるための持ち手であり、クッションロック解除レバー24とで操作手段を構成する。なお、クッション取っ手25はクッションロック解除レバー24と一体に又は別体として形成し、クッションロック解除レバー24に連結してある。
クッションロック解除レバー24は、側面が略L字形状を呈する板状部材であって、L字の角部において軸24aを介してシートクッション20に回動自在に軸支されている。クッション取っ手25は、クッションロック解除レバー24の一方の端部に軸25aを介して連結されている。クッションロック解除レバー24の他方の端部には、シートクッションロックレバー41を押圧して回動させる押圧部24bが形成されている。シートクッションロックレバー41は、略L字形状を呈するプレート状部材であって、L字形状の角部領域において、サイドベース13に軸41aを介して回動自在に軸支されている。
クッション取っ手25がシートクッション20を跳ね上げる方向に引き上げられると、クッションロック解除レバー24がクッションロック解除方向(図では時計方向)に回動して、押圧部24bがシートクッションロックレバー41をロック解除方向(図では時計方向)に回動させて、フック部41bをクッションロックピン23から外して、クッションロックを解除させる。
シートクッションロックレバー41は、サイドベース13に軸41aを介して回動自在に軸支され、一端部にクッションロックピン23に係合するフック部41bを備えている。通常使用状態では、フック部41bがクッションロックピン23に係合してシートクッション20の跳ね上がりを阻止している。フック部41bの先端部がクッションロック解除レバー24の押圧部24bに押圧される押圧部41cとなっている。
シートクッションロックレバー41は、連係プレート42を介してシートバック30の前傾回動を規制する前傾規制レバー43に連結されている。前傾規制レバー43は、ほぼ中央部において、サイドベース13に固定された軸43aに揺動自在に軸支されている。連係プレート42は、その両端部において連結軸42a、42bを介してシートクッションロックレバー41と前傾規制レバー43とを連結している。
シートクッションロックレバー41とサイドベース13との間にはターンオーバースプリング44が張設されている。ターンオーバースプリング44は、通常使用状態においてはシートクッションロックレバー41を、フック部41bがクッションロックピン23に係合してロックするロック位置方向に回動付勢している。シートクッションロックレバー41がクッションロックピン23から離反するロック解除方向に回動すると、特定回動位置(ターニングポイント、死点)を越えたときに、ターンオーバースプリング44は回動付勢方向を反転させて、フック部41bがクッションロックピン23から離反するロック解除方向にシートクッションロックレバー41を回動付勢する。このようにシートクッションロックレバー41は、シートクッションロックレバー41の特定回動位置を挟んで、クッションロックピン23側の回動領域に位置するときはロック方向に、クッションロックピン23とは反対側の回動領域に位置するときはロック解除方向に回動付勢される。
この座席シートは、シート通常使用状態において、前傾規制レバー43が、サイドベース13に固定された前傾ストッパ45に当接して回動規制されている。前傾規制レバー43が回動規制された状態でシートバック30が前傾回動すると、シートバック30と一体に回動するシートバックブラケット32の前傾規制突起32aが前傾規制レバー43のストッパ部43bに当接して、その中間前傾角度で前傾回動が規制(阻止)される。前傾規制レバー43はストッパ部43bの他端面が前傾ストッパ45に当接して前傾回動規制されているので、シートバック30はその中間前傾回動角で止まる。この中間前傾角度が、ウォークイン前傾位置である。前傾規制レバー43と前傾ストッパ45、及びストッパ部43bとシートバックブラケット32の前傾規制突起32aは、前記シートバック30の前傾回動を前記中間前傾角度で規制する前傾規制機構を構成している。
シートクッションロックレバー41がロック解除方向に回動し、ターンオーバースプリング44の付勢方向が反転すると、前傾規制レバー43はターンオーバースプリング44の反転付勢力によってシートバック30の前傾を可能にする前傾回動規制解除位置まで回動する。この前傾回動規制解除状態は、規制部43cが前傾規制突起32aの回動軌跡外に移動した状態なので、シートバック30が前傾回動しても、前傾規制突起32aが干渉されることがなく、シートバック30はウォークイン前傾位置を越えて最前傾回動が可能になる。
