JPH0858449A - 可倒式リヤシートバックのロック機構 - Google Patents

可倒式リヤシートバックのロック機構

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JPH0858449A
JPH0858449A JP6199519A JP19951994A JPH0858449A JP H0858449 A JPH0858449 A JP H0858449A JP 6199519 A JP6199519 A JP 6199519A JP 19951994 A JP19951994 A JP 19951994A JP H0858449 A JPH0858449 A JP H0858449A
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JP
Japan
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rear seat
seat back
release operation
operation member
lock
Prior art date
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Application number
JP6199519A
Other languages
English (en)
Inventor
Michihisa Yamagami
通久 山上
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Toyoda Iron Works Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Iron Works Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車室側およびトランクルーム側の双方からロ
ック解除できるとともに、車室側からのロック解除を容
易に不能とできる簡単且つ安価な可倒式リヤシートバッ
クのロック機構を提供する。 【構成】 ストライカ28と係合したフック部材24を
ロック位置に位置決めするラッチ部材26に、長穴36
およびピン38を介して車両前後方向の移動可能且つ回
動可能に解除操作部材40を連結し、解除操作部材40
を図に実線で示す第1位置に位置させることにより車室
14側からロック解除操作を行う一方、一点鎖線で示す
第2位置に位置させることによりトランクルーム16側
からロック解除操作を行う。車室14側からのロック解
除を不能とするには、解除操作部材40を第2位置に位
置させて可倒式リヤシートバック12を起立させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は可倒式リヤシートバック
のロック機構に係り、特に、車室側およびトランクルー
ム側の双方からロック解除できるとともに、車室側から
のロック解除を不能とできる簡単且つ安価なロック機構
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】後部座席の後方にトランクルームを有す
る乗用自動車には、起立状態において車室とトランクル
ームとを分離するとともに車室側へ倒伏させられること
により車室とトランクルームとを連通させる可倒式リヤ
シートバックが配設されることにより、トランクルーム
と車室側とをひと続きのスペースとして利用できるよう
にしたものがある。すなわち、リヤシートバックをその
下端部において車幅方向と略平行な支持軸まわりの回動
可能に配設し、必要に応じて車室側へ回動させ得るよう
にするのである。かかる可倒式リヤシートバックには、
それを車体に係止して起立状態に保持したり、解除操作
部材の操作によりその車体への係止を解除して可倒式リ
ヤシートバックが倒伏することを許容したりするロック
機構が設けられているのが一般的である。
【0003】図12に示すロック機構はその一例であ
り、可倒式リヤシートバック120に固設されるブラケ
ット122と、そのブラケット122に、車幅方向と略
平行な第1軸心Aまわりの回動可能に設けられ、可倒式
リヤシートバック120が起立させられることにより、
車体に固設されたストライカ(係止部材)124と係合
させられるとともにアンロック位置からロック位置へ回
動させられ、そのロック位置に位置決めされることによ
り可倒式リヤシートバック120を起立状態に保持する
フック部材126と、上記第1軸心Aと略平行な第2軸
心Bまわりの回動可能にブラケット122に配設され、
前記ロック位置へ回動させられたフック部材126と係
合させられることにより、フック部材126を機械的に
ロック位置に位置決めする一方、解除位置へ回動させら
れることによりフック部材126がアンロック位置へ回
動することを許容するラッチ部材128と、そのラッチ
部材128に連結され、手動操作されることによりラッ
チ部材を第2軸心Bまわりに解除位置へ回動させる解除
操作部材130とを備えて構成されている。上記フック
部材126には係合溝126aが設けられており、その
係合溝126a内にストライカ124が入り込んでフッ
ク部材126がロック位置へ回動させられると、そのフ
ック部材126とストライカ124とが離間不能に係合
させられて可倒式リヤシートバック120が起立状態に
保持される。また、ラッチ部材128にはポール128
aが設けられ、そのポール128aがフック部材126
の噛合溝126bと噛み合わされることにより、フック
部材126が第1軸心Aの左まわりに回動することを阻
止してロック位置に位置決めするようになっている。フ
ック部材126とラッチ部材128との間には引張コイ