シートバック30のシートバックブラケット32は、シートバック軸33を介して揺動自在にサイドベース13に軸支されている。シートバック軸33には、シートバック連動レバー34が、シートバックブラケット32とは独立して回動自在に軸支されている。シートバックブラケット32には連係部材35が固定されている。連係部材35は、ウォークイン操作においてシートバック30が前傾回動している過程で(前傾回動途中に)、シートバック連動レバー34の連係部34aに当接してシートバック連動レバー34を同方向に回動させる。
シートバック連動レバー34の作用部34bに牽引ワイヤー46の一端部が連結されていて、牽引ワイヤー46の他端部は、ウォークイン連動レバー48に連結されている。なお、牽引ワイヤー46は、サイドベース13に固定されたガイド部材47によって方向制御されている。
シートバック30が前傾回動(反時計方向回動)すると、その回動の途中過程において連係部材35がシートバック連動レバー34の連係部34aに当接して、シートバック連動レバー34が同方向(前傾方向)に回動する。シートバック連動レバー34が前傾方向に回動すると、シートバック連動レバー34の作用部34bに連結された牽引ワイヤー46が引張りスプリング49の付勢力に抗して引かれるので、ウォークイン連動レバー48が時計方向に回動する。
ウォークイン連動レバー48は、側面から見て略V字形状のプレートであって、一方の先端部に牽引ワイヤー46の他方の端部及び引張りスプリング49の一方の端部が連結され、他方の先端部において、サイドベース13に固定された軸48aに揺動自在に軸支されている。引張りスプリング49の他方の端部はサイドベース13に連結されていて、牽引ワイヤー46を牽引すると共にウォークイン連動レバー48を反時計方向に回動付勢している。
ウォークイン連動レバー48に固定された軸50aに、連係遮断レバー50が揺動自在に軸支されている。ウォークイン連動レバー48と連係遮断レバー50とは、トーションスプリング51によって、ウォークイン連動レバー48に対して連係遮断レバー50を時計方向回動するように付勢されてばね結合されている。連係遮断レバー50は略への字形状を呈していて、一方の先端部にフック部50bが形成されている。このフック部50bが、連係レバー52に固定された連係ピン52aに係合して、連係レバー52を連係遮断レバー50と同方向に回動するように連係している。連係遮断レバー50の他方の先端部には回動規制爪50cが形成されている。
連係レバー52は、略V字形状を呈していて、そのほぼ中間部において、ウォークイン連動レバー48とは独立して回動自在に軸48aに軸支されている。連係レバー52は、軸48aを挟んで、一方のアーム部先端に連係ピン52aが固定され、他方のアーム部先端に、ウォークインロック解除レバー53に当接する当接部52bが形成されている。
ウォークインロック解除レバー53は、略中央部においてサイドベース13に固定された軸53aに揺動自在に軸支されている。ウォークインロック解除レバー53の一方のレバー先端部に、連係レバー52の当接部52bが時計方向回動により当接して、ウォークインロック解除レバー53を待避位置方向(反時計方向)に回動付勢している。ウォークインロック解除レバー53の他方のレバー先端部には、シートスライドロック機構80に作用する作用突起部53cが形成されている。この作用突起部53cは、ウォークインロック解除レバー53がロック解除方向に回動したときにシートスライドロック機構80に作用してシートスライドロックを解除させることができる。
シートスライドロック機構80は、シートクッション20の前後スライドを、通常は阻止し、ウォークインロック解除レバー53の作用突起部53cにより押し下げられているときはシートスライドロックを解除してシートクッション20の前後スライドを可能にし、作用突起部53cが離反した通常使用状態ではシートスライドをロックするロック機構であって、例えば、特開2010-18073号公報に記載された機構を使用できる。
以上は、通常使用状態(シート通常使用状態)における構成である。以下、さらに図1(B)乃至(D)、図3乃至図5を参照して、ウォークイン、クッション跳ね上げ及びシート収納における構成、動作について説明する。
『ウォークイン』
ウォークイン動作について、図3を参照して説明する。ウォークイン動作させる場合は、使用者がウォークイン操作部材(図示せず)を操作してシートバック30の前傾ロックを解除して、シートバック30の前傾を可能にする。通常、シートバック30は、ばね付勢手段によって、シートバック軸33を軸として前傾回動する。シートバック30の前傾回動は、シートバックブラケット32の前傾規制突起32aが前傾規制レバー43の規制部43cに当接したウォークイン前傾位置で規制される。