ルスプリング132が張設され、ポール128aと噛合
溝126bとの噛合状態を維持するように付勢している
とともに、解除操作部材130によってラッチ部材12
8がフック部材126から離間させられると、そのフッ
ク部材126を第1軸心Aの左まわり、すなわちアンロ
ック位置側へ回動させるように付勢する。
【0004】図12はフック部材126がロック位置に
位置決めされて可倒式リヤシートバック120が起立状
態に保持されている状態である。この状態から紐状の解
除操作部材130が図の上方へ引張操作されてラッチ部
材128が第2軸心Bの左まわりに回動させられると、
ラッチ部材128とフック部材126との係合が外れ、
フック部材126が第1軸心Aの左まわり方向、すなわ
ちアンロック位置側へ回動することが許容される。この
ようにフック部材126が左まわり方向へ回動すること
を許容する解除位置の領域までラッチ部材128を第2
軸心Bの左まわりに回動させた状態で、可倒式リヤシー
トバック120を車室側、すなわち図の右方向へ引っ張
れば、フック部材126は第1軸心Aの左まわりに回動
しながらストライカ124から離間させられ、可倒式リ
ヤシートバック120を倒伏させることができる。この
倒伏状態において、フック部材126は図12の状態よ
りも第1軸心Aの左まわりに回動したアンロック位置に
位置させられるとともに、引張コイルスプリング132
の付勢力によって生じるフック部材126とラッチ部材
128との間の摩擦力によりそのアンロック位置に保持
される。
【0005】なお、ロック解除のためにはラッチ部材1
28を左まわりに回動させればよいので、一点鎖線で示
すようにラッチ部材128の一端部にロッド状の解除操
作部材134を取り付け、それを押し下げ操作するよう
にしても良い。また、フック部材126およびラッチ部
材128が自重或いは摩擦力などによりそれぞれアンロ
ック位置および係合位置に位置決めされる場合には、引
張コイルスプリング132などの付勢手段を設けずに構
成することも可能である。
【0006】一方、実公昭63−26975号公報に記
載の装置は、解除操作部材によるロック解除を不能とす
るキャンセル機構が設けられ、必要に応じて可倒式リヤ
シートバックの倒伏を不能とすることにより、トランク
ルーム内の荷物を車室側から取り出すことができないよ
うにして、盗難防止等を図っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のロック機構は車室側からしか解除操作できないた
め、例えばトランクルームに荷物を積み込む際にシート
バックを倒す必要が生じた場合でも、一々車室側へ廻っ
て解除操作する必要があり、必ずしも操作性が良くなか
った。また、解除操作部材によるロック解除を不能とす
るキャンセル機構を備えた装置は、構造が複雑で部品点
数や組付工数が多くなり、コスト高になる。
【0008】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、車室側およびトラン
クルーム側の双方からロック解除できるとともに、車室
側からのロック解除を容易に不能とできる簡単且つ安価
なロック機構を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための第1の手段】かかる目的を達成
するために、第1発明は、起立状態において車室とトラ
ンクルームとを分離するとともにその車室側へ倒伏させ
られることによりそれら車室とトランクルームとを連通
させる可倒式リヤシートバックに配設され、その可倒式
リヤシートバックを車体に係止して前記起立状態に保持
するとともに、解除操作部材が操作されることにより上
記車体への係止を解除して可倒式リヤシートバックが倒
伏することを許容するロック機構において、前記解除操
作部材を、前記車室側で操作する第1位置と前記トラン
クルーム側で操作する第2位置とへ移動できるようにす
る移動許容手段を設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用および第1発明の効果】このような可倒式リヤシ
ートバックのロック機構においては、解除操作部材が、
移動許容手段により車室側から操作される第1位置とト
ランクルーム側から操作される第2位置とへ移動できる
ようになっているため、単一の解除操作部材を用いて車
室側およびトランクルーム側の双方から選択的に解除操
作を行うことが可能であり、その解除操作が容易とな
る。また、トランクルーム側から操作する第2位置へ解
除操作部材を移動しておけば、車室側からロック機構を
解除することはできないため盗難防止等を図ることがで
きる一方、移動許容手段によって解除操作部材を移動可
能に配設するだけで良いため、従来のようにキャンセル
機構を設けてロック解除を不能とする場合に比較して装
置が簡単且つ安価に構成される。
【0011】
【課題を解決するための第2の手段】第2発明は、前記
第1発明の一具体例であり、(a)起立状態において車
室とトランクルームとを分離するとともにその車室側へ
倒伏させられることによりそれら車室とトランクルーム
とを連通させる可倒式リヤシートバックに固設されるブ
ラケットと、(b)そのブラケットに、車幅方向と略平
行な第1軸心まわりの回動可能に設けられ、前記可倒式
リヤシートバックが起立させられることにより、車体に
固設された係止部材と係合させられるとともにアンロッ
ク位置からロック位置へ回動させられ、そのロック位置
に位置決めされることによりその可倒式リヤシートバッ
クを起立状態に保持するフック部材と、(c)前記第1
軸心と略平行な第2軸心まわりの回動可能に前記ブラケ
ットに配設され、前記ロック位置へ回動させられた前記
フック部材と係合させられることにより、そのフック部