このシートバック30の前傾回動において、前傾規制突起32aが規制部43cに当接する前に、連係部材35がシートバック連動レバー34の連係部34aに当接して、シートバック連動レバー34を同一方向(ウォークイン方向)に回動させる。するとシートバック連動レバー34は、作用部34bに連結された牽引ワイヤー46を引張りスプリング49の付勢力に抗して引いて、ウォークイン連動レバー48をウォークイン方向に回動させる。ウォークイン連動レバー48がウォークイン方向に回動すると、ウォークイン連動レバー48とばね連結されている連係遮断レバー50が一緒に回動し、さらに連係遮断レバー50が連係レバー52を介してウォークインロック解除レバー53をシートスライドロック解除方向に回動させて、ウォークインロック解除レバー53がシートスライドロック機構80のロックを解除して、シートスライドが可能になる。
このウォークイン状態においてクッション取っ手25を引き上げようとすると、クッションロック解除レバー24、シートクッションロックレバー41、連係プレート42を介して前傾規制レバー43を反時計方向に回動させようとするが、前傾規制レバー43の規制部43cにはシートバックブラケット32の前傾規制突起32aが当接して前傾規制レバー43の反時計方向回動が規制されているので、クッション取っ手25を引き上げることができない。つまり、シートバック30を中間前傾角度まで前傾させたウォークイン状態では、クッション取っ手25によるクッションロック機構のロック解除操作が規制され、シートクッション20を跳ね上げることができない。したがって、ウォークイン状態において誤ってシートクッション20跳ね上げてしまう虞れがない。
以上のように、シートバック30を前傾回動させると、その前傾回動に連動してウォークインロック解除レバー53がシートスライドロック機構80に作用し、そのロックを解除するのでシートスライドが可能になり、シートを前方にスライドさせて使用者の乗降が可能になる。シートバック30の前傾回動に連動する機構からウォークインロック解除レバー53までの機構(シートバック連動レバー34、牽引ワイヤー46、ウォークイン連動レバー48、連係遮断レバー50、トーションスプリング51、連係レバー52)が、ウォークイン機構の主要部を構成している。
ウォークイン前傾位置まで前傾回動させたシートバック30を通常状態まで引き起こすと、牽引ワイヤー46はウォークイン連動レバー48を介して引張りスプリング49に引かれているので、ウォークイン連動レバー48が時計方向(ウォークイン解除方向、ロック方向)に回動し、ウォークイン連動レバー48とトーションスプリング51を介してばね連結されている連係遮断レバー50が一緒にロック方向に回動し、さらに連係遮断レバー50が連係レバー52を介してウォークインロック解除レバー53をシートスライドロック方向に回動させて、ウォークインロック解除レバー53がシートスライドロック機構80をロック動作させて、シートスライドロックされる。(図1(A)、図2)。
『クッション跳ね上げ』
シートを格納するときは、先ずシートクッション20を跳ね上げる。そのクッション跳ね上げ動作について、図4を参照して説明する。クッション跳ね上げ動作では、図2に示した通常使用状態において、使用者がクッション取っ手25を握って引き上げる。すると、クッションロック解除レバー24が時計方向回動して、その押圧部24bがシートクッションロックレバー41の押圧部41cを押圧して、シートクッションロックレバー41をターンオーバースプリング44の付勢力に抗してウォークインロック解除方向に回動させる。すると、フック部41bがクッションロックピン23から外れてロック解除されるので、シートクッション20が軸22aを軸心として回動し、略垂直状態まで跳ね上がる(図1(C))。ここで、フック部41bがクッションロックピン23から外れる前に、ターンオーバースプリング44がシートクッションロックレバー41を回動付勢する付勢方向が反転して、シートクッションロックレバー41はシートバック30の前傾回動規制解除方向、言い替えるとウォークインキャンセル方向に回動付勢されて回動し、平衡状態で止まる。この回動に連動して前傾規制レバー43が前傾規制解除方向に回動して、規制部43cが前傾規制突起32aの回動軌跡外に移動して、シートバック30の前傾方向回動を許容している。
『シート格納』