材を機械的にロック位置に位置決めする一方、解除位置
へ回動させられることによりそのフック部材が前記アン
ロック位置へ回動することを許容するラッチ部材と、
(d)そのラッチ部材に連結され、手動操作されること
によりそのラッチ部材を前記第2軸心まわりに前記解除
位置へ回動させる解除操作部材とを備えた可倒式リヤシ
ートバックのロック機構において、(e)前記解除操作
部材が前記車室側から操作される第1位置と前記トラン
クルーム側から操作される第2位置とへ移動できるよう
に、その解除操作部材を前記ラッチ部材に対して移動可
能に連結するスライド機構を有することを特徴とする。
【0012】
【作用および第2発明の効果】このような可倒式リヤシ
ートバックのロック機構においては、可倒式リヤシート
バックが起立させられることにより、フック部材が車体
に固設された係止部材と係合させられるとともにアンロ
ック位置からロック位置へ回動させられ、ラッチ部材が
フック部材に係合してロック位置に機械的に位置決めす
ると、可倒式リヤシートバックが起立状態に保持され
る。また、解除操作部材の手動操作によりラッチ部材が
解除位置へ回動させられると、フック部材がアンロック
位置側へ回動することが許容され、可倒式リヤシートバ
ックを倒伏させることができる。
【0013】一方、上記解除操作部材は、車室側から操
作される第1位置とトランクルーム側から操作される第
2位置とへ移動できるように、スライド機構によりラッ
チ部材に対して移動可能に連結されているため、第1位
置および第2位置の何れか一方に解除操作部材を移動さ
せることにより、車室側およびトランクルーム側の双方
から選択的に解除操作を行うことが可能であり、前記第
1発明と同様の効果が得られる。本発明ではスライド機
構を介して解除操作部材をラッチ部材に移動可能に配設
すれば良いため、装置が一層簡単且つ安価に構成され
る。
【0014】
【課題を解決するための第3の手段】第3発明も前記第
1発明の一具体例で、前記(a)ブラケットと、(b)
フック部材と、(c)ラッチ部材と、(d)解除操作部
材とを備えた可倒式リヤシートバックのロック機構にお
いて、(f)前記解除操作部材が前記車室側から操作さ
れる第1位置と前記トランクルーム側から操作される第
2位置とへ移動できるように、その解除操作部材を前記
ラッチ部材に対して前記第2軸心と略平行で且つ該第2
軸心からオフセットした第3軸心まわりの回動可能に連
結する回動連結手段を有することを特徴とする。
【0015】
【作用および第3発明の効果】すなわち、この第3発明
は前記第2発明と基本構造が同じで、可倒式リヤシート
バックのロックおよびロック解除については第2発明と
同様にして行うことができる一方、解除操作部材は、車
室側から操作される第1位置とトランクルーム側から操
作される第2位置とへ移動できるように、回動連結手段
によりラッチ部材に対して第2軸心と略平行で且つその
第2軸心からオフセットした第3軸心まわりの回動可能
に連結されているため、第1位置および第2位置の何れ
か一方に解除操作部材を回動させることにより、車室側
およびトランクルーム側の双方から選択的に解除操作を
行うことが可能であり、第1発明や第2発明と同様な効
果が得られる。本発明では回動連結手段を介して解除操
作部材をラッチ部材に回動可能に配設すれば良いため、
装置が一層簡単且つ安価に構成される。
【0016】なお、好適には、前記第1乃至第3発明の
ロック機構の何れについても、前記解除操作部材が前記
第1位置および第2位置でそれぞれ位置決めされるよう
に節度を与える節度付与手段が設けられる。この場合に
は、解除操作部材が第1位置および第2位置の何れか一
方に位置決めされるため、その第1位置および第2位置
間での解除操作部材の不用な動きやがたつき,振動など
が抑制されるとともに、第1位置または第2位置に位置
決めされた解除操作部材により解除操作を常に良好に行
い得るようになる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、第1発明の一具体例である第2発
明が適用された可倒式リヤシートバックのロック機構
(以下、単にロック機構という)10を示す一部を切り
欠いた正面図であり、図2はそのロック機構10を備え
た可倒式リヤシートバック12の配設状態を示す車両構
造の部分的な概略図である。可倒式リヤシートバック1
2は、図2の如き起立状態においては車室14とトラン
クルーム16とを分離するとともに、下端部において車
幅方向と略平行な支持軸(ヒンジ点O)まわりの回動可
能に配設され、一点鎖線で示すように車両前方側へ倒伏
させられることにより車室14とトランクルーム16と
を連通状態とし、それらをひと続きのスペースとして利
用できるようにするためのものであり、このような連通
状態では、車外へ出ることなくトランクルーム16内の
荷物などを車室14側へ取り出したり、長尺物を双方に
跨がって収容したりすることが可能となる。
【0018】図1において、ロック機構10は、ブラケ
ット18を介して上記可倒式リヤシートバック12の側
部に固設されており、そのブラケット18には、それぞ
れ車両幅方向と略平行に且つ上下に離間して一対の回動
軸20,22が設けられているとともに、それら回動軸
20,22まわりの回動可能にフック部材24およびラ
ッチ部材26が取り付けられている。回動軸20,22
の軸心A,Bはそれぞれ第1軸心および第2軸心に相当
する。起立状態の可倒式リヤシートバック12の背後に
はストライカ28が車体から前方へ突き出して固設され
ており、ブラケット18には、そのストライカ28が入
り込むための切欠き18aが形成されている。なお、図
示は省略するが、ブラケット18と略同じ形状のブラケ
ットが図1の紙面の表側からフック部材24およびラッ