クッション跳ね上げ状態からシートバック30を、シートクッション20が占位していた空間に倒れ込ませる格納動作について、図5を参照して説明する。クッション跳ね上げ状態からシートバック30を前方に倒すと、シートバックブラケット32が前傾回動する過程で、連係部材35がシートバック連動レバー34(連係部34a)に当接してシートバック連動レバー34が一緒に前傾方向に回動し、牽引ワイヤー46を引く。牽引ワイヤー46の引きによって、ウォークイン連動レバー48が引張りスプリング49の付勢力に抗して時計方向回動する。前傾規制レバー43は規制部43cが前傾規制突起32aの回動軌跡外に移動しているので、シートバック30はウォークイン傾倒位置で前傾規制されることがなく、さらに前傾して、シートクッション20が占位していた空間に倒れ込む(図5)。
また、牽引ワイヤー46による牽引によってウォークイン連動レバー48が時計方向回動すると、連係遮断レバー50は、軸48aを軸心として時計方向に旋回する。しかし連係遮断レバー50は、回動規制爪50cがシートクッションロックレバー41の規制ピン41dに当接して移動が規制されている。したがって連係遮断レバー50は、その軸50aがウォークイン連動レバー48の軸48aを軸心として時計方向に旋回(公転)しながら、軸50aを軸心として反時計方向に回動(自転)し、フック部50bが連係ピン52aから離脱する(図5)。したがって、連係レバー52、ウォークインロック解除レバー53は通常使用状態から回動せず、シートスライドロック機構80のロック解除がキャンセルされる。このシートバック30の格納状態において、連係レバー52及びウォークインロック解除レバー53は、ウォークインをキャンセルした状態に保持されているので、シートスライドロック機構80はロック状態を維持し、シートクッション20はスライド移動できない。以上、クッション取っ手25、クッションロック解除レバー24及びシートクッションロックレバー41と、連係遮断レバー50及びトーションスプリング51とがキャンセル機構の主要部を構成している。
シート格納状態からシート通常使用状態に戻す場合は、先ず、シートバック30を起立させる。すると、ウォークイン連動レバー48が引張りスプリング49の弾性引張り力によって時計方向(ウォークイン解除方向)に回動し、連係遮断レバー50が一緒にロック方向に回動し、連係レバー52を介してウォークインロック解除レバー53をシートスライドロック方向に回動し、シートスライドロック機構80がロック動作してシートスライドロックされ、図4に示したクッション跳ね上げ状態になる。この跳ね上げ状態からシートクッション20を通常使用位置に下ろすと、クッションロックピン23がシートクッションロックレバー41の押圧部41cを押してシートクッションロックレバー41を、ターンオーバースプリング44の反転付勢力に抗して反時計方向に回動させる。このシートクッションロックレバー41の回動途中にターンオーバースプリング44は弾性付勢力が反転して、シートクッションロックレバー41をフック部41bがクッションロックピン23と係合する反時計方向に通常付勢する。したがって前傾規制レバー43は時計方向に回動付勢されて回動し、前傾ストッパ45に当接した通常使用位置に保持される(図1(A)、図2)。
この第一実施形態によれば、シートを格納するときは、使用者がクッション取っ手25を把持してシートクッション20を引き起こすことによって、シートクッション20が持ち上がると共に、シートスライドロック機構80のロック解除をキャンセルできる状態になるので、シートバック30を前傾させてもシートが前方にスライドすることが無く、シートバック30を水平状態まで倒すことができる。このように第一実施形態によれば、シートクッション20のロック解除及びシート格納を一連の操作で行うことができるので、操作が容易である。
なお、シートバック30にヘッドレストが装着された状態では水平状態まで倒すことができない場合は、ヘッドレストを取り外すことはいうまでもない。
次に、本発明の第二実施形態について、図6乃至図11を参照して説明する。なお、各図において、図1乃至図5に示した第一実施形態と同一、同一機能の部材には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第二実施形態は、シートクッション20の後端部側面に、軸26aを介してクッションロック解除レバー26が揺動自在に装着されている。クッションロック解除レバー26の一方の端部に、軸25aを介してクッション取っ手25が連結されている。クッションロック解除レバー26の他方の先端部には、シートクッションロックレバー61のレバー部61eに当接して押圧する当接部26bが形成されている。なお、取っ手25はクッションロック解除レバー26と一体に又は別体として形成し、クッションロック解除レバー26に連結してある。
第二実施形態は、ウォークイン機構を備えたリクライニング装置を備えている。図11に要部を示したように、シートバックブラケット32とサイドベース13との間に装着された、シートバックブラケット32を段階的な傾斜角にロックするリクライニング機構36aと、シートバックブラケット32を前傾方向に回動付勢するバネ部材36cと、リクライニング機構36aのロックを解除操作する操作レバー36d及び操作レバー36dを常時ロック方向に回動付勢するロックばね36eを備えている。この実施形態では、操作レバー36dを時計方向回動させるとリクライニング機構36aのロックが解除され、バネ部材36cによってシートバックブラケット32が前傾する。
シートクッションロックレバー61は、サイドベース13に固定された軸61aに揺動自在に軸支されている。シートクッションロックレバー61には一対のフォーク部61c、61d間にフック部61bが形成されていている。このフック部61bには、通常使用状態においてシートクッション20の後端部側面に固定されたクッションロックピン27が係合して、シートクッション20をロックしている。シートクッションロックレバー61には、フック部61bと反対側に延びたレバー部61eには、連係遮断レバー66の回動を制御する制御ピン61fが固定されている。サイドベース13には、通常使用状態において、シートクッションロックレバー61の時計方向回動を規制する前傾ストッパ62が固定されている。ウォークイン操作時にシートバック30が前傾回動すると、前傾回動中にシートバックブラケット32の前傾規制突起32aがシートクッションロックレバー61の一方のフォーク部61cに当接し、シートバック30のそれ以上の前傾回動が規制される。なお、シートクッションロックレバー61は他方のフォーク部61dが前傾ストッパ62に当接してシートバック30の前傾回動を規制している。
シートクッションロックレバー61とサイドベース13との間には、ターンオーバースプリング71が張設されている。ターンオーバースプリング71は、シートが通常使用状態及びウォークイン状態にあるときは、フック部61bがクッションロックピン27から外れない反時計方向にシートクッションロックレバー61を回動付勢しているが、シートがクッション跳ね上げ状態、格納状態にあるときは、付勢方向が反転して、フック部61bがクッションロックピン27から外れる時計方向にシートクッションロックレバー61を回動付勢している。
以上のシートクッションロックレバー61、ターンオーバースプリング71などの各部材は、サイドベース13の内側面に装着されている。
シートバック連動レバー34の作用部34bには、牽引ワイヤー63の一方の端部が連結されていて、牽引ワイヤー63の他方の端部は、ウォークイン連動レバー64に連結されている。ウォークイン連動レバー64は、側面から見て略V字形状のプレートであって、一方の先端部に牽引ワイヤー63の他方の端部及び引張りスプリング65の一方の端部が連結され、他方の先端部において、サイドベース13に固定された軸64aに揺動自在に軸支されている。引張りスプリング65の他方の端部はサイドベース13に連結されていて、牽引ワイヤー63を引っ張ると共にウォークイン連動レバー64を反時計方向に回動付勢している。
ウォークイン連動レバー64に固定された軸66aに、連係遮断レバー66が揺動自在に軸支されている。ウォークイン連動レバー64と連係遮断レバー66とは、トーションスプリング67によって、ウォークイン連動レバー64に対して連係遮断レバー66が時計方向回動するように付勢されてばね結合されている。連係遮断レバー66は略への字形状を呈していて、一方の先端部にフック部66bが形成されている。このフック部66bが、連係レバー68に固定された連係ピン68aに係合して、連係レバー68を連係遮断レバー66と同方向に回動するように連係している。連係遮断レバー66の他方の先端部にはフック部66cが形成されている。
連係レバー68は、略V字形状を呈していて、そのほぼ中間部において、ウォークイン連動レバー64とは独立して回動自在に軸64aに軸支されている。連係レバー68は、軸64aを挟んで、一方のアーム部先端に連係ピン68aが固定され、他方のアーム部先端に、ウォークインロック解除レバー69に当接する当接部68bが形成されている。