チ部材26を覆う状態に配設され、回動軸20,22の
両端をブラケット18と共に支持するように構成され
る。
【0019】上記フック部材24は、可倒式リヤシート
バック12が起立させられることにより、上記ストライ
カ28が係合溝24aに入り込んでアンロック位置から
図1の如くロック位置へ軸心Aの右まわりに回動させら
れ、ラッチ部材26によりそのロック位置に位置決めさ
れると、ストライカ28との係合状態を維持して可倒式
リヤシートバック12を起立状態に保持する。上記係合
溝24aは、ストライカ28との相対位置に応じてラッ
クとピニオンとの噛合いに類似した係合関係が得られる
ようにその形状が定められている。また、フック部材2
4には噛合溝24bが設けられている一方、ラッチ部材
26のそれに対向する部分にはポール26aが設けられ
ており、ポール26aが噛合溝24bに噛み合わされる
ことにより、フック部材24が軸心Aの左まわりに回動
することが阻止されてロック位置に位置決めされるので
ある。ストライカ28は係止部材に相当する。
【0020】ブラケット18には一対のストッパ30お
よび32が設けられており、ストッパ30はフック部材
24の軸心Aの左まわりの回動端を規定するとともに、
ストッパ32はラッチ部材26の軸心Bの左まわりの回
動端を規定している。すなわちフック部材24の前記ア
ンロック位置はストッパ30により規定される。また、
フック部材24の回動軸20よりも右側に設けられた係
止部とラッチ部材26の回動軸22よりも右側に設けら
れた係止部との間には付勢手段としての引張コイルスプ
リング34が配設されており、それらフック部材24お
よびラッチ部材26がそれぞれ軸心Aの左まわりおよび
軸心Bの右まわりに回動して互いに接近するように付勢
している。したがって、図1のようにポール26aが噛
合溝24bに噛み合っている状態では、引張コイルスプ
リング34の付勢力によりその噛合いが維持される。な
お、ストッパ32によってラッチ部材26の回動端が規
定されることにより、引張コイルスプリング34の破損
が防止される。
【0021】しかし、例えばラッチ部材26に連結され
た解除操作部材40が引張操作されることによって、引
張コイルスプリング34の付勢力に抗してラッチ部材2
6が軸心Bの左まわりに回動させられると、ラッチ部材
26とフック部材24との噛合いが外れてフック部材2
4が軸心Aの左まわりにアンロック位置へ回動すること
が許容される。このようにフック部材24が左まわり方
向へ回動することを許容する解除位置の領域までラッチ
部材26を軸心Bの左まわりに回動させた状態で、可倒
式リヤシートバック12を車室14側へ引っ張れば、フ
ック部材24は軸心Aの左まわりに回動しながらストラ
イカ28から離間させられ、可倒式リヤシートバック1
2を倒伏させることができる。フック部材24がロック
位置から軸心Aの左まわりに回動したあとにおいては、
解除操作部材40の引張力が解除されてラッチ部材26
が引張コイルスプリング34の付勢力に従って軸心Bの
右まわりに回動しても、ポール26aはフック部材24
の凸部24cに当接させられるようになり、可倒式リヤ
シートバック12の倒伏に伴ってフック部材24は係合
溝24aとストライカ28との係合により軸心Aの左ま
わりに回動させられるとともに、ストッパ30に略当接
するアンロック位置においてストライカ28が係合溝2
4aから完全に抜け出す。ストッパ30はロック解除後
における引張コイルスプリング34のミニマムテンショ
ンを確保することも目的として設けられており、引張コ
イルスプリング34の離脱やがたつきが防止される。
【0022】ラッチ部材26の図1における回動軸22
より上側の部分には、車両前後方向の両端付近に亘って
長穴36が形成されており、前記軸心Bと略平行にピン
38が移動可能に挿し通されているとともに、そのピン
38には前記解除操作部材40が一体的に設けられてい
る。解除操作部材40は基端側のロッド42と先端側の
操作リング44とから構成されており、図1における I
II−III 断面である図3からも判るように、ワッシャ4
6および長穴36を貫通したピン38が圧入などにより
ロッド42の基端部に固設されている。また、ロッド4
2の図1に実線で示す位置におけるピン38の右まわり
方向の回動端は、可倒式リヤシートバック12に設けら
れた図示しないストッパによって図に示す位置に規定さ
れている。
【0023】このような連結構造においては、長穴36
内をピン38が前後方向に往復移動可能であるため、解
除操作部材40は実線で示す第1位置と一点鎖線で示す
第2位置とへ移動させられ得、右側の第1位置に位置さ
せた場合は、車室14側で車両前方側の上方へ引張操作
することによってラッチ部材26を軸心Bの左まわりに
回動させることができ、左側の第2位置に位置させた場
合は、トランクルーム16側で車両後方側の下方へ引張
操作することによってラッチ部材26を同様に左まわり
に回動させることができる。このように第1位置および
第2位置において解除操作部材40が引張操作されるこ
とにより、ラッチ部材26がそれぞれ軸心Bの左まわり
に回動させられるように、長穴36の形成位置や形状、
その長穴36の両端位置である第1位置,第2位置は設
定されている。上記解除操作部材40の位置変更は、可
倒式リヤシートバック12を倒伏させた状態で、操作リ
ング44をシートバック12の上端側へ廻して移動させ
れば良い。本実施例では長穴36およびピン38により
移動許容手段の一例であるスライド機構が構成されてい
る。
【0024】一方、長穴36の内側には線ばね50が配
設されており、図1のIV−IV断面図である図4から明ら
かなように、線ばね50は、長穴36内の上面に形成さ
れた凹溝52内から長手方向の両端部以外が下側に小さ