ウォークインロック解除レバー69は、略中央部においてサイドベース13に固定された軸69aに揺動自在に軸支されている。ウォークインロック解除レバー69の一方のレバー先端部に、連係レバー68の当接部68bが時計方向回動により当接して、ウォークインロック解除レバー69を待避位置方向(反時計方向)に回動付勢する。ウォークインロック解除レバー69の他方のレバー先端部には作用突起69cが形成されている。この作用突起69cは、ウォークインロック解除レバー69がロック解除方向に回動したときにシートスライドロック機構80に作用してシートスライドロックを解除させることができる。
以上の第二実施形態において、ウォークイン連動レバー64、引張りスプリング65及び連係遮断レバー66はサイドベース13の外側面に装着されていて、連係ピン68aは、サイドベース13に形成された円弧状孔を貫通して、連係レバー68と連係遮断レバー66とを連接している。
以上は、第二実施形態の通常使用状態(シート通常使用状態)における構成である。以下、さらに図6(A)乃至(D)、図7乃至図10を参照して、ウォークイン、クッション跳ね上げ及びシート収納における構成、動作について説明する。
『ウォークイン』
ウォークイン動作について、図8を参照して説明する。ウォークイン動作させる場合は、使用者が図示しないウォークイン操作部材を操作してシートバック30の前傾ロックを解除すると、シートバック30がばね付勢手段によって、シートバック軸33を軸として前傾回動する。シートバック30の前傾回動は、シートバックブラケット32の前傾規制突起32aがシートクッションロックレバー61のフォーク部61cに当接したウォークイン前傾位置で規制される。
このシートバック30の前傾回動において、前傾規制突起32aがフォーク部61cに当接する前に、連係部材35がシートバック連動レバー34の連係部34aに当接して、シートバック連動レバー34を同一方向(ウォークイン方向)に回動させる。するとシートバック連動レバー34は、作用部34bに連結された牽引ワイヤー63を引張りスプリング65の付勢力に抗して引き、ウォークイン連動レバー64をウォークイン方向に回動させる。
ォークイン連動レバー64がウォークイン方向(シートスライドロック解除方向に回動すると、ばね連結されている連係遮断レバー66がウォークイン連動レバー64と一緒に回動し、さらに連係遮断レバー66が連係レバー68を介してウォークインロック解除レバー69をウォークイン方向に回動させ、ウォークインロック解除レバー69がシートスライドロック機構80のロック(シートスライドロック)を解除する。以上の動作によってシートクッション20は前方にスライド可能になる。
このウォークイン状態において、クッション取っ手25を引き上げようとすると、クッションロック解除レバー26を介してシートクッションロックレバー61を反時計方向に回動させようとするが、シートクッションロックレバー61のフォーク部61cにはシートバックブラケット32の前傾規制突起32aが当接してシートクッションロックレバー61の反時計方向回動が規制されていて、クッション取っ手25を引き上げることができない。つまり、シートバック30を中間前傾角度まで前傾させたウォークイン状態では、クッション取っ手25により操作されるクッションロック機構のロック解除が規制され、シートクッション20を跳ね上げることができない。したがって、ウォークイン状態において誤ってシートクッション20跳ね上げてしまう虞れがない。
以上のように、シートバック30を前傾回動させると、その前傾回動に連動してウォークインロック解除レバー69がシートスライドロック機構80のロックを解除するのでシートスライドが可能になり、シートを前方にスライドさせることが可能になる。
前傾させたシートバック30を起こすと、牽引ワイヤー63が引張りスプリング65の引張り力により戻るので、ウォークイン連動レバー64がウォークイン解除方向(反時計方向)回動して、連係遮断レバー66、連係レバー68を介してウォークインロック解除レバー69がロック方向に回動し、シートスライドロック機構80がロック動作して、シートスライドがロックされる。
『クッション跳ね上げ』