な曲率ではみ出た状態で装着されている。図4における
V−V断面図である図5に示すように、このはみ出た部
分をピン38が通過する際には、線ばね50の弾性変形
に応じて移動抵抗がピン38に作用させられ、長穴36
の両移動端付近でその移動抵抗が略零となることによ
り、解除操作部材40が前記第1位置および第2位置の
何れか一方に位置決めされるように節度が与えられる。
図5の場合、中央よりも左寄りに位置しているピン38
が線ばね50に押圧され、二点鎖線で示す左側の移動端
から反対側へ移動することが抑制される。本実施例では
線ばね50が節度付与手段に相当する。
【0025】次に、以上のように構成されたロック機構
10の作動を説明する。図1に実線で示されているよう
に解除操作部材40が第1位置に位置した状態で解除操
作を行う場合、操作リング44が車室14側で車両前方
の斜め上方へ引張操作されてラッチ部材26が軸心Bの
左まわりに回動させられると、ラッチ部材26とフック
部材24との係合が外れ、フック部材24が軸心Aの左
まわり方向、すなわちアンロック位置側へ回動すること
が許容される。フック部材24が左まわり方向へ回動す
ることが許容された状態で可倒式リヤシートバック12
を車室14側、すなわち図の右方向へ引っ張れば、フッ
ク部材24は軸心Aの左まわりに回動しながらストライ
カ28から離間させられ、可倒式リヤシートバック12
を倒伏させることができる。この倒伏状態において、フ
ック部材24は引張コイルスプリング34の付勢力によ
って生じるラッチ部材26との間の摩擦力によりアンロ
ック位置に保持され、その倒伏状態から可倒式リヤシー
トバック12を起立させる場合は、解除操作部材40を
何ら操作することなくそのまま可倒式リヤシートバック
12を起こせばよい。この起立時には、ストライカ28
の係合溝24a内への入り込みに伴ってフック部材24
はロック位置側へ回動させられ、ラッチ部材26のポー
ル26aが噛合溝24bに噛み合うとともに引張コイル
スプリング34の付勢力によりその噛合いが維持される
ことにより、フック部材24がロック位置に位置決めさ
れ、可倒式リヤシートバック12が起立状態に維持され
る。
【0026】また、一点鎖線で示されているように解除
操作部材40が第2位置に位置した状態で解除操作を行
う場合、操作リング44がトランクルーム16側で車両
後方側の下方へ引張操作されてラッチ部材26が軸心B
の左まわりに回動させられると、前記と同様にロック解
除が行われ、可倒式リヤシートバック12の倒伏が可能
となる。このようにトランクルーム16側で解除操作を
行うように解除操作部材40を第2位置、すなわちトラ
ンクルーム16内に位置させておくことにより、車室1
4側からのロック機構10の解除操作が不可能となるた
め、盗難防止を図ることができる。すなわち、車外から
のトランクルーム16の解錠が不可能なドア兼イグニッ
ションキー(所謂サブキー)を用いれば、可倒式リヤシ
ートバック12が配設されていない車両における場合と
同様に、車両を預けたときなどにおけるトランクルーム
16内の盗難防止を図ることが可能となるのである。
【0027】このように、本実施例の可倒式リヤシート
バックのロック機構10においては、解除操作部材40
が長穴36およびピン38からなるスライド機構を介し
てラッチ部材26に連結され、車室14側から操作され
る第1位置とトランクルーム16側から操作される第2
位置とへ移動できるようになっているため、第1位置お
よび第2位置の何れか一方に解除操作部材40を移動さ
せることにより、単一の解除操作部材40を用いて車室
14側およびトランクルーム16側の双方から選択的に
解除操作を行うことが可能であり、その解除操作が容易
となる。また、トランクルーム16側から操作する第2
位置へ解除操作部材40を移動しておけば、車室14側
からロック機構を解除することはできないため盗難防止
等を図ることができる一方、長穴36およびピン38に
よって解除操作部材40を移動可能に配設するだけで良
いため、従来のようにキャンセル機構を設けてロック解
除を不能とする場合に比較して装置が簡単且つ安価に構
成される。
【0028】また、長穴36内に設けられた線ばね50
により、解除操作部材40が第1位置および第2位置に
それぞれ位置決めされるように節度が与えられてそれら
の何れか一方に位置決めされるため、解除操作部材40
の第1位置および第2位置間での不用な動きやがたつ
き,振動などが抑制されるとともに、第1位置または第
2位置に位置決めされた解除操作部材40により解除操
作を常に良好に行い得るようになる。
【0029】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、前述の実施例と共通する部分には同じ符号を付して
詳しい説明を省略する。
【0030】図6は、第1発明の別の一具体例である第
3発明が適用された可倒式リヤシートバックのロック機
構(以下、単にロック機構という)60を示す一部を切
り欠いた正面図である。前述の実施例と同様に可倒式リ
ヤシートバック12に固設され、前記ブラケット18と
略下半分の形状が共通しているブラケット62には、前
記回動軸20まわりの回動可能に前記フック部材24が
取り付けられている一方、前記回動軸22と略同じ位置
に設けられた回動軸64まわりの回動可能にラッチ部材
66が取り付けられている。回動軸64の軸心Bは第2
軸心に相当する。ブラケット62には、前記ブラケット
18と同様に前記ストライカ28が入り込むための切欠
き62aが形成されているとともに、前記ストッパ30
およびラッチ部材66の回動端を規定するストッパ68
が設けられている。ラッチ部材66には、前記ラッチ部
材26と同様にフック部材24の噛合溝24bと噛み合
わされるポール66aが設けられており、フック部材2
4をロック位置に位置決めし、可倒式リヤシートバック
12を起立状態に保持するようになっている。
【0031】また、フック部材24およびラッチ部材6
6間には前記引張コイルスプリング34が同様に配設さ
れており、それらフック部材24およびラッチ部材66
がそれぞれ接近回動するように付勢し、噛合溝24bと
ポール66aとの噛合いを維持するようになっている。
そして前述の実施例と同様に、ラッチ部材66に連結さ
れた解除操作部材72の引張操作によって引張コイルス
プリング34の付勢力に抗してラッチ部材66が軸心B
の左まわりに回動させられると、上記噛合いが外れてフ
ック部材24が軸心Aの左まわりにアンロック位置へ回
動することが許容される。このような解除位置の領域ま
でラッチ部材66を軸心Bの左まわりに回動させた状態
で可倒式リヤシートバック12が倒伏させられると、ス
トライカ28からの離間に伴ってフック部材24が左ま
わりに回動させられ、前記と同様にストライカ28との
再係合に備えてアンロック位置に保持される。
【0032】ラッチ部材66の図6における回動軸64
より下側であってポール66aの近傍部分には、回動軸
64と略平行にピン70が固設されており、そのピン7
0まわりの回動可能にレバー形状を成す前記解除操作部
材72の基端部が連結されている。解除操作部材72の
先端部はグリップ形状に形成されており、その先端部が
把持されてピン70まわりに回動操作されることによ
り、解除操作部材72は実線で示す第1位置と一点鎖線
で示す第2位置とへ回動させられる。第1位置はブラケ
ット62に設けられたストッパ74によって規定される
とともに、第2位置はラッチ部材66に設けられたスト
ッパ76によって規定されるようになっており、第1位
置では車室14側で図の右上方向へ引張操作することに
よってラッチ部材66を軸心Bの左まわりに回動させる
ことができる一方、第2位置ではトランクルーム16側
で図の下方へ下げ操作することによってラッチ部材66
を同じく左まわりに回動させることができる。解除操作
部材72の位置変更は、可倒式リヤシートバック12を
倒伏させた状態で、解除操作部材72をシートバック1
2の上端側へ回動させれば良い。なお、回動軸64はブ
ラケット62により片持ち支持されており、解除操作部
材72との干渉が回避されている。本実施例ではピン7
0により移動許容手段の一例である回動連結手段が構成
されており、そのピン70の軸心Cは第3軸心に相当す
る。
【0033】図6における VII−VII 断面である図7か
らも判るように、解除操作部材72の側面においては、
基端部側に固設された係止ピン78と、長手方向中央部
に形成された長穴80内の移動可能に設けられた係止ピ
ン82とに跨がって引張コイルスプリング84が配設さ
れている。係止ピン82はラッチ部材66側からフラン
ジ付きブッシュ86が一体的に固設されることなどによ
り前記ピン70と略平行な姿勢に維持されるようになっ
ている。図6においては引張コイルスプリング84の付
勢力により係止ピン82が長穴80内の基端側の移動端
に位置させられているが、図8に示すように解除操作部
材72が回動ストロークの中間位置にある状態では、円
弧軌跡から中央部が外周側へ突き出して緩い山形曲線状
に形成されたラッチ部材66の係合端面66bに摺接さ
せられることにより、係止ピン82が長穴80内を外周
側へ引張コイルスプリング84の付勢力に抗して移動さ
せられる。これにより、上記山形曲線の頂部を境として
第1位置或いは第2位置に位置決めされるよう解除操作
部材72に節度が与えられる。本実施例では上記係合端
面66b,係止ピン82および引張コイルスプリング8
4が節度付与手段に相当する。
【0034】本実施例のロック機構60においても、車
室14側およびトランクルーム16側の双方で選択的に
解除操作が行え、前述の実施例と同様な効果が得られ
る。また、本実施例ではピン70を介して解除操作部材
72をラッチ部材66に回動可能に配設すれば良いた
め、装置が一層簡単且つ安価に構成される。
【0035】一方、係合端面66b,係止ピン82およ
び引張コイルスプリング84により節度が与えられ、解
除操作部材72はストッパ74,76によって規定され
る第1位置または第2位置に位置決めされるため、その
第1位置と第2位置との間での不用な動きやがたつき,
振動などが抑制されるとともに、第1位置または第2位
置に位置決めされた解除操作部材72により解除操作を
常に良好に行い得るようになる。特に、本実施例では第
1位置および第2位置における解除操作部材72の姿勢
が一定に定められるため、引張りや押圧などの操作方向
が一定とされて解除操作を安定して行い得る利点があ
る。
【0036】図9は、前記図6の実施例における節度付
与手段の異なる態様を示したもので、前記ロック機構6
0を背後から見てブラケット62等を省略して示す裏面
図である。本実施例の解除操作部材90は前記解除操作
部材72と略同じ形状であるが、前記係止ピン78,8
2,長穴80,および引張コイルスプリング84に替え
て係合ピン92を備えている。係合ピン92は、前記ラ
ッチ部材66に類似したラッチ部材94側にピン70と
略平行に突き出している。ラッチ部材94は前記ラッチ
部材66の場合と同様にポール94aおよびストッパ9
6を備えているが、その上部端縁はピン70の軸心Cを
中心とする円弧状に形成されており、係合ピン92が解
除操作部材90の回動に伴ってラッチ部材94と干渉す
ることはない。その代わり、ラッチ部材94には、解除
操作部材90の回動操作時における係合ピン92の回動
軌跡の全範囲に亘って板ばね98が配設されている。板
ばね98は、一端および他端がラッチ部材94に固設さ
れた係止ピン100,102にそれぞれ掛け止められて