シートを格納するときは、先ずシートクッション20を跳ね上げる。そのクッション跳ね上げ動作について、図9を参照して説明する。クッション跳ね上げ動作では、図6(A)、図7に示した通常使用状態において、使用者がクッション取っ手25を引き上げる。すると、クッションロック解除レバー26が時計方向回動して、その当接部26bがシートクッションロックレバー61のレバー部61eを押してシートクッションロックレバー61をターンオーバースプリング71の付勢力に抗してウォークイン方向に回動させ、クッションロックピン27がフック部61bのフォーク部61cを押しながら、シートクッション20が回動を始める。さらにシートクッション20が持ち上げられると、クッションロックピン27がフック部61bから抜け出してクッションロックが解除され、ターンオーバースプリング71の付勢方向が反転してシートクッションロックレバー61はクッションロック解除方向に回動付勢されて、そのクッションロック解除位置に保持される(図7)。このクッションロック解除位置は、フォーク部61cが前傾規制突起32aの回動軌跡外に位置する、シートバック前傾回動解除位置でもある。
『シート格納』
クッション跳ね上げ状態からシートバック30を、シートクッション20が通常使用状態において占位していた空間に倒れ込ませるシート格納動作について、図6(D)及び図10を参照して説明する。図6(C)、図9に示したクッション跳ね上げ状態からシートバック30を前方に倒すと、シートバックブラケット32が前傾回動する過程で、連係部材35がシートバック連動レバー34(連係部34a)に当接してシートバック連動レバー34が一緒に前傾方向に回動し、牽引ワイヤー63が後方に引かれて、ウォークイン連動レバー64が、引張りスプリング65の付勢力に抗して時計方向回動する。シートクッションロックレバー61は、フォーク部61c、61dが前傾規制突起32aの回動軌跡外に移動しているので、シートバック30は図6(B)、図8のウォークイン傾倒位置からさらに前傾して、シートクッション20が占位していた空間に倒れ込んで(図6(D)、図10)、シート格納状態になる。
以上のシートバック30の前傾回動において、牽引ワイヤー63による牽引によってウォークイン連動レバー64が時計方向回動すると、連係遮断レバー66は、軸64aを軸心として時計方向に旋回するが、フック部66bがシートクッションロックレバー61の制御ピン61fに当接して移動が規制されている。したがって連係遮断レバー66は、軸66aが軸64aを軸心として時計方向に旋回しながら、軸66aを軸心として反時計方向に回動し、フック部66cが連係ピン68aから離脱する(図10)。つまり連係レバー68、ウォークインロック解除レバー69は通常使用状態から回動せず、シートスライドロック機構80のロック解除(ウォークイン)がキャンセルされる。このようにこのシートバック30の格納において、連係レバー68及びウォークインロック解除レバー69は、ウォークインキャンセル状態に保持されているので、シートスライドロック機構80はロック解除がキャンセルされてロック状態を維持し、シートクッション20はスライド移動できない。
シート格納状態からシート通常使用状態に戻す場合は、先ず、シートバック30を起立させる。すると、牽引ワイヤー63が引張りスプリング65の弾性引張り力によって引かれ、ウォークイン連動レバー64がウォークイン解除方向(時計方向)に回動して、連係遮断レバー66、連係レバー68を介してウォークインロック解除レバー69がロック方向に回動し、シートスライドロック機構80がロック動作してシートスライドがロックされた、図6(C)、図9に示したクッション跳ね上げ状態になる。
このクッション跳ね上げ状態からシートクッション20を通常使用位置に下ろすと、クッションロックピン27がシートクッションロックレバー61のフック部61bに入り、フォーク部61dを押してシートクッションロックレバー61をターンオーバースプリング71の付勢力に抗してシートロック方向(時計方向)に回動させながら下りて、その途中でターンオーバースプリング71の付勢力が反転してシートクッションロックレバー61がクッションロック方向に回動付勢され、ロック状態に至る(図6(A)、図7)。
以上の通り第二実施形態によれば、シートクッション20を通常使用位置にロックするロック機構及びシートバック30をウォークイン前傾位置で前傾規制する機構を1個のシートクッションロックレバー61で兼用しているので、第一実施形態よりも部品点数が少なくて済む。
第一、第二実施形態では、シートバック30のシートバック連動レバー34とウォークイン連動レバー48、64とを連動させる部材として牽引ワイヤー46、63を使用したが、牽引ワイヤー46、63の両端の連結部の間に干渉物が存在しない場合は、ワイヤーに替えてロッドを使用することができる。
10 シート支持レール(シートスライド機構)
11 ロアレール
12 アッパレール
13 サイドベース(ベース部材)
20 シートクッション