おり、全体的な形状が前記ラッチ部材66の係合端面6
6bと同様な山形曲線を成すように配設されている。解
除操作部材90が回動操作されると、係合ピン92が板
ばね98を弾性変形させて移動抵抗を受けることから、
前記第1位置および第2位置の何れかに位置するよう解
除操作部材90に節度が与えられる。この場合には、上
記係合ピン92および板ばね98が節度付与手段に相当
する。
【0037】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、本発明は他の態様で実施することもで
きる。
【0038】例えば、図1の第1実施例では解除操作部
材40が長穴36およびピン38を介してラッチ部材2
6にスライド可能に連結され、図6の第2実施例では解
除操作部材72がピン70を介してラッチ部材66に回
動可能に連結されていたが、解除操作部材をラッチ部材
に対して着脱可能に取り付けるなど、他の異なる機構や
手段によっても移動許容手段が構成され得、種々の形態
でラッチ部材等に解除操作部材を連結するなどして第1
発明の可倒式リヤシートバックのロック機構を構成する
ことが可能である。
【0039】また、前記実施例ではストライカ28に係
合するフック部材24およびそれを位置決めするラッチ
部材26,66を備えて可倒式リヤシートバックを車体
に係止する構成となっていたが、他の係止部材やロック
要素および位置決め要素を用いて可倒式リヤシートバッ
クを車体に係止してもよく、基本構造が異なる種々の形
態で第1発明を実施することができる。
【0040】また、前記実施例ではフック部材24およ
びラッチ部材26,66間に引張コイルスプリング34
が配設されていたが、フック部材24およびラッチ部材
26,66が自重或いは摩擦力などによりそれぞれアン
ロック位置および係合位置に位置決めされる場合には、
引張コイルスプリング34などの付勢手段を設けずに構
成することも可能である。引張コイルスプリング34に
替えて、捩りコイルスプリングや線ばね等、他の異なる
ばね部材を用いることも可能である。
【0041】また、前記実施例では線ばね50、係止ピ
ン82および引張コイルスプリング84、係合ピン92
および板ばね98が設けられて節度が与えられるように
なっていたが、例えば図10の正面図および図11の右
側面図に示すように係止ピン110,112に一端およ
び他端を係止した板ばね114を線ばね50に替えてラ
ッチ部材26の側部に配設し、前記ピン38と同様に長
穴36を貫通して解除操作部材40に固設されたピン1
16に移動抵抗を作用させるようにして節度付与手段を
構成するなど、節度付与手段の変更は適宜可能である。
また、このような節度付与手段は必ずしも設けられる必
要はなく、省略されても差支えない。
【0042】また、前記第1実施例では長穴36および
ピン38によりスライド機構が構成されていたが、ガイ
ドロッドやガイドブロックに案内されるように構成する
など、他の案内手段を用いてスライド機構を構成するこ
ともできる。
【0043】また、前記第1実施例では第1位置および
第2位置の双方において解除操作部材40を引張操作す
るようになっていたが、第1位置および第2位置を適宜
変更することにより解除操作部材を押圧操作してロック
解除するように構成することもできる。2位置のうちの
一方は引張操作で他方は押圧操作とするなど、操作の容
易さなどを考慮して任意に設定することが可能である。
他の実施例についても同様である。
【0044】また、前記第2実施例では第1位置にある
解除操作部材72を車室14側で引張操作するようにな
っていたが、図6における軸心Cを軸心Bの右方付近に
位置させて解除操作部材72を連結するなどして、解除
操作部材72をストッパ74まわりに下げ操作してロッ
ク解除できるように構成してもよい。
【0045】また、前記実施例ではロック機構10,6
0が可倒式リヤシートバック12の比較的上部に配設さ
れる場合であったが、配設位置は適宜変更され得、例え
ば、フック部材等を図2のヒンジ点O付近に設けるとと
もに解除操作部材をシートバック上部に設け、ロッド状
の中間部品等を介して解除操作部材をラッチ部材等に連
結するなどしてもよい。
【0046】また、前記実施例では解除操作部材40,
72の操作後に可倒式リヤシートバック12を引っ張る
ことによりフック部材24がアンロック位置側へ回動し
てストライカ28から離間させられる構造であったが、
可倒式リヤシートバック12の起立時にストライカ28
に押圧されて弾性変形させられるゴム材やスプリング等
のクッション部材を配設してもよく、それにより、解除
操作と同時にクッション部材の復元力でストライカ28
から離間させられ、フック部材24がロック位置からあ
る程度回動させられて、その後に解除操作部材40等を
放してもロック状態とならないようにすることが可能で
ある。
【0047】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の一具体例である第2発明が適用され
た可倒式リヤシートバックのロック機構の一実施例を部
分的に切り欠いて示す正面図である。
【図2】図1のロック機構が可倒式リヤシートバックに
備えられた車両構造の部分概略図である。
【図3】図1における III−III 断面図である。
【図4】図1におけるIV−IV断面図である。
【図5】図4におけるV−V断面図である。
【図6】第1発明の別の一具体例である第3発明が適用
された可倒式リヤシートバックのロック機構の一実施例
を部分的に切り欠いて示す正面図である。
【図7】図6における VII−VII 断面図である。
【図8】図6のロック機構における節度付与手段の作用
を説明する図である。
【図9】図6のロック機構における節度付与手段の異な
る態様を説明する図である。
【図10】図1のロック機構における節度付与手段の異
なる態様を説明する正面図である。
【図11】図10の節度付与手段の右側面図である。
【図12】従来の可倒式リヤシートバックのロック機構
を説明する図である。
【符号の説明】
10,60:可倒式リヤシートバックのロック機構 12:可倒式リヤシートバック 14:車室 16:トランクルーム 18,62:ブラケット 24:フック部材 26,66,94:ラッチ部材 28:ストライカ(係止部材) 36:長穴(スライド機構) 38:ピン(スライド機構) 40,72,90:解除操作部材 50:線ばね(節度付与手段) 70:ピン(回動連結手段) 82:係止ピン(節度付与手段) 84:引張コイルスプリング(節度付与手段) 92:係合ピン(節度付与手段) 98,114:板ばね(節度付与手段) 116:ピン(節度付与手段) A:第1軸心 B:第2軸心 C:第3軸心

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 起立状態において車室とトランクルーム
    とを分離するとともに該車室側へ倒伏させられることに
    より該車室とトランクルームとを連通させる可倒式リヤ
    シートバックに配設され、該可倒式リヤシートバックを
    車体に係止して前記起立状態に保持するとともに、解除
    操作部材が操作されることにより該車体への係止を解除
    して該可倒式リヤシートバックが倒伏することを許容す
    るロック機構において、 前記解除操作部材を、前記車室側で操作する第1位置と
    前記トランクルーム側で操作する第2位置とへ移動でき
    るようにする移動許容手段を設けたことを特徴とする可
    倒式リヤシートバックのロック機構。
  2. 【請求項2】 起立状態において車室とトランクルーム
    とを分離するとともに該車室側へ倒伏させられることに
    より該車室とトランクルームとを連通させる可倒式リヤ
    シートバックに固設されるブラケットと、 該ブラケットに、車幅方向と略平行な第1軸心まわりの
    回動可能に設けられ、前記可倒式リヤシートバックが起
    立させられることにより、車体に固設された係止部材と
    係合させられるとともにアンロック位置からロック位置
    へ回動させられ、該ロック位置に位置決めされることに
    より該可倒式リヤシートバックを起立状態に保持するフ
    ック部材と、 前記第1軸心と略平行な第2軸心まわりの回動可能に前
    記ブラケットに配設され、前記ロック位置へ回動させら
    れた前記フック部材と係合させられることにより、該フ
    ック部材を機械的に該ロック位置に位置決めする一方、
    解除位置へ回動させられることにより該フック部材が前
    記アンロック位置へ回動することを許容するラッチ部材
    と、 該ラッチ部材に連結され、手動操作されることにより該
    ラッチ部材を前記第2軸心まわりに前記解除位置へ回動
    させる解除操作部材とを備えた可倒式リヤシートバック
    のロック機構において、 前記解除操作部材が前記車室側から操作される第1位置
    と前記トランクルーム側から操作される第2位置とへ移
    動できるように、該解除操作部材を前記ラッチ部材に対
    して移動可能に連結するスライド機構を有することを特
    徴とする可倒式リヤシートバックのロック機構。
  3. 【請求項3】 起立状態において車室とトランクルーム
    とを分離するとともに該車室側へ倒伏させられることに
    より該車室とトランクルームとを連通させる可倒式リヤ
    シートバックに固設されるブラケットと、 該ブラケットに、車幅方向と略平行な第1軸心まわりの
    回動可能に設けられ、前記可倒式リヤシートバックが起
    立させられることにより、車体に固設された係止部材と
    係合させられるとともにアンロック位置からロック位置
    へ回動させられ、該ロック位置に位置決めされることに
    より該可倒式リヤシートバックを起立状態に保持するフ
    ック部材と、 前記第1軸心と略平行な第2軸心まわりの回動可能に前
    記ブラケットに配設され、前記ロック位置へ回動させら
    れた前記フック部材と係合させられることにより、該フ
    ック部材を機械的に該ロック位置に位置決めする一方、
    解除位置へ回動させられることにより該フック部材が前
    記アンロック位置へ回動することを許容するラッチ部材
    と、 該ラッチ部材に連結され、手動操作されることにより該
    ラッチ部材を前記第2軸心まわりに前記解除位置へ回動
    させる解除操作部材とを備えた可倒式リヤシートバック
    のロック機構において、 前記解除操作部材が前記車室側から操作される第1位置
    と前記トランクルーム側から操作される第2位置とへ移
    動できるように、該解除操作部材を前記ラッチ部材に対
    して前記第2軸心と略平行で且つ該第2軸心からオフセ
    ットした第3軸心まわりの回動可能に連結する回動連結
    手段を有することを特徴とする可倒式リヤシートバック
    のロック機構。
  4. 【請求項4】 前記解除操作部材が前記第1位置および
    第2位置でそれぞれ位置決めされるように節度を与える
    節度付与手段を有する請求項1乃至3の何れか1項に記
    載の可倒式リヤシートバックのロック機構。
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Cited By (5)

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