22 リンクプレート
23 クッションロックピン(クッションロック部材)
24 クッションロック解除レバー
24a 軸
24b 押圧部
25 クッション取っ手(操作部材)
26 クッションロック解除レバー
26a 軸
26b 当接部
27 クッションロックピン(クッションロック部材)
30 シートバック
32 シートバックブラケット
32a 前傾規制突起
33 シートバック軸
34 シートバック連動レバー
34a 連係部
34b 作用部
35 連係部材
41 シートクッションロックレバー
41b フック部
41c 押圧部
41d 規制ピン
42 連係プレート
42a、42b 連結軸
43 前傾規制レバー
43c 規制部
44 ターンオーバースプリング
45 前傾ストッパ
46 牽引ワイヤー
47 ワイヤーガイド
48 ウォークイン連動レバー
48a 軸
49 引張りスプリング
50 連係遮断レバー
50a 軸
50b フック部
51 トーションスプリング
52 連係レバー
52a 連係ピン
52b 当接部
53 ウォークインロック解除レバー
61 シートクッションロックレバー
61a 軸
61b フック部
61c 61d フォーク部
61e レバー部
61f 制御ピン
62 ストッパ
63 牽引ワイヤー
64 ウォークイン連動レバー
65 引張りスプリング
66 連係遮断レバー
67 トーションスプリング
68 連係レバー
69 ロック解除レバー
71 ターンオーバースプリング
80 シートスライドロック機構

Claims (7)

  1. シートをスライド移動自在に支持するシートスライド機構と、前記シートのスライドを使用位置でロックするシートスライドロック機構と、前記シートのシートバックを中間前傾角度まで前傾させるときにその前傾回動に連動して前記シートスライドロック機構のロックを解除するウォークイン機構とを備え、前記シートのシートクッションを前方に跳ね上げた後に前記シートバックを最前傾回動できる座席シートであって、
    前記シートクッションを通常使用位置にロックするクッションロック機構と、
    前記シートバックの前傾回動を前記中間前傾角度で規制する前傾規制機構と、
    前記シートスライドロック機構のロック解除をキャンセル状態とするキャンセル機構と、
    前記クッションロック機構をロック解除させると共に、前記前傾規制機構を規制解除状態及び前記キャンセル機構をキャンセル状態に移行させる操作部材と、
    を備え、
    前記前傾規制機構は、前記シートバックの前傾回動を前記中間前傾角度で規制したときに前記操作部材によるクッションロック機構のロック解除を規制すること、を特徴とする座席シート。
  2. 請求項1記載の座席シートは、前記シートクッション側に前記操作部材が備えられ、前記シートクッションを支持する側に前記クッションロック機構、前記前傾規制機構及び前記キャンセル機構が備えられている座席シート。
  3. 請求項1又は2記載の座席シートにおいて、前記操作部材の操作方向は、前記シートクッションを跳ね上げる方向である座席シート。
  4. 請求項1乃至の何れか一項記載の座席シートにおいて、前記シートクッションは、前方に跳ね上げ自在に前端部が前記シートスライド機構に軸支され、前記操作部材が前記シートクッションの後端部側に装着されている座席シート。
  5. 請求項1乃至の何れか一項記載の座席シートにおいて、前記シートクッションが通常使用位置にあるときに前記シートクッションと係合し、前記操作部材によるシートクッション跳ね上げ操作に連動して前記シートクッションとの係合が外れるシートクッションロックレバーと、前記シートクッションロックレバーの回動に連動して前記シートバックの前傾回動規制を解除する前傾規制レバーを備えている座席シート。
  6. 請求項1乃至の何れか一項記載の座席シートは、前記操作部材によるシートクッション跳ね上げ操作に連動して前記シートクッションとの係合が外れると共に前記シートバックの前傾回動規制を解除するシートクッションロックレバーを備えている座席シート。
  7. 請求項5又は6記載の座席シートはさらに、前記シートクッションロックレバーを回動付勢するターンオーバースプリングを備え、該ターンオーバースプリングは、前記シートクッションロックレバーが前記シートクッションと係合する方向に回動付勢し、前記シートクッションロックレバーが前傾回動規制解除方向に回動すると回動付勢方向が反転する座席シート。
